学校を出よう! でもどこへ?
「うわあ、麻雀打ちそう。」と思った時にはもう打つのがほぼ確定だったといえなくもないというか、翌日に面接だというのに何を考えてスーツで麻雀を打つのか。
というわけで、脈絡ないというか、午前4時30くらいまで友人の家にいました。
麻雀を打ち出したのはいいんですけど、この面子では、符計算を出来る人がいない。
というわけで、みんなで符計算の勉強を「The麻雀2」というプレステのゲームでやる始末。
なんというかさ。誰か黒雨たちをまるごと消してください。
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- 某SE職
なんかよさげな企業です。説明会の人事の人とか良い感じなのですが、あらわれた若手社員が全員キモオタ風だったのが気に掛かります。
絶対全員エロゲオタだ。と黒雨の脳内で変換しました。
というわけで、筆記試験まで受けてきました。
問題1は並んでいるアルファベットの列の規則性を見抜いて次に来る文字を選ぶもの。慣れてないせいで追いつきませんでした。
問題2は、IQテストであるような、図形四つのあとに何が来るか選ばせるもの。気が狂うかと思いました。
問題3は、普通の数学と言うより算数とも言える文章題。まぁ文字使った方が早く解けるので数学でいいんだろうけど、SEの会社だから理系が集まっているはずなのに、一番早く問題を解き終わるのが私立文系の黒雨でいいんですか? どんな人たちが集まっているんだ?
『学校を出よう!2 I-My-Me』
『学校を出よう!2 I-My-Me』谷川流/電撃文庫/メディアワークス
ISBN:4840224331
電撃文庫というレーベルを考えてしまうと、これ以上のタイムトラベルものは見込めないかもしれない。
そういう印象を覚えてました。タイムトラベル系のSFものです。あいかわらず超能力とかもありますが、そういったライトノベル。「ライトノベル」ということを考えたら、これは傑作と言わざるを得ないのかもしれないが、黒雨はそんなことを認めない。電撃文庫だろうが角川スニーカー文庫だろうが、名著に並びうる作品があっていいはずだ。所詮ライトノベルという言葉なんかくそくらえ。
つまりです。今作の評価は、電撃文庫にしては高いのですが、タイムトラベル系SFとして見てどうかと問われれば「まだ若干弱い」という言い方しかできない。
谷川流が描いたこのプロットはすばらしいものがあるんだけれど、それを書くには現時点ではまだ文章力が追いついていないのだろうか。それはこれを書いている現段階でどうだかしらないけれど。
もし、谷川流が、文章力向上を果たした際には、いつかこの作品をリライトしてもらいたい。それだけ惜しいプロットであることは確かなのだから。
『学校を出よう!3 The Laughting Bootleg』
『学校を出よう!3 The Laughting Bootleg』谷川流/電撃文庫/メディアワークス
ISBN:4840224862
正直、だれている。
この作品に対する感想。1巻ほど懇切丁寧に悪意を埋め込むことをせず、直接的な手段で個人のアイデンティティに訴えかけるのは、確かにこのレーベルを読む読者に対してはいいのかもしれない。
だが、いいのかもしれない、といった程度なわけで。
たとえば直接的に読者に対して攻撃的な小説をしかけるとなると、それだけ強い反動がでてしまう。そして、そんな攻撃的な小説を載せられないのがまた「電撃」というレーベルの業だろう。
だからこそ、直接的に精神を攻撃するようなストーリー展開であっても、途中からそれを押さえるように物語が進む。そして、ラスト近辺になると、その刃はどんどん切れ味を「隠して」いく。
何度も繰り返すが、あれだけ直接的に攻撃を仕掛けておいて、終盤でいきなりさやに収めるような書き方は、印象には残るが、訴えかけるという力は弱くなってしまうのではないだろうか。
確かに、純粋に「おもしろさ」というものを追い求めるだけであるのなら、今回の文章で良いのだろうが、谷川流はもう少し踏み込んだことを考えている作家のような気がしてならない。
作者は、まだまだ心に武器を持っているような気がする。それが発露される機会を待ち望んでいます。
黒雨は、この程度では物足りない。