黒的九月( ´⊇`)の死亡遊戯

2008-05-16

[]スタジオセロの前身 G-ART出版(DIGITAL INFORMATION)

 

 カノン文庫騒動とあの、「これはひどい」本の版元として言及したスタジオセロであるが、そのさらに前身といえる会社がある。それがこれから紹介する「G-ART出版(DIGITAL INFORMATION)」だ。

 この会社の末期に出版された一冊は販売元としてスタジオセロがクレジットされている他、奥付にある発行人にはおなじみの名前がある。

f:id:blackseptember:20080516134110j:image

 印刷所としてクレジットされている「DEGITAL INFORMATION」ともどもサイトはすべて死んでいるが、アーカイヴでサルベージしたところ、途中からすべて同じ会社として扱われている。 

  

http://www.digital-book.us/

http://web.archive.org/web/*/http://www.digital-book.us/

 

http://www.mostm.com/

http://web.archive.org/web/*/http://www.mostm.com/

 

http://www.g-art.us/

http://web.archive.org/web/*/http://www.g-art.us/

 

 出版する書籍のジャンルにはチラシのコレクションやデザインといったその後のスタジオセロにつながるものが散見されるほか、後で述べるとある出版社で得意としていた介護関係の書籍も出していたようだ。またポストカード販売も現在の出版社と共通性を感じないだろうか。

 そしてもうひとつ。スタジオセロで写真集を出していた人と同一人物と思しき人間の写真集が出ている。 名前の音(勘とKAN)は同じだし、猫の写真集(フォトカード)というのも同じだ。

 

ジュンク堂検索 G-ART

 

ジュンク堂検索 デジタルインフォメーション

 

 この会社も最後は惨憺たるものだったようで、アーカイヴの終盤を見ると、この会社のイチオシの著者であり、取締役にも名を連ねていた一人がケツをまくって裁判沙汰になり、しまいにはサイト上で実売部数の暴露*1に及ぶなどすさまじい確執があった事が見て取れる。

 そのほか、静岡のWEB制作会社に対する代金を踏み倒し、被害に遭った社長氏がブログで公然と抗議するなど、どこかで見られたような光景を2年前にも起こしていたようだ。 被害に遭われた社長氏のブログの過去ログによると,

名刺に書かれている住所での登記が法務局で発見できなかった

電話にまったくでない

等の問題がどんどん発覚して、やることがどんどん増えています。

とあるが、登記簿を取ったところ、なるほどという事実がわかった。

冒頭に上げた奥付の住所は渋谷区になっているが、法務局のオンライン登記の検索ではヒットしない。移転しても閉鎖登記が残るはずなのにヒットしなかったのは、この会社のそのまた前身である「グローバルデザインワークス」時代から移転登記をしていなかったからだ。ここの登記が取れたのは偶然にもアーカイヴで確認した最後の引越し先と、元々の所在地が同じ区内にあったからである。

 それでは以下登記簿をUPする。

f:id:blackseptember:20080510162741j:image

f:id:blackseptember:20080510162742j:image

f:id:blackseptember:20080510162744j:image

 

*1:元取締役「自分の本の売り上げで会社支えてたのに!」
会社「ぜんぜん売れなかったんだよバーカバーカ」って感じ。

ApemanApeman 2008/05/16 21:02 本格的な調査報道になってきましたね…。
しかし「十二章の青唐辛子」って…???

blackseptemberblackseptember 2008/05/17 00:37 図書館行って奥付の写真だけ撮って帰るってのも変な話ですが、まだどれも読んでないんですよ。
著者によってはいい感じの本もあるんですが、タイトルからして説教臭かったり、キャッチコピーが上から目線(笑)のヤツは読む気になれません。しかし図書館ってけっこうマイナーなのも揃ってるもんですね。 川崎と世田谷の図書館でそこそこ網羅できてます。もうちょっと古いのは中央図書館の書庫送りになってますが。

XQOXQO 2008/05/17 14:03 初めまして。管理している別BLOGへのTB有難うございます。
当方はたまたまボーイズラブの方面から縁あって経緯を観ております。
ヒカリコーポレーションの終焉も、なんとも申し上げ様も無いものでした。

blackseptemberblackseptember 2008/05/17 15:11 >XQOさん
コメントありがとうございます。
さすがにひかりまで遡るとWEB上の情報も希薄なのですが、XQOさんのサイトは貴重な情報源として参考にさせていただいております。
 ひかり出版(ヒカリコーポレーション)は出版点数を見るとK氏関係の歴代会社と比べても抜きん出ており、経営的に安定とまではいかなくてもそれなりの固定客がついていたように見えるのですが・・・。どのような終焉だったのでしょうか?

XQOXQO 2008/05/17 15:39 返答有難うございます。長文となりそうですが記させて戴きます。

あれは97年の2月辺りであった様な記憶があります。
97年1月にヒカリ社の看板雑誌である『ブレス』1月号が刊行された後、
同社からの刊行物は一切発行されず、一切音信不通となりました。
その後、風の噂にヒカリ社が倒産したらしいという情報が流れ、
読者サイドからはその経緯に就いて一切見えなくなってしまった、
と言う感じだったでしょうか。
読者サイドが情報の断片を掴み得たのは
http://xqosy.seesaa.net/archives/20070725-1.html
こちら↑の記事でも書きましたが一年以上経ってからの事であったかと。
又、うろ覚えでありますが97年の春ごろ、ボーイズラブ方面の雑誌上のコラムで
ありましたか、ヒカリ社倒産に就いて言及した記事があった様に微かに記憶して
おります。折に触れそちらの存在も確認中でございます。手掛かりは少しでも
欲しいものですから。
なお、『ブレス』97年1月号には3月号の内容予告が確りと掲載されておりました。
今にして思えば、固定客を惹きつけるだけ惹きつけて置いてある程度のものを
回収しようと言う思惑が有ったのでは、と勘繰ってもおります。

ikedamamaikedamama 2008/05/17 19:05 初めてコメントします
更新楽しみにしております
この登記簿によると最後にはこの「山本」という女性が責任を取ったのですか?

blackseptemberblackseptember 2008/05/17 20:00 >XQOさん
ご教示ありがとうございます。
なるほど、休刊の告知もなく、次号予告を書いておいて突然の消滅ですか・・・。
雑誌自体は黒字でも会社が火の車で、蚊帳の外だったスタッフにとっては青天の霹靂といった印象を受けますが、実際はどうなんでしょう。

>ikedamamaさん
コメントありがとうございます。

>この登記簿によると最後にはこの「山本」という女性が責任を取ったのですか?

 エントリ内の社長氏のブログのコメント欄や2chの書き込みが事実なら、元の代表を訴えたけれど追い詰められなかったという事のようです。 
 
 会社自体は破産宣告は受けていないようですし、夜逃げのような形じゃないでしょうか。 債権者から追いまくられる苦痛を考えたら、この人が責任を取ったといえないこともないですね。最後は社員3人程度しかいなかったみたいですし。

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