11月18日(金)杉田 敦 ナノスクール第4期 [ブッダに会ったらブッダを殺せ #7]

先月のナノスクールで始まった第4回イドガヤ・ビエンナーレは「世界で起こっていることのなかからひとつを選択し、あなたの作品として登録」するという国際展だ。ひとまず、10月のナノスクールの中でその日の参加者がそれぞれ出品する「世界で起こっていること」を出品し、展覧会はスタートした。


もうすでに先月出された作品のリストはできている。これを見る限り、誰がどのように選択したかが語られていない抽象的な部分と、実際に起きていることとしての具体性の両側面があり、その間に何を見ることができるのか、というところに個人的には興味を抱いている。


第4回イドガヤ・ビエンナーレの公募締め切りは11月18日(金曜日)ナノスクールの終了時なので、迷っている方は今月のナノスクールに参加していただき是非応募していただきたい。



みやざわひびき

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★月イチセッション|杉田 敦 ナノスクール《nano school》#44[ブッダに会ったらブッダを殺せ #7]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20161118/
https://www.facebook.com/events/328892257469808/


極小の学校、ナノスクール第4期。知っていると思い込んでいることを可能な限り小さくして、再び、本当の意味で知るために努力してみること。アートにとって重要だと思われるそうした姿勢を、これからもいろいろ試していければと思います。

井土ケ谷事件の当事者になってみるというスタートから、「協調/反駁/誤解」、「そこにそれはない、あるのかもしれないけれど」、「裸になること、左になること」とテーマを替えて開催してきたナノ・スクール第4期は、「ブッダに会ったらブッダを殺せ」のタイトルのもと、権威から自由になり、自律性を保つための精神そのものについて考えます。五日市憲法文化学院、ホモ・ソーシャル連続体、イスラ・クラブ、グルジェフゾロアスター教、シュタイナー、大逆事件人間原理、安藤昌益、ブランショセリーヌなどがテーマとなります。指摘しやすい権威のみならず、ときにそれを糾弾するものの中にさえはびこっているはずの権威の本質を凝視め、考え、試み、挑みます。
また、現在開催中の《第3回イドガヤ・ビエンナーレ》(2017年12月12日まで開催中)は随時振り返りながら、今後のあり方について考察していけたらと考えています。

※ナノスクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。

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日程:2016年11月18日(金)18:30〜
参加費:1,200円/学生 \1,000円(要予約)

〈予約方法〉ご予約は前日までにご連絡をお願いします。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。
info@blanclass.com

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杉田 敦 Atsushi SUGITA

  • 美術批評。オルタナティヴ・スペース art & river bankディレクタ。女子美術大学教授。最近の著書に、『静穏の書』、『ナノ・ソート』(共に彩流社)、『アートで生きる』(美術出版社)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)、『inter-views』(美学出版)がある。作品に”critics coast”(越後妻有アートトリエンナーレ, 2009)など、キュレーションにポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(JAM)などがある。また、批評タブロイド紙 “+journal” の編集、アーティストの増本泰斗と、ディスカッション・プロジェクト”Picnic”も行っている。