2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

抱いた身体の軽さが伝えるもの

朝一番で面会に行った。

金曜の夜、母親からの心配コールがあり、宥めつつ話している間に突然思い付いたのである。丁度、月曜日は代休だと言うし、私も自分の目で容態を確認しておきたかったし。

・・・海松は・・・・・まだまだ、帰れそうもなかった。

少しでも具合が良くなると、すぐに帰りたいと駄々を捏ねる子が。くたりと大人しく、されるがままに私から母親へ、母親から私へ、黙ったまま代わる代わる抱かれている。撫でられても声を掛けられても、目を細めるだけで他に反応無し。

そういえば、連れてこられる時にも声を上げていなかった。私たちが口々に「またね?」と言って診察室を出ようとした時にも。。。

食餌もしている。補液(点滴)も勿論。腎臓系の数値も発作もコントロールされている。でも、下痢が止まらないだけ・・・そういう話だったけれど、海松の身体には相当な負担になっているようで。とてもじゃないが、連れて帰れる状態でないことだけは、よく、分かった。

面会の間、隣りの診察台では子猫がミルクを飲んでいた。まだ目も開いていない、体長10cm程、文鳥と変わらない大きさの子猫。烏か何かに襲われ負傷していた捨て猫を保護したものらしい。

生きて欲しい。そう思った。