2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

挿し餌も独り餌も迷走模様


出してくれないの?(麹塵)
明けましておめでとうございます(ぺこり)。

年末年始も挿し餌に追われ、今以て風邪の抜けない日々。シルバも子犬ちゃんもバブル景気の恩恵に浴したことはありませんが、ずっと続く氷河期の中でも最悪不況真最中の今になって離職転職を決意しており、とことん貧乏生活突入かもしれない。。。という、そんな時に、初詣では二人揃って大吉を引き当てました。まぁ、何とかなるさの脳天気な初春(笑)。みんな揃っていれば、それだけで幸せだもの(笑)。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします(ぺこり)。

這えば立て、立てば歩めの親心


引き裂かれる二羽・その1(手前・レティ/奥・麹塵)

引き裂かれる二羽・その2(奥・レティ/手前・麹塵)

レッちゃん家に入ったら許さないから!(レティ)

なんにもしてませんよ〜だ(麹塵)
12/28@朝一挿し餌前体重19.0g、最終挿し餌後体重23.0g。食事量1.5〜2g。
12/29@朝一挿し餌前体重18.5g、最終挿し餌後体重22.0g。食事量1.5〜2g。
12/30@朝一挿し餌前体重19.0g、最終挿し餌後体重23.5g。食事量1.5〜2g。
12/31@朝一挿し餌前体重19.0g、最終挿し餌後体重24.0g。食事量2g。

結局、雛仕様ケージにプラケースを入れていたのは26日一晩だけ。ずっと普通に過ごしていた麹塵の様子を見て、そのままブランコで寝かせることにしたのだ。万が一床に降りて寝ても、底冷え防止のペット用ヒーターが敷いてあるし、防寒カバーとヒヨコ電球でケージ内温度は一定に保たれているので問題無かろうと。。。それでもさすがに翌朝は心配したが、麹塵はこちらの心中など全く知る由もなく、“何か?”と言いたげにブランコの上で目をぱちくり。無事に一夜を過ごせたらしい。その証に、ブランコ下にはチョスの山(汗)。

しかし、そうなってみると今度は独り餌の練習をさせねば、と思うのが飼い主心というもの。牧草等を敷き詰めるのは止め、バイキンマン印の取れない麹塵のチョスを掃除しやすいよう、キッチンペーパーでヒーターを包んで穂付き餌三種をばらまく。見易く食べ易く蓋を外した餌箱も設置し、殻付き餌入りと粟玉+HARRISON'S BIRD FOODSのADULT LIFETIME MASH入りの二種を用意。。。したのだが、まだ興味は湧かないらしい(嘆)。中身ではなく、餌箱自体を止まり木か囓りおもちゃと扱うのみ。。。(溜め息)

また、白背景で目に付き易くなったはずの穂付き餌三種も、興味を示すのはほぼ黍穂に限定。つるんとした茎が、かしかし囓るのにもってこいとのこと。「そうしている間に種子が外れてもぐもぐするんじゃ・・?」なんて思って暫く見ていたのだが、全く無視。粟穂はぐらぐら止まり木としか認識しておらず、稗穂に至っては存在そのものが無かったことにされている。うーん・・・確かにまだ痩せっぽちで、抱っこしても尖った胸骨が指に当たる。独り餌には不安がある。でもなー・・・だからと言って、この状態はどうなのよ(ぶつぶつ)。

ちなみに、30日からは挿し餌回数を5回から4回に減らした*1。本当は独り餌になる頃合いなのに、食餌に関してだけ、まだ成長が追い付かない麹塵。朝夕二回どころか、三回に減らすことさえ不安があって出来なかったのだ。

たぶん、もう内蔵や骨格はこれ以上成長しないと思われる。嘴が伸び、頭も大きくなり、それに伴い(レティ程じゃないけれど)ぱっちり目にもなったし、残すは筋肉のみだろう。もしかしたら、飛べるようになった身体には、挿し餌で一度に大量の食餌を流し込まれるのは却って負担なのかもしれない。麹塵の態度は、回数を多く、量は少なく与えて欲しいと訴えているようにも見える。以前よりしっかり餌鳴きをするようになったのに、嫌々するのも本気モードなのだ。

しかし、そうは思っても、人間は人間で鳥では無く。。。(遠い目)

我が家を訪れる雀たちを見ていると、4Fにあるベランダまで飛んで来られるような雛で、下手をすると親鳥より大きい身体を持っていても、たった今まで自分で食べていてさえも、親鳥に対しては大声で餌をねだっている。そもそも親鳥は人間と違い、時間を決めて一度に大量に与えたりは出来ないだろうし、餌鳴きでスイッチが入る訳だから、鳴いている間は与え続け*2、それで何も問題は起こらないのだと思われる。んー・・・でも人間はなー・・・・・休暇中の今は良いけれど、仕事が始まればそうそう雛に合わせる訳にも行かない。。。やはりここは、レティ大明神に教育的指導をしてもらうべきか?(悩)

正解があるって楽だよね


なんだよっ!?(麹塵)

ん〜・・ねむねむねむ(麹塵)

背が伸びたよ!(麹塵)

かっこいいってこんな感じ?(麹塵)

何見てるの!?(麹塵)
1/1@朝一挿し餌前体重19.5g、最終挿し餌後体重23.5g。食事量1.5〜2.5g。
1/2@朝一挿し餌前体重20.5g、最終挿し餌後体重24.0g。食事量2〜2.5g。
1/3@朝一挿し餌前体重20.0g、最終挿し餌後体重24.0g。食事量2〜2.5g。
1/4@朝一挿し餌前体重20.0g、最終挿し餌後体重24.5g。食事量2〜2.5g。
1/5@朝一挿し餌前体重21.5g、最終挿し餌後体重24.5g。食事量1〜2.5g。
1/6@朝一挿し餌前体重20.5g、最終挿し餌後体重24.5g。食事量1.5〜2.5g。
1/7@朝一挿し餌前体重20.5g、最終挿し餌後体重24.5g。食事量1.5〜2.5g。
1/8@朝一挿し餌前体重21.0g、最終挿し餌後体重24.5g。食事量2〜3g。

麹塵の挿し餌の好みが変わった。年末頃から薄々そんな気配はあったのだが、生意気にもはっきりと、“Kaytee exact Hand Feeding Formula For All Baby Birdsをくれ”と主張するようになったのである。何故粟玉が嫌になったのか、理由は全く不明。オリジナルフォーミュラーより多少マシとは云え、粟玉よりはにちゃにちゃするし、個人的にはKayteeの臭いが嫌いだし(それは関係ないって・苦笑)。でも、食の細い麹塵の一口目に、必ずKayteeを与えるようにしていたら、いつの間にか、差し出されるのがシリンジなら多少そのうに餌が入っていても口を開け、育て親だと腹ぺこの一口目でも頑固に口を閉ざすようになっていたのである(なーぜーーー)。

まだ握らせてくれる・・というより、むしろ積極的に握られるのが大好きな麹塵。レティも朱華も、夏の一時だけ西瓜臭がする程度で、後はほぼ無臭なため、“独特の臭い”と噂の雛臭を楽しみにしていたのに、Kaytee好きになったおかげで、くんくんしても現在はKaytee臭しかしない。。。以前はやっぱり無臭だったし、雛ひな臭に縁がなかったのは、とてもとてーーーも悲しい(涙)。

ってか。そういう個人的な好みの問題やらなんやらは脇へ置いておくとして(汗)。好き嫌いは良くない!(シルバは好き嫌い大魔神だけど・ふふん♪)

Kayteeが悪いとは思わない。勿論。思っていたら与えない。でも、ペレットフードというものを多様な食品の一種という位置付けで与えている私にとっては、まず挿し餌中のちびすけの分際で、好き嫌いを言って偏った食べ方をしたがるというのが許し難い。加えて、確かに高蛋白であることは素晴らしいのだが、フィンチには脂質が高すぎることも気に掛かる。こういった例え話は無意味なのかもしれないが、幼児の頃に高カロリー食を与え続けておいて、小学生になった途端ダイエットに励ませる親と同じことになりそうで、先行きを考えると憂鬱なのである(悩)。

食の多様性という点で云えば。例えば・・・ここ暫く、我が家では ZuPreem Fruit Blend Flavor Diets と HARRISON'S BIRD FOODS ADULT LIFETIME SUPER FINE(極小粒タイプ)の二種のペレットフードを与えていた。

しかし、昨年秋だったか、いつものように病院へ小分け買いしに行ったところ、看護師に「スーパーファインですかー・・・何故か突然、少し粒が大きくなってしまって。そのせいか、食べなくなったという飼い主さんもいらっしゃるんですが・・・大丈夫ですかね?(汗)」と聞かれた。理由不明、通告無し、届いてびっくりの変更だったらしい(唖然)。見せてもらうと確かに若干大きくなっていた。が、麻の実だって割るレティのこと、この程度なら大丈夫だろうと高を括って購入したのだがしかしかし!予想に反して全く見向きもしなくなってしまったのだこんちきしょうめ(泣)。仕方なく、現在また元通りMASH(粉末タイプ)に戻しているのだが、味にも変化があったとでもいうのか、MASHも全く口にしなくなってしまった。。。(やれやれ)(でも、懲りずに食べさせようと努力中だけれどね!)

さて。もしこれが、“その一種しか食べない子”だったら?

我が家ではペレットは食餌メニューの一つ、しかも副食扱いだから良いけれど、幾ら完全栄養食だったとしても、もし、それしか食べないように育てていたら?

多種多様な鳥を診察、飼育相談にも乗っている鳥専門医、看護師が口を揃えて「どんな鳥よりも頑固で強情で、死に瀕してでも薬水を拒否する子までいる。」と断言する文鳥。しかも、歳を経るごとに融通の利かなくなる文鳥

もし、そんな文鳥の唯一食べるものが、ある日突然、手に入らなくなったら?

ペレットフードはあくまで商品であり、商品である以上、利益を生まないものが廃止されたり、改善改良という変化が起きても仕方がない。当然のことだ。でも、他の誰も食べなくても、ある一羽にとっては唯一最高の食餌だった可能性はある。栄養学的には最新最良と謳われても、ある一羽にとっては改悪となる可能性もある。勿論、可能性の問題だから、全く同じ商品が(その企業が存続する限り永遠に)売られ続ける可能性も、ある。あるよ?

ただ、私には、そんな恐ろしい育て方は出来ない。だからどんなに完全栄養食と言われようともメニューの一品にしかしない。それだけだ。

また、脂質のことで云えば。例えば、レティも確かに麻の実だのニガーシードだのが好きだ。けれど、一番好きなのは穂付き餌で、次がカナリーシード、そして煮干&海老。ハダカオーツも好きだし、色付きフルーツペレットも好き。朝は豆苗が無いと始まらないとか言うし、ボレー粉も竹炭もちょっとした口直し&嘴応えを楽しむためには欠かせない一品だとか。だから、主食餌の内容だけを見て判断すると“高脂肪種実多過ぎ!”に見えても、その時々で食べるものは異なるし、実はそうでもないはずなのだ(たぶん)。

ちなみに、日本独自文化と断言しても良いような、狭いケージでの少数羽手乗り飼いについて、正確な栄養基準数値なんてものは存在しない。誰も調査研究していないから。大きなフライトケージを備えた禽舎飼育であっても、せめてスズメ目(カラスと一緒くただよ!)の基準値があれば・・・とも思い、英文検索してみたけれど全くヒットせず。かの有名な飼鳥の医学 by 横浜小鳥の病院サイトによれば、成鳥の通常必要数値は餌100gにつき、蛋白質12%、脂肪分4%(ー 飼い鳥の食餌 ー “(3) 科学的な栄養要求量の算定 ”より)となっているけれど、これはオウム目もスズメ目も同じとされている上に、1994年版、つまり15年も前の鳥医療・研究レベルでのデータだ。鳥医療における15年って、明治維新を挟んだくらいに違うと思うのだがねぇ。。。

困った時の文鳥団地の生活さん頼みで、文鳥問題 “8 ペレット論”と“31 ヒナのエサ”を読み返すも、雛ひなの餌に関しては栄養障害対策を主眼とした考察なので脂肪分記載がない(あちゃ!※追記:“21 栄養と日光”に記載発見!『4.7%(経験値)』とのこと*3)。で、またしてもGoogleの神様にお尋ねすると、鶏の幼雛飼料で3%〜4%との記述を散見*4

  蛋白質 脂肪分
Kaytee exact Hand Feeding Formula 22% 9%
Roudybush Origina Formula 20.5% 3.5%
幼鶏(参考数値) 19.5〜24% 3〜4%

成鳥に関しては、あれ程高脂肪種実を否定する意見が主流となっているのに、鳥種による食性の違い、必須栄養量の違いが取り沙汰されるようになっているのに、雛ひなだけ何でもかんでも同じでオッケーなの?三倍近い数値は無視?何故?・・・・・納得行かないんだよなーーー(憮然)。

脂肪分の数値だけを見れば、明らかに日本でしか販売されていないと噂のオリジナルフォーミュラーの方が良い。基本は伝統食で賄い、不足しがちな栄養成分を補う意味でパウダーフードを使用するのだから、高蛋白低脂肪にしたいのだ・・・ほんとはね。食べてくれなきゃ意味無いけどね(溜め息)。そして、調べれば調べるほど資料不足なのに知りたいことは増え、迷路に陥ってるけどね(がうがう)。

が、そんな迷子の私に子犬ちゃんが救いの手を!!

「パウダーフードに粟玉粉末を加えちゃえばいいじゃんっ?」
・・・そんな簡単なことを思い付かなかったとは(滝汗)。だーよーねぇーーー(汗汗汗)。

結局、三歩進んで二歩下がったままの飼育方針ではあるが、挿し餌二種(伝統食とパウダーフード)は続行。但し、Kayteeには粟玉粉末を加えることでひとまず決着となった。

*1:当雛の希望に合わせて時間を決めていたので、間隔は一定ではない。その時々で誤差はあるのだが、5回の時が、大体8:00、11:00、14:00、17:00、21:00頃。4回の時で、大体8:00、12:00、17:00、21:00頃。大概、朝一はそのうも空なので良く食べ、二回目も夜の分を取り戻すかのように早く欲しがり、午後になるに従って間隔が開くようだった・・・とは言っても、餌鳴きするのは最初だけ、後は無理矢理口を開け、様子を見つつの挿し餌なので、普通の健康優良児印付き雛ひなの参考にはならないと思う(滝汗)。

*2:時にはうんざりするらしく、何度もやられるうちに、急にキレて怒突いたりもしていて、よろけた雛のきょとんとした顔が笑える(笑)。

*3:但し、幼鶏に関しては記載無し。

*4:採卵用、食肉用、種鳥用という育成目的や、データ開示元が飼料会社なのか別件研究用なのかという資料意図の違いにより、データが微妙に異なっていた。また、大概のデータでは幼雛→成鳥となるに従い、飼料中の脂肪分が減る傾向にあったが、一部逆傾向を示すものもあり。正直なところ基準値不明。なので、ここに記載したデータは単なる参考記述。興味が有る方はご自身でお調べください。