クッキーと紅茶と(南京事件研究ノート) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-11-16

南京事件否定派のムック&増刊、3点を走り読み

今週に入って、「正論」別冊、「WILL」別冊、「別冊宝島」と3点が相次いで刊行されました。

まだ走り読み段階だが、3点とも、予想通り「日本軍史料隠し」のうえに南京事件否定論を構築しています。

(否定派が隠し通す日本軍資料についてはhttp://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060804参照)


(1)別冊「正論Extra.08」

書店で見て、こりゃダメだと直感。

だって、表紙のメインコピー

シナ事変、南京事件から70周年…終わりなき情報戦

だもの。

「シナ事変」という言葉に抵抗感がない人間にしか購読されないでしょう。


内容は記事満載だが、半分以上は「正論」の過去記事の再掲である。とにかく詰め込んだという感じで、3冊の中でもっとも読みにくい。

内容的にも新味に乏しい。

http://www.sankei.co.jp/seiron/etra/no08/ex08.htmlを元に構成

中国人にとって「歴史」とは何か  岡田英弘

日本人名誉は私たちが守る 平沼赳夫/稲田朋美/渡辺 周

何と全土に266カ所! 「中国反日記念館」回覧記

中国に歴史客観性を求める空しさ 宮崎正弘

研究書から読み解く南京事件の真相 潮 匡人

南京事件真実を追い求めて 阿羅健一

中国とつきあうための軍学考 兵頭二十八

「南京2万人」さえ否定した国際連盟議事録の中身 西川京子


1937年の真実 日支戦争は日本の侵略ではない 兵頭二十八/別宮暖朗

やっぱりなかった大虐殺-南京攻略戦、真実の証言第六師団の兵士たちはかく語りき 東中野修道

南京事件」証拠写真の真贋を徹底検証する 東中野修道

中国国民党の極秘文書が証す「南京大虐殺」という虚構宣伝 東中野修道

「日本罪悪史観」を形成した中国帰還者「手記」の大罪 田辺敏雄

南京事件戦時国際法 佐藤和男

防共史観確立のための「謀略論」考察 中村 粲

国共合作内戦の背後で蠢いた「赤色謀略」の数々 黄 文雄

日本を泥沼に突き落とした米中ソ二つの反日ネットワーク 江崎道朗

反日ドイツ記者よ、「ホロコースト」と「南京」は違う! 小林よしのり

なぜ“彼ら”は日本をそんなに犯罪国家にしたいのか 小堀桂一郎/小林よしのり

言われっぱなしは御免蒙る! 反論のための完全ガイド15篇 櫻井よしこ/石川水穂/渡辺浩 

〈資料集〉

わが国の政治司法日中戦争をどう語ってきたか

無知妄言売国…のオンパレード 本誌編集部

執筆者略歴・操舵室から



(2)月刊「ウイル」2007年12月号増刊

正論」別冊より記事数を絞り込んでおり、構成はシンプルでわかりやすい。

問題は、ほぼ全頁にわたって「東中野グループ」と「チャンネル桜」で構成されていること。一本調子。脆い。

記事は以下のとおり。

http://web-will.jp/

南京陥落70年

南京大虐殺」に終止符!

 緊急特別対談 

渡部昇一×東中野修道

「大虐殺」捏造を生んだもの

■聞き手・冨澤繁信

参戦勇士9人が語る

南京事件」の真実

南京事件真実を検証する会

温家宝首相への公開質問状

南京大虐殺を証明できますか?

■茂木弘道

南京大虐殺」は中国の謀略デマ宣伝

■溝口郁夫

一枚もない南京事件「証拠写真

東中野修道・冨澤繁信 司会・水島総

映画『南京』から見えるもの

水島総

映画南京の真実』制作秘話

1937年12月17日 東京朝日新聞

朝日新聞支那特派員大座談会【再録】

宮崎正弘

中国「反日記念館」のデタラメ展示

■阿羅健一

中国の挑発レイプ・オブ・南京』を

許してなるものか

西村幸祐

反日映画『南京』の上映を許すな!

■古荘光一

ヒトラーと「南京大虐殺

 「百人斬り」本当の悲劇 

稲田朋美

司法の闇「百人斬り最高裁判決

向井千恵子

百人斬り競争

新聞の虚報に殺されたわが父

■「百人斬り野田少尉

銃殺までの獄中手記

 The FACTS of 南京 

新聞が報じた「その日の南京」グラビア

■「南京大虐殺」問題 この一冊

■ひと目でわかる「南京大虐殺」問題年表

■当時の南京全体図

■主要師団の南京進撃

編集部から、編集長から

冒頭、渡部昇一氏と東中野修道氏の対談における、渡部氏の以下の発言が、この本のレベルを雄弁に物語る。

緻密な研究で「一人も虐殺していない」と最初に書かれたのは田中正明さんです。田中さんがそういう説を書かれたため、「まぼろし派」「中間派」「虐殺派」というような分類ができました。

 田中正明さんが書かれたことは大変立派で、東中野先生研究によって全部、裏付けられましたが、当時は台湾にある国民党の文書がまだ出てきていなかったことと、外国の資料を使えなかったため、少し迫力に欠ける部分がありました。

渡部昇一氏は、既に『南京大虐殺否定論13のウソ』(南京事件調査研究会編)や「南京事件FAQ」で論破され尽くしている「田中正明の否定論」を論拠に、「一人もいない」説を支持している、というわけだ。

ゴーイング・マイ・ウェイですね。

この他、日本軍史料隠しの上に構築された「「南京大虐殺」は中国の謀略デマ宣伝」(茂木弘道)、すでにhttp://www.geocities.jp/pipopipo555jp/143photos/sakuin.htmで批判され尽くされている説を繰り返す「一枚もない南京事件「証拠写真」」(溝口郁夫)など、東中野メソッド全開である。




(3)別冊宝島 「南京大虐殺」という陰謀

ある意味、いちばんよくできているという印象。記事もバラエティに富んでいる。完全否定論に特化せず、解釈否定論をも組み込んでいる。

ただ、4章で構成されているうち、メインとなる「第三章−「南京大虐殺」の真相」の部分は、100%東中野氏インタビューで構成。

東中野氏と心中する覚悟のようですね。

http://tkj.jp/book/book_12141901.html

「南京」は過去の問題ではない

南京大虐殺」は蒋介石中国共産党

仕組んだ20世紀最大の陰謀である。

そして21世紀、中国は「新・南京大虐殺紀念館」を

世界遺産に登録しようとしている!

まえがき−「南京大虐殺」という陰謀を策す中国

第一章−中国プロパガンダの正体

* インタビュー映画南京の真実監督水島総

* 米中の利害が結びついた

南京大虐殺映画の隠れた意図

* 「南京事件」の隠された真実

反日宣伝戦を担った米国人教師たち

* なぜ「南京大虐殺」は糾弾され続けるのか

アメリカにおける中国の反日プロパガンダ

* 日本人があえて追求しなかった真実

米国の太平洋戦争における国際法違反

* 兵頭二十八歴史講座1 支那事変の「裏事情」

第二章−「南京事件」大論争

* 資料 10分でわかる 知らない人のための南京事件論争史

* 一気にわかる南京事件 「南京事件」の主要論者一覧

* 兵頭二十八歴史講座2 「自衛戦争」と宣言できた日本

第三章−「南京大虐殺」の真相

* 亜細亜大学 東中野修道教授に聞く PART1

Q&A 大虐殺はなかったのか?

* 亜細亜大学 東中野修道教授に聞く PART2

Q&A 略奪、強姦はなかったのか?

* 兵頭二十八歴史講座3 なぜ日本軍は南京を占領したか

第四章−南京戦の真実

* なぜ南京事件はおこったのか?

戦史 上海決戦と南京事件

* 忘れてはいけない歴史真実

日本人が虐殺された通州事件

* もう一度考えてみる南京事件

なぜ南京事件があったと思われたのか?

* 検証 南京事件の新たな視点

支那事変拡大の経緯を戦略戦術的思考で分析する!

* 兵頭二十八歴史講座4 なぜ日本兵は略奪したのか

そしてメインである3章、東中野氏のQ&A記事「略奪、強姦はなかったのか?」の冒頭、東中野氏の発言がものすごい。ここまでワキが甘くていいのか。

Q京都16師団中島今朝吾師団長は阿南人事局長に「捕虜を殺すぐらいなんだ。掠奪・強姦は軍の常だよ」と発言したとされています。掠奪、強姦等についてどのようにお考えでしょうか。

A結論から言えば、掠奪強姦は「十件内外」でした。東京裁判塚本浩次法務部長は「十件内外であつたかと思ひます(略)十件と申しましたのは、一人一件ではございません。一件の中には数人を含む場合も相当あります」と証言しています。

以下略



以上3点、もしお読みになった方がいれば、気がついた点などお知らせ下さい。

Dr-SetonDr-Seton 2007/11/16 17:22 宝島って、すっかりそういう雑誌になってしまったんですねぇ。昔はよくVOWなんて読んでいたんですが。昔はサブカルといえばリベラル寄りだったイメージがあるんですが、今ではサブカルは右っぽいんですかね。

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