鎌倉日記2011 TERRA DELIのうつくしいおはしプレート

今年はアジカンメンバーが上海からやってくる予定だったのですが、何かと忙しいようで予定が合わず、再度新メンバー募集をかけようと思っておりました。が、ある曇りの日に目が覚めて「そうだ、鎌倉行こう」*1という気分になってしまったので、メンバーを集める前にアジカンに行って来てしまいました。

今年は明月院に行たろうかなーどうしようかなーと悩んでいたら北鎌倉をあっさり寝過ごしたので、さっそくランチを食べに行くことにしました。小町通りの1本裏側に、素敵すぎるレストランが4軒入った、チャペルを改装した施設ができたと聞きつけて訪ねてみました。

一番行きたかったのは、おととしのアジカンでランチした、ル・ポワン・ウエストの洋食をメインにした新しいL'EGLISEというお店です。ハンバーグやドリア、パスタなどが気軽なお値段で楽しめるらしいです。このお店だけこの雰囲気のあるアプローチを上がって2階に入口があり、一番教会っぽい雰囲気を残していました。しかしランチの時間を少し外しているというのに行列ができており、あっさりあきらめました。

1階に戻ってイタリアン、フレンチ、デリ…どのお店にしようかなーと悩んだ結果、このTERRA DELIというお店でランチすることに決めました。美術館の入り口のような凛としたたたずまいです。

引き戸をひいて中に入ると、手前にお持ち帰り用のデリが並んだショーケースがあり、オープンなキッチンをはさんで奥に客席がありました。窓の向こうは緑あふれる庭です。真っ白の壁に美しい意匠のテーブルといすが並べられており、隅から隅まで神経が行き届いた静謐な雰囲気に、ちょっと緊張しました*2。シンプルなデザインのピッチャーとグラスさえこだわって選んだ一品のように感じさせます。

注文したのは、和のお惣菜がたくさん盛られたおはしプレートです。ごはん、汁物、手作りののりの佃煮つきで1300円です。洋食のフォークプレートなるものもあり、そちらはサラダ、スープ、キッシュなどのセットになるようです。

どれも手のかかった、こだわりの素材を使ったお惣菜です。仕込みとかとても大変だろうな…と感心しました。全体的に素材の味をいかした控えめな味付けです。グラスにのったおひたし?は、ゆずこしょうがのっかっていてなかなか刺激的な味でした。ショコラレバーという名前の鶏レバーの甘辛煮が、レバーの臭みがまったくなくおいしいご飯のお供でいちばん気に入りました。手作りの肉みそをつけて食べる、生のなすもさくさくとしていておいしかったです。そのほか鶏の南蛮づけ、おから、ほうれん草のごまあえ、ひじきの煮物にだし巻き卵焼き、冷奴の梅ドレッシングがけなどなど。それぞれの量はちょこっとしていますが、全部食べると結構なボリュームでした。でも体に良いものを摂取しているので、お腹いっぱい食べても清々しい気持ちになれます。

清々しい気持ちになった後は、おいしい和菓子を買いに行きます。

*1:大阪に住んでいれば、これが京都でできる、そう思っていた時期もありました

*2:お店の方は、おしゃれする時にコム・デ・ギャルソンとかを着ているような雰囲気