いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「俺の妹がこんなに可愛いわけがない (5)」伏見つかさ(電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫)

「じゃあね、兄貴」──別れの言葉を告げ、俺のもとから旅立った桐乃。……別に寂しくなんかないけどな。 
そして新学期。
平穏な高校生活を謳歌する俺のもとに、奇妙な後輩が現れる。「おはようございます、先輩」 
俺は、黒猫(クロ)の人間としての真名を知り、より深い“絆”を築いていくことになる。“妹”と“親友”。ともに大きなものを失った二人は、数多の思想が渦巻く校内で、“魔眼(マガン)遣い”の少女と対峙する。 
“稀少能力(レア・アビリティ)”を持つ少女に、俺と黒猫は圧倒され、異空間へと誘(いざな)われ……!! 
“日常”と“非日常”が交差するとき、物語は始まる──!!


麻奈美の出番激減に泣いた。田村家にいたっては欠片も出てこないなんてorz
いや、まだだ。絶望するにはまだ早い。京介の「妙に付き合いが悪い」発言とあやせの電話番号を知っていた事実に今後の展開する余地は残っている。そこに一縷の望みをかけて麻奈美ルートを祈り続ける。マジョリティに屈してなるものか!
つーか俺のオアシスを返せ!!


という半分冗談はさて置き(=半分本気)


今回は黒猫回。
デレ移行期に突入した黒猫は可愛かった。それは認めざるを得ない。
特に後半に出てくる素直な面が。京介と二人の時に出る棘のない台詞のニヤニヤ度もなかなか良かったが、その素直さが他の人にも出ていたのが京介の努力の成果と本人の変わろうという意志が伝わってきて良かった。
というか京介さん、その甲斐甲斐しいお世話はなんですか。好きな子のためでもないのにここまで頑張れる京介っていったい。ここまでされたらいくら性格が曲がっている黒猫でも素直な面もでちゃうよね。ゲーム脳化と共にゲームの主人公化してきているぞ、京介。
そんな二人よりも印象が強かったのがブラコン腐女子の瀬菜。
スイッチが入ると止まらない腐女子トークもさることながら、特筆すべきはそのブラコンぶり。キレた時の「お兄ちゃんに言いつけてやる」発言はクソ吹いたw この兄妹をみていると高坂兄妹が健全に見えてくるから困る。
黒猫萌え以外にも友情に過保護兄の奮闘など読み応え十分で今回も面白かった。
次から桐乃復帰か。そうするとさらに麻奈美の出番が・・・
あとがきの「コメディ重視」の一言に期待しよう。カムバック田村家!