いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



センバツ 第3日

第1試合
高知(高知) 5−6x 神港学園(兵庫)


両チーム二桁安打の打ち合いは神港学園がサヨナラ勝ち。
チーム力には安打数、点数以上に差があったように思う。神港学園の前仲がピンチでは投げ急ぎ、勝ちを意識して投げ急ぎと失点を重ねなければもう少し楽な試合になっていたはず。



第2試合
盛岡大付(岩手) 4−5 中京大中京(愛知)


昨夏の優勝校の中京大中京が勝つには勝ったが、強さは全く見られなかった。
エース森村は雨で足場の悪さもあったが、腕が全然振れておらず球速もコントロールも昨夏の面影なし。四番の磯村は力みすぎでチャンスに連続凡退と、チームを引っ張るべき二人が逆に足を引っ張っていた。
盛岡大付は貰ったチャンスはきっちり点にする攻撃は良かったが、守備に粘りがなかった。



第3試合
高岡商(富山) 1−6 智弁和歌山(和歌山)


智弁和歌山の貫録勝ち。
高岡商の鍋田は智弁打線の迫力以上に智弁和歌山の名前に飲まれてしまった印象。開き直った6回からは素晴らしいピッチングだっただけに悔やまれる。
いやその前に、こんな雨でやるなら明日4試合にすればいいのに。選手が可哀想だ。

「スノウピー1 スノウピー、見つめる」山田有(富士見ファンタジア文庫)

スノウピー1 スノウピー、見つめる (富士見ファンタジア文庫)
スノウピー1  スノウピー、見つめる (富士見ファンタジア文庫)

「あななたち人間のことも、TVで観て概要はよく知っているの」
と彼女は言った。済んだ瞳で僕を見つめ、遠慮なく分析する。
「戦争が大好き。基本的に不条理。傾向として変てこ。……でも、見ていて飽きないの。つまり、知的好奇心を刺激されるの」
――とびきり可愛くて、勇敢で、クールな女の子、スノウピー。彼女を異世界から連れ帰ってしまった“僕”は、部屋を提供したうえ、同級生になった。知的好奇心旺盛なスノウピーがまっさらな目見つめる世界は、僕にとっても新鮮なことばかり。だけど、小説家志望の可香谷さんはなぜかおかんむりで……。女の子って、難しい!
不器用な僕と彼女の第1回ネクスファンタジア大賞銀賞受賞作。


この主人公のやる気のなさは良かったのか悪かったのか。
個人としてはあまり好きではない。異常な鈍感さと常に受身の姿勢に時々イラッとする。
でも、その鈍感さが一人の少女の魅力を最大限に引き出している。
可香谷さんである。典型的なツンデレ少女なのだが、主人公の存在がツンデレにあるまじき積極性を生んでいる。その一生懸命さ、不器用さ、一途な想いが可愛くてしょうがない。
ストーリーは異世界人と異文化コミュニケーションという設定ではよくある話。
異世界人の視点の違う指摘や行動がどこかに問題がある主人公が変わるきっかけになり、最後は主人公が頑張って感動を呼ぶという、この手の話の典型のような展開。可もなく不可もなく、普通。
タイトルに1とあるから次があるのか。作中作のエンドで終わった方が綺麗だった気がするが。そんなこといいつつ可香谷さん目当てで次も買ってしまう気がする。



あ、スノウピーについて全く触れてないや。まいっかw