いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「わたしは、真夜中に出歩く範囲内に信号がないタイプです」

鶴_(・ω・`)アリガトン



ドイツ−イングランド
4点目でTV消しました(´・ω・`)
イングランドの守備がザルだったから普通にやってもドイツが勝ったとは思うけど、あの誤審はないだろう。同点ならイングランドも前掛かりにならず、あんなにつまらない試合にはならなかったのに。ホント白ける。
で、次のアルゼンチン−メキシコも誤審なんだってね。審判の質が世界的に終わってるな・・・。

「ふたりの距離の概算」米澤穂信(角川書店)

ふたりの距離の概算
ふたりの距離の概算

「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーに、すべてにおいて〈省エネ〉を目指す折木奉太郎は高校二年生へと進級した。彼が所属する古典部に、新入生・大日向友子が仮入部する。このまま入部するものだと思っていたのだが、ある日突然、入部はしないと告げるのだった。どうやら部員の千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できなかった。千反田は他人を傷つけるような性格ではない――奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、大日向の心変わりの真相を推理することに!

二年生になってからの約1ヵ月半の出来事を(やる気のない)マラソン中に回想する奉太郎


ちょっと待ってくれ奉太郎。これは惚気か? 惚気なのか?
真相解明のために思い起こすエピソードに、必ずと言っていいほど千反田との仲睦まじい様子が入っていてるのはどういうことだい?
そもそも自発的に真相解明しようというのが君らしくない。しかもそれが「わたし、気になります」に感化されたような行動で、かつ目的が千反田を安心させるためというのがなんとも。
遠まわりする雛』の後でこれは、覚悟まではいかなくても、覚悟をする気にはなったと思ってもいいんだろうか?
・・・などと、いらんことに思考をめぐらせたり、ニヤニヤしたりほかほかしたりに忙しくて、推理どころじゃなかった。はっ、これは一種のミスリードか?(違うだろ


いつものように解くのは日常にあるちょっとした謎で、大きな謎を紐解く為の4月からの各エピソードには小さな謎がありと、緻密で飽きさせない構成に惚れ惚れ。その上、少々後味苦めあり青春ありと、十二分に米澤作品を堪能出来て大満足。
また古典部シリーズとして、新入生との距離は概算しようがなくなってしまったけど、メンバー内は概算する必要もないくらいの距離になっているのが感じられたのが何より嬉しかった。