いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「まーいないか、そんな人。ははは」

高校サッカーの決勝は大味な試合になったみたいね。
一応TVは点いていたんだけど、盛り上がってるからと顔を上げても選手の顔や観客席映すばかりで、ちっともゴールシーンのリプレイやってくれないから、状況が全然が掴めなかった。日テレってこんなにサッカー中継下手だっけ?(´・ω・`)

「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり」入間人間(電撃文庫)

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり (電撃文庫)
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり (電撃文庫)

まーちゃんが、殺人犯に攫われた。
僕の元から、まーちゃんが消えた。バカップル伝説も終焉を迎えた。
長瀬透殺人事件に起因する自分自身との無益な争いに精を出していた間に攫われたんだから、まったくもって笑えない。
しかも犯人は、長瀬だけでなく、僕の知り合いを次々と殺してまわった人間でもある。
そして、今だ犯人は逃亡中。
この事件だけは、僕が終わらせないといけない。
敵は二つ。殺人犯と、僕自身。内外からの挟み撃ちだ。相手にとって不足はないが、相手からすれば標的は不足だらけだろう。
だからって、まーちゃんを諦めると、僕はみーくんじゃなくなる。
出来る内に、出来ることを。『ぼく』が終わる前に。
よーし。じゃあみんな、行ってきます。
ちょいとハッピーエンドまで。


うん、ハッピーエンドだ。
ファンタジーや戦国ものでもないのにこれだけ人が死んで、狂気に満ちていても、確かにハッピーエンドだと思えてしまう。これまでみーくんが歩んできた道のせいか、まーちゃんのラブパワーのおかげか。やっぱ後者かな。あのまーちゃんが「まーちゃん」という言葉ではなく、人を見て人を選ぶという行為にあんな場面なのにもかかわらず感動を覚えた。
もう一つ印象に残ったのが「嘘だけど」。最後にしてその存在感を思い知った。なんだこの安心感。あるとないとではこんなに違うのか・・・あ、ネタバレくさい。まーいーかw
色々な物議を醸したみーまーも今回で終了。・・・なんだけど、作者が作者なだけに誰かが他の作品のどこかにひょっこり顔を出しそうで(特に××ちゃんとか湯女りんとか)、あんまり終わりって感じがしないね。


ちなみに俺的ヒロインは最後までゆずゆずでした。