いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「“若紫” ヒカルが地球にいたころ…… (3)」野村美月(ファミ通文庫)

“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫)
“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫)

「お兄ちゃんが、ヒカルのお友達……なの?」 ヒカルの次の"心残り"は何と、9歳・小学4年生の美少女だった!! ドン引きする是光【これみつ】だったが、見かけによらずしたたかな少女、紫織子【しおりこ】には弱みを握られ、ヒカルにも頼み込まれて、しぶしぶ彼女の面倒を見ることにするが……。案の定ロリコンと誤解され、葵【あおい】や帆夏【ほのか】にも白い目で見られて散々なことに。さらに紫織子は、大金を稼ぐため、大物を狙った"雀狩り"を企んでいて――!?


是光の我慢強さと心の広さにはいつも感服する。
あまりにイライラしたので開始40ページで一回投げた。
子供がやることならまだ許せる(まあ冒頭の紫織子のようなことをされたら、説教と称して間違いなく泣かすけどw)。でもヒカルがしたことは許せない。おふざけならともかく、自分が助けようとしている女の子に合わせるのにこれはないだろ。俺なら確実にキレてる。
さて、ここまで踏み込んでいいの? 是光がここまでしなくちゃならないの?と思う本題は置いといて、帆夏と葵ですよ。
それぞれに恋する乙女をしていて可愛くて仕方がない。
帆夏はこれまでの空回りがさらに加速。出ているシーンのほぼ全てが赤面状態と身悶えそうなツンデレっぷり。カラオケボックスでの暴走はニヤニヤが止まらなかった。
一方の葵は性格上帆夏のような派手さはないが、少しでも是光の側に居よう是光の役に立とうと一生懸命な姿に萌える。お嬢さまが一生懸命な姿っていいよね。
そしてエピローグの最後で投下される爆弾。多分「役」なんだろうけど、是光を含め三人がどんな反応をするのか次が楽しみ。


ちなみに本編のMVPはじいちゃん。年季の入った素晴らしいツンデレでしたw