いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て 竜ノ湖太郎(スニーカー文庫)

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て (角川スニーカー文庫)
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  十三番目の太陽を撃て (角川スニーカー文庫)

レティシアが連れ去られたことで始まったギフトゲーム【SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING】。勝利条件がない最悪のゲームの開始とともに、地上では巨人族がアンダーウッドを襲い、天には最強種である竜の純血が雄叫びをあげる! 絶体絶命のなか春日部耀は、レティシアがいる吸血鬼の古城に1人乗り込んでいった。十六夜も黒ウサギも手の届かない天上の城で、十三番目の太陽を撃ち、ゲームクリアは出来るのか――!?


今回はバトルに次ぐバトル。ギフトゲームの頭脳や知識を問われる側面はあまり出てこない、力押しで来る敵に力で対抗する熱い回。
十六夜無双が止まらない。敵がこれだけ強くなってもまだ優位は揺るがないのか。このぶっ飛んだ強さだからこそ味わえる爽快感がいい。
それに加えて耀と飛鳥、二人が成長して力の片鱗を見せる話でもある。
成長譚として読み応えがあるのはいいのだが、先を考えると楽しみなような怖いような。
この二人の持っているギフトもかなりのチート性能のようなので、二人とも開花したらノーネームがとんでもない集団になる。ということはそれを超える敵が当然出てくる。既にインフレしてるのにどこまでいってしまうんだろう。その内地球が寛太に壊せるDBのように、彼らが暴れると箱庭の存続が危ないとかになりそうね(^^;
場面はあっちこっち行くし、状況はカオスだしで全体像を把握するのが大変だったりもするのだけど、なんだかよく分からなくても人を引き付ける不思議な魅力は健在で、今回も面白かった。
で、あれだけ盛り上がったのに随分と締まらない盛り上がらないエピローグだなと思ったらまだ続くのか。3巻も続くアンダーウッド編。盛大なラストに期待したい。