いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「花×華 (8)」岩田洋季(電撃文庫)

花×華 (8) (電撃文庫)
花×華 (8) (電撃文庫)

「こうしていると、はじめて夕くんと手を握って下校した……あの時みたい」
「でも、わたしたちは……わたしも、花も、夕くんとのその先が欲しい」
新年を迎え、それぞれの目指すものを考えながらも最後の撮影を始めた映像研。その撮影で華さまも花も、アドリブで夕への想いを綴り、いつしかアピール合戦に発展……。そんな中、葉奈子の登場により、花の周辺がにわかに忙しくなっていく。舞台鑑賞と打ち合わせのため東京にやってきた夕たちは、三人で過ごす最後の夜を迎えるのだった。
そして夕は、どちらの“はな”に答えを出すのか──。
“だぶるはな”で贈る学園青春ラブコメ、三角関係もついに決着の最終幕っ!

表紙を開いたらお尻が飛び出してきた。(正確には2枚目だが)あざといね。実にあざとい。……GJ!



がっつり演劇の話でシリアスというか真面目だった最終巻。
三人の出会いにしても二人をのどちらかを選ぶことに対しても、切っても切れない要素・演劇。なんだけど、このシリーズは演劇の話になると表現が感覚的になって置いてけぼりになるんだよね。
特に今回はその色が濃くて、芸術の分野の感性・感覚を言葉だけで伝えたり想いを共有するのは難しいなと当たり前のことをしみじみ思ってしまうくらい、感じ取れたものが少なかった。
ラブストーリーとして見れば、花が才能の飛び抜けていることが伝われば大きな問題は無いのだろうけど、書き手と同じ景色が見えていない感覚は、もやもやするのと悔しいのとで後味がよろしくない。
……合わなかった話は置いといて、肝心なのは恋の行方ですよ。
よくぞ答えを出してくれた、夕君。あれだけ答える答える言っていても、有耶無耶で終わるエンドも予想していた。
しかも選んだのが、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
って叫びたかったんだけど、もう一人の泣き方がね。二人ともいい娘なのは分かりすぎるぐらい分かっているから、この泣かれ方はきつい。それに最後に幸せを噛みしめる時間があまりにも短すぎて、その涙の余韻が強い終わり方になっていた。
答えを出してくれたことには満足だけど、もう少し幸せを感じるエンドが読みたかった。番外編の後日談短編集とか出ないのかな。

第95回甲子園 第10日目

第1試合
済美(愛媛) 6−7 花巻東(岩手)


安楽の不調に上甲マジック不発が重なって済美の夏が終わった。シフト、エンドラン、満塁策、バント……上甲監督の作戦が今日はことごとく裏目
花巻東はあまり強い感じがしないのだけど、終わると勝ってる。こういうチームの方が強いのかも。



第2試合
明徳義塾(高知) 5−1  大阪桐蔭(大阪)


明徳義塾四死球やエラーという相手の隙をついて効率よく点を取って逆転勝ち。
大阪桐蔭は同点にされたのがキャプテン森のエラーだったのが痛かった。チームの柱のエラーはチームに動揺を生む。



第3試合
鳴門(徳島) 17−1 常葉菊川(静岡)


常葉菊川完全な自滅。1回に内野で2失策、4回に外野の目測誤りで試合が決まった。打線も大振りでポップフライ製造機と化した。
でも、負けるのは仕方がない。投手力は初めから甲子園レベルじゃないので勝てるとは思ってなかったが……
なんで途中から試合を諦めた? 特に内野のやる気のない動きに腹が立った。鳴門の21安打のうち内野手が取れたものが5つはあった。
いつぞやの決勝と同じ17失点でも今回の方が断然恥ずかしい。今大会最高に不愉快な試合。



第4試合
作新学院(栃木) 2−5 日大山形(山形)


作新学院の皆さんフラグを立ててしまって申し訳ございませんorz
ホームランで1点差になった時はこれは行けるって空気になったと思ったんだけどなあ。
日大山形の初戦はフロックじゃなかったということか。