いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「やれやれ。男が夜這いとはティグルヴルムド卿もかわいそうに」

甲子園出場校決まる。明日のスポーツ紙各社の格付けが楽しみ。
例によってasahiで大阪の決勝を聞いて(時々ちら観して)いたけど、大阪偕星が勝ったというより浪商が自滅した試合だった。監督が無駄に動かなければ5,6点は入ってそう。まあ直接的な戦犯はサードコーチャーだったけど。

「魔弾の王と戦姫12」川口士(MF文庫J)

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)

ブリューヌ王国に侵略したザクスタン軍を撃破するため、月光の騎士軍(リューンルーメン)を結成して、その緒戦を勝利に導いたティグル。王都ニースで戦況を見守る王女レギンの下を訪れたが、王宮は謀略の渦巻く魔窟となっており、凶悪な魔手がティグルに忍び寄る。戦場の敵はザクスタン軍だけにとどまらず、因縁の深いあの男の登場により、ブリューヌの地を舞台とした戦乱は、新たなる局面を迎えることに。一方、ジスタートでは新たに煌炎バルグレンを継承した戦姫フィグネリアがヴィクトール王に謁見していた。幾つにも重なり合う陰謀と戦いを目前に、英雄となった少年は、戦友たちと共に未曾有の混乱を収束させることができるのか――大ヒットの最強美少女ファンタジー戦記、急転直下の第12弾!


新戦姫フィグネリア登場!……あ、表紙か。
予想通り冒頭での顔見せだけ。表紙を飾る新戦姫に活躍がないのはいつものことなのでw エレンと関係が深い人物のようで、初顔合わせだけは気まずい空気が流れそうだが、その後はエレンを助ける人物になってくれそう。
新キャラ紹介後が今回の本筋、国内外から敵に群がられるブリューヌの図。
ブリューヌの腐りきった貴族達が動くのは前回の引きから分かっていたが、そこに魔族の襲撃と他国の侵略が加わったので、一気に息をつかせぬ怒涛の展開になった。国王が色々な意味で美味しそうな美少女だから仕方ないね!
ハイライトは月光の騎士軍vsザクスタン軍の第二波。やっぱり戦争してこその戦記ものだ。
今度のザクスタン軍がオール騎兵というファンタジーでしか出来なさそうな斬新な軍で、当然戦術も特殊なので、珍しいティグルの苦戦も相まって読み応え十分。
ただ、それを率いたシュミット将軍が切れ者のいい敵キャラだったのに、出番がこれっきりらしくて残念。というよりザクスタン自体がこの物語から退場だろうなあ。
次は……って、最後にとんでもない事実がサラッと書いてあるんですが!!?