いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「皿の上の聖騎士3 ―A Tale of Armour―」三浦勇雄(ノベルゼロ)

皿の上の聖騎士〈パラディン〉3 ‐ A Tale of Armour ‐ (Novel 0)
皿の上の聖騎士〈パラディン〉3 ‐ A Tale of Armour ‐ (Novel 0)

レーヴァテインと並ぶ大国デュランダル。悠久の歴史を持つ古の国家は老王の死を機に東西に分裂していた。時同じく東西二体の霊獣が空中戦を勃発。アイザックは繰り返される激戦下で瓦礫の重なる中間都市に辿り着いて早々、強大な霊獣たちと渡り合う姿から“霊獣使い”と誤解されてしまう――。
縷縷変転する神話、第三章。

一体でも手に余るどころかまともに勝ったことがない霊獣を、同時に二体相手にするシリーズ第3巻。
足手まといだったことのショックが色濃く残るイザドラに対して、初っ端から霊獣を一気に二体も突きつける容赦の無さ。これでこそ三浦先生。でもそれがイザドラ覚醒の合図だった。
そんなわけで今回はイザドラ回。
イザドラ覚醒の瞬間の厳しい状況や、その後の暴走を止めるアイザックの想いのこもった言葉など、戦闘シーンの熱量は流石の一言。
しかも、今回は今までとは一味違った。アイザックとイザベラは相変わらずのぼろぼろ具合だが、今回は文句なく「勝利」と言える内容だった。このシリーズ初のスッキリ感。まあ、半分は自滅だったのはご愛嬌ということで。(あれ、もし成功しても自滅は免れないよなあ(^^;)
またイザドラに自信と自覚が芽生えたからなのか、恋の芽生えも。但し、初心者なのに相手があの超絶シスコンだから先が思いやられるが。戦いがベリーハードモードなのに、こんなとこまでハードモードにしなくても(苦笑)
何はともあれ、ようやく身体をいくつか取戻し、中途半端な立ち位置だったイザドラがちゃんとして戦力になって次回が楽しみ。
最後のあの子は今までのパターンからするとドラちゃんだが……権利的に大丈夫か?w