いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「覇剣の皇姫アルティーナ XII」むらさきゆきや(ファミ通文庫)

覇剣の皇姫アルティーナXII (ファミ通文庫)
覇剣の皇姫アルティーナXII (ファミ通文庫)

ラトレイユにより謀殺されたと思われていたレジスだったが、帝都に戻り、政治面で暗躍していた。同時にアルティーナが軍を率いて帝都に現れる。緊迫した状況を招きつつ、ついに再会するレジスとアルティーナ――。だが、無事を喜ぶ暇もなく新皇帝の即位を目にする二人。そして、ラトレイユは近隣諸国へ宣戦を布告し、アルティーナたちは、劣勢の続く南方戦線へと派兵されることに! 覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー第十二弾!

待ってました! クラリスさんとの再会!
いたずら好きなお茶目な一面はレジスの前でしか見せてくれないのでね。久しぶりに生き生きとしたクラリスさんが読めて満足。
え?アルティーナ? 再開の瞬間といいその後の振る舞いといいお子様丸出しで、微笑ましいけど半分は苦笑いといったところ。これではヒロインの座は与えられねーわ。
物語の方は、思いの外静かに始まり滞りなく終わったラトレイユの即位式。ここまで来てしまったら事を起こせば内乱に突入してしまうので、動きがないのは仕方がない。この状況をどうやって逆転するのかがシリーズ最後の山場になるだろうから、今回はその覆す状況の確認といったところか。思いがけない大きな権力を握ったアルティーナの権限と、取り入れた軍務省の一部を使って、レジスが何をしでかすのかがこの先の見所になりそう。
とりあえず次回は南部戦線へ。傭兵王が少年漫画の主人公の様なタイミングで乱入してきそうな予感。
外伝の短編は、黒騎士団助っ人に行くの巻
ジェロームはどこぞの軍曹か。後ろから「ガンホー! ガンホー!」って掛け声が聞こえてきそうだw