いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「子に罪なんざねぇからよ」

野球やサッカーのキャンプ地である鹿児島・宮崎よりも暖かい静岡^^
でも寒い!
例年でもこの時期の気温に大差はないから、エスパルスジュビロは地元でキャンプすればいいのに。……と思ったが、よく考えると練習試合の相手がいなくなるのか(´・ω・`)
市を挙げてキャンプを誘致するのもありなんじゃないか? まあ市長がアレだから何もやらんだろうけど。

「カンスト勇者の超魔教導2」はむばね(HJ文庫)

カンスト勇者の超魔教導<オーバーレイズ> 2 ?今度は盗賊少女とおっさん共を弟子にしてみた? (HJ文庫)
カンスト勇者の超魔教導<オーバーレイズ> 2 〜今度は盗賊少女とおっさん共を弟子にしてみた〜 (HJ文庫)

最強の召喚勇者・キリと魔王の娘・エイムの最強師弟に、訳ありの美剣姫・メイが加わり、珍道中を続ける3人組。その途中、彼らは盗賊少女・カッチェ率いる「トリーム団」に襲われるが、例によってそれを一瞬で撃退してしまう。
その後、強さを見込まれたキリ一行は、なぜか彼女らを一人前になるまで鍛えることに。アジトを立て直し、戦闘訓練を受け、キリの超絶指導の下、どんどん立派になっていくトリーム団。だがそんな中、カッチェの過去をめぐる意外なトラブルが発生して!?

強すぎ勇者キリと弟子の魔王の娘エイムと王国の姫メイの三人旅、続編。メイ姫も正式に旅のメンバーに加わった今回は……盗賊稼業!?
『太陽で台風』で知ってから今まで、作者のコメディはすべり芸の類いだと認識しているのだけど、あれはしっかりしたツッコミかフォロー役がいないと本当にすべっているだけになるのよね。(ちなみに『太陽で台風』では、すべった自分を自らフォローすることで笑いに変えていくハイスペック主人公だった)
で、本作はボケ役のキリが投げっぱなしなのに対して、メイは口調も性格もツッコミに向いてない。エイムは師匠大好きで同調するだけ。イコールただすb(ry。。。今作のコメディパートは、キリのことが気になり始めている恋愛ごとには初心なメイのベッタベタな反応を楽しむのが本道かな。
そんなわけでコメディパートは笑いは笑いでも苦笑多めだったが、後半起こる事件=シリアスパートになると本領発揮。
家族愛を書かせたら本当に上手い。今回は敵役が本気でクズなおかげで、問題解決前後の感情の振れ幅が大きいのが良いところ。母子感動の対面は王道展開ながらうるっと来た。
また、事件に関連して色々と伏線が撒かれていった。色々きな臭そうな王国内部に勇者キリの不調。思わせぶりな最後の一文。今のところ勇者と魔王の立場が逆転しそうなフラグがビンビンだが、そう単純にはいかないだろう。
次から四人旅? 爺さんのツッコミに期待が掛かる。