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「ソードアート・オンライン プログレッシブ6」川原礫(電撃文庫)

ソードアート・オンライン プログレッシブ6 (電撃文庫)
ソードアート・オンライン プログレッシブ6 (電撃文庫)

アインクラッド》第六層で、黒エルフの騎士・キズメルと久方ぶりの再会を果たしたキリトとアスナ
彼女をパーティーに迎え、第三層から続く《秘鍵》回収クエストに挑む二人だが、その行く手には予測不能の展開が待ち受けていた。
AIを凌駕する感受性を備えたNPCたちの登場。《秘鍵》を狙うフォールン・エルフの暗躍。新たな展開を見せるクエスト《スタキオンの呪い》。そして《扇動PK集団》の魔手――。
キズメルたちNPCをも巻き込んだ、狡猾な罠を退けて、キリトとアスナは第六層を突破できるのか!?

NPCでもやっぱり女の子と女の人か。
珍しく男が3人もいるギルドと知り合ったと思ったら、ただの足の引っ張り役だったし。
はい、今回のゲストパーティメンバーの話です。
という、相変わらずなキリト先生の女子ホイホイ力の話は置いといて、


第六層後編はエルフクエストがメイン……メインか?
他プレイヤー介入による正規ルートからの逸脱は前からだけど、それに加えて、全く別の二つのクエストが干渉しあい複雑化するクエスト。それに伴って出会うはずのないNPC同士の出会いと共闘。そこからさらに階層ボス攻略との合流。そこに、ずっと付きまとってくるPK集団には常に気にかけてなくてはならないという問題もプラスされて、結局何がメインだったのやら。いくらなんでも詰め込む過ぎなんじゃ。
その上、キリトがシステム的なことにあちこち興味を持っては脱線してを繰り返し、しかもその説明を逐一丁寧にしていくといういつもの悪癖。だからページ数(421頁)が嵩むんじゃないですかね。まあ、クエスト生成に関しては主題だったみたいだけど、それを除いても100ページくらいは楽に削れそう。
でも、それより違和感があったのが、キリトとアスナNPCに出番を食われてたこと。
NPCがここまで前面に出てくるのは物語として、ここまで攻略に深く関わるのはゲームとして、なんか違う気が。
そんな中、少ない活躍の場で極力デレていたアスナさん流石です。ご馳走様です。
今回は面白くないわけではないが、コレジャナイ感が強かったので、七層はもっとシンプルに攻略してキリトとアスナの活躍が読みたいところ。でも、PK集団の問題は絶対出てくるんだろうなあ。