いつも月夜に本と酒

2017-04-29 「先生の左腕は私がお守りします!」

「憧れの作家は人間じゃありませんでした」澤村御影(角川文庫)

| 17:57

憧れの作家は人間じゃありませんでした (角川文庫)

憧れの作家は人間じゃありませんでした (角川文庫)

憧れの作家・御崎禅の担当編集になった瀬名あさひ。その際に言い渡された注意事項は「昼間は連絡するな」「銀製品は身につけるな」という奇妙なもの。実は彼の正体は吸血鬼で、人外の存在が起こした事件について、警察に協力しているというのだ。捜査より新作原稿を書いてもらいたいあさひだが、警視庁から様々な事件が持ち込まれる中、御崎禅がなぜ作家になったのかを知ることになる。

第2回角川文庫キャラクター小説大賞《大賞》受賞作。



なんか性格といい立ち位置といい第1回の大賞作と似たような女性主人公だなあ。審査員がこういうタイプが好きなのかな? 但し、こちらのあさひちゃんには映画オタク(というより行き過ぎて映画馬鹿)という強烈な個性があったけど。

作品のタイプとしてはミステリー風の短編連作形式。人外が起こす事件の捜査する、警察に協力する吸血鬼の作家と若手刑事に主人公の新任女性編集者が同行する話で、このタイトルながら物書きや編集者の仕事よりも事件とその捜査がメイン。

とまあ、大変よくあるタイプの作品ではあるが、物語の造りをテンプレにした分キャラクターを魅せることに注力しているのが好印象。なにせキャラクター小説大賞なので。

まずは主人公のあさひ。

基本がネガティブ思考なのが玉に瑕だが、その弱々しさとは裏腹に何事にも一生懸命な姿勢が全身から出ていて何だか応援したくなるキャラクター。また映画の話になるとスイッチが入ると止まらなくなるところや、涙もろいところなど、所々に感情的な面を見せてくれるところもチャームポイント。

お相手?の吸血鬼作家の御崎は、能力は万能、顔も性格もイケメンと完璧超人で面白みがないキャラから次第に完璧の仮面が剥がれていく過程が良い。特に小説を書いている理由や吸血鬼になった理由がわかり弱さを見せる三話目の彼は大変魅力的。

その脇を固めるキャラ達もチャラい刑事にオネエ狐など個性たっぷりで、やな奴をとことんやな奴として書ききる力もあり、キャラクター小説大賞に選ばれて納得の作品だった。

好みの問題だし比べるものでもないけれど、第1回大賞作よりかなり面白かった。2年連続ハズレならこの賞はもう追いかけないつもりでいたけれど、来年も追いかけよう。

2017-04-28

「お酒は夫婦になってから」テレビアニメ化が決定「実感が湧きませんが…」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース


!?

アニメ化そのものよりもスポニチの記事になることが驚き。

2〜4分のショートアニメだろね。割と楽しみ。問題はちーちゃんの声だな。

二話

| 01:27

ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 第二話 試着と購入

レフィーヤの妄想劇場。他のはともかくコスプレは大変良いイメージでした。GJ!

それはいいけど、第一話であれだけ急いでる風だったのに、第二話は買い物だけで一話終わっちゃった。初めの15秒ぐらいしか本題やってない。なんかバランス悪いなあ。






終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 第2話 空の上の森の中の

クトリさん、マッサージの時の足とか横乳とか足とかエロいです。

恋に恋する乙女の台詞が涙に変わるクトリの境遇と本人の涙に貰い泣きで涙ぐみそうになった直後にこれである。ヴィレムはいい意味でも悪い意味でも雰囲気ブレイカーだからねえ(^^;

キモいってはっきり言ったナイグラートに苦笑していたが、やっぱりちょっとキモいかもしれないw






有頂天家族2 第二話 幻術師 天満屋

人が狸を化かす時代にって、それ人か?

画面をちらちらとしか見てないこともあって、語りが多かった第一話の方が面白かった。

2017-04-27 「なんだよ、車、飛ばねえのかよ」

仕様も参考図も何もなしに、○○の図面を書いてください。普通こんな依頼ある?

ふざけてるの? バカなの? ○ぬの? むしろ○ねよ。

どこもそうだとは思いたくないけど、自分が関わっている製造業では、何も知らない若手が担当者で他所から来た何も知らない管理職が上司で、60過ぎの嘱託がいないと仕事が一切進まない部署/事業所がかなり多い。そして何も知らない人ほど、上の人は高圧的で下の人は必要以上にオドオドしていて、どちらにしろ神経に触る。

あまりにも腹が立ったのでここで愚痴ってしまいました。申し訳ない。更新時間がいつもと違うのもそんな理由。

「ある日、爆弾がおちてきて【新装版】」古橋秀之(メディアワークス文庫)

| 21:34

ある日、爆弾がおちてきて 【新装版】 (メディアワークス文庫)

ある日、爆弾がおちてきて 【新装版】 (メディアワークス文庫)

「私、爆弾なんです」

ある日、空から降ってきたのは、高校時代に気になっていたクラスの女の子とそっくりな自称“新型爆弾”で……。

映像化もされた表題作をはじめ、「記憶が退行する風邪に罹った幼なじみ」「蘇った死者」「図書館に棲む小さな神様」などなど、“すこしフシギな女の子”と“フツーの男の子”のボーイ・ミーツ・ガール短編集。

奇才・古橋秀之がおくる不朽の名作が、書き下ろし短編を加え、10年以上の時を超えて復刊!

ライトノベル史上の傑作短編集の一つとして上げられてもおかしくない作品「ある日、爆弾がおちてきて」の新装版。



電撃文庫での刊行が11年半前。こんなに前なら新鮮な気持ちで読めるかもと思っていたが、大好きな作品で刊行後もしばらくは度々読み返していたので、結構な割合で覚えていた。但し、短編集なので好きな話は読むけどそうでもない話は読まないわけで、さっぱり憶えていない作品もちらほら。

とりあえず表題作はほとんど憶えていなかった。これ前から予備校生だったっけ? ファンタジーな設定でファンシーなヒロインなのに、ラストの切なさがあまりに現実的でちょい鬱なのが敬遠した理由だろう。

それと「恋する死者の夜」。こんなに救いのない話あったんだ、一切記憶にない。今読むとビックリするほど『神様のいない日曜日』だね、これ。

逆に最も鮮明に覚えていたのは「三時間目のまどか」。時間モノとしての仕掛け、コミカルだけどドラマチックでもある意思伝達方法、ヒロインの魅力。何度読んでも文句なしの傑作。

あとは「むかし、爆弾がおちてきて」のラストシーンは今読んでもこそばゆくてにやけてしまう。この話の主人公は世紀の大馬鹿野郎なわけだけど、こんなことがあっても公開中止になることもなく(辺りが暗くなってたりはしないので)、また何年経っても助け出す技術は開発されてないってことだよね。それに外から見た時の家族や知人の居た堪れなさを考えると苦笑いレベルでは済まないな……とか無駄なことを考えてしまった。

さて、この新装版の目玉の書き下ろし短編「サイクロトロン回廊」は

正統派なタイムスリップもの。裏テーマは「時間モノ」と言いつつ変化球な仕掛けの短編集の中で、ここにきてのド直球にちょっと驚き。 

37歳の主人公に対して、変わらないことへのネガティブな意見を出しつつも、結局人間そうそう変わらないなという結論に至る、主人公と同年代以上が読むとしみじみしてしまいそうな内容。若者が読んでも面白そうじゃないが、これはメディアワークス文庫だからいいのか。 

この姉ちゃん父子喧嘩する度に来そうだな。その内タイムスリップする前にバターになりそうw