いつも月夜に本と酒

2015-12-31

今年のお気に入り2015

| 16:43

今年の読んだ本は



230冊(漫画等除く)でした。

昨年から約50冊減。意識して減らした成果が出た。来年はもう20冊くらい減らす方向で。





その中からお気に入りのものをいくつか上げてみました。

今年も例年通り曖昧なジャンル別でお送りします。

(シリーズものの画像は今年出版分のみ)





↓長いので収納↓



●泣き

とある飛空士への誓約犬村小六ガガガ文庫

とある飛空士への誓約 7 (ガガガ文庫) とある飛空士への誓約 8 (ガガガ文庫) とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)


とある飛空士への追憶』から始まり約7年半続いたシリーズがついにグランドフィナーレを迎えた。

最終巻はこれぞ大団円。誓約の七人の少年少女だけでなく過去のシリーズも含めて、戦乱の時代に翻弄されてきた登場人物たちが苦難の末に掴んだ幸せが詰まっている最高の一冊だった。







終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?枯野瑛角川スニーカー文庫

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (2) (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (3) (角川スニーカー文庫)


今年各所でブレイクした泣かせるライトノベル

過酷で重苦しい世界観と、戦う少女たちの儚さ。その彼女たちの女の子らしい可愛らしさと、見守る主人公の優しさ。その全てが融合して何とも言えない美しい空気感を醸し出す。この雰囲気がたまらなく好きだ。







「我がヒーローのための絶対悪」大泉貴ガガガ文庫

我がヒーローのための絶対悪 (ガガガ文庫) 我がヒーローのための絶対悪 2 (ガガガ文庫)


悪の総帥の主人公と正義のヒーローの幼馴染みヒロインによる切ないダークヒーロー物語。

お互いを想うがゆえにすれ違い、秘められた真実の為に戦わなければならない二人の過酷な運命に焦燥感と悲壮感が増すばかり。ダークヒーローの悲哀だけでなく青春ものとしても泣ける。








●燃え

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか大森藤ノGA文庫

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 (GA文庫) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8 (GA文庫) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 (GA文庫)

【Amazon.co.jp限定】 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア4 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア5 (GA文庫)


アニメ化も果たした、今最も勢いがあるラノベと言っても過言ではない作品。外伝を含めて今年5冊も出ているペースの速さも魅力の一つ。

今年最も熱かったのは7巻。囚われの少女の為に死にもの狂いで頑張る少年。こんな超王道なシチュエーションを最大限の熱量で書かれたら、燃えるに決まっている。







「英雄都市のバカども 〜王女と封鎖された英雄都市〜」アサウラ富士見ファンタジア文庫

英雄都市のバカども ~王女と封鎖された英雄都市~ (ファンタジア文庫)


めっちゃ熱い、、、グラタンが(おい

人名地名はダイレクトに洋酒の名前で、出てくる料理が塩気多めの熱々料理と、一杯飲んで読めと言わんばかり。

物語はどこか初期のドラゴンマガジン香りがするハイテンションコメディで、普段はダメ男で女の子には滅法弱いという寅さんみたいな主人公を含めて街の住人は風来坊ばかり。しかもストーリーは水戸黄門バリの勧善懲悪という、どこからどう読んでも完全なおっさん向けラノベ。三十路のオッサンな私にはクリーンヒット。








ラブコメ

「いでおろーぐ!」椎田十三(電撃文庫

いでおろーぐ! (電撃文庫) いでおろーぐ! (2) (電撃文庫) いでおろーぐ! (3) (電撃文庫)


第21回電撃小説大賞〈銀賞〉受賞作。

リア充爆発しろ!」を声高々に叫ぶバカコメディ。リア充の挫き非リアを賛美する長台詞が馬鹿らしくて面白い。

その一方で、そう叫んでいる当人たちは読んでいる方が恥ずかしくなりそうなピュアな恋愛模様を繰り広げているという。その言動の矛盾も面白さの一つ。







「SとSの不埒な同盟」野村美月ダッシュエックス文庫

SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫) SとSの不埒な同盟2 (ダッシュエックス文庫)


【不埒】――道理にはずれていて、けしからぬこと。まさにこの二人の為に有るような言葉だ。

恐らく今年のラノベ界最凶カップル。

変態ドS二人の性癖を隠そうともしない開けっぴろげな会話がひたすら楽しい。それでいて甘さも十分で、ラブもコメディも最高に面白かった。







「さて、異世界を攻略しようか。」おかざき登MF文庫J

さて、異世界を攻略しようか。5 (MF文庫J) さて、異世界を攻略しようか。6 (MF文庫J) さて、異世界を攻略しようか。(7) (MF文庫J)


異世界なのに日常ラブコメなシリーズ、完結。

ツンからデレへゆっくりと成長していった正統派ヒロインだとか、実はしっかりした主人公の成長譚だったとか、実にあざといネコミミ幼女とか、良いところを上げればいくつも上がるけれどそれよりも、読んだ後に単純に純粋に「楽しかった」と思える貴重なシリーズだった。








●飯

「異世界食堂」犬塚惇平(ヒーロー文庫

異世界食堂 1 (ヒーロー文庫) 異世界食堂 2 (ヒーロー文庫)


日本人にとってごく当たり前の料理を、異世界人が新鮮な感動を「食レポ」してくれる本作。最近流行りの「飯テロ」ラノベの中でも飯を美味そうに食べる描写にかけては群を抜く。

空腹時や深夜に読むのは大変危険です。







「かくりよの宿飯シリーズ」友麻碧(富士見L文庫)

かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。 (富士見L文庫) かくりよの宿飯 二 あやかしお宿で食事処はじめます。 (富士見L文庫)


祖父の借金のかたとして異世界の老舗宿に連れてこられてしまった女子大生の物語。

この女子大生・葵が実に料理上手で、出てくる料理がどれも素朴で美味しそう。それに負けず嫌いで行動力もあるので、彼女が妖怪たちに負けじと駆け回る物語も面白い。








以上です。




来年も傑作、快作に出会えることを祈りつつ、皆さま良いお年を!

2015-11-30 「ふさがらないどころか忙しく動いているではないか」

11月の読書メーター

| 00:11

読んだ本の数:17冊

読んだページ数:5322ページ



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今月のベスト3

「いでおろーぐ!3」椎田十三(電撃文庫

いでおろーぐ! (3) (電撃文庫)



とある飛空士への誓約9」犬村小六ガガガ文庫

とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)



「英雄都市のバカども 〜王女と封鎖された英雄都市〜」アサウラ富士見ファンタジア文庫

英雄都市のバカども ~王女と封鎖された英雄都市~ (ファンタジア文庫)

2015-11-21 「花屋でもはじめるか」

とある飛空士への誓約9」犬村小六(ガガガ文庫)

| 17:55

とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)

とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)

二千年来の悲願であった「天地領有」のために動き出すウラノス。一千隻を越えるウラノス飛空艦隊が西進を開始したなら多島海は滅亡するしかない。世界の命運をかけ、多島海連合軍首席参謀バルタザールは史上最大の奇襲作戦を立案する。片道切符の作戦に参加した清顕とイリアは、仲間たちとともに王都プレアデスを目指すが……。「神さまの造ったこの星が太陽に呑まれ爆発して文明も人類も永劫に消滅してもなお、きみとともにいたい」。空にあこがれた少年少女が織りなす恋と空戦の物語――「飛空士」シリーズついに完結。

シリーズ全17巻。感動感涙のグランド・フィナーレ。




ああ、終わってしまった。ずっと読んでいたかった、ずっと浸っていたかったのに。

準備の段階から終戦まで、これまでの沢山のシーンを思い起こさせるような作りになっていた。

バルタと清顕の会話から始まる作戦の立案と遂行には残された4人の想いが詰まっているし、すでに窮地のミオとライナはもっと直接的に仲間を想っての行動をしている。何より一人ずつ丁寧に描かれる理性と本能で葛藤する7人の姿に、『誓約』での思い出がいくつも浮かんできて胸にくるシーンがいくつも出てきた。

迎えた世界の命運を懸けた最後の戦いは、新旧の主人公たちの競演。

彼らの戦いぶりが、戦いの中で掛け合う短い言葉が、過去シリーズまで含めたこれまでの名シーンを思い出させてくれる。個人的なベストシーンは海猫とビーグルの共闘だ。

そしてラストは待ち望んだ大団円

ここだけを読んだら予定調和だ、ご都合主義だと感じてしまいそうなほど問答無用の大団円でも、これまで16冊分の物語がこのハッピーエンドに説得力をくれる。彼らがどれだけの苦難の道を歩んできたか、読んできたからこそ味わえる幸福感。そうだ彼らは幸せになるべきだ。

感無量です。


一旦落ち着いて考えると、

かぐらはともかくイリアには活躍の場が欲しかったとか、ファナを少しくらい出してくれてもとか、清顕とカルはやっぱりもうちょっと空気読めとか、思うことはいくつかあるけれど、辛い想いばかりしてきた『誓約』の少女たち(主にミオ)が、そしてクレアが笑顔のラストを迎えられたことが嬉しくて、些細なことはどうでもよくなる。

素晴らしい物語をありがとうございました。