書籍紹介:『筋肉を「高反発ゴム」に変える』

筋肉を縮めることで力を出そうとするイメージが幅を利かせてますが、
そのイメージから抜け出すことが大切なことなんです。
自然に最高の動きをできている人はこんなこと考える必要はない。
もし体のゆがみが気になったり腰痛や肩こりや運動が苦手だったら
筋肉の性質を分析的に読み解いていくと、
自らの筋肉の誤用が関節をずらしてしまう。
中心軸と左右のバランスを保つ
やじろべえのような骨をいかした立ち方をできなくさせるだろう。


すでに体の筋肉や腱などに負担が蓄積しているにもかかわらず
今までの筋肉を縮める意識ばかりで
健康のため過剰な運動を強いれば。
あまりよくない結果が導き出されることだろう。


私はそのような人には、
「あまり動きすぎないでくださいね」
というしかない。


どのようなイメージで筋肉を活かせばいいか
そのノウハウをお伝えする大変さを日頃痛感していますから。



そんなとき筋肉のイメージを刷新するような
読んでみて面白いな〜と思った本を見つけました。
それを紹介いたします。

筋肉を「高反発ゴム」に変える


筋肉を「高反発ゴム」に変える



著者の池上信三氏は
三軸修正法の池上六朗氏が父に持ち、
その親子の片鱗をうかがわせるような物理法則を噛み砕た
人体の動きに応用した運動理論はわかりやすく共感を覚えます。


とりあえず運動を理論的に紐解いて理解したい人にお勧めです。



筋肉は自在に弾力を変えられるゴムである、と語られています。
筋肉は引き伸ばされてから元の長さに戻ろうとする。



ぎゅーっと引き伸ばされた状態から元の状態に戻ろうとするとは、
野球をするときのピッチャーがボールを投げるときを思い出してください。


うまく投げられるピッチャーは筋肉をゴムをねじり伸ばすように引き伸ばして
それからしなって戻る。
しなって戻るときの力を使い投げられたボールは、
バッターの手元に届くまで初速に等しい速さを維持でき伸びよく球威が強い。


うまく投げられないピッチャーは筋肉を縮めるようにして力を出し投げる。
このときは体全体が力み胴体や腕もしなるようなことはない。
球威も弱いしボールの伸びや切れもない。


といったことを語っておられます。




運動していないときもゴムのイメージトレーニングをしようとか、
イメージを随所に活用を促している。
筋肉をねじったり曲げたりまわしたりしてバネとしたり
アンバランスを活かし慣性を使うことを勧めたり。
この理論を理解して体を使えば運動能力は間違いなく向上します。


私が日頃している地味なトレーニングに、
意念というイメージトレーニングや
発勁の仕組みや方法の研究などがあります。
それらが本書の中で語られている考えと
私の考えていることと類似点がいくつかあるように感じます。
本書に語られてない深い理論も著者はお持ちのことと推察いたします。





プライマリーモーションイケガミ
http://www.p-motion.net/index.htm


またネットで検索してみると以下のような過去のセミナーもあったみたいです
PM(プライマリーモーション)・メディカル」B級認定セミナー
http://pmia.way-nifty.com/pmia/files/pm.pdf