施術での深さをもとめてきて

昨日、施術をさせていただくとき。


あまり詳しいことは申せませんが、
作業療法士の資格をお持ちの方が
施術を受けていただいております。


いくどもお通いいただいておりますので、
前回の姿勢の安定の度合いなどは把握し、
初期状態と現状をイメージで並べて観察。


その作業はほぼ直感的に働くようであり、
玄関をお入りいただく際、
階段を登る際、
そこまで観察すれば十分。


個人的にとてもお体の大変な様子があり、
気にかかっておりました。


だから姿勢の安定が行われ筋の力が付き、
閉じ込めらた状態から外へとでたようで。


「よっしゃぁ〜」という感じでした。 ^-^


体が動きやすくなればどうするかと聞き、
そのような状況へと至るんだなと感慨に。


ただ実際は私が外観で見ただけですから、
お客様にはそれを伝えるにも「???」
となりそうです。


帰り際、安定していると共通認識できて、
「これでしたらもう、お近くの整体院で」
とお勧めいたしました。


そうなれば、
予約だって取りやすい。
いざというときに
近所で駆け込めるところがあれば安心。


すると
「私は、近所で筋膜を緩める鈴木さんと同じような施術をするところに通っているんですよね」
との回答。


「あっ、そうだったんですか〜」
(それならば、話は早いです。つぎのお客様のステップへとうまくステップアップしやすい)
身近な施術院に安心できるところを持たれていれば、安心できる。
それで十分、次に羽ばたける準備段階はむかえられているのです。
そして私が話を続けようとしたところ、


「・・・でも、鈴木さんのところのほうが、解かれる深さが違っているので・・・」
と。


ここで少し流れが変わっていった。
私にしてみれば、涙がでるほどうれしい評価を与えていただき、
感謝の念が耐えないところなのか正直な思いです。


ですが、ということはご近所にすでに施術院が・・・。


状況は一気にステップアップしそうとワクワクしていましたが、
大変りはしなさそうなのですね。 ^-^;


そして私がかつてしておられた様子のやり方で、
筋膜を剥がされているとのことをお聞きしました。


実際に、そちらの施術をなさる様子をみたことがないので、
私は、どのような情景であるのだろうかとはわかりません。


ただ、そのときに自分の昔を思い出していました。
私もさんざん、ナックルや肘、指等でリリースを。
それでお客様の顔を引きつらせてしまいました。
痛みで。。。


そのままではいけないなと考えて、
「ようは、得たい結果は筋膜を解けばいい。それだけだ・・・。」
というところで手でおこなう作業に対しての誇りを持っていたが、
それをバッサリ拭い捨てた。


それにより圧をかけられたときの痛みは、私の当時を知る人には、
痛みのレベルは激痛が10だとすれば、余裕で耐えられる2ほど。
だが実際にかけられている圧は、当時より重みの制御が巧へ進み
リリース深度は10倍以上には最低なっている感じでしょう。



体中が痛くて仕方がない人の施術をするとき、
チェックするために患部を軽く圧を加減して手で触れられた時に、
「いててっ」と身をこわばらせる。
それが現在の圧をかけられて痛がるということは、
道具もですが私の身体操作法が痛みが出にくくする工夫をした後だから痛みが少なくて済む。
道具は真似られるでしょうが、身体操作法は一定の修行が必要でしょう。
修行をして不都合な点や課題を、数限りなく修正し改善してきた。
そこの正直に向き合うところだけは、
私はまじめに取り組んできたと思う。


手での触察のほうが痛く感じるというところまで仕上げられれば、
個人的には、いい線をきたのだろうかと思います。


つまり、体に深いダメージのない方には、
その触察でのチェックで圧をかけられても痛みがない。
だから痛みがそれほど感じられない施術であって、、、
激痛だと紹介者に聞いていたのにという人も。


ただ、たいてい体の深部に相当なダメージを溜め込んでいるのが人間で、
それを掘り起こすのが私なので、まったくの無痛で済まされる人はいないと思います。
100%そう、言い切れるのが人体。 ^-^・



当時、手での施術を捨て去ることに本当に強い抵抗感があった。


だが私のケースでは、
個人的なリリース進化の度合いでは、
深い筋膜との会話ができるようになった。
赤子と兵隊といったセロ弾きのゴーシュのゴーシュが楽団長に言われた。
個人的には解く技術力が身につけられたときに見える人体の可能性には、
長い年月はかかったが壁を数十の段を見て取れるようになってきたので。
だから目で人を見たときに、いい加減な直感ではない目で見ただけでも
手で触ってみた情景と同じものが眼前に広がって見えている感じになる。
ブラックボックス化されたものが、クリアになる。
そしてその奥にはまた、ブラックボックスがある。


一人のお客様を突き進んで深化して解けたときに、
澄み切ったもののイメージが現れてくる。


おそらく私が手にこだわり続けていたら、
未だにこれは見えなかっただろう。
相当に太極拳合気道や、、、さまざま
身体操作をイメージし施術中の体捌きを
磨きに磨いてきた、がそう感じます。
私の体だけの技術では難しい面があった。



未知なるステージに進むことができて、
教科書がない世界にきたようですから。
正直にいいますと、
プレッシャーは大きいので自身の慎重さが試されていると思っています。



話を少し変えますと、
先日、私の施術をお受けいただきました方が、
アイダ・ロルフというロルフィングの初代の弟子の方からセッションを受けられた方に、
セッションを受けたそうです。
ずっとアメリカにご縁がある方で、
あちらでヨガの先生をなさられていたそうです。


その彼女がセッションを受けられての感想は、
半年をかけて変わっていくからねとか興味深い効果の持続を体験したし、
施術中はとても痛かった。。。そうで。


私は当時のそのセッションの仕方の文献をネットを駆使して断片をかき集めた。
そして断片から推測して必死に創作を試みていた。


褒められたことではありませんが、
ヘラーワークという、ジョセフ・ヘラーという
上級ロルファーが書いた『ボディワイズ』という本。
そちらを惚れ込んでから、
私の施術の屋号をいただいてしまったところからも、
その思い入れは伝わってくるかもしれません。


率直な物言いをしてくれそうなお客様ですから、
もしその方の施術を定期的にできるようであり、
十分な成果を感じていただけるようであるなら。


施術に対して向き合い続けてきたところから、
自分なりの答えが出せたのかなと思えるはず。


ダイヤモンドの原石をみつけ、
そこから中のダイヤ部分を取り出し、
きれいな輝きを持たせるようカットする。


鉱物や貴石ではそのようなことになるが、
施術では原石の質のままでいる必要はない。
自分のアイデアを含ませ壁を見て乗り越え、
別物にしか見えないものに変わっていった。
影を追ってどのようなものを作り出せたか。


だが、やはり未だに私は、
いろいろな施術をしているところだといわれるよりも、
施術院の屋号のボディワイズという筋膜を解きほぐす。
その部分に施術でのリリース上のテーマは変えてない。


始めた当時の憧れが、いかに深くて、
本当の外側から視ているだけですが、
それでも影響を与え続けることか。


一冊の本の影響って、すごいもの。


その結果を、ヨガの先生を施術させていただくことで見ることができ
その方に、一定の評価をいただけるまでであれば。
やってきた道が、面白いところでつながった。
そんな気持ちになれることでしょう。