どなたか施術家様で、『脳脊髄液減少症』の手技療法臨床改善例がある方はいないものでしょうか。


先日、お客様からお伺いしたことですが。


詳しいことはお伝えすることはできませんが、
ご友人が交通事故により「脳脊髄液減少症」になられたのではないかとご心配なさっておられました。



私も先日、ゼロプロマッサーを調べていた際に、
硬化が進んだ脊椎への刺激から『脳脊髄液減少症』へという危険はないか?
と考えて調べ物をしていた後のことでした。


そしてもしできれば施術でも『脳脊髄液減少症』の改善を図ることもできるのだろうかと思い調べた。


手持ちの資料からは、そのような書き込みは見つからなかった。
ただもう一度、広範囲に目を広げてみようと考えて調べてみた。


自動車事故という場合には、
事故の発生したときの状態を知ることができれば、
あとで手技でアプローチをするときに役立ちます。


たとえば
構造医学の原理』や




構造医学の臨床
という本には「第6章 構造医学による交通傷害(追突)の応力解析」から、
どのようなパターンで自動車がぶつかってきたかにより
頭頸移行部・頸胸移行部・頚椎中間部)の3点のどちらに、
ダメージが加えられただろうかと分けられて図入りで解説がされている。


この情報が手に入れば、
手を加えてアプローチすべきところが絞れる。


つまりすでにダメージが蓄積されている頸部は、
多少の外圧でも大きな体調変化を強いる可能性がある。
必要最小限のアプローチでそっとしておきたいのです。


ほんとうにちょっとした不用意な刺激が元で、
状態が大きく悪化するというケースは多く見られますから。
できるだけ情報を聞き取って、
部位の特定をしてから臨みたい代表格だといえるでしょう。


ただ、半年の年月が過ぎてしまったということになると、
体内に取り込まれた衝撃は筋緊張や虚脱を強いて相関した部分を複雑化してしまう。
手技療法を行うにも時期的なタイミングが合うことが良好な結果を生み出すものです。
その点は、このたびはなかなかうまくいかなかったようですが、
そのときそのときにおいてのベストを尽くすのがよいでしょう。




脳脊髄液減少症について改善させる手技方法が書かれている手持ちの資料がないので、
関連ありそうなもので調べるとすると、、、。



5ミニッツオステオパシー』のp92の「脳震盪後症候群」。
どのような体性機能障害があるのかが紹介してあるため、
こちらの書が推奨する手技を使わずに自分の得意なものに代替してアプローチしてもいい。


たとえば斜角筋や肩甲挙筋、胸鎖乳突筋などの過緊張や、環椎後頭関節の機能不全、頸部の機能不全、
側頭下顎関節の機能不全として内側翼突筋、顎二腹筋後腹、舌筋、舌骨筋、筋膜制限。
など私が日頃、チェックするような部分の延長線上にあるからどうアプローチすればいいか想像がつく。


これは役立つことだろうと思うのだが、
すでに『脳脊髄液減少症』であったら、
「脳震盪後症候群」用のアプローチをしても危険性はないだろうか。
その点を調べることができれば、推奨できるものとなるかもしれない。



クラニオセイクラル・オステオパシー』のp340の「むちうち症」などで見当を付けてみる。
一応、本書に量的には少ないが治療手順と有効なテクニックが掲載されているので、
参考にすることができるだろう。



ただ交通事故で被害に合うときに、
大きな問題がもうひとつあります。



心的トラウマ」というものです。


「なんで、こんな目に合わないとならないの!?」
その憤る気持は、もっともなことです。


後ろからの停車した車への追突事故だそうですから、
いきなり視界の外から加えられた衝撃の恐怖心とは、
どうそれに向きあえばいいのか。。。


自分に非難されるようなことがないにもかかわらず、
壊された車は部分的な修理ですまされて、
障害を受けた体を改善させる治療費も、
今後、自腹で支払わざるをえないこともでてきそうです。


それでは、なかなか割り切れるものではありません。


「心的トラウマ」が手放せないと、
骨格を理想状態で支えるための筋肉が虚脱して力が入らなくなる。
深層筋に力が作用できづらくなることで姿勢がずれだしてしまう。
するとアウターマッスルを緊急避難的に緊張して支えていきます。



最後に。


事故に合われたかたは、
すでに医療的には『脳脊髄液減少症』では、どのような対処をすべきかは、
医師から手術面も含めて提示され、
治療をなさっておられるそうです。


できれば私としても、お客様にお話をお聞きしましたものですから、
何か情報をお伝えすることができないものかと思っております。


どなたか施術家様で『脳脊髄液減少症』に手技療法での対応できるような情報を持っておられたらと思いまして。
脳脊髄液減少症』の手技療法臨床改善例がある方はいないものでしょうか。
私が気づかないような考え方や解決のためのヒントなどがございましたら、
お伝えいただけましたら大変にありがたいことです。


私なりに、もしこれはいいのかもしれないというものになれば、
事故に合われた方に情報を伝えてくださいねと参考レポートを
お送りしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。


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