「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート81(追記・訂正あり)

■WILL11月号に座談会「『戦争』を描けなくなった日本人 『風立ちぬ』と『終戦のエンペラー』」が掲載されました、にコメントその1(三浦の個人ブログ) 
http://miura.trycomp.net/?p=1965

西村幸祐山野車輪、古谷経衛*1、そして私の座談会

・ウィルは極右雑誌、そして対談メンバーも全員極右ですからろくでもない座談会でしょう。三浦が「是非お読み下さい」とだけ言って内容の説明を全くしないのが興味深い。およそ説明できるようなまともな代物じゃないんでしょう。これでは「映画『風立ちぬ』と映画『終戦のエンペラー』が座談会の話題の一つ」と言うこと以外は何もわかりません。
・なお参考までに如何にウィルが酷いか、11月号の目次を紹介してみましょう。こんな極右雑誌に平気で登場できるのが三浦だという事です。

http://web-wac.co.jp/magazine/will/201311_w
総力大特集『この程度の国、韓国』
■「決意の内部告発サムスンの“突然死”は近い*2」(高村忠美元サムスン電子社員)
■「韓国滅亡論:再び中国の属国*3へ」(山際澄夫
■「支那*4経済と韓国経済:「崩壊」はどっちが早いか*5」(上念司)
■「誰が「南京大虐殺」を捏造したか(17):隠れ共産主義者の群れ」(古荘光一)
■「朝日がまた“つけ火”した「はだしのゲン」」(秦郁彦

・エントリの最後に何故か、座談会に全く関係ないかわぐちかいじのマンガ紹介をする三浦。

私は正直、彼の未来戦争的な架空戦記物はあまり得意じゃなくて

「彼の未来戦争的な架空戦記物」
週刊モーニングに連載されていた「ジパング」のことでしょう。読んでないので内容を知りませんし、興味ないですけど。

深層海流

正確には「ジパング 深蒼海流」と「ジパング*6」がつく上に「そう」の字は「層」ではなく「蒼」です。自称ファンの癖に題名を誤記するとは(苦笑)。なお、「深層海流」というと小生がすぐ連想するのは松本清張の小説です。題名を知ってるだけで読んだことはありませんが。

義経と謙礼門院の恋というのは、「壇ノ浦夜合戦」*7というから思いついたんだろう

・ググったところ「建礼門院」が正しい。
・「義経建礼門院平清盛の娘)の恋」というのはフィクションにすぎません。大体、自分の一族を滅ぼした男とそういう関係に建礼門院がなるわけもないでしょう。

週刊モーニングが出る、というだけで、木曜日は私にとって偉大な日なのです。

 ふーん(棒読み)。
 俺的にはモーニングで今注目してるのは「カバチ」かな。成り行きから突然「行政書士事務所長」を引き受けることになってしまった主人公が今後どうなるのかが気になる。
 個人的にはかわぐちかいじはあまり好きではない。「派手に大風呂敷広げたり」、「主人公が自分に酔ってるとしか思えない言動したり」するところがついていけない。


ソ連スターリン体制について「さくらじ」で喋りました、にコメントその1(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1957

何を頼もうと「追いカツオ」として、必ず一つまみ、鰹節を「トッピング」してくれたこと。

 「追い鰹」ってのは「だし汁に鰹節を加えて煮立てること」であって「めんつゆにただ鰹節を入れること」は追い鰹って言わないと思います。それはともかく鰹節ひとつまみなんて大喜びすることなんでしょうか?。価値観の問題ですけどね。

ツユも最近の健康ブームの薄味*8のものではなくて、たぶん関西の人が見たら愕然とするような真っ黒*9のものではあったが、私は立ち食いそばというのは絶対そのほうがうまいと思う

 俺は立ち食いであろうと、座り食いであろうと「関西風のつゆの方がうまい」と思います。個人の趣味の問題ですけど。関東人なので「関西風つゆ」を知ったのはだいぶ後になってからですが、あの方がうまいと思います。関東風だとダシの味が全然しない。

ソバがいかに健康にいいかを書いた新聞の切り抜きと、それとどういうわけか、菅直人*10を批判する新聞記事(日刊ゲンダイか何かの)が貼ってあるお店だった。

菅直人氏を批判する新聞記事」
 どういう記事だったんですかね。どっちにしろ俺はそういうそば屋はノーサンキューです。よほどうまいそば屋でない限り行く気にならない。
 店の宣伝記事ならまだしも、自分の政治観を客に押しつけられても困る。これが「(店主が支持者なのか、つきあいでおいてるのかはともかく)聖教新聞赤旗が単においてあるソバ屋」だったら「客が読まなければいいだけ」なのでたぶん何とも思わないですけど、壁に菅氏批判記事を貼り付けるってのはやりすぎでしょう。

この日、私結構二日酔い抜けてなくて、しかもまったく準備しないで何を話すかも寸前になって決めたような状態で、自分ではどうもあまり見直したくもないので紹介しなかった

 じゃそんな無様なものは紹介しない方がいい。「ソ連スターリン体制への悪口雑言」という「三浦のお気に入りの演説」なので紹介するということらしいが(追記:後で気付いたが紹介したくない本当の理由は二日酔いではなく、「民団関係者の反発を買う可能性が大きい」韓国大使館前での抗議行動参加を番組内で公言したことではないか?。今紹介するのは「民団関係者の反発がそれほどでもなかった」または「反発されても構わない、民団なんか知ったことか、と居直ることにした」ということだろう)。
 しかし、収録日がいつかなんて当然わかってるのに「二日酔いで行く」なんて責任感がないにも程があります。しかもそれを平然と公言(追記:見た限りそれほど二日酔いにも見えないし、紹介しなかった本当の理由「民団関係者の反発を避ける」を隠すための言い訳かも知れないがそれにしても酷い発言だ)。収録日前日は飲まないぐらいのことができないのか。アル中かよ。番組スタッフも視聴者も「右翼仲間」だから多少の不手際は許してくれると思って「チャンネル桜」を甘く見てるんじゃないか。

これをきっかけにスターリン主義の悪を再認識してもらう人が増えてくれればそれはそれでいい

別に三浦先生の「二日酔い演説」なんて聞かなくても「スターリン批判」なんて世の中にあふれてますから(注:むしろ「頑張れ日本!の韓国大使館前抗議デモに参加した」「大東亜会議記念集会を手伝ってる」などのバカ発言で改めて三浦の「バカぶり」「極右ぶり」を再認識した。「脳みそがいってる男・三浦」とつきあえるid:noharraの脳みそがわからん)。大体今時左翼だってスターリンを擁護する奴なんかほとんどいないのに。当のソ連だって「十分な批判」とは言えないでしょうが、スターリン死後、フルシチョフスターリン批判演説しているわけです。
 とはいえせっかくのおすすめなので見てみましょう。
 まずは

こちらもぜひご覧になってください。

と三浦が言う45分ほどの動画。こちらの方がチャンネル桜番組よりはまともそう*11だし、時間も短いので。小生は適当に流して見てるので興味がある方は実際に見てみるとよろしい。
 海外ドキュメンタリー「赤い帝国:庶民が語るソビエトの75年」というタイトルが先ず出ます。「8:00」という文字がでますので夜の8時放送でしょう。
 漢字*12NHK教育っぽい*13のでググって見たんですが、ちょっとヒットしないです。「第4回:大粛清」だそうです。「第1〜3回」が何かわかるとありがたいんですがね(追記:コメ欄でお教えいただきました。ありがとうございます)。司会役を務めるのは歴史家の「ロバート・コンクエスト」という外人さんです。ググったところウィキペ「ロバート・コンクエスト」がヒットしました。割と有名な方のようです。最近の著書には『誰がキーロフ*14を殺したのか』(邦訳:1992年、時事通信社)、『スターリン:ユーラシアの亡霊』(邦訳:1994年、時事通信社)、『悲しみの収穫・ウクライナ大飢饉:スターリンの農業集団化と飢饉テロ』(邦訳:2007年、恵雅堂出版)があります。スターリン時代ソ連が専門のようです。なお、彼はウィキペ「ロバート・コンクエスト」を信じると

・英国外務省情報調査部に勤務。この組織はイギリスにおける共産主義の浸透阻止と、反共主義の普及浸透を目的としており、その具体的な活動内容は反共的なジャーナリスト、労働組合、その他組織の育成だったとされる。1956年にこの組織を退職した後、フリーランスの歴史家として著述活動に入る。
・2005年、米国大統領ジョージ・W・ブッシュにより、大統領自由勲章を授与された。

ということなので「極右」とはいかないまでも相当の保守であることが予想されます。だからといって「こんな人の本は読む必要はない」とは言いませんし、少なくともNHK海外ドキュメンタリーにはその種の保守性はあまり感じられなかった*15んですが、この人の本を読むときには「そういう偏りがあるんだ」と気をつける必要があるでしょう。まあ、コンクエスト氏の本に限らず、どんな本だって大なり小なり偏りはありますし、そういう偏りに注意が必要ですが。
まずは「トロツキー*16暗殺」が出てきます。ただトロツキーは、ナレーターが語るように「最後の大物」ですが。もっと先に粛清された大物としてはジノビエフ*17ブハーリン*18カーメネフがいます。
 で、トロツキー暗殺を先ず紹介して何故そういう事態が起こったのかを、さかのぼって説明する構成になっています。スターリンの粛清が猛威をふるう中、多くの人間が「粛清の恐怖」から、それに「積極的であれ、消極的であれ」荷担していく様が描かれます。その一人が皮肉にもスターリン死後にスターリン批判をすることになるフルシチョフ*19やミコヤン*20の訳です。
 有名なスターリンジョークに

フルシチョフスターリン批判演説。
フルシチョフ、あんたはそのとき何をしていたんだ!」とヤジ。
フルシチョフ「今ヤジを飛ばしたのは誰だ!。出てこい」
誰も出てこず。
フルシチョフ「回答しよう。私もヤジを飛ばした君のように保身のため黙っていた」

というのがありますが、ジョークではあるものの一面の真理を突いてるわけです。
 次に「リトビノフ外相が秘密警察の拷問を恐れ、秘密警察が自宅に来たら即座に自殺できるように、ベッドにピストルをおいていた」という悲壮な話が娘から紹介。
 なお、ウィキペ「リトビノフ」によれば彼は「1951年に交通事故死」します。粛清はされなかったわけですが、問題はこの時期はまだスターリンが健在*21だったと言うことでそのため「事故に見せかけた暗殺」説も有力なようです。とはいえ仮に暗殺だとしても「ナチスのスパイ」などという無茶苦茶な濡れ衣を着せられた上公開裁判でつるし上げられるよりはマシだったかも知れません。
 次に「パブリク・モロゾフ」なる少年が父親を「人民の敵」として秘密警察に密告したため父親が銃殺された、そしてこれを当時のソ連が「肉親愛より愛国心を選んだ、偉大な少年として称えた」と言う話が出てきます。残念ながら何で少年が父親を密告したのか、「父と険悪な仲にあったのか、それとも保身のためか」つうことは説明がありません。
 今更ながらですが、モロゾフ少年の話にせよ、リトビノフ外相の話にせよ、ぞっとする話ではあります。
 25分程から強制収容所のお話。もともと強制収容所政治犯弾圧のためのものですが、次第に「シベリア開発」など「辺境開発のために利用される」という皮肉なことになっていきます。小生、この件に詳しくないので、「一つの感想」として書いてるだけですが「うがった見方をすれば」、囚人を低賃金労働力としてこき使うために「政治犯にでっち上げた」というトンデモな可能性もあるわけです。
 37分頃から有名な赤軍粛清の説明。このときに無茶苦茶な軍粛清をしたため、独ソ戦で苦戦することになります。
 動画を見て粛清の恐怖は改めてよくわかったんですが「赤軍粛清」のような無茶苦茶なことまでスターリンがやった理由というのは正直わかりません。「絶対的権力」を確立するためだけなら、ここまで無茶苦茶な粛清をやる必要はないと思う。スターリンほどの異常な粛清は他に例を見ないでしょう。
 やはりスターリンにはある種の異常性があったように思います。もちろん「そういう異常者が権力を握ったこと」には重大な問題があるので「スターリンが悪い」ですむ話では勿論ないですが。 
 最後にエンドロール。番組の制作局とか、吹きかえした日本人声優の名前とかが出てきます。
 イギリスの1990年の番組だそうです。監修が大東文化大学教授の内田健二氏。NHK制作の番組ならともかく完成済みの外国番組の何を監修するのかわかりませんが、「翻訳の内容が適切かどうか」という監修でしょうか。別に内田氏が登場してイギリス番組の補足説明をするわけではありません。
 では次に1時間半ほどのチャンネル桜番組「さくらじ」を見てみましょう。NHK番組は「粛清の悲惨さ」が見ててつらいというのはあっても「何だこの酷い反共・反ロシア番組は!」というのはないですが、桜の番組ではね。見てて不愉快になることが予想されます。
 「ゲストにはいつも聞いてることですが、最近の近況を教えて下さい」という司会・古谷経衡に「近況と言っても1ヶ月前のことですが、田母神氏が代表の、頑張れ日本!全国行動委員会の韓国大使館への抗議行動に参加しました」とドンビキなウヨ発言をする三浦。三浦の「ソ連についての発言」もNHK番組のコンクエスト氏などとは違い相当酷い代物だろうとは思うが、それを聞く前にもこんな酷い発言を聞かないといかんのか。
 やはり「安倍自民の参院選勝利」で三浦のたがが外れたんでしょう。三浦も常々「右も左もない」と言ってきた手前、ややびびりがあるのか、「ついに参加した」「これで友人も減るかも知れない」「でもやむにやまれぬ思いだった」だの言い訳していて吹き出してしまいました。たぶん「減るかも知れない友人」って「北朝鮮批判、朝鮮総連批判で仲良しこよしだった民団関係者」だろうね。
 三浦的には「民団に気を遣ってそういうことには参加してなかった」んでしょう。でも「安倍参院選勝利」で完全にたがが外れたと。
 三浦が「頑張れ日本!の韓国大使館への抗議行動に参加」しなくても「チャンネル桜の番組に出演してる時点」でほとんどの人間は三浦を「ごりごりの極右」と認識し、「極右以外」は三浦とのつきあいなどしないでしょうが、今回の「頑張れ日本!の韓国大使館への抗議行動に参加」で三浦のウヨぶりがいっそう明白になったわけで、「今まで三浦をまともだと勘違いしてつきあっていたお人好しな人」は三浦の言うように三浦から離れて「三浦の友人が減るかもしれません」。これを機に守る会で三浦批判でもあればいいんですが、まあないでしょうね。id:noharra先生も偉そうに小生に絡む癖に三浦の暴挙については「黙認し続ける」んだから自称「アンチネトウヨ」が聞いて呆れます。
 さて三浦の妄言・暴言を聞いていきましょう。当の三浦は「韓国への悪口雑言を吐く事」に民団関係者とのつきあいから多少の躊躇があるようですが、司会の古屋が「韓国は日本への態度が昔から酷いが最近はもっと酷くなった」だのとアンチ韓国を煽るのでその三浦の躊躇も結局は消えてなくなるようです。三浦が「古谷君、それは言い過ぎだろ」などと古谷をたしなめないことは言うまでもありません。
 三浦曰く「韓国のサッカーファンが竹島横断幕を掲げたことは政府の行為じゃないから別にいいんです」。民団の「友人」に対して「寛大な三浦君」を演じる必要があると思ってるようです。では何故そんなに寛大な三浦君が「韓国大使館前の抗議活動(ゲス右翼のやることでは抗議の名に値するか疑問ですが)」に「やむにやまれず」参加するのか。
 三浦曰く「朴クネ大統領*22が日本に『歴史の直視』を求めるのが気にくわない*23」「韓国が最も不幸だったのは中国の支配下にあるときだ」。すごいですね、いやすごい。言ってることが酷すぎて吐き気がしますね。
 何を根拠に「一番不幸だったのは中国の支配下」云々なんて言えるのか。大体、元王朝時代を除いていつ韓国が「中国の支配下」になったんでしょうか。いわゆる朝貢体制は「支配」じゃないですよ。
 また朝貢体制がどうのこうのなんて今の中韓関係に関係ないわけです。
 そもそも「植民地支配の反省」を求められて「日本より中国の方が酷いのに何で朴クネは日本ばかり非難するんだ!(三浦)」ってまともな人間の言うことじゃないでしょう。極右の居直りじゃないですか。韓国に喧嘩売ってる以外の何物でもない。
 こういうまともじゃない「ネトウヨも同然の男」三浦を「守る会」役員に担ぎ上げてることに自称「アンチネトウヨid:noharra君は「プライドとか良心とか」が傷つかないんでしょうか?。「三浦、手前ふざけるな!。手前のようなゴロツキ右翼は守る会副代表をやめろ」「韓国への誹謗中傷は辞めろ」とは思わないんでしょうか。「こんな三浦のようなゴロツキ右翼が副代表の会になど恥ずかしくて入ってられない、いますぐ会を辞めたい」とは思わないんでしょうか。思わないらしいですね、わけがわかりません。
 そして三浦曰く「何で韓国は日本批判して中国に接近していくのか」。「中国は朝鮮戦争北朝鮮を支援したのに」「一党独裁なのに」「それに対して日本は朝鮮戦争で韓国を支援したのに」「日本は韓国と同じ複数政党制なのに」。いや「本気で言ってるの?、三浦君」って話です。
 1)「安倍が過去の歴史認識問題で『河野談話村山談話見直し論』『首相靖国参拝論』などと馬鹿な事を言うから、歴史認識問題では『日本の侵略被害国』という同じ立場にある中国と安倍批判のタッグを組んだ」
 2)「中国は韓国にとって重要な貿易相手国だし、対北朝鮮外交を有利に展開していく上でも中国と仲良くした方がいい」って話ですよ。
 何も韓国は中国の全てを認めてるわけでもなければ、子分になったわけでもない。
 三浦曰く「何で保守の朴大統領が日本批判するのか」っておいおい。「1982年教科書問題」とか「1986年の藤尾文相更迭事件(極右の藤尾文相が「日韓併合は合意の元になされた」と放言したことに韓国が抗議。藤尾が辞任を拒否したため、中曽根首相が藤尾を更迭した)」とか知らないんでしょうか?。全斗煥政権時代だって、あまりにも日本が無茶苦茶をやれば韓国は抗議してたわけです。
 三浦曰く「最近の若者は山野車輪嫌韓流』のような韓国バッシング(韓国叩き)ではなくて、韓国パッシング、ナッシング(韓国無視)になってるんじゃないか」。三浦先生の周囲の「右翼な若者(例:古屋)」はそうなんでしょうね。実際には「韓国無視」などないと思いますが(そもそも一個人ならともかく、隣国相手に日本社会として無視など出来るわけもないのに良くこういう馬鹿が言える。そして一個人が無視したところで何がどうなるわけでもないわけです)。
 そして当然ながら右翼の三浦の脳内ではそうした韓国無視は「全て韓国が悪い」わけです。繰り返しますけど聞いてて吐き気がします。正直「三浦のアホさに自ブログで突っ込む」という目的がなければ聞く気になりません。
id:noharra君もこういう男が役員の守る会になんか良く入れるもんです。 
 「韓国が友好関係を結ぶ気がないんだから今のままでも仕方がない。100年後に友好関係でもいい」と放言する司会・古屋に「ええ、まあ、そうですね、友好関係が結べるときが来たら(言葉を濁す)」と曖昧な表現ながらも調子をあわせる三浦。
 基本的に三浦は「民団関係者の反発を買いたくない」と思ってるので、「言葉を濁すことが多い」ですが言ってることは古谷と同じ訳です。「100年間冷却状態でもいい」と放言できる古谷と違って「嫌韓国が露骨でない」だけの話です。
 動画の7分30秒ほどで「今日の話の本筋じゃないし、僕も愉快じゃないのでこの話はこの辺で終わりにしたいですけど」と嫌韓国話の打ち切りに入る三浦。だったら最初からするなと思いますがそれはさておき。
 嫌韓国話打ち切りに入りながらも「日本に侵略戦争責任を直視せよと韓国はいうなら、朝鮮戦争の戦争責任直視を中国に言えよ」などと悪態を大使館前抗議デモでついた、今まで我慢してたことを口に出して気分爽快だったとバカなことをほざけるのだから、三浦という男もどーしようもない。何度も言いますがこんなバカ発言はただの極右の居直りでしかない。
 少なくとも中国は「河野談話村山談話見直し」「首相靖国参拝」を唱え韓国を挑発する安倍のようには「朝鮮戦争を正義の戦争と韓国は認めよ」云々などと韓国を挑発していません。また日韓関係がこれほどやばくなってるのも「安倍のせい」で「安倍以前はここまで悪くない」んですがそれを平然と無視できる三浦には本当に呆れます。そして何度もしつこいと我ながら思いますがこんな三浦を一言も批判出来ないid:noharraも本当にどーしようもない。
 次に8分30秒ほどで古谷がアシスタントの女性に近況を聞き「最近、テレビ朝日報道ステーションをよく見ている」と女性がいうと「テレ朝よりTBSの方が酷いですよね」と放言する古谷。いきなりTBSに悪口を吐く古谷にアシスタントが「えっ、何でいきなりTBSの悪口言うの?」「むしろ報道ステーションへの感想を言ってよ」的にやや「ぽかん」とした表情をしているのに苦笑。
 「報道ステーションに出た野田毅*24自民党税制調査会長が消費税増税は既定方針と語ったが賛同できない、大体国際公約とか外国を持ち出したのが理解できない」と言う女性。ふーん、チャンネル桜増税反対派なのねと言う感想。実際、上げるかどうか現時点ではわからないがもし安倍が今後はっきりと「上げます」といったら批判出来るのか。たぶん批判出来ないでしょうけど。安倍の言うことならたぶん安倍が「消費税増税国際公約でもあります」といってもたぶん野田氏相手のようには批判しない。
 それはともかく、女性の発言に「外国を持ち出すなんて自主性がない」とか言って盛り上がる三浦と古谷。いや君らウヨだって自分に都合のいいときは「大東亜戦争の正義を世界中が認めてる」とか「日米関係のためには基地県内移設も仕方ない」とか外国持ち出すじゃん(しかもその持ち出す外国話が時に真偽不明でうさんくさかったり明らかなデマだったりする)。
 まあ、消費税で「国際公約がどうとか」言うのはどうかと思うが、戦争責任問題なんかで「ウヨの大東亜戦争聖戦論なんか国際社会で通用するわけねえだろ、日本の国益が害される」ってのは何ら問題ないだろうに。いや通用したってそういう不道徳なことはやるべきじゃないけど、君らウヨは道徳論持ち出したって聞く耳持たないだろ。
 「鳩山総理の温室効果ガス25%減も事実上反故になってるからそもそも国際公約なんかどーでもいい」と放言する古谷。すげえな、さすが桜に出る人間は非常識だ。「反故にしたこと」で日本がどう国際社会から見られてるかということはどーでもいいらしい。「批判されても痛くもかゆくもない」ってそんなんでいいのか、仮にも自称愛国者が。
 次にアシスタントの女性から「では古谷さんの近況を教えて下さい」と言われて近況を話し出す古谷。古谷曰くTBSラジオで「アジア女性基金の役員」が出演していたのを聞いたとか。番組名や役員の名前を口にしないところがウヨらしい。番組を確認されたくないのか?。気になったので「アジア女性基金TBSラジオ」でググってみたらどうもTBSラジオ荻上チキ・session-22」の2013年8月1日放送分に和田春樹氏*25が出演したらしい。
 和田氏の発言については『慰安婦問題で、日本が国際的な理解を得るためには、何が必要なのか?:TBSラジオ荻上チキ・session-22」:和田春樹×木村幹*26http://synodos.jp/international/5579)参照。和田氏、木村氏の発言が文字起こしされています。なお、TBSラジオが和田氏を呼んだ理由(和田氏がアジア女性基金の理事。まあ、他にも理事はいますけど)はわかりますが正直、木村氏を呼んだ理由はさっぱりわかりません。彼は韓国学者のようですがもちろん世の中には韓国学者はたくさんいるわけでその中から彼がセレクトされた理由がさっぱりわからない。
 それはともかく、古谷は和田氏の発言にウヨらしい因縁をつけるわけです。和田氏は「慰安婦的な事はナチドイツにもあったのだが今のところドイツは正式に謝罪していないと思う。その点、日本が謝罪できたことは良かった」といったそうですが、古谷は「ドイツがわびてないのなら俺達もわびなくてええやん」と無茶苦茶なことを言い出すわけです。河野談話で「謝罪が充分かどうかはともかく」それなりの謝罪したのに今更そんなことは通らないっての。
 つうかお前ら「慰安婦は公娼だから、合法だから謝らない」んじゃなかったのか。「ナチドイツもやってるのに何で俺だけが非難される」「僕だけじゃなくてドイツ君もやってるのに酷いよ!」って話だったのかよ。で「ドイツがわびてないから俺もわびたくない、河野談話はなかったことにしたい」なんて世間に通用すると思ってるの?。
 ただし古谷の「真偽が怪しい発言」に乗っかるのもばからしいので、本当は和田氏が何と言ったのか、文字起こしを見てみましょう。
 なお、今回は「さくらじ」に突っ込む目的だけで、和田発言を見ます。いろいろと興味深い話を和田氏はしていると思いますがそれにはコメントしません。で探したのですが、和田氏の発言はこれでしょう。前後も少し引用してみます。

http://synodos.jp/international/5579/7
和田
 慰安婦問題のような問題に対して謝罪をして償いをするなんて国は他にはありません*27。ドイツも慰安婦と似たようなことをソ連などで行っていたのではと見られています。しかし、ドイツでは一切謝罪されていません。(注:元慰安婦の)女性の気持ちも考えて慎重に進めなければいけない非常にデリケートな問題ですが、日本はあえて踏み出して謝罪と償いをする努力をはじめました。
(中略)
荻上*28
 そこも(注:日本右翼の)反発を買っているポイントだったりしますよね。「なぜ、日本だけ謝るのか」と。橋下市長の記者会見でも触れられていました。
(中略)
和田
 良いことだから、日本は(注:謝罪を)率先してやり、世界に対して問題を提起していると考えたほうがいいですよね。すでに(注:河野談話アジア女性基金を)やっているんだからね。

・『「日本だけ何でわびねばならん」と言うのはおかしい。人権侵害したら謝るの当然や。むしろそうすることによって短期的には「そんな酷い国やったなんて知らんかった」とイメージダウンになるかも知れないが長期的には「過去をきちんと謝罪できるのはエライ」と日本のイメージアップになるんや。韓国とこれほどもめて「絶対に謝らん」なんてできるわけないやろ』という和田氏の主張は正論でしょう。古谷や三浦のような輩が和田氏を支持しないのはよくわかりますけどね。で「守る会会員で自称河野談話支持者」のid:noharraさん、あなたは和田発言をどう思いますか?。和田氏に敵対的な古谷や「守る会副代表」三浦をどう思いますか?。
 さてまだ動画は続くのですがこのエントリでは字数制限にかかって書ききれないので続きは『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート82(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081009/1307052595)に書くことにします。


■関東脱北者協力会声明「韓国統合進歩党 李石基の妄動を糾弾する」 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01039
 ばかばかしい。当の李議員や統合進歩党は「冤罪だ、陰謀だ」と全面反論してるわけです。そういう状況下で何で勝手に「有罪認定して悪口雑言を吐く」のか。どうせ、こいつらは三浦たち日本右翼の飼い犬集団でしかないでしょうが、常識を疑いますね。
 興味深いのは常にこうした声明を紹介するときはコメントをつける三浦が何のコメントもつけてないこと。さすがに「野党議員が内乱を計画していた」などという怪しすぎる話には手を出さない方が無難と思ってるんでしょう。だったら紹介しなければいいんですが、紹介して李議員や統合進歩党ネガキャンしたいわけです。今後彼らの無罪が明らかになったとしたら「一つの判断材料として紹介しただけ、賛同はしていない」という醜い言い訳がされるんでしょう。


■11月6日 大東亜会議70周年記念大会開催決定(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1951
・タイトルだけで絶句です。三浦も以前は自分の右翼ぶりを必死に隠していました*29安倍自民党参院選勝利によって完全に三浦のたがが外れたようです。ただし、ここまでトンデモな連中が安倍をウヨの仲間扱いし、安倍支持を口にするのは安倍にとってむしろ迷惑でしょう。大東亜会議万歳なんて安倍に言えるわけがないからです。
・大東亜会議記念大会というのはウヨの三浦が紹介する大会ですから、もちろん「日本が自らの侵略主義をごまかすために行った会議」として批判するわけではなくて「アジアの連帯を唱えた美しい会議」として賛美するわけです。そして三浦もこの会議を批判的に紹介するわけではなく賛美する。50周年や100周年ならともかく、「70周年」とは随分と中途半端ですが「安倍が総理の今だからこそやりたい」んでしょう。谷垣総理や野田総理だったらやらなかったであろう事は間違いない。安倍が総理の今年なら「63周年とか」70周年以上に中途半端な数字でも平気でやったんじゃないか。
 大東亜会議を評価するなんて、「大東亜会議と対立する立場(連合国)」で第二次大戦を闘った、米国、英国、フランス、中国(指導者は国民党・蒋介石共産党毛沢東)やインド(指導者はガンジーネルー)などに喧嘩売ってる以外の何物でもありません。大東亜会議に参加した汪兆銘(中国)、ボース(インド)は日本がバックにいるからやっていける傍流団体で何ら中国やインドの代表じゃない。
 大東亜会議礼賛なんか現在の国際秩序で認められるもんじゃないと言う理解はないんでしょうか。
・大体「日本の戦争目的」はアジア解放じゃないし、「朝鮮、台湾を植民地支配してる国」がそんな事を言っても何の説得力もない。
・大東亜会議賛美なんぞという歴史捏造行為をやる男・三浦が「朝鮮学校の歴史教科書記述に問題がある」などといって何の説得力があるんでしょうか?。三浦は先ず自分の歴史捏造行為を関係各位に謝罪しろと言いたい。
・大東亜会議なんぞ賛美するこんな極右・三浦を代表だの副代表だのして、id:noharraら守る会会員は恥ずかしくないんでしょうか?。三浦が平の会員なら「平会員の言動にまで責任持てない」といっていいかもしれない。しかし三浦は「守る会前代表」にして「守る会副代表」、つまり「守る会の顔の一人」「守る会の大幹部の一人」のわけです。その男が「大東亜会議万歳」といって何ら問題視されない、役員を続けられるというのは「守る会とは大東亜会議を評価する極右集団」と理解されても文句は言えないでしょう。
 要するにid:noharraの戦前日本批判など口から出任せと言うことです。とここまで小生に問い詰められても「詭弁でごまかしをはかろう」とするか「すっとぼけて何も言わない」卑怯者がid:noharraです。

この会議には主催国の日本ほか、満州国中華民国*30、タイ*31、フィリピン、ビルマ各独立国の代表が相集い、そして自由インド仮政府チャンドラ・ボースも参加

 日本の戦場だったベトナムインドネシアが入っていませんね。要するにそういうことです。ベトナムにはおそらく「ホーチミンに対抗する日本の傀儡」がつくれなかったのでしょうし、インドネシアには一応親日勢力(?)としてスハルト*32がいたのですが、日本はスハルトインドネシア人をこの会議に出席させる意義を感じなかったのでしょう。形式ですら「インドネシア独立」の形を作る気がなかったと言うことでしょう。

今もなお、アジアでは独裁政権による少数民族弾圧、他国の領土への侵略、他国の歴史観へのあからさまな干渉が続き、わが日本国も真の独立*33を果たしてはおりません。

 「少数民族弾圧」や「侵略」とやらはひとまずおきます(「アレ(例:中国のチベット支配)の事かしら」とある程度予想はつきますが、まるで具体的でないので評価に困ります。やはり具体的に物を言うこと*34を躊躇してるんでしょうか?)
 なお、「他国の歴史観へのあからさまな干渉」とは何かと言えば「俺達日本ウヨがあの戦争をアジア民族解放の聖戦と言って何が悪い*35」「A級戦犯を英雄視して何が悪い」と言う居直りです。
 バカも大概にして欲しい。あの戦争がアジア民族解放が目的なんて全くのウソじゃないですか。
 それに「あの戦争は重大な間違いだった」という前提で日本はサンフランシスコ条約を結び国際社会に復帰したんですが。今更それがちゃらにできるわけがないでしょう。
 大体「外国は他国の歴史観に介入するな」というなら日本ウヨは「韓国が日本の植民地支配をどう評価しよう」と、「文革を中国がどう評価しよう」と、「朝鮮戦争北朝鮮がどう評価しよう」と口を出すべきではないでしょう。またこの理屈だと「ドイツのホロコースト否定論をイスラエルが批判することも出来なくなる」。しかし、日本ウヨはさすがに「ホロコースト否定論擁護」なんかやらないし、他国の歴史観(中国の文革評価など)に好き勝手に口出ししてるわけです。
 単に彼らの言い分は「日本の悪口を外国は言うな」に過ぎないからそうなるわけですが。
 これを「そのまんま」紹介して何の批判もしてないから三浦も同意見なんでしょう。繰り返しになりますがこんなバカウヨ・三浦をid:noharraら守る会会員は良く役員に担げるものです。

場所 憲政記念館

 よりによって憲政記念館でこんなふざけた集会をやるとは何考えてるんでしょうか。
 

来賓;政財界、有識者など登壇予定

政財界人、有識者とは誰なのか気になりますが
1)こんな集会に参加するのはごりごりの極右
2)さすがに政界から出る人間がいるとしても稲田行革相や高市自民党政務調査会長と言った政権与党幹部は如何に右翼でも「自分の保身」のため出席しないであろう、財界人も同様の理由で「経団連会長」「同友会会長」「日商会頭」の財界御三家や「中国、韓国を市場とするトヨタなどの経営幹部」はさすがに出ないんじゃないか
ということだけはわかります。
 まあ、麻生太郎財務相)みたいに「国基研集会に参加した上ナチス暴言を吐く」と言うバカもいますが、ああいうバカは例外でしょう。麻生だったらこの集会に参加するのかしら。さすがに麻生でも出席しないんじゃないかとは思いますが。誰が来賓かわかったら随時突っ込みます。

講師(予定)
 渡部昇一先生 (上智大学名誉教授)
 ヘンリー・ストークス先生 (元ニューヨーク・タイムズ東京支社長)
 スルヤ・ボース先生(チャンドラ・ボースの親族でボース研究家)
実行委員長
 加瀬英明、頭山興助

 スルヤ・ボースって人*36は知りませんが、他は全員極右ですね。
 まず渡部昇一
 ウィキペ「渡部昇一」を読むだけでも彼のトンデモウヨぶりがわかります。つうことでまずは渡部のトンデモぶりに突っ込んでみます。

ウィキペ「渡部昇一
盧溝橋事件は中国共産党の陰謀である、と主張している。

 都合の悪いことは何でも「コミンテルン」や「中国共産党」の陰謀にする暴論です。もちろん盧溝橋事件は中国共産党の陰謀ではありません。そんな証拠はどこにもないし、陰謀論につじつまの合わないところがいくつもある。たとえば中国共産党陰謀論は、いわゆる「兵一名行方不明事件」をまともに説明することができません。
 「謎の銃声(なお、「緊張状態にあったので日本軍か国民党軍どちらが発砲した。陰謀ではない」と言うのが通説)」→「兵が一名行方不明(なお、後に無事が確認された)」→「中国国民党軍の襲撃で一名兵が死亡したのでは?」→「日本軍の軍事攻撃」ですから「兵の行方不明」は重要な問題です。単に銃声だけだったら「盧溝橋事件」にはならなかったでしょう。となると渡部のような中国共産党陰謀説にたつと、「兵の行方不明」も中国共産党の陰謀の一環、つまり一時行方不明になった兵は「中国共産党の手先」と見なすべきでしょうが誰が考えてもそれはあり得ないことでしょうし、実際そんな主張を渡部ら日本ウヨはしません。
・ただし、仮に中国共産党の陰謀だとしてもそれは何ら日本免罪には成りません。
 盧溝橋事件を蒋介石サイドは「局地戦としてできるだけ小さくしよう」としていたので日本が「戦争不拡大」の方向で動けば大問題にはならなかったのに日本側は「これ幸い」とばかりに戦線をどんどん拡大していったからです。したがって「中国共産党陰謀論」を支持するとしてもそれが成功したのは「戦争を拡大した日本がバカだったから」という全くもって日本に不名誉な結論しか出てきません。
 そして常識で考えてそんな「日本の動きで謀略が成功するか決まる」という他力本願な謀略など普通しないでしょう。 
 それとも渡部は「戦線が拡大したのは日本政府内部に中国共産党のスパイがいたから」と言い出すんでしょうか?。ならば日本政府内部の誰が中国スパイなのか、根拠付きで言ってもらいたいもんです。無理でしょうが。むしろ陰謀の可能性を言うなら「日本軍陰謀説」のほうがまだ説得力があるでしょう。実際、日本政府は当初現地軍による「第二の満州事変」ではないかと疑ってました。
 ただし通説的見解は「陰謀の存在を否定」し「発砲も兵士の行方不明も偶然に過ぎず」、問題は「これを、行け行けどんどんで軍事攻撃の方向に拡大した現地軍とそれを黙認した日本政府中央にあった」と理解します。
 これについては
盧溝橋事件 中国共産党陰謀説
盧溝橋事件 「第一発」問題
盧溝橋事件 最初の衝突
盧溝橋事件 衝突前史
を参照して下さい。

ウィキペ「渡部昇一
ヒトラームッソリーニ二・二六事件青年将校らは共産主義者である」と主張している

 もちろんそんな事実はありません。大体この理屈だとヒトラーによるドイツ共産党弾圧事件「国会議事堂放火事件」はどう理解されるんでしょうか?
 青年将校と近い関係だったと言われる「永田鉄山陸軍省軍務局長暗殺事件の犯人・相沢三郎*37中佐」、あるいは皇道派幹部の真崎甚三郎*38荒木貞夫*39共産主義者になるんでしょうか?
 日独伊防共協定*40、日独伊三国軍事同盟を「共産国*41」ドイツ、イタリアと結んだ日本は「治安維持法日本共産党を弾圧していた」のに共産国だったんでしょうか?。そんなアホな。

ウィキペ「渡部昇一
 慰安婦問題に関して日本の責任を完全否定する立場をとる。2007年7月13日、日本文化チャンネル桜主催の記者会見で米下院121号決議を根拠なしとし、完全撤回を求めた。また河野談話を、慰安婦の強制連行を認め性奴隷説の根拠となったと強く批判し、談話を発表した当時の官房長官河野洋平*42は割腹して日本の汚名をそそぐべきだと述べた。

 言うまでもないですが河野談話は間違いではありませんし、慰安婦も「性奴隷」と非難されても仕方ない代物です。大体河野談話は「河野氏の私的行為」ではなく、「宮沢内閣の公式見解」ですし、「細川内閣以降、現在の第二次安倍内閣」に至るまで歴代内閣が談話を踏襲し続けてるのに「河野氏は割腹しろ」だの、バカも大概にして欲しい。

ウィキペ「渡部昇一
沖縄戦における集団自決問題について、実際には積極的に日本軍に協力した沖縄の人々が復帰後、左翼メディアに煽動され、「歴史で騒げば金が出る」と考え、堕落した結果であると述べた。

もちろんそんな事実はありません。同胞たる沖縄県民をどれほど侮辱すれば気が済むんでしょうか。

ウィキペ「渡部昇一
 秦郁彦は2006年8月30日の産経新聞朝刊オピニオン面コラム正論欄において、一次資料が多数あり日本軍が謀殺したのは明白な事実である張作霖爆殺事件をコミンテルンの仕業などと虚偽を広める人間がいると批判しているが、これはその当月のWiLLにおいてユン・チアンの『マオ』*43を論拠に張作霖爆殺はコミンテルンの仕業と主張した渡部のことを指している。

ま、秦の言うとおりです。なお、「張作霖暗殺事件でコミンテルン陰謀論というデマを主張している」という理由から『マオ』は中国共産党研究、毛沢東研究としては全く使い物にならないというのが通説的見解です。ほかにもマオはろくな根拠もないのに国民党政府軍の軍人・胡宗南*44中国共産党スパイ呼ばわりしたため、胡の遺族から名誉毀損だと非難され、「名誉毀損訴訟を出版社が恐れたため」台湾で出版できなかったという醜態をさらしています(ウィキペ「マオ」「胡宗南」参照)。

ウィキペ「渡部昇一
 1980年『週刊文春』誌上で、小説家の大西巨人に対し、息子2人*45血友病であり高額な医療費助成がなされていることから、「第一子が遺伝病であれば第二子を控えるのが社会に対する神聖な義務ではないか」と問題提起し、大きな論争を巻き起こした。

 論争を巻き起こしたと言うよりは「差別発言として批判された」と言うのが正しいですね。
 渡部の主張は「大西一家限定」「血友病限定」でも問題ですが、そうではなく「障がい者全般に対する差別」であることは明白ですから。

ウィキペ「渡部昇一
 『諸君!』誌で1984年新年号から始まったロッキード裁判批判キャンペーンの中で、冒頭陳述の意味すら知らない・「証拠能力」と「証拠の証明力」の区別を知らないなどを露呈。裁判記録さえ読むことなく自らの妄想を元に批判していたことを立花隆に指摘された。

 これについて興味のある方は立花隆『論駁:ロッキード裁判批判を斬る 1〜3』(1994年、朝日文庫)を読んでみて下さい(もともとは朝日ジャーナルの連載です)。 立花による渡部批判を読んで「渡部が正しい」と思う人は先ずいないでしょう。
 今や当事者・文春ですらこんな「田中角栄擁護」キャンペーンのことは「黒歴史」扱いです。よくもまあ、当時の文春もここまで馬鹿な事が出来たと思います。

ウィキペ「渡部昇一
 百人斬り訴訟代理人を務めた保守派弁護士で、衆議院議員自由民主党)の稲田朋美の全国後援会『ともみ組』会長を務める。映画「南京の真実」の賛同者でもある。

 要するに渡部は「南京事件否定論」と言うデマの支持者です。

ウィキペ「渡部昇一
・古くから世界基督教統一神霊協会統一教会)と関係を持つ。1985年6月のカウサ(CAUSA。アメリカ社会統一協会連合)第三回日本会議に出席、さらに、1985年8月5日の東京勝共講師団結成集会では基調講演を行っている。また、統一教会系の新聞である世界日報を「この四分の一世紀の間、日本のクオリティ・ペーパーであった」と2001年1月の世界日報25周年記念メッセージにおいて述べている。また一時「世界日報をおすすめします」と題する世界日報の広告にも登場した。
・近年は幸福の科学との交流が深く、ザ・リバティに有識者として意見を述べている。大川隆法による霊言「渡部昇一流潜在意識成功法」が出版されても特に反論もしていない。
アパグループが主催した第1回『「真の近現代史観」懸賞論文』の審査委員長を務め、最優秀賞に田母神俊雄航空自衛隊幕僚長の論文「日本は侵略国家であったのか」を選考した。

 「統一協会幸福の科学との親密な関係」「アパ賞の審査委員長として田母神を大賞に選出」
 引用するだけで渡部のおかしさはわかる、説明する必要すらないように思います。
 渡部について突っ込みが長くなりましたが次にヘンリー・ストークス。
 ヘンリー氏は加瀬英明とともに『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』(祥伝社新書)と言う本を出しているトンデモ右翼です。もちろん、戦争を仕掛けたのは日本ですがヘンリー氏らは「ハルノートが悪い」とでも思ってるんでしょう。全く困った人です。
 次に加瀬英明
 ヘンリー氏とのトンデモ本だけでも問題だが他にも加瀬の極右ぶりを示す事実はウィキペ「加瀬英明」を見るだけでもわかります。

ウィキペ「加瀬英明
日本会議*46代表委員、東京都本部会長、「史実を世界に発信する会」*47代表委員。新しい歴史教科書をつくる会の賛同者でもある。同会の分裂で、八木秀次らが設立した日本教育再生機構の代表委員となったが、一方で、つくる会の扶桑社に代わる新たな教科書発行元として自らが役員を務める自由社つくる会に紹介。
体罰を容認する著名人で作る「体罰の会」会長。
慰安婦問題に対して日本の責任を否定する立場であり、アメリカ合衆国下院121号決議に反対している。日本文化チャンネル桜が中心となって駐日アメリカ大使館に手渡した抗議書にも賛同者として名を連ねた。2013年7月には『「慰安婦の真実」国民運動』なる市民団体を立ち上げ、「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」撤回を求める署名を3万筆集め政府に提出した。河野洋平氏を提訴する予定という。
南京大虐殺についても、「虚構に基いた中国のプロパガンダであり事実性はない」と根本的に否定している。2007年12月6日には東京千代田区九段会館で行われた「南京陥落70年 国民の集い 参戦勇士の語る『南京事件』の真実」(南京事件の真実を検証する会主催)の冒頭挨拶で改めて南京虐殺の虚構性を主張した。加瀬は「東京裁判において東京大空襲や広島・長崎への原爆投下をそれを上回る残虐行為を働いた事が必要となり、そこで南京大虐殺を捏造されたのである」と述べている。

 一応、ウィキペ「加瀬英明」が紹介する加瀬の暴論に一つだけ突っ込んでおけば南京事件(1937年)は発生当初から国際社会に批判されています。「日本政府の情報統制」によって日本人の多く*48がその批判を戦後になるまで知らなかっただけです。
 そして南京事件は「東京大空襲や広島・長崎への原爆投下(1945年)」よりずっと前の出来事です。したがって加瀬の言う「東京裁判において東京大空襲や広島・長崎への原爆投下をそれを上回る残虐行為を働いた事が必要となり、そこで南京大虐殺を捏造されたのである」などという話は全く成り立ちません。
 次に頭山興助。戦前の大物右翼に頭山満という人物がいますが興助氏は満の孫で「呉竹会」(http://www.kuretakekai.jp/index.html)なる団体の会長です。呉竹会の趣旨は「頭山満精神を伝えること」だそうですから立派な右翼団体でしょう。実際、呉竹会が行ったという過去の講演(http://www.kuretakekai.jp/asia_forums/index.html参照)の講師は、「櫻井よしこ国家基本問題研究所理事長」「田母神俊雄頑張れ!日本全国行動委員会代表*49」「花岡信昭産経新聞記者」「八木秀次日本教育再生機構理事長、元・新しい歴史教科書をつくる会会長」と右翼がごろごろいます。
 ちなみにこの呉竹会の役員にペマが名を連ねてるのを見て吹き出してしまいました。ペマも日本ウヨへの無茶苦茶なこびへつらいも大概にしたらどうなんでしょうか。
 ということでひとまずこの集会の講師と実行委員長への批判終わり。三浦エントリへの批判をさらに続けます。 

私も末席にて多少お手伝いをしております。

 こんなウヨ集会は自ブログで好意的に宣伝するだけでも恥ずかしいのに、「お手伝い」を公言。こんなバカウヨ・三浦を代表や副代表にして恥じない「バカの集団・守る会」の一員・id:noharraには改めて呆れます。

チャンドラ・ボース氏の親族をお迎えすることができるのは個人的には大変光栄なこと

・何がどう光栄なんだか。おそらく「全てのボースの親族」がこんなウヨ集会を支持してるわけではないでしょうし、そもそもボースの親族が参加しようがすまいが、こんなウヨ集会は間違っています。
・しかしボース、ボースって。汪兆銘の親族とかは呼ばないんでしょうか?。呼んでも誰も来ない程度には親族の方々に常識があるのか、それとも他の親族よりも「ボースの親族が一番大事」で他の親族にはウヨ連中は声すらかけてないのか。

大東亜会議に参加したチャンドラ・ボースが、最も評価した政治家は汪兆銘だった。

まあ、大東亜会議に参加した他の面子はともかく汪兆銘の場合

ウィキペ「汪兆銘
孫文の下で、汪は広東軍政府の最高顧問を務めた
・民国14年(1925年)の孫文死去に際しては、孫文の遺言を起草。病床にて孫文の同意を得たと伝えられる。
孫文の死後、汪は広東で国民政府常務委員会主席・軍事委員会主席をつとめた。
・民国15年(1926年)3月、中山艦事件*50により蒋介石との行き違いが生じ、汪は自発的に職を辞し、フランスに亡命した。民国16年(1927年)4月1日、蒋介石の招電に応じ、再度帰国。中央常務委員、組織部長に返り咲いた。
・4月12日に蒋介石上海クーデターにより共産党の弾圧に乗り出した。さらに蒋は4月18日、南京に国民政府を組織して、共産党の影響が強い武漢政府から離反した。汪は武漢政府に残ったが、やがて「共産党との分離」を決意し、武漢政府内にて清党工作を進めることとなった。「反共産党」で一致したことから、武漢政府と南京政府は合体することとなった。汪は新政府で、国民政府委員、軍事委員会主席団委員の地位に着いている。しかし共産党の広東蜂起の混乱の責任をとって汪は政界引退を表明し、再びフランスへ外遊する。
・一方国内では、独裁の方向に動き出した蒋と、その動きに反発する反蒋派との対立が生じる。汪は反蒋派から出馬を請われて帰国し、民国19年 (1930年)9月、北京にて国民政府を樹立したが、戦局の不利を見てすぐに下野を表明し、政権は1日で瓦解した。汪は国民党から除名処分を受ける。汪はしばらく香港に蟄居していたが、民国20年(1931年)5月、反蒋派が結集した広東国民政府に参画した。満州事変を機に蒋政府との統一の機運が高まり、民国21年(1932年)1月1日、蒋と汪が中心となる南京国民政府が成立した。汪はこの政府で、行政院長、鉄道部長を務めた。

つうことで、汪にはそれなりの経歴があったわけです。ボースが評価するのも当然ではあるでしょう。だからこそ、汪は自分が蒋介石の元を離れれば追随する人間が多いと見た。そうなれば蒋介石と互角に渡り合えるし、であるならば自分は日本の傀儡になんかならないと考えたんでしょう。
 一方、日本も「汪を担げば蒋介石政権は大ダメージを受け日本に有利」と考えたんでしょう。しかしこの両者の思惑は「汪に追随する人間がほとんどいなかったこと」で崩壊します。
 汪は力不足から日本の傀儡に甘んじる他はなく、一方、日本も戦局を有利になど全くできなかったわけです。
 汪兆銘工作について参考として
汪兆銘 その理想と現実1:裏切られた「撤兵」の約束』http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/ouchoumei1.html
汪兆銘 その理想と現実2:「南京政府」の樹立』
http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/ouchoumei2.html
を紹介しておきます。

ボースは単独で重慶に飛び、蒋介石と交渉する意志があるとまで語った。西郷隆盛*51が朝鮮特使として渡航するに似た決意ではある

やれやれですね。西郷の特使が「平和外交が目的ではなく、特使と成った西郷が朝鮮政府を挑発して戦争に持っていくことが目的」というのは歴史学の通説です。だからこそ「今の明治新政府は戦争なんて出来る国力じゃない」と大久保利通*52木戸孝允*53岩倉具視*54が反対して西郷の特使を潰したし、後世、この政治闘争は「征韓論論争」と呼ばれてるわけです。
 西郷がどう言い訳しようと彼の目的は「征韓」であることは見え見えだったわけです。
 にもかかわらず「西郷の朝鮮渡航目的が平和外交であるかのように言う」とはどこまで三浦は嘘つきなんでしょうか。もちろん三浦同様に征韓論を否定する毛利敏彦*55だの「id:noharra先生が大好きな渡辺京二」だのもデマ屋であることは言うまでもありません。なお、毛利の珍論についてはそれを批判する田村貞雄氏*56の主張を拙エントリ『田村貞雄氏の毛利敏彦「明治六年政変説」批判の紹介』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100719/1279506791)で紹介しています。

ボースは次のように蒋介石に呼びかけている。
重慶の諸君は、孫文を近代中国の父と仰ぐが、われわれインドにとっても、孫文はそれ以上の存在である。彼がインドの友であることは、彼が終始インド独立の確固たる支援者であったこと、列国帝国主義の頑強な反対者であったこと、それに加えて忠実なアジア解放者であったことを見ても判る。」

 まあ、おべっかですよね。ボースの本心が何でアレ、まさか「お前らの親分の孫文は間違ってる」なんて言えるわけもないでしょう。

 これまでアジア諸民族の解放と結集の障害になっていたのは、一つは西欧帝国主義の存在、その二つは、アジア弱小諸国へ援助の手を伸べるアジア勢力が欠如していた事であった。今、後者の役割を演じるは、ひとり日本のみである。日本がその役割を果たすためには、西欧帝国主義と決別しない限り不可能であった。その待望の時期はついに1941年12月、日本が敢然、米英に対し決裂の運命的宣言をし、生か死かの闘争に突入した時*57に訪れたのである。

 日本の侵略を受けてる中国からすれば「ふざけるな」としか言いようがない話です。
 「ボース、お前は宗主国イギリスと対抗するために日本と手を結んだんだろうが、中国にとっては今、最大の敵が日本なんだよ。その為に俺達はお前らと違って米英の支援を受けてるんだよ」って話です。こんなアホ話を蒋介石が飲むわけないでしょう。大体「日本と手を組む」という選択肢をしたのはボースであってインド人の主流はそんな選択をしなかった。ガンジーネルー*58は「イギリス軍に協力して日本と対決した」わけです。
 「日本の勝利の見込みは薄い」「仮に日本が勝っても彼らはインド独立なんて考えていない」「ならばイギリスに協力して恩を売って戦後の独立を目指そう」って話です。結局はガンジー・ネール路線がボース路線に勝利したわけです。

もし日本の誠意に疑わしい節があるなら、私のような民族主義者、革命家にとって日本との協力は絶対に不可能であった筈である。

日本と手を組む前にはナチスドイツと手を組もうとし、日本の敗戦が確実になった後はソ連と手を組もうとした男(ボース)がよく言います。日本の誠意なんかあるわけがないでしょう。そんなことはボースも信じてない。蒋介石サイドだって鼻で笑うだけでしょう。

このような外交努力や放送が、もっと早い時期に組織的に行われていれば、蒋介石を動かすことは出来なくても、重慶政府首脳内部に影響を与え、和平工作の可能性を高めた可能性はあったはずだ。ボースはある意味、日本政府以上に、この大東亜戦争の意義を深く認識し、それを世界に伝える言葉を持っていたと言えよう

・バカも大概にして欲しい。こんな演説が影響を与えるわけがないでしょう。和平したいのなら「中国が飲めるそれなりの条件を出すべき」で「こんな空虚な演説」に意味があるわけがない。
・大体、何が「大東亜戦争の意義」なんでしょうか。
 しかしボースと言えば「最初はナチスドイツに支援を求めたが断られて日本に頼り、日本敗戦が避けられないと見ると英国に対抗できるのはソ連だけという判断からソ連行きを目指す」と言う人で明らかに「日本命」なんて人ではなく、彼の日本支持は「マキャベリズム」以外何物でもないですがその当たり三浦のようなウヨはどう理解してるんでしょうか?
 最後に三浦がエントリで紹介してる大東亜会議記念大会宣伝ブログ(http://daitouakaigi.com/)に突っ込んでみましょう。まだ趣意書しかありませんが、今後文章も増えるでしょうから随時突っ込んでいきます。

インドのクリシュナン大統領は、「植民地であったアジア諸国は、日本の払った大きな犠牲によって独立できた」と述べています。

 この一文でわかるように、記念会議の目的は「日本の戦争はアジア解放が目的、と宣伝する」という明らかな歴史捏造主義です。三浦も良くこんなウヨ集会への協力(三浦の言葉だと「手伝い」)を公言できるし、「守る会会員」id:noharraもよく「こんな三浦を代表や副代表にしていて平気な」もんです。小生やBill_McCreary氏にくだらない因縁、言いがかりをつける暇があったらid:noharraは三浦批判でもしたらどうなのか?。今日も小生の突っ込みは無視ですか、id:noharraさん。ホントあなたってクズ、ゲス、カスですよね。
 このクリシュナン発言がウヨの捏造でなく事実なのか、事実だとしてどういう文脈でなされたのか、こういう発言をするクリシュナン氏はもしかしてチャンドラ・ボース支持者なのか、などといったことがわからないとこれだけでは何とも言えませんがこれを鵜呑みにして「インドも日本の大東亜戦争大義を支持してるのですね」なんてインド人相手に言ったら呆れられることだけは確かでしょう。

日本は大東亜戦争を戦い、インパール作戦など多くの日本人の犠牲の上にアジアの解放を達成したのです。

寄りによって「軍事作戦としては完全な失敗に終わったインパール作戦(インドの英国軍攻撃が目的だが相手に何のダメージも与えられず、兵站無視のためにかえって日本軍に餓死者が続出した)」を持ち出すとは頭がおかしいんでしょうか?。日本の戦争はアジア独立に役だったとは言えない*59でしょうが、失敗したインパール作戦なんぞそれ以前の問題です。
 インパール作戦で興味深い存在は佐藤幸徳陸軍中将でしょう。佐藤についてウィキペを見てみましょう。

佐藤幸徳
 1930年(昭和5年)から2年間を陸軍参謀本部の戦史課で過ごす。この戦史課勤務時代に、小磯國昭*60東條英機*61などの統制派に属する人物と多く交際し、橋本欣五郎*62とともに桜会*63の規約作成にも関与した。この時期の交際が、階級の上下などにこだわらない佐藤の性格形成に関係したと言われる。また、桜会の活動を巡っては、参謀本部総務課長だった牟田口廉也皇道派)と激しい喧嘩となったことがあり、このいさかいが後のインパール作戦での抗命事件の一因との見方もある。皇道派による二・二六事件の際には、統制派の佐藤は第6師団参謀として断固鎮圧を主張した。

まあ、参謀本部時代の対立が背景としてはあったとしても抗命の最大の理由は「牟田口の計画したインパール作戦があまりにも無謀だったこと」でしょう。

佐藤幸徳
 1944年(昭和19年)のインパール作戦では、第31師団長として参加する。このとき、上司の第15軍司令官には、牟田口廉也中将が就いていた。
 インパール作戦は当初より第15軍司令部内部でも無謀さが指摘されており、佐藤も作戦前から第15軍の会議にて補給の困難を主張していた。作戦が始まったが、佐藤の予想通り、第31師団の前線には十分な糧秣・弾薬が補給されなかった。
 佐藤は補給要請に全精力を注いでいたが、ついに物資不足を危惧し撤退を進言するに至った。補給を軽視した司令部は佐藤に作戦継続を強要したが、師団はすでに武器弾薬や食料の不足から著しく苦戦しており、これ以上の進撃は不可能な状況だった。そのような中、5月31日、コヒマ西方で58連隊が守備していた5120高地が英印第7師団の猛攻を受け、5月末日に陣地にて紛戦状態となった。この時玉砕を決意した守備隊長白石大佐の告別電により佐藤はコヒマ放棄と主力の撤退を独自に決断した。
 6月3日に師団は一斉にコヒマから撤退したが、退却先のウクルルにも弾薬・食糧が全く無かったため、佐藤は独断でさらにその後方のフミネまで後退した。
 これは陸軍刑法第42条(抗命罪)に反し、師団長と言う陸軍の要職にある者が上官の命令に従わなかった日本陸軍初の抗命事件である。これが牟田口の逆鱗に触れ、作戦中止後の7月9日に師団長を更迭された。第15軍隷下の第33師団長・柳田元三、第15師団長・山内正文も牟田口との対立から更迭されており、作戦に参加する3師団すべての司令官が更迭される異常事態であった。もとより佐藤は死刑を覚悟しており、軍法会議で第15軍司令部の作戦指導を糾弾するつもりであったという。しかしこの抗命撤退により多くの兵士たちの生命が救われることになった。
 解任された佐藤は軍法会議で作戦失敗の非を訴えようとしたが、結局不起訴処分となり、牟田口は佐藤の精神鑑定をビルマ方面軍司令官河辺正三中将に上申した。結果、「精神病(心身喪失)」扱いでジャワ島に送られたとされている。第16軍司令部付という形での、事実上の軟禁である。これは、すでに抗命罪による死刑を決意した佐藤により、インパール作戦失敗の要因が明らかにされると共に、その責任追及が第15軍、ビルマ方面軍などの上部組織に及ぶことを回避するためである。
 佐藤は、後に「大本営、総軍*64ビルマ方面軍、第15軍という馬鹿の四乗がインパールの悲劇を招来したのである」という言葉を残している。
 自分達への責任追及を恐れた陸軍の中枢だった者たちにより、戦後も長い間、インパール作戦の失敗は戦意の低い佐藤ら三人の師団長が招いたものとされて非難を一身に浴び続けた。晩年の佐藤を知る乗慶寺の住職だった阿部博邦も、「独断撤退した不名誉な軍人」と言う目で見られていた旨を語っている。また、阿部は「将軍は一切弁明しませんでした。戦死者の家に出向いては黙って焼香していた後ろ姿が目に焼きついてます」とも語っている。これを裏付ける扱い振りとして毎日新聞山形県内の著名人を網羅した『山形県大百科事典』にもその名前が出てこないことを例示している。しかし佐藤は自身の判断が正しいことを強く確信していた。佐藤は1959年(昭和34年)に病死するまで、自己の処置の正しさを主張し続けた。
 インパール作戦での抗命撤退によって命を救われた部下は、多くが四国出身者であった。そのため佐藤に感謝する元兵士らの戦友会によって香川県高松市に佐藤を悼む碑が建立された。また山形県庄内町乗慶寺にも同様の碑がある。

日本では、東京裁判史観によって、学校の教科書では大東亜会議の史実は知らされず*65大東亜戦争侵略戦争とする反対の歴史が強要されてきました。日本で開催された大東亜会議こそが、人種平等の出発点だったのです。

これに三浦は協力して、id:noharraは三浦を批判しないってんですからね。で小生やBill_McCreary氏にくだらない因縁、言いがかりをつけるアホがid:noharra
 強要も何も「大東亜戦争は正義の戦争」なんてウソ記述を教科書を検定合格させて国際社会でやってけると本気で思ってるんでしょうか?。つくる会教科書だってそこまで酷くはないですよ(つくる会教科書は大東亜会議がすばらしいものであるかのように必死に印象操作はしてるが、さすがに「すばらしい」と断言できていない)。もちろん「そこまで酷いと検定合格しないから」ですが。

大東亜会議の真実を知ることこそが、正統の歴史を取り戻し、日本人の原風景、本来の日本を取り戻す原点なのです。そのことが、民族自決権を奪われているチベット等、東アジア諸民族の解放、世界の人種平等*66に必ずや波及します。

 「大東亜会議が聖戦だと世界に理解されればチベット問題にも好影響が!」ってあり得ない寝言も大概にしろよ。聖戦じゃないんだから聖戦と理解するわけがないし、そんな事とチベット問題と関係あるわけがないだろ。ダライにノーベル平和賞を与えた選考委員会など、チベット問題で中国に対して何らかの批判意見を持つ個人、集団が軒並み「大東亜戦争大義」とやらを支持しているかと言ったら当然そんな事はないわけです。
で、さんざんチベットネタで小生やBill_McCreary氏にくだらない因縁、言いがかりをつけたアホid:noharraはこういうウヨの暴言には「チベットをバカにするな!」とは言わないんでしょう。何せid:noharraの親分・三浦がこの集会に「協力(三浦の言葉だと「手伝い」)」していますから。
親分・三浦様には絶対服従ですよね、id:noharraさん(嘲笑)。


■第11回台湾セミナー 尾崎幸廣弁護士と反町佳生氏を講師に9月28日に開催! : 日本李登輝友の会
http://freeasia2011.org/japan/archives/2603
 三浦が宣伝している極右団体・アジア自由民主連帯協議会に乗った珍右翼文章です。

日本の台湾統治を差別と弾圧だとして放映した平成21(2009)年4月5日のNHKJAPANデビュー・アジアの“一等国”」は出演者からも批判*67され、1万人以上が原告*68となって裁判を起こした。

 ばかばかしいですね。「差別と弾圧」と言う要素があったからこそ映画「セデック・バレ」になった「日本統治下台湾最大の反日暴動・霧社事件」が起きたのではないのか。
 単に「日本の台湾統治は100パー正しい」と強弁したい日本ウヨがNHKに因縁つけてるだけの話です。 当然一審で右翼連中は敗訴しています。二審も多分判決は変わらないでしょう。
 李登輝にも「アジアの民主化」にも全く関係ない。李登輝友の会がまともな団体ならこんな裁判運動に関与しないし、「アジア自由民主連帯協議会」がまともな団体なら、これまたこんな裁判運動に関与しない。
 要するに両者ともまともじゃないバカウヨ団体だって事です。
 それにしてもペマ・ギャルボ(チベット)といい、ラビア・カーディルウイグル)といい、李登輝(台湾)といい「自分の思い通りに物事が行かなくて相当焦ってる」んでしょうが日本ウヨとつるんで醜態さらすのも大概にして欲しいですね。ウイグルチベットはともかく、台湾について言えば、「今時日本右翼とつるんでどうするんだ?」と李登輝への批判はかなり強いようですが。

高池勝彦*69弁護団長とともに、当初から弁護団の中心として担当してきた尾崎幸廣弁護士に裁判の争点や問題点についてお話しいただく。

稲田みたいなバカウヨ弁護士が高池だの尾崎氏だの他にもいると言うだけの話です。しかし稲田も含めてこういうバカウヨ弁護士ってのは恥ずかしくないんですかね。

尾崎幸廣(おざき・ゆきひろ)
 昭和23(1948)年、福井県福井市生まれ。京大法学部卒業。同47年、旧防衛庁入庁。経理局会計課勤務。同51年に検事となり、連続企業爆破事件などに携わり、平成3年から6年まで公安調査庁審理課長。同18年、釧路地方検察庁検事正を最後に退官。

・以上は李登輝友の会による尾崎氏のプロフィール紹介です。
・いくら防衛官僚出身の公安検事という「右よりの人」でも尾崎氏のように「退官後に極右運動に全力投球」って人は珍しいんじゃないか。まともな常識があれば「いくら右寄り」でも極右には成りません。
・右翼なだけでも問題ですが、ウィキペ「尾崎幸廣」によると

・神世界事件(カルト宗教団体神世界による詐欺事件)では神世界側の代理人を務めるとともに自ら積極的に神世界の機関紙にも寄稿している。

というんだからおよそ尾崎氏はまともな人じゃないですね。極右でも「カルトとずぶずぶ」という尾崎氏のような人は珍しいんじゃないか。「統一協会があるじゃないか」ですか?。まあそうですけど、自民党幹部連や右翼の大物とつながる統一協会と違って、神世界なんて「超マイナーカルト」ですからね。こんなのに媚びる尾崎氏の気持ちがわからない。しかもそれが元検事ってねえ。検事の面汚しでしょ、これは。
 彼は神世界の教典「神書」について

http://anticult.minibird.jp/salon/shinbun/shinbun03.html
 神書を読んでまず感じるのは、偽善的な要素が全くなく、率直明朗ということである。古事記の読後感に似ている。神世界の活動に批判的な人は、その内容が不合理だとか非科学的だとか盛んに攻撃するが、そのようなことを言えば、聖書もコーランも仏典も科学的には証明できない内容に満ちているのであり、現代の科学を越えたところに宗教が成立するのである。

http://anticult.minibird.jp/salon/shinbun/shinbun04.html
 神書は、このようにこれまでの宗教を偽善的として批判するが、特定の宗教を名指しで弾劾するようなことは一切ない。どのような宗教の信者であれ、また、無宗教の人であれ、まじめな気持ちで御霊光を体験すれば、必ずその効用が実感できると説いている。この点が他の宗教書には見られない神書の特徴であり、教えへの帰依を要求するこれまでの宗教を超え、次元の異なる宗教であるという謂われである。

http://anticult.minibird.jp/salon/shinbun/shinbun06.html
神世界の人たちとの交際を通じて、私がはっきり言えることは、神世界は茶番でも「かのように」でもなく、本心からの信心によって成り立っているということである。神書が教主の懸命の努力によって誠心を込めて成ったことは、この疑り深い私にも信じることが出来る

と神世界の機関紙「神世界新聞」で述べたってんだから呆れて言葉もないですね。
 「神書は不合理だと批判する人がいるが、聖書もコーランも仏典も不合理さでは同じだ」「神書の読後感は古事記に似ている」なんて言ったら関係各位が激怒しますよ。
 小生が紹介したサイトの書き手も尾崎氏の無責任きわまりない放言を次のように強く批判しています。

http://anticult.minibird.jp/salon/shinbun/shinbun06.html
 北海道大学大学院教授の櫻井義秀氏*70は、氏の著作である「霊と金」*71の中で、「(神世界に)数百万円の代価を支払わせるようなサービスを受けた顧客はいない。民法709条により被害者は損害賠償を受ける権利を有する。(62ページ)」、「(神世界は)十分に問題がある団体だといえるのではないか。ヒーリング・サロンの宗教紛いの商行為に、違法判決や行政処分が下されるまでは問題なしとする、という形式論にはほとんど意味はない。(63ページ)」と述べている。
(中略)
 神世界についてきちんとした調査、研究をすれば、櫻井氏が述べている結論に至るのが普通であると思われるが、尾崎氏はそうではないようだ。


 ウィキペ「尾崎幸廣」は彼の書いた文章を紹介していますがこれも非常識きわまりない代物です。

http://kakutatakaheri.blog73.fc2.com/blog-entry-927.html
思想検事としてゾルゲや尾崎秀実のようなスパイ、思想犯と闘いたいと思っていた。

戦前の思想検事が企画院事件、横浜事件などのでっち上げ冤罪事件を起こしたことをどう思ってるんですかね。

本多勝一大江健三郎のような戦後日本の醜悪さを体現する人物が未だに大手を振っている。
本来ならば、これらの反日日本人は今の刑法でも、死者に対する名誉棄損で起訴されて当然である。

「死者に対する名誉毀損」の「死者」って具体的に誰のことを言ってるのか。そんなに名誉毀損で訴えたければ訴えればいいでしょう(ただし死者の場合、告訴できるのは遺族だけですけど。無関係な第三者が訴えることは出来ません)。
 そして慰安婦南京事件被害者に対する尾崎氏らウヨの物言いこそ「名誉毀損」でしょうに。いやそもそもこの文章での本多氏や大江氏への罵倒こそが名誉毀損に当たるんじゃないか。

 梅ヶ丘駅*72の十坪足らずの事務所に菊水法律事務所と名付けた。
 法曹の世界での千早赤阪城*73を目指している。
 皇室と祖国のため少しでもお役に立つことが今年の、いや今後終生の念願である

正気なのかとしか言いようのない文章です。小生がウヨが大嫌いなのはこの種のキチガイがごろごろしてるからです。いずれにせよ、こんなトンデモな人が報告者では今から「トンデモお笑い集会」が期待できます。「聞きに行く気」はさすがにありませんが、このアジア自由民主連帯協議会サイトで集会報告でも乗れば突っ込みたいと思います。

*1:原文のまま。「経衡」が正しい。いずれ直すだろうがお仲間の名前ぐらいちゃんと書いたらどうなのか?。確かに「衛」と「衡」は似ているが。

*2:サムスンもばかばかしすぎて相手しないだろうが「突然死」って営業妨害で訴えられても仕方ないレベルだろ

*3:今の韓国のどこが属国なんですかね。そもそも朝貢関係を属国と見なすのも相当問題だし、朝貢関係が属国なら過去において「チベットウイグルも属国」じゃないの?

*4:今時支那って何考えてるんだか

*5:どちらも崩壊なんかしないでしょうが崩壊したら日本経済にすさまじいダメージになるという理解もないんでしょうか

*6:ただし、かわぐちの別作品「ジパング」とのつながりはない

*7:江戸時代の好色文学。ただしウィキペディア「壇ノ浦夜合戦記」によればこの恋愛話自体は源平盛衰記にも出てくる

*8:健康云々だけでなくてしょっぱいとダシの味がしないんですよ

*9:要するに醤油を大量に使ってるわけです

*10:橋本内閣厚生相、鳩山内閣財務相を経て首相

*11:実際まともですけど

*12:本当は「感じ」と書きたかったのを、誤記したのだが「タイトルの漢字」と言う意味でも意味が通るなと思いそのままにしておく。

*13:夜の8時台はこの種のお堅い番組をNHK教育は流しています

*14:レニングラードソビエト第一書記。彼の暗殺には「何故暗殺者がやすやすとキーロフの執務室に入れたのか」など、疑わしい点がある上、これを機にスターリンの粛清が始まったので、スターリン黒幕説も有力

*15:ただ粛清の恐怖ばかり強調して「スターリンの動機など、そのメカニズムへの説明が少ないな」と言う気はしました。

*16:外務人民委員(外相)、軍事人民委員(国防相)を歴任

*17:ペトログラードソビエト議長、コミンテルン議長などを歴任

*18:党機関紙プラウダ編集長やコミンテルン議長などを歴任

*19:ウクライナ共産党第一書記、ソ連共産党第一書記を歴任

*20:第一副首相、最高会議幹部会議長を歴任

*21:スターリンは1953年に死亡

*22:「お父さんの朴チョンヒは岸信介の盟友だったのに」とでも思ってるんでしょう。日本の支援がのどから手が出るほど欲しかった朴チョンヒ時代ならある程度「日本を大目に見る」という選択肢もあるでしょうが今はそうじゃないですけどね。韓国は世界に冠たる経済大国の一つです。

*23:実ははっきり「気にくわない」と言い切ってるわけではなくて『「歴史直視」云々と言うのですが、そのですね、韓国が最も不幸だったのは(以下略)』というああ、「曖昧にごまかしたがってるな」という物言いですが。でも前後の文脈で「朴クネはうるせえ」といいたいんだというのはよくわかるわけです。

*24:宇野内閣建設相、宮沢内閣経済企画庁長官、小渕内閣自治相・国家公安委員長を歴任

*25:著書『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(彩流社、2002年)、『これだけは知っておきたい 日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書

*26:著書『朝鮮半島をどう見るか』(2004年、集英社新書)、『高宗・閔妃』(2007年、ミネルヴァ日本評伝選)、『韓国現代史:大統領たちの栄光と蹉跌』(2008年、中公新書

*27:ただ一言断っておけばそもそも慰安婦制度のようなことをやった国自体が少ないですが

*28:番組司会者

*29:ただしチャンネル桜出演などでモロバレでしたが。

*30:もちろん汪兆銘政権のことです。国際的には蒋介石世間こそが中華民国ですが

*31:タイはそもそも日本が太平洋戦争を起こす前から独立国です。むしろ日本に戦争に引きずり込まれて迷惑千万でしょう。

*32:初代大統領。勿論「敵の敵は味方」での対日協力ですが

*33:「真の独立」が何を意味するかは不明。共産党のように「米軍基地がある限り真の独立とは言えない」という立場でないことだけはわかるが

*34:特に『他国の歴史観へのあからさまな干渉』について、どういう意味か具体的に言うこと

*35:そしてそういうデマを大宣伝するのがこのウヨ集会なんでしょう

*36:そもそもスルヤ氏は別に「ボース一族代表」ではないでしょうに

*37:226事件で粛軍の空気が強まったこともあり、226事件後、死刑判決が下された

*38:皇道派のボス。陸軍教育総監だったが、永田ら統制派によって更迭され後任の総監には渡辺錠太郎が就任。このことが後の永田暗殺や226事件での渡辺暗殺の原因となる

*39:犬養内閣陸相、近衛、平沼内閣文相を歴任

*40:そもそもタイトルからわかるとおりこれは反共協定なんですがその点、渡部はどう理解するのやら

*41:もちろん渡部の主張に寄れば、ですが

*42:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*43:邦訳は2005年、講談社刊行

*44:蒋介石の台湾移動後は総統府顧問をつとめた。

*45:なお、長男の大西赤人氏も小説家である。

*46:日本最大の右翼結社

*47:南京事件否定説や慰安婦違法性否定説を主張する極右団体

*48:ただし当時南京にいた人や政府高官などはさすがに事件の存在を知っていますが

*49:ただし講演時には「頑張れ日本!」はなかったが

*50:蒋介石による中国共産党弾圧事件

*51:参議、陸軍大将、近衛都督。いわゆる留守政府の事実上のトップ

*52:参議、大蔵卿

*53:参議

*54:右大臣、外務卿

*55:大阪市立大学名誉教授。著書『明治六年政変』(1980年、中公新書

*56:静岡大学名誉教授

*57:ハワイ真珠湾攻撃、イギリス領マレー攻撃による太平洋戦争勃発のこと

*58:インド初代首相

*59:日本が軍事訓練したことなどをどう評価するかが微妙な気もするがいずれにしろそれは「日本敗戦後の結果論」に過ぎない。「ありえないことだが」日本が戦争に勝利すれば東南アジアにはせいぜい「形式上の独立(日本の保護国)」しかなかっただろう。

*60:後に首相。東京裁判で終身禁固刑。獄中の1950年に病死。

*61:後に首相。東京裁判で死刑判決。

*62:桜会リーダー。東京裁判で終身禁固刑

*63:橋本をリーダーとする陸軍内右翼結社。三月事件(宇垣一成内閣樹立を目的としたクーデター未遂事件)、十月事件(荒木貞夫内閣樹立を目的としたクーデター未遂事件)を計画したことで知られる。

*64:おそらくビルマ方面軍の上部組織で、東南アジア作戦を担当する南方軍のこと

*65:一応指摘しておけば「大東亜会議があった」という史実自体は教科書に記述があります。ウヨのような「アジアの連帯」なんて書き方をしていないだけです。ま「アジアの連帯ですばらしい」と書かないとウヨ的には何ら「史実を書いたことにならない」のでしょうが。

*66:「日本がアパルトヘイト時代の南アフリカと天然資源目当てでつきあい続けたこと、そのため南アフリカは日本人を『名誉白人』と呼び有色人種差別の対象外としたこと」「その結果、日本が1988年の国連総会決議で非難されたこと」を三浦らウヨはどう思ってるのか教えて欲しいもんです。名誉白人問題を無視して「人種平等」もないもんです。

*67:当然ながら「出演者が言ってもいないことを言ったことにした」などの明らかな捏造ならともかく「単に出演者が批判的」なだけでは訴訟に値する非があったとはいえません

*68:当然ながら原告の多さはその主張の正しさを意味しません。

*69:国家基本問題研究所副理事長、「新しい歴史教科書をつくる会」副会長というプロ右翼

*70:著書『「カルト」を問い直す:信教の自由というリスク』(2006年、中公新書ラクレ)、『統一教会』(共著、2010年、北海道大学出版会)

*71:2009年、新潮新書

*72:東京都世田谷区梅丘にある、小田急電鉄小田原線の駅

*73:原文のまま。大阪府南河内郡千早赤阪村にあるが「千早城」が正しい呼び方のようだ。楠木正成が籠城戦を行った