【産経抄】7月25日

 連日の猛暑に耐えかねたように、エンジュが花を散らし始めた。

 こういう書き出しなのに途中から「金元工作員は」と言いだし民主叩きにつなげるそれが産経クオリティ。

人間の社会がヒマワリやダリアのように、自己顕示の強い人ばかりになってしまったような気がするからだ。

ヒマワリやダリアに失礼です。

むろん金元工作員自身のことではない。彼女は田口八重子さんらのことを証言し、拉致問題を前進させてくれた。その来日は、このところ国民の目から遠ざかりつつあった拉致問題への関心を再び高めたことだろう。被害者の家族を勇気づけたことも間違いない。
 ▼それだけに、高額の費用や過剰に見える警備に目くじらを立てる気はない。

・「民主党は叩きたい」
 「でも金元工作員と彼女の出国を認めた韓国の李明博政権は叩きたくない」ということですね、わかります。確か、救う会連中も金元工作員から新証言が得られるかもと、自民党政権時代さんざん煽っていましたよね。
 以下は省略します。
「彼女は田口八重子さんらのことを証言し、拉致問題を前進させてくれた。」
「高額の費用や過剰に見える警備に目くじらを立てる気はない。」
と書きながらそれに反する民主党叩きと言う意味不明な文章ですので。
 こういう支離滅裂な文章になるのもウヨ方面でも今回の件について意見が割れているからでしょう。

高世仁の「諸悪莫作」日記
金賢姫来日で割れる評価」http://d.hatena.ne.jp/takase22/20100724/


 「救う会」の西岡力会長。金賢姫の来日には大きな意味と成果があったとする。
(以下略)
 一方、神奈川、徳島などいくつかの地方の「救う会」組織の代表が、連名で日本政府を強く批判する「緊急声明」を出した。

・大体、パフォーマンスうんぬんと民主党を批判するなら小泉さんの第一回訪朝は真紀子・宗男問題で落ちた支持率を上げるための、第二回訪朝は直後の参院選を有利に持って行くためのパフォーマンスです。拉致被害者帰国という結果が出ているのでその件で小泉さんを批判する気はあまりありませんが。
 私個人の考えを言えば、
「蓮池さん帰国、曽我さん帰国など目に見える形で拉致問題解決を前進させた総理は小泉さんだけ」(一部のネトウヨさんが騒ぐように裏で経済支援の密約があろうと別に構わないと思います)
「その小泉さんをぶっ叩いたのが産経と家族会」という理解ですが。
 二回目の訪朝の時、小泉さんを叩いた家族会連中には正直不快感を感じました。
 「世論の批判」(?)で彼らが「言い過ぎました」と謝罪に追い込まれたときは、「家族会叩き」が不愉快でしたが、あのまま小泉叩きを続けられても嫌だしなあ、と複雑な気持ちでした。
 あの時にでも路線修正してりゃよかったのに、蓮池お兄さんを家族会から追放ですからねえ(絶句)。追放の是非はともかく、家族会が「単なる拉致被害者家族の集まり」ではなく、特定の政治的方向に向かっていることが誰の目にも分かる出来事でした。(もちろん私は追放を是としません)
 確かあの時、既に蓮池お兄さんは「小泉叩き」には同調せず距離を置いていたと思います。お兄さんの家族会への批判が強まるのはもっとずっと後のことですが。

NHKの民主党批判に感動した!

NHKスペシャル・シリーズ「日本と朝鮮半島:第4回「解放と分断・在日コリアンの戦後」」
http://www.nhk.or.jp/japan/program/prg_100725_2.html


 在日コリアンの法的地位。その原点はGHQの占領期にある。敗戦後、在日の多くが在日本朝鮮人連盟(朝連)を軸に、民族教育を求めていく。しかし、GHQは冷戦の中で共産主義の運動と警戒を強め、1948年4月、神戸に非常事態宣言を発令、「阪神教育闘争」が起きる。

 言うまでもなくこれは民主党朝鮮学校差別政策(高校無償化除外)への批判の一環である!

土曜ドラマ・鉄の骨
http://www.nhk.or.jp/japan/program/prg_100725_2.html

「建設談合をテーマとしたドラマ」
 言うまでもなくこれは岩手の建設談合を仕切ると言われる「巨悪」小沢一郎への批判の一環である!


今後も、一視聴者としてNHKの勇気ある民主党批判を応援していきたい。
(まあ、建設談合とかコリアン差別とかは民主党限定じゃないが)