2010-07-31
【産経抄】7月31日
今日の産経抄も産経らしいトンデモなクオリティ(いつもの枕詞)。
この書き出しから台湾問題とかじゃなくて民主党叩きというアクロバットが産経抄。
泣かされたも何も、国民の望まないことをしようとすれば選挙で負けるのは民主主義だから当然です。
だが本当に消費税のせいだけだったのだろうか。
そう言うことを言うならデータを出しましょう。世論調査とか。
敗因は「消費税」だけではないでしょうが、消費税もあるでしょう。
どっちにせよ「(根拠レスで)敗因は消費税じゃない」「敗因が消費税だとしても増税しろ」と言いたげな抄子は論外です。
一方でハタと膝を打つニュースもあった。厚生労働省が職員に行ったアンケートで、大臣ら政務三役に「おごりを感じる」人が48%もいたというのだ。「脱官僚」への腹いせもあるだろうが、国民が政権交代後の民主党に感じていることを代弁したと言っていい。
・自民党政権時代に、あるいは産経の大好きな政治家相手(石原都知事、橋下府知事など)にこの種の調査で同じ回答が出たら「役人のおごり」「役人と闘って既得権益に切り込んでるから嫌われるんだ」「役人イコール労組(←もちろん間違い)」とかいうのが多分、産経クオリティ。大嫌いな民主党だから叩いているだけでしょう(嘲)。
この調査は厚労省限定であって霞ヶ関全体じゃない。この調査回答が信用できるとして、せいぜい厚労省の政務三役が異常だという話にしかなりません(そんな異常な人間を任命した菅氏の任命責任はあるでしょうが)。
しかも自民党時代にはこの種の調査はしていません。自民党時代にしたらもっと厳しい回答かも知れない。何せ「消えた年金問題は全て社会保険庁が悪い」みたいな責任転嫁発言する人がいましたから。ここまで酷い責任転嫁をされたらお役人も不愉快でしょう(もちろん社保庁にも責任はありますが政権与党の癖に無責任極まりない)。
・自民党時代に中川昭一大臣(いわゆる中川(酒))をどう思いますかという調査を財務省や農水省、経産省でやって欲しかった。
「朝から酒臭い」「おごりがひどい」「早く大臣を辞めて欲しい」「いつかああ言う醜態を見せると思っていた」「マスコミから袋叩きに遭ってる姿を見てザマアみろと思った」とか回答があったりして。
まあ、そのときの中川さんや自民党、産経やネトウヨの役人へのマジギレ具合は半端ないと思いますが。中川氏の酔っぱらいぶりを棚に上げてあれこれ言うんでしょう(苦笑)
・私個人は、長妻氏以下厚労省の政務三役には最近の異例な人事(雇用均等・児童家庭局長が労働政策研究・研修機構の統括研究員として出向。従来、課長級が出向するポストだったため、左遷ではないかと言われている)一つとっても問題があるのではないかとは思います。一部マスコミ報道では「子ども手当で右往左往したことの報復人事」とも報じられていますが事実ならば、長妻氏らには呆れるほかありません。正当な人事とは思えないし、職員の士気が下がります。
他にも「アスベスト訴訟で控訴」「障害者自立支援法や後期高齢者医療制度をいったん廃止すると選挙で公約しながらそうしない」など、長妻氏らには首をかしげたくなることばかりです。
・それにしてもこんな調査を行うなんて、よほど職員に好かれているという自信があったのでしょうか?。いずれにせよ調査結果をもみ消さなかったことは評価できます(もみ消したくとももみ消せないのだろうとは思いますが)。
敗因の一部は間違いなく「おごり」などの政治姿勢にあった。そのことを認めるのは民主党の人たちにとって苦痛だろう。消費税発言のせいにした方が楽だ。
いや「消費税発言」のせいにするより、「おごり」と言う政治姿勢、精神論にした方がむしろ気が楽でしょう。「これからは謙虚に行きます」と言えばいいから。しかも「謙虚かどうか」は「政策の是非」と違って判定は困難です(さすがに強行採決を連発したら謙虚とは言えないでしょうが)。
「消費税発言」のせいにしたら、当分消費税増は困難になります。
おごりがどうこう、という精神論なのは抄子に菅政権を叩くネタが思いつかないと言うことなのでしょうか?(消費税増税批判は自分で「それは間違いだ」と封じていますしね)
産経こそ「過去の誤植やデマ記事」への反省がない限り明日はない(苦笑)。
シートンさん「新自由主義という醒めない悪夢」(副題:かわいそうなワシントン)
シートンさん | |
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20100730/1280494314
まあ、シートンさんの主張には特に付け加えることはありません。
何を付け加えるかというと、瀉血の話。
以下は私が以前斜め読みした雑学本の話なので間違ってるかも知れません(うろ覚えの記憶による。出典不明。トンデモ愛好家やアメリカ史研究家、医学史に詳しい人にはもしかしたら有名かも知れません)
あの初代米国大統領ワシントン(1799年死亡、今から210年前ですな)も、晩年、食道癌にかかり治療のため、大量の瀉血を行っていたそうです。やり過ぎで晩年は重度の貧血だったとか。
その上、ワシントンは他にも「焼きごて治療」(患部(ワシントンの場合はのど)に焼きごてを当て、悪いものを叩くと言う考え)、「吐き薬治療」(嘔吐薬を与え悪いものを外に出すという考え)をやっていたとのこと。どれも現代医学ではトンデモ以外何物でもありません。明らかに病状を悪化させるだけです。
しかも、ワシントンに与えられた「吐き薬」は水銀とヒ素が主要な原材料だったため、晩年は重度のヒ素、水銀中毒だったそうです。
これを雑学本で読んだときは余りのとんでもなさに「当時のアメリカの医学ひでえ、大統領相手にそれかよ」「ワシントンかわいそう」と思いました(出典をメモしとけば良かったな)。
が、今の日本も笑えませんな。トンデモ医療(id:NATROM氏のブログを参照してください)や、シートンさんが批判するトンデモ政治理論が日本ではびこっているんですから。