人民日報『島村宜伸氏インタビュー:環境汚染に国境はない 環境保護で始める中日交流』

http://j.people.com.cn/94473/8629584.html
 たまに人民日報日本版(インターネット版)を呼んでますが結構面白いです。
 ちなみにこの、日中環境協会という「日中友好団体の一種」の会長を務める島村氏とは次のような人です。

島村宜伸(ウィキペ参照)
 1995年の村山改造内閣で文部大臣として初入閣。1997年に発足した第2次橋本*1改造内閣農林水産大臣に就任。2004年発足の第2次小泉*2改造内閣で再度農林水産大臣に就任するが、郵政解散選挙に反対したため、2005年に罷免。自民党では中曽根康弘*3派→渡辺美智雄*4派→村上正邦*5亀井静香*6派→江藤隆美*7亀井派亀井派伊吹文明*8派に所属。
 2012年4月に政界引退を表明。
■エピソード
麻生太郎*9とは40年来の友人であり、麻生ほど魅了された人はいないと演説の中でしばしば触れている。1998年7月の自由民主党総裁選挙では麻生と共に梶山静六*10の推薦人となり、選対本部長を務める。
・2007年6月、歴史事実委員会のアメリカ合衆国下院121号決議全面撤回を求める意見広告「THE FACTS」に賛同者として名を連ねる。
・2007年7月13日にアメリカ大使館に手渡された日本文化チャンネル桜主導の慰安婦問題に関する米下院決議案の全面撤回を求める要望書に賛同議員として名を連ねた。
超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」会長を務めた。2007年の終戦の日に第一次安倍*11内閣の全閣僚の不参拝が報じられた際には「首相らしくない」と安倍らを批判した。
・2007年9月、第一次安倍内閣退陣後の自民党総裁選で麻生太郎の推薦人に名を連ねた。
・2007年10月、靖国神社の秋季例大祭に参拝。
・2007年12月「真・保守政策研究会」(会長:中川昭一*12)の議長に就任。
・2008年9月、福田康夫*13の総裁辞任表明を受けて行われた自民党総裁選に際し、再び麻生太郎の推薦人に名を連ねる。
■所属していた主な団体・議員連盟
・創生「日本」
日本会議国会議員懇談会(初代会長)
神道政治連盟国会議員懇談会
みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会 (元会長)
■政策
外国人参政権に反対。

 こういう右寄りの人を「日中環境協会」会長にしていいのかと思いますがそれはさておき。「こういう右よりの人」でもある程度常識があれば安倍ほど無茶苦茶な反中国路線じゃないと言う事です。
『「経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ」の実例』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/0923078995318b8a865f3339b5611701)の一例と言えるでしょう。
 人民日報インタビューから島村氏の「親中国発言」を引用してみましょう。

『中国訪問の目的は何かという質問をネット利用者にいただき、日中友好の促進だと答えたことを覚えています。では日中友好をいかに促進するか。私にとっての長年の課題であり、より良い答えは何かとこれまで追求して参りました。日本と中国は同じ空の下にあり、空気も海もつながっています。これからの日中友好は、抽象的な議論から発想を転換し、大気汚染や環境汚染などの問題で連携するものとしてはどうでしょうか。』

三菱レイヨン社の池田隆洋常務は、水環境事業での日中協力を提案した上、環境事業を産業として進めていくことは急務であり、日本企業も技術などの面で中国側を支持していくと述べました。』

要するに「環境ビジネス」と言う側面もあるわけです。別に「だから本当の環境保護じゃない」と言いたいわけではなく単なる事実の指摘ですが。
そしてそうした中国への環境ビジネス進出をもくろんでるのはもちろん「三菱レイヨン」だけではないでしょう。これまた『「経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ」の実例』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/0923078995318b8a865f3339b5611701)の一例と言えるでしょう。

*1:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、村山内閣通産相などを経て首相。

*2:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*3:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*4:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相、宮沢内閣外相などを歴任

*5:宮沢内閣労働相、自民党参議院幹事長、会長などを歴任。KSD事件で有罪判決。

*6:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政務調査会長(小渕、森総裁時代)、鳩山、菅内閣金融担当相を歴任。

*7:中曽根内閣建設相、海部内閣運輸相、村山内閣総務庁長官などを歴任。村山内閣総務庁長官時代に「日韓併合は強制的なものだったとした村山首相の発言は誤りだ。植民地時代に日本は悪いこともしたが、良いこともした」という発言を批判され長官を引責辞任

*8:橋本内閣労働相、森内閣国家公安委員長、第1次安倍内閣文科相福田内閣財務相などを経て衆院議長。

*9:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを歴任。現在、第二次安倍内閣財務相

*10:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、橋本内閣官房長官などを歴任

*11:小泉内閣官房副長官官房長官自民党幹事長(小泉総裁時代)を経て首相。

*12:小泉内閣経産相農水相麻生内閣財務相などを歴任。

*13:森、小泉内閣官房長官を経て首相