今日の産経ニュース(6/8分)(追記・訂正あり)

■【福岡・母子3人殺害】「県警史上最悪の不祥事」県警に衝撃
http://www.sankei.com/west/news/170608/wst1706080094-n1.html
 「自宅での早朝の犯罪*1では、同居の夫*2が犯行に気付かないことは考えがたい→夫が犯人」つう認識による逮捕のようです。


■性犯罪に厳罰、親告罪を削除 刑法改正案が衆院通過
http://www.sankei.com/affairs/news/170608/afr1706080038-n1.html
 共謀罪や森友・加計疑惑の件をごまかすためのマヌーバーではあるでしょうが、これ自体は悪い事ではないでしょう。
 そして「こうしたマヌーバー」を仕掛けざるを得ない程度には安倍らを野党は「追い詰めてる」わけです。過大評価は禁物ですが。


■「女性宮家」付帯決議反対の自民・有村治子*3が党役職辞任の意向 野党議員に手紙 反対の着席は「突然腰が上がらず自分でも驚き」と釈明
http://www.sankei.com/politics/news/170608/plt1706080048-n1.html
 「付帯決議に反対すれば『女性宮家反対のはず』の安倍さんが喜んでくれる」との判断の下、着席し続けたら何故か「何故着席し続ける!」「(野党との間で?)起立する約束だったはずだ!」と非難されたあげく「責任とって役職を辞めろ!」とまでつるし上げられ「わかりました、辞めます」と平身低頭の上、「起立するのを失念していた、わざと座ってたわけじゃない」ともろばれの嘘までつくのは政治家として随分と無様です。


■「辻元清美さん*4は皇室を『生理的に嫌だ。同じ空気を吸いたくない』と書いた」日本維新の会足立康史氏が攻撃、辻元氏の“言い訳”は
http://www.sankei.com/politics/news/170608/plt1706080021-n1.html
 まあ、ばかばかしいですね。別に天皇を嫌いだろうとそれは個人の自由でしょう。辻元氏には「皇室が嫌いで何か悪いんですか?」と言って欲しいところですがまあ立場上そう言うわけにも行かないですかね。
 なお、小生個人は「戦犯容疑者・昭和天皇はともかく」それ以外の皇族には別に敵意や反感と言ったネガティブな感情はありませんが、ただし「皇族とか王室とか言う制度」は「日本に限らず」好きではありません。そして足立や産経のように「天皇を政治攻撃に使うような輩」も大嫌いです。
 正直、足立らには天皇への尊崇の念などないでしょう。

【追記】
■【産経抄】6月10日
http://www.sankei.com/column/news/170610/clm1706100002-n1.html

 辻元氏は衆院議員となった後の平成10年出版の著書でもこう書いている。「(憲法)第一条から第八条までの天皇に関する規定を削除すべきだ」「天皇制について、私は個人的に反対。やっぱり抵抗がある」。

 「だからなんだ?」て話です。天皇制廃止を主張することは普通の政治的言動にすぎない。


■【トランプ政権】トランプ氏が捜査中止要請、コミー前FBI長官が声明発表
http://www.sankei.com/world/news/170608/wor1706080003-n1.html
 「コミー前長官=米国版・前川」と呼ぶべきか、はたまた「日本のコミー=前川前文科次官」と呼ぶべきか。


■【産経抄】卓球世界制覇への道 6月8日
http://www.sankei.com/column/news/170608/clm1706080003-n1.html
 世界卓球での日本人選手活躍をネタに、「卓球界のレジェンド」荻村伊智朗を取り上げる産経ですが、
■拙記事『「珍右翼が巣くう会」に突っ込む・番外編(3/13分:ミスター卓球・荻村伊智朗の巻)(追記・訂正あり)
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20170313/5064208022
で紹介したように

・1971年世界卓球名古屋大会の中国復帰参加→米中国交復活のピンポン外交を裏で支える。
・荻村は中国の周恩来首相から直接、中国卓球チームのコーチ就任要請を受けます。日本が戦後、スポーツによってその活力をよみがえらせたように中国も卓球によって発展のきっかけをつかみたい。そうした考えがあったようです。荻村もその思いに答えようとコーチを引き受けました。
国際卓球連盟会長として1991年に開催された第41回世界卓球選手権千葉大会では、韓国と朝鮮民主主義人民共和国による統一コリアチームの出場を実現させた
・『ピンポンさん』には、アジア卓球選手権を契機に親しくなった横浜市長飛鳥田一雄社会党の委員長になるや、そのブレーンとして注目され、もし社会党が政権をとったら、荻村は外務大臣になると噂されたという話が書いてある。

という荻村は政治的には明らかに産経の対極にいる人物でしょう。だからこそ産経は産経抄での荻村紹介においては「卓球が強かった」ということにしか触れません。

*1:司法解剖による死亡推定時刻による

*2:夫の証言と死亡推定時刻に寄れば殺害時、夫は自宅にいたことになる

*3:第二次安倍改造、第三次安倍内閣少子化等担当相

*4:社会民主党政策審議会長、国会対策委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア活動担当)、民主党幹事長代理、民進党役員室長などを歴任。著書『世代間連帯』(共著、2009年、岩波新書)、『デマとデモクラシー』(2016年、イースト新書)など