「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(1/8分:島田洋一の巻)ほか韓国・北朝鮮最新ニュースなど(追記・訂正あり)

 島田以外にも色々とネタにしています。
朝鮮学校補助金計上見送り 群馬県知事「圧力ではない」
http://www.sankei.com/politics/news/180226/plt1802260007-n1.html
■【茨城県30年度予算案】朝鮮学校補助金は計上せず 大井川和彦知事「現在の状況では困難」 29年度に引き続き
http://www.sankei.com/politics/news/180224/plt1802240006-n1.html
 自民党系知事なので予想の範囲内ではありますがやはり怒りと悲しみを禁じ得ません。
 特に群馬県知事の「学校が朝鮮総連との関係を絶つ」という条件は意味がわかりません。
 「創価大学創価学会との関係を絶て」「皇學館大学神社本庁との関係を絶て」レベルの主張にどんな正当性があるのか。いやそもそもそんなもん向こうが飲むわけないでしょう。「飲めない条件を突きつけて嫌がらせしてる」「たぶん飲んでも別の条件がいきなり追加されて補助金不支給という嫌がらせが続く」と相手に認識されても文句は言えません。


日経新聞北朝鮮外務省、米国と平等な対話要求 前提条件を拒む』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27676870U8A300C1EA3000/
 「核廃棄が前提なら対話に応じない」つうのは以前から北朝鮮が言ってることですので別に驚きはありません。まあ核廃棄は交渉の目標にはすべきでしょうが前提条件にはすべきではないでしょう。
 最悪の場合「核開発をこれ以上エスカレートしない」など「核廃棄を諦め次善の策を目指す」べきかもしれない。
 かつ核廃棄を北朝鮮に飲ませるには「核廃棄後、欧米が支援する反体制派*1によって政権転覆されたリビアカダフィ政権」や「核保有してないのに保有してると決めつけられて米軍の侵攻で政権転覆されたイラクフセイン政権」のようなことはないという「体制転覆はない」という保証が必要でしょう。
 その保証としては最低限「朝鮮戦争正式終戦」「米朝国交樹立」が必要かと思います。いや北朝鮮的には「もっとハードルは低い(例:米国大統領の訪朝による「日朝平壌宣言的な共同宣言」発表)」、あるいは逆に「もっとハードルは高い(例:小生の挙げた条件プラス在韓米軍の撤退)」かもしれませんが。


■産経【北朝鮮情勢】訪朝特使に国情院長ら閣僚級2人 韓国報道
http://www.sankei.com/world/news/180304/wor1803040004-n1.html

 韓国の聯合ニュースは3日、韓国大統領府高官の話として、韓国政府が近く北朝鮮に派遣する特使に、情報機関トップの徐薫(ソ・フン)国家情報院長と、大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が確定したと報じた。

 具体的名前が出てきたと言うことはかなり実現の可能性があるんでしょうか。是非実現してほしい。


朝日新聞『「金正恩」呼び捨て控える? 韓国、南北境界の宣伝放送』
https://www.asahi.com/articles/ASL2Q3SCXL2QUHBI00W.html
 まあ韓国から特使を訪朝させる予定、つうなら当然のことでしょう。


■産経『「有無含め情報収集」北朝鮮スリーパーセル」らの存在 政府が答弁書閣議決定
http://www.sankei.com/politics/news/180302/plt1803020042-n1.html
 『機密情報なので詳細はいえない』というのだからほとんど何も言っていない答弁書です。
 質問者の逢坂氏*2の質問意図が
1)三浦批判の意図か(三浦瑠麗*3に批判的な答弁を引き出したかった)
2)三浦支持の意図か(三浦瑠麗に好意的な答弁を引き出したかった)
気になりますが立民だから1)でしょうか?


■産経『北朝鮮スリーパーセル 市民生活に浸透、北の指令で活性化 「専門技術型」にも警戒』
http://www.sankei.com/affairs/news/180302/afr1803020071-n1.html
 馬鹿馬鹿しい。どこにそんなもんが存在してるのか。産経はこの日本で「関東大震災朝鮮人虐殺」「ルワンダ虐殺」「第二次大戦下米国での日系人強制収容」のような「少数民族への虐殺や迫害」を再現したいのか。こんなふざけた新聞が日本新聞協会に加盟してることには怒りと悲しみを感じます。協会から除名すべきじゃないのか。 

 米国では「スリーパーエージェント」とも呼ばれ、摘発事例もある。2005年に米国市民権をもつ中国人エンジニアが潜水艦技術を中国に輸出しようとして逮捕されたチ・マク事件や、10年のアンナ・チャップマン事件などが主なスリーパー事件に当たるが、いずれも数十年にわたって米市民社会に溶け込み、情報収集や政策影響力の拡大を試みており、「武装蜂起」を目指してはいない。

 まあスリーパーセルなんてもんは何の根拠もないデマですが本当に潜入工作員がいるなら破壊工作などせずこうした情報工作を秘密裏にやるのが自然でしょう。

 韓国では13年、北の対南侵攻時に破壊工作を計画していたなどとして、国会議員が逮捕されている。

 普通に考えてでっち上げでしょう。彼は無罪を訴えてるし、そんなバカな国会議員がいるとはとても思えないし、彼が起訴されたのはあの「異常な朴クネ政権時代」です。
 しかし産経も自称「朴クネの不当起訴の被害者」なのにこういうときは朴クネの起訴を容認ですか。

 日本には在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)という北の拠点がある。その構成員が対日工作*4や犯罪に関与した事実があり、拉致事件も含め、かつて潜伏工作員を支援するなどした事例がある。

 そんな事実はどこにもありません。
 少なくとも裁判判決などで公式に認定された話では全くない。公安当局が「秘密保持を理由にろくに根拠もあげず」勝手に言ってるだけの話です。

 北のスリーパーセルについて警察関係者は「未把握で、朝鮮総連とは無関係に本国から直接指令で動く者を念頭に警戒監視を行っている。武装活動の懸念を否定することはないが、より脅威なのは技術系の専門知識を持つ工作員がインフラ攻撃に出ることだ」と指摘する。

 こういうバカなことを言うのはどこの警察関係者でしょうか。
 産経のことですから「非実在警察関係者(つまり全くのでっち上げ)」の疑いが否定できません。
 そこまで酷くなくても現役の警察幹部でも何でも無く、警察OBのウヨ(例:自民党代議士の平沢勝栄、石原ブレーンだった佐々淳行など)が根拠レスで放言してるだけかもしれない。いずれにせよ「鉄道、高速道路、原発」などのインフラ攻撃(何を想定してるのか知りませんが)なんぞそうそうできるわけもないでしょう。
 まあ具体的に「どんなインフラ攻撃を想定してるのか」書けないあたり産経らしいでたらめさです。
 大体「未把握の者を警戒監視」なんてことをどうやるのか。
 やるとしたら
1)未把握、つまり誰が何をするかわからないのでインフラにとにかく警備要員をつける
2)在日朝鮮人一般を犯罪予備軍扱いして監視
のどちらかしかないでしょうが1)ならわざわざ「北朝鮮工作員ガー」という必要はどこにも無いでしょうし、2)なら在日に対する不当な人権侵害になってしまいます。


東洋経済オンライン『「北朝鮮への経済制裁」現地で見えた真の影響:現地エコノミストが明かす変化と経済の展望』福田恵介
http://toyokeizai.net/articles/-/210637
 「影響ゼロはあり得ない、朝鮮社会科学院経済研究所の李基成(リ・ギソン)教授も制裁の影響自体は認めている」「また外国人には弱みを見せたくないとして、我々外国人にはなるべく影響が見えないようにしている部分もあるだろう」「しかし北朝鮮を訪問した限りでは、目立った大きな変化は認められなかった」という話です。


■産経【北朝鮮情勢】米軍が朝鮮半島有事想定の秘密図上演習 米紙報道
http://www.sankei.com/world/news/180301/wor1803010027-n1.html
 どういう思惑で図上演習が行われたか解りませんが、実際問題、朝鮮半島での戦争なんてリスキーすぎて無理でしょう。そんなことはすべきではない。
 産経記事にも

 米朝の軍事衝突後、最初の数日間だけで約1万人の米国人が戦闘で負傷し、民間人の死傷者は最大数十万人に上る可能性もあると推計した。

と書いてあります。


■産経【北朝鮮情勢】文在寅氏が北朝鮮への特使派遣をトランプ氏に表明
http://www.sankei.com/world/news/180302/wor1803020005-n1.html
 この特使派遣がどんな成果を上げるかまだ解りませんが、こうした外交交渉の積み重ねでしか問題は解決しないでしょう。こうした流れを歓迎したいと思います。


黒坂真『河邑重光「反共市民主義批判」(新日本出版社、昭和60年刊行)と「市民と野党の共闘」論より思う:反党分子は市民か』
http://blueribbonasiya.blogspot.jp/2018/02/60.html
 「反党分子共産党が共闘相手とする市民か」て、「反党分子」が何を指すかによるでしょう。
 それが「日本共産党を敵視し打倒を目指すような輩(時に浅沼稲次郎社会党委員長暗殺のような極右テロや、産経のデマ中傷のような無法行為も辞さない輩)」なら共産党にとって「共闘相手の市民」ではありえないでしょう。まあその場合「反党分子」の方も共闘する気はないでしょうが。
 一方「単に党に批判的な分子」に過ぎないなら「共産党」「反党分子(?)」双方の努力、妥協により全面的共闘はできないまでも部分共闘は可能でしょう。
 まあそのあたり、黒坂が言うように過去の共産党には「不当な反党分子認定をし、共闘の努力をあまりしないような」やや「狭量な面」があったのかもしれませんが、昔のことを今更言っても、と俺個人は思います。まあ今はかなり共闘に力をいれてると思いますしね。
 つうか共産党反党分子認定なんぞより黒坂らウヨの「反日認定の方が無茶苦茶」であり黒坂ごときに共産党もあれこれ言われる筋合いもないでしょう。
 そして「旧ソ連ガー」とか言い出す黒坂ですが、過去の「反党分子認定」に不適切な面があったとしてもそれはせいぜい「党の除名処分が不当じゃ無いか」とか「(党員でない外部者の場合)つきあいをしないのは不適切じゃ無いか」とかその程度の話であり、「その程度なら無問題」とまではいいませんが「社会的抹殺」にすらなってしまうソ連の「反党」云々と同一視できる話ではない。良かれ悪しかれそこまでの力は日本共産党にはもちろんありません。

 自民党を批判する国民を、「反自民分子」と規定して社会運動から隔離しようと自民党が策したら、異様です。

 昔の自民党はともかく今の安倍自民はそうした極右反動政党だと思います。しかし「自民支持の極右」黒坂はそうは認識してないようです。
 なお、共産党は別に「反党分子を社会運動から隔離」はしてないでしょう(そんな意思も能力も無いでしょう)。単に「反党分子とはつきあわないだけ」です。


黒坂真*5ブログ『大門みきし*6日本共産党参議院議員北朝鮮論「経済から考える『北朝鮮問題』」より思う』
http://blueribbonasiya.blogspot.jp/2018/02/blog-post.html

北朝鮮の最大の要求は対話です」(第一回放送開始後5分20秒頃の大門議員の発言より)

 そりゃ、そうでしょう。大門氏にいわれるまでも無く常識があればわかる話です。

 この発言を聞いて私は唖然としてしまいました。奇想天外です。

などという黒坂の方こそ奇想天外です。こいつが教授を務める大阪経済大学てよほどレベルが低いんでしょうか?
 米国や韓国を経済力や軍事力で圧倒できる国力が無いのだから、北朝鮮は外交で決着をつけるしかない。
 実際、北朝鮮は「核廃棄する気はない」「米韓は軍事演習を当面中止すべきだ」と条件をつけながらも対話意思があることをアピールしています。
 今回の平昌五輪参加にしても対話意思のアピールでしょう。
 そして黒坂のような「打倒北朝鮮」という立場に立たない限り、北朝鮮との外交決着は我々日本人にとっても願ったり叶ったりです。
 北朝鮮との軍事衝突などあまりにもリスキーすぎます。もちろんこうした外交交渉論を極右の黒坂は「北朝鮮シンパ」だの「腰抜け」だの罵倒するわけですがそういう話ではない。
 つうか「腰抜けはまだしも」、ラングーン事件批判、大韓航空機爆破事件批判で朝鮮労働党と完全な対立状態に入り、未だに党関係が回復していない共産党の大門氏を対話論者と言うだけで

それでも日本共産党員は、北朝鮮を礼賛する。

などと非難し「北朝鮮シンパ」呼ばわりするのは馬鹿げてるにもほどがあります。
 つうか自民党政権ですら建前では「対話と圧力」であって制裁は「対話のため」ですし、過去に日本政府が行った対話「小泉訪朝」は黒坂的にはどうなるのか。小泉総理による北朝鮮礼賛なのか。

 朝鮮労働党の最大の目的は、南朝鮮革命です

 そんなもんは目指してないでしょう。理由は簡単で現実的に無理だからです。

 日本共産党は80年代中ごろに、朝鮮労働党との関係を断絶します。
 昭和63年頃だったと思いますが、「世界政治資料*7」とかいう雑誌で日本共産党は「党の唯一思想体系確立の十大原則」や、金正日の社会的政治生命体論を翻訳し批判しました。
 日本共産党朝鮮労働党との交流関係を断った後、「北朝鮮 覇権主義への反撃*8」(赤旗編集局編、新日本出版社)という本を出しています。
 この本では、朝鮮人民軍による日本漁船銃撃事件を詳細に説明しています。
 大門みきし議員は、これらの文献について一切言及しませんでした。
 日本共産党国会議員が、日本共産党の文献について説明できないとは、珍現象ではないでしょうか。

 「はあ?」ですね。そうした本を紹介する必要が無ければ紹介しない。ただそれだけの話です。
 そもそも「日本政府は対北朝鮮外交をどう展開していくべきか」という話をするときにどこに「昭和60年代に我々の党は北朝鮮批判していました」なんていう必要があるのか。

 大門みきし議員は、朝鮮労働党との交流再開を志位和夫氏に提言すべきだ

 大門氏が「日本や米国、韓国の政府に求める政府間対話」と政党間対話と意味が違うでしょうに。本気で言ってるなら馬鹿げています。
 それはともかく「交流断絶の理由」は「ラングーン事件大韓航空機爆破について北朝鮮朝鮮労働党)が犯行を否定し、北朝鮮を批判した日本共産党をデマ中傷だと罵倒したこと」なのでその点で朝鮮労働党が「不当な罵倒だった」とわびを入れれば党交流は一応「回復する」んじゃないですかね。
 そうしたわびを朝鮮労働党が入れられるかどうか、わびを入れて党関係が回復したとして「どれほど交流が進展するかどうか」はともかく。
 ちなみに、日本共産党は「文革で断絶した」中国共産党の党関係についても正式に復活させたのは「文革関係者がほとんど故人となり、中国側が自らの非をそれなりに認めた」1998年です(ウィキペ『日中共産党の関係』参照)。もちろん日中国交正常化は1972年ですから、「国交樹立したからと言っても」日本共産党中国共産党との関係をすぐには回復しなかったわけです。


■ハフィントンポスト日本版『北朝鮮「平昌平和攻勢」の舞台裏(5):鍵は「スウェーデン」と「韓成烈」という男』平井久志*9
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/north-korea-han-2018-0227_a_23370844/

 昨年12月19日から21日まで、スウェーデン政府特使であるケント・ロルフ・マグヌス・ハールステット国会議員一行が訪朝した。一行は北朝鮮滞在中、李洙墉(リ・スヨン)党副委員長(党国際部長)、李容浩(リ・ヨンホ)外相、韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官らと意見交換をした。
(中略)
 朝鮮戦争(1950〜53年)が休戦状態になって以来、スウェーデンは西側ではスイスとともに休戦協定の中立国監視委員会のメンバーを担ってきた。さらに1973年、西欧の国としては最初に北朝鮮と国交を結び、1975年には平壌に大使館を設置した。
 こうした経緯から、スウェーデン北朝鮮における米国、カナダ、オーストラリアの利益代表部の役割を果たしている。北朝鮮では、観光目的で入国した米国人が拘束されたりするが、拘束された米国人の面会などの領事業務をスウェーデンに代行してもらっている。
 日本は拉致問題の再調査などのために北朝鮮と非公式協議を続け、2014年5月に合意内容を文書化したが、この最後の詰めはスウェーデンの首都ストックホルムで行われた。そのため、この時の合意文書は「ストックホルム合意」と呼ばれている。スウェーデン朝鮮半島問題だけでなく、国際的な紛争において中立的な立場を維持しながら、仲介や外交舞台を提供するなどしてきた実績があるのだ。
 オバマ政権下での米朝間の非公式協議は2015年末から始まったが、それもスウェーデンストックホルムだった。

 スウェーデンの重要性には日本マスコミなどはもっと注目すべきでしょうね。


■産経『米のジョセフ・ユン北朝鮮特別代表が辞任へ 「対話路線」提唱、ホワイトハウスとの対立背景か』
http://www.sankei.com/world/news/180227/wor1802270030-n1.html
時事通信北朝鮮担当代表が辞任=対話実現に影響も−米』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018022700604
 危惧されるのはやはりユン氏辞任でトランプ政権が無茶苦茶な対決路線、タカ派路線に行くことですね。それだけは避けてほしい。


■産経【歴史戦】拉致問題北朝鮮に解決要求 国連人権理事会で堀井学外務政務官
http://www.sankei.com/world/news/180228/wor1802280017-n1.html
 「何だかなあ」ですね。演説するなとは言いませんがそれで拉致が解決するなら誰も苦労しない。ただのパフォーマンスだけやって済ませるのも大概にしてほしい。やるべきことは実質的外交交渉でしょう。


朝鮮日報『[芸能]日本のAV女優3人組ユニット 韓国で歌手デビューへ』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/27/2018022701339.html
中央日報『日本のAV女優出身3人組ユニット、韓国でガールズグループデビュー』
http://japanese.joins.com/article/123/239123.html?sectcode=&servcode=
■Kstyle『日本のセクシー女優3人組、韓国で歌手デビュー!グループ名は「HONEY POPCORN」』
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2088403
■WOW!KOREA『元「SKE48」のAV女優、韓国でガールズグループとしてデビュー』
http://www.wowkorea.jp/news/enter/2018/0227/10207796.html

http://www.wowkorea.jp/news/enter/2018/0227/10207796.html
 日本のアイドルグループ「SKE48」出身で、現在はAV女優として活動中の三上悠亜*10、桜もこ*11、松田美子*12で結成されたガールズグループ「ハニーポップコーン」が、韓国デビューすることがわかった。

 AV女優(セクシー女優)だという指摘が無ければ、写真だけ見れば、全裸や水着ではないので、普通のかわいらしいガールズグループにしか見えないんですけどねえ(まあ、そもそも三人とも、もともとはアイドルグループ出身のようですが)。果たしてどうなることやら。向こうでそれなりに売れたら面白いなとは思います。
 しかし「極右安倍政権による政治的な日韓関係悪化」はさておきこうした日韓間の文化交流(?)は進んでいるわけです。以前も「元AV女優の蒼井そら*13が中国で人気」なんて似たような話もありましたしね。「文化や経済の交流が進めば安倍のような極右首相でも日韓、日中関係は無問題」なんてことはもちろんありませんが、せめてもの救いではあります。


■産経『国連人権理事会で韓国外相、日韓合意言及 「元慰安婦尊厳回復へ手段」』
http://www.sankei.com/world/news/180226/wor1802260051-n1.html
 タイトルは慰安婦オンリーですが、記事本文では北朝鮮関係に触れているのでそこについて紹介しておきます。

 康外相はまた、北朝鮮側に対し、南北離散家族再会事業の復活に向けた対話を呼びかけると述べた。25日に閉幕した平昌五輪は「朝鮮半島の平和と繁栄のメッセージを発信した。朝鮮半島に平和を根付かせることができる」と強調。平昌五輪を機に、家族再会事業を人道問題と位置づけ、南北融和の突破口としたい文政権の姿勢を鮮明にした。

 南北融和を是非進めてほしいもんです。

 康外相は韓国やほかの国の民間人の拉致問題解決を北朝鮮に要求。

 「他の国」つうのはもちろん日本も入ってるでしょうねえ。まさか「ただし日本は除く」じゃないでしょう。産経の言う「韓国は反日」なんて要するにデマの訳です。


赤旗北朝鮮問題 日本は圧力一辺倒改める時』

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-26/2018022602_01_1.html
 東京大学の和田春樹*14名誉教授は、北朝鮮の韓国への接近を日米韓の連携を分断するものだとする見方について「世間では『韓国は北朝鮮にだまされている』という見方があるが、そうではない。お互いに必死に戦争を避けようとしている」と強調。「五輪を契機に米朝間で対話するよう促す国際的な流れがあったと見るのが自然だ。日本政府もこの方向に努力すべきだ」と述べました。

 全く同感なので紹介しておきます。


朝日新聞朝鮮戦争反対のビラまいて逮捕、京大生の獄中日記が本に』
https://digital.asahi.com/articles/ASL264H44L26ULZU007.html?rm=363

 占領期、朝鮮戦争反対のビラをまいて逮捕され、1年2カ月余の獄中生活を送った大学生の日記が今月、刊行された。「京大生 小野君の占領期獄中日記」(京大学術出版会)。
(中略)
 著者は中国近代史研究の小野信爾(しんじ)*15・花園大名誉教授(87)=京都府宇治市。日本近現代史の研究を進めている西山伸*16・京大大学文書館教授や宇野田尚哉*17(しょうや)・大阪大大学院教授(日本思想史)が当時の社会情勢について解説を書いている。
 京大文学部在学中の1951(昭和26)年2月22日だった。前年勃発した朝鮮戦争反対のビラを警察署の近くで配り始めると逮捕された。「占領目的を妨害する行為」に問われ、大阪にあったGHQ(連合国軍総司令部)の軍事裁判所で裁判を受けた。
 判決は重労働3年罰金1千ドル(再審により重労働2年罰金なし)。京都刑務所に拘禁となる。文学部の同級生が中心となった救援活動が全学規模となり、退学から休学扱いに。専攻しようとしていた東洋史宮崎市定*18(いちさだ)教授の厚意で大学ノートと鉛筆が差し入れられ、同年8月7日から日記を書くことが許された。
(中略)
 サンフランシスコ講和条約発効によって釈放された52年4月28日まで書き続け、その後は自宅書庫に眠っていた。
 2011年、占領期の研究を進めている文学研究者・女性史家の西川祐子さん*19(80)が訪ねてきた。だが数年前に小野さんは脳塞栓(のうそくせん)を発症。左半身が不自由だったため妻和子さん*20(86)が少しずつ日記を書き起こし、パソコンに入力。メールで西川さんに送った。小野さんの長女潤子さん(59)も注釈や点検などの作業に加わり、302ページの本がまとまった。

 機会があったら読んでみたいとは思います。


朝日新聞『韓国大統領、金英哲氏と会談 首脳会談など意見交換か』
https://www.asahi.com/articles/ASL2T6608L2TUHBI021.html
 すぐには成果が出ないにせよ、こうした対話が将来の成果につながることを期待したい。


聯合ニュース『27日に南北実務会談 北朝鮮の平昌パラ参加を協議』
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/02/26/0200000000AJP20180226004900882.HTML
 障害者に失礼ながら「つい忘れがちですが」、まだパラリンピックがあるんですよねえ。
 ぜひパラリンピックにも北朝鮮が参加することを期待したい。


日経新聞『米韓演習「平昌パラ後に再開」 米国防次官補が表明、防衛相と会談』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27401610W8A220C1PP8000/
 そもそも小生はハト派、「太陽政策支持の対話外交論者」として、米韓軍事演習自体に否定的ですがそれはさておき。
 仮に演習を実施するにせよ、平昌五輪への北朝鮮参加の意義をぶち壊しにするような発言をよくもまあ今の時点でできるもんです。心底呆れます。


■TBS『北朝鮮の高官「米朝対話の十分な用意ある」』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3301589.html
 「無条件で対話」ではなく「米国の態度による(例:米国が、対話の「目指す目標ならまだしも」、対話の前提条件を北朝鮮核廃棄にするなら応じないなど)」のでしょうが一応対話の意思はあるようです。大変いいことだと思います。


■TBS『北朝鮮、総連本部銃撃事件を非難』
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3301279.htm
 北朝鮮の非難はある意味当然の話です。非難しなかったらその方が変です。問題はこうしたテロ行為に対し、政府、与野党、マスコミ、市民団体など日本社会がきちんと「いかなる理由でもテロは許されない」という非難、批判、抗議の声明を出したかと言うことですね。そのあたり日本社会は「ちょっと鈍いんじゃ無いか」という不安があります。


■TBS『北朝鮮応援団、韓国の市民応援団に感謝の公演』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3301071.html
 こういう交流ですぐに目に見える成果がでるとはもちろん思ってませんが、しかし「こういう交流をすること」でしか問題解決の道は無いと思います。


■産経【平昌から 倭人の眼】日本への複雑な思いと称賛 面白くなくても認めざるを得ない韓国
http://www.sankei.com/premium/news/180225/prm1802250014-n1.html

 スポーツでも日本が気になり、負けたくはない。でも、選手の競技姿勢やマナーを目のあたりにすれば、日本を認めざるを得ない。韓国で初めて開催された冬季五輪は、相変わらずの韓国の対日観を見せてくれた。

 イヤー「ほとんどの韓国人」は素直に日本選手を評価してるんじゃないですかね。
 領土問題や慰安婦問題での安倍政権批判とは全く関係ない話ですし。
 むしろこの記事こそが「韓国を敵視し、悪口雑言」という「相変わらずの産経の韓国観を見せてくれた」記事でしょう。


産経
■【北朝鮮情勢】小野寺五典防衛相、米国の対北制裁「強く支持」
http://www.sankei.com/politics/news/180224/plt1802240008-n1.html
■【北朝鮮情勢】米の独自制裁、強く支持 薗浦健太郎*21首相補佐官が米高官に伝達
http://www.sankei.com/world/news/180224/wor1802240010-n1.html
 やれやれですね。仮に制裁を支持するにしても日本政府の建前では「対話のための圧力」のはずなんですが、一体どういう対話をする気なんでしょうか?。それが全く見えないのだから困りものです。


■産経『北朝鮮疑惑で資金繰り悪化…ラトビアのABLV銀が破綻、清算へ』
http://www.sankei.com/world/news/180224/wor1802240016-n1.html
 経営悪化の原因は何なのか(北朝鮮云々なのか)、実際のところ北朝鮮疑惑とやらについて無実なのか、有実(?)なのかはわかりませんがコメントなしで紹介だけしておきます。


■産経【拉致から40年 救出への道筋】平昌五輪で北朝鮮が見せた融和攻勢に横田早紀江さんが鳴らす警鐘とは
http://www.sankei.com/premium/news/180223/prm1802230007-n1.html
 警鐘も何もああした外交方策でしか拉致の現実的解決はありません。小泉訪朝後、無意味に経済制裁を続けることに何の意味があるのか。

 北朝鮮は平成2年*22前後、日本の政治家らに巧みに働きかけて国交正常化への動きを加速させ、統治をめぐる莫大な補償を得ようとした。拉致を棚上げにする一方、コメなどの支援を得たこともあった。
 日本側の姿勢も一貫性を欠いた。9年に拉致被害者家族会が結成された後も、北朝鮮への厳格な制裁に二の足を踏み、コメ支援*23などを続ける政府に対し、家族が抗議の座り込みをすることもあった。

 やれやれですね。コメ支援などの結果が小泉訪朝とそれによる蓮池夫妻らの帰国という成果では無いのか。

参考

https://mainichi.jp/articles/20180117/dde/012/040/003000c
毎日新聞・特集ワイド『拉致被害者家族、蓮池透さん*24に聞く 「最重要課題」一ミリも動かぬ安倍政権 政治家こそ「痛恨の極み」』
「実は、私は、河野洋平さん*25に謝りたいんですよ」
 輝くスカイツリーを見やりながら、蓮池さんがぽつりと漏らした。蓮池さんら拉致被害者の家族が家族会を結成したのが1997年。99年に外相に就任した河野氏は00年、北朝鮮に50万トンのコメ支援を決定した。蓮池さんらは「北朝鮮を困窮させなければ問題は動かない」と猛反発し、一部の保守メディアや言論人も河野氏批判を繰り広げた。
 「河野さんは『コメを与え、北朝鮮を対話のテーブルにつかせることが大事だ』という方針でした。今になって考えると、その通りだな、と」
 コメ支援と並行して外務省が水面下で北朝鮮のキーパーソンと交渉を続け、小泉訪朝が実現したのは2年後だ。
「日本が北朝鮮への経済制裁を始めたのは12年前です。何か動いたでしょうか。圧力で北朝鮮が折れる? 希望的観測もいいとこです」
 拉致被害者を取り戻すためには、国のメンツや手段、まして希望的観測にとらわれている時間はもうない。
 「例えば、繰り返し訪朝している参院議員のアントニオ猪木さん*26の『スポーツ外交』で対話のチャンネルを開く。北朝鮮も参加表明した平昌五輪は良い機会かもしれない。北朝鮮にパイプを持つ民間団体のネットワークを活用する。金正恩朝鮮労働党委員長と交流のある料理人・藤本健二さん*27の情報や人脈を生かす。小泉元首相ら訪朝経験のある政治家OBもいる。『一ミリ』でも動かすため、いろんな手があるはずです」


■朝日『平昌五輪への複雑な思い 韓国の拉致被害者家族たちは』
https://digital.asahi.com/articles/ASL2R62H7L2RUHBI02P.html

 今回の北朝鮮の五輪参加は南北融和につながるのか。拉致問題の進展につながるのか――。全さんは疲れた表情で「わからない」と首を振り続けた。

 まあそりゃわからないでしょうが、現実的解決策が外交交渉しかないのも確かです。

 韓国統一研究院によると朝鮮戦争後に北朝鮮に拉致され、今も抑留されている韓国人は2015年末現在、推定516人。日本と比べ、拉致被害者への社会の関心は薄い。

 小泉訪朝直後ならまだしも今の日本だって関心は薄いでしょう。


■産経【平昌五輪】金英哲氏*28に制裁科す国は合計31カ国 閉会式出席に疑問の声噴出 野党議員「韓国の地踏めば射殺」と物騒発言
http://www.sankei.com/pyeongchang2018/news/180224/pye1802240022-n1.html

 北朝鮮が平昌五輪の閉会式に出席させる予定の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長について(中略)は、(ボーガス注:朝鮮人民軍偵察総局局長時代に)40人以上が犠牲となった2010年3月の韓国哨戒艦「天安」撃沈事件などのテロを主導したとみられており、遺族は閉会式受け入れに猛反発。野党議員からも「韓国の地を踏めば射殺すべきだ」など物騒な発言が飛び出している。

 まあ「射殺」とは自由韓国党は非常識なことこの上ないですね。安倍によって極右化した自民党のようなもんで「朴クネがいなくなってもまともにならない」んだから困ったもんです。


日経新聞『「日朝対話へ方途探る」 モンゴル外相、拉致相に』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2733077023022018000000/
 安倍政権に対話する気があるとはとても思えませんがまあ常識があれば普通こう言うでしょうね。


時事通信『拉致解決に協力要請=加藤担当相がモンゴル外相に』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018022301200&g=prk
毎日新聞『日モンゴル外相会談、河野氏拉致問題で協力要請』
https://mainichi.jp/articles/20180223/k00/00m/030/179000c
 6カ国協議参加国の中露ならともかくモンゴルに依頼してもあまり意味は無いでしょう。


東京新聞『<対談「薩長史観」を超えて>(4)教訓 北朝鮮は戦前日本と類似』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201802/CK2018022302000125.html
 個人的にはそれなりの政治的計算によりとにもかくにも国家運営を成り立たせている北朝鮮は無謀な戦争で自滅した戦前日本とは全然違うと思いますが。
 まあ
1)米国と対立してる
2)どちらも世襲独裁国家北朝鮮は金氏、戦前日本は天皇家
つう点は共通していますが。

半藤*29
 一番やってはいけないのは石油を止めること。(ボーガス注:米国の対日石油禁輸に反発した)旧日本軍のように「だったら戦争だ」となる。そういう教訓があるんだから、話し合いの席に導き出すような形に早くするべきで、いわんや安倍さんが言うように圧力一辺倒なんてとんでもない話だと思います。
(中略)
保阪*30
 二〇〇二年、小泉純一郎*31元首相が訪朝しました。「行って話をしてくる」という姿勢を示したのは、一つの見識だったと思う。話し合いのルートをつくっていかないと。それさえ拒否するとなると、戦争しかないという方向を許容するのか。そういうことになるんだと思うんです。

 週刊文春編集長、月刊文藝春秋編集長を歴任した文春元重役という半藤氏が北朝鮮シンパの訳はないのであって、まあそういう保守派でも圧力一辺倒というリスキーな考えには懐疑的、否定的なわけです。この点は半藤氏同様、保守の保坂氏も同じ訳です。
 なお、この対談の(1)についてもコメントしてみましょう。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201802/CK2018022002000116.html
保阪
 昭和五十年代に日米開戦時の首相だった東条英機*32のことを調べました。昭和天皇の側近だった木戸幸一*33がまだ生きていて、取材を申し込みました。なぜ、東条や陸海軍の軍事指導者はあんなに戦争を一生懸命やったのか、と書面で質問しました。その答えの中に「彼らは華族になりたかった」とありました。満州事変の際の関東軍司令官の本庄繁*34は男爵になっています。東条たちは、あの戦争に勝つことで爵位が欲しかった。それが木戸の見方でした。

 もちろん「爵位がほしいかどうか」はともかく、東条ら陸軍軍人は出世したかったでしょうね。
 しかし国益を犠牲にしてまで出世したいとは思ってないでしょう。戦争に勝てると思ったから彼らは戦争を継続したわけです。
 大体、本庄に男爵の位を与えたのは昭和天皇です。爵位が戦争を助長したのなら*35、それは昭和天皇の自業自得じゃ無いのか。
 大体昭和天皇にせよ、木戸にせよ「理由はともかく」自分も賛同したもの(日中戦争、太平洋戦争)を後になって「東条たち陸軍軍人が悪い」と責任転嫁して逃げようとは恥知らずにもほどがあります。


朝日新聞超党派の地方議員、北朝鮮訪問検討 4月末〜5月初旬』
https://www.asahi.com/articles/ASL2P4TKVL2PUTFK00P.html

 今回の訪朝団は、福岡県日朝友好協会会長の北原守・元福岡県議会副議長(元公明党福岡県本部副代表)が代表世話人を務め、政党を問わず、全国の地方議員や元議員などの参加を募集。訪朝が実現すれば、①北朝鮮と米国の双方に自制を求めて戦争を回避する②圧力一辺倒ではなく対話を呼びかける――方針だ。

 実に興味深い動きですね。「実際にどんなメンバーが訪朝団になるのか」「訪朝の結果、どんな成果があるか」「この北原氏の動きが公明党と関係があるのかどうか」などが気になるところです。


NHK朝鮮総連中央本部に発砲 男2人逮捕』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180223/k10011339731000.html
共同通信朝鮮総連に発砲容疑、男2人逮捕』
https://www.47news.jp/news/1721053.html
 2018年2/23の朝から「いろいろな意味で」気分が悪くなるニュースです。
 まず第一にこういう馬鹿者がいると言うことが当然ながら不愉快です。「まあ人を殺傷する意思は当初からなく脅し目的でしょうが」けが人がいなかったのが不幸中の幸いです(やはり反共右翼テロのようです)。
 第二に

警戒に当たっていた警察官が建造物損壊の疑いで男2人を逮捕

というのが不快です。
 「突然の出来事だったので警察を呼んでも間に合わず逮捕できなかった」というのではなく、「現場を警戒していた」ということは常日頃から朝鮮総連本部は「右翼テロの疑いがある」と警察に見られてるわけです。日本とはそういう危ない国である。それが不快ですね(まあそうした右翼テロ云々だけで無く、警察には朝鮮総連に対する公安的監視目的もあるでしょうが)。
 第三に今日の朝7時のNHKニュースで7時の開始直後に「速報」として報じられていたこのニュースを民放は速報で報じていないことが不快。死傷者が出ていないとはいえテロ事件を速報せず「五輪万々歳」とはどれほど今の民放は腐ってるのか。
 まあ、「裁量労働制の件」で首相が答弁謝罪するという「大事件」が起こってもろくに報じない時点で今の民放は腐りきっていますが。
 昨日(2018年2/22)もTBS「朝チャン」で五輪男子フィギュアスケートでの中国審判不正疑惑などという
1)フィギュアスケートは主観的価値観が影響するので不正かどうか確定しがたい
2)フィギュアスケートにおいては「公正性を確保するため」最低点と最高点は排除して審査するので、仮にこの中国審判の評価に問題があっても実害が生じない
という意味で「報道する価値などほとんど無い」代物を「反中国世論にこびてか」放送してましたが「民放はふざけるな」といいたいですね。
 そして第4にそのNHKですら「事実報道にとどまり」、『こうしたテロはどんな理由があろうと許されません』程度のコメントもしなかったことが不快です。
 いずれにせよこの事件について徹底的に背後関係が究明されることを望みたい。


■産経【平昌五輪】IOC会長、米副大統領に北テコンドー演武団の訪米実現を要請していた 韓国紙報道
http://www.sankei.com/pyeongchang2018/news/180223/pye1802230056-n1.html

 ペンス氏*36の反応は明らかになっていないが、東亜日報によると、張氏は昨年、米政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対し、「(米国が演武団に)来いと言えば行く。行けないことはない」と前向きな姿勢を示したという。

 こうした緊張緩和の動きは大いに評価したい。


ニューズウィーク日本版【動画】北朝鮮スケート選手の妨害に、日本人選手「故意ではない」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/02/post-9582.php

 「わざとではないと思う」と、渡邊はヤフーに語った。USAトゥデーには「転んだとき、たまたま僕のスケートに手が当たった」だけで「とっさのこと」だと思うと話している。
 アメリカのホン選手もチョンの転倒について妨害説を否定。「接近し過ぎていたので影響を受けたが、ショートトラックには不測のアクシデントはつきものだ」とUSAトゥデーに語った。

 まあ例によって日本マスゴミは悪口するわけですが当事者の選手は冷静でなによりです。


■産経『北朝鮮が日米防空訓練非難 「朝鮮半島の平和壊す」』
http://www.sankei.com/world/news/180223/wor1802230010-n1.html
 そりゃ対話の姿勢も見せずに軍事対応では北朝鮮も反発するでしょう。正直、日米両国は何を落としどころと考えてるのか、北朝鮮と外交交渉する気が無いのかとげんなりします。


夕刊フジトランプ大統領金正恩政権殲滅の姿勢 駐韓米大使「白紙」で韓国切り捨て、五輪後の“軍事発動”不可避』(島田洋一
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180202/soc1802020009-n1.html
 チャ氏を駐韓大使にしなかったトランプ政権には危惧を感じますが、それはさておき。
 チャ氏が反対し、その結果、彼が駐韓大使のポストを棒に振ることになった、トランプ政権の方針は「核施設などへの限定的北朝鮮攻撃もあり得る」つう話であることに注意が必要でしょう。
 もちろんチャ氏などが危惧するように「限定的で済まない恐れがあること」などを考えれば俺はチャ氏同様、そうした考えには賛同しません。
 ただし、トランプ政権は島田のような「北朝鮮政権転覆のための全面戦争論」ではないわけです。
 かつ一時はチャ氏で決まりそうだった点にも注意が必要でしょう。政権内部(国務省?)にチャ氏を推す勢力がいると言うことです。そしてそうした勢力は「限定攻撃であっても」北朝鮮攻撃には否定的である。もちろん政権外部にも「限定攻撃であっても」北朝鮮攻撃には否定的な勢力はいる。
 である以上、「警戒は必要」ですが島田が言うほど、そう簡単にトランプ政権も北朝鮮攻撃などできるもんではないでしょう。


北朝鮮の微笑工作 振り返れ「帰国運動」の悲劇(島田洋一
http://japan-indepth.jp/?p=38126

「帰国運動」には日本の左翼学者やジャーナリストらも相当な役割を果たした。

 やれやれですね。帰国運動が日朝両国政府の国家事業であり、国際赤十字も関与したことを考えれば「左翼」云々という島田の物言いが極めてゆがんでることは言うまでも無いでしょう。
 「右翼が反対する事業を左翼だけが推進したわけではない」のですから。

帰国事業開始当初、在日朝鮮人の4割前後が生活保護受給者、すなわち「無職*37」であった。

 つまりは日本の深刻な在日差別が帰国事業を後押ししたわけですが、「日本人として当時の在日差別をわびたい」などという殊勝な気持ちは島田には何一つありません。

 露骨に前のめりの宥和姿勢を見せ始めた文在寅政権の幹部にそのことへの感受性があるとは思えない。

 ばかばかしい。帰国事業と今回の「北朝鮮のピョンチャン五輪参加」と何の関係もないでしょうに。


■島田のツイート

 今の文在寅*38も大統領退任後、保守派が政権を取れば、確実に同じ目に遭う。それが分かっているから、あらゆる手段を用いて、政権交代が起こりえない体制に造り替えておこうとするだろう。 
朴槿恵前大統領に懲役30年を求刑 - 産経
http://www.sankei.com/world/news/180227/wor1802270032-n1.html

 やれやれです。何を根拠にそう言うのか。そもそも今時朴クネを厳罰に処したところで「政権交代が起こりえない体制」とやらには全く関係ないでしょう。自由韓国党は既に朴を切って捨てています。

 まだ存命だったのか。
@9条改憲、当面は不要=福田*39元首相:時事
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2018022800866&g=pol

 おいおいです。

中曽根康弘*40元首相(1918年生まれ、現在99歳)
李登輝台湾総統(1923年生まれ、95歳)
キッシンジャー*41元米国国務長官(1923年生まれ、94歳)

あたりならまだしも*42、彼らに比べたらまだ若く、マスコミも時たま取り上げる福田氏(1936年生まれ、81歳)が死んでるとは島田ですら思ってないでしょうに。悪口のつもりでしょうか。
 なお、安倍よりはマシとはいえ

 集団的自衛権行使を容認した政府の憲法解釈変更に触れ、「当面はそれでいいのではないか」と語り、改憲を急ぐ必要はないとの見解を示した。

ですので「あの解釈変更を評価しない俺」は、福田氏を過大評価はできません。
 また、福田氏曰く

 経済政策「アベノミクス」に関しては「行き詰まっている」との認識を示した。

だそうです。まあ客観的に見ればその通りでしょう。

 毛沢東を目指し、暴虐卑劣な独裁への道をひた走る習近平*43

 「是非はともかく」国家主席の任期制限(2期10年)廃止に動いただけで島田も全く無茶苦茶言うもんです。

 立憲という昔風の言葉にこだわるならパートナーズでなく院外団とすべきだ。かつて(ボーガス注:立憲民政党立憲政友会の)院外団は国会の外で随分暴れた。
@「サポーター」改め「立憲パートナーズ」を創設 立憲民主党が党規約改正案を了承
http://www.sankei.com/politics/news/180220/plt1802200048-n1.html

 「暴れた」てそりゃ院外団ってのは要するに右翼暴力団と同じですからね。保守政党自民党の前身)は昔は公然とヤクザとつながっていたわけです。

 醜い「朝鮮仲良し」工作の世界に引き戻される閉会式は行うべきではない。日本選手は続々帰国すべきだ。

 そんなことはできるわけもないでしょう。

 枝野にもかつては知的誠実のカケラぐらいはあったが、見るたびに堕落する。惨めな男だ。小沢一郎二世。

 島田も仮にも学者ならもう少し中身のあるツイートをしたらどうなんですかね。

 日本共産党の機関紙が、国基研の憲法シンポを詳しく報じてくれている。
@今年中の改憲発議に執念/「日本会議」勢力焦り:しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-11/2018021101_06_1.html

 いやそこで自分らの書いた記事ではなくて赤旗なんか持ち出すなって話ですよね。まあ、赤旗を持ち出してるってことは島田が「赤旗の主観的評価はともかく、客観的記述(例:集会の出席者が誰か、出席者の個別の発言など)は嘘ではない」と認めてるってことですけれど。

 「われわれは、北朝鮮が冬季五輪という強力なシンボルと舞台を利用して、政権の真実を覆い隠すのを阻止するために現地に向かう」「あらゆる場で北に関する真実を語る」(ペンス*44米副大統領)。

 やれやれです。そうやって北朝鮮を敵視ばかりして何かが解決するのか。

 結局左派に牛耳られてきたのが民主党の歴史だった。

 大笑いです。過去の民主党民進党幹部連のうち、左派と呼べそうなのは

「元社民連副代表」菅*45元代表
「元社会党仙谷由人*46菅内閣官房長官

くらいでしょう。
 ほかは「小沢*47元代表」「鳩山*48元代表」「野田*49元代表」「海江田*50元代表」「岡田*51元代表」「蓮舫*52元代表」「前原*53元代表」「細野*54元幹事長」「枝野*55元幹事長」など「政策や政治的出自(自民党日本新党など保守政党出身)」を考えたら、いずれも左派と呼べる人間ではない。
 鳩山、菅、野田内閣においても左派と呼べる閣僚は

鳩山内閣
赤松農水相(旧社会党出身。元社会党書記長)
・仙谷行政刷新担当相(旧社会党出身)
・千葉法相(旧社会党出身)
・福島・少子化等担当相(社民党党首)
菅内閣
・江田法相(旧社民連出身)
・大畠経産相(その後、国交相)(旧社会党出身)
・岡崎国家公安委員長(旧社会党出身)
・仙谷官房長官(旧社会党出身)
・千葉法相(旧社会党出身)
・細川厚労相(旧社会党出身)
・松本環境相(旧社会党出身)
【野田内閣】
 鉢呂経産相(旧社会党出身)

くらいしかいません。左派が閣僚に多いわけではないし、「左派がついた閣僚ポストがどうでもいいとまではいいませんが」、仙谷氏が一時就任した官房長官を除けば、財務相、外相と言った重要ポストには左派は就いていない。
 それどころか、菅内閣では与謝野氏*56(当時たちあがれ日本所属)が金融担当相になっているし、野田内閣では産経文化人で右翼イデオローグ・森本敏が防衛相になっています。左派が牛耳っていたら、与謝野氏だの森本だのが閣僚になれはしないでしょう。
 そもそも本当に民主党が左派に牛耳られてきたのなら、「沖縄基地問題での福島瑞穂鳩山内閣少子化等担当相(社民党党首)の更迭と社民党の政権離脱」なんてありえない。民主党が左派に牛耳られてきたのなら「反共の前原が代表となって、枝野氏らリベラル派を排除し、共産党を含む野党共闘をぶち壊し、極右の小池*57を担いで新党結成」なんてありえないわけです。
 俺からすれば「結局、右派に牛耳られてきたのが民主党の歴史」です。その右派が「枝野氏のようなある程度のリベラル性を持つ御仁」ならまだしも「前原だの細野だの」ではがっくりせざるをえません。

 韓国政府は北に必死で擦り寄り、金正恩の足の裏を舐めんばかりだ。心ある韓国人にとっては我慢ならないだろう。あの国に生まれなくて本当によかった。

 むしろ金大中という偉大な政治家(ノーベル賞受賞者)を生み出したあの国には尊崇の念を感じます。またあの国が崔順実疑惑の朴クネを葬り去ったのに、我が国が加計森友疑惑の安倍を未だ葬り去れないことには心底屈辱を感じます。

 (ボーガス注:新しい外務事務次官に就任した)秋葉氏*58とは、同氏が駐米公使だった頃親しく接する機会があったが、立派な人だ。

 有能な人ではあるのでしょうが、安倍や島田のお気に入りですから「硬骨漢」「正義感」でないことだけは確かです。「硬骨漢」「正義感」だと自分から失望して退官するか、泣く泣く退官させられるかはともかく浅井基文*59・元中国課長、田中均*60・元アジア大洋州局長などのように途中退官し学者や評論家の道に転じることになります。まあ途中退官して結果的には良かったと思いますけどね。どうせ外務省は彼らを飼い殺しにしかしないんでしょうし。

 子供たちも含めて強制収容所でいじめ抜き、餓死させつつ自分への崇拝の歌を歌わせる金正恩*61という人間のクズ。そのクズに揉み手と笑顔ですり寄る文在寅という男に満腔の侮蔑を覚えざるを得ない。

などとクソの役にも立たない文在寅氏の悪口をはき、「文氏を遙かに下回る三流政治家」安倍晋三におべっかをいう「島田洋一という男とその類友(例:櫻井よしこ)に満腔の侮蔑を覚えざるを得ない」。
 そして島田なんぞ教員にしてる「三流田舎大学」福井県立大にも「満腔の侮蔑を覚えざるを得ない」。

日教組のヒーローとなったようだ。次の選挙は社民党から立候補だろう。
@加計問題「あってはならない」 文科省前次官・前川氏
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201801/0010911652.shtml

講演会は、教職員組合などでつくる実行委員会の主催。

という記事を勝手に「教職員組合だけの主催」と曲解したあげく「社民党から立候補」だそうです(苦笑)。加計問題について講演しただけで政治的野心があると決めつけたあげく社民党ね。むしろ日教組社民党より立民に近いのでは(それ話の本筋じゃないですけど)。つうか「教職員組合」て書いてるだけでどこにも日教組なんて書いてない。日教組系じゃない教職員組合もむろんあります(それも話の本筋じゃないですけど)。
 まあ島田もそんなこと(前川氏の出馬)は本気では思ってないでしょうが。
 ちなみに歴代事務次官では

・内藤誉三郎(ないとう・たかさぶろう、1912年1月8日〜1986年3月16日:ウィキペ参照)
 1952年には初等中等教育局庶務課長として「義務教育費国庫負担法」の成立に尽力。大臣官房会計課長、調査局長、社会教育局長を経て、1956年初等中等教育局長となると、勤務評定推進をはじめ、学習指導要領の法的拘束力の強調(1958年)、道徳教育の導入(1958年)、全国一斉学力テストの実施(1961年)など、自由民主党政権の意向を受けてタカ派行政を展開し、日教組からは「鬼の内藤」「タカ三郎」と批判された。1962年文部事務次官に就任。1964年に退官した。
 1965年、内藤は右派宗教団体・立正佼成会モラロジー研究所などの支持を取り付け、第7回参議院議員通常選挙自民党から全国区にて立候補し当選した。以後3回当選を果たし、参議院文教委員長等を経て、1978年第1次大平*62内閣で文部大臣として入閣。

という人物が政界進出してますね。

 大いに期待したい。日本政府はリードする勇気はないだろうが、せめて追随してもらいたい。
■産経【トランプ政権】トランプ大統領、中国に巨額の罰金検討 知財侵害で報復「近く公表」
http://www.sankei.com/world/news/180118/wor1801180005-n1.html

 今の安倍では「追随はしない」でしょうし、しなくても安倍批判はしないでしょう。内心では安倍に不満があるでしょうが。

プーチンに対しても指摘すべきは指摘する。日本政府と違うところだ。
@トランプ氏、ロシア非難 ロイター通信のインタビューで:中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018011801000709.html

 「安倍政権」といえず「日本政府」とお茶を濁してる点が滑稽ですが、内心では相当安倍の対ロシア外交が不満なんでしょう。
 ちなみに中日が紹介するトランプのロシア批判は

 ロシアが国連安全保障理事会の制裁決議に違反して北朝鮮に物資を供給し、制裁逃れを手助けしていると非難

というものです。

まず自然エネルギーが経済的に成り立つようにすればいいだろう。それが出来れば自然に原発は淘汰される。
小泉純一郎元首相ら「原発ゼロ基本法案」発表
http://www.sankei.com/politics/news/180110/plt1801100019-n1.html

 小泉氏らの法案をどう評価するにせよ原発は経済的に終わってると思いますけどね。
 東芝の経営がやばくなったのは、「多額の負債を抱えていた」米国の原子力メーカーを買収したことが大きいですし、

http://www.sankei.com/world/news/180110/wor1801100035-n1.html
■産経『経営難の仏原子力大手、中国が救う 再処理工場受注へ マクロン訪中さなかに覚書調印』
 フランスの原子力大手アレバは9日、中国での核燃料再処理工場の建設で国営「中国核工業集団」(CNNC)と合意に達し、北京で覚書に調印したと発表した。事業総額は100億ユーロ(約1兆3300億円)とみられ、経営危機にあるアレバを中国資本が救うことになる。
(中略)
 アレバはフランス電力の傘下にあり、実質的な国営企業。11年の福島第一原発事故以降、世界的な原子力産業の冷え込みで経営が悪化。フィンランドやフランスで建設中の新型原子炉の完成が遅れ、巨額の負債を抱えている。

なんてのもその証明でしょう。
 「中国の支援がなければ」この会社は早晩倒産してもおかしくないんじゃないか。
 そして中国に「金儲けの思惑がないとは言いませんが」、かなりの部分、「フランス政府に貸しを作るという政治的計算」ですよね。
 極端な話、もうけが今ひとつでも「会社の倒産が阻止できて、大量の失業者発生が予防できれば」マクロンとしては、中国に恩義がある以上、「チベット問題その他」で中国批判もなかなかしづらいし、それだけでも中国としては「大きな政治的利益」のわけです。
 I濱女史は憤慨するかもしれませんが、彼女確か、原発推進派だし「中国に借りを作るくらいならこの原子力会社が倒産してもいい」「フランスは脱原発しろ」とは多分言わないんでしょう。

 トランプのエルサレム宣言で、イラン独裁*63政権と国民を団結させてしまうと予測した「専門家」がいたが事態は逆に動いている。反トランプに目を曇らせると間違う一例。 
@イラン首都などで反政府デモ 2009年以来の規模、物価高への抗議が拡大 - 産経
http://www.sankei.com/world/news/171230/wor1712300039-n1.html

 意味不明です。そもそもエルサレム首都宣言したからデモが起こってるわけではない。
 しかも島田が紹介してる記事には

 デモで参加者は「ロウハニ(大統領)に死を」などと声を上げ、核合意を主導した穏健派のロウハニ大統領を批判。52人が拘束された。
 イランでは2015年、ロウハニ政権下で欧米など6カ国と核合意を結んだことで、制裁が解除されて経済が上向くとの期待があったが、トランプ米政権が対イラン批判を続けていることから投資が伸び悩み、経済の低迷が続いている。反米が主流の保守強硬派がロウハニ政権の失政だとあげつらうため、デモを扇動した可能性も指摘される。

と書いてあります。もちろん実際どうなのかは今後の動向を見ないと判断できないでしょう。しかしこの記事を信じれば「デモを扇動してるのは保守派でロウハニ打倒が目的」の可能性すらある。そうなればデモによって保守派が力を伸ばし、イスラエルとの対立が深まる可能性もある。
 もちろん一方で

 デモ参加者はイランがシリアのアサド政権や、レバノン民兵組織ヒズボラを支援しているとされることから、「われわれのことを考えろ」とも訴えた。
 イスラムシーア派の大国イランはスンニ派大国のサウジアラビアと厳しく対立し、シリアやレバノンのほか、イエメン、カタールなどを舞台に“代理戦争”を繰り広げてきた。
 海外への資金投入に対して国内で大きな反発が起きたことで、イランが行ってきたとされる海外のシーア派勢力の支援に影響が出るか注目される。

として「デモがイラン軍の対外介入に否定的である可能性」も記事には書いてありますが、いずれにせよ現時点ではこのデモの性質や行方についてはっきりしたことは解りません。そして何度も繰り返しますが、別にこうしたことはエルサレム首都宣言の成果でもない。というか「エルサレム首都宣言の問題」とはイランがどうこうという話ではなく「そんなことをすればパレスチナ和平が成立しない」つう話です。だからこそ安倍ですら国連において「賛成でも棄権でもなく」トランプに反対票を投じたわけです。

*1:支援があったからと言って反体制派を欧米の傀儡呼ばわりする気はありませんが「支援があったこと」は事実です。支援が無ければ果たしてカダフィ政権は崩壊したかどうか。

*2:元北海道ニセコ町長。鳩山、菅内閣首相補佐官地域主権地域活性化及び地方行政担当)、菅内閣総務大臣政務官を歴任。

*3:著書『シビリアンの戦争:デモクラシーが攻撃的になるとき』(2012年、岩波書店)、『日本に絶望している人のための政治入門』(2015年、文春新書)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(2017年、潮新書)など

*4:なお対日工作とやらが「合法かつ正当な政治工作(政治家などへの働きかけ)」にすぎないなら「工作内容の政治的是非はともかく」、少なくとも違法行為のように批判されるいわれはありません。

*5:著書『独裁体制の経済理論』(2008年、八千代出版

*6:著書『「属国ニッポン」経済版:アメリカン・グローバリズムと日本』(2003年、新日本出版社)、『新自由主義の犯罪:「属国ニッポン」経済版〈2〉』(2007年、新日本出版社)、『ルールある経済って、なに?:社会的公正(ソーシャル・ジャスティス)と日本国憲法』(2010年、新日本出版社

*7:残念ながらこの雑誌は今は休刊しています。

*8:1992年刊行。なお、同時期に不破哲三『たたかいの記録:ソ連・中国・北朝鮮・三つの覇権主義』(1992年、新日本出版社→後に『たたかいの記録:三つの覇権主義(新版)』(2017年、新日本出版社))が刊行されている(ソ連についてはいわゆる「日本のこえ(志賀義雄)」問題が、中国については「文革」、北朝鮮については「ラングーン事件や大韓機爆破事件での党関係断絶」が取り上げられている。

*9:著書『なぜ北朝鮮は孤立するのか:金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(2010年、新潮選書)、『北朝鮮の指導体制と後継:金正日から金正恩へ』(2011年、岩波現代文庫)など

*10:1993年8月16日生まれ。2015年6月1日、『Princess Peach』でAVデビュー(ウィキペ『三上悠亜』参照)。なお、ググったところAVデビュー前は「アイドルグループSKE48鬼頭桃菜さん」として活動していたようです。

*11:ググったところAVデビュー前は「アイドルグループ・バクステ外神田一丁目伊東裕さん」として活動していたようです。

*12:1995年10月28日生まれ。2017年7月1日に『NUMBER 01 松田美子』でAV女優としてデビュー。なお、ググったところAVデビュー前は「アイドルグループ・NMB48研究生の岡田梨紗子さん」として活動していたようです。(ウィキペ『松田美子』参照)

*13:1983年11月11日生まれ。2002年7月に『Happy Go Lucky!』でAVデビュー。現在も公式には明確な形でのAV引退はしていない。しかしオリジナルのAV作品は2011年7月7日で終わり、以降は総集編やオムニバス編集版のみとなっている。デビュー以来、専属契約していたAVメーカー「エスワン」とも契約終了し、(AVではない)タレント・女優活動を展開している。(ウィキペ『蒼井そら』参照)

*14:著書『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『歴史としての野坂参三』(1996年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『北方領土問題』(1999年、朝日選書)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『東北アジア共同の家』(2003年、平凡社)、『同時代批評(2002年9月〜2005年1月):日朝関係と拉致問題』(2005年、彩流社)、『テロルと改革:アレクサンドル二世暗殺前後』(2005年、山川出版社)、『日露戦争 起源と開戦(上)(下)』(2010年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『「平和国家」の誕生:戦後日本の原点と変容』(2015年、岩波書店)、『慰安婦問題の解決のために:アジア女性基金の経験から』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『スターリン批判 1953〜56年』(2016年、作品社)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、青灯社)、『レーニン』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)など

*15:著書『五四運動在日本』(2003年、汲古叢書)など

*16:著書『田中秀央 近代西洋学の黎明:『憶い出の記』を中心に』(編著、2005年、京大学術出版会)

*17:著書『「サークルの時代」を読む:戦後文化運動研究への招待』(編著、2016年、影書房

*18:著書『大唐帝国』(1988年、中公文庫)、『雍正帝』(1996年、中公文庫)、『史記を語る』(1996年、岩波文庫)、『九品官人法の研究』(1997年、中公文庫)、『論語の新しい読み方』(2000年、岩波現代文庫)、『中国史の名君と宰相』(2011年、中公文庫)、『水滸伝:虚構のなかの史実』(2017年、中公文庫)など

*19:著書『借家と持ち家の文学史』(1998年、三省堂)、『近代国家と家族モデル』(2000年、吉川弘文館)、『住まいと家族をめぐる物語』(2004年、集英社新書)、『日記をつづるということ』(2009年、吉川弘文館)、『私語り樋口一葉』(2011年、岩波現代文庫)、『古都の占領:生活史からみる京都 1945〜1952』(2017年、平凡社)など

*20:著書『明季党社考:東林党と復社』(1996年、同朋舎出版)、『京大・矢野事件:キャンパス・セクハラ裁判の問うたもの』(編著、1998年、インパクト出版会

*21:第2次安倍内閣外務大臣政務官、第3次安倍内閣外務副大臣など歴任

*22:1990年(平成2年)の金丸訪朝団のことでしょう。

*23:2000年(平成12年)に河野洋平森内閣外相は北朝鮮からの食糧支援要請は最大限対応すべきであるとして北朝鮮への50万トンのコメ支援を決定した(ウィキペディア河野洋平」参照)。

*24:著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)など

*25:中曽根内閣科学技術庁長官、宮澤内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*26:著書『闘魂外交:なぜ、他の政治家が避ける国々に飛び込むのか?』(2014年、プレジデント社)、『北朝鮮と日本人:金正恩体制とどう向き合うか』(共著、2014年、角川oneテーマ21)など

*27:著書『金正日の料理人』(2008年、扶桑社文庫)、『北の後継者キム・ジョンウン』(2010年、中公新書ラクレ)など

*28:朝鮮人民軍偵察総局局長などを経て、朝鮮労働党副委員長、統一戦線部長

*29:著書『戦う石橋湛山』(1999年、中公文庫)、『レイテ沖海戦』(2001年、PHP文庫)、『ノモンハンの夏』(2001年、文春文庫)、『ソ連満洲に侵攻した夏』(2002年、文春文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(2006年、文春文庫)、『聖断:昭和天皇鈴木貫太郎』(2006年、PHP文庫)、『15歳の東京大空襲』(2010年、ちくまプリマー新書)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2014年、文春文庫)、『「昭和天皇実録」にみる開戦と終戦』(2015年、岩波ブックレット)など

*30:著書『陸軍省軍務局と日米開戦』(1989年、中公文庫)、『瀬島龍三』(1991年、文春文庫)、『蒋介石』(1999年、文春新書)、『死なう団事件』(2000年、角川文庫)、『「特攻」と日本人』(2005年、講談社現代新書)、『東條英機天皇の時代』(2005年、ちくま文庫)、『六〇年安保闘争の真実』(2007年、中公文庫)、『五・一五事件』(2009年、中公文庫)、『眞説 光クラブ事件』(2009年、角川文庫)、『農村青年社事件』(2011年、筑摩選書)、『「きけわだつみのこえ」の戦後史』(2012年、文春文庫)、『定本 後藤田正晴』(2017年、ちくま文庫)、『三島由紀夫楯の会事件』(2018年、ちくま文庫)など

*31:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*32:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、第2次、第3次近衛内閣陸軍大臣、首相を歴任。戦後、東京裁判で死刑判決。

*33:第1次近衛内閣文相、厚生相、平沼内閣内務相、内大臣など歴任。東京裁判終身刑判決を受けたが1955年に仮釈放。

*34:関東軍司令官、侍従武官長など歴任。戦後自殺。

*35:実際には「陸軍軍人としての出世」はともかく爵位にそこまでの思い入れは本庄や東条ら陸軍軍人にはないでしょうが。

*36:インディアナ州知事を経て副大統領

*37:この島田の文は明らかにおかしいですね。「有職」でも「低収入で生活保護を受けなければ生活できない場合」は「昔も今もあります」ので、「生活保護受給者=無職」では必ずしもありません。

*38:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*39:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*40:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*41:ニクソン、フォード政権で国務長官

*42:中曽根について言えば、彼とほぼ同年齢の南アのマンデラ元大統領(1918年生まれ、享年95歳)、日本の田中角栄元首相(1918年生まれ、享年75歳)、宮澤喜一元首相(1919年生まれ、享年87歳)などは既に故人です。李登輝キッシンジャーについて言えば彼らとほぼ同年齢の渡辺美智雄元外相(1923年生まれ、享年72歳)、リー・クアンユーシンガポール首相(1923年生まれ、享年91歳)などは既に故人です。

*43:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*44:インディアナ州知事

*45:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相を経て首相

*46:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官を歴任

*47:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党代表、民主党代表、幹事長(鳩山代表時代)などを経て自由党代表

*48:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長(小沢代表時代)などを経て首相。鳩山一郎元首相の孫。鳩山威一郎元外相(福田内閣)の息子。第1次安倍、福田内閣法相、麻生内閣総務相などを歴任した鳩山邦夫の兄。

*49:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任

*50:民主党政調会長鳩山代表時代)、菅内閣経産相を歴任

*51:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)を経て民主党代表

*52:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表

*53:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表を歴任

*54:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*55:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*56:村山内閣文相、小渕内閣通産相自民党政調会長(小泉総裁時代)、第1次安倍内閣官房長官麻生内閣財務相など歴任

*57:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*58:国際法局長、総合外交政策局長などを経て外務事務次官

*59:個人サイト(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/)。日本大学法学部委教授、明治学院大学国際学部教授、広島市立大学広島平和研究所所長など歴任。最近の著書に『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『ヒロシマと広島』、『広島に聞く 広島を聞く』(2011年、かもがわ出版)、『すっきりわかる! 集団的自衛権』(2014年、大月書店)など

*60:著書『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)など

*61:その島田の理屈だと籠池園長が無理矢理言わせてる幼稚園児の「安倍総理をたたえる言葉」を聞きながら、涙流して感動してた安倍昭恵という女とその女の配偶者・安倍晋三はどういう風に理解されるんですかね?。あるいは「強制収容所に反体制派(例:徳田球一氏、宮本顕治氏)をぶち込み、無謀な戦争で国民を餓死させつつ自分の一族への尊崇の歌・君が代を歌わせた昭和天皇」はどう理解されるのか?。「安倍や昭和天皇の個人崇拝は美しい崇拝、金正恩のは汚い崇拝」とかいいだすのか(まあ島田に限らず、ガチでそういう日本人はいるのでしょうが)。まあ、それはともかく、本当、あのバカ夫婦が首相夫婦とか国辱です。

*62:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*63:まあ「宗教的最高指導者の存在など」いろいろと問題はありますが一応選挙で大統領が選ばれてますからねえ。独裁呼ばわりはいかがな物か。

今日の産経ニュース(1/8分)(追記・修正あり)

■【正論・年頭にあたり】皇位継承儀礼は伝統に則して 東京大学名誉教授・小堀桂一郎
http://www.sankei.com/column/news/180108/clm1801080007-n1.html
 小堀らウヨの場合伝統継承とは「政教分離原則は無視する」「新たな試みは何一つ認めない」とイコールですからお話になりません。


■山梨の国有地、格安売却 財務局、評価額の8分の1
http://www.sankei.com/affairs/news/180108/afr1801080024-n1.html
日本航空学園理事長、政治家の口利き「まったくない」 国有地格安売却 毎日新聞報道を受け会見
http://www.sankei.com/affairs/news/180108/afr1801080025-n1.html
 どうみても「山梨の森友疑惑」にしか見えません。マスコミや野党による徹底追及がされてしかるべきでしょう。もちろん森友と加計が引き続き追及されるべきなのは言うまでもありません。


いわさきちひろ生誕100年、長男が評伝刊行(永井優子)
http://www.sankei.com/life/news/180108/lif1801080030-n1.html

 今年は生誕100年にあたる。長男でちひろ美術館常任顧問の松本猛さん*1(66)がこのほど、評伝『いわさきちひろ−子どもへの愛に生きて』*2講談社)を刊行した。
(中略)
 もともと子供好きで、戦後すぐのデッサンも子供*3が多い。日本共産党の活動を通じて出会った松本善明(弁護士・元衆議院議員)と結婚し、昭和26年に猛さんが生まれると、身近なモデルを得ていっそうのめり込んだ。
(中略)
 生誕100年の今年は、1年間を通じて東京、安曇野両館で7組の現代作家とのコラボレーション展を開催する。松本さんは「若い作家たちが、ちひろから何をつかみ取っていくのか。展覧会をきっかけに、ちひろを知らない世代にも再発見してもらえれば」と話している。 

 産経が「共産党員画家にして、松本善明衆院議員(共産党)の妻」いわさきちひろを取り上げるとは意外です。何せNHK日曜美術館」でいわさきちひろを取り上げたら「左翼偏向」とNHKを罵倒した前科が産経にはありますからね。
 まあ産経も家庭欄、文化欄はそんなに右翼的ではないのかもしれない。


■【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】日本国憲法は米国の「根絶政策」 日本本来の価値観に立脚して憲法改正せよ
http://www.sankei.com/politics/news/180108/plt1801080003-n1.html

 憲法改正を国民に訴え、国民はそれを支持している。にもかかわらず、なぜ、自民党の動きは鈍いのか。

 もちろん「国民が安倍流改憲論を(少なくとも積極的には)支持してないから」です。
 改憲を支持しないのに「改憲を唱える安倍自民」を支持するとは大きな矛盾ですが、つまりは「おらが村のセンセイ(自民)を支持してるのであって安倍総理を支持してねえ。別に総理が石破さん*4でも、石原さん*5でも、岸田さん*6でもええ」という「自民支持層」が多いことを安倍も自覚してるからこそ「動きが鈍い」わけです。ましてや安倍ほどの思い入れが改憲にない自民党議員や自民党員はもっと鈍い。もちろんそうしたことはよし子や産経も解ってるでしょう。

首相は昨年5月、9条1項、2項に加えて自衛隊憲法に書き込むことを提案した。

 ここで安倍は「現状と全く変わらない」と主張しています。もちろん「改憲して何か良くないことがあったら困る」と不安を感じる「改憲不支持層(必ずしも護憲や改憲反対ではない)」を「支持層に取り込もうとする詭弁」であって「全く変わらない」わけがない。
 全く変わらないなら変える必要は無いわけです。しかし「全く変わらない」と安倍が強弁し、それを渋々ながらもよし子らが容認してること自体「日本において改憲論が低調であること」を示しています。

 中国の描く世界像は、新たな中華のルールに基づく人類運命共同体である。彼らは歴史も国境線も国際法の定義も、企業の在り方でさえ、およそ全て中国共産党が主軸となった中華民族の価値観に基づいて変えていこうとしている。

 よし子が本気で言ってるなら正気ではないですね。もちろん中国は様々な法制度を「中国にとって都合のいい方向にしたい」とは思ってるでしょう(まあこれは「日本も含め」大なり小なりどこの国も同じであり中国だけの話じゃないですが)。
 しかし、中国政府も世界各国、特に欧米先進国(G7諸国)を無視して、法制度などを中国の好き勝手にできるとか、したいとか全く思ってはいないでしょう。
 そんなことは現実的にできることではないし、別にそんな好き勝手をしなくても「中国の国益が可能な限り増進すればそれでいい」わけです。
 AIIBや一帯一路は別に「国際法の定義」などというご大層なものを大きく変えてるわけでは全くない。
 まあおそらくよしこも故意に嘘をついてるだけでしょうが。「中華民族の価値観に基づいて変えるってどういう意味ですか?。新たな中華のルールに基づく人類運命共同体って何ですか?」と聞かれてもおそらくよし子もまともに答えられないでしょう。
 そして改憲の目的は中国とバトルすることではない。そんなことは日本政財官界も「日本と同盟関係にある米国」も考えてはないでしょう。
 あくまでも「中東やアフガン」など米国の重要な権益がある場所に「米国の支援部隊として自衛隊を送り込み」、その代わりに米国の権益を日本にも分けてもらうつう話の訳です。

 中国は日本の資金や技術、水資源や国土を欲すると同時に、歴史戦によって日本人の精神的屈服をもくろんでいると考えてよいだろう。

 別に合法的かつ正当な形であれば「資金や技術、水資源、国土」を欲しても何の問題も無いわけです。
 まあ「国土を欲する」つうよし子の書き方も曖昧ですよね(故意にそうしてるのでしょうが)。
 「国土を欲する=軍事侵略」ならもちろん違法行為ですが「国土を欲する=中国企業がテーマパークや工場を日本国内に作る」なら別に問題も無いわけです。日本企業も「中国を含む外国」でやってることですし。
 「歴史戦」云々も「日中戦争は違法な侵略」「731部隊南京事件戦争犯罪」てだけですからね。否定しようが無い事実ですし、別にそんなことで精神的屈服もしない。
 中国は「違法な侵略、戦争犯罪をした日本は中国の子分として常に中国にイエスで従え」なんて言ってないですから。
 大体、このよし子の物言いでは「シベリア抑留の違法性を認めたら日本に精神的屈服することになるからできない(ロシア)」なんてことにもなりかねないわけです。そんなバカな話はない。

 中国も韓国も21世紀の歴史修正主義の国なのである。

 よし子らの南京事件否定論河野談話否定論こそが歴史修正主義なのに盗っ人猛々しいとはこのことでしょう。

 米サンフランシスコ市が民間団体から慰安婦像を設置した土地ごと寄贈を受け入れた件も、市長のエドウィン・リー氏も寄贈した団体「慰安婦正義連合」も共に中国系であることにみられるように中国主導である。

 中国人慰安婦もいるのだから在米華僑がこの件に関わるのは、何ら不思議ではないし、そもそも在米華僑が「中国政府の意思で動いてる」と決めつける根拠は何なのか。
 在米華僑だって「香港返還時に、中国に返還されることが嫌で香港から移住してきた」とか「国共内戦時に共産党中国が嫌で祖父母が米国に亡命した」なんて人もいるわけです。よしこはこの件に関わってる在米華僑が「そうした中国政府から距離を置く人々ではなく、中国政府と密接に関係がある人」ということを何一つ証明していません。
 つうかリー氏なんか「サンフランシスコ市民(もちろん華僑以外もいる)が選んでる」わけですからねえ。
 これを「中国とつながりがある」などというのは蓮舫*7(台湾出身)に向かって「台湾の走狗」呼ばわりするレベルの暴論でしょう。
 あるいはこの産経の理屈だと「フジモリ(ペルー大統領)は日本の走狗」つうのもありになるでしょうが、そういったら「反日だ、日本差別だ」と怒るのが産経ではないのか。

 習近平*8国家主席中華民族の偉大さを強調し、中華民族5000年の歴史をうたう。だが、中華民族という政治的枠組みが提唱され始めたのは、約100年前*9だという(『中国はなぜ軍拡を続けるのか』阿南友亮氏*10)。

 よし子や阿南氏が何を言いたいのかよくわかりません(よし子の口ぶりでは中国非難のようですが)。「是非はともかく」少なくともそんなこと(中華民族5千年)は「反日歴史戦」て話ではありません。

*1:著書『安曇野ちひろ美術館をつくったわけ』(2010年、新日本出版社)など

*2:2017年刊行

*3:松本氏の著書名『いわさきちひろ−子どもへの愛に生きて』は引用なので「子ども」ですが「引用でない」産経の文章は絶対に「子供」であるのが産経ルールです。

*4:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*5:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*6:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*7:菅、野田内閣行政刷新担当相、民進党代表代行(岡田代表時代)、代表を歴任

*8:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*9:ウィキペディア中華民族』曰く「中華民族という単語が初めて公式に出てくるのは、1900年11月、清の政治家伍廷芳(中華民国外相、財政相など歴任)の講演とされる。その後、清時代のジャーナリストの梁啓超などが使用するようになる。」

*10:東北大学教授(中国近現代史)。著書『中国革命と軍隊』(2012年、慶應義塾大学出版会)、『中国はなぜ軍拡を続けるのか』(2017年、新潮選書)。祖父は鈴木貫太郎内閣陸軍大臣阿南惟幾。父は駐中国大使などを歴任した阿南惟茂