bogus-simotukareの日記

2018-11-30

今日の中国関係ニュースほか(11/30分)(追記・訂正あり)

| 20:29 |

 中国ネタを中心にいろいろ書いていくことにします。

ツイッターいろいろ

石平太郎*1

 南青山・児童相談所反対派の人が「ここのランチ単価1,600円」と自慢しているのを聞いて笑ってしまう。私が住む奈良市の「田舎町」でも、駅周辺の料理屋さんのほとんどに、1,500円以上のランチ定食がある。彼ら反対派は決局中途半端な「セレブ」、そして心が誰よりも貧しいものである。

 「いつもデマと曲解ばかりなのに」珍しく石の主張がまともでびっくりです。とはいえ常日頃は南京事件否定論河野談話否定論、一帯一路崩壊論などデマを放言して「心の貧しさを露呈してるクズ」が石ですが。あれですか、「南青山・児童相談所」を計画してる港区長が自民党系で、もしかして「石のようなアンチ中国の極右」なんでしょうか?。もしかしてこの計画者が「保坂・世田谷区長(元社民党代議士)」だったら、石はたたいてる?

 いやまあ、仮にそうだとしてもこの件では港区長を支持しますけどね。そこは是々非々って奴です。

石平太郎がリツイート

・DAPPI

鈴木史朗「北京と天津に7年いたが南京事件の話は中国人からも聞いた事ない。(ボーガス注:鈴木が出演していた)ご長寿クイズに出演された会津のお爺さんが怪我をした中国少年兵を助け家まで送ったら『戦争が終わったら南京にまた来てください』と言われた」

 鈴木史朗(元TBSアナウンサー)ってそんなデマ右翼だったんですね(呆)。

 「北京と天津に7年いたが」が事実か怪しいですが、別に戦争被害をわざわざ鈴木に語る必要もないでしょう。

 例えば、「東京に住んでれば」当然に都民から「東京大空襲の話を聞くか」といったらそんなこともないでしょう。

 そんな「会津の老人」が本当にいるかどうか自体が怪しいですが、仮にいたとして「日本軍は虐殺しました」と素直にいえる人間ばかりじゃないくらい鈴木も分かってるでしょうにねえ。

M谷N子*2リツイート

https://twitter.com/Hiromi19611/status/1076700660643418112

・Hiromi1961

 これ見て、なんとも思わない奴は、二度と保守を名乗るな、二度と愛国を名乗るな

 これとは「辺野古への土砂投入」です。M谷氏もついにここまで安倍批判するようになりました。

 「米国にこび、沖縄を踏みつけにする行為が愛国で保守の訳がない」つう話でしょう。

M谷N子がリツイート

・Aceface

 辺野古土砂投入でツイッターが「沖縄がウイグルに」とネトウヨが騒いているが、その間にも昨日は赤旗、今日は週刊金曜日*3がウイグル問題とりあげているのだった

 「何だかなあ」ですね。

 「沖縄がウイグルに(辺野古土砂投入という沖縄に対する安倍政権の抑圧的行政はまるで中国のウイグル統治ではないか!、安倍支持者のウヨは沖縄の現状を容認しながらよく中国批判が出来るもんだ!、つう意味でしょうね)」つうツイッターはむしろ「アンチネトウヨ(どっちかというリベラル保守や左派)」じゃないですかね?。

 むしろネトウヨは「沖縄はウイグルとは違う」『悪いのは安倍政権ではなくデニー知事ら沖縄側」といってそうですが。

 つうか「沖縄の現状」については週刊金曜日や赤旗も批判的に取り上げてる(つまり「沖縄がウイグルに」認識に近い)わけで、全く意味不明なツイートであり、M谷リツイートです。なんて言うとたぶん怒り出すのが「狭量な性格の」M谷女史なんで伏せ字にしています。正直、M谷女史は「その狭量な性格」といい「俺とはあまりに違いすぎる政治認識」といい、「本音を話したら確実にけんかになる」ので、リアルでは付き合いたくない御仁です。

【追記】

 と思ったんですがググったら、「沖縄がウイグルに」というウヨが実際にいますね。書き直すのも卑怯な気がしますので、上の文をそのままにした上でこの点はM谷氏たちに謝罪しておきます(とはいえM谷氏の人間性に対する低評価は撤回しませんが)。

 何でもウヨ曰く「辺野古土砂投入へのデニー氏らの反発」は中国の沖縄侵略の前段階(デニーは中国の手先)だそうです。安倍の無法を棚に上げて、デニー氏に悪口とは、非常識過ぎて言葉もありません。もちろん俺みたいな左派(?)的な「沖縄がウイグルに」認識もありますけど。

 しかし以前安倍を持ち上げてたM谷氏が今や週刊金曜日に赤旗ですか。人間変われば変わるもんです。

石平太郎

 世論調査入管難民法の成立評価せず65%(共同通信) - Yahoo!ニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181216-00000043-kyodonews-pol

 「安倍政権での改憲反対過半数」等、他の世論調査は無視するくせに、まあ石平らしいでたらめさです。

石平太郎

 「中国語学習の孔子学院」という朝日記事のタイトルの付け方は、いかにも中国のためのミスリードとしか思えない。孔子学院が「中国語学習」だけけなら閉鎖されることはない。それ以外の特別任務を担っているからこそ、アメリカで排除されているのであろう。

■朝日『中国語学習の孔子学院、米で閉鎖続く 対立で排除の動き』

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181216-00000045-asahi-int

 やれやれですね。公式には「中国語学習の孔子学院」ですし、一体いつ「それ以外の特別任務」なんてもんが証明されたのか。

 そもそも孔子学院が閉鎖された大学にしても、朝日記事によれば「大学授業での中国批判を控えるように孔子学院側から要望があった、そんなんは教育の自由の侵害だ」程度の話でしかない。それのどこが「特殊任務」なのか。

 なお、日本においてはこの種の閉鎖はおそらくありません*4し、米国でのこうした騒動が「米国ウヨ大学教授の言いがかり」なのか、「一定の道理があるのか」分かりませんので特にコメントはしません。

石平太郎がリツイート

・CatNA

質問『文科省は他と比べて腐敗しているの?』

前川*5『文科省だけの問題ではない』『根本的な原因は行政を私物化する安倍一強政治』『根本から立て直すには、安倍一強の政治を変えなければいけない』→アホ。出会い系バー通いもアベのせいかね。(笑)

 今では安倍や産経、読売ですら騒がなくなった「バー通い」を持ち出すとは安倍信者ってのはどうしようもないバカですね。

 そもそもここでの前川発言は発言者の属性が大久保清(8人の女性を殺害し死刑)、西口彰*6(5人を殺害し死刑。映画『復讐するは我にあり』(緒形拳主演)のモデル)、アンドレイ・チカチーロ(ロシアにおいて52人*7を殺害したとして死刑)、アナトーリ・オノプリエンコ(ウクライナにおいて6年間で52人を殺害したとして死刑判決。ただしウクライナはその後、EU加盟のため、死刑を廃止。死刑は終身刑に減刑され、獄中で病死した)などのような殺人鬼であろうと、なんであろうと正論でしょうに(殺人鬼の例についてはウィキペディア参照)。

 「発言内容ではなく発言者の属性に因縁をつける」というあたりが実にくだらない。

参考

■アナトーリ・オノプリエンコ(1959〜2013年:ウィキペディア参照)

・4歳の時に母親が他界。13歳年上の兄は父親と暮らしていくが、彼は孤児院に送られる。この仕打ちをオノプリエンコは恨み続け、後の52人連続殺人へとつながっていく。

・オノプリエンコの殺害方法は、極めて残忍なものであった。一軒家に狙いを定めると、ドアを破り侵入。大人達は銃殺、子どもは撲殺。一家を皆殺しにした後に金品を強奪し、証拠隠滅のため火をつけて立ち去った。

・1999年3月31日、死刑判決を受ける。しかし同年ウクライナはEU(欧州連合)の要望により死刑を廃止。彼の刑も終身刑に変更された。オノプリエンコは生前、殺人の世界記録を樹立するために釈放を要求していたという。

 イヤー「EUに加盟したい」とはいえ、「死刑愛好国家」日本が同じ立場だとして廃止できるかどうか。しかしこの種の殺人鬼ってのはサイコパス過ぎて、もはや理解の範囲外ですね。

福島香織

 (ボーガス注:カナダ司法当局から保釈されたファーウェイ副会長)孟晩舟の足についてる電子足枷が華為製なんだって。

 人権侵害だつう批判も無論ありますが、欧米や韓国などでは「GPSを内蔵した電子足かせ」を「性犯罪常習者やストーカー、DV加害者」などに装着するようですね。

福島香織

 (ボーガス注:中国人住民の増加によって、中華料理の店が増えてるという)西川口、なかなか行く機会が、なかったが、ようやく行ってきたで。美味しかったし、安かった!

 さすがに福島は「川口が危ない」という気は「現時点ではない」ようです。ただし「産経退社後」

・『赤い帝国・中国が滅びる日』(2016年、ベストセラーズ

・『「中国の悪夢」を習近平が準備する』(2017年、徳間書店

・『世界の中国化をくい止めろ』(宮崎正弘との共著、2018年、ビジネス社

・『習近平王朝の危険な野望』(2018年、さくら舎)

といったクズ本を量産し、今やウヨとの野合を深めてる福島が今後、ウヨにこびて「川口が危ない」といいだしたとしても何ら驚きはないですが。


■朝日『台湾の自治体、中国に独自接近 頭越しに蔡政権は危機感』

https://www.asahi.com/articles/ASM133HBWM13UHBI009.html

・「交流を深めるべきだ。市民は安定して商売ができることを望んでいる」(盧秀燕・台中市長)。

・「もっと関係を発展させ、信頼感を増すべきだ」(侯友宜・新北市長)。

・民進党の地盤だった南部高雄市で市長に当選した韓国瑜氏は選挙戦で、蔡政権下に落ち込んだ中国からの観光客を呼び戻し、特産品を売り込むと主張。市政府内に中台交流を所管する専門チームを発足させる計画だ。

・台湾海峡の離島、澎湖県の新県長、頼峰偉氏は就任前の12月に北京を訪問し、中国政府に定期便の開設を要望した。国民党の首長15人が全員で訪中する構想もある。無所属の台北市長、柯文哲氏も12月、中国上海市の副市長を招いてシンポジウムを開いた。

 まあ無意味に中国と対立する蔡英文に「中国との商売が難しくなれば景気が悪くなるだけだ」「統一云々、独立云々の話は棚上げにすればいいのに」と不快感を感じれば、中国への接近を目指すでしょうね。


■産経『米、沖縄で対艦ミサイル訓練 対中抑止、自衛隊に伝達意向』

https://www.sankei.com/world/news/190103/wor1901030002-n1.html

 産経のいうように「中国への牽制が目的」ならそんな日中関係に悪影響を与える行為はやめるべきでしょう。


■産経『「安倍首相には憲法改正を成し遂げてもらいたい」 台湾の李登輝*8元総統』

https://www.sankei.com/world/news/190102/wor1901020026-n1.html

 李登輝でマジで「馬鹿でくずなんだな」ということが実感できる発言ですね。

 改憲と台湾とどう関係するのか。

 「九条改憲で台湾防衛に協力してほしい」とでも言い出すんでしょうか?。そもそも中国の台湾侵攻など「独立宣言しない限り」ありえないんですが。それとも「即時独立宣言したい」とでもいうのか。

 まあ、現状の中台関係ではそんなことをしたら「軍事侵攻以前に経済的締め付けが襲ってくる」でしょうが。国民党はもちろん、蔡英文ですらそんなことはしない、できないでしょう。

 そして「護憲派はもちろんですが」、安倍にせよ安倍支持層にせよ「中国が台湾侵攻したときに防衛してほしいから九条改憲してほしい」なんて李登輝の要望にさすがに「はい喜んで」なんて言わないのではないか。「はい喜んで」といえるのは相当のアンチ中国にして極右でしょう。

 それとも李登輝の立場は「今、日本の首相は安倍だから安倍にこびた方がいい」程度のくだらない話なのか。

 まあ、とはいえ、台湾における李登輝はもはや「国民党からも民進党からも距離を置かれてる終わった人間」だと思いますが。これも「産経独占インタビュー」ですからね。独占と言えば聞こえはいいですが、今や李登輝を大々的に取り上げるのなんか産経くらいしかないと言うことでしょう。


■朝日『中国国家主席、台湾との平和的統一目指す 武力行使排除せず』

http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN1OW0F2.html

■日経『習主席「武力行使も選択肢」 米の台湾介入けん制、北京で演説「台湾は中国の一部」』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3959937002012019FF8000/

 台湾が独立宣言すれば「武力行使の選択肢もあり得るが」、現状維持にとどまればそんなことはしない、基本は平和的統一だ、統一の前段階として経済、文化交流を進めていくというのは以前から中国が主張してることなので特に驚きはないですね。

 なお、「香港のような一国二制度的な統一」についても「台湾の統一の一つの案」として、簡単な言及があったようですが、現時点では統一は現実的スケジュールとはいえないので「一応触れてみました」程度の内容のようです。


■日経『米、中国けん制へ新法成立 台湾と軍事協力推進』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3959830001012019FF8000/

 トランプ米大統領は31日、アジア諸国との安全保障や経済面での包括的な協力強化を盛り込んだ「アジア再保証推進法」に署名し、法律が成立した。台湾への防衛装備品の売却推進や南シナ海での航行の自由作戦の定期的な実行を明記し、中国をけん制する。

 共和党、民主党多数による賛成でトランプが拒否権を発動してもかえって、トランプが政治的に苦境に追い込まれる可能性がある(だから署名した)そうですから「トランプが反中国」というより「米国政界がそうした方向に急速に傾いてる」のでしょう。それで果たしていいのかと思いますが。


■産経『台湾・蔡総統「どこが『「両岸は一つの家族』か」 年頭談話で警戒感』

https://www.sankei.com/world/news/190101/wor1901010027-n1.html

 産経記事が事実なら「蔡英文も困ったもんだなあ」ですね。こびへつらえとは言いませんが、対立を深めてどうするんですかね。


■産経『豪州ダーウィン、米海兵隊拠点を中国に99年貸与 現地と中央に温度差』(ダーウィン 田中靖人)

https://www.sankei.com/world/news/190101/wor1901010006-n1.html

・米海兵隊が駐留するオーストラリア北部ダーウィン*9の港湾管理権が2015年10月、中国企業「嵐橋集団(ランドブリッジ)」に渡ってから3年が過ぎた。港の99年間貸与契約には、アジア太平洋重視を打ち出したオバマ米大統領(当時)が不快感を表明し、豪州政府が中国の影響力排除へとかじを切る要因の一つとなった。しかし、豪州首都から約3000キロ離れた現地では中国の投資を歓迎する空気が強く、中央との温度差を感じさせた。

・市中心部は空き店舗が目立ち、人影はまばらだ。

・「ダーウィンには海外からの投資案件が多数あり、当社はその一つにすぎない」

 嵐橋集団の豪州責任者、マイク・ヒューズ副総裁はこう強調した。同社は15年、港湾を99年間賃貸する契約を5億600万豪ドル(約409億円)で交わし、全額を前払いした。それまで2年間に港湾が得た利益の25倍を超える高額だった。同社はさらに、25年間で2億豪ドル(約160億円)を投資することも約束した。

・嵐橋集団は有事に米軍の港湾利用を制限するのではないか。そんな疑問をヒューズ氏にぶつけると、「当社は港の運営者であって所有者ではない。港湾の平等な利用が契約で義務づけられている」と否定した。

 まあいくら何でも「正当な理由なく」米軍の港湾使用制限なんかできないでしょう。しかも「港湾の所有者ではなく、運営を委託されてるだけ」「委託者(ダーウィン市当局?)から業務内容をもちろん指示されてる」からそんなことなおさら無理でしょう。そんなことしたら完全な違法行為でしょうよ。契約解除をされるような違法行為をいかに「中国系」とはいえ企業がやると考えるのは合理的ではありません。

 外部の“懸念”に比べ、現地の受け止め方はおおらかだ。北部準州政府の担当者は「嵐橋集団の運営に満足している。港の拡張や設備投資も確実に実行している」と評価した。

 北部準州商工会議所のグレッグ・ビックネル事務局長も「経済界は歓迎だ。お金に国籍は必要ない」と発言。嵐橋集団が軍民共用桟橋の脇に21年に開業する高級ホテルや、中国東海航空が18年5月に深センからの直行便を開通させたことを挙げ、中国の「高価格帯の観光客」に期待を示した。

 まあ結局そうなるわけです。示されてる「懸念」は何ら具体的ではなく「中国企業がホニャララする可能性がある(ホニャララするとは断言してない)」レベルですからねえ。そのレベルで「もうけ話」を蹴る人は普通いない。「する可能性に過ぎないんじゃしない可能性もあるんだろ?」「絶対にする、つう証拠があれば考え直すけど」で終わってしまう。


時事通信『和牛、中国で大量流通=禁輸理由に、カンボジア経由か』

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018123000224&g=eco

・日本産の牛肉が、輸入を禁止している中国で大量に流通しているようだ。不思議な現象のカギを握るのはカンボジア。同国に輸出した日本産牛肉は2009年までゼロだったが、17年には全体の5分の1を占める第2位の輸出先に急成長した。日本産和牛の人気は中国でも高いが、中国政府が禁輸措置を解除していないため、カンボジア経由の「裏ルート」で持ち込んでいるとみられる。

 2001年に日本でBSE(牛海綿状脳症)が発生して以来、中国は日本産牛肉の輸入を禁止したままだ。しかし、中国では実際に流通しており、「高級焼き肉店などで『和牛』は人気のメニュー」(日系企業で働く中国人)とされる。

カンボジアに駐在する日本の政府系機関の関係者によると、いったんカンボジアに輸出された日本産牛肉は「カンボジア産」の表示がある箱に入れ替えられ、ベトナムなどを経由し、中国の上海や深センに送られているという。関係者は「カンボジアに輸出された和牛は全て中国に渡っている」と断言する。

 かつて日本産牛肉の輸出先トップ2に入っていたベトナムは、2010年に宮崎県で口蹄(こうてい)疫が発生したため輸入を禁止した。カンボジアベトナムと入れ替わる形で上位に浮上。日本の商社や政府関係者は「中国に運ぶ裏ルートの経由地がベトナムからカンボジアに切り替わった」と口をそろえる。

 日本の農林水産省は2017年に192億円だった牛肉の輸出を2019年までに250億円に拡大する目標を掲げている。中国が輸入を解禁し「表ルート」が開通すれば、一気に目標に近づくとみられる。しかし、「外交カードに利用されるのは確実で、一筋縄ではいかない」(農水省幹部)見通し。いびつな形の「輸出」が当面続きそうだ。

 「いびつな形の輸出」つうか、「カンボジア産和牛なんて不自然極まりないので、日本産であることは事実上モロバレ」「どう見ても中国政府が黙認してる」とはいえ、完全な産地偽装(違法行為)じゃないですか。日本側とて「偽装行為に直接加担してるかどうかはともかく」輸出先カンボジアでこういう偽装行為がされるであろう事は分かった上でカンボジアに輸出してるわけです。

 それはともかく、「やっぱり中国ビジネスって大事だよね。産経みたいな反中国って論外だよね」と改めて実感します。


東洋経済オンライン『中国人の街・川口で広がる「日本人との距離」:芝園団地の人々は何を考えているのか』中島恵*10

https://toyokeizai.net/articles/-/257423

 もちろん芝園団地において「中国人と日本人の交流を進める」などの取り組みはされてるし、一定の成果も上げてるが、それでも「こぼれおちてしまう中国人」はどうしても生まれてる、必要以上に悲観的になる必要もないが、安易に楽観的にもなれないつう話です。

 とはいえ、芝園団地の取り組みがこの記事において否定されてるわけでもない。好意的に描き出す記事が割と多いので「それは基本的には間違いではないが、あまり安直に考えられても困るのであえて苦言を呈してみました」つう程度の話でしょう。基本的には「今のところ芝園団地での取り組みは一定の成果を上げてるし、今後も挙げていくのではないか」と理解していいかと思います。

 なお、この記事にも書いてありますが、芝園団地に中国人が多い理由としては「UR(独立行政法人都市再生機構)の住宅だから」つうのがありますね。URだから外国人差別による入居拒否なんかないし、家賃も安いわけです。


■産経『「米中冷戦は中国が負ける」』米歴史学者ルトワック氏*11

https://www.sankei.com/world/news/181228/wor1812280022-n1.html

 日本としては例えばインドネシアの群島防衛のために飛行艇を提供したり、モンゴルに装甲戦闘車を供与するなど、「同盟」諸国の防衛力強化のために武器を積極的に輸出すべきだと提言した。

 歴史学者と言うより完全な反中国・極右活動家ですね。言ってることが産経や国家基本問題研究所並に非常識で吹き出しました。

 中国封じ込めのためにインドネシアモンゴルにガンガン武器を輸出しようって(呆)。

 インドネシアモンゴルも「中国相手にけんかなんかやれるか、バカ。何のメリットもないわ」でしょうし、そもそも安倍ですらこんな武器輸出論はやる気ないでしょう。日中関係がマジでやばくなってしまいます。


■日経『台湾、徴兵制を終了 4カ月の訓練は義務』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3940099026122018910M00/

 そもそも「台湾が独立宣言しない限り」中国が侵攻する可能性は低いし、今や「徴兵制の国は減ってる」ので当然の流れでしょう。


朝日新聞『中国が拘束したカナダ人女性教員、釈放されて帰国』

https://www.asahi.com/articles/ASLDY4TNCLDYUHBI00C.html

 まだ身柄拘束されてるカナダ人がいますし、この女性教員については「そもそもファーウェイ問題での報復ではなく、身柄拘束時期が偶然重なっただけ。微罪だから釈放は想定の範囲内」という見方が強いようですが、ひとまずは素直に喜びたい。


朝日新聞『幻となった「日中協力」 タイ高速鉄道は中国とタイで建設へ』

https://globe.asahi.com/article/12033580

 何で幻になったのか、中国と何かけんかしたのかと不安でしたが朝日記事を読んで一安心(?)です。

 朝日によれば問題は中国ではなくタイにありました。

 「日本&中国」側が、タイ側に見積もった予算は「鉄道工事代金オンリー」だったのに、途中からタイが「やっぱり工事代金オンリーではなく鉄道建設予定地買収(まだ全部買収し切れてない)や駅前再開発にかかる費用も日本と中国で持ってくれ。契約内容が変更になるが、タイは貧乏なので支払う金額は据え置きのままで頼む。駅前再開発の権利(出来たビルのテナント料など)は全面的に日中に任せるからそれでもなんとかペイするはずだ」と言い出したようです。

 これに対し日本が「工事代金の見積もりで金額をはじいていったん合意したはずのに、後から土地買収費や駅前再開発費もコミでやってくれ、でもタイは貧乏だから当初予算は変わりませんよってそれ事実上、契約変更による値引きじゃないか。そんなんじゃ利益が出ない。駅前再開発の権利を全部やると言ってもそれでペイする保証なんかどこにもない。どうしてもやれというならそんな危ない事業は降りる」といい、一方、中国は「今後のタイビジネスを考えれば」、今回、赤字が出ても後でリカバリーできると考えてタイの要求をのんだと言うことのようです。日中どっちの判断が正しいかは、なんともいえないでしょう。リスクを考えれば日本が正しいかもしれないし、「今後のビジネス」を考えれば中国が正しいかもしれない。


■I濱Y子*12ブログ『怒濤の2018年を総括』

チベット関連の世界情勢について

 七月にアメリカ・ファーストトランプ大統領が、知的財産権を侵害し続けてきた中国に対して、関税引き上げ*13を要求し、米中貿易戦争が勃発。10月8日にはペンス*14副大統領ハドソン研究所で、雑にまとめると「一向に民主化が進展しないどころか、人権状況はどんどん悪化している。反則技もばしばし決めるし(ハッカーによる攻撃)、中国とは価値観が根本的に違う。もうやっていけない」というスピーチを行い、もう米中はっきりと袂を分かってきたので、チベット問題も少しは動いてくれると祈りたい。

 イヤー、米国の態度は単に「1980年代の日米貿易摩擦」の「2010年代バージョン」でしかないでしょう。人権云々もどこまで本気だか。だからI濱女史も「祈りたい」なんて情けないことを言うわけです。

 つうか、「反米派とはいいがたい」ウチの両親ですら「温暖化問題(温暖化協定脱退)やイスラエル問題(エルサレム首都認定)などでのトランプの態度はまずいと思う。国内外の批判を無視しすぎだ」「先日もトランプの仕掛けた対中貿易戦争のせいで投資家が世界経済の先行きを不安視して、東証株価が下がったと言うニュースだ。日本の輸入品物価も対中貿易戦争の影響で上がるかもしれないとニュースで言ってる。日本経済の先行きも心配だ。トランプがやめてもらった方がいいかもしれない」つうてるのに何なんでしょうか、「トランプ批判を何もしない」このI濱女史の態度。

 「そうだよね。浮世離れしたチベット学者だから日本の物価や株価の先行きとか関係ないよね。日本経済とかどうでもいいよね。チベットさえ良ければそれでいいよね。良かったね、学者で。ビジネスマンとかでなくて本当に良かった」と皮肉を言いたくなります。

チベット議員連盟初決議(11/20)

 ダライラマ法王が来日された11月にあわせて、チベット議員連盟(90名から構成。名前は非公開。だって中国が脅迫するから 爆笑) が、ダライラマの非暴力の訴えに共感し、各国議会で決議された共同アクションを支持し、チベット問題にコミットメントしていくという決議を行った(詳細はhttp://www.tibethouse.jp/news_release/2018/181120_Tokyo-2.html

 チベット議連とやらを喜ぶI濱女史ですが、ここは会長が下村元文科相で、副会長が「南京事件否定論支持の極右」渡辺周*15という「極右の巣窟」ですからねえ。「自称チベット支援者」I濱女史の非常識ぶりには呆れます。この点、ウイグル支援者・M谷N子氏などは「ウヨと野合する気はない」とはっきり言ってるだけI濱女史よりずっとましです。


ダイヤモンドオンライン『「日本の米は中国で売れる」は本当か』姫田小夏、から一部引用

https://diamond.jp/articles/-/189825

・“対中コメビジネス”がにわかに熱い。安倍晋三首相は、10月末に行われた日中首脳会談で、日本産食品の輸入規制への前向きな対応を求め、中国側から「制限措置の緩和の検討」を引き出した。11月末、中国の税関は新潟県産のコメの輸入を解禁した。

 11月5日には、上海で「第一回中国国際輸入博覧会」(以下、輸入博)が開催された。東京ドーム約5個分に匹敵する24万平米の会場に約3600社が集結、日本からは430を超える企業や団体が集まり、国として最大規模の出展となった。

・2007年、日本産米の対中輸出が本格的に始まったが、第1便として中国に送り込まれたのは、新潟産コシヒカリ、宮城産ひとめぼれの2ブランド併せて24トンだった。この年の輸出量は72トンだったが、その後は2008年50トン、2009年30トン、2010年96トンと推移した。2015年には568トンと大きな伸びを見せ、その後も300トン台前後で推移した。2007年の“輸出元年”に比べれば、4倍以上の伸びだ。

 伸びの要因として考えられるのは、訪日中国人旅行者の急増だろう。2017年には735万人が日本を訪れ、日本のコメを食べた。炊飯器が売れるのもおいしい米を食べたいからにほかならない。

・時代は進み、中国のコメは“高級化路線”に突入した。飽食の時代に突入した今、中国人消費者が求めるのは、差別化されたコメだ。今年10月、黒竜江省ハルビン*16で初めてとなる米の国際品評会(「国際大米節稲米品評活動」)が開催された。新潟産の「こしひかり」が金賞に輝き、山形産の「ひとめぼれ」、黒竜江産の「五優稲4号」がそれぞれ銀賞を受賞した。

 一方で、日本産米の栄光はいつまで続くのかと不安にもなる。中国のキャッチアップは工業製品のみにとどまらないからだ。すでに沿海部では、日本産の高級フルーツに匹敵する高品質な中国産フルーツが流通を始めている。

 また、自国のコメに国際競争力を持たせようと、中国の研究者たちは日夜研究に勤しんでいる。各国から専門家を招聘して品評会を開催するのも、その目的は各国の研究事例を吸収するためだ。最近、中国は市場開放に転じたが、「外国からのコメを輸入するのも、自国のコメ産業の戦略に磨きをかけるため」(第一財経電子メディア版)に他ならない。

・上海庶民が選ぶのは、1キロ5〜6元(1元=約16円)程度のコメ。富裕層が買い求める良質米でも1キロ10〜12元がせいぜいだが、中国で流通させようとする日本産米は1キロ約70〜80元もする。コスパ意識の高い中国人消費者が、毎日の食生活に日本産米を好んで買うとは考えにくい。2007年からの10年を振り返っても、日本産米は一般家庭に浸透せず、あったとしても贈答用など「ハレの日需要」にとどまっている。

・だが、「フォアグラ」や「キャビア」でもそれを食べる人が存在することを思えば、中国市場での日本産米もここを極めるしかないのだろう。

 ということで日本財界としてはウヨの反中国論なんか支持しないし、財界を支持基盤とする安倍自民も無茶苦茶な中国敵視は出来ないわけです。


リベラル21『人口予測から見た中国の近未来』阿部治平*17

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4607.html

 中国はAI強国を目指して巨額投資を行っている。端的にはアメリカが警戒する「中国製造2025」の実現である。2020年には科学研究費をGDPの2.5%まで増やすという。しかも、安倍内閣が目先の利益を期待できる分野の予算を増やしたのとは対照的に、習近平政権は基礎研究に目が向いている。これへの予算は、2011年の411億元から2016年の820億元と5年間で倍増した。

 これにともない中国の科学研究者数は急増した。外国への留学生も帰国するものが多くなった。科学者数は2010年にアメリカを追い越し2015年現在161.9万人となった。日本は世界第3位だが、66.2万人で低成長状態だ。

 現状でも、日本は科学技術の先進国で中国は途上国だという「常識*18」は間違いだが、このままだと専制政治のもとでは独創的な研究は生れないという「期待可能性」も破られるかもしれない。

 阿部治平とリベラル21の馬鹿さには心底呆れます。民主主義と科学技術に何の関係性があるのか。阿部の言う「期待可能性」なんてもんはどこにもありません。阿部とリベラル21のくだらない妄想でしかありません。

 id:Bill_McCrearyさん記事(https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/22346c83316572e990e53822bba215d4)を阿部と「リベラル21一味」は何度でも読み返せと言いたくなります。

 ナチスドイツ、旧ソ連、戦前日本が「民主的だった」とか「科学技術立国ではなかった」とか言う度胸が阿部治平と「阿部を重用するリベラル21」にはあるんでしょうか。

 後で阿部の記事コメント欄に投稿する予定ですが、多分掲載拒否でしょうね。阿部とリベラル21の愚劣さには心底呆れます。

【追記】

■日経『先端技術研究、中国が8割で首位 ハイテク覇権に米警戒』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39587340Q8A231C1MM8000/

■産経【新時代】AI・宇宙・核融合、技術覇権を狙う超大国…中国 予算潤沢、国家ぐるみ

https://www.sankei.com/world/news/190101/wor1901010015-n1.html

■日経『中国、月裏側着陸に成功、世界初:「宇宙強国」着々と、米国は警戒強める』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39608210T00C19A1MM8000/

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39587340Q8A231C1MM8000/

日本経済新聞オランダ学術情報大手エルゼビアと共同で、各国の研究開発力を探るため、世界の研究者が最も注目する先端技術の研究テーマ別ランキングをまとめた。次世代の電気自動車(EV)やロボットなど新産業の要となる電池や新材料などが目立ち、論文数を国別でみると上位30テーマのうち中国が23でトップ。米国の首位は7つにとどまり、ハイテク摩擦の様相を呈する米中の新たな火種になりそうだ。

・調査対象とした論文総数は約1720万件で内訳は中国が約290万件、米国約390万件、日本約77万件だった。

・30の研究テーマについて、どの国の大学や研究機関が論文を公表しているかを調べて論文数に占める国別ランキングもまとめた。その結果、4位までは中国が独占したほか、30位まででも23のテーマでトップとなった。特に「光触媒」(12位)や「核酸を標的にしたがん治療」(14位)は全世界の7割を超えていた。

・中国が上位を独占した背景には科学技術研究の強化がある。文部科学省科学技術・学術政策研究所によると、16年の中国の研究費は45兆円と10年前の3.4倍に達し、研究の厚みが増す。「中国製造2025」というハイテク産業の育成策を掲げて製造業の底上げも図る。

 中国の論文はこれまで「粗製乱造」と皮肉られてきたが、最近は質も高まってきた。中国が14〜16年に発表した論文のうち、引用数が多く優れた論文として一定の評価を得ている論文の割合は、10.9%。米国の15.1%は下回るものの、日本の8.5%を上回った。

 中国が先端技術の分野で力を付けていることに米国の警戒感は強い。米トランプ大統領は中国製造2025に対しても批判を続けている。エルゼビアは「中国は日本や米国に比べて実用化を視野に入れて集中投資している」と分析。材料科学の割合が高く「電子デバイスやEVを念頭においた応用研究に力を入れている」としている。

https://www.sankei.com/world/news/190101/wor1901010015-n1.html

・中国中部の安徽(あんき)省。省都、合肥(ごうひ)市郊外の蜀山(しょくざん)湖畔には、面積が上野公園(東京都台東区)5個分に相当する約2・6平方キロメートルの小さな半島がある。

 水と緑に囲まれた入り口近くに高さ約3メートルの石が置かれ、その上に「科学島」という3つの赤い文字が大きく刻まれている。1998年、当時の国家主席、江沢民*19が視察したときの揮毫(きごう)だ。

 この半島のほとんどが、中国の最高レベルの研究機関、中国科学院合肥物質科学研究院の敷地だ。2018年11月、同研究院の核融合装置で「中国初の“人工太陽”が完成した」というニュースが大きく報じられ、同研究院の別名である「科学島」が中国メディアの注目の的となった。

・「人工太陽の完成」とは、原子核と電子が飛び回る「プラズマ」の電子温度を太陽の中心(約1500万度)の7倍近くの1億度以上に加熱したことだ。

 実験の狙いは、太陽の核融合反応を地球上で起こし、生じたエネルギーを利用する核融合発電の実現だ。原子炉より安全性が高く、高レベル放射性廃棄物も排出しないため、原子力に代わる次世代エネルギーとして期待されている。

 研究を主導した同研究院の李建剛博士は中国メディアに対し、「核融合に必要な原料である重水素は海水中に無限にある。理論上、コップ1杯の海水が300リットルのガソリンと同じエネルギーを作り出すことができる。夢のような未来だ」と語った。

 中国の核融合研究が本格化したのは2000年以降だった。欧米よりも20年以上も遅れてスタートしたが、経済成長を支えるためにエネルギーを得たいという強い動機から、近年は徐々に力をいれ、今の研究体制は他の国を圧倒しているといわれる。「世界で最も早い商用化の実現」が中国人研究者たちの目標だという。

 日本の自然科学研究機構核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は17年8月、プラズマのイオン温度を1億2千万度まで上げることに成功している。「日本は全然負けてない」と話す同機構の長壁(おさかべ)正樹教授だが、後方から近づく中国の足音も如実に感じている。

・長壁教授は「中国の研究者は私たちより1桁上の予算を持っている」と話す。

・中国政府が近年、とくに力を入れているのは、火薬、核兵器に次ぐ「第3の革命」といわれるAI技術だ。17年に「次世代AI発展計画」を発表した。自動運転、スマートシティ、医療、音声認識の4つの分野を重点に指定し、政府が支援する企業名まで明記し、官民協力体制で30年に「AI分野で世界のリーダーになる」ことを目標に掲げた。

・中国の宇宙局は昨年、宇宙実験施設「天宮(てんきゅう)2号」が、2019年7月に地球の大気圏に再突入する計画を発表した。22年前後に、独自の恒久的な宇宙ステーションの打ち上げへ向けて、着々と準備する一環である。

 このままだと専制政治のもとでは独創的な研究は生れないという「期待可能性」も破られるかもしれない。

という阿部治平の主張が明らかに間違ってることを示しているかと思います。後で阿部記事にコメントしますが多分掲載拒否でしょうね。阿部治平とリベラル21の馬鹿さには心底呆れます。自分に都合の悪いコメントは掲載拒否が常習の阿部やリベラル21のどこがリベラルなのか。冗談も大概にしてほしいもんです。


■産経『中国は「完璧」な独裁を構築した』文化人類学者、静岡大学教授・楊海英*20

https://special.sankei.com/f/seiron/article/20181225/0001.html

 「完璧な独裁」つうのが「反対運動がほとんど不可能」つう意味ならよほど「文革期中国」や「スターリンソ連」の方が完璧な独裁でしょう。

 まあ「長期にわたって一党独裁はある意味すごい」ですが、それは「中国と同時期に共産体制がスタートしてるベトナム」も同じです。

 習氏は3月の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)で、国家主席と副主席の任期規定を撤廃し、自身の名前を冠した思想を憲法に書き込んで、事実上の終身的独裁体制を敷いた。

 「終身が可能」でも終身はさすがにないでしょう。そもそも国家主席3期目に突入するかどうかも未知数です。単に「レイムダックを避けるつもりに過ぎず3期目は考えてない」かもしれないし、3期目を仮に考えていてもそれが簡単に通るほどの絶対的権力は習近平氏*21にはないでしょう。

 改革開放で豊かになったのはごく一部の人々、それも9千万人に及ぶ共産党員かその縁故者ばかりである。圧倒的多数を占める農民はいまだに衣食足らずで廉価な労働力として酷使され続けている。

 というのは事実わい曲も甚だしいでしょうね。もちろん「農村と都市」などの格差問題はあるでしょうが、改革開放によって農村も含めて中国国民が皆豊かになったとみるべきでしょう。そしてどこまで成果が上がったかはともかく習主席も格差問題の是正を政治課題としてあげています。

習氏の演説はどれも小学生の作文の域を越えるものではないが、だからこそ、ほとんど教育を受けていない農民に響きがいい。

という楊の発言は「習近平氏に失礼」以前に中国農民に対して失礼でしょう。


リベラル21『「米・中」が2大不人気! なぜ?:年末雑記 1』田畑光永*22

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4604.html

・驚いた、米・中2国がそんなに不人気とは・・・。

 私が購読している新聞(『毎日』)の読書欄で、書評を担当している執筆者が年末に「今年の3冊」を推薦する毎年恒例の記事で、今年は米・中の2国を扱った本をどなたも取り上げていないのだ。18人が3冊ずつ挙げているので、計54冊の中に、である。

・となると、なんだかそこには共通の理由があるような気がしてきた。あれやこれや思いめぐらして、ようやくこれかとなった結論は、両国とも話題には事欠かなかったが、両国のトップが他国から見て好ましい印象をほとんど与えなかったからではないか、ということだ。

・したがって、学術書は別にして巷にあふれる一般の中国本は、まず中国に好意的でない。他人の悪口というのは、面白くないことはないにしても、それを真正面から取り上げて論評するのはいささか気がさすものだ。

アメリカについても事情は似たようなものだ。

 「おいおい」ですね。これが「朝日、読売、日経、産経、東京」など主要紙すべてで「どなたもとりあげてない」のなら驚きかもしれませんが「毎日新聞」だけで「驚き」とは「田畑のとんちんかんぶり」にこっちが驚きです。

 なお、このコメントは後で田畑記事に投稿する予定ですが、多分掲載拒否でしょうね。田畑もリベラル21編集部も「人の批判には耳を傾けない」狭量な人間のようですから。自称リベラルが聞いて呆れます。リベラル21編集部のでたらめさ(他者の批判を無視しながらリベラルを自称)は、id:noharraid:Mukkeのでたらめさといい勝負です。

 なお、取り上げない理由は

1)書評担当者が一人も米国、中国に興味がなかった

2)書評担当者が『興味はあるが素人(米国や中国の専門家ではない)なのであえて取り上げなかった、自分の専門分野から取り上げる(他に専門家がいるだろうから私が取り上げなくても問題はないだろう)』という態度をとった

3)書評担当者すべてが今年の中国、米国本に評価に値する物があると思わなかった

のどれかでしょうねえ。

 「不人気」「悪口を真正面から取り上げて論評するのはいささか気がさす」という田畑理解は全くとんちんかんです。

 まともな本なら「悪口(というか批判)」であってもいくらでも論評に値するでしょう。

 いずれにせよ、田畑の立場なら「1)や2)の場合、そもそも毎日新聞による書評担当者の選択(中国、米国の専門家を一人は入れるべきだった)や書評担当者への依頼(中国や米国に触れた本を選んでほしいと書評担当者の誰かに依頼すべきだった)が適切だったのか」「3)だとした場合、私には異論がある。私ならこの中国本や米国本を今年の三冊に挙げる(一応田畑は中国専門家を自称していたはずですが)」といったことを語るべきでしょう。

 しかし語らないのだから恐れ入ります。ただ米中の指導者に悪口するだけとは全くくだらない文章です。


■産経【主張】中国の改革40年 国際秩序への挑戦やめよ

https://www.sankei.com/column/news/181225/clm1812250003-n1.html

 対中関与(エンゲージメント)政策には、豊かになれば中国も法の支配や人権、民主を尊重するようになるとの期待が込められていた。

 だが、それは裏切られた。

 もちろんそもそもそんな期待は誰もしていません。「ジャーナリスト殺害疑惑」が発覚しても「サウジとの金儲けを理由に」欧米のサウジ批判がぬるいことでもそれは明白です。

 まあ、それでも中国は昔に比べれば「法の支配、人権、民主」いずれも改善されてると思いますが。

89年の天安門事件は対中政策を抜本的に見直す機会だったが、当時の日米両政府は制裁で押し切るよりも関与の再開を選んだ。その結果が今の強権大国である。

 産経は異常なまでに中国敵視ですが、正直、日本経済のかなりの部分は中国との商売によって支えられてるので、まあ、身の程知らずですね。中国批判するなとは言いませんが、「悪の帝国・ソ連(レーガン)」的な中国敵視は非常識なだけです。


■日経『苦心のボーイング、貿易戦争下の中国現地化』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3924206021122018XA0000/

 中国市場ボーイングにとっても最大市場となった。11月末には中国に2000機目を引き渡した。ボーイングによると、最初の1000機の引き渡しには40年間かかったが、残りの1000機はわずか5年で消化した。現在ではボーイングの民間航空機の4機に1機が中国の航空会社に渡っているほど、中国の影響力は高まっている。

 ボーイングは2038年までに中国の航空機市場が現在の2倍に拡大し、新造機は7690機(金額ベースで1兆2000億ドル)に達すると予測している。さらに付随する整備などのサービス市場も今後20年で1兆5000億ドル規模になり、世界需要の17%を占める見通し。米国を抜く世界最大の航空機市場になるというのが見立てだ。

 ということで改めて「ウヨ連中の言う中国経済崩壊論がデマだということ」がよくわかります。


■海峡両岸論第97号『無党派・ミレニアルが将来を左右 台湾地方選から民意動向を読む』岡田充(おかだ・たかし):共同通信客員論説委員

http://chikyuza.net/archives/89879

 岡田氏の主張を俺なりに要約すれば

1)蔡英文の「中国との対決路線(馬前総統の対中外交からの脱却)」は「中国の反発による対中経済交流の停滞→台湾の経済不振」を招き、それが選挙で断罪された。「中国との関係」が敗北の大きな理由の一つ

2)そういう意味では国民党勝利と言うより、民進党の自滅

3)台湾住民は「蔡英文的対決路線」は否定したが、統一を支持してるわけではなく現状維持を支持してる(台湾独立や統一は近未来の政治課題ではない)

といったところでしょう。

 つまりは、id:Bill_McCrearyさん風に言えば『経済(この場合は、中国との貿易による金儲け)のほうが政治(この場合は統一か独立か)よりよっぽど現実(実状)に正直だ』

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/1a7187cdeada28ece24c5aec214d9449

という判断を台湾住民はしたわけです。今後何があろうとも台湾は「中国にへいこらしない」にしても蔡英文流の対立路線は到底とれないと言うことでしょう。


リベラル21『あの悲劇はなぜおきたか:天安門事件から29年』阿部治平

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4601.html

 中国国家は軍事的に強大となり、GDPも世界第二位になって、中共の権力基盤はむしろ強化されているといわねばならない。にもかかわらず、なぜ体制が揺らぐといえるのか。漠然と希望的観測を口にしているのなら、それは王丹の「はったり」ということになる。

 ここだけ見れば正論ですが、ダライラマが王丹並みの「チベット亡命政府の状況が好転してる」というはったりをかましてることは、安倍治平的にはどう理解されてるんでしょうか? 

 後で「王丹と全く同じことをダライ亡命政府は言ってると思いますが、その点についてダライ支持だと公言する阿部さんはどう認識してるのですか?。ダライもはったりだということですか?」と阿部記事のコメント欄にコメントしておきます。

 どうせ狭量な阿部は掲載拒否でしょうが。

 本書は、それぞれの人物の語りの合間に、安田氏の主観による文章が頻繁に挟まり、むしろそれが大きな面積を占めている。このため当人が本当はどう語ったのか、よくわからないもどかしさがある。

 これが事実なら著書として問題でしょうね。

 「AさんはBと語った」という事実と「それを私はCと思った」という感想がごちゃ混ぜで区別が難しいというのはよろしくないでしょう。 


■産経『ファーウェイ排除の政府方針 民間業者に1月説明へ』

https://special.sankei.com/f/politics/article/20181217/0002.html

 やり方が「北朝鮮訪問自粛のお願い」みたいなのが何だかなあ、ですね。

 民間企業としては「ファーウェイに問題があるというなら、国がはっきりと行政処分すればいいではないか。説明会をするまでもない。つうか自粛のお願いつう事はあんたらを無視してファーウェイを使い続けてもいいんですか?」でしょうね。

 まあ、「行政処分した場合ファーウェイに訴えられたら負ける恐れがある」からか、はたまた「中国の反発を恐れる一方で、米国の反発も恐れてこんな中途半端な形」なのかはともかく、民間企業としては迷惑な話です。

 「使用取りやめなんかしてファーウェイや中国政府にウチの会社が恨まれて、問題が起こったら日本政府で責任とってくれるんか?。使用取りやめを要望しただけで強制はしてないから各企業は従う必要はない、だから使用取りやめで問題が起こっても国は責任とりません、いうのならそんな要望に応じられるかい!」でしょう。


台湾独立建国聯盟『日台政策研究所主催の講演会のお知らせ』

https://www.wufi-japan.org/archives/597

 そもそも研究所の理事長が台湾研究者ではない

『鎌倉新仏教の誕生:勧進・穢れ・破戒の中世』(1995年、講談社現代新書)

『救済の思想:叡尊教団と鎌倉新仏教』(1996年、角川選書)

『中世都市鎌倉を歩く:源頼朝から上杉謙信まで』(1997年、中公新書)

『仏教入門』(1999年、岩波ジュニア新書)

『忍性』(2004年、ミネルヴァ日本評伝選)

『鎌倉 古寺を歩く:宗教都市の風景』(2005年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)

『破戒と男色の仏教史』(2008年、平凡社新書)

『親鸞再考』(2010年、NHKブックス)

『葬式仏教の誕生:中世の仏教革命』(2011年、平凡社新書)

『知られざる親鸞』(2012年、平凡社新書)

等の著書を持つ日本中世史(特に中世仏教史)研究者・松尾剛次氏というのも「何だかなあ」ですが今回の講演会テーマが

・王明理(台湾独立建国聯盟日本本部委員長)

題目「父王育徳を語る:昭和を生きた台湾青年」

つうのも「何だかなあ」です。それのどこが「政策研究」なんでしょうか?


台湾独立建国聯盟『台湾統一地方選挙結果を受けて』

https://www.wufi-japan.org/archives/593

 中国が台湾のこの選挙に深く介入していることはアメリカも指摘していた*23し、中国資本の多いマスコミの弊害も以前から言われてはいたが、台湾人が、中国との統一を目論む国民党を選ぶはずがないと心の中で油断していた。

 呆れて二の句が継げませんね。こうした寝言こそがまさに「敗北した理由」でしょう。

 すべてを「統一か独立か」の二分論とし「当面保留(当面現状維持)」という選択肢を否定したあげく、「国民党なら統一(それも中国主導の統一)支持、独立なら民進党支持」という二分論を提示する連中(即時独立派)に対し「なぜそんな二分論に従わなければならない。そんな二分論は事実ではない」「私は現状維持派として国民党を支持する」などの異論が幅広く出されたことによって民進党は敗北したわけです。

 「統一か独立か」は当面の政治課題ではない、それが改めて今回の選挙で示されたわけです。

 蔡英文総統をはじめとする民進党、そして、その支持者の中にも同様の油断があったと思われる。

 選挙結果が出る前から民進党の苦戦は予想されていました。油断なんてもんはどこにもありません。

 やっと手に入れた自由と人権を、台湾人が易々と国民党の手に渡すはずがないと思っていた。

 やれやれですね。「蒋介石時代の問題」を「どれほど反省してるか」という問題はともかく、今の国民党は「蒋介石時代の国民党とは違います」。

 そもそも「公選総統」が「李登輝(国民党)→陳水扁(民進党)→馬英九(国民党)→蔡英文(民進党)」と何度も政権交代をしている以上「国民党が政権奪取したら民主主義が否定される」かのような主張はデマでしかない。それが事実なら「蔡英文による政権奪取」はあり得なかったでしょう。かつ今回は民進党が大敗したとはいえ「統一地方選」です。

 国民党に投票したメンツの中には「私は民進党支持だが今の蔡英文路線には反対だ。だから蔡英文にお灸を据えたい。彼女が反省して政治を改めるなり、彼女が総統をやめて、『国民党内の別の人間』が総統になるなりしないと台湾は駄目になる。今回は国政選挙じゃないから、民進党が大敗しても下野はしない。蔡英文路線が変わるだけだ」という人間だっておそらくはいたわけです。国民党への投票者を「すべて強固な国民党支持者」と決めつけたあげく、「国民党支持=中国主導の統一支持」と決めつけるのは明らかなデマです。

 今や、国民党は以前かぶっていた化けの皮をかなぐり捨て、「中国との統一」を望んでいることを隠そうともしない。

 完全なデマですね。国民党は以前から「統一主張」ですし、その統一主張は「台湾の自主性を保持した上での統一」であり、かつ「当面は統一の条件が整っていないため、統一は遠い将来の目標。しばらくは中国との文化、経済交流にとどめる」つう代物でしかありません。

 「今すぐ統一を目指す」「中国主導の統一」なんて国民党は主張していない。

 甘い言葉に騙されて、中国に「復帰」した後で、後悔している香港のことを知らないのか?

 香港の場合、英国から「返還された」のであって、香港市民が自主的に「復帰した」わけではありません。そして繰り返しますが国民党支持は「現状維持」も含んでおり「統一支持」では必ずしもありません(国民党支持が即時独立支持を意味しないことだけは事実ですが)。


■産経【主張】中国の報復措置 「法の支配」共有できない

https://www.sankei.com/column/news/181214/clm1812140001-n1.html

 「そういうこというなら、領事館に来た人間をぶっ殺した上、死体をどっかに遺棄するようなサウジとも共有できないよね?。サウジはろくに批判しないで中国だけ悪口ですか?」

 「つうか安倍がやらかしたモリカケ(完全な違法行為)はどうなのよ?。あれが法の支配だとでも思ってるの?。名誉毀損で敗訴した人間・阿比留を懲戒処分どころか、出世させる産経の行為は『明らかに法の支配に挑戦してる』よね。別に中国擁護する気もねえけど、産経に法の支配を云々する資格ねえだろ。黙ってろ、かす野郎」ですね。

「法の支配」とは一般に、統治する側も法に拘束されるという原理である。

 つまり「現時点」においては「殺人の黒幕であるムハンマド皇太子が政界引退すらしないサウジ」「モリカケなんかやらかしても安倍首相が辞任しない日本」では「統治する側は法に拘束されない」のだから「法の支配」がないと言うことです。

 で産経さんはいつ「サウジや日本に法の支配がないことを批判」するの?。「安倍打倒!」とか「せめてムハンマドは政界引退しろ!」「日本はサウジと断交すべきだ!」とかいついうの?

 記憶に新しいのは10年、沖縄・尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件だ。公務執行妨害の疑いで逮捕・送検された中国人船長を那覇地検は処分保留のまま、釈放した。

 那覇地検は「わが国国民への影響や今後の日中関係を考慮した」と釈放の理由を説明した。

 中国側は船長の逮捕を受けて日本の中堅ゼネコン社員ら4人の身柄を拘束し、これに慌てた当時の民主党政権が検察庁に釈放を迫ったものだった。

 この問題は、二重の意味で大きな禍根を残した。政府が政治・外交上の判断を検察に責任転嫁したことで生じた司法への不信と、中国に国内法の恣意的運用を人質に自国民を釈放させる、誤った成功体験を与えたことである。

 やれやれですね。ゼネコン社員(フジタ社員)が解放されなくても良かったとでも言うのか。

 そもそも過去において「こうした事件で逮捕などしていない」ことを考えれば逮捕自体が重大な判断ミスだったわけです。そしてこの尖閣侵入事件が「微罪」であることを考えれば「森友での起訴ゼロ」とは違い、そんなに非難されるようなことではない。

 つうか「検察への不信」つうなら

・秘書給与詐取事件で自民議員がいわゆる陣笠以外ほとんど起訴されず、むしろ野党幹部(当時、社民党政策審議会長。現在、立憲民主党国対委員長)の辻元氏が起訴されたこと

・日歯連事件で「マスコミ報道で名前が出た橋本元首相、青木*24官房長官、野中*25官房長官」は一人も起訴されず、一方で、報道では名前の出なかった、しかも橋本、青木、野中氏らとは日歯連事件発覚当時、仲が悪かったとされる村岡*26官房長官だけがなぜか起訴されたこと

・西松事件で二階*27元運輸相(当時、現幹事長)の名前も出たのに、小沢一郎民主党幹事長の秘書しか起訴されなかったこと

・「森友への国有地売買」で背任や横領での起訴が一人もなかったこと

の方が俺的に「橋本氏、野中氏らや二階氏、安倍といった自民政治家の政治力に屈服したんだろうな」と不信を助長してますが。

 そして「人質解放のため(まあそれだけが理由ではないでしょうが)」の政治判断は駄目だつうなら、産経的には「佐藤*28政権がよど号ハイジャックで、よど号グループの北朝鮮行きを認めたこと」「福田*29政権がダッカ事件で身代金を払い赤軍メンバーの一部を解放したこと」もすべきでなかったのか。

 あるいは「池田内閣・大平外相による周鴻慶事件」の処理は産経的にはどうなるのか。

 まあ自民応援団産経なので民主党政権とは違い「佐藤や福田、大平は詭弁で正当化する」のかもしれない。一方で「北朝鮮やよど号グループや赤軍派なんか大嫌い、もちろん中国は大嫌い」つう理由から「佐藤や福田、大平はあんなことすべきでなかった」というのかもしれない。

 どっちにしろ、産経の脳内に「法の支配」なんてご大層なもんが本当はないこと、「身柄拘束されたフジタの社員に対する同情の念がかけらもないこと」だけは確かでしょう。

 もちろん冗談ですが「社員が中国政府に身柄拘束されても同じ事がいえるのか」是非見たいので、中国には「産経・中国支局長」でも身柄拘束してほしいですね。

参考

■周鴻慶事件(ウィキペディア「LT貿易」参照)

 1963年9月に中国(中華人民共和国)油圧機器訪日代表団の通訳として来日した周鴻慶が、全日程を終える直前の10月7日早朝、ソ連大使館に亡命を求めたことから始まった事件である。周はその後、ソ連に亡命を拒否されたことから、亡命希望先を台湾(中華民国)に変更。亡命先に指名された台湾政府は、日本側に周鴻慶の引き渡しを強く求めたが、経済的観点から、中国との関係悪化を恐れた日本政府(当時は池田*30政権で外相は大平正芳*31)はパスポート期限切れを理由に10月8日周を拘留、その後10月24日には「本人の意志」が中国への帰国に変わったとして、翌1964年1月10日中国大連に送還した。

 この一連の日本側の対応に台湾側は激怒し、駐日大使を召還すると共に日本政府へ厳重な警告と抗議を行い、日台(日華)関係は断絶の危機に瀕した。この台湾側の反発を解くため、池田首相、大平外相は、吉田茂*32元首相に個人の資格*33で台湾を訪問することを要請。吉田は池田首相の親書を持参して台北へ赴き、要人と会談した。しかし帰国後の1964年(昭和39年)5月、張群国民党秘書長へ宛てた吉田の書簡の中に対中プラント輸出に輸銀(政府系金融機関日本輸出入銀行。現在の国際協力銀行)の融資は使用しないと表明してあったため(いわゆる「吉田書簡問題」)、先に契約が成立していた倉敷レーヨン(現クラレ)に較べ、ニチボー(現ユニチカ)の契約調印は大幅に遅れることになった。

 周鴻慶事件での池田や大平の対応が面白いですね。池田や大平がリベラル保守であり、岸*34のような『極右の台湾ロビー』でないことは割り引く必要がありますが、「台湾と国交があった」この時代ですら「中国と関係が悪くなると経済的な意味でまずい」と池田らは判断していたわけです。「中国が経済大国となった今」ならなおさら、「中国と関係が悪くなると経済的な意味でまずい」でしょう。

http://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/JPCH/19640113.O1J.html

■周鴻慶事件に関する人民日報(事件当時)記事、から一部引用

 (ボーガス注:亡命希望を拒否した)ソ連大使館が周鴻慶氏を日本当局に引き渡したあと,米帝国主義と蒋介石グループはだたちに一連の陰謀活動を進め,まず日本政府に圧力を加え,日本政府が周鴻慶氏を台湾蒋介石グループに引き渡すようせまったが,日本政府は「必ず本人の意思を尊重しなければならない」ということを理由に同意しなかった。つづいて蒋介石グループのいわゆる駐日「大使館」の一等秘書呉玉良と米国と深い関係のある日本の弁護士が16日の午前,拘留所で無理やり周鴻慶氏と会見,脅迫と誘惑の手段で周鴻慶氏に祖国にそむくようせまった。しかしその日の午後,周鴻慶氏は日本の日中貿易促進会の依頼を受けた弁護士小田成光氏と会ったさい,その場で台湾にゆきたくないと述べた。17日,周鴻慶氏は日本の入国管理局で小田成光氏と蒋介石グループの雇った弁護士の3方面との対決の際,何のあいまいさもなく,はっきりと台湾にゆきたくないことを表明し,正式に小田成光氏をその代理人として委任した。

 周鴻慶氏は日本の友人と愛国的な華僑の援助と支持を受けたあと,体も日ましによくなり,愛国主義の自覚は大いに高まり,たゆまずあくまで祖国に帰る闘争をくりひろげた。周鴻慶氏は10月24日,蒋介石一味が周鴻慶氏をひっかけるために送ったワイロの品物全部を拘留所の外に投げ出し,同時に次のような声明を発表した。

「わたしは代表団の帰国に先だち,酒に酔い,その他の原因から代表団を離れた」

「だがある人はこの機会に乗じてさまざまな甘言と誘惑の手段をつかい,ときにはおどしの手段まで使って政治的に私を利用しようとはかった」

「しかし私は祖国、偉大な中華人民共和国を愛している」

「私は祖国に帰る」と。

 周鴻慶氏が1回目の声明を発表してから日本政府は10月26日,周鴻慶氏に対し強制立ちのき状を発したが,米国や蒋介石一味のさまざまな妨害にあり,周鴻慶氏はすぐに「出国許可証」を受けとることができなかった。このような状況の下で周鴻慶氏はあくまで祖国への帰国を要求するため,11月1日から絶食闘争をはじめ,かさねて声明を発表し,「私はできるだけ早く中華人民共和国に帰りたいと思っている」,「日本は私に強制立ちのき状をだしたが,今日にいたるも理由なく私を拘留している」,「したがってこれ以上たえしのぶことはできない。今日午前6時から,私を帰国させるまで絶食することにした」と述べた。

 11月4日,周鴻慶氏は絶食闘争を堅持している間に3回目の声明を発表した。声明は「私はどうしても中華人民共和国に帰る。絶対に台湾にはゆかない。私に台湾にゆけと強制しても死んでもゆかない」,もし「金や美人を使えば私に影響を与えられると考える人がおれば,それは大きい間違いである」と述べた。周氏は声明のなかで,日本と中華人民共和国がいま行なっている貿易は今後しだいに拡大するだろうし,日本政府が一日も早く私を祖国に帰すよう望むと指摘した。

 周鴻慶氏の絶食闘争は11月5日まで続けられ,もう身体を維持してゆけなくなったが,彼はなおも絶食を堅持するとともに,帰国できないならばむしろ死をと表明した。彼の健康状況を考え,日本の友人は周鴻慶氏に絶食をやめるよう勧告し,周鴻慶氏は7日保釈されて,日本の赤十字病院へ移され,治療を受けた。周氏は病気療養中に再び12月7日と24日に第4回と第5回の声明を発表し,日本政府が法律にもとづき彼に「出国許可証」を発給し,1日も早く帰国させるよう要求した。

 周鴻慶氏の事件が起こってから,日本共産党日中友好協会,日中貿易促進会,国民救援会,日本婦人団体連合会,国際貿易促進協会,日本労働組合総評議会(総評),東京華僑総会など32の政党と団体からなる周鴻慶氏事件対策委員会を組織し,日本赤十字社,各友好商社,高碕達之助*35,黒田寿男*36,鈴木一雄*37,岩間正男*38,安斎庫治,金子満広*39石橋湛山*40,松村謙三*41,穂積七郎*42,原彪*43,細迫兼光*44,猪俣浩三*45宇都宮徳馬*46岡崎嘉平太*47平塚常次郎*48,中島健蔵*49,須藤五郎*50,岡田春夫*51,大谷瑩潤*52,宮崎世民*53,西川景文*54,壬生照順*55,海野普吉*56,竹山祐太郎*57,古井喜実*58,緒方浩,櫛田フキ*59,帆足計*60,藤田茂*61など多くの著名人と各界代表がそれぞれ活動した。この人たちは集会を開き,署名,募金活動を行ない,請願デモや国会質問を行なって祖国への帰国を要求する周鴻慶氏の闘争を支持し,米国政府、台湾蒋介石一味の妨害,恥知らずな破壊の陰謀を暴露,非難し,日本政府がこの事件に対して適切な処置をとるよう要求した。

 周鴻慶氏があくまでも祖国に帰ることを要求する闘争をくりひろげているとき,台湾の蒋介石一味は在日華僑の迫害,台湾における日本商品の排斥,日本業者の台湾における開業申請処理の停止,台北「中央日報」への日本業者の広告掲載停止など,また駐日「大使館」の閉鎖を決定するといったゼスチュアをし,日本と蒋介石一味との「断交」のさいは駐日フィリピン大使館に蒋介石一味の在日事務を代行してもらうなどといって日本にせまり,ありとあらゆる手を使って日本政府に圧力を加え,日本政府が周鴻慶氏を蒋介石一味に引きわたすよう陰謀をめぐらした。台湾蒋介石一味はまた,もし日本が船を派遣し周鴻慶氏を帰国させるならば,蒋介石一味の艦艇は途中で妨害して周鴻慶氏を奪うだろうとか,南朝鮮(ボーガス注:韓国のこと)を通じて活動を進め,南朝鮮が蒋介石一味に協力して日本政府に圧力を加え,周鴻慶氏の帰国を妨害しようとした。

 蒋介石一味の威かくは周鴻慶氏の帰国をはばむことができなかった。日本政府は,中華人民共和国にあくまで帰るという周鴻慶氏本人の意思にもとづき,公正かつ合理的な態度をとり,12月27日,日本を訪問中の中共紅十字会代表団に周鴻慶氏を引き渡し,周鴻慶氏は愛国的な華僑・蔡世金氏の家にしばらく住み,日本政府は1月1日「出国許可証」をだした。

*1:著書『「日中友好」は日本を滅ぼす!』(2005年、講談社プラスアルファ新書)、『なぜ、日本人は日本をおとしめ中国に媚びるのか』(2009年、ワック文庫)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)、『中国崩壊カウントダウン』(2014年、宝島社)、『「全身病巣」国家・中国の死に方』(2014年、宝島SUGOI文庫)、『世界征服を夢見る嫌われ者国家 中国の狂気』(2014年、ビジネス社)、『なぜ中国人にはもう1%も未来がないのか』(2014年、徳間書店)、『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)、『狂気の沙汰の習近平体制』(2016年、ビジネス社)、『冗談か悪夢のような中国という災厄』(2017年、ビジネス社)、『習近平の終身独裁で始まる中国の大暗黒時代』(2017年、徳間書店)、『教えて石平さん。日本はもうすでに中国にのっとられているって本当ですか?』(2017年、SB新書) 、『なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか』(2017年、KADOKAWA)、『中国五千年の虚言史』(2018年、徳間書店)、『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか』(2018年、PHP新書)、『アメリカの本気を見誤り、中国を「地獄」へ導く習近平の狂気』(2018年、ビジネス社)、『なぜ中国は民主化したくてもできないのか』(2018年、KADOKAWA)などトンデモ右翼本多数。

*2:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*3:なお、週金の記事の筆者はM谷氏ご本人です。

*4:もちろん「米国と日本では孔子学院の運営方針が違う」つう可能性があるのでこれだけでは「日本で閉鎖してないから米国での閉鎖は不当だ」とも、逆に「日本でも閉鎖すべきだ」ともいうことはできません。

*5:著書『これからの日本、これからの教育』(共著、2017年、ちくま新書)、『面従腹背』(2018年、毎日新聞出版)、『前川喜平「官」を語る』(共著、2018年、宝島社)、『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る:高校中退・夜間中学・外国につながる子ども・LGBT・沖縄の歴史教育』(共著、2018年、明石書店)、『前川喜平が語る、考える。:学ぶことと育つこと、在日とアイデンティティー、あなたと私。』(共著、2018年、本の泉社)、『ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題』(共著、2019年刊行予定、集英社)

*6:裁判では検察の論告で「史上最高の黒い金メダルチャンピオン」、地裁の判決文では「悪魔の申し子」と形容された(ウィキペディア「西口彰」参照)。

*7:現時点での「日本での単独犯による殺害最多件数(八つ墓村のモデルになった津山事件)」が30名殺害ですからねえ。30名でもいい加減キチガイなのに単独犯で52名ですか(絶句)。

*8:台北市長、台湾省主席、副総統などを経て総統

*9:北部準州の州都

*10:個人サイト(http://www010.upp.so-net.ne.jp/keinaka/)。著書『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?:「ニッポン大好き」の秘密を解く』(2015年、中公新書ラクレ)、『中国人エリートは日本をめざす:なぜ東大は中国人だらけなのか?』(2016年、中公新書ラクレ)、『なぜ中国人は財布を持たないのか』(2017年、日本経済新聞出版社)、『中国人富裕層はなぜ「日本の老舗」が好きなのか』(2018年、プレジデント社)、『日本の「中国人」社会』(2018年、日本経済新聞出版社)など

*11:著書『自滅する中国』(2013年、芙蓉書房出版)、『中国4.0:暴発する中華帝国』(2016年、文春新書)、『戦争にチャンスを与えよ』(2017年、文春新書)、『日本4.0:国家戦略の新しいリアル』(2018年、文春新書)など

*12:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*13:そもそも「知的財産権侵害が事実でも」、そんなことと関税引き上げと関係ないでしょう。

*14:インディアナ州知事を経て副大統領

*15:鳩山、菅内閣総務副大臣、野田内閣防衛副大臣、民主党幹事長代行などを経て国民民主党副代表

*16:黒竜江省の省都

*17:著書『もうひとつのチベット現代史: プンツォク=ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*18:昔はともかく今は「中国は科学技術で発展途上国」なんて認識はないと思いますね。これは阿部の誤った認識に過ぎないでしょう。

*19:電子工業大臣、上海市長・党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*20:著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』(2005年、平凡社)、『チンギス・ハーン祭祀』(2005年、風響社)『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『続・墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイド文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍モンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年、岩波書店)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)など

*21:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*22:著書『中国を知る』(1990年、岩波ジュニア新書)、『トウ小平の遺産』(1995年、岩波新書)など

*23ロシアゲート事件を「選挙介入してるのはむしろ中国」だとごまかし、かつ「予想される民進党の敗北」をごまかすためのトランプ政権の強弁であり、実際には中国が介入してるか疑問というのが一般的見解です。

*24:自民党参院会長、森内閣官房長官など歴任

*25:村山内閣自治相・国家公安委員長、小渕内閣官房長官、自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*26宇野内閣郵政相、海部内閣運輸相、橋本内閣官房長官、自民党総務会長(森総裁時代)など歴任

*27:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*28:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*29:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*30:吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*31:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相

*32:東久邇、幣原内閣外相を経て首相

*33:「個人の資格」ということは、つまりは「政治的問題が起こったら」『私個人がやったことで池田首相、大平外相は関係ない(吉田)』ということで泥をかぶるという話ですね。

*34:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*35:東洋製罐社長。政界入りし、鳩山内閣経済企画庁長官、岸内閣通産相(科学技術庁長官兼務)など歴任

*36衆院議員日本社会党)。日中友好協会会長

*37:日中貿易促進会理事長

*38:参院議員(日本共産党

*39衆院議員日本共産党書記局長、副委員長など歴任

*40:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*41東久邇宮内閣厚生相、幣原内閣農林相、鳩山内閣文相など歴任

*42衆院議員日本社会党

*43:衆院副議長。衆院議員日本社会党

*44日本社会党国対委員長衆院議員

*45衆院議員日本社会党

*46:ミノファーゲン製薬社長。衆院議員(自民党)

*47:池貝鉄工、丸善石油、全日空の社長、日中経済協会顧問を歴任。

*48:日魯漁業社長、日ソ協会副会長など歴任。吉田内閣で運輸相

*49文芸評論家。日中文化交流協会理事長

*50:参院議員(日本共産党

*51:衆院副議長。衆院議員日本社会党

*52:浄土真宗大谷派(東本願寺)の僧侶。一時、参院議員を務めた。

*53日中友好協会理事長

*54:日蓮宗の僧侶

*55:天台宗の僧侶。日本宗教者平和協議会理事長

*56:弁護士。自由人権協会理事長、日本弁護士会連合会会長、日本民主法律家協会代表理事など歴任

*57:鳩山内閣建設相、自民党国対委員長(池田総裁時代)、静岡県知事など歴任

*58:池田内閣厚生相、大平内閣法相を歴任。また日中友好議連会長を務めた。

*59:婦人民主クラブ委員長、日本婦人団体連合会会長、国際民主婦人連盟副会長を歴任。櫛田民蔵(マルクス主義経済学者)の未亡人。

*60:参院議員(日本社会党

*61中国帰還者連絡会会長。元陸軍中将

2018-11-29

今日の産経&しんぶん赤旗ニュース(11/29、30分)ほか

| 21:58 |

秋篠宮関係ツイート

常岡浩介がリツイート

ちはる

 秋篠宮の会見、テレビでは長女の結婚のことばかりで、大嘗祭についての発言は取り上げていない。テレビがだめな理由だよ。

 最近のテレビニュースは見てると不愉快になるのでなるべく見ないことに努めてます。

立川談四楼

 秋篠宮様大嘗祭に関する発言には驚いた。しかし公費*1でなく内廷費での「身の丈に合った儀式が本来の姿」は至極まっとうな意見

 秋篠宮過大評価する気はありませんが確かにまともな意見だとは思います。


産経【主張】大嘗祭 国費でつつがなく挙行を

https://www.sankei.com/column/news/181201/clm1812010002-n1.html

 「内廷費」だって国費(税金)なんですがねえ。タイトルに「宮廷費で」と書かないあたり産経のせこさを実感します。

 大嘗祭をはじめとする宮中祭祀一般宗教と同列視して、私的行為と見なす必要はないのである。

 いや大ありですよ。戦前と違って、今、神道は国教じゃないですから。しかし「一般宗教とは違います」つうなら「宮中祭祀」と書かないで「宮中行事」と書いたらどうなんですかねえ。

 「祭祀」て宗教用語以外何物でもないでしょうに。

 費用を節約し、行事を簡素化しようと促された秋篠宮さまのご発言は、国民の負担をできるだけ少なくしようというお考えとして受け止めたい。

 「政教分離」が秋篠宮の念頭にあることは間違いないだろうに、それを故意に無視する産経です。

 つうかさ、「簡素化、負担軽減と言う趣旨と受け止める」とか言うけど、簡素化も負担軽減もしないだろ、お前ら、ウヨは。そして「イヤー簡素化にも負担軽減にも限界があるから、まさか天皇相手にみすぼらしい行事もできんでしょ」と言い訳して終わりだろ。

 長い歴史を振り返れば、戦乱期など大嘗祭が行われなかった時代もあった。つつがなく行えるのは日本が栄えている証しである。

 戦国時代を持ち出されてもねえ(苦笑)。全然政治状況、社会背景が違うやん。

 秋篠宮さまのご発言に対して、天皇皇族が控えられるべき政治的発言ではないかとの指摘があるが、見当違いだ。皇室のご活動に関わる重要な事柄天皇皇族が考えを示されるのは当然であり、封じ込められるべきではない。

 意外ですね。「政治的発言ガー」とか言い出して秋篠宮批判するかと思ってました。つうか、その理屈だと「現天皇の退位したい発言」も問題ないわけですか?。産経は現天皇批判してた気がするのですが。

 そして仮に天皇皇族が「女帝制度導入はとてもいいと思います」とでもいった*2ら「女帝反対」産経は何という気でしょうか?

 ご発言で、山本信一郎*3宮内庁長官が「聞く耳を持たなかった」と評された。皇族宮内庁の綿密な意思疎通も大切である。

 この件は宮内庁の一存の訳がなく「安倍の考え」でしょうに。秋篠宮だって立場上安倍批判しなかっただけなのに、産経も酷い詭弁をはくもんです。

 つうか内心では産経秋篠宮に「共産党みたいなことを言うな!」「安倍首相のメンツを潰すつもりか!」「黙れ!」とマジギレしてるよね?


産経秋篠宮さま53歳 大嘗祭「身の丈にあった儀式に」代替わり行事でご見解 眞子さまご結婚延期にご言及』

https://www.sankei.com/life/news/181130/lif1811300006-n1.html

 本文では「朝日記事と同じ指摘(内廷費から出すべきだと秋篠宮が言った)」はありますがタイトルが「身の丈に合った」云々で「節約してほしい」的なイメージしか伝えないあたり産経らしいでたらめぶりです。秋篠宮が「政教分離原則の問題があるから」と明言していなかったのだとしても、そういう思惑は明らかにあるでしょうにねえ。

 なお、「皇族の政治的発言の問題」はありますが

1)大嘗祭への宮廷費支出違憲というのが学会通説

2)そうした意見を無視してまで、宮廷費でやる必要はないと思う、内廷費で十分つう、彼の意見は正論(まあ皇室が政治紛争に巻き込まれるようなことをする安倍の方がむしろ問題でしょう)

つう意味でまあ「許容範囲」かと個人的には思います。彼もそうした認識で発言したのであり、思いつきを考えなしに口にしたわけでもないでしょう。


■朝日『秋篠宮さま、大嘗祭支出に疑義「宮内庁聞く耳持たず」』

https://www.asahi.com/articles/ASLCQ44BQLCQUTIL01F.html

 まあ「宮内庁は安倍の命令で動いてるだけ」ですが、立場上、秋篠宮もさすがに「安倍総理与党幹部、聞く耳持たず」とはいえないわけです。

 この話は、 

天皇の「代替わり」にともなう儀式に関する申し入れ(2018年3月22日 日本共産党中央委員会

https://www.jcp.or.jp/web_policy/2018/03/post-778.html

という、共産党などが主張する政教分離原則的な話ですね。「現天皇である父が即位した前回は、大嘗祭神道色が強い)は公費的な部分(宮廷費)ではなく私費的な部分(内廷費)から出してるから今回もそうすべきだ」と言う話です(もちろん「内廷費だって結局税金だし、金の出所がどこだろうと、天皇は「象徴」という公人だから、そもそも神道色の強い大嘗祭はやるべきではない」つう主張もあります。ただし秋篠宮の立場では「大嘗祭はやる必要ない」とはさすがにいえないでしょう)。

 産経桜井よしこらウヨなどはこうした主張を

https://yoshiko-sakurai.jp/2018/11/29/7785

櫻井よしこ

昭和天皇崩御の時の大喪の礼を振りかえると、政教分離という言葉が飛び交っていた。憲法20条第3項は「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と定めている。これを表面的、機械的にとらえて宗教性が強いとして、大喪の礼への国の関わりを批判する声があった。

大喪の礼では、宗教色をなくすため鳥居が除かれた。

日本の伝統に基づけば穏やかに行われるべき自然なことが批判された

というように「反日だ、皇室敵視だ、伝統否定だ」「宮廷費から出して何が悪い」などと敵視してきたわけですが、「建前では彼らが尊敬してるはずの秋篠宮のこうした発言」にはどう対応するのか。

 まあ本命が「なかったことにして無視」、対抗が「間違ってると非難(さすがに共産党などに対するほどの悪口ではないでしょうが)」でしょうが。

 なお、この発言は「朝日の独自取材でこうした発言をしていたことが分かった」ではなく、「宮内庁記者クラブの定例記者会見」ですので「秋篠宮の公式な発言」であり、「産経を含む」朝日以外の記者も発言場所には当然います(当然、ウヨの大好きな「朝日の捏造記事」つう言い訳は出来ません)。

 もちろんこうしたこと秋篠宮が言ってるのは「政教分離云々」というより「安倍のごり押しに加担した場合の後が怖い。安倍でなきゃ前回と同じだったろうし、終身首相じゃないんだからいつまでも安倍政権が続くわけでもない(当たり前ですが)。可能性から言えば、今後、自民下野、共産参加の連立政権だってあり得る。今回、こんなことを認めたら、『天皇制って結局、安倍のようなウヨの政治的道具じゃん。なくした方がよくね?』となって皇室にとってかえってまずいのではないか」つう保身でしょう。

 その意味で、高世『憲法を守ろうと闘う天皇』(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181021)のように『憲法政教分離を守ろうとする秋篠宮』とは絶賛する気はありません。

 とはいえ昭和天皇なら多分「前回が間違ってた」とか言い出すんでしょうから、それなりには秋篠宮を「評価」はします。そもそも秋篠宮もこうした発言をすればウヨ連中に憎まれ、恨まれ、嫌われることは覚悟してるでしょう。

 なお、このあたり彼の両親(天皇皇后)や兄夫婦(皇太子夫婦)など、彼以外の皇族がどういう価値観は気になるところです。彼の独自の立場なのか、実は他の皇族も多くは同意見なのか。

 いずれにせよ「明治150年式典に天皇が出なかったこと」といい、今回の秋篠宮といい、皇室が安倍と距離を置きたがってることは明白でしょう。

 そして安倍やよしこのようなウヨ連中は、「我々は皇室崇拝者です」つう建前上、口に出さないとはいえ「本音の世界」では「秋篠宮の野郎ふざけんな」「こんなこと言うなんて嫁の悪影響か?」などでしょう。共産党などが同じ事言えば「反日だ、皇室敵視だ、伝統否定だ」「宮廷費から出して何が悪い」などと悪口ですからね。

 このあたりは

・「俺が朝鮮学校無償化除外を批判すると絡む癖に、前川氏が同じこというと何も言わないでだんまり」のid:noharra(八木孝三)そっくり

・俺やid:Bill_McCrearyさんに対しては中国に甘いと抜かしながら、「ノルウェーに霞を食えとはいえない」といいだすid:Mukkeそっくり

のウヨ連中のでたらめぶりです。改めて「自称皇室崇拝のウヨ連中」と「id:noharraid:Mukke」のでたらめさを痛感しています。


スポーツニッポン秋篠宮さま 眞子さま結婚に厳しい見解 金銭トラブル「クリアに」』

https://www.sponichi.co.jp/society/news/2018/11/29/kiji/20181129s00042000342000c.html

 週刊誌でいろいろ報道されれば当然こうなるでしょう。婚約者とやらの海外留学も「結納が一時延期となった」のも結局はこういうことだったわけです。

 もはや結婚の可能性は「ほとんど皆無」でしょうね。「結納一時延期(但し現時点では再開の見込みなし)」「海外留学」から時間がたってほとぼりが冷めたから事実上「あれらは私が婚約に反対したからです」と秋篠宮も認めるに至ったわけです。

眞子内親王の結婚延期について

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180305

で高世は「ウヨに誹謗中傷されてる」と「婚約相手にすごく甘い見方をしてました」が今となってはこの見解を訂正するんですかね。それとも「まさかとは思いますが」、226事件青年将校が「昭和天皇は取り巻きに間違った情報を与えられてる、暗殺してでも取り巻きを排除する」と考えたみたいに「秋篠宮は取り巻きにデマ情報を与えられてる」と言い出すのか(もちろん暗殺はしないでしょうが)。

 なお、手前味噌ですが俺個人は過去記事(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180222/5064208022)で「個人的には当事者じゃないからどうでもいいけど、高世の主張おかしいだろ。どうみても秋篠宮夫妻、つまり両親が娘の婚約相手に不信感をいだいてんじゃねえの?」と書いています。まあこんなん誰でも思いつくことですが。しかし過去記事にも書きましたが、宮内庁は「いわゆる身体検査」とかしないんですかね?。それとも「したけど気づかなかった」のか。


【ここから産経赤旗です】

赤旗即位日の休日は賛成だが違憲の儀式の日の休日は反対、笠井政策委員長が表明』

 日本共産党笠井亮政策委員長は30日、国会内の記者会見で、来年5月1日の新天皇即位の日と「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日を休日とする法案日本共産党は反対したと述べ、その理由は「天皇が退位し、新天皇即位する。その日を休日にするのは賛成だが、違憲の儀式の日を休日にすることには反対ということだ」と説明しました。

 「違憲の儀式」とは「剣璽けんじ)等承継の儀、即位朝見の儀(5/1実施予定)」「即位礼正殿の儀(10/22実施予定)」ですね。

 政府方針ではこれらは神道色の強い儀式であるため、政教分離観点から、共産党は「そもそも実施しない」か、「神道色を除いた儀式とすること(また宮廷費ではなく内廷費を使用すること)」を求めています。俺的には全く同感ですね。


赤旗『「残存兵30%まで戦闘」、石垣での「島嶼奪回」作戦、赤嶺議員防衛省内部文書を暴露』

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-30/2018113001_03_1.html

 「正気なのか?」「どこの国が石垣島(もちろん石垣有人島)に攻めてくると想定してるのか?(中国?)」ですね。正気とはとても思えません。

 ネット上で指摘がありますが、そもそも「上陸を許してる」時点で敗北も同然です。本来なら上陸できないように、徹底的にたたいて撃退するのが本筋なわけです。

 正気でないからこそ「兵隊の7割が死んでもかまわない、それでも勝てる(つうかそうなったら民間人もどれだけ死ぬか、沖縄戦の悲劇が再現されるんじゃねえのか、どんだけ自衛隊は無神経なんだ*4という話です)」なんて非常識なアホ文章を作成したあげく、共産党に「戦前日本軍並みの玉砕路線で酷すぎる」「沖縄戦の悲劇を現代に再現する気か」などと突っ込まれる羽目になるのではないか。

 まあ自衛隊内部の常識人による内部告発でしょうか?

 まあ正気でなくて「机上の作文」でも公文書である以上、こうした突っ込みはされて当然です。このトンデモ文書が一人歩きして、害悪を生む危険性は否定できませんし。


産経『「お金で買えない宝物いただいた」 残留孤児女性、夜間中学で日本語習得』(吉田智香)

https://www.sankei.com/west/news/181129/wst1811290020-n1.html

 産経には珍しく「夜間学校の重要性」を訴える良記事だと思うので、紹介しておきます。

*1:原文のまま。正確には「宮廷費」。

*2:まあ内心はともかくそういうことを公言はしないでしょうが。

*3:元自治官僚自治省大臣官房審議官選挙担当)、総務省大臣官房審議官選挙担当)、内閣府事務次官宮内庁次長などを経て宮内庁長官

*4:もちろん沖縄出身の赤嶺氏もそうした思惑での批判でしょうし、自民党員ですら沖縄県民なら怒りを覚える人間は少なくないんじゃないか。

リベラルリベラル 2018/11/30 08:54 「秋篠宮は左翼だ」と叫ぶアホウヨが出て来るでしょうね(笑)

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/11/30 20:03 リベラルさん
 そうなんでしょうね。

2018-11-28

今日の産経ニュース(11/28分)ほか

| 21:58 |

ちきゅう座『不思議でわけの分からぬアベ政権の継続』澤藤統一郎*1

http://chikyuza.net/archives/89333

 詳しい引用は省略します。確かに澤藤氏が言うとおり「まともな人間にとってはモリカケの安倍など論外」であり「安倍政権6年」という現状には「日本も劣化した」という嘆きしか出てきません。まあ、澤藤氏も言うように「諦めたらそこで終わり」ではありますが。


【ここから産経です】

■「気候変動止めようがない」中川毅*2立命館大教授講演

https://www.sankei.com/west/news/181128/wst1811280052-n1.html

 まあ産経なんで、記事タイトル「気候変動止めようがない(本気で言ってるなら温暖化防止の国際的取り組みを否定する暴論です)」から、この講演が

・本命「温暖化CO2原因説を否定。温暖化は自然現象で人為的なものではないとする」

・対抗「温暖化CO2原因説は認めるが、『無理にCO2を減らしたら経済が破綻する』と主張」

のどっちかだろうなと言うことは想像がつきます。記事を信じれば、本命「温暖化CO2原因説を否定。温暖化は自然現象で人為的なものではないとする」のようですが(ただし産経捏造、曲解の疑い、後に中川氏が産経に抗議する可能性が全否定は出来ません)。

 言うまでもなく、こんなんはえせ科学の暴論であり、世界広しといえども自称全国紙がこれとは産経くらいじゃないか。「昨今の温暖化の大きな原因はCO2排出であり、それを減らすことで温暖化是正できる」つうのが通説です。

 もちろん安倍政権ですら「CO2原因説」です。

 確かに「CO2以外にも温暖化の原因はありますが」、CO2の問題をこのように無視することは「飲酒や喫煙以外にも癌の原因はある」といって飲酒や喫煙の発がんリスク肺がんや肝臓癌など)を否定するくらい馬鹿げています。

 まさに日本の汚点「産経」です。


秩父市姉妹都市韓国・江陵との相互派遣中止 抗議殺到で

https://www.sankei.com/life/news/181128/lif1811280030-n1.html

 こういうときこそ、嫌韓国や歴史修正主義排外主義に対し、行政として毅然とした態度を見せてほしいので非常に残念です。とはいえ、交流中止していいとはいいませんが「右翼テロなど不測の事態を避けたい」「いずれ交流は再開したい」ということらしいので、慰安婦銅像を理由に、サンフランシスコ市との姉妹都市をやめた「維新大阪」より、ずっとましですが。

 

■【主張】ウクライナ艇拿捕 この国と平和条約交渉か

https://www.sankei.com/column/news/181128/clm1811280001-n1.html

 早速ロシア悪口雑言の産経です。


■アサンジ氏と密会か トランプ選対本部長

https://www.sankei.com/world/news/181128/wor1811280003-n1.html

 「マナフォートは元本部長」でアサンジ(ウィキリークス創設者)はロシア亡命してるとはいえプーチン政権とは別人格」ですのでよほど堅い証拠(マナフォートがアサンジとともに不正を働き、それをトランプも了承していたという堅い証拠、出来ればそれプラス「それにプーチン政権も加担していたという証拠」)がないとトランプは「アサンジはプーチンとは別人格」「マナフォートはもう首にした」等と居直るだけでしょう。


■「異様な宗教裁判」と米紙 ゴーン容疑者処遇を批判

https://www.sankei.com/affairs/news/181128/afr1811280001-n1.html

 善意に解釈すればWSJには「ゴーン逮捕は無法とかえん罪とか言い切れるだけの証拠がある」、悪意に解釈すれば「ゴーンとズブズブで、黒を白と強弁してる」でしょうが果たしてどうなることか。

*1:著書『岩手靖国違憲訴訟』(1992年、新日本新書)、『「日の丸君が代」を強制してはならない:都教委通達違憲判決の意義』(2006年、岩波ブックレット)など

*2:著書『人類と気候の10万年史』(2017年講談社ブルーバックス)など

アンドリュー・バルトフェルドアンドリュー・バルトフェルド 2018/11/28 23:00 昨日今日の出来事も含めて投稿します。
長くなりますが、宜しくお願いします。

秩父市の件は、上田も流れに棹を挿しているので、タチが悪いですね。
ウヨの抗議が50件あったのですが、毅然とした対応が取れない市の情けなさを感じます。
新聞記事では、朝日の牧野という記者が書いたのが酷いと聞いています。

昨日の入管法改悪も、最悪で文句を言い続けるべきことです。
水道民営化や漁業法改悪による大手資本への叩き売りもそうですが、「野党がだらしない」という思考停止が見られることに怒りがわきます。

上念司が「檻の中のライオン」という立憲主義擁護の書籍を捻じ曲げて、「左巻き云々(使いたくない言葉ですがツィートした内容ですので)は国民を檻に入れたがっている」というデマを吐いています。

勝谷誠彦が亡くなりました。マスコミは毒舌で有名などと持ち上げていますが「誹謗中傷を撒き散らしたと書けよ」と思いました。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/11/28 23:52 アンドリュー・バルトフェルドさん
>毅然とした対応が取れない市の情けなさを感じます。

 まあその点は同感ですね。大阪市のように韓国を誹謗しない点はいくらかましですが。

>「野党がだらしない」という思考停止

 野党に問題が全くないとは言いませんが、もはやそういうレベルではないでしょう。自民の無法を容認するのか、つう問題でもあるし、テレビ局が特にそうですが、まともに批判報道しないメディアの問題もあります。

>マスコミは毒舌で有名などと持ち上げ

 誹謗中傷と毒舌は違いますよねえ。「死もまた社会奉仕(山県有朋死亡時の石橋湛山の発言とされる)」「先生と言われるほどのバカじゃない」「暖室で酒飲みながら主戦論(戦前の反戦川柳)」のようなのが毒舌でしょう。

リベラルリベラル 2018/11/29 09:52 勝谷はウヨ系でしたが、有田芳生や辻元清美、田中康夫らリベラル系とも親しかったですね。
それと、勝谷が読売テレビ「そこまで言って委員会」を降板させられた理由が、勝谷が小沢一郎シンパになったからと言われてます。
この番組は、陸山会事件(小沢は無実だったのに)以降小沢バッシングを辛坊治郎を筆頭に繰り広げており、小沢を礼賛する勝谷が気にくわなかったと言われています。
そのせいか、本日の読売テレビ「す・またん」でも辛坊は勝谷死去のニュースでも勝谷の事にあまり触れませんでした。
「そこまで言って委員会」の功労者といっていい勝谷なのですが。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/11/29 18:15 リベラルさん
 むしろ「過去の人」であり「たいした業績もない勝谷」のことなど触れない方が正しいと思いますね(辛坊の思惑が何であれ)。

2018-11-27

今日の産経ニュース(11/27分)ほか

| 21:58 |

■五十嵐仁*1の転成仁語『問題点だらけの欠陥法案である入管法改定案は廃案にするべきだ』

https://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-11-28

 この入管法改定案の柱は二つあります。一つは一定の知識や経験を要する「特定技能1号」(通算5年まで)と、もう一つは熟練した技能が条件で家族帯同を認める「特定技能2号」(在留期間更新可)という新たな資格を設けることです。

 ただし、受け入れ分野や5年間の受け入れ上限数は改正案に明記されていません。法務省が年内にも策定する「分野別運用方針」などに委ねているからです。

 このために、野党は「内容がすかすかで問題だらけの白紙委任法案だ」(国民民主党山井和則*2)と批判してきました。問題点だらけの欠陥法案なのです。

 自民党平沢勝栄衆院法務委員会理事は、強行採決について「この問題は議論したらきりがないんです。いくらでも問題点が出てくるんです」と弁解していました。「きりがない」というほど、議論したのでしょうか。

 (ボーガス注:重要法案の上に反対意見が出ているにも関わらず)審議時間は17時間15分にすぎないではありませんか。

 野党は基本的に外国から労働者が入ってくることに反対しているわけではありません。受け入れるなら、すでに入ってきている外国人の技能実習生賃金労働条件の実態をきちんと把握し、改善したうえで新たな労働者の受け入れと共生・定住の制度設計を綿密に行うべきだと主張しているのです。

 しかし、政府はきちんとした資料を出さず、改善したり捏造したり、虚偽答弁を行ったりしてきました。議論の前提を掘り崩してきたのは野党ではなく、政府与党の側でした。

 「外国人材」というとらえ方に示されているように、外国人労働者を「人間」として見ていないのではないでしょうか。これらの人々は労働者として働くだけでなく、地域で生活し社会を構成する一員となるわけですから、そのための住居、教育、医療社会保障などの制度的なバックアップ政府の責任できちんと整備するべきでしょう。

 安倍首相は「移民ではない」と強調していますが、外国人材確保のために入管法をちょっと変えて少し受け入れを増やすだけだから本格的な制度設計は必要ないと言いたいようです。このような矮小化にこそ、最大の問題があります。

 このような態度をとっているのは、一方で「人手不足」を解消して農業介護、建設業などの産業界の要請にこたえて参院選アピールしたいという思惑があり、他方で本格的な「移民」政策への転換ということになれば、強固な支持基盤である極右層の支持を失うのではないかと恐れているからだと思われます。

 だから、拙速であることは十分に分かっていても、あまり時間をかけずに臨時国会で成立させ、参院選前の来年4月から施行したいのでしょう。ただし、注意しなければならないのは、「人手不足」というのも一種のまやかしで、「不足」しているのは雇用の調整弁となるような低賃金で使い勝手がよい「人材」にすぎないということです。

 全く同感なので紹介しておきます。


【ここから産経です】

■【主張】「入管法衆院通過 論点置き去りは許されぬ

https://www.sankei.com/column/news/181128/clm1811280002-n1.html

 珍しく産経安倍批判です。

1)批判動機が悪しき排外主義で「外国人の人権に対する人権擁護意識ではない」

2)結局、野党を明確な形では評価しない*3し、安倍批判も腰が引けてる

とはいえ、「いつもの無茶苦茶な安倍擁護や野党非難などと違い」、「今の法案のままでは欧米のような移民問題の発生や、ブラック企業による外国人相手の違法労働強要(最低賃金法違反など)が懸念される(要約)」ということで、まあ、それなりには「まともな文」かと思います。


入管法改正案、衆院を通過

https://www.sankei.com/politics/news/181127/plt1811270039-n1.html

 野党の反対を無視して強行採決したあげく、「新聞はともかく」テレビ局各局が安倍の恫喝を恐れてか、ろくに批判しないという惨状にはげんなりですが、参院で少しでも状況がましになることを望みたい。まあ、「与党批判派の俺の願望込み」ですが、仮に不幸にして可決されても「問題の表面化」で早晩、再改正は不可避と思いますが。


■元貴乃花親方、景子さんと離婚 平成の大横綱

https://www.sankei.com/life/news/181127/lif1811270004-n1.html

 「貴乃花部屋をやめる」などの「異例な行為」についてさすがについていけなかったのでしょう。貴乃花がこうした異例な行為に行うに当たって妻の意見をどれほど聞いたのかも疑問ですし。

*1法政大学名誉教授、全国革新懇代表世話人。個人サイト(https://igajin.blog.so-net.ne.jp/)。最近の著書として『対決 安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権9条改憲阻止のために』(2018年、学習の友社)など

*2鳩山菅内閣厚労副大臣民進党国対委員長蓮舫代表時代)などを経て国民民主党国対委員長代行

*3とはいえその産経も『国会審議などで指摘されたさまざまな疑問は、解決していない』と書かざるを得ません。もちろん「国家審議で疑問を指摘したのは野党」です。

リベラルリベラル 2018/11/29 09:33 元貴乃花親方は、京都・宇治にある新興宗教「龍神総宮社」にのめり込んでから言動・行動がおかしくなっています。
教組の息子で、貴乃花部屋のタニマチであり、祭主代行の辻元公俊はアホウヨ丸出しのオカルト野郎です。
過去に終末論の本を書いたり、祇園で豪遊しまくる等下品な輩です。
ここに元貴乃花親方の不幸の始まりがあると思います。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/11/29 18:14 リベラルさん
 新興宗教云々はともかくご指摘の通り、貴乃花の言動は非常に奇妙だと思いますね。

2018-11-26

今日の産経ニュース(11/26分)

| 21:58 |

第一次大戦が今の怪物を生んだ 京都大学名誉教授・中西輝政*1

https://special.sankei.com/f/seiron/article/20181126/0001.html

 日本ではいまだに「第一次大戦は主としてヨーロッパの戦争であり日本に深い関わりがあった戦争ではない」という誤った歴史認識が定着しているように思われる。

 日本も日英同盟を口実に参戦し、ドイツを攻撃、その結果「ドイツパラオ」を日本の植民地として獲得してますので「関わりはある」わけです。

 もちろん日中戦争太平洋戦争のようないわゆる「総力戦」ではありませんが。

 歴史に「イフ」は許されないが、あえて言えばもしあの時、第一次世界大戦が起こらなかったら、ロシア革命は決して起こらず、ソ連はこの地上に誕生しなかったであろう(つまり、中国北朝鮮が共産国家となることもなかったはず)。

 確かに直接のロシア革命の引き金は「戦争による生活苦→ロマノフ王朝への反発」でしょうが「戦争がなければ生活苦がなかった」とまでは言えず、当然ながら「戦争がなければ革命がなかった」とは言い切れません。

 そして中国共産党勝利についていえば「ロシア革命によるソ連誕生」より「日本が蒋介石に戦争を仕掛けたこと」のほうが影響としては大きいでしょう。

 スターリン毛沢東勝利を当初予想せず、蒋介石勝利を予想し、そのために、中国共産党への態度が極めて冷淡だったことがのちの「中ソ対立」の一因となったことは有名な話です。

 一方、「日本の仕掛けた戦争」のせいで蒋介石は「共産党打倒に力を十分注ぐこと」ができず、あげく、西安事件国共合作をする羽目になるわけです。

 だからこそ毛沢東はのちに「日本のおかげで勝利できた」というきわどい冗談を飛ばすし、大森勝久氏などは「毛沢東をアシストするために日本は蒋介石に戦争を仕掛けた、近衛文麿ソ連の手先だ」などという陰謀論放言するわけです。

 まあ、「1945年の日本敗戦後、内戦が4年続いていること」を考えれば「日本のために共産党勝利した」というほど話は単純ではないでしょうし、また「日本が戦争を蒋介石に仕掛けなくても毛沢東勝利した」かもしれませんが、それにしても日本の存在が蒋介石共産党打倒作戦を妨害したことは事実です。

*1:著書『大英帝国衰亡史』(2004年、PHP文庫)、『迫りくる日中冷戦の時代』(2012年、PHP新書)、『中国外交の大失敗』(2014年PHP新書)、『アメリカ外交の魂』(2014年、文春学藝ライブラリー)など

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/11/27 08:07 >ロシア革命は決して起こらず、ソ連はこの地上に誕生しなかったであろう(つまり、中国や北朝鮮が共産国家となることもなかったはず)。

>当然ながら「戦争がなければ革命がなかった」とは言い切れません。

決して、とはさすがに言えないですよね。当時世界のどこかで共産革命が起きるのはかなり見ていたはずだし、ロシアがその大きな候補であることもある程度世界中で認識されていたんじゃないですかね。戦争は引き金ではあっても革命の原因ではないでしょう。

> そして中国共産党の勝利についていえば「ロシア革命によるソ連誕生」より「日本が蒋介石に戦争を仕掛けたこと」のほうが影響としては大きいでしょう。

中西という人は、蒋介石軍との日本の戦争が、中国共産党政権樹立の手助けになったということが、悔しくて仕方ないんでしょうね。それで、ロシア革命の話を重視するのでしょうが、彼は、政治的には私たちと相いれない人物でしょうが、いわゆるトンデモ系というほどひどい人間じゃありませんから、上で書いたようなことは重々承知でしょう。

ところで、注釈にもあるように、彼は次のような本を出版しているみたいですね。

>『迫りくる日中冷戦の時代』(2012年、PHP新書)、『中国外交の大失敗』(2014年、PHP新書)

前者の本はともかく、後者の本も未読ですからめったなことを言えませんが、現状とても中国外交は大失敗しているとは言えないでしょう。読者や右翼層にこびて書いたのか、本気で書いたのかは不明ですが、そしてPHP新書ですから、どっちみち素人向けの本なのでしょうが、このあたり彼も、自分の考えや願望がその通りになっていないという認識でいるのでしょうね。素人さんですが、関川夏央も、自分たちの北朝鮮予想や願望が片端から大外れしたのには、本当に失望したみたいですから。専門家の中西もそのあたりは変わらないでしょう。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/11/27 20:18 id:Bill_McCrearyさん
>上で書いたようなことは重々承知でしょう。

 でありながら、それを認められないというのも「何だかなあ」ですね。

2018-11-25

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む・番外編(11/25分:常岡浩介と黒井文太郎と桜木武史の巻)(追記・訂正あり)(追記・訂正あり)

| 01:00 |

 常岡*1らを取り上げます。主としてロシアネタ、シリアネタです。

■産経『米軍撤退表明でシリア情勢、激動』

https://www.sankei.com/world/news/181230/wor1812300011-n1.html

 トランプ米大統領の米軍撤退表明を受け、シリアをめぐる情勢が急速に変わり始めた。少数民族クルド人の民兵部隊はアサド政権に北部マンビジに進駐するよう要請し、政権軍が市街周辺に到着した。双方が協力するのは極めて異例だ。

クルド人の民兵部隊「人民防衛部隊」(YPG)はシリア北部での自治を求めてアサド政権と対立してきたが、28日に「トルコの脅威に直面するマンビジの防衛のため、シリア政府を招いた」と述べ、政権側は同日、マンビジにシリア国旗を掲げたと声明を出した。

・米軍撤退で後ろ盾を失ったYPGが政権側に助けを求めた格好だ。

ロシアは今回の動きが政権側の支配地域拡大につながるため、「前向きな傾向だ」と歓迎

 クルドとしては「米軍がなくなった今」、単独でトルコと対峙できる力はなく、組むとしたら「アサド政権およびそのバックのロシアイラン」ということになるのでしょう。

 「トルコこそが最大の敵」であるクルドにとっては「トルコに勝つためなら贅沢は言ってられない」わけです。

・一方、アサド政権と敵対してきたアラブ諸国でも関係改善の動きが相次いでいる。いずれも米軍撤退後をにらみ、政権側を支援してきたトルコとイランの勢力拡大を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。

アラブ諸国の動きも活発化してきた。アラブ首長国連邦(UAE)は27日、11年の内戦発生後間もなく閉鎖した首都ダマスカスの在シリア大使館を再開し、アサド政権との関係正常化を進める方針を示した。

 UAEは内戦で反体制武装勢力を支援したとされ、アサド政権と敵対関係にあった。大使館再開は「アラブとシリアの問題」への第三者の介入を回避することが目的だと述べ、非アラブのイスラム教シーア派大国、イランへの警戒感をにじませた。

 エジプトは12月下旬、シリアの情報機関トップを招いて、当局者同士で意見を交換したもようだ。サウジアラビアシリア復興資金を供出する意向とされるが、これらの国々は反イランで協調している。

 「アサド政権はもはや当面崩壊しない」との判断の下、UAE、サウジなど反体制派を支援してきた国々も「どうやってイランロシアアサド政権への影響力をできる限り排除するか」「そのためにはいつまでもアサドと対立してるとどんどんアサドがイランロシアに傾斜してしまうから関係改善にのりだそう」という方針に変わってきたようです。


■朝日『狂犬、遂にトランプ氏と決別』

https://digital.asahi.com/articles/ASLDZ3HRVLDZUHBI005.html

 「米国第一」を掲げて即興的な判断を繰り返すトランプ氏と、元米軍高級幹部で「同盟重視」のマティス氏は考え方が水と油のように違った。トランプ氏は次第にマティス氏を疎んじるようになり、「宇宙軍」創設、米韓合同軍事演習の中止、メキシコとの国境への米軍派遣など、マティス氏の頭越しに次々と重要な安全保障政策を決めた。

 その最後の決定打が、米軍のシリア撤退だった。マティス氏はトランプ氏に再考を直談判し、トランプ氏に抗議して自ら辞任する体裁を取った。だが実際は、トランプ氏への影響力を完全に失い、追い込まれた末の辞任だった。

 元米政府当局者は「マティス氏は最後の局面でトランプ氏を本気で説得しようとしたというよりも、自分が後世の歴史書にどう書かれるかを意識して行動したものだった」とみる。

 今後の米国のシリアへの関与の方向性に注目したいですね。「軍事介入はしない、米軍は撤退する」とはいってもトランプもさすがに「是非はともかく」彼なりの「今後のシリア内戦への関与の仕方」の青写真はあるでしょう。


■日経『米大統領補佐官、トルコ・イスラエル訪問へ』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39565980Z21C18A2000000/

 米軍撤退後、トルコやイスラエルに勝手に軍事行動されては「撤退反対論」が高まって困るから協議する、つう事でしょう。今後トルコやイスラエルがどう動くのかが注目されます。そして、米国は今後、イランロシアなど他の国に対してもいろいろと働きかけをしていくのでしょうね。


ニューズウィーク日本版『米軍撤退決定は、シリアにとってどういう意味を持つのか?』青山弘之*2

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/12/post-11470.php

 青山氏の指摘は他のジャーナリスト、研究者の見解とかぶるところもありますが以下の通りです。

1)米軍の撤退によりトルコが『米国がクルドを見捨てた。我が国がクルド攻撃しても米軍は容認する』との判断の下、クルド攻撃に踏み切る可能性が高まった

2)米国が撤退を撤回する、あるいは撤回しないが「他の手段によって」トルコのクルド攻撃を抑え込むと言った対応をとらない限り、単独ではトルコと対抗しがたいクルドは『アサド政権』や『アサド政権を支援するロシアイラン』との共闘を目指すかもしれない。

 その場合にアサドやロシアイランがクルドの共闘要求に応じるか、応じる場合何らかの見返りをクルドに要求すると思うがそれは何か、応じたとしてトルコや米国がどう動くかなどが注目される。

3)また米軍の存在によって「過激な行動を控えていたイスラエル」が、米軍撤退によって本格的にシリアに軍事介入する懸念も発生している。

4)もちろん米軍撤退によって「ロシアイランの支援を受けるアサド政権」が本格的に反体制派攻撃を始め、反体制派を打倒しシリア全土を掌握する可能性も高まっている。いずれにせよ当面、アサド政権の崩壊はなくなったとみていい。

5)結局のところ、米軍撤退をどう評価するかは、『米軍撤退によって生じるであろう事態』、具体的には

「トルコのクルド攻撃の危険性」

ロシアイランの支援を受けるアサド政権が反体制派を打倒し、シリア全土を掌握する可能性」

イスラエルシリア軍事介入の危険性」を「米国の国益上」あるいは「国際的利益の上」で米国がどう評価し、どう対応すべきと、その論者が考えるかによる。

 これらの危険性を「たとえそうなっても米国の国益上(あるいは国際的利益の上で)かまわない」とか「そうなる危険性は国益上(あるいは国際的利益の上で)黙認できないが、米軍駐留以外の方法で阻止できる」と考えるならば、『撤退がベストの判断と評価できるかどうかはともかく』撤退には何ら問題はない。

 しかし、『それらの危険性は米国の国益上(あるいは国際的利益の上で)、黙認できず、かつ米軍が撤退した場合、そうした危険性は阻止しがたい』と見るならば撤退は愚行と評価されることになる(青山氏個人は撤退をどう評価するかという個人的見解は示していません)。


ロイター『UAE、シリア大使館再開 アサド政権を後押し』

https://jp.reuters.com/article/uae-syria-idJPKCN1OR003

 反体制派を支援し、アサド打倒を狙っていたはずのUAEが「アサド容認に態度を変えたらしい」という興味深いニュースです。こうしたUAEの動きが「サウジやカタール」など、他の「反体制派支援国に広がるかどうか」も気になるところです。


時事通信アサド政権軍がクルド要衝に=対トルコで結束−シリア

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018122800948&g=int

■日経『シリア政権軍、北部要衝へ クルド勢力が要請』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39556910Y8A221C1FF8000/

 記事が事実ならば、アサドとクルドがお互いに「敵(トルコ)の敵は味方」という論理である種の共闘関係に入ったようです。

 もちろんこうした共闘が今後どうなるかは分かりません。いずれにせよクルドもアサドも「友好関係にあるわけではなく」トルコという巨大な敵に対決するためやむなく手を組んだわけです。

 なお、こうした事態は米国が「シリア撤退」を発表したことで「米国はクルドを見捨てた。我が国がクルドを攻撃しても米国は容認する」とトルコが判断したことによるもので早速、トランプの発表がシリア情勢に影響を与えてるわけです。


ちきゅう座『プーチンが 安倍に諭した 民主主義』澤藤統一郎

http://chikyuza.net/archives/90019

 もちろん澤藤氏はプーチンを「民主主義擁護者」として評価してるわけでも『北方領土に米軍を置かないと日本政府が確約すればプーチンが島を返還する』と認識してるわけでもはありません。

 プーチンの思惑が何であれ「選挙でやると言ってなかった移民法(入管法改定)」を突然提出し野党の批判を無視して強行採決する、知事選でのデニー勝利で示された沖縄の民意を無視して辺野古を埋め立てようとするなど「民主主義無視、論理無視の安倍*3」では「事前に北方領土に米軍を置かないと確約(表に出ない密約の形であれ)してもらわないと島なんか返せない」というプーチンは「その発言が、安倍にそんな条件がのめないと見切っての返還拒否の口実」「プーチンには島を返す気なんかかけらもない」としてもその限りでは正しいと言うこと、それが澤藤氏の言ってることです。

 まあ、俺やinti-sol氏記事『次の質問どうぞ』(https://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201812170000/)、id:Bill_McCreary氏記事『けっきょく北方領土返還なんて、現段階全然当てにならんということだ』(https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe)が言ってることと澤藤氏の言ってることの内容は同じです。

 プーチンにとって「選挙介入疑惑問題」「クリミア問題」「シリア問題」などで「現在、政治的に対立するアメリカ」の軍隊を「返還後の北方領土に置かれる」なんて飲めるわけがない。「置かれて困るプーチンが悪い、アメリカと対立するから悪い」だの「日本はそういうことを米国にいえない服従関係にあるから、確約できないことを理解してほしい(確約は出来ないけど置かないから)」だの「仮に島に米軍を置いてもロシアに対する敵意はないと理解してほしい」なんてのはプーチンに通じる話ではない。

 何せ繰り返しますが

「選挙でやるとも言ってなかった移民法(入管法改定)」を突然提出し野党の批判を無視して強行採決する、知事選でのデニー勝利で示された沖縄の民意を無視して辺野古を埋め立てようとするなど「民主主義無視、論理無視の安倍」

ですから「プーチンが確約を求める」のは当然です。確約させなければ返還後の米軍配備にプーチンが抗議しても「だってそんなん返還条件と違う」「プーチンは言いがかりはやめろ」といい出しかねないのが安倍です。

 まあ、こういう澤藤氏に対して黒井や常岡は「プーチンに甘い」「プーチン民主主義者と評価してるのか」「何があろうとプーチンは島を返さない」だのいうのでしょうが、もちろん常識があれば澤藤氏が「そういうことを言ってるわけではないこと」はわかるでしょう。

 

■産経『ザギトワ*4選手の愛犬マサル、来春来日に向け政府調整 「日露接近」の象徴に』(佐々木正明)

https://www.sankei.com/premium/news/181225/prm1812250001-n1.html

 ザギトワさんが愛犬(日本から送られた秋田犬)と訪日することはザギトワファン、フィギュアスケートファンにとって喜ばしいことですが、ただそれだけです。

 「北方領土交渉が進んでるかのように印象操作するため、日本政府が日程調整」って安倍自民は国民をどんだけ馬鹿にすれば気が済むのか。まあ、実際、「馬鹿にされても仕方がないあほ国民=日本人」ではあると思いますが。


ロイター朝鮮半島の非核化、「米国の核の脅威」も対象=北朝鮮国営通信』

https://jp.reuters.com/article/northkorea-usa-denuclearisation-idJPKCN1OJ185

 この記事に対し「米軍の核の脅威=在韓米軍撤退か、韓米安保廃棄」と理解し「そんなことはできないことは北朝鮮も分かってる→だから北朝鮮には非核化意思はない」と決めつけるアンチ北朝鮮の黒井です。

 しかし、そう決めつけることは出来ないと俺は思います(実はこれから俺が書くことは黒井も分かった上で『北朝鮮の非核化意思』をウヨとして否定したいという結論があるが故に強弁してるだけではないか)。なぜなら北朝鮮は「米軍の核の脅威」が何を意味するか明言してないからです。

 これは単に「韓国版非核三原則(核を持たない、つくらない、米軍の核を持ち込まない)」かもしれないし、あるいは「米国は核による先制攻撃北朝鮮にしないと確約せよ(可能ならばその確約を中国、ロシアなど関係国も入った形で条約化せよ)」かもしれない。

 こうした要求ならば「簡単に米国が飲む」とはいいませんが、「在韓米軍撤退や韓米安保廃棄」よりハードルが低い*5し、北朝鮮が「これなら米軍が飲むかもしれないし、核の脅威の除去がなんとか実現出来る」と思っても不思議はないでしょう。

 ただ現時点ではそうはっきり言って、「米国にかえって甘く見られること」を恐れて「表現を曖昧にしてるだけ」かもしれません。


■産経『米軍のシリア撤退 ロシアイランが影響力拡大も』

https://www.sankei.com/world/news/181220/wor1812200037-n1.html

 アンチロシア、アンチアサドの常岡や黒井が嘆いていたので気づきましたが、当面は様子見でしょう。トランプは平気で前言撤回しますからね。しかし、シリア情勢について米国が何をどう考えてるのかが気になるところですね。

 もちろん「この表明が事実になるか、撤回されるか」だけでなく、「表明が現実化するとして」アンチロシア、アンチアサドの常岡らが嘆くように、今後、ロシアやアサド、あるいはイランやトルコ、サウジ、反体制派やクルド勢力など関係者にどんな影響を与えるかも気になるところです。


■読売『米軍基地ない北方領土、日本は確約を…露大統領』

https://www.yomiuri.co.jp/world/20181220-OYT1T50156.html

 安倍が飲めないと見切って「島を返さないこと」を正当化するために、ふっかけてるのだとしても常岡や黒井らが強弁するように「不当な主張」とはいえないでしょう。

 今現在北方領土には米軍は当然無いわけです。そして今ロシアアメリカは対立関係にあるわけですから。この状況で「島を返してほしいなら米軍を置くな」というのはごく自然です。

 前も書きましたが、俺の考えでは「不当な主張」という人間は「島が帰ってきたとしても米軍を置かないと確約したくない人間」か「ロシアの要求は何一つ受け入れたくないアンチロシア」か、「島の返還を妨害したい人間*6」か「『プーチンは島を帰す気なんかないから安倍がこの要望を飲まなくても非難するな』と安倍をかばいたい*7」かどれかでしかないでしょう。


■日経『北方領土に軍人用住宅、河野外相「抗議する」』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39088100Y8A211C1PP8000/

 もはや「島が帰ってくることはない」とみるべきでしょう。

河野氏はこれに関連し「北方領土は日本の固有の領土だということですね」と記者から問われ「お答えを差し控える」と答えた。

 何で「差し控えるのか」意味不明です。日本の領土でないなら、抗議する理由が消滅するでしょうに。


ライプツィヒの夏『けっきょく北方領土返還なんて、現段階全然当てにならんということだ』

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe

■inti-solのブログ『次の質問どうぞ』

https://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201812170000/

 id:Bill_McCreary氏、inti-sol氏に同感なので紹介しておきます。

 しかし

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe

 やはり拉致問題での小泉首相ら政府高官と外務省の対応は見事だったと思います。

ですよね。トップ(小泉氏と安倍)が違うとこれほど外交に違いが出るんでしょうか?

 正直

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe

 日米安保除外も、これ日本が米国に「除外してくれ」って頼んでも米国は(ボーガス注:仮に北方領土に米軍を置く気がなくても、こういう前例を作りたくないので)断るであろうというのがもっぱらの話だし、私もそう思いますが、でもこれを何とかしないといけませんね。同じことを何回も書きますが、ロシアからしたら、領土で譲って、自国の至近に米軍基地?。馬鹿言うなということになります。初めから「日本は、これをうまく処理できないだろう」と見切っているかどうかはともかく、領土を返してもらってすぐ近くに(ボーガス注:現在ロシアと対立関係にある)米軍基地なんて馬鹿な話はありません。

なんて俺だって思いつく話です。

 あるいは竹島を実効支配してるのは「米国と軍事同盟を結んでる」韓国ですので、仮に「日本に返還された竹島*8米軍基地を置いても*9韓国は文句を言わないでしょうが、これが

1)韓国が共産国で米国と対立している(つまり今の北朝鮮のような状態)

2)竹島を実効支配してるのが北朝鮮*10

だったら「返した竹島に米軍を置かないと確約しろ」つうことになるでしょう。

 これが「島を返す条件は日米安保廃棄だ(ロシア)」なら「現状の大幅改変要求」ですから「無茶苦茶な主張」といえるでしょう(俺個人は日米安保廃止派ですがそれはこの場合関係ありません)。

 「島を返す条件は今後島に米軍基地を置かないことだ」は「現状維持(現在、ロシア実効支配してるので米軍基地がないのは当然ですが)」にすぎないのだから不当な要求とはいえません。

 これが「ロシアの不当な要求」なら「香港返還時の英国の要求・一国二制度(香港の自主権を認めろ、現状を維持せよ)」も中国に対する不当な要求になるでしょう(現在の香港が『現状維持』といえるかどうかは、もちろん中国への批判がありますがそれはここでは論じません。)。


■産経『トランプ氏支援で大量投稿 ロシア大統領選介入』

https://www.sankei.com/world/news/181217/wor1812170011-n1.html

 仮にこれ(当初予想以上にロシアの介入が本格的だった)が事実でも「ロシアの介入でトランプが勝利したわけではない」点はきちんと認めておくべきでしょう。

1)「黒人大統領オバマ」に続く「女性大統領ヒラリー」の可能性に「黒人差別、女性差別」の白人右翼が脅威を感じ結集したこと

2)民主党政権に景気問題という弱点があった事を「俺なら景気をよく出来る」とトランプがうまくついたこと

がトランプ勝利の理由であり「勝ち負けに話を限れば」ロシアの介入は関係ないでしょう。

 問題は「選挙介入は違法」であって「勝ち負けの話ではない」つうことです。


■日刊スパ『日本はロシア・ソ連との200年の戦いの歴史を思い出せ』

https://nikkan-spa.jp/plus/1536142

 「200年?」と思ったらなんと「1806年の文化露寇(フヴォストフ事件)」だの「1861年のポサドニック号事件(ロシア艦船が一時、対馬を占拠)」だの、「1895年の三国干渉そもそも三国干渉ロシア単独の行為ではありませんが)」だの、旧ソ連どころか「ロマノフ王朝時代の話」を持ち出すのだから正気の沙汰ではありません。

 「おいおい、日清戦争(1894年)を持ち出して、日本は未だに中国侵略の野望があるとか抜かしてるようなもんじゃん」ですね。さすがフジサンケイグループ・扶桑社だけのことはあります。


■産経【月刊正論1月号】北方領土の行方 「四島」以外に何がある ソ連の国家犯罪を認めるな! 産経新聞論説顧問 齋藤勉

https://www.sankei.com/premium/news/181216/prm1812160001-n1.html

「ネオ・スターリニズム*11(新スターリン主義)がやってくる!」

 ソ連の反体制物理学者ノーベル平和賞受賞者、A・サハロフ博士のE・ボンネル夫人は、プーチン大統領が登場した時、こう喝破した。果たして、その予言は的中した。プーチン治世下のこの十八年間、ロシアはさながら「マルクス・レーニン主義イデオロギーなきミニ・ソ連」と化した。

 クレムリンは元KGBと軍、治安機関の巣窟となり、厳しい言論統制の蔭で政権に楯突くジャーナリストや元情報要員、政治家の国内外での相次ぐ抹殺、知識人の逼塞、軍事力の増強が目立っている。民主化を期待されながら酒浸りで国をカオス(混沌)に貶めたエリツィン元大統領に取って代わった元KGBスパイのプーチン氏には一時、原油価格高騰という追い風も加勢し、ロシアは「大国主義」「排外的愛国主義ショービニズム)」の衣を纏った外交的傲慢さをあらわにし続けている。

 北方領土問題はこうした脈絡の中で捉えねばならない。プーチン政権下の北方領土対応は、煎じ詰めれば謀略と嘲りの連続だった。いわばKGB的やり口だ。究極の愚弄が、今年九月十二日、ウラジオストクでの東方経済フォーラムで大統領自身が安倍首相に語った「一切の前提条件抜きで年内に平和条約を結ぼう」との事実上の「領土棚上げ」発言ではないか。

 北方領土問題は領土「紛争」ではない。独裁者スターリンによる国家犯罪である。スターリンの指令を受けたソ連軍が終戦直前、日ソ中立条約を一方的に破り*12ポツダム宣言受諾後の武装解除した当時の満州や朝鮮半島、樺太(サハリン)などに侵攻、火事場泥棒的に一度も他国の領土になったことのない四島を強奪した戦後最初の国家主権・国益侵犯事件なのだ。

 国家犯罪である以上、四島返還という原状復帰を真っ向から要求するのが歴史的正義を貫く筋というものだ。北朝鮮による拉致事件で被害者全員の奪回を迫るのと全く同じである*13バナナの叩き売り的な二島、三島、等分論などは、正義の主張から自ら降りてしまう文字通りの論外なのである。

 安倍政権がいま推し進めようとしている「共同経済活動」は、四島の返還を真っ向から要求しても最早望みはない、とみなした経産官僚による窮余の奇策であろう。しかし、遅々として一向に進展しない交渉を見ると、共同経済活動自体が大きな障害、重荷になってきたような気がする。

 産経らしい反ロシアぶりですが、領土交渉とはもっと冷静であるべきではないのか。

 「プーチン政権の民主主義欠如」と「領土交渉」はごちゃごちゃにしていい話ではないでしょう。

 「民主主義欠如の政権だから領土交渉できない」とか「領土交渉のためには民主主義欠如は大目に見よう」とか言う話ではない(後者「領土交渉のためには民主主義欠如は大目に見よう」は正直微妙な気もしますが少なくとも建前上はそれは「間違い」です)。

 「共同経済活動」だってそれで島が帰るのなら俺は否定しません(ただし帰るかは非常に疑わしいですし、そういう意味では産経同様、俺も「経済共同活動」には否定的ですが)。「島を返すのは当然だ、犯罪者(ロシア)が見返り(共同経済活動)を求めるとかふざけるな」といっても島は帰ってこない。

 これは何も北方領土だけじゃない。「拉致被害者を帰すのは当然だ、犯罪者(北朝鮮)が見返り(経済制裁解除、国交正常化時の経済支援など)を求めるとかふざけるな」といっても拉致被害者は帰ってこない。

 つうか産経の場合「アンチロシア、アンチ北朝鮮」であって「島だの拉致被害者だの」はそのアンチを正当化するためのネタに過ぎず、内心は「島や拉致被害者は帰ってこない方がいい」と思ってるのではないか。


■日経『北方領土問題「進展するとは思わない」74%』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3901299016122018PE8000/

 日本経済新聞社世論調査で、安倍晋三首相の在職中に北方領土問題が進展するかを聞いたところ「進展するとは思わない」が74%に達した。「進展すると思う」は19%だった。内閣支持層でも「進展するとは思わない」が66%*14で「進展すると思う」の28%を大きく上回った。不支持層では「進展するとは思わない」が84%*15だった。

 さすがにラブロフ発言「日本は第二次大戦の結果(北方領土ロシア領になったこと)を認めよ」や河野の「質問回答拒否」で、インチキのバケの皮が剥がれつつあるようです。

 日経記事にはこれ以上のことが書いてありませんが、さすがに「島は一つも帰らなくてもいい。それでもプーチンの言うように早く平和条約を結び経済交流を進めよう。日露の交流拡大はそれ自体意味がある」つう日本人は「安倍支持者」「自民党支持者」でも少ないでしょう。

 安倍もこの問題から「適当な口実をつけてフェイドアウトしようとする」かもしれません。 


■日経『ロシア外相、大戦結果の受け入れ「不可欠」』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39064030X11C18A2PP8000/

 ロシアのラブロフ外相は17日、日ロ平和条約交渉に関し、日本が第2次世界大戦の結果を受け入れてロシアによる北方領土実効支配は合法的だと認めることが「不可欠な一歩だ」と主張した。同日出演したラジオで語った。

 河野太郎外相が記者会見北方領土問題を巡る質問に応じなかったことでは「(河野氏は)『日本の立場は変わっていないが、それを言えばロシアを挑発することになる』と述べた」との認識を示した。「日本の立場が変わっていないなら我々も同じままだ」と指摘。日本がまず大戦結果を認めることが交渉の前提だとの立場を強調した。

 ここまで言われても何一つロシアに安倍も河野も抗議しないんでしょう。心底呆れます。ラブロフの主張「ロシア北方領土支配は合法」「それを日本が認めない限り平和条約は結べない」は「日本の歴代政権の主張」とは全く違うのに。

 そしてこの期に及んで安倍批判しないウヨ連中にも呆れます。安倍以外なら確実に袋だたきでしょうに。


■産経『河野太郎外相が質問無視「改める」とHPで陳謝』

https://www.sankei.com/politics/news/181215/plt1812150020-n1.html

 まともな人間はそもそもあんなことはしませんので「改める」というレベルの話じゃありません。

 ホームページで「せめて、いつものように『お答えは差し控える』と答えるべきだった」と表明した。

 河野らしい馬鹿さです。「回答拒否したことが悪い」のではなく「拒否の仕方が悪い」のだそうです。

 あんな馬鹿なことをやる人間は外相の器じゃありません。

 「河野が見下してるらしい国内マスコミ」ならともかく、外国の国家元首相手にあんなことはできません。特にG7首脳なんて「日本が見下せる立場じゃない相手」はそうでしょう。

 河野みたいな輩は「見下せない相手」には横柄な態度がとれず、とはいえ冷静に応対も出来ず、テンパって相手の言いなりになりかねないでしょう。

「交渉に影響が出かねないことについて発言は差し控えていることをご理解いただきたい」とした。

 やれやれです。

 ラブロフ外相発言「日本は第二次大戦の結果、北方領土ロシア領になったことを認めるべき」について「どう思うか答える」と交渉に影響が出るんだそうです(苦笑)。

 それ「北方領土の帰属について、河野は外相として答えられない」つう事としか理解できませんが、それでどうして返還要求が出来るのか?。「日本に帰属する」つう前提でしか返還要求は出来ないでしょうに。かつそれこそが歴代政権の立場ではないのか。


朝日新聞ロシアとトルコなぜ蜜月 「一触即発」からわずか3年』

https://www.asahi.com/articles/ASLD76HPPLD7UHBI03B.html

 無論そこにあるのは国益判断でしょう。

 「シリアアサド政権転覆は許さない(ロシア)」「反体制派(反アサド派)撲滅は許さない(トルコ)」という双方が「適当なところで手打ちした」ということでしょう。イデオロギーで対立する「妥協の余地のない相手」「不倶戴天の敵」ではないからこそこうなるわけです。


共同通信広河隆一氏を解任:セクハラ報道で発行元』

https://this.kiji.is/450615856857728097

 こうなるともはや「セクハラは否定できない事実」なのでしょう。


ツイッターいろいろ

黒井文太郎

 北が停止宣言したのは核の起爆実験と弾道ミサイルの発射実験だけ*16です。

 北はそれ以外は今後もやります。

 今年の「新年の辞」で宣言したように数も増やし、確実に核ミサイル戦力を強化していきます。

 「北は非核化するので自衛隊のMD強化は不要」ということにはなりません

 馬鹿馬鹿しい。黒井のようなバカウヨは本気で「北朝鮮ミサイルガー」と思ってるのか。

 そんなことをしたら北朝鮮在日米軍や自衛隊の報復攻撃で滅びてしまう。日本めがけてミサイル北朝鮮から先制攻撃で撃ってくるなんて可能性はないわけです。

 そもそも北朝鮮ミサイルは「やられる前にやる」という「米国の侵攻を阻止するための防衛的な代物」です。先に向こうから撃ってくる可能性はほとんどない。

 そして教育や福祉の予算を考えれば、日本には軍事費に無駄なカネなんぞかけてる余裕はありません。

 黒井は軍需産業や防衛官僚などと癒着して宣伝マンでもやってるんじゃないかと疑いたくなりますね。まあ、その場合でも黒井ごときのお給金は大物ジャーナリストなどに比べればバカ安でしょうが。

常岡浩介がリツイート

・とみ

 米国の覇権さえ無くなれば世界は平和になると考えていた人たち

 いやいやそこまで単純な人はどこにもいないでしょう。「米国の覇権は問題だ」という主張を勝手に「それさえなければ世界は平和」と脳内変換しないでほしい。

石田昌隆

・安田さん「事実に基づき批判を」

https://jp.reuters.com/article/idJP2018122601002071

 これだけのメンバーが集まって「自己責任論」を看板にあげないと注目されないのなら情けなさすぎる。語られるべきことは「シリアの実情」であるべき。

 さてこの石田ツイートへの常岡のリツイート

常岡浩介

 この人たちはせいぜいネトウヨと戦う程度の能力と役割しかないってことでしょう。メンツをみれば仕方がないとわかる。シリアや世界の話なんてできない。取材していないし、取材する意志も能力もないんだから

 ついに常岡も「一線を超えました」ね。

 石田は「『自己責任論』ではなく『シリアの実情』をシンポジウムの『看板』に掲げるべき」とはしていてもシンポそれ自体の評価はしていません。

 ところが常岡にいたってはシンポ全否定です。当初は「創出版は安田氏にギャラ払ってるのか」としかいってなかったんですがね。

 「この人たち」に常岡が誰を入れているのかといったら普通に考えたら『安田氏を含むシンポ出席者全員』でしょう。この書きぶりで「安田氏は除外されてる」とか「(安田氏に限らず)特定の人間が除外されてる」とは到底読めないでしょう*17。常岡はもはやあれほど友人扱いしていた安田氏をついに

・この人たちはせいぜいネトウヨと戦う程度の能力と役割しかない

シリアや世界の話なんてできない。取材していないし、取材する意志も能力もない

と罵倒することにしたようです。しかも常岡は別ツイートでは

常岡浩介

 今回も(ボーガス注:シンポの司会を務める月刊雑誌『創』の)篠田編集長は安田純平にギャラを払わず、会場の人たちに入場料(資料代)と別にカンパを要求してるという情報が入ってきているのですが、マジ?

ツイートしてるのだから「会場に聞きに行ったわけでもないのに否定的評価してる」わけです。

 「常岡、お前は聞きに行かなかったのに何で評価できるんだ?。せめてちゃんと聞きに行った人間から録音データなり、文字おこしなり、まともな情報をもらった上で評価してるんだろうな?」つう話です(常岡だと結論ありきで、何ら評価できる情報が手元にないのに罵倒してる可能性大ですが)。

 いつもながらどうしようもない人間のクズです。そこまでいうならそれこそ

シリアの話をすることが出来るらしい常岡が、お仲間を集めて別途シンポでも開催

したらどうなのか(そうしたことをする能力も意思も常岡にはないでしょうが)。そして過去の「安田氏を友人扱い」「安田氏を有能なジャーナリスト扱い」していた常岡の発言は一体、何だったのかということです。常岡は過去のそうした発言をなかったことにするのか。

 はたまた「安田君は帰国してから変節した、劣化した」とでもいうのか。むしろ「変節し劣化した」のは「長崎放送退社後の常岡」じゃないのか。いや劣化したのではなく「昔からそういうクズだが隠してきただけ」でなぜか最近になって「本性が露呈した」「地金が出てきた」に過ぎないかもしれませんが。

 しかしここまで酷いと、高世仁や安田氏が常岡から距離を置くのも当然でしょう。

 「自分にとって利用価値があると思えば、絶賛する」が「少しでも批判的態度をとったり、距離を置けば悪口三昧」。常岡は明らかにまともではありません。常岡と付き合えるのは「奴と同レベルの類友」か「奴の本性に気づいてないお人好し」だけでしょう。

 まあ、「実際に何らかの問題があって常岡に本当に弱みでも握られてれば別」ですが「ただの低レベルな悪口雑言」にすぎないなら「実害がないなら常岡を無視すればいい*18」し、「実害があれば、名誉毀損で常岡を民事提訴すればいい」だけですからね。「政財官界などの大物でもない常岡」に「悪口されたくないからこびへつらい付き合う」つう人も少ないでしょう。

常岡浩介

 中国の「執行猶予付き死刑」がどのように運用されているか、そして、中国でどれほど死刑が「多用」されているか、中の記事を読むと、わかった上で書いている*19らしく、目眩がした。酷すぎる

江川紹子*20

今年はオウム事件13死刑囚のほか、年末に2人の死刑が執行されました。死刑制度について、存廃の二元論的な堂々巡りの議論を脱却して、多くの人が制度としては「やむをえない」と考えている現状を踏まえて、具体的な議論が必要だと思います。私は、死刑の執行猶予の制度導入を提案します。

■「死刑の執行猶予」制度を検討しよう〜15人執行の年の終わりに

https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20181228-00109396/

 いつもながら常岡には「はあ?」ですね。小生個人は「次善の策」として「死刑の執行猶予制度(中国で実施されてる制度の日本への導入)」を提案する江川氏に「ある程度共感し、賛同します」が。

 少なくとも高世仁が放言する「本土で沖縄の米軍基地引き受け(実現する現実的可能性が低い上、実現しても本土に基地被害を拡散するだけ)」よりは検討に値すると思います。

 そして少なくとも常岡が言うほど酷い提案とも思わない。

 もちろん江川氏にせよ、小生にせよ『日本で死刑の執行猶予制度を導入してはどうか』つう提案は『中国の現行制度の運用を全面支持する』つうことではないし、最終目的はもちろん「死刑廃止」です。「ずっと執行猶予付き死刑でいい」とは江川氏も小生も思っていない。あくまでも過渡的な制度に過ぎません。

 しかし「現実問題として日本において死刑廃止が遅々として進まない」のであれば、

1)死刑を執行猶予し、反省が認められた場合には死刑を終身刑に切り替えるという形でならば、「一部の死刑賛成派」の同意が得られるのではないか

2)もちろん中国におけるような「政治犯に対する反省の強要」といった政治的利用*21の危険性は日本においてもあるが、それ言ってたらいつまでたっても死刑が廃止できないんじゃないか

つう江川氏の提案には俺はある程度、賛同し、共感します。江川氏はそうした危惧や悩みについては、記事においてはあまり触れていませんが、まあ当然あるでしょう。

 「日本は、一党独裁の中国と違うからそういう制度を導入しても政治的危険性はないんです」つうほど江川氏も脳天気なバカじゃないでしょう。

 むしろこうした提案をする江川氏に、俺は「江川氏なりの誠実さ」を感じます。「アンチ中国のウヨ」常岡的には「中国の制度の導入を支持するなんて江川は中国シンパか」レベルの低レベルなんでしょうが。

 あるいは「id:Bill_McCrearyとボーガスは中国の連座制を支持してる(id:Mukkeはてなダイアリーからとんずらするに至ったと見られる失言、暴言、デマの一つ)」レベルの「低脳にしてアンチ中国」が常岡と言うべきか。

 俺的には改めて常岡の馬鹿さに「めまいがした」「酷すぎる」ですね(以前から常岡は馬鹿でくずだと思っていますが)。ならば常岡は日本における死刑廃止についてどう考えてるのか。そもそも常岡は死刑廃止派なのかどうなのか。

常岡浩介がリツイート

・池内恵*22

 広河さんってあれだけ長くパレスチナパレスチナ言って強面で鳴らしながら、本当に一文字もアラビア語覚えなかった人だからねえ。大概のことじゃ動じない図々しい同世代からも鼻つままれて全く動じなかった男だよ。近寄っちゃいけないって言われてたはずだよ。

 常岡と池内が馬鹿でくずと言うことは前から知ってましたが予想の範囲外で、呆れたり、怒ったりするよりも吹き出しました。しかし池内も自分の生き方が父親(ドイツ文学者エッセイスト池内紀*23・東大元教授)やおじさん(宇宙物理学者の池内了*24名古屋大名誉教授)に対して恥ずかしいと思わないのでしょうか。思わないのでしょうね。父親やおじさんはこれほどのクズではないと思いますが。

 「河野太郎(次の質問どうぞ)のような不肖の馬鹿息子=池内」でしょうか。

 id:Mukkeが「池内の弟子なら」、I濱をかばったように「池内先生は偉大な中東学者だ、ボーガスは批判するな」と言い出すのでしょうが、ここでの俺の池内批判はもちろんそういう話ではありません。

 池内に学問的業績があろうと、ここでの池内ツイートは非常識極まりない。

 広河氏が「自業自得とはいえ」自らのセクハラ問題で何を言われようと反論しづらい(あるいはどんな無茶苦茶な広河攻撃でも周囲が擁護しづらい)のをいいことにこの際、何でもかんでも広河に悪口しよう、つうこいつらのクズさには呆れます。セクハラは弁解の余地のない犯罪行為、不祥事ですが、「外国語を覚えるかどうか」はそういう問題ではない。

 そもそも「通訳を使って取材をした」って悪いとはいえないでしょう(そもそも「広河氏に限らず」外国を舞台とした仕事をしてる人間(広河氏のようなジャーナリストに限らず、ビジネスマンであれ誰であれ)が一般にどれほど外国語を覚えてるのか、つう話です。)。

 池内や常岡が「以前からこうした広河批判をしていた」とか、広河氏以外についてもこうした批判をしていたつうならまだしも多分そうじゃないでしょう。普通に「セクハラは問題だ」といえばいいのにあほなことをツイートして恥をさらす常岡と池内です。

 つうか俺が常岡や池内の立場なら「セクハラは問題だ」「なお、広河氏の過去の業績についていろいろと私なりの批判はあるが、セクハラ問題で袋だたきの彼を、ここぞとばかりに何でもかんでも攻撃してると誤解されたくないので今回はセクハラ以外についてはコメントしない」つう趣旨のツイートをします。つうか「普通にツイートすれば」何の問題もない「広河セクハラ問題」でかえって自らのクズさをさらすとは常岡や池内もなかなかの馬鹿野郎です。

 それにしても根拠も挙げずに今回のセクハラ問題だけで

 同世代からも鼻つままれて全く動じなかった男だよ。近寄っちゃいけないって言われてたはずだよ。

とはいい度胸です。いくら広河氏がセクハラ問題を起こしたとはいえ、これは名誉毀損に該当するんじゃないか。池内が広河氏について一体何を知ってるというのか(たぶん、何も知らないでしょう。つきあいもないでしょう)。むしろ「何か知ってたなら」『なぜ今まで広河氏の問題点について池内は何もしなかったのか』つう話にすらなりますが、そういう常識は池内にはないんでしょうねえ。俺なら、池内のような非常識人とはおつきあいしたいくないですね。

 裏で何言ってるかわかったもんではありません。

 つうか池内のツイをパクれば、むしろ

同世代からも鼻つままれて全く動じなかった男だよ。近寄っちゃいけないって言われてた

のは、常岡や池内じゃないのか。つうか常岡にいたってはあれほど「友人です」アピールしてた安田氏に無視され続け「創出版は安田にギャラを払ってるのか!」と逆ギレして因縁つける有様です。

 共著を出した高世仁も最近じゃブログでの常岡への言及はなし。ツイッターでも常岡について触れてないようですから「完全に縁切り」状態でしょう。常岡も哀れな男です。

 なお、俺は中東専門家でないため池内への批判が正しいかどうか評価できませんが

■池内恵(ウィキペディア参照)

 池内の主張に対しては、イスラム教徒全てが前時代的考えを持っていないにもかかわらず、イスラムステレオタイプ化して批判しているという評価や、日本のイスラーム研究は決して池内が言うように親イスラームに偏ってはいないという批判がある。

 たとえば、塩尻和子*25筑波大学名誉教授は、池内のイスラーム批判は、コーランの中の一部の暴力的な文言だけを取り出し、イスラーム世界の現実において展開された諸宗教の共存や、聖書の中の暴力的文言を無視した不当なものであると批判している。

 臼杵陽*26日本女子大学教授は、池内はイスラーム原理主義はその隘路を「終末論」や「陰謀史観」で覆い隠そうとしていると主張しているが、実際にはアラブ世界の陰謀論を声高に宣伝する中東研究者はイスラエルでさえも少数派であり、それは海外の日本研究者が日本における「いわゆるトンデモ本南京事件否定論、源義経・チンギスハン説など)」を日本の世論一般を代表するものとして取り上げて、それが日本の世論だと主張するような歪曲と大して変わらないと批判している。さらに、中東地域研究に携わる研究者であれば、池内の議論は池内がかなり恣意的にアラビア語の文献や資料を集めてきて陰謀論を軸に展開していると考えるだろうと主張している。また、池内の主張はネオコンであるダニエル・パイプスのような研究者の陰謀説と一致しており、池内は自らの「客観性」を標榜しながらもイスラーム世界全体が「陰謀史観オカルト思想」で覆われているかのごとく描くことで、アメリカ政府の「対テロ戦争」遂行とそれを支持する日本政府に益する政策志向的な議論を展開する偏向した政治的立場を取っていると批判している。

という池内批判を紹介しておきます。

桜木武史

 モテない男ほど権力をカサに着る。そんなジジイにはなりたくないなあと思うけど、自分には関係のない話か、噂には聞いてたけど、事実であれば、サイテーだな。

 桜木ツイートの意味が最初分からなかったのですが、常岡ツイートと会わせて考えるにこれは、広河氏への悪口でしょう。何で広河氏の名前を出さないのか分かりませんが。ちなみに「私見では」皮肉なことに桜木はこのツイートで自らの貧弱なセクハラ認識を露呈しているので滑稽です。改めて「桜木ってくだらない野郎なんだろう」と確信しました。

 それは「持てない男」云々、「自分には関係ない」云々というところです。第一にセクハラというのは「持てる、持てない」とは関係ない。

 「世間的に名士(政財官界、学界、スポーツ界、芸能界などの有名人)でイケメン」という「持てるであろう」人間でもセクハラする人間はいるわけです。

 第二に俺なら、桜木とは違い、「セクハラは自分には関係ない」とはいいません。いや俺も今現在セクハラなどもちろんしてない*27し、今後もしないでしょう。しかし俺は「大抵の人間は弱い、愚かな生き物だ」と思っています。「セクハラをするゲス」を人として俺が非難するのは「当然のこと」として、俺がセクハラをしないのは「そうした良識があるから」と自信満々にいえるのか?。

 「幸いにもセクハラをしたくなるような自分にとっての魅力的な女性が今の時点ではいないだけではないか(別に周囲の女性が駄目だと誹謗してるわけではありません)」とか「ピック病がセクハラに影響したとされる矢野のように何か病を患えばセクハラすることもあるかもなあ」と思う程度の自分への懐疑心は持ちたいとは思います。その方が、人間として誠実であり、かつ無難でしょう。

 もちろん「自分にもセクハラをするようなゲスさがあるかもしれないことを警戒しよう」つうのは、「自分もそういうゲスかもしれないから、セクハラというゲス行為を容認する」つう話ではありません。むしろ逆です。「ゲスを批判するには、自分はゲスであってはならないから」こそ「自分のげすな部分に警戒をしておく」つうことです。

常岡浩介がリツイート

・deepthroat

週刊文春◆世界的人権派*28ジャーナリスト*29に性暴力疑惑 7人の女性が証言

http://bunshun.jp/articles/-/10144

 事実なら*30広河隆一*31ってそんな人だったのかと呆れざるを得ません(ただし事実でも「矢野暢のセクハラと学問研究内容の評価」は話が別であるように彼の過去のジャーナリストとしての業績評価とはまた話が別ですが。ちなみに「話が脱線しますが」id:Mukkeの『I濱先生は偉大な学者だ、彼女の社会的発言なんか興味ない』つう俺に対する詭弁は極論すれば『矢野先生は偉大な学者だ。彼のセクハラ疑惑なんか興味ない』レベルのくだらない代物です)。

 俺的には「京大教授(当時)の矢野暢」が秘書にセクハラで訴えられたとき(1993年)」と同じレベルの驚きですね。矢野はこの件で教授を辞めて京大を去らざるを得なくなり、事実上、学者生命を失いますが。

 なお、常岡がツイートにおいて「広河氏に対する悪口雑言」に終始していて「こうしたセクハラをなくしたい」などの「殊勝な発言」を舌先三寸でもしないのはいつものことです。

 奴にとっては「仲が悪いらしい」広河氏の疑惑が「メシウマ」なだけなのでしょう。いつもながら常岡もくだらない男です。

参考

■京大・矢野事件(ウィキペディア参照)

 日本の大学における初めてのセクシュアルハラスメント事件として話題となった。

■概要

 1993年1月12日、京都大学東南アジア研究センター所長の政治学者・矢野暢*32教授(当時)は、同センター職員の妹を秘書として採用するに当たり、この女性を京都のホテルの地下のバーに誘い、「私はこういう風に疲れたときは、『先生、今日は一緒に飲みに行きましょう』とか『先生、今日は添い寝してさしあげましょう』とか言わなければならない。それが秘書の役割だ」と要求。女性に「私には恋人がいるから」と拒絶されると矢野は立腹し、「能力もないし、とびきり美人でもないのに雇ってやろうと言っているのにお前は断るのか」「男がいるような妹を紹介したお姉さんもお姉さんだ。責任をとってもらう。私は所長だからやめさせることは簡単だ」(1995年判決文の認定)などと発言。これが学内で問題となり、矢野は「二度とこんなことはしない」という念書を(ボーガス注:大学あてに?)書かされた。

 しかしその後も矢野のセクハラは止むことなく、1993年4月に秘書として採用された別の女性は、矢野の東京出張に同行した際、宿泊先の帝国ホテルの部屋で突然抱きつかれ、足を絡められ、服を脱がされそうになる性的暴行を受けた。また、別の秘書は京都グランドホテルのエレベーターで抱きつかれ、部屋に連れ込まれそうになったため、「私は矢野教授の愛人にはなれません」と宣言して辞表を出した。同年4月から6月にかけて、矢野からのセクハラ被害を訴えて辞職した秘書は計7人にのぼる。

 これに対して、京都大学の女性職員たちが「事件の真偽の究明と断固たる処置を求める」質問状を大学事務局に提出。センターが「勤務環境調査改善委員会」を結成し対策に乗り出すと、矢野は同センターを「研究に専念したい」旨をもって辞任した。

 しかし1993年12月、元秘書の一人が矢野に強姦されたと弁護士会に申し立て、人権救済を要求した。その訴えによると、元秘書は矢野が別の大学で非常勤講師として教えていたときの学生であり、矢野の著書『「南進」の系譜』(1975年中公新書)に感銘を受けたことから矢野に接近。ホテルのラウンジで「今日は疲れているから部屋で話の続きがしたい」と部屋に誘われた後、顔を殴打され、強引に犯されたという。その後、この女性は矢野の勧めで同センターの秘書となり、「性行為は対等な人間同士がやることであり、君と僕が性的関係を持ったことは東南アジア研究を目指すもの同士の同志的連帯の証である」(1995年判決文の認定)と言い含められ、それから6年間、結婚後も矢野の愛人であり続けた。

 この事件をスキャンダルとしてマスコミに報じられた矢野は、1993年12月20日、「一身上の理由」により京都大学教授を辞任。翌日から京都市東山区の臨済宗東福寺で在家の修行者となったが、当初は1年から3年の修行を予定していたにも拘らず、フェミニスト団体などの抗議により40日間で寺から追放された。

 矢野は秘書と性的関係を持った事実は認めつつも、相互の同意に基づく和姦を主張。1994年、京大への復職や名誉毀損損害賠償を要求して京都地方裁判所に3件の訴訟を提起したが、自身では一度も出廷せず、1997年に全て敗訴が決定。この間、1996年には単身ウィーンに渡り、ウィーン大学客員教授(無給)となったが、日本に帰国しないまま1999年にウィーンで客死した。

■参考文献

・小野和子*33編著『京大・矢野事件:キャンパスセクハラ裁判の問うたもの』(1998年、インパクト出版会

・甲野乙子*34『悔やむことも恥じることもなく:京大・矢野教授事件の告発』(2001年、解放出版社

常岡浩介がリツイート

 「日本人はもはや鯨を食べない」と書いてる*35けど、食べないんじゃない。食べたいけど、口に入らないんだよ。

 ぼくの故郷長崎では正月料理に鯨を食べる習慣があるけど、今年も食べられなかった*36

■日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35529672?SThisFB

 常岡らしいくだらなさです。仮に「常岡の故郷・長崎」がそうだとしてそれは「日本全国についていえること」なのか。すでにネット上で指摘がありますが「一部の海岸地域」を除けば、ほとんどの日本社会では鯨肉を食べることは伝統ではありません。

 「戦後の一時期、学校給食などで鯨肉が出た」のは伝統ではなく「単に当時は鯨肉の方が牛、豚、鶏の肉より安かったから」にすぎません(今は鯨肉の方が高いですが。もちろん鯨肉が高くなったことも需要が減った一因でしょう)。

 そうした日本人の大多数にとって鯨肉は「国際社会の反感を買ってまで食べたいもの」ではまったくない。当然、鯨肉の需要は少ないし、その結果、調査捕鯨でとった鯨肉が売れずに在庫がだぶついてる有様です。

 調査捕鯨で得た鯨肉の在庫がだぶついてることについては

■日経『クジラ捕獲量が半減へ 鯨肉売れず在庫過剰に』

https://www.nikkei.com/article/DGXNASFB0701U_Y2A201C1000000/

J-CASTニュース『クジラの肉、もっと食べて! 在庫ありすぎ、学校給食にも売り込む』

https://www.j-cast.com/2012/11/18153822.html?p=all

として一般メディアも報じており秘密でも何でもありません。

 また「是非はともかく」日本が捕鯨(調査捕鯨であれ、商業捕鯨であれ)しなくてもアイスランドなどから輸入する事も出来ます。そういう意味で「商業捕鯨禁止の是非はともかく」常岡が鯨を食えない理由が「日本が商業捕鯨できないから」なんてことはありえません。何せ「調査捕鯨の在庫がだぶついてる」し、いざとなれば「アイスランドなどから輸入も出来る」わけですから。

 仮に常岡が「鯨肉を食えない」としてもそれは「捕鯨禁止だから」ではなく単に「需要が少ないから→従ってスーパーなどにおいてないから」でしょう。

 コンビニ漫画雑誌は置いてあっても「月刊前衛(共産党)」「月刊潮(創価学会)」等がおいてない(もちろんコンビニ利用者においてはそういう需要が少ないから)のと大して事情は変わらないでしょう。

 つまり「鯨肉が食べられないこと」に話を限れば、常岡が批判すべきは「捕鯨を禁止してるIWC」ではなく「在庫をだぶつかせてる水産庁」や「鯨肉を売りたがらないスーパーなど」になるわけです。

黒井文太郎

 辺野古問題。議論の本丸が「普天間基地の危険性除去」ということは押さえて考えたい

 その「本丸」とやらが何を意味するかと言えば「政府は辺野古移転を普天間の危険性除去と言ってる。それは正論だから沖縄県は辺野古移設に従うべきだ、従わない沖縄県の方が悪い。デニー知事の意向など知ったことか」という暴論でしょう。しかしそうは黒井ですら『はっきり明言は出来ないところ』が実にせこい。

鳩山由紀夫

 プーチン大統領は年末の記者会見で、日本には主権があるのかと、普天間飛行場の辺野古への移設に沖縄県民が強く反対しているのに米国の言いなりになっている日本政府を批判しました。そんな政府では、北方領土を返還した際そこに基地を置きたいとの米軍の要求を拒めないでしょうと思われているのです。

 まあそうでしょう。「米軍配備問題」はプーチンによって「返還拒否のいい口実」にされてるし、そうした「プーチンの認識」を裏切る行為は安倍には全く期待できないでしょう。

鳩山由紀夫

 逆に、プーチン記者会見で、日ソ共同宣言に従いロシア北方領土を引き渡し平和条約を締結する条件が見えてきました。それは❶政府が普天間飛行場の辺野古への移設を止める。❷クリミア問題でのロシアへの経済制裁を止める。この2つの正義を貫くことができる為政者を作ることです。

 でこれに対する黒井がリツイートした『とみ』なるウヨのツイート

黒井文太郎さんがリツイート

・とみ

 これは酷い。ロシア不法占拠されたクリミアの現状を認めろと。長年にわたり基地問題に苦しんできた沖縄県民の事を思えばむしろ逆であろうに

 鳩山氏の「クリミア問題認識」はひとまずおきます。

 また「北方領土に米軍を置かないと確約しても島が返還されるかは疑問」「北方領土問題とは関係なく辺野古移設などやめるべき」と思いますがそれはさておき。

 黒井も本当にクズです。この黒井リツイートはどう読んでも「基地負担軽減のために辺野古移設を支持するのが沖縄県民のためだ」「辺野古移設が沖縄県民の希望だ」「だからデニー知事が反対しても政府が埋め立てのために土砂を投入してもいいんだ」としか読めないでしょう。黒井と類友は「クリミア問題についてのみ言及した」と強弁するんでしょうが「長年にわたり基地問題に苦しんできた沖縄県民の事を思えば」云々とツイしながら「辺野古移設について何のコメントもしない」とはそのようにしか理解できないでしょう。

 黒井の類友『とみ』とは違う、まともな人間なら「辺野古についての鳩山ツイートには賛同するが、クリミアについては賛同できない」とでもツイするでしょうに。そして黒井と違うまともな人間ならこのツイにリツイートする場合も『ただし辺野古については鳩山氏に同感だ、政府は知事選で示された沖縄県民の意思を尊重すべきだ』とリツイートするでしょうに。

 どういう神経をしてるのか。まともな人間にはおよそまねできない黒井リツイートです。

 なお、小生個人は「対ロシア制裁」について「今のまま続けて意味があるのか」とは思っています。

 実際問題、欧米が目的として掲げてる「クリミア返還(?)」という意味では効果を上げてないわけですからね。

黒井文太郎

 自分も中国のハイテク製品に意図的な脆弱性が仕込まれてるのを確かめたわけではないですが、仕込まれてて当然だと考えています。

 黒井もすごいこと言いますね。「証拠はない」て、それ偏見というんじゃないか。

常岡浩介がリツイート

・平尾剛

 今朝の神戸新聞。(ボーガス注:安田氏の)壮絶な経験が綴られている。

常岡浩介がリツイート

文化放送 FM91.6&AM1134

 「大竹まことゴールデンラジオ!」にゲスト出演してくださった安田純平さんのニュースです

 「安田が文化放送に出演した!」「安田の記事が神戸新聞に掲載された!」という前に「自称・友人なら常岡自ら安田氏をインタビューすべき」でしょうにねえ。つまり「友人扱いなど全くされてない」わけで常岡も滑稽で無様な男です。

 「安田に注目してるんだから僕は友人です」アピールしたいのかもしれませんが、これはどうみてもただの片思いでしょう。

常岡浩介がリツイート

・Ahmad Zaki

 確かに新元号は、脱中華秩序とグローバル新秩序入りを掲げた祥瑞改元として漢籍に拘泥せず、「UC69年」「ヤー・スィーン36年」「サルヴァダルマ35年」などと縦横に号することで、中華圏諸国の度肝を抜くとともに、世界各国から親近感と好奇の視線を集めることもできるでしょう

 「アホか」ですね。そんなことは「日本の現実」的にあり得ないし、「仮にそうしたところで」元号が『天皇制崇拝でいいのか(天皇制と密接に元号がつながってるのは言うまでもない)』&『西暦に比べてすげえ不便(大体、Ahmad Zakiの挙げた例では、始まりが元年じゃないってどういうことよ?)』つう問題は変わらないわけです。

常岡浩介がリツイート

・いそべ

 政情不安がある限り、食糧生産能力の向上や経済構造の改革は不可能でしょう。イエメンの問題をイエメンだけのものとするのは、あまりにも鈍感すぎます。

 イエメン問題について無知だし興味もないのでコメントしませんが、このツイートをまねれば、「米国の経済制裁がある限り、食糧生産能力の向上や経済構造の改革は困難でしょう(不可能とまでは言いません)。(id:noharraや三浦小太郎など、反北朝鮮ウヨ連中のように)北朝鮮の問題(経済不振など)を北朝鮮だけのものとするのは、あまりにも鈍感すぎます」でしょうね。

 もちろんこう言ったからと言って俺は北朝鮮政府を「経済がダメでも仕方がない」と擁護はしません。米国の制裁とか外的環境を無視して北朝鮮を一方的に非難するのはフェアではないだろう、つう事です。

 常岡がリツイートした「いそべ」なる御仁もイエメン政府を擁護してるわけではなく「外国の介入」等の要因を無視して「経済停滞」「内戦の発生」をイエメン政府の責任だけにするのはフェアではないと言うことでしょう。

 ただ、いそべ氏を「イエメンを擁護した」、俺を「北朝鮮を擁護した」と非難する輩もいるんでしょうけど(俺の場合、典型的にはid:noharraこと八木孝三)。なお、このツイートリツイートした常岡が北朝鮮問題についてどんな理解なのか気になるところです。

 まあイエメン北朝鮮に限らず「その国の問題」について「外的要因を無視して、その国の政府なり国民なりを一方的に批判する」つうのはフェアではないでしょう。もちろんこれは「外的要因があるから、その国の政府を責めるな」「その国の政府は何ら悪くない」つう話ではありません。

常岡浩介がリツイート

・Hirano Takashi

「黄色いベスト運動」にロシア関与か 仏当局が調査

https://jp.wsj.com/articles/SB11913669573630084662104584655333888157734

 「マクロン万歳」「アンチロシア」「デモ嫌い」の常岡らしいリツイート吹き出しました。当然ながら「そうか、フランスデモってロシアが扇動してたのか」と思うのはナイーブすぎます。

 第一にマクロンからすればあのデモでかなり政治的に追い詰められてるわけで、「どんな手を使ってでもデモを鎮静化させたい」「どんな手を使ってでもデモのイメージダウンしたい」と思うでしょう。

 岸信介が1960年安保闘争に向かって「ソ連に踊らされてる」呼ばわりしたようなもんとみなすべきじゃないか。

 ただこういうことをやるとデモ参加者の反発を買い、かえってマクロン政治生命がやばくならないかと思いますが。

 第二に仮にロシアの扇動があったとしても「扇動があったから大規模デモになった」と見なすのはデモ参加者に失礼というもんでしょう。彼らの多くは別にロシア支持者ではないでしょうし、ロシアが何もしなくてもデモに参加したでしょう。

 つうか記事を読んで驚いたんですが、この記事自体は「そういう調査の動きがある」としながらも「ロシア関与の明確な証拠はフランス政府によって未だ示されてない。ロシア関与について否定的な専門家もいる」としています。タイトルがかなりロシア関与を決めつけてるんですが本文はそれほどでもない。

常岡浩介がリツイート

とみ

 ポピュリズムポピュリズムと認めず、もっともらしい解説や理由をつけて正当化する人たち。かつてナチスが民衆の支持を得て拡大していった過程でもこういう学者や文化人がいたんだろうなと想像する。

 前後の文脈から見てフランスデモへの悪口のようです。俺個人はフランスデモを「ポピュリズムと切って捨てていい」とは全く思わず、「一部が暴徒化してる問題がある」とはいえマクロン批判としてむしろ好意的に評価しています(少なくとも『一部左派も参加してる*37フランスデモはナチだのムソリーニだのハイダーだのルペンだのベルルスコーニだのと同一視できないでしょう)。でそういう俺みたいな輩を常岡と類友はこのように悪口するわけですが、それはさておき。

 仮にあれを「ポピュリズム」と批判的に見なすにしても「抗議理由はガソリン税引き上げなど、マクロン政権の政策による生活苦への反発」です。それをただ「ポピュリズム」で切って捨てることは「マクロン全面正当化」「生活困難者に我慢しろと言ってる」に等しい暴挙です。

 そんな行為はかえって「常岡らが非難するフランスデモの助長」にしかならないでしょう。まあ単に常岡らは「問題を解決したいわけではない」「単に自分が嫌いな運動に悪口出来ればいい」からそれでもいいのでしょうが。

黒井文太郎

・一部報道では「2島の引き渡しには在日米軍が展開しないことが条件と示唆した」との誤報*38がありますが、そうではなくて、在日米軍の話をして引き渡しの話から逃げた。つまり引き渡す気がないということです

・一部報道機関かと思ったら、ほぼ全報道機関が「プーチンは領土引き渡しの条件に、米軍基地置かない事を要求」というミスリードプーチンが「引き渡す条件」と言質を取られる言い方を避けてる意味がホントに分かってないようです

常岡浩介がリツイート

とみ

 (ボーガス注:ロシアの「返還した島に米軍を置くな」を)マジメに受け止めちゃダメ。たとえ日米安保破棄したって還ってはこないから…

 常岡、黒井と類友らしいですね。確かに「米軍を置かないこと」を確約したからと言って島が帰る保証はありません。そもそもプーチンは「島を返すかのような思わせぶりな発言はしても」一度として「島を返す」とは明言していません。

 安倍が飲めないと見切っての返還拒否の口実に過ぎないかもしれない。

 とはいえ「仮にプーチンが返還しない口実にこれを持ち出したとしても」、これは決して不当な要求ではありません。

 現在「米国とロシアが対立する今」、『返還した島に米軍を置いてもいい』というわけもないでしょう。当然ながらプーチンが「それでは島なんか返せない」といってもそれ自体は何ら不当な主張ではない。仮にプーチンが「安倍が飲めないだろう」と思って出した主張だとしても「救う会の特定失踪者主張」のような完全な言いがかりとは全く違います。

 なぜここで

「わかった、米軍基地は置かないと確約してプーチンが『米軍が置かれる可能性があるんじゃ、返せない』という言い訳をなくそう」

と常岡らが主張しないかと言えば

1)アンチロシアなのでどんな理由であれロシアの要求に応じたくない

2)返還された島に米軍を置くオプションを放棄したくない

3)そういうことを主張してアメリカの逆鱗に触れたくない

4)「外国の要望に応じて米軍を置かない」という前例を作りたくない

5)島の返還を妨害したい

6)「プーチンは島を帰す気なんかないから安倍がこの要望を飲まなくても非難するな」と安倍をかばいたい

のどれか(あるいはすべて)ではないのか。

 つまり「島が仮に帰ってきても常岡らはロシアの要求に応じたくない」。

 ただし、そう公言したくないが故に単に「米軍を置かなくても、島は帰ってこない」と薄汚い言い訳してるだけの話です。

 なお、米軍問題以外では■ライプツィヒの夏『けっきょく北方領土返還なんて、現段階全然当てにならんということだ』

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/56ee90f3e24b29687be6116f5d9cf8fe

id:Bill_McCreary氏も指摘していますが「島に住むロシア人をどうするか」つう問題がありますね。この点、無人島である竹島とは違うわけです。

黒井文太郎

 非核化なんてトランプをなだめる為のただの方便で、初めからやる気などないわけですが、まあ決定的な決裂は避けますよ、北朝鮮

 アンチ北朝鮮の黒井らしいですが「米国が体制保障さえすれば」北朝鮮はいくらでも非核化するでしょう。

 もちろん決定的な決裂は「北朝鮮も避けるかもしれません」がそれは黒井の言うようなことではなく

1)かなり望み薄になってると思うが「米国が体制保証しないことを正式に表明したわけではない」ので、米国による体制保障に期待を一応持っている

2)「決裂はもはや不可避」と判断した場合でも、北朝鮮から先に決裂を宣言するより米国から決裂を宣言させた方が「俺は悪くない」と北朝鮮がいいやすい

3)とにかく米国が決裂を宣言しない限り、おそらく「いきなりの軍事侵攻はない」のでそういう意味ではメリットがある

つう話でしょう。

黒井文太郎

イスラム過激派が日本に潜入して大規模テロを行うことは、ほぼあり得ない」

北朝鮮が核兵器を放棄することは、ほぼあり得ない」

プーチン政権が2島を返還することは、ほぼあり得ない」

 「他はともかく」北朝鮮の核廃棄は黒井の主張は間違いです。まあ、黒井も本当はそんなことはわかってるでしょうが。

 「北朝鮮が核廃棄することは十分あり得る」でしょう。北朝鮮にとって一番、大事なことは「核保有ではなく体制保障であり」、核保有は「体制保証のための道具に過ぎない」からです。

 ただし「無条件での廃棄はあり得ない」。

 「米国が体制保障することを条件として核廃棄」でしょう。「核廃棄したら米国が政権転覆を狙って侵攻してきました」なんてことになったら困るからです。実際、米国にはアフガンタリバン政権やイラクフセイン政権を軍事侵攻で転覆した前科があります。その結果、フセインは殺害されました。

 黒井が「米国の体制保障はあり得ない」つうなら「北朝鮮の核廃棄はあり得ない」でしょうが、その場合に北朝鮮を黒井のように非難するのはまったく筋違いです。

黒井文太郎*39

 北朝鮮核問題についてはもうさほど関心も持たれなくなっていますが、今年6月以降の動きというのは、非核化ではなくて、北の核武装の黙認・既成事実化です。

 今後も北の核の脅威は存続し、むしろ拡大していきます

 アンチ北朝鮮の黒井は「そういうことにしたい」のでしょうが現状は、膠着状態でしょう。もちろん今後、黒井の言うような「非核化の挫折」はありえますが。理由は簡単で北朝鮮は「無条件での非核化はしない。我が国の体制保障が条件だ。米国による我が北朝鮮国の政権転覆の危険性を放置して非核化なんか出来ない」とはっきり言ってるからです。これは米朝首脳会談時からそうです。そして事情はともかく首脳会談において米国はそうした北朝鮮の要望を「受け入れたはず」です。

 つまりは「国交樹立や終戦宣言など」何らかの形で米国が体制保障と見なせる行為をすればいいのですが今のところ米国は何もしていない。問題は北朝鮮よりも、米国にあるわけです。

 なお、俺個人は「北朝鮮が核保有していい」とはいいませんが、「北朝鮮の国力的な意味で」保有してもたいした脅威だとは思いません。あれは「米国が北朝鮮に侵攻してくる」など「よほど特殊なケースにしか北朝鮮は使えない」でしょう。

 なお、黒井は「プーチン*40北方領土を二島だけでも返すか怪しい」のと「北朝鮮の非核化の行方が怪しい」のを一緒くたにして「プーチンや金正恩君を嘘つき呼ばわり」しますが全く違います。

 北朝鮮は最初からはっきりと「米国が体制保証すれば非核化する用意がある。体制転覆の危険性があるのに無条件で核廃棄なんか出来ない」といっています。問題は「米国が終戦宣言であれ、国交正常化であれ、なんであれ今のところ、何一つ体制保証と見なせる行為をしないこと」にあります。

 米国が終戦宣言なり、米朝国交正常化なり何か「体制保証につながること」に動いても北朝鮮が非核化の方向に動かなければ黒井のような北朝鮮批判も成り立つでしょうが現時点では「米国は何もしてない」のだから黒井のような北朝鮮批判は米国に対して不当に甘く、北朝鮮に対して不当に辛い。

 黒井の言ってることは「北朝鮮は無条件で非核化しろ。米国に体制保証を要求するな」といってるに等しいからです。俺はそういう考えではありません。「米国の北朝鮮体制保証とのバーター取引でしか非核化は現実的にあり得ない」というのが俺の考えです。したがって黒井のような主張を評価しません。そして何度も言うように北朝鮮は「無条件での非核化などしない」と明言しています。別に北朝鮮が現時点で非核化しないからと言って嘘をついてるわけではない。

 「北朝鮮が嘘をついてる」といえるのは「米国が体制保証につながる行為をしても何ら動かないとき」に初めてそういえる。

 一方プーチンは「米国が体制を保証すれば非核化の用意がある」と表明している金正恩君とは違い、いかなる形ですら「二島返還」とは明言していません。

 「島の返還の条件が、島に米軍基地を置かないこと」とは「置かなければ返す」という意味ではありません。

 「二島を返すかのような思わせぶりなことを言ってるだけ」でその思わせぶりなプーチン発言を安倍が「人気取りのために」勝手に拡大解釈してるだけです。現状でプーチンを嘘つき呼ばわりすることは許されても、金正恩君を嘘つき呼ばわりすることは「不当な言いがかり」でしょう。

*1:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)

*2:著書『混迷するシリア』(2012年、岩波書店)、『シリア情勢:終わらない人道危機』(2017年、岩波新書)など

*3:こんな男を支持する人間がいて、すでに約6年の長期政権というのが実に屈辱的です。

*4:平昌五輪女子フィギュアスケート金メダル

*5:どこまで本当に履行されてるかはともかく、非核三原則ならすでに我が日本に実例があるわけです。「核の先制攻撃否定表明」なら米国以外の核保有国のほとんど(英仏露中)がそう表明していたかと思います。

*6:俺個人は米軍を置かないと確約しても帰ってくるか疑問には思っていますが、一方で「確約しないと帰らないのは当然」と考えており、「プーチンの目的が安倍が飲めないと思っての返還拒否の口実」だとしてもすでに書いたように、黒井や常岡の強弁「不当な要求」は間違っており、不当な要求とは思いません。

*7:安倍や河野(あるいは彼らに近いとされる鈴木宗男など)がろくな根拠もないのに「島が帰ってくる」と無責任に放言した以上、「プーチンの要求が不当かどうか」はもはや関係なく、そんな言い訳は成り立ちませんが。

*8:返還はないと思いますが

*9:仮に返還されたとしても置かないでしょうが

*10:竹島と韓国の近さ、竹島と北朝鮮の遠さを考えれば「ない話」でしょうが。

*11:「スターリニズム」で何を意味するか、ということなのでこういう発言はなんとも評価できません。単に「独裁的政治=スターリニズム」ならプーチンスターリニズムでしょうが、それなら「世界中、スターリニズムフィリピンのドゥテルテやトルコのエルドアン、サウジのムハンマド皇太子などもスターリニズム)」になりますがそれで果たしていいのか。一方、「左派独裁=スターリニズム」なら「左派とはいえない」プーチンスターリニズムではありません。

*12:日本も関特演を発動していたので、一方的にソ連批判できる話ではない。

*13:後でも指摘しますがこういうバカを言うからいつまでたっても拉致問題が解決しません。

*14:つまりは支持層の多くにとって「島などどうでもいい(帰ってこなくてもかまわない)」「島が帰るかのような安倍や河野の詐欺的政治もどうでもいい」のでしょう。「一体何を支持してるのか」理解できませんが本当にげんなりします。

*15:不支持層でも「進展する」回答があることには驚きです。

*16:「だけ」と軽視していい話ではないでしょう。南北、米朝の交渉を進展させていくために北朝鮮もそれなりの対応をしているわけです。

*17:常岡のような男は後で(安田氏以外の出席者はともかく安田氏に対しては)「安田君のことじゃない」と強弁するかもしれませんが、そんな言い訳を安田氏も認めないでしょう。ただ俺が思うに「常岡が取材能力ない呼ばわりする人たち」にはおそらく安田氏が入ってるし、今後常岡は手のひら返しで、安田氏に悪口し続けるのでしょうが。

*18:もちろん反論してもいいですが、常岡みたいなクズは絶対に自分の非を認めないし、正直、精神を消耗しますからね。

*19:そりゃ中国の制度「執行猶予付き死刑」を「今のまま日本が死刑を続けるよりはああいう制度を導入した方がましだと思う」とは書いても、中国の制度を大絶賛してない以上、江川氏も中国における様々な問題については詳細まで知ってるかはともかく「ある程度はわかってはいる」でしょうね。むしろ「分かっていなかったらジャーナリストとして、問題」でしょう。

*20:著書『名張毒ブドウ酒殺人事件』(2011年、岩波現代文庫)など

*21:ただし、中国においても常に『政治的利用』がされてるわけでもないんじゃないか。このあたり何か有益な文献でもあると幸いですが。

*22:東大准教授。著書『現代アラブの社会思想』(2002年、講談社現代新書)、『中東 危機の震源を読む』(2009年、新潮選書)、『イスラーム国の衝撃』(2015年、文春新書)、『サイクス・ピコ協定 百年の呪縛 【中東大混迷を解く】』(2016年、新潮選書)など

*23:著書『地球の上に朝がくる:懐かしの演芸館』(1992年、ちくま文庫)、『新編綴方教室』(1993年、平凡社ライブラリー)、『恋文物語』(1994年、ちくま文庫)、『温泉旅日記』(1996年、徳間文庫)、『湯めぐり歌めぐり』(2000年、集英社新書)、『ちょっと寄り道美術館』(2003年、光文社知恵の森文庫)、 『ひとり旅は楽し』(2004年、中公新書)、『森の紳士録 ぼくの出会った生き物たち』(2005年、岩波新書) 、『なぜかいい町一泊旅行』(2006年、光文社新書)、『異国を楽しむ』(2007年、中公新書)、『川を旅する』(2007年、ちくまプリマー新書)、『作家の生きかた』(2007年、集英社文庫)、『二列目の人生 隠れた異才たち』(2008年、集英社文庫)、『東京ひとり散歩』(2010年、中公新書)、『今夜もひとり居酒屋』(2011年、中公新書)、『きまぐれ歴史散歩』(2013年、中公新書)、『悪魔の話』(2013年、講談社学術文庫)など(ウィキペディア池内紀』参照)

*24:世界平和アピール七人委員会委員、「九条科学者の会」呼びかけ人も務めている。著書『宇宙のかたちをさぐる』(1988年、岩波ジュニア新書)、『科学の考え方・学び方』(1996年、岩波ジュニア新書)、『天文学者の虫眼鏡』(1999年、文春新書)、『私のエネルギー論』(2000年、文春新書)、『物理学と神』(2002年、集英社新書)、『科学を読む愉しみ』(2003年、洋泉社新書y)、『疑似科学入門』(2008年、岩波新書)、『科学の限界』(2012年、ちくま新書)、『科学は、どこまで進化しているか』(2015年、祥伝社新書)、『科学者と戦争』(2016年、岩波新書)、『科学者軍事研究』(2018年、岩波新書)など(ウィキペディア『池内了』参照)

*25:著書『イスラームの倫理:アブドゥル・ジャッバール研究』(2001年、未來社)、『イスラームの人間観・世界観』(2008年、筑波大学出版会)など

*26:著書『イスラエル』(2009年、岩波新書)、『世界史の中のパレスチナ問題』(2013年、講談社現代新書)など

*27:無神経な言動がセクハラに当たることはありうるにしても、矢野や今回の広河氏のような故意のセクハラは現在もちろんしていません。俺に限らず、普通の人間はそんなことしませんが。

*28:わざわざ「人権派」とつけ「人権派をネガキャンしたい」らしいところが「アンチ人権のウヨ」文春らしい。

*29広河隆一氏のこと

*30:追記:■共同通信広河隆一氏を解任:セクハラ報道で発行元』https://this.kiji.is/450615856857728097を考えれば事実なのでしょう。関係者による事実究明と責任追及(広河氏に対する民事賠償や場合によっては刑事責任追及。また広河氏による公式な謝罪)を期待したい。

*31:著書『チェルノブイリ報告』(1991年、岩波新書)、『裁かれる薬害エイズ』(1996年、岩波ブックレット)、『薬害エイズの真相』(1996年、徳間文庫)、『パレスチナ(新版)』(2002年、岩波新書)、『福島 原発と人びと』(2011年、岩波新書)など

*32:著書『「南進」の系譜』(1975年中公新書)、『日本の南洋史観』(1979年、中公新書)、『南北問題の政治学』(1982年、中公新書)、『国際化の意味』(1986年、NHKブックス)など

*33:現在は定年退職し、京都大学人文科学研究所名誉教授。専攻は中国近世史、近代史。京大・矢野暢のセクハラ事件で矢野に抗議する京大女性教官のまとめ役として動き、矢野から名誉棄損で民事訴訟を起こされたが勝訴した。著書『黄宗羲』(1967年、人物往来社)、『中国女性史:太平天国から現代まで』(1978年、平凡社選書)、『明季党社考:東林党と復社』(1996年、同朋舎出版)など(ウィキペディア『小野和子』参照)。

*34:「矢野のセクハラ被害者」のため実名でなくこうした名前になっています。

*35:需要は少ないあげく、鯨肉の在庫がだぶついてるのだから、常岡がどう強弁しようとも、明らかに「もはや食べない」わけです。

*36:西谷文和氏を誹謗中傷する虚言を吐いて恥じない、常岡のげすな性格を考えれば「常岡が鯨肉を食べようとしたけど食べられなかったという事実が本当にあるのか」自体が疑わしいですが。「俺、長崎県民ですけど、鯨なんかスーパーで売ってるし、普通に食べられますよ。常岡先生って本当に鯨を食べようとしたんですか?」なんて証言があるならば面白いですが果たしてどうか。

*37:一方で残念ながらルペン支持者も参加してるようですが。

*38:誤報ではないですね。「条件の一つだ」と示唆したことは事実です。ただし「条件の一つ」とはしながらも「米軍を置かないという条件が満たされれば返す」とも「この条件がすべて満たされれば島を返す」ともいってないのでどこまで島を返す気か怪しいことはもちろん事実ですが。プーチンの「島返還意思」が、巣くう会や家族会の「拉致被害者が全員帰ってくれば制裁解除してもいい」並に怪しいことは事実です(巣くう会の場合、そんなことをいいながら一方で「自衛隊で拉致被害者救出」といったり「特定失踪者などと言うデマを流したりしてる」からプーチン以上に怪しい、というか虚言であることがモロバレと言っていいでしょうが)。ただし、だからといって「引き渡す気なんかないから、確約しなくてもいい」という常岡や黒井の主張は後で述べるように詭弁でしかありません。

*39:著書『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社プラスアルファ新書)、『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)、『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)など

*40エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

2018-11-24

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(11/24分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

| 21:27 |

 高世以外にも北朝鮮、韓国中心にいろいろ書いています。

■ブッダは心の医師

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20190105

■死後はどうでもいいとブッダは言った

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20190104

の続きですね。

 ブッダは、(中略)死後の世界はあるかないかなどを説かなかった。それは何の利益(りやく*1)もなく、覚りの役にもたたないからだという。それでは何を説いたか。

 「マールンクヤプッタ(ボーガス注:仏陀の弟子)よ、では、わたしによって説かれたこととは何であろうか。

〈苦の滅尽である〉」

 悩み、苦しみの原因をつきとめ、それを克服する方法を説いたのだ。

 高世の指摘が事実ならブッダは完全なリアリズムです。

 「今のつらさの原因を突き止めそれを克服するのが私の教えだ」。

 「今克服するのだから、死んだ後、生まれ変わって幸せになっても『今とは関係ない』。そもそも生まれ変わりがあるかどうかもわからない。仮に生まれ変わりがあっても、生まれ変わったときにどんな風に生まれ変わるかも分からない。当然、今の時点で『生まれ変わりの準備』なんか出来ない。だから生まれ変わりのことなんか、考えても無駄だ」

 なるほど全く道理です。ただこれに精神的についてこれる人ばかりではない。

 特に昔なんか「奴隷に生まれたら経済的に貧乏だわ、差別を受けるわ」でしょう。

 そういう人間に「現世で幸せになることを考えよう、生まれ変わりなんかあるか分からないから(正論だと思いますが)」つうても「奴隷の俺がどうやれば幸せになれるンすか!。なれるわけないでしょう。あんたは、元シャカ族の王様つう恵まれた立場だからそんな脳天気なことがいえるんすよ。いいすよ、あんたの仏教と言う思想なんか受け入れないから。生まれ変われば幸せになれるかもしれないつう教え(ヒンズー教?)を支持します。現世で幸せになることはもう諦めてますから」つうことになりやすいでしょうね。

 だからこそ「生まれ変わり」という考えがブッダの考えをゆがめる。

 あるいは「現世での幸せになる方法を考えよう」という「モノホンの仏教」はおそらく「仏陀はアドバイスするだけ」「考えて解決するのは当事者の自分」「他人のアドバイスや協力を得てもいいが、結局自分が努力しないといけない」わけです。

 たとえて言うなら「ラーメンが食べたかったら自分で作るか、ラーメン屋に行け、お経をあげてもラーメンは出来ない」「病気になったら病院に行きなさい、お経を上げても(以下略)」というような話です(例は何でもいいですが)。ラーメンならある意味どうでもいい。別に食べなくてもいい。しかし「不治の病で余命幾ばくもない」「失業して生活保護を受けてる」「息子が非行で何度も警察の世話になってる上、妻が寝たきりで介護をしている」とかそういう困難に立ち向かえと言ってもそれは楽なことではない。

 それならば、後世のでっちあげだろうと「南無阿弥陀仏と念仏すれば、南無妙法蓮華経と題目を挙げればOK」の方が楽なわけです。

 そして「これがモノホンの仏教」ならモノホンの仏教は「マルクス主義」と何ら矛盾しない。何せ神やあの世など、神秘的なものが何一つ出てこないで、「仏陀が経験したこと」しか「仏陀の教え」の前提に出てこないし、基本的には「自分で努力しなさい」が教えの根本の訳ですから。

 まるでデカルトの「我思う、故に我あり」の仏陀版ですね。

「輪廻」だが、これはお釈迦様(とりあえずブッダと呼ぶ)が登場するはるか前、古代インドですでに常識となっていた世界観で、一般庶民は輪廻を前提にして生きていたはずだ。

 高世の指摘が事実なら、つまりは「輪廻(死後の世界や生まれ変わりのこと)」は仏教の考えとは全く関係ない。それどころか「輪廻なんて考えるだけ無駄だ。今のことだけ考えろ」という考えが「仏教」だったのだという衝撃の事実ですね。チベット仏教も、少なくとも転生霊童は明らかに「モノホン仏教からの逸脱」ですね。

 とはいえ「当たり前のこと」ですが、「正しい、正しくない」と「受け入れられるか、受け入れられないか」は別問題です。

 「輪廻なんて考えるだけ無駄だ」という考えは「仮に正しいにしても」、世間の多くの人間には受け入れられなかったわけです。

 横田の奥さんが「めぐみさんは死んでる可能性が高い。そんなことにこだわるよりウンギョンさんと彼女の産んだ赤ちゃんに会いなさい。あんた、ウンギョンさんの祖母でしょ?」という「正しい事実認識」を受けいられないのと同じです。

 あるいは「米国と戦争しても負けるだけだ。ドイツに過剰な期待をするのはリスキーすぎる」という「正しい事実認識」が否定されて日本が太平洋戦争に突き進んだのと同じ事です。

 「正しければ受け入れられる」のなら苦労しない。だから「良薬は口に苦けれども病に利あり。忠言は耳に逆らえども行いに利あり(孔子)」のわけです。

 ブッダの「輪廻なんか考えるな」という良薬は「苦いが故に受け入れられなかった」わけです。

 ブッダは、人によっては輪廻を前提とした説教をし、別の人には輪廻など関係ないと語っている。その人に合わせた対機説法(教えをきく人の能力・素質にふさわしく法を説くこと)である。

 ブッダは、人間はみな「無明」という「病気」にかかっていて、これを治療しようとしたと解釈してよいと思う。その治療は一律ではなく、患者と病状に応じて適切なものを選ぶ。すべては方便なのである。

 つまり、原理原則が大事なのではなく、効果があればそれでよい。

 仏陀の考えはやはり「輪廻なんて考えるだけ無駄」でしょう。

 ただし「高世の文章が事実ならば」それで通用しそうにない人間には「輪廻があるかのような説法をした(但しおそらく輪廻があるとははっきり言わないで適当にごまかしてはいる)」つうことなんでしょうね。

 まあ「嘘も方便」です。それは高世の主張とは違い「原理原則がない」つうことではない。やはりブッダの原理原則は「輪廻なんて考えるだけ無駄だ、考えても意味がないから」「意味のないことは考えるだけ無駄だ」のわけです。

 しかし、その結果、「嘘も方便」の方が「世間に通用してしまい、仏教が輪廻を認める思想になってしまった」。

 しかしこの「高世が紹介する」仏陀の考え「結果が大事だ」は「中国最高指導者だったあの人(故人)の考え」によく似ています。

 そう「黒猫でも白猫でもネズミをとるのが良い猫だ(いわゆる黒猫・白猫論)」といって文革終了後、改革開放を推進したトウ小平です(黒猫、白猫は資本主義共産主義のたとえで、『ネズミを捕る』が経済成長のたとえ、です)。

【参考】

■トウ小平(1904〜1997年。ウィキペディア参照)

■トウの政策

 1978年10月に日本を訪れたトウは日本の経済力と技術力に圧倒された。また、同年11月には、シンガポールの外資誘致の実態を見学した。これらの海外視察から帰国したトウは、党第11期3中全会(同年12月)において、「経済がほかの一切を圧倒する」という政策を打ち出した。

 その代表的な経済政策が、「改革・開放」政策の一環である経済特区の設置である。一部地域に限り外資の導入を許可することで経済成長を目指すというこの政策は、大きな成果を収めた。生産力の増大を第一に考える彼の政策は「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」といういわゆる「白猫黒猫論」に表れている。

 なお、「白猫黒猫論」は彼の出身地・四川省の古くからの諺であり、実際に彼が言ったのは「白い猫」ではなく「黄色い猫」だといわれる。

 1984年12月には、「一国二制度」構想のもと、イギリスの植民地であった香港の返還に関する合意文書に、サッチャー首相とともに調印している。台湾総統の蒋経国とはシンガポール首相のリー・クアンユーらを通じて交渉を行い、1985年7月には香港などを介した大陸との間接貿易を台湾に事実上解禁させることに成功し(対中直接投資は1992年9月に解禁)、1987年11月には三親等以内の大陸親族への訪問の容認を引き出した。

エピソード

 1978年の訪日時には様々な談話を残した。「これからは日本に見習わなくてはならない」という言葉は、工業化の差を痛感したもので、2ヶ月後の党第11期3中全会決議に通じるものであった。

 あるいはいい悪いはともかく(個人的にはいいとは全く思いませんが)、当初「迷信」として「チベットの転生霊童」に否定的だった中国共産党

・パンチェンラマ10世死後、転生霊童・11世を擁立する

ダライラマ14世死後、転生霊童・15世の擁立を計画してることを事実上認めてる

のも「その方が支配に役立つ、一番大事なのはチベットをどううまく支配するかということ、つう認識(その『支配に役立ってる』つう認識が正しいかどうかはともかく)」があるからでしょう。

 そのほかでも中国は

国共合作」=「とにかく日本軍に勝てればいい。国民党との関係は後で考えれば。大体、軍事的に劣勢やから国民党には勝てそうにないし(最終的には「国共内戦での共産党勝利」という形で片がつきましたが)

「香港の一国二制度」=「とにかく英国を納得させて香港が帰ってくれば、ひとまずそれでええ。あの制度を今後どうするかは後で考えれば」

一つの中国」=「とりあえず台湾の独立宣言が阻止できれば、ひとまずそれでええ。軍事統一なんか無理やし、平和的統一の可能性も近未来では少ないやろ。統一は遠い将来の課題でええ」

「対日戦争賠償の放棄」=「とりあえず日本と国交正常化することが最優先や。放棄する代わりにODAとかで日本はそれなりに配慮してくれるそうやし」

つう「仏陀的現実主義」だったわけです。

 「中国共産党=ある意味仏陀的(仏教的)」とは驚きの事実です。

 それはともかく、ということは

「拉致の解決」も「仏陀的にはすべては方便であり、拉致被害者帰国という結果さえ出ればいい」。

 だから仏陀的には「拉致被害者が帰国するなら経済支援でバーター取引してもいい」「蓮池透さんを家族会から除名した連中は間違ってる」と思うんですがどうなんすか、高世さん?。

 少なくとも仏陀的には「16年やって効果のなかった制裁はやめた方がいい」と思うんすけど、どうなんすか、高世さん?

そういう意味では「よど号事件」「ダッカ事件」で犯人と取引したことも、仏陀的には「被害者解放が実現できた。残念ながらあの時点ではあれ以外に方法がなかった」つうことで問題ないすよね?

 で「よど号やダッカ」での犯罪者との取引を認めるなら、国連加盟国・北朝鮮と取引しても問題ないすよね?

 そういう意味では仏陀的には横田奥さんはウンギョンさんともっと会うべきですよね。

 「輪廻の存在は分からない、分かったところで対応のしようがないから意味がない」のと同じ(?)で「めぐみさんが生きてるか分からない。ウンギョンさんに会わなければめぐみさんの生死が分かるわけでもない」ですから。つうか「輪廻の存在が分からない(あるという根拠がないから)」のと同じ(?)で「生きてるつう根拠ない」んだから「めぐみさんの生死」なんか考えるだけ無駄ですよね。とりあえず「死んだつう最悪の想定」しといた方がよくないすか?

そういう意味では太陽政策も仏陀的ですよね。「戦争の脅威が避けられるなら北朝鮮に経済支援してもええやないか」つう話ですから。

て俺が聞いたらどう答えるんですかね、高世は。たぶんだんまりで逃げるんでしょうけど(苦笑)。

 そういう意味では野党共闘も「仏陀的」ですよね。さすがに共産党も原理原則を完全無視はしてないでしょうが、それに必要以上にこだわらずに

沖縄県知事選で安倍自民選挙敗北という結果があればいい

・堺市長選で橋下維新敗北という結果があればいい

つうことで、「元自民の翁長氏」や「元維新の竹山氏」を支援したわけです。

 このブッダ的な考えによれば北方領土問題も

 とにかく島の返還を最優先に考えるのなら、方便は何でもいい

つうことになります。まあ、島は帰ってきそうにないですけどね。

 しかしこうなると「ブッダは心の医師」かどうかはともかく一般的な宗教とはやはりかなり異質な気がします。


■死後はどうでもいいとブッダは言った(その2)

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20190104

 さて死後のことなどどうでもいいとブッダは言ったという話を下で紹介しましたが高世によれば仏陀はそのとき、次のような例え話をしたそうです。

『マールンクヤプッタ(ボーガス注:仏陀の弟子)よ、それは、ちょうど、人が毒を塗られた箭(や)をもって射られたようなものである。すると、彼の友人・仲間・親族・縁者は、彼のために箭医を迎えにやるであろう。だが、彼は、〈わたしを射た者は、クシャトリア*2なのか、ブラーフマナ*3なのか、ヴァイシャ*4なのか、あるいはシュードラ*5なのか、それが判らないうちは、この箭を抜いてはならない〉といったとするがよい。また、彼は、〈わたしを射たものは、いかなる名、いかなる姓であるか、それが判らないうちは、この箭を抜いてはならない〉といったとする。

(略)

 それでは、マールンクヤプッタよ、その人は、それらのことが知られないうちに、そのまま命終(みょうじゅう=ボーガス注:死ぬこと)しなければならないであろう。

 「死後の世界があるか、生まれ変わりがあるか知ること=矢を射た犯人が誰か知ること」「現実世界で幸せになること=矢を抜いて毒を吸い出し命を救おうとすること」というのはたとえが変な気がしますが、それはさておき。

 この例え話、「北朝鮮拉致問題」を考える上で大変面白い材料を提供しているかと思います。

 要するに「優先順位を考えろ。優先順位の低いもんは後回しでええ」つう話です。

 仏陀が言うように「毒の矢で射られた人が死なないようにすること」、つまり「治療だけ考えれば」犯人が誰かなんかどうでもいい。犯人が誰かなんて事は「刑事処罰の時だけ」問題になる話です*6。「犯人が誰か分からないと治療できない」なんて馬鹿なこと言ってたら死んじゃう。

 でこれは拉致も同じで「拉致被害者の帰国」だけ考えれば『拉致実行犯は誰なのか、それが分からないウチは拉致問題は解決しない』『そもそも北朝鮮のような独裁国家が存在していいのか』とかそういう話ではないわけです。

 ブッダが「犯人が誰かとか、とりあえず後でええ。まず治療が大事や。死んでもええんか。優先順位を考えろ」つうのと同じで「犯人が誰かとか、北朝鮮みたいな独裁国家が存続してええのかとか、とりあえず後でええ。拉致被害者の帰国が一番大事と違うのか。拉致被害者が死ぬまで帰国できなくてもええんか。優先順位を考えろ」つう話です。

 まあ巣くう会が「拉致被害者の帰国を口実にした、ただの反北朝鮮右翼団体」てのはわかってますが、それに引きずられる家族会は本当にバカだと思います。

 

■死後はどうでもいいとブッダは言った(その1)

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20190104

 高世が中村元先生*7の『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)を読んだらそういう話が出てきたそうです。

 さて「話が少し脱線しますが」中村先生と言えば、無知な俺ですら「バカなので、彼の本を読んだことは一度もないが、名前ぐらいは知ってる日本仏教学者のビッグネーム」です。

 仏教学者の世界においては「漫画界における手塚治虫、藤子F(藤本弘)、藤子A(我孫子素雄)、赤塚不二夫石森章太郎並のビッグネーム」「日本での死刑廃止論における団藤重光*8なみのビッグネーム」といっていいでしょう(まあたとえは何でもいいのですが)。

 『日本学士院会員。勲一等瑞宝章、文化勲章紫綬褒章受章(ウィキペ「中村元」参照)』という大物ですが、こういう仏陀逸話を中村先生が著書で紹介していることを知ってる人はおそらく少ないでしょうね。

 つまり大抵の凡人は「ホニャララ先生(例えば中村先生)ってすごいらしい」と聞いても、「中村先生の本を一度も読んだことがない俺」と同じで、わざわざその先生の本を読もうとはしないことが多いって事です。「よく分からないが、皆がすごいつうから、すごいんだろう」で終わってしまう。

 「例は何でもいいですが」、例えば共産党員は「マルクス*9エンゲルス*10レーニン*11はすごい」つう立場で、反共主義者は「マルクスエンゲルスレーニンはろくでもない」つう立場ですが、じゃあ彼らのほとんどが「マルクスエンゲルスレーニンの著作は全部読んだか」つうと必ずしもそういうこともないでしょう。何せ分量が多いですから。ましてや「きちんと理解する」となったらもっと大変です。

 話が脱線しましたが、ブッダの逸話については詳しくは高世の文を読んでほしいと思います。

 以下は俺の高世文章要約です。

 仏典に次のようなブッダ(お釈迦様、ゴータマ・シッダッタ)の言行録があるそうです。

 ある弟子がブッダに「あの世はあるのですか、生まれ変わりはあるのですか?」と聞いた。

 そうしたらブッダは「そんなことは私にはわからない。そして分かったところで意味がない(注:あの世がないとはいっていません。「分からない(真偽不明)」というのは「ない」とは違います。もちろん「ある」ともいっていませんが)」といった。

 何で意味がないのか?。

 「お前には前世の記憶が、あの世の記憶があるのか?。『生まれ変わりがあるのですか?、あの世があるのですか?』と私に聞いているのだからないのだろう?。だったら、仮にこれから死後のお前に生まれ変わりがあっても、生まれ変わったお前にはそのときは今の記憶は全くないはずだ。だったらお前は今の経験を生まれ変わったときに生かすことは出来ない。だったら生まれ変わりの有無なんか知っても意味はない。そしてどっちにしろ生まれ変わったお前の人生は今のお前の人生とは関係ない。生まれ変わりがあっても今のお前の人生が幸せになるわけでも何でもない。幸せになるかもしれないのは、生まれ変わりとはいえ、『今のお前の記憶はない』、『赤の他人も同然』な人間だ。だったら今を一生懸命に生きる。それしかないだろう?。違うか?」と。

 ひねりの全くない、直球ストレートな正論です。

 「であるなら、死後の世界があるという仏教(日本仏教は全部そうじゃないか?)、生まれ変わりがあるという仏教(例:チベット仏教の転生霊童)はモノホンの仏教じゃないの?」  

チベット仏教の転生制度(転生ダライ・ラマ、転生パンチェン・ラマ制度)ってモノホンの仏教じゃないの?。」。

 うーん、論理的にはそういうことになるんでしょう。そのあたり「ダライを褒め称える」高世に聞いたらどう答えてくれるのやら。あるいはI濱女史、id:Mukke、阿部治平といった「ダライ盲従主義の方々」の方々にこの話の感想を聞いたらどう答えてくれるのやら。

 しかしこの高世の主張が事実なら仏教は通常の宗教とは異質な気がします。

 「死後の世界なんか考えても意味がない」なんてまるで儒教の「怪力乱神を語らず」や「マルクス主義などの無神論」、あるいは伊藤栄樹*12検事総長の著書名『人は死ねばゴミになる』(1998年、小学館文庫)のようです。

 もちろん「儒教やマルクス主義に似てる気がする」といっても「ということは儒教文化圏マルクス主義=日本、中国、北朝鮮、ベトナムの共産党はモノホンの仏教に親和的」「つまり中国共産党の方がダライ一味よりもモノホンの仏教に近い立場にある*13」なんて馬鹿なことは言いませんので念のため。

 それにしても「仏典にそういう話が出てくる」なら明らかに「死んだら悪人は地獄に行って善人は極楽浄土に行く(日本仏教)」云々とか、「チベット仏教の転生霊童」など「後世のでっち上げの訳」です。でもそういうことがまかり通るのは、いかに人間(特に過去の人間)に「死んだらおしまいなんて嫌だ、こんな人生で終わったら惨めだ」つう思いが強いかと言うことです。「今だって不幸な人は不幸ですが」、どこの国でも、昔は貧乏人は「ろくに食べ物も食えず、働きずめに働いて、それでも経済的貧困にあえいで死ぬ」ことが多かったわけです。そうした人々にとっては「死後の世界なんかあるか分からない、分かったって今の人生にとって意味がない。大体生まれ変わりがあったって、生まれ変わる前の記憶がないんじゃ別人と同然じゃん。そんなん意味あるの?。生まれ変わったときに幸せになれる保証もない」つう「仏陀の正論」は「そりゃそうかもしれないけどそんなのは嫌だ」「生まれ変わりの記憶がなくたって、今の人生と関係なくたって『生まれ変わったら幸せになれるかもしれない』と思うだけでも今の人生が楽になる気がする」のわけです。

 世の中は『人は死ねばゴミになる、でもゴミになるまでは一生懸命生きていこう』と達観できる伊藤元検事総長のような人ばかりではない。

【参考】

https://blog.goo.ne.jp/a1214/e/e3b0c0c3deee9a07f9147d31eef2de11

■伊藤栄樹『人は死ねばゴミになる』2006年08月25日

 伊藤栄樹『人は死ねばゴミになる』は、真宗の人(にかぎらないだろうが)にはどうも評判が悪い。

最近の日本人は、死んだらおしまいだ、だから生きている間に好きなことをしなくては、今さえよければいい、という風潮なんだ、と言う人が多く、そのいい例として『人は死ねばゴミになる』が挙げられる。

 林暁宇師は『むなしさをこえる』という本の中で、ガンでなくなった鈴木章子さんの「未完のままに」という詩を紹介している。

伊藤栄樹さま

「人間死ねばゴミになる」

 残された子に

 残された妻に

 ゴミを拝めというのですか

 あなたにとりましては

 亡くなられた

 お父上

 お母上も

 ゴミだったのですか

 林師、鈴木さん、お二人とも死んだらお浄土に往生し、亡くなった人たちと再会すると話されている。

 だから、伊藤栄樹の死んだらおしまいという考えはとても受け入れられないのだろう。

 しかしながら『人は死ねばゴミになる』は、鈴木さんの言うような意味で「死んだらゴミになる」と言っているわけではないことは読めばわかる。

 伊藤栄樹は検事総長在任中(62歳)の時に、盲腸ガンになる。

 医者との会話から、早くて数ヵ月、長くて2〜3年だと判断する*14

 そして、仕事を片づけて適当な時に辞める、残された妻が困らないようにする、ということを考える。

 このあたり、ものすごく冷静であるし、潔い。

 石鹸を見ては「わが人生最後の石鹸になるのではないか」と思い、「来年のプロ野球はもう見ることができないはずだ」と考える。

 そうこうしているうちに、「ぼつぼつ一番大事なことに決着を付けておかなければならないと思い至った。つまり、私自身、まもなく間違いなくやってくる自分の死をどのように納得するかということである」

 そこで、妻を相手にこういうことを話す。

 伊藤栄樹の家は浄土真宗の門徒である。

 しかし、仏教という宗教を信じているわけではない。僕は、神とか仏とか自分を超えたところに存在するものにすがって心のなぐさめを得ようという気持ちには、とうていなれそうにない。

(略)

 僕は、人は、死んだ瞬間、ただの物質、つまりホコリと同じようなものになってしまうのだと思うよ。死の向こうに死者の世界とか霊界といったようなものはないと思う。死んでしまったら、当人は、まったくのゴミみたいなものと化して、意識のようなものは残らないだろうよ。

 このように霊魂や死後の世界を否定する。

 それに対して妻は、「でも、あなたのような冷たい考え方は、いやよ。死んでからも、残された私たちを見守っていてくれなくては、いやです」と言うのだが、伊藤栄樹はあくまでも霊魂を否定する。

 死んでいく当人は、ゴミに帰するだけだなどとのんきなことをいえるのだが、生きてこの世に残る人たちの立場は、まったく別である。僕だって、身近な人、親しい人が亡くなれば、ほんとうに悲しく、心から冥福を祈らずにはいられない。それは、生きている人間としての当然の心情である。死んでいく者としても、残る人たちのこの心情を思い、生きている間にできるかぎりこれにこたえるよう心しなくてはなるまい。

 チベットでは、死体は抜け殻だからというので、死体を鳥に布施する、つまり食べさせるわけで、伊藤栄樹の考えが間違っているわけではない。

 伊藤栄樹の考え、生き方に共感する人は多いと思う。

 もっとも、遠藤周作が「我々に先だって死んだ愛する者と死によって再会できるという希望は、大きな悦びになる筈だ」と書いていることに対して、

 私には、乱暴ないい方をすれば、死んだ後までこの世のきずなを引きずらされてはかなわんなあ、という気さえする。

という感想を述べているが、いくらなんでもさばさばしすぎではないか。

 柳田国男じゃないが、子孫の行く末が気になるのが普通のように思う。

 伊藤栄樹が死んだ人がゴミになったとは思っていない証拠に、元検事総長布施健*15が死んだ時、「元検事総長が亡くなられると、現職の検事総長葬儀委員長を務める例となっている。誠心誠意務めさせてもらおう」と、病身をおして葬儀委員長の引き受けている。

 そして葬儀について次のように書く。

 葬儀委員長として弔辞を読み、御遺族とともに最後まで会葬者に立礼して、無事務め終わった。布施先生の霊よ、安らかにお休みください。

 霊魂を否定しているのにこんなことを言うなんて矛盾だが、自分の死と大切な人の死について受け止め方が違うわけで、そのあたり面白いと思う。

 佐倉哲という人がHPに、増谷文雄*16の文章を引用し、そして死後の世界についてこういうことが書いている。

http://www.j-world.com/usr/sakura/buddhism/masutani.html

 何がわたしにとって衝撃的であったかというと、ここで増谷文雄氏が思いを馳せておられる「死後の世界」というものが、死後に氏が行く世界のことではなく、死後に氏があとに残して行くこの世界、つまり「人類の運命や世界の成りゆき」のことだ、ということです。わたしはうまれてはじめて仏教の「無我」という言葉の意味がわかるような思いがしました。同時に、「死後の世界」というと、ただちに、死後における自分の運命や成りゆきのことしか思いを馳せぬ思想が、とても貧弱なものであるように思うようになりました。

(略)

 単純な事実は、わたしが死んで塵と帰しても世界は依然として存在し続けるであろうということです。しかも、わたしが今日いかに生きるかということは、その世界と無関係ではあり得ないのです。

 「人類の運命や世界の成りゆき」のために「せめて石ころの一つでも貢献をしたい」と言う増谷文雄や佐倉哲と同じように、伊藤栄樹も自分が死んだ後のこの世のために今できることを精一杯しなければ、と伝えようとしているように思う。

 「死んだらおしまいだから今を楽しく」ということは伊藤栄樹の考えからはかけ離れている。

【コメント欄のコメント】

・伊藤さんのように、社会的にかなり有意義に仕事ができる人ではなくても、「自分は精一杯やった。これでよし」と思えれば、死後の世界なんていらないようにも思います。そして、自分の遺志(といえば大げさですが)を受け継いでくれると思われる人にバトンタッチすればそれでいいような気もします。

 しかし、「高世の紹介する話」が事実なら皮肉にも伊藤氏の生き様こそが「真の仏教だった」わけです(伊藤氏は死後の世界を明確に否定し、仏陀は死後の世界があるか、不明としている点は違いますが、いずれも「死後の世界」を重視しない点は同じです)。

 それはともかく「伊藤氏のような人は少ない」ので、「真の仏教が世間に受けない」その結果、「仏陀の教えを説いても『えー、死後の世界や生まれ変わりがあるか分からないの?。じゃあー死んだらそれで終わりかもしれないの?。嫌や、そんなん』つうことで全然受けない。信者がいないと教団がやっていけない。死後の世界はあることに、善人は極楽に行って悪人は地獄に行くことにしよう」つうことで仏教が「原理原則から外れていった」のでしょう。

 つまりは仏教の原理主義(初心に返ること、原理原則に戻ること)は「死後の世界や生まれ変わり(輪廻転生)を否定すること」ですね。

 ということで改めて高世の言う

■仏教は原理主義になりえない

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20190103

つう事は間違いだと言うことが分かります。つうかここで俺が書いてることは高世も気づいてると思うんですけどね。いつもながら高世も変な奴です。


■仏教は原理主義になりえない

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20190103

金剛般若経」など般若系の経典を読むと、これは我々がふつう「宗教」と呼んでいるものとは違うのではないかと思えてくる。

「私(如来)は(特定の・実体的な)真理を説いている」と私が考えていると、言ったり思ったりしてはならない。なぜなら、もし、誰かが「如来は特定の真理・実体的な真理を説いている」と言ったら、実はそれは仏を謗ることになるからだ。私が説いていることをわかっていないからだ、と厳しく諌めている。(P251〜)

 意味がよく分かりません。「特定の真理・実体的な真理を説いていない」とはどういう意味なのか。

 科学に例えれば「正しい結論ではなく正しい結論に至ることが出来るであろう方法論を説いているのだ」つうことか。

 ただそれだって「真理を説いていること」になる気がしますが。

 つまり、「仏教の教えはかくかくしかじかである」と絶対視し押しつけてはならないわけで、「原理主義」的な仏教はありえないことになる。あらためて仏教(大乗仏教)は「宗教」というより、哲学であり、人の生きる道の探求なのだなと再確認した。

 いやいや「仏教の教えはかくかくしかじかである」つうのは当然あると思いますね。それなかったら教えじゃないでしょう。

 そして「かくかくしかじかである」つうのは必ずしも「押しつけ」ではない。単に「私は仏教の教えはかくかくしかじかだと思う」つう価値判断に過ぎないわけで、暴力を伴ってるわけではない。

 つうか仏教に限らず「何でもあり」つうたらそれもはや教えじゃないでしょう。

 「何でもあり」なら戦前日本仏教の戦争協力(権力の恫喝により協力せざるを得なかった面が大きいですが)も「あり」なのか。戦後の仏教教団の反省表明は必要なかったのか。そんな馬鹿な話はないでしょう。

 そもそも高世の「原理主義理解」も間違ってると思いますね。原理主義つうのは文字通り『その宗教や哲学の原理原則に帰れ』つう意味でしかない。必ずしも押しつけではない。

 ただキリスト教原理主義イスラム教原理主義ヒンズー教原理主義とか実際に存在する「原理主義と呼ばれるグループの多く」が暴力的で排他的なだけでしょう。

 ただ原理主義を「現実にいかに矛盾していようとも教祖の言ったとおり、教典に書かれたとおりにするのが正しい」と理解するならこれはどんな宗教であれ「現実から乖離した押しつけ的なもの」になるでしょうね。

 教祖や教典は「100パーセント無問題な無謬の存在」ではありえないからです。どうしても時代の限界がある。

 たとえば聖書に書かれた天地創造説なんて明らかに事実じゃないわけです。

 あるいは日蓮宗の国立戒壇なんか現実問題、実行できない。

 そういうところはいかに原理主義を唱えても、まともな人間なら現実に妥協せざるをえない。

 とはいえ「だから原理原則なんかどうでもいいんだ」つう話でもないでしょう。

 ところが困ったことに、仏教を名乗る新興宗派に極端な原理主義的傾向がみられる。最近、たまたま知り合った人から「会いたい」と喫茶店に呼び出され、行ってみるともう一人知らない人も同席して、激しい「折伏(しゃくぶく)」を受けた。日蓮系の団体で、狂信的な表現と口ぶりに恐怖感さえ覚えた。彼らこそ仏を謗るもの、だろう。

 そういうのは原理主義ではなく過激主義とでも呼んだ方がいいんじゃないか。何度も言いますが原理主義とは言葉の意味としては『その宗教や哲学の原理原則に帰れ』つう意味でしかないからです。

 それはともかく。今思ったんですが、高世が批判する「原理主義的な態度(俺の言葉だと過激主義的な態度)」って、もろ横田の奥さんですよね。

 「北朝鮮には制裁するしかない、異論は認めない」「めぐみは絶対に生きてる、異論は認めない」「異論を唱える奴はバカか、北朝鮮の手先だ」てもう排他的なことこの上ない。

 やはりこれは奥さんの信じてる宗教が「仏教ではなくキリスト教だから」なんでしょうか(もちろん冗談)。

 冗談はともかく、高世は本気で「原理主義的な態度(俺の言葉だと過激主義的な態度)は良くない」と思うなら横田奥さんに「もっと人の声を聞いた方がいい。自分の考えと違うからと言って田中均氏、蓮池透氏などを敵視すべきではない」というべきでしょう。まあ、高世がそんなことを奥さんにいえるとは思いませんし、言ったところであの奥さんは高世を敵視するだけでしょうが。


■氏神さまへ初詣

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20190101

 小生の記事日付が11月なのに、ネタにしてる高世記事タイトルが「氏神さまへ初詣」となってる点はご容赦下さい。

 なお、「氏神」とは「自分が住んでる地域の神」なので「埼玉に住んでる人間(俺の場合)」が「明治神宮(都内)」など県外の神社に行くのは「氏神様に初詣」にはなりません。しかし小生も最近は「大晦日、正月三が日は混んでる」ので面倒くさくなって初詣なんか全く行かなくなりました。

 「神社本庁が右翼の巣窟だ」「以前読んだ本によれば初詣が全国的に行われるようになったのは明治以降に誕生した風習に過ぎない」つうのも行かないことを助長しています(行かないメインの理由は単に「面倒くさいから」ですが)。

今年の年賀状には、昨年を振り返って・・

喜:シリアで拘束された安田純平さんの無事帰国

怒:いっこうに先が見えない拉致被害者の奪還

哀:入管施設に長期収容中の難民申請者のハンスト

楽:民俗学者宮本常一*17の故郷、周防大島への旅

と書いた。

 俺的には

喜:

 沖縄県知事選でのデニー氏勝利

 米朝首脳会談、南北首脳会談による緊張緩和の流れ

 安倍が「昨年5月に李克強*18首相を歓迎する」「昨年10月に訪中し習近平*19主席と会談」などし、正式に一帯一路参加を表明(安倍の中国敵視路線に公的にストップがかかった)

 日朝国交正常化議連の活動再開、

 米国下院選での民主党勝利、など

怒:

 いっこうに明るい結果(差別の廃止)が出ない朝鮮学校差別問題。特に「一部下級審での原告勝訴判決を除き」裁判所が安倍に忖度して不当判決を下してることが許しがたい。

 安倍の自民党総裁選勝利

 安倍のせいで悪化の一途をたどる日韓関係

 安倍のせいで強行された5兆円を超える大軍拡

 沖縄県知事選で敗北しても辺野古基地移設を強行しようとする安倍

 「次の質問どうぞ」などというふざけた態度をとって恥じない河野と、そこから予想される「対ロシア外交での日本敗北」

 安倍による「ただの人気取り」としか思えないオウム死刑囚処刑

 安倍らが西日本豪雨による被害が予想される前日に非常識にも酒盛り(宴会)してたこと、しかもそれを恥知らずにも当初、インスタグラムに掲載したこと(批判を受け後に削除)

 安倍によるIWCの脱退

 安倍に忖度したとしか思えない植村元記者の櫻井よしこらへの不当敗訴

 杉田水脈のLGBT差別問題

  但しこれによって新潮45が廃刊されたことは「喜」ですね。まあ、まともな雑誌に生まれ変わればそれでもいいですけどありえないからね。

 モリカケ疑惑。特に検察が森友疑惑で政治家どころか財務官僚すら誰一人起訴しなかったこと。

 いつまでたっても安倍万歳をやめない拉致被害者家族会の馬鹿さ

 検察が起訴するや、今まで散々持ち上げていたのに、手のひらかえしでゴーンを袋だたきにするマスゴミ

 東京医科大の女性差別入試問題

 サウジアラビアジャーナリスト殺害問題、など

哀:

 清水寺のイベントで『昨年を代表する漢字』が「災」となるほど、発生した災害

 幼い子どもリンさんを殺され、『被告人への死刑』を求めるベトナム人父母(ベトナム人父母への怒りはそれほどないですね。彼らを持ち上げる『死刑愛好家』への怒りはありますが)

 また、怪我による長期欠場となったフィギュアスケートの羽生*20、など

楽:思いつかないので省略

など

ですね(個人情報をもらしたくないので個人的な喜怒哀楽については書きません)。

 怒について、付け加えれば

1)ほとんど安倍がらみ。安倍が退陣すればこの怒りも大分和らぐと思う

2)高世については、

 何が『喜:シリアで拘束された安田純平さんの無事帰国』だ。高世はふざけんな。手前が『身代金を払わなくても安田は救出できる』とほざいて、彼の救出の足を引っ張ったことは俺は忘れてねえからな。黙ってろ、馬鹿野郎!

 何が『怒:いっこうに先が見えない拉致被害者の奪還』だ。高世はふざけんな。手前が制裁路線など支持するから先が見えないんだろうが!。外交交渉以外に解決の道があるわけねえだろ!。そして制裁してて外交が成立すると思ってるのかよ!。黙ってろ、馬鹿野郎!

と高世のような「馬鹿でくずに」は改めて怒りを覚えました。

 高世には

・高世のようなクズは会社が倒産したあげく、がんでのたうち回って死ねばいいのに

・高世のかみさんと子ども(所詮、高世の肉親なので多分、高世と同類のクズ)が交通事故とか自然災害(台風など)とかで突然死んで、高世一人生き残るってのでもいいけど。ああ、でも高世先生ってゲスだから、そういうときに『俺さえ生き残ればそれでいい』と考えて悲しみとか覚えないんでしたっけ?

とすら思います。


■わが心深き底あり喜びも憂の波もとどかじと思う

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181231

ここからは岡野先生の本の引用。

《(前略)

 覚ったら悩みがなくなると想像している人がいるが、非常に深い覚りを開いた人も、現象としていろいろなことに悩むことはなくならない。しかし、心の深いところで、それから解放されているということのようである。

 西田幾多郎*21は、坐禅をしながら哲学をした有名な哲学者で、世間的には生前にすでに日本最高の哲学者と讃えられた人であるが、家庭的にはいろいろ不幸なことがあったという。そういう不幸の真っただ中に日記に書いた和歌が残っている。

 わが心深き底あり喜びも憂(うれい)の波もとどかじと思う

 心の表面には確かに喜びや悲しみが波立っているのだが、その波は私の深い心の底には決してとどかない、という心境を歌っている。》(P240-241)

 悩みを避けることはできない、しかし、その底に宇宙と私への全肯定があればいい。この境地をしっかり自分のものにしたいものだ。

 そういうお題目でなんとかなるなら、その人は「よほど人間が出来ているか」、「ご本人が思ってるほど不幸ではないか」どっちかでしょう。

 小生は「人間が出来てない」のでつまらないことでも「喜んだり、悲しんだり」「焦ったり、慌てたり」「怒ったり、いらついたり」します。

 我ながら恥ずかしい。なんとか「不動の精神」を身につけたいですが「仕方ないじゃないか、凡人だもの(相田みつを風に)」と一方では思います。


■沖縄の海兵隊に戦略的重要性なし、と米元高官

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181230

 きのうのTBS「報道特集」の「偽情報で開戦〜イラク戦争15年」では、なぜ、イラクが大量破壊兵器を持っているというウソの情報でアメリカのイラク侵攻がはじまったのかを追っていた。

 15年前、アメリカコリン・パウエル*22国務長官は国連で、サダム・フセイン大量破壊兵器を所有している明確な証拠があると述べた。誠実なイメージのパウエルのこの演説は開戦を決定づけたが、後に彼は、この演説は自分の経歴の汚点だと語っている。

 「報道特集」では、当時のパウエルの首席補佐官だったローレンス・ウィルカーソン氏(Lawrence Wilkerson)にインタビュー。ウィルカーソン氏こそ、CIAの情報からの情報をチェック、分析してパウエル演説を準備した人物だ。ウィルカーソン氏は後に当時を振り返って、戦争をやりたくて仕方がないネオコンを率いるチェイニー*23副大統領がCIAを11回訪れて、戦争に踏み切るのに都合のよい情報を出せと「圧力」をかけたと見ている。

 ウィルカーソン氏の読みが正しければ、当時の米国は「誤認識で戦争したのではなく」、チェイニーなどネオコンが『戦いたい理由が何かはともかく』イラクと戦争がしたいが故に、「大量破壊兵器があるという主張に都合のいい情報(怪しい情報でも)だけ」をセレクトして無理矢理戦争に突入したというとんでもない話になるわけです。

 彼は別の番組で、イラク戦争時、集団的自衛権が使えていれば、日本政府に参戦を要請していたとも語っている。

 その危険性は否定できないでしょう。

 つうかベトナム戦争についても「集団的自衛権が使えれば韓国のように日本への参戦を要請していた」といいますからね。

さらに彼は今月、『琉球新報』の取材に沖縄の海兵隊駐留に戦略的意味がないと明言している。https://ryukyushimpo.jp/news/entry-852864.html

 「戦略的重要性なし」とは「絶対に沖縄に置かなくてはならない理由はない」「軍事的合理性だけ考えるのならば、日本の本土や場合によっては米国本土でもいい」つうことです。

 単に「米国本土や日本本土では反対運動を押さえ込めない」つうだけの話に過ぎないわけです。


■「人権派ジャーナリスト」の性暴力

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181229

 26日はジン・ネットの忘年会。夜8時、元軍事ジャーナリスト、カトケンこと加藤健二郎さん*24によるバグパイプ演奏がはじまる。

 この加藤氏については以前(2011年、2012年、2016年、2017年*25)もこの時期(12月下旬)に高世は

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20111228

・26日の月曜日は朝からオフィスの大掃除、そして夜は忘年会だった。

 忘年会を締めくくったのは、軍事ジャーナリスト加藤健二郎さんによるバグパイプの演奏だ。バグパイプが発する音のボリュームはすさまじく、体がビリビリ震えてきそうだ。

加藤健二郎さんは、チェチェン、コソボ、中南米、イラクなど非常に危険な戦場を渡り歩いてきた戦場カメラマンでもある。

 弊社も加藤さんにイランからイラクへの潜入を依頼したり、いろいろお世話になっている。

・「東長崎機関」という怪しげなグループを率いており、アフガンで拘束された常岡さんなどもこの一派*26である。

http://www.higashi-nagasaki.com/

 近年はバグパイプ演奏活動ばかりになっている*27が、ちょっと寂しいなあ。

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20121227

 きのうは会社の忘年会だった。

 飲みすぎて一日二日酔い。

 今年も戦場ジャーナリスト*28加藤健二郎さんがバグパイプ持参で来てくれた。本格的なスコットランド(でしたね?)の衣装に着替えて、素晴らしい演奏を披露。大音響で元気よく一年を締めくくることができた。

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160127

 先週金曜は、弊社の大掃除と新年会だった。

 新年会は今年お世話になった方々とうちのスタッフだけの内輪の宴会で、特別のおもてなしはないが、恒例のバグパイプ演奏は好評だ。

 奏者は元戦場ジャーナリスト加藤健二郎氏。

 「スコットランドザブレイブ」、「マッサン」のテーマ(麦の歌)などのほか、「インターナショナル」と「君が代」も演奏し てもらった。大音響でいい景気づけになった。さあ今年もガンバロー!

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171230

 28日は、うちの会社「ジン・ネット」の大掃除と忘年会。

 忘年会では、恒例のバグパイプ演奏で景気よく一年を締めた。奏者は、かつて戦場カメラマン、軍事ジャーナリストとして活躍した加藤健二郎さん。いまや日本でトップレベルのバグパイプ奏者だ。

として「忘年会を今年も友人の加藤さんがバグパイプ演奏で盛り上げてくれました」と、ブログ記事で紹介しています。たぶん特別なこと(「加藤氏と高世がけんか別れする」、「ジンネットが倒産して会社の忘年会を当然ながらしなくなる」、「加藤氏または高世が死亡する」など)がない限り来年も同じ時期(12月下旬)に高世は同じ記事を書くのでしょう。

 バグパイプは加藤氏の趣味ではなく今は「これが商売」で「転職した」ようです。

 ということで「元ジャーナリスト(現在はプロのバグパイプ演奏家)」加藤氏のことを「ジンネットの忘年会でいつもバグパイプ演奏で盛り上げてくれる」「昔は一緒にジャーナリズム活動した」友人としてブログで触れる高世も「過去に共著まで出した」「自称・現役ジャーナリスト」常岡については本当にブログで全く触れなくなりました。高世も「常岡との過去の関係はなかったことにしたい」、今はそういう関係性なのでしょう(苦笑)。もちろん常岡は「おそらく」ジンネットの忘年会には行かなかった。さすがに来たら常岡の忘年会出席について高世も何か書くんじゃないか(おそらく高世から常岡への忘年会開催の連絡もなかったし、常岡も連絡もないのにジンネットの忘年会にのこのこと行けるような親しい関係では今はないのでしょう)。

 それはともかく、今回の広河氏*29の件については「安倍と家族会」みたいだなとは思いました。

 本来批判されなければいけない人間(安倍や広河氏)がなぜか「被害者」に批判されない。

 広河氏の性暴力(セクハラ)が批判されなかった理由と、「家族会が未だに安倍批判しない理由」とは違いますけどね。不合理がまかり通ったという意味では同じです。

 ということで高世大先生におかれては「家族会にいい加減安倍批判するように」、そして「蓮池透氏と和解するように」是非とも「親しい関係にあるらしい」横田奥さんに働きかけてほしいのですがね。

 やっぱ「性暴力の疑惑を知りながら、にもかかわらずしがらみから広河氏を批判できなかった疑いのある彼の周囲の人々=横田奥さんと高世大先生の関係」だからそんなの無理ですか?

 ですよね、偉そうなこと抜かしても高世大先生てその程度のくず野郎ですもんね(皮肉のつもり)。

 他にも高世に軽く突っ込んでおきますか。俺は巣くう会と野合して恥じない、その結果「特定失踪者デマ」を垂れ流して恥じない、あるいは朝鮮学校差別に加担して恥じない高世が「反吐が出るほど大嫌い」なのでねえ。奴に対しては怒りと憎悪しか基本的にはありません。

 性犯罪は、万引きなどとは違って、深刻な人権被害である。

 来ましたね、高世大先生の非常識発言。

 言いたいことはなんとなく分かりますが、「商店主など、万引き被害に苦しんでる人間(幸いにも俺はそういう人間ではないですが)」の精神を逆なでするであろうナイス暴言です。

 「万引きなどとは違って」てこの部分、完全にいりません。

 ここまで「高世への悪口がメイン」になってますが、もちろん広河氏のセクハラは批判します。彼も渋々ではあれ、非を認め謝罪しましたし、デイズジャパンも彼を代表者から更迭しましたから「事実無根」てことはもはやないでしょう。

 今後は

1)広河氏に対して、どのような責任(刑事や民事など)追及をしていくか、

2)被害女性のメンタルケア

3)もっと早い段階でなんとかならなかったのか、周囲がしがらみから追及を避けていたのではないかという反省(高世曰く「そういう噂を聞いていた」そうなので)

といったところでしょうか。

 しかし高世記事で「今思いついた完全な思いつき」ですが

今年は

1)海外では#Metoo運動があった

2)今年のノーベル平和賞受賞者「デニス・ムクウェゲ氏」「ナーディーヤ・ムラード氏」は性暴力撲滅に取り組んでる人士

3)福田財務次官(当時)がセクハラ問題で辞任

4)杉田水脈が新潮45でLGBT差別暴言。新潮45が廃刊に追い込まれると共に、日本においてある程度LGBT問題への注目が集まった

5)東京医科大の女性受験者差別問題が発覚

6)慰安婦報道を巡る名誉毀損訴訟で植村元記者が櫻井よしこらに不当にも敗訴、植村氏は当然ながら、控訴(どう見ても裁判所の安倍への忖度:改めて安倍の下野が急務と痛感)

などなど(他にもあると思いますが思いついたものを挙げました)、ということで今年は「性暴力あるいは性差別(LGBT差別含む)の1年だった」ということで、今年の漢字1文字は俺としては「災」ではなく「性」としたいと思います(半分は冗談ですが半分は割とマジです)。

 「(3)〜6)を理由に)イヤー、日本って本当にろくでもない国ですね。それではまた来年もお会いしましょうね、さよなら、さよなら、さよなら」(淀川長治さん風に)

 なお、以上の「さよなら」は淀川ネタがやりたかっただけで、まだたぶん「さよならはしません」。

 明日(12/30)、あさって(12/31)もたぶんここに高世批判記事でも書くかと思います。


■道元にみる水と私のつながり

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181219

 お上*30が(いつものように)(ボーガス注:辺野古への土砂投入、軍事予算増大、IWC脱退方針など)好き勝手に破壊的な政策を決めている。国民の側には無力感が漂っているようにも感じられる。

 安倍のゲスさと「そんな安倍を支持するバカ国民」には心底うんざりしますが諦めずに戦うほかないのでしょう。それにしても「希望の党」騒動で安倍を利した上、「にもかかわらず辞任もせずに」未だに政治フィクサー気取りの「神津会長ら連合執行部」の愚劣さ、醜悪さには怒りを禁じ得ません。来年の参院選でも「また、下らぬ反共主義から、野党共闘の足を引っ張り、安倍をアシストした上、責任もとらずに居直るのが神津たちではないのか」と思うと「連合傘下組合は神津たちをいつまで図に乗らせれば気が済むのか」と心底呆れます。


■トランプがシリアからの米軍撤退を発表

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181222

 「シリア問題については無知で不勉強」なので撤退の是非はひとまずおきます(高世は撤退反対だそうですが)。なお、トランプは平気で前言撤回する男ですし、未だ「実際には撤退は行われてない」ので結局撤退しない可能性も現時点ではゼロではありません(ただし仮に撤退を撤回しても、もはや辞任したマチス国防長官はトランプには見切りをつけており、トランプの元には戻らないでしょうが)。

 「結論の是非はひとまず置く」としても、問題は「国内外の反発を見る」にトランプと側近連(副大統領国防長官*31国務長官あたりか)だけで決めて、共和党上層部や同盟国(シリアに共同介入している英仏)にまともに相談してない疑いが大きいと言うことですね。

 野党・民主党が反発するのはある意味当然としても与党・共和党上層部や同盟国首脳から反発の声が出るというのはおよそまともではないでしょう。

参考

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181223/k10011757691000.html

■NHK『シリア撤退でトランプ大統領に抗議 担当特使が辞任』

アメリカトランプ大統領がシリアからのアメリカ軍の撤退を決めたことを受けて、この問題を担当してきた大統領特使が、決定に抗議して辞表を提出したことがわかりました。

 辞表を提出したのは、過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅を目指す有志連合の調整役を3年前から担ってきたアメリカのマクガーク大統領特使です。

・マクガーク大統領特使は、今月11日の記者会見で「アメリカ軍はシリアに当分の間、残る」と明言しましたが、その後、トランプ大統領が撤退の決定を下しました。

 この決定をめぐってはシリアからの撤退に反対してきたマティス国防長官が、来年2月に辞任すると発表していて、国防長官に続く政府高官の辞任となります。

 トランプ大統領は22日、ツイッターに「過激派組織ISはほぼ打ちのめされた。残党がいてもトルコなどの周辺国が簡単に対処できるはずだ。われわれは帰る!」と書き込み、アメリカ軍の撤退の正当性を改めて強調しています。

■大統領「知らない人」

 トランプ大統領は22日、ツイッターに「ブレット・マクガークという私の知らない人物は、2015年にオバマ前大統領に任命された」と書き込みました。

 そして、マクガーク大統領特使は、もともと来年2月で退任する予定だったとしたうえで、「彼は目立ちたがり屋か?。フェイクニュースはこの意味のない出来事を大きく扱っている」と投稿し、辞任を大きく伝えるメディアへのいらだちをあらわにしました。


吉永春子さんの墓参り

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181215

 このあいだ、技術実習生の話で、実習生と受け入れ企業の間に監理団体というものがあって、日本の受け入れ企業はそこに毎月数万円の管理費をおさめ、これは企業にとっては余計なコストになっていることを指摘した。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181209

 ところがその監理団体からさらにお金をとる団体がある。例えばミャンマーの場合なら「日本ミャンマー協会」。

 この協会とは何か、とHPを見ると、役員には、中曽根康弘*32(名誉会長)、麻生太郎*33(最高顧問)はじめ政治家がずらり。http://japanmyanmar.or.jp/yakuin.html

 ちなみに今回高世が取り上げた件はすでに

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/242651

日刊ゲンダイ『最高顧問は麻生大臣 実習生を食い物にする“ピンハネ協会”』

 第2次安倍政権の発足後、真っ先に外遊に飛び立ったのは麻生大臣だった。訪問先はミャンマー

 その後も麻生大臣は来日したミャンマー政府関係者と、現在までに11回会談。麻生大臣が同国に熱を上げるのは「日本ミャンマー協会」(JMA)の最高顧問の肩書を持つことと無縁ではない。

 JMAは宮沢内閣で郵政相を務め、自民から民主などへ渡り歩いた渡辺秀央元参院議員が会長の一般社団法人。現在は、渡辺氏の息子が常務理事兼事務総長として業務を仕切っているという。

 役員名簿には麻生大臣のほか、〈別表〉の通り自公の大物がズラリ。立憲民主の福山哲郎幹事長も名を連ね、民主党政権で(ボーガス注:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官など)要職を歴任した仙谷由人氏も今年10月に亡くなるまで副会長を務めていた。

 問題は、JMAがミャンマーからの「実習生あっせん利権」を独占していることだ。

 民間の人材あっせん会社は、実習生受け入れに関与できない。代わりに受け入れ先との仲介役を担うのが、「監理団体」と呼ばれる組織。ミャンマーからの受け入れで、監理団体から「求人票の事前審査業務」と称して手数料をピンハネしているのが、JMAだ。

 麻生大臣の政治力もあってなのか、安倍政権下でミャンマーからの実習生は急拡大。12年末には87人に過ぎなかったが、昨年末には6144人と実に70倍増だ。その分、JMAの収入も増える。さらに移民法成立で受け入れ数が増えれば、利権が膨らむ構図である。

「JMAへの支出は監理団体から、零細企業や農家などが大半を占める受け入れ先に転嫁され、重い負担となる。そのシワ寄せは実習生の賃金抑制にはね返る。政治の利権が実習生の低賃金を生み出す結果を招いているのです」(出井康博氏*34

 少なくとも、与党に揚げ足を取られる前に、福山氏は足抜けすべきだ。

という記事があります。高世の今回のブログ記事もこうした報道が元ネタでしょう。しかし高世も元ネタにについて紹介ぐらいしたらどうなんですかね。

 それはともかく、要するに「ある種の利権ではないのか、そもそもこんな監理団体システムが必要なのか」という高世や日刊ゲンダイの批判です。

 高世が名前を挙げてない政治家では役員には

会長・理事長

 渡邉秀央(元自民党衆院議員、宮沢*35内閣で郵政相)

理事長代行

 古賀誠(元自民党衆議院議員、橋本*36内閣運輸相、自民党幹事長(森*37総裁時代)を歴任)

 白浜一良(元参議院議員、公明党参院会長、副代表などを経て現在、公明党顧問)

理 事

 甘利明(自民党衆議院議員、小渕*38内閣労働相、第一次安倍*39、福田*40内閣経産相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任)

 魚住裕一郎(参議院議員、公明党参議院会長)

 田中慶秋(元民主党衆議院議員、野田*41内閣で法相)

 浜田靖一(自民党衆議院議員、麻生内閣で防衛相)

 福山哲郎参議院議員立憲民主党幹事長。鳩山*42内閣官房副長官、菅*43内閣外務副大臣、民主党政調会長(海江田*44代表時代)など歴任)

がいますね(このうち、渡邉氏、福山氏については日刊ゲンダイが名前を挙げていますが)。

 また他にも

相談役

 清水信次(ライフコーポレーション代表取締役会長兼CEO)

副会長

 佐々木幹夫三菱商事蠧段霧槎筺

 岡素之(住友商事衞祥生槎筺

理事

 江利川毅(元厚生労働省事務次官。元人事院総裁

 小笠原倫明(元総務省事務次官

 篠沢恭助(元大蔵省事務次官。元国際協力銀行総裁)

 渡辺修(元通商産業省事務次官。元JETRO(日本貿易振興機構)理事長)

といった政財官界の大物が名を連ねています。しかし「日刊ゲンダイも批判していますが」、「また立憲民主党の福山か(もともとは前原*45元民進党代表に近いとされる)」ですね。この件を問いただされたら、立民や福山氏はどう釈明する気でしょうか?


■冬雪さえてすずしかりけり

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181212

夜は安田純平さん*46と会って酒を飲んだ。おもしろい話をしたのだが、それは次回書こう。

 常岡と一緒に「身代金を払わなくても安田は救える」と無茶苦茶なことを言った高世とよく酒なんか飲めるな、俺なら「私は高世さんのことが嫌いなので結構です」とはっきり言ってるけどな、と思います。

 高世が「安田氏へのマスコミ取材など(安田氏が文春に発表した手記、安田氏出席のシンポジウムなど)をコーディネートする」という形でうまく丸め込んだと言うことでしょうか。

 一方そういう丸め込みが出来なかったのか、安田氏の身柄拘束時は「俺が安田を救う(結局、救えない上に、『俺は悪くない、西谷文和*47が悪い』と言い出す無様さでしたが)」と安田氏の友人面だった常岡*48も、「この間安田氏に会いました」なんてツイートなどしないわけです。

 安田氏に完全に避けられてるんでしょう。

 でそんな常岡のツイート。

常岡

 入場料1000円!。それで、安田純平にギャラ払うのか?。今までは入場料取りながら出演者に一円も払わなかったようだが

■創出版『緊急シンポ!安田純平さん解放とジャーナリズムを考える』12月26日(水)18:15分、18:30開会 1000円 出演: 安田純平原田浩司金平茂紀綿井健陽/他 文京区民センター3階A会議室 

http://tsukuru.co.jp/sympo1226.pdf

 「はあ?」ですね。

 「安田氏らシンポ出演者にギャラを払うか払わないか」は「出演者と主催者(創出版、新聞労連、アジアプレスの共同主催のようです)の問題」。そして「シンポ出席者(客)から金を取るかどうか」も「出席者(客)と、シンポ主催者(創出版など)や出演者の問題」であって部外者の常岡がどうこういう話ではありません。

 出演者が「ノーギャラでもいい」、出席者が「1000円なら払ってもいい」と思うならそれで終わる話です。

 「ノーギャラじゃ嫌だ」「1000円なんか払いたくない」と思うなら、出演しない、出席しないだけの話です。

 常岡が創出版など主催者にどうこういえるのは「ギャラが出る約束で創出版などの主催するシンポに常岡が出たが、未だに出てない。契約違反じゃないか」つう時だけです。

 まさか常岡が安田氏に「ギャラを創出版が支払うように常岡さんが働きかけてほしい」といわれたわけでもないでしょう(そういう働きかけとはとても思えないただの罵倒ですしね)。

 しかも常岡は本気で「安田君にギャラが出なかったら彼がかわいそうだ」と思ってるわけではないでしょう。

1)安田氏が帰国後、常岡を全く相手にしてくれず

2)一方で「理由はともかく」常岡とはあまり仲が良くないらしい「創出版、新聞労連、アジアプレス(シンポ主催者)」「原田浩司共同通信編集委員)/金平茂紀*49(TBS『報道特集キャスター)/綿井健陽*50(主催者の一つであるアジアプレス所属のライター)/川上泰徳*51フリーライター元朝日新聞記者)/野中章弘(主催者の一つであるアジアプレスの社長)/南彰*52(主催者の一つである新聞労連の委員長で朝日新聞記者)(シンポ出演予定者)」「篠田博之*53(シンポ司会、主催者の一つである『創出版』が発行する月刊『創』の編集長)(以上、すべて敬称は省略)」と安田氏がこのようにつきあってることに『安田の野郎、何で俺を無視するんだ!』『しかも俺が嫌いなあんな奴ら*54と付き合いやがって』『大体こういうシンポをやるならなぜ、安田は俺を出席者として呼ぼうとしない!。こういうシンポには常岡さんを是非呼んでくださいと、なぜ言わない』などと恨みや怒り、嫉妬といったネガティブな感情を覚え

3)とはいえ、「過去に友人面した手前」、『何で安田は俺を無視するんだ!』『しかも俺が嫌いなあんな奴らと付き合いやがって』『大体こういうシンポをやるならなぜ、安田は俺を出席者として呼ぼうとしない!』なんて無様なことはいえず、「とにかくこのシンポに言いがかりがつけたい」と思ってつけた言いがかりが「創出版は安田にギャラを支払ってるのか!」でしょう。

 「キジも鳴かずば打たれまい」「沈黙は金」つうかこんな無様なこと言うくらいなら常岡は黙っていた方がましでしょう。

 そういう常識がないのが常岡なんでしょうが。

【追記】

常岡浩介がリツイート

・KimK/ふるくらむ

 以前常岡さん主催でやっていたロフトの戦場野郎イベントを再開させて欲しいです。再開後第一回のゲストは勿論安田さんで。

 吹き出しました。常岡と類友(あるいは常岡狂信者)てなんでこんなにバカなのか。「創出版の安田パネリストのシンポ(実施済み)より、常岡と安田氏のトークショー(未実施)がみたい」て安田氏が「本当に」常岡の友人ならとっくの昔にそういうイベントしてるでしょう。つうか、この創出版のシンポに常岡がパネリストとして呼ばれてもおかしくない。

 安田氏が「どうしても常岡氏をパネリストに入れてほしい」といえばそれを拒否する理由はどこにもないでしょう。

 にもかかわらず安田氏は常岡を避け続けるわけです。

 つまり安田氏は、このシンポについて意見を聞かれたとき

ホニャララさんをパネリストに呼んでほしい」

といったか、それとも「特に希望はないので、パネリストの選出は主催者にお任せします」といったかはともかく少なくとも「常岡君を呼んでほしい」とはいわなかったのでしょう。

 安田氏が常岡に好感を持ってないことは明白でしょう。しかし、常岡もこんな醜態さらすくらいなら黙ってたらどうなのか?。つうか後日「そういえば安田氏と一緒にトークショーやらないんですか?」と聞かれたらどうする気なのか?(たぶんいつまでたってもそんなもん開催されないでしょうからね)。

 つうか

以前常岡さん主催でやっていたロフトの戦場野郎イベントを再開

云々つう事は「常岡にやる気がないのか」、はたまた「常岡が関係各位とトラブルを起こしてやれなくなったのか」はともかくそんなイベントは今やってないわけです。全く「常岡と安田氏のトークショー」以前の話でしょう。常岡信者「KimK/ふるくらむ」の馬鹿さには心底呆れます。

 つうかこんなに「創出版のシンポ」に悪口したら「そんなシンポに出席した安田氏はアホだ」と常岡らはいってるのも同然です。また、「常岡がもっぱら悪口してる篠田氏」はもちろん「シンポに出席したパネリストやシンポを聞きに行った人々」にけんかを売ってるのも同然です。

 まあ「安田氏を懐柔しようとして、創出版のシンパを常岡が逆に褒め称えようと」何があろうと安田氏は「常岡とは付き合う気はない」でしょうが、こんな悪口をすれば『篠田氏らとの関係を考慮して』安田氏がいっそう常岡から距離を置くであろう、くらいのことがアホの常岡には分からないようです。

 つうかもはや、常岡としては「常岡との泥仕合」を恐れて、安田氏が面と向かって常岡批判はしないものの「安田氏が常岡に冷淡な態度をとり続けること(そうすることで友人面する常岡をやんわりと批判すること)」で「安田氏は僕の友人」という「常岡の過去の嘘」が事実上、完全に崩壊した今、安田氏との関係修復など考えてないのでしょう。とはいえさんざん友人アピールした手前、安田氏に悪口することはさすがに躊躇し、しかし安田氏が『常岡が嫌いらしい篠田氏とつきあってること』に我慢がならず、篠田氏に悪口するわけです。まあ、本当なら常岡は安田氏にも「俺を避けるな、見捨てるな」「俺たち友達じゃなかったのか!」「何で篠田なんかと付き合う!」と悪口したいのでしょうねえ。

 しかし「安田氏を使って売名しようとした常岡の愚行」はこうしてみると、安田氏が常岡を完全に避けてることで、「常岡狂信者以外には」、常岡の人間としての醜悪さ、愚劣さを「わかりやすく教えてくれる」ことになりましたね。もはやまともな人間は常岡なんか相手しないでしょう。

常岡浩介

 自己責任論語る前にまずはメディアの責任として安田純平にギャラ払え

 もちろん「ギャラを支払う責任」は必ずしもありません。ギャラを支払う責任が生じるのは「ギャラを支払うと約束したのに支払わなかったとき」だけです。

 安田氏が「ギャラはいらない」というなら払う必要はどこにもありません。

 まあ、安田氏が「ギャラをいついつまでに払うと言ったのにまだ支払いがない」と現時点で篠田氏を批判してるならまた話も別ですが、常岡のツイートの内容(安田君がギャラ不払いにぼやいてたなどの、安田氏の意向に触れた記載が何もない)から見て、安田氏の意思など関係なく、勝手に常岡が篠田氏に因縁つけてるだけでしょう。

 篠田氏どころか安田氏まで「誰が手前にそんなことしろって頼んだんだよ、常岡!(by安田氏)」と怒らせかねませんが、まあ、常岡的にはもはや安田氏との関係もどうでもいいんですかね?。しかしこんなことなら最初から「俺は安田の友人だ(by常岡)」なんて言わなければいいのに。

常岡浩介

 今回も(ボーガス注:シンポの司会を務める月刊雑誌『創』の)篠田編集長は安田純平にギャラを払わず、会場の人たちに入場料(資料代)と別にカンパを要求してるという情報が入ってきているのですが、マジ?

 「安田氏にギャラを払うかどうか」も「来館者にカンパ(安田氏経済支援のカンパ?)を求めるかどうか」も「安田氏と主催者の関係」「主催者と来館者の関係」であって常岡には全く関係がない。「安田氏へのカンパ」名目でカンパ要請しながら、篠田氏が一円も安田氏に渡さなかった詐欺行為や篠田氏が『無茶苦茶な口実でカンパ金から大幅なピンハネ(あるいは何も言わずにこっそり一部を懐に入れる)などした横領行為』でもない限り、当事者双方が納得しているならそれで終わる話です。

 常岡がなぜか篠田氏および「篠田氏が司会を務めるシンポに出席する安田氏」、そして「常岡をそうしたシンポに呼ばず明らかに避けてる安田氏*55」に憎悪の念を抱いてるらしいことは分かりますが。

 仮に常岡が「ギャラ支払いの約束」を篠田氏に反故にされたことが過去にある*56のだとしても、それは「以前のギャラ不払いの件、俺は許さないからな、篠田(by常岡)」とでもいえばすむ話で「安田云々」と、関係ない安田氏を勝手にだしにしていい話ではない。

常岡浩介

 会場ほぼ満席とのこと。500人の会場で、参加費1000円取りますから、安田くんには当然、30万円ぐらいは支払うんですよね?

 「ギャラ30万円の根拠がさっぱり分からない*57」つうか、たぶん根拠レスで適当なことを放言してるだけでしょうが、それはさておき。

 「創出版など主催者が、安田氏にギャラをいくら払うか(あるいはそもそもノーギャラか)」は「主催者と安田氏の間の契約による問題」であって「部外者」の常岡には何一つ関係ありません。常岡ってどうしてこう馬鹿でくずなのか。

【追記終わり】

 道元の「正法眼蔵」を岡野*58先生の指導で読んだとき、その深さに感動した。

と高世のような「人間のくず」がほざいたところで「お前が正法眼蔵に感動した?。よく言うわ」と鼻で笑いますね。岡野の本も読まずにこんなことを言ってはいけませんが「人間のくずの高世が褒めてる」つうだけで俺的には「岡野某の本を読む気」は全くないです。

 「どうせ高世が評価してるんじゃろくな人間じゃねえだろ」てことです。

*1:「仏様の御利益(ごりやく)」の「りやく」ですね。まあ意味的には利益(りえき)とかわりませんが

*2:貴族階級のこと

*3:僧侶のこと

*4:庶民階級のこと

*5:奴隷階級のこと

*6:「使われた毒が一般に広く知られたものではなく、犯人しか知らない特殊な毒で、犯人を逮捕しないと治療できない」なんて特殊なケースはまた話が別ですが、このたとえ話は明らかにそういう状況ではないでしょう。

*7:1912〜1999年。東京大学名誉教授(仏教学者)。著書『原始仏典を読む』、『大乗の教え(上)(下)』、『仏典のことば:現代に呼びかける知慧』、『ブッダの生涯』(以上、岩波現代文庫)、『ブッダ物語』(共著、岩波ジュニア新書)、『ブッダのことば:スッタニパータ』、『ブッダの真理のことば・感興のことば』、『ブッダ最後の旅:大パリニッバーナ経』(以上、岩波文庫)、『原始仏教 その思想と生活』(NHKブックス)、『ブッダの人と思想』(共著、NHKブックス)、『ブッダ伝 生涯と思想』、『仏教経典散策』、『仏教語源散策』(以上、角川ソフィア文庫)、『古代インド』(講談社学術文庫)、『原始仏典』(ちくま学芸文庫)、『釈尊の生涯』(平凡社ライブラリー)など

*8:1913〜2012年。東大名誉教授。勲一等旭日大綬章文化勲章受賞者。一時、最高裁判事、東宮職参与、宮内庁参与を務めた。著書『死刑廃止論』(有斐閣)により、死刑廃止論者としても有名。

*9:著書『共産党宣言』、『経済学・哲学草稿』、『経済学批判』、『ゴータ綱領批判』、『十八世紀の秘密外交史』、『剰余価値学説史』、『資本論』、『賃金・価格・利潤』、『賃労働と資本』、『哲学の貧困』、『ドイツイデオロギー』、『フォイエルバッハ論』、『フランスにおける内乱』、『ヘーゲル法哲学批判序説』、『ルイ・ボナパルトブリュメール18日』など

*10:著書『イギリスにおける労働者階級の状態』、『家族、私有財産および国家の起源』、『空想から科学へ』、『自然の弁証法』、『ドイツにおける革命と反革命』、『反デューリング論』など

*11:著書『国家と革命』、『帝国主義論』、『哲学ノート』、『唯物論と経験批判論』、『ロシアにおける資本主義の発展』など

*12:法務事務次官、東京高検検事長、検事総長など歴任。著書『検事総長の回想』(1992年、朝日文庫)、『人は死ねばゴミになる』(1998年、小学館文庫)など

*13:つうたら「冗談でも」Mukkeとか阿部治平とかI濱女子とか怒り出すんでしょうね。

*14:ちなみに伊藤氏は63歳で死去しています(ウィキペディア『伊藤栄樹』参照)。

*15:東京地検特捜部長、東京高検検事長、検事総長など歴任

*16:1902〜1987年。仏教学者。著書『仏陀 その生涯と思想』、『選書・仏陀のことば』(以上、角川選書)、『釈尊のさとり』、『無量寿経講話』(以上、講談社学術文庫)、『新しい仏教のこころ わたしの仏教概論』(講談社現代新書)、『歎異抄』(ちくま学芸文庫)など

*17:1907〜1981年。武蔵野美術大学名誉教授。著書『絵巻物に見る日本庶民生活誌』(1981年、中公新書)、『家郷の訓』、『忘れられた日本人』(以上、1984年、岩波文庫)、『塩の道』、『民間暦』(以上、1985年、講談社学術文庫)、『ふるさとの生活』(1986年、講談社学術文庫)、『庶民の発見』(1987年、講談社学術文庫)、『民俗学の旅』(1993年、講談社学術文庫)、『日本の村・海をひらいた人々』(1995年、ちくま文庫)、『女の民俗誌』、『空からの民俗学』、『宮本常一アフリカとアジアを歩く』(以上、2001年、岩波現代文庫)、『日本文化の形成』(2005年、講談社学術文庫)、『山に生きる人びと』(2011年、河出文庫)、『生きていく民俗:生業の推移』、『周防大島昔話集』、『民俗のふるさと』(以上、2012年、河出文庫)、『日本人のくらしと文化:炉辺夜話』(2013年、河出文庫)、『イザベラ・バードの旅:「日本奥地紀行」を読む』(2014年、講談社学術文庫)、『海に生きる人びと』(2015年、河出文庫)、『辺境を歩いた人々』(2018年、河出文庫)など

*18:共青団中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*19:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*20:ソチ、平昌五輪フィギュアスケート金メダル

*21京都大学名誉教授。著書『善の研究』(岩波文庫講談社学術文庫)、『思索と体験』(岩波文庫)など。

*22レーガン政権国家安全保障担当大統領補佐官ブッシュ父、クリントン政権統合参謀本部議長ブッシュ子政権国務長官など歴任、

*23ブッシュ父政権国防長官ブッシュ子政権副大統領など歴任

*24:個人サイト(http://www.higashi-nagasaki.com/bagpipesIndex.html)。著書『戦場の現在:戦闘地域の最前線をゆく』(2005年、集英社新書)、『戦場のハローワーク』(2009年、講談社文庫)、『女性兵士』(2010年、講談社文庫)など

*25:2013〜2015年はどうだったのかは不明です。そもそも忘年会がなかったのかもしれません。

*26:つまり「常岡の元親分or元先輩=加藤氏」でしょうか。高世と常岡のつきあいも元は「加藤氏つながり」かもしれませんね。

*27:ということはこの時期は「戦場ジャーナリスト」に「元」がついてないし、正式に戦場ジャーナリスト廃業を宣言してはいなかった、つうことでしょうか?

*28:「元」がついてないのは1)単なる誤記、2)この時期まで戦場ジャーナリストを実際にやっていた、3)「さすがにやっていなかった」が正式に戦場ジャーナリスト廃業を宣言したのは2013年以降、のどれでしょうか?

*29:著書『チェルノブイリ報告』(1991年、岩波新書)、『中東共存への道:パレスチナイスラエル』(1994年、岩波新書)、『チェルノブイリから広島へ』(1995年、岩波ジュニア新書)、『薬害エイズ』(1995年、岩波ブックレット)、『裁かれる薬害エイズ』(1996年、岩波ブックレット)、『薬害エイズの真相』(1996年、徳間文庫)、『パレスチナ(新版)』(2002年、岩波新書)、『福島 原発と人びと』(2011年、岩波新書)など

*30:というか安倍自民

*31:マチス国防長官はこの件で『撤退など受け入れられない』と抗議辞任したわけですが。

*32:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相、自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*33:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二〜第四次安倍内閣副総理・財務相

*34フリーライター。著書『松下政経塾とは何か』(2004年、新潮新書)、『年金夫婦の海外移住』(2008年、小学館)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(2009年、新潮社)、『民主党代議士の作られ方』(2010年、新潮新書)、『ルポ ニッポン絶望工場』(2016年、講談社プラスアルファ新書)など

*35:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相を経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*36:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相を経て首相

*37:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)を経て首相

*38:竹下内閣官房長官、自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相

*39:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*40:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*41:鳩山内閣財務副大臣、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任

*42:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長(小沢代表時代)などを経て首相

*43:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相

*44:菅内閣で経産相

*45:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表を歴任

*46:著書『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)など

*47:著書『後藤さんを救えなかったか』(2015年、第三書館)、『「テロとの戦い」を疑え』(2017年、かもがわ出版)、『戦争はウソから始まる』(2018年、日本機関紙出版センター)など

*48:著書『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』(2012年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)など

*49:著書『テレビニュースは終わらない』(2007年、集英社新書)、『抗うニュースキャスター』(2016年、かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(2018年、七つ森書館)など

*50:著書『リトルバーズ:戦火のバグダッドから』(2005年、晶文社)など

*51:著書『現地発 エジプト革命:中東民主化のゆくえ』(2011年、岩波ブックレット)、『中東の現場を歩く:激動20年の取材のディテール』(2015年、合同出版)、『「イスラム国」はテロの元凶ではない:グローバル・ジハードという幻想』(2016年、集英社新書)など

*52:著書『安倍政治 100のファクトチェック』(共著、2018年、集英社新書

*53:著書『増補版 ドキュメント死刑囚』(2015年、ちくま文庫)など

*54:常岡がこれら(主催者である創出版、新聞労連、アジアプレスや出演者である原田浩司金平茂紀氏ら)の全部と仲が悪いのか、一部と仲が悪いのかはともかく「嫌いな人間がいる」のは間違いないでしょう。

*55:安田氏が「自称・友人にすぎない」常岡とお付き合いする義務はないので憎悪する常岡の方が間違っています。

*56:そういうことがあるかは知りません。そのようなことがあるなら常岡が「ギャラ云々」で篠田氏に絡む理由が理解しやすいという話です。

*57:500人の会場で参加費1000円なら「他にパンフ販売などをしない限り」収益は500×1000円=50万円になりますが、問題は「安田氏へのギャラ」以外にどれほどの経費が発生するか、つう事です。常岡が「(安田が主役だから?)安田氏に三〇万払って残りの二〇万で他の費用(会場借料、広告宣伝費、安田氏以外の出席者へのギャラなど)をすべて工面すべきだ」と考えるのは奴の勝手ですが、それは決して「一般的な考え」とはいえないでしょう。

*58:著書『仏教とアドラー心理学』(2010年、佼成出版社)、『大乗仏教深層心理学』(2011年、青土社)など

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/12/13 07:55 常岡の非常識ぶりもすさまじいですね。さすがにまともな人間なら、過去のいきさつ等もあるし、かかわらない程度の常識はあるでしょうし、高世も昨今こいつとは付き合っていないみたいです。

1000円といえば、昔『週刊金曜日』関係の講演会で、本多勝一氏と筑紫哲也氏の講演会を聞きに行ったことがありますが、そこもたしか1000円くらいの入場料でしたね。そこは大きなホールで、文教区民センターとはまた違いますが、それこそ自分の考えで行きたい人は行けばいいだけです。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/12/13 19:44 id:Bill_McCrearyさん
 高世も常岡と付き合ってもメリットがなく弊害ばかりだと言うことに気づいたんでしょうね。

Bill_McCrearyBill_McCreary 2019/01/05 22:19 >死後はどうでもいいとブッダは言った

どうも面白い記事の紹介および面白い記事ありがとうございます。たしかにここでの仏陀の教えは、きわめてストレートでかつ合理的、あいまいさもない明快なものですね。これに対する賛否はともかく(私は賛成しますが、賛成しかねる人も大勢いるはず)、けっきょくそういう教えが、後世の人の考えでいろいろ都合よく(?)捻じ曲げられたっていうことなんでしょうね。そう考えると親鸞やプロテスタントはよりラジカル、原点にもどるということはあるのでしょうね。

いずれにせよ、この仏陀の教えが事実なら、輪廻転生とか転生霊童なんて馬鹿らしいにもほどがあるということですね。もちろんこの記事が根本的に間違っているという可能性はありますが、どちらにしても転生霊童なんてとてもこれからの時代にやっていけるものでもないでしょう。やっていくべきものでもない。

でも仰せの通り、教授やどっかの馬鹿やid:noharraさん、阿部治平氏らにこういう話をして、「どうなんでっしゃろ」と聞いたら怒り出すんでしょうねえ。それも聞いた人間に怒り出すんでしょうから、こういう人たちはまったく始末に負えません。

それで高世に、他記事との整合性について聞いても、これまたまともな答えはないでしょうし、おっしゃるように反北朝鮮についての超原理主義者である巣食う会や家族会について「どうなんだよ」と聞いても逃げるだけでしょうから、これまた始末に負えません。だいたい黒坂みたいな狂信的反共、反北朝鮮のサイコパスですら、

>北朝鮮経済の資本主義化は着実に進んでいます。北朝鮮経済は2000年代にかなりの経済成長を達成したと考えられます

とツイートしているわけで、だったら日本の経済制裁完全失敗じゃん、北朝鮮の政権が揺らぐことなんかないじゃん、混乱時の拉致被害者救出、10万人の難民日本受け入れなんて何の現実性もないじゃんていうことになりますが、黒坂も高世もそんなこと絶対言わないし、荒木や西岡やnoharraさんや横田の奥さんや増元照明氏や三浦氏にそういう話をしたら激怒するんでしょうねえ。でも激怒したって、なにも現実は変わらないんだけどね(苦笑)。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2019/01/05 22:39 id:Bill_McCrearyさん
>後世の人の考えでいろいろ都合よく(?)捻じ曲げられたっていうことなんでしょうね。

 高世の紹介する話が事実ならそういうことなんでしょうね。ならば皮肉にも「仏教に原理主義はあり得ない」どころか「大いにあり得る」わけです。そういう突っ込みを高世は予想してないんでしょうか?(苦笑)

>この仏陀の教えが事実なら、輪廻転生とか転生霊童なんて馬鹿らしいにもほどがあるということですね。

 まあ高世記事が事実なら明らかにチベット仏教の転生霊童は「チベット人がオリジナル仏教をチベット流にアレンジしてます」よね。つまりはその部分は仏教の教えじゃないわけです。
 もちろん
1)高世が中村本を誤って理解している
2)高世の中村本理解は正しいが、中村氏のブッダ理解が誤ってる
という可能性はあるでしょうが。

>どちらにしても転生霊童なんてとてもこれからの時代にやっていけるものでもないでしょう。やっていくべきものでもない。

 ですよねえ。迷信でしかない。

>それも聞いた人間に怒り出すんでしょうから、こういう人たちはまったく始末に負えません。

 そうなんですかね。とはいえ、阿部氏やMukkeはともかく「女史は研究者」なんだから、この話知っていてもおかしくないと思うんですよね。もしかして知った上ですっとぼけているのか。

>高世に、他記事との整合性について聞いても、これまたまともな答えはないでしょう

 この高世記事の立場なら転生霊童は否定しないとおかしいですよねえ。でも否定しないorだんまりで逃げるんでしょうか。

>北朝鮮経済の資本主義化は着実に進んでいます。北朝鮮経済は2000年代にかなりの経済成長を達成したと考えられます
とツイート

 黒坂も変な奴ですよねえ。それでも「北朝鮮崩壊論のウヨ」とつきあうわけですから。

Bill_McCrearyBill_McCreary 2019/01/06 15:20 >トウ小平

彼はきわめてすぐれた現実的な感覚の持ち主だったということでしょうね。だから、日中平和条約締結の際も、尖閣諸島についての対応もあったわけです。そういった現実性がなければ、現在ほど中国は発展していないでしょう。

>「中国共産党=ある意味仏陀的(仏教的)」とは驚きの事実です。

ということですね。それで仰せの通り、そういう合理性を持っているのが蓮池透氏や外務省の田中氏なのでしょうが、安倍をはじめ、佐藤、西岡、荒木といった反北朝鮮急先鋒はそんなことじゃ絶対だめだと主張し続けて、それで今日に至るまで文字通りなんの結果も出していませんからねえ。黒坂などもまさにウルトラ原理主義者なのでしょうが(まあ安倍とかは全然批判しないけどね)、それで実績が出ればいいけど、拉致被害者家族すらも全然そういうことを認めないしねえ。前にも書いたように、家族会が完全な巣食う会応援団、安倍応援団になっちゃっているじゃないですか。馬鹿でクズにもほどがありますね。もう連中は、政治家や役人が自分たちにペコペコすることとかを喜んでいるようにしか思えませんね。愚劣もいいかげんにしろです。

そういう意味で言うと、前にも書きましたけど、マンデラや旧東独の犯罪をあまり追求しなったドイツなども同じようなものだし、まったく処刑がなかったわけでもないですが、最大限そのようなことをしなかった明治政府もそこは評価すべきですね。スターリン時代のソ連は当然、冷戦初期のハンガリーやチェコスロヴァキアであった処刑や、ルーマニアのチャウシェスクや北朝鮮の朴憲永らの処刑は、やはりその国の歴史に、取り返しのつかない汚点を残したと思うので。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2019/01/06 15:28 id:Bill_McCrearyさん
>彼はきわめてすぐれた現実的な感覚の持ち主

 そう思いますね。

>そういう合理性を持っているのが蓮池透氏や外務省の田中氏

 そういうことですね。

>もう連中は、政治家や役人が自分たちにペコペコすることとかを喜んでいるようにしか思えませんね。愚劣もいいかげんにしろです。

 家族会連中には正直、怒りと憎悪、軽蔑しか感じませんね。

>最大限そのようなことをしなかった明治政府

 五稜郭戦争の榎本武揚なんかは「殺さずにむしろ登用した一番有名な例(「樺太・千島交換条約」締結に尽力)」でしょうね。

2018-11-23

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(11/23分:高英起の巻)ほか北朝鮮・韓国ニュース(追記・訂正あり)

| 07:27 |

 高*1以外にもいろいろ書いています。

北朝鮮の「お弁当」に見る食糧事情の改善と市場経済化の力

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190128-00112719/

・デイリーNK編集部の電話取材に応じた咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋は、、「年初の堆肥戦闘には弁当を持参する住民が多いが、それを見ると、かなりの割合で食生活が改善しているように見える」と話し、次のように続けた。

「2000年代半ばまでは、雑穀だけを炊いたご飯を弁当に詰めてくる住民が多かった。今では5:5(コメと雑穀が半分ずつ)の割合で詰めてくる人が多い。おかずも、以前のように野菜のナムルやジャガイ、コチュジャンだけではなく、よりスケトウダラハタハタなどの料理を詰めてくる人がかなりいる」

・弁当の内容が改善されているのは、「市場経済化が進展した結果だ」というのが、冒頭の咸鏡南道情報筋の説明だ。ちなみに堆肥戦闘の現場では、「週に1回くらいは皆でお金を集めて、出前を取って食べる」といい、出前のメニューとしてはチャジャンミョン(炸醤麺ジャージャー麺)が人気だという。

・また、「最近では、携帯電話が1台もないという家はない。大学生の子どもがいたり、技術分野で働く家族がいたりする家庭では、ノートパソコンが必須になっている。電力事情が悪いため太陽光に頼っているが、パネルが少しずつ増えているのも、家電製品が増えているためだ」と付け加えた。

 アンチ北朝鮮の高ですら、金正恩政権が「改革開放」に乗り出したこと、「地方と都市などの格差がある」としながらも、その改革開放が一定の成果を上げてることを認めているのは興味深いと思います。


北朝鮮の「ポンコツ軍隊」が日本の脅威であり続ける理由

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190125-00112371/

 アンチ北朝鮮の馬鹿右翼・高らしいですが現状において北朝鮮は何ら日本の脅威ではありません。

 理由は簡単で日本攻撃などしたら自衛隊在日米軍の反撃で国が滅びかねないからです。

 ましてや今、北朝鮮米国韓国と対話路線をとっています。こうした対話路線を今終わらせる様なこと「日本攻撃」をするわけがないでしょう。

 高の様に「日本を攻撃可能な兵器(ミサイル)が北朝鮮にあるから脅威」だというなら、「日本を攻撃可能な兵器を保有する」中国ロシアだって脅威です。いやむしろ核兵器の保有数などから言ったら中露の方が、北朝鮮よりずっと脅威です。何せロシアには「クリミア編入」「アサド支援&シリア反体制派撲滅(?)」などという「北朝鮮にはない」軍事的実績もある。しかし、まあそういう「中露脅威論」は高だって言わない。 

 もちろん中露に日本を攻撃するメリットがないからです。一方で「クリミア編入」「シリア軍事介入」には利益があるからロシアはそうするわけです。

 なお、「現状でも北朝鮮は脅威ではない」ですが、もちろん「より一層脅威度を下げる手段」はあります。それが「日朝国交正常化」ですね。日本と国交を正常化し、経済的利益が手に入るならば日本攻撃する動機は弱まるわけです。まあ、高のようなアンチ北朝鮮の馬鹿右翼は「日朝国交正常化を望んでない」ので絶対にそういうことは言いませんが。


安倍政権は2回目「金正恩・トランプ会談」をぶっ壊した方が身のため

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190122-00111872/

 タイトルだけで「アホか」ですね。実際、本文を読む必要は「アホかと突っ込む」以外には全くありません(後で適当に突っ込みます)。まあ読みたい方が読むことを止めはしませんが全然建設的なまともな内容じゃない。荒木和博や島田洋一の反北朝鮮与太と大して変わらない。

 大体「ぶっ壊してどうするのか」以前に「ぶっ壊せるわけもない」。安倍にそんな力量があるわけないし、トランプも安倍なんか最初から馬鹿にしてるでしょう。

 今後、仮に2回目「金正恩・トランプ会談」が挫折したとしてもそれは安倍とは全く関係ない。

 つうことで早速、高の文章に突っ込みます。

 対北朝鮮で、日米韓の「緊密な連携」などすでに存在しない。

 米日、米韓はともかく「日韓」は「対北朝鮮」以前の話です。

 靖国だ、竹島だ、慰安婦だ、徴用工だ、レーダー照射だ、であんなにもめてて連携もくそもない。

 「日韓関係改善のためにも」本当に安倍には今すぐ首相を辞めてもらいたい。未だに世論調査安倍政権支持率が40%台とか本当に腹立たしい。

 「宮沢*2政権での河野*3談話」「村山政権でのアジア女性基金」「小渕*4政権での日韓ワールドカップ共催」「菅*5政権での菅談話と、それに基づく朝鮮王朝儀軌返還」などといった日韓友好の蓄積が安倍というバカのせいでずたぼろになっています。

 そして「日本ウヨ万歳」の高が「すべて文在寅が悪い」と馬鹿なことを言うのもいつものことです。

 日本人拉致問題の早期解決においても、米国はもはやあてにならない。米国の最大の関心事は、自国の安全保障だ。北朝鮮が、自国に届く大陸間弾道ミサイルを完成させそうになったから対話に乗り出したのである。トランプ政権は、北朝鮮が非核化を実行すれば、対価を与えると言明している。対価の条件が、「非核化と日本人拉致問題の解決」であるとは一言も言っていない。

 前回の米朝首脳会談でもそうだったが、トランプ大統領は今回もまた「日本とよく話し合ってみたらどうだ!?」と金正恩党委員長に促すかもしれない。しかし、期待できそうなのはそこまでだ。日本人拉致問題を本当に解決したいなら、日本は自力で道を切り開くしかないのだ。

 「もはや」ではなく「クリントン*6ブッシュ*7オバマ」のときから「拉致解決」という意味では「当事者ではない米国」なんか当てになりません。

 拉致被害者家族会救う会が「北朝鮮テロ国家指定を解除するな」といっても無視したのがブッシュ政権です(まあ解除しようがすまいが、拉致解決とは関係ないと思いますが。あえて言えば解除した方が日朝交渉進展の可能性がより高まって*8良かったのではないか。まあ、家族会救う会は日朝交渉を妨害するわけですが)。

 今の大統領がトランプではなくヒラリー*9大統領だって米国はあてにならなかったでしょう。

 それに、国交正常化交渉では当然、日本がどのように過去清算を行うかが焦点にならざるを得ないだろうが、安倍晋三首相がそれを積極的にやりたがるとはどうしても思えない。

 「過去清算(金銭支援)をやりたくない」とかそういう子どもじみたこと言ってる場合ではないでしょう。

 「韓国には国交正常化時に植民地支配という過去の清算としてカネを出したが、北朝鮮には出さない」なんて通用する話じゃないし、そうしたカネを取引材料としてバーター取引以外に拉致の現実的解決策もないでしょう。小泉政権も「救う会などウヨの反発に恐れをなし」結局、事実上、反故にしましたが

https://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_koi/n_korea_02/sengen.html

 双方は、日本側が朝鮮民主主義人民共和国側に対して、国交正常化の後、双方が適切と考える期間にわたり、無償資金協力、低金利の長期借款供与及び国際機関を通じた人道主義的支援等の経済協力を実施し、また、民間経済活動を支援する見地から国際協力銀行等による融資、信用供与等が実施されることが、この宣言の精神に合致するとの基本認識の下、国交正常化交渉において、経済協力の具体的な規模と内容を誠実に協議することとした。

日朝平壌宣言で約束することで蓮池夫妻、地村夫妻、曽我さんの帰国を実現したわけです。

 「安倍がやりたくない」のなら高が言うべきことは

1)「安倍は馬鹿なこと言ってないで過去の清算として金を出せ」と主張し

2)「安倍がやりたくないなら安倍を首相辞任に追い込むしかない」ということでしょう。

 まあ拉致に関係なく安倍なんざ「モリカケ」「戦前美化の歴史修正主義」などで首相をやめるべきクズですが。

 仮に、日本が核問題や過去清算から拉致問題を切り離し、先行して解決することを望むなら、人権問題で北朝鮮に攻勢をかけるしかないと筆者は考える。

 米韓は北朝鮮との対話を優先し、金正恩氏が最も嫌う人権攻勢を手控えている。

 意味が分からないですね。

 「非核化に向けて、北朝鮮との対話を重視して米韓は政治犯問題などでの北朝鮮批判を控えてる」と高は認めながら、一方で「拉致解決を目指すのなら、日本は人権問題での北朝鮮批判をすべき」とは言ってることが意味不明すぎて頭痛がします。

 そんなことしたら北朝鮮の反発で対話が出来ないし、それでどうやって拉致を解決するのか。

 日本はこれを逆手に取って、今なお北朝鮮国内で現在進行形の残酷な人権侵害の数々を暴き、「こんな非人道的な国家とは安易に対話を進めるべきではない」という国際世論を作り出すべきなのだ。そうすれば、北朝鮮も米韓も日本を黙らせるために、何らかの「対価」を差し出さざるを得なくなる。

 「アホか」ですね。そんなことが北朝鮮相手に可能なら米韓がとっくにやってるでしょう。

 結局、アンチ北朝鮮・高は「拉致が解決しなくてもいい、安倍は北朝鮮に悪口しろ」「もはやトランプも文在寅も対話路線でそういうことは期待できない、俺は安倍にしか期待できない」というのが本音でしょう。ただし、さすがの高もそうは公言できないわけです。


■「韓国は正気なのか!?」なじられても親北に向かう文在寅政権のDNA

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190116-00111315/

 太陽政策が親北朝鮮ねえ(呆)。

 「アンチ北朝鮮」高にとっては金大中氏や盧武鉉氏、あるいは金丸氏*10や小泉氏*11、カーター*12米国大統領、「現時点ではまだ交渉路線のトランプ」も「親北朝鮮なのか?」聞きたいところです。

 高では「その通りだ、全員親北朝鮮だ」といっても何ら意外性はないですが。

 俺の価値観では「正気でない」のはむしろ高のようなアンチ北朝鮮ですね。


金正恩氏が「人糞集め」を止めさせる日

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190116-00111246/

 金正恩氏は2012年、協同農場の農地を農場員(農民)に任せ、収穫の一定割合だけを国家に納めさせ、残りは個人の取り分とする「圃田担当制」を導入した。いわゆるインセンティブ制度だ。この政策によって収穫が大幅に増えた農村もあるという。

 あの「アンチ北朝鮮」高ですら、

1)金正恩君が「中国ベトナムを模範とした」一定の「改革開放」経済政策に乗り出したこと

2)そうした政策が「過大評価は禁物だが」一定の成果を上げてること

を認めてるのが興味深いですね。

 さて高はこうした豊かになった農民は

1)政府から「肥料確保のための人糞集め」を命令されても「きついだけで成果がないからやりたくない」「肥料なら化学肥料を中国から購入する」として命令を拒否

2)政府側も「まあ収穫さえでれば拒否してもOK」となるかもしれないとしています。

 それがタイトルの

金正恩氏が「人糞集め」を止めさせる日

です。高はアンチ北朝鮮らしくそこに「体制崩壊の兆し」をみたいらしいですが、中国ベトナムを考えればそううまくいくかどうか。いずれにせよ北朝鮮が豊かになることは「経済低迷による体制崩壊」を夢想するウヨ以外にとっては悪いことではない。

 正直、ある程度北朝鮮経済が立て直ってくれないと韓国が統一時に財政負担で経済混乱になりかねませんからね。


■日韓関係が「ひとつの終わり」を迎えた歴史的必然

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190112-00110898/

 日韓関係悪化の主たる原因は「安倍みたいな嫌韓国極右首相になったから」であって、それ以上でもそれ以下でもない。安倍以前はここまで酷い状況になってない。後は「昔と違い韓国経済大国になったから日本に必要以上に妥協する必要が乏しくなったこと」でしょうか。朴チョンヒにしても「韓国が貧乏で日本の経済支援がほしかったから妥協した」という面が大きいわけです(もちろん「そうした状況変化があるにもかかわらず」安倍が韓国に対し無礼な態度をとることによって余計に話が厄介になるわけです)。

 しかし「日本ウヨにこびることが習い性の高」は「安倍批判から逃げる」のだから話になりません。

 もちろん「朴チョンヒ」とは政治的出自が違う文在寅氏らは「従来の日本の韓国ロビー(岸信介の系列など)」とはつながりがあまりない(高の指摘)わけですが、そういうことで日韓関係が悪化してるわけではない。そもそも「朴チョンヒの娘朴クネが大統領の時代」から安倍のせいでぎくしゃくしていたわけですし。

 谷垣*13であれ、石破であれ、石原伸晃*14であれ、岸田*15であれ「安倍よりましなら」今のようにはならなかったでしょう。

 まあ岸田の場合「安倍政権外相」を務めたので、「外交については、安倍と同罪」ですが、彼の場合、「安倍にこびてるだけ」で本心ではないでしょうからね。


北朝鮮空母化いずもは悪夢を呼ぶ怪物」 金正恩氏、興味津々か

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190110-00110640/

 何も安倍政権の軍拡に批判的、警戒的なのは北朝鮮だけではありません。中国韓国ロシアにしても批判的、警戒的です。戦前に無反省な人間が首相で、その国が軍拡などすればそうした批判や警戒を生むのは全く当然です。

 それにしても「財政危機にある日本」が福祉や教育といった国民生活を犠牲にしてまで、そして近隣諸国の反発や不信を招いてまで軍拡をする必要があるとは俺は全く思いません。

 北朝鮮の先軍主義を批判する日本マスゴミが「安倍の先軍主義」は批判しないのですからそのでたらめぶりには本当にうんざりします。

 まあ「日本ウヨにこびること」と「北朝鮮を小馬鹿にすること」が習い性になってる高は安倍軍拡に何ら批判的な認識はないようですが。


■女性からの「性的被害の告発」が弱点か…金正恩氏の反応を読む

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190107-00110287/

 まあ高の言うようにあまり強く反発してない(ただし反発していないわけではないですが)のが事実として

1)「性的被害」は政治犯投獄と違い、現場の暴走という面が強く、金正恩君も改善策を打っている

2)米朝、南北首脳会談に影響するのを避けたい

つうところでしょうね。まあ北朝鮮もそれなりに合理主義だと言うことです。

 世界の人権団体に同じ見方をしている人々がいるなら、この問題こそが金正恩政権の弱点であるととらえ、今後いっそう、追及が強まるかもしれない。

 「弱点てなんやねん?(呆)」ですね。人権問題の追及とは「少なくとも建前上は」人権を侵害された人間の権利を守るという話であって「あいつの弱点をたたく」つう話ではないでしょうに。


■悪評だらけの北朝鮮テレビで「若手女子アナ」らの涙ぐましい演出

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190106-00110236/

 7月22日から全8話で放送された「壬申年のシンマニ(山に自生する朝鮮人参を掘る人)たち」という時代劇も韓国で話題となった。セリフ回しが韓国で製作された時代劇と非常に似通っていて、少し前に韓国で製作されたものと言われても遜色のないものだったからだ。

 さらに、先日行われた軍事パレードではドローン(無人飛行機)から撮影した映像を使ったり、科学技術を紹介する番組ではVRを使ったりするなど、最近の朝鮮中央テレビには大きな変化が見て取れる。

 「政治性が強くてつまらない」という北朝鮮国営テレビが理由はどうあれ「面白さの追求」に励んでるのなら、それは「悪いことではない」でしょう。まあ、いつものようにアンチ北朝鮮の高は「所詮、金正恩など政権幹部を批判できないことには変わりはない」と悪口で落ちをつけるわけですが。

 高の態度はNHKや民放各局のテレビドラマなどについて「所詮、安倍批判できないテレビ局だ」と関係ないこと悪口するようなもんです。「それはそれ、これはこれ」「関係ねえだろ」つう話です。


■「金正恩喜び組」に韓国女子大生が猛反発

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20190101-00109591/

朝鮮日報によると12月5日ソウルの成均館(ソンギュンガン)大学の講義室で学生3人が「金正恩国務委員長のソウル訪問を歓迎します」と書かれたプラカードを掲げ、さらにその動画をフェイスブックにアップした。

・名門である梨花女子大では、「金正恩国務委員長ソウル訪問梨花女子大歓迎委員会(以下、梨花女子大歓迎委)」という団体が活動しているが、ほかの学生たちからは「学校の名前を売らないで」との批判が上がっている。

 今時「手放しで北朝鮮を万歳する団体」があるとも思えないので、「太陽政策支持」的な団体でしょうね(それにしても昔なら国家保安法で逮捕されかねなかった行為が公然と出来るようになったことは韓国民主主義の一定の進歩でしょう。未だに国家保安法が廃止されてないので過大評価は出来ませんが)。

 北朝鮮に対する好意的な言動があるにしてもそれは「社交辞令」にすぎないでしょう。

 もちろん「行き過ぎた社交辞令」があるならそれは問題です。

 しかし

 パク・ソンウンという女子大生は「世界最悪の人権蹂躙独裁を批判するどころか、両手を広げて歓迎するあなたが恥ずかしい」という反論の壁新聞を出した。パクさんは、「梨花女子大学は女性の人権を支持する学校だ。その学校の学生たちが喜び組を選抜し、また強制堕胎を行う国の代表をなぜ擁護できるのか」と朝鮮日報に語っている。

というのは非常識ですね。大抵の「金正恩君訪韓支持者」は別に北朝鮮シンパではなく、太陽政策支持に過ぎないし、この「パク女史」のような北朝鮮敵視をしても何がどうなるもんでもないでしょう。

 昨年内の訪韓は霧散したが、文在寅*16は今後も金正恩氏に一日も早い訪韓を打診するだろう。もちろん金正恩氏は訪韓を乞う文氏の足下を見る。独裁者に「お願いごと」をするような大統領が、果たして、金正恩訪韓で支持率を盛り返せるのだろうか。

 アンチ北朝鮮の高らしいげすな文章です。もちろん文氏に「対北朝鮮外交の成功による支持率向上」という思いが全くないとはいえないでしょう。

 しかし「本筋はそんなちゃっちい話ではなく」、文氏による「太陽政策でしか問題は解決しない」という信念でしょう。大体「金正恩訪韓」を否定する高のような輩は問題をどうやって解決していく気なのか。

 なお、「訪韓要請」をするからといっても文在寅氏は「金正恩君の幇間*17(たいこもち)ではない」。また彼が対北朝鮮外交を進めるに当たり、「米日露中」や「国内世論」の意向は無視できず、そうそういいなりになれるわけもない。

 高が文氏をこけにするのは極めて失礼でしょう。

 むしろ「支持率向上のために仕掛けたが失敗に終わりそう」というなら安倍*18の「北方領土が返ってくる」の方がよほどそれに当たるでしょう。

 プーチン*19の「島を返してほしかったら、米軍を置かないと確約してほしい」に対して安倍はろくに応答が出来ないわけです。


■歯がズレて死亡の米大学生に「北朝鮮がペンチで拷問」…米裁判所

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181230-00109558/

 まあ遺族が同意しなかったので解剖してませんからねえ。解剖して拷問の動かぬ証拠が出れば「間違いなく拷問があった」といえるでしょうが、「写真だけから専門家が判断」つうのでは「果たして正しいのか」つう疑問は拭えません。

 まあ、客観的判断と言うよりは「原告が探し出してきた原告にとって都合のいい専門家」にすぎませんからね。

 高ですら「歯のずれが外部からの力によるとしても、ワームビア君が自殺を試みて顎を強くうちつけたなどの判断も可能ではないか」と疑義を呈しています。

 北朝鮮裁判で争わなかったから原告の言い分がそのまま認定されたつう面も大きい。まあ、争わなかったことは「ワームビア君に拷問があった疑い」を推定させはしますが、「ワームビア君については拷問はないが、他の件では拷問があるので」などの理由で、つまり「ワームビア君限定なら問題ないが他へ波及すると厄介だから応じない」つう可能性があるので、まあ、今回の判決だけで「ワームビア君に拷問があった」と判定することには「現時点では」俺は懐疑的、消極的否定的です。

 もちろんワームビア君の身柄拘束自体が不当だと思うし、「ワームビア君に話を限らなければ」北朝鮮において拷問が全くないという事もないのでしょうが。


金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181228-00109231/

 高の記事を読む限り「死刑にしていいとは言いませんが」、「金正恩体制は早晩崩壊する」「近い将来、大地震が発生する」などの「政権批判や、民心を惑わすデマの流布」が「体制維持の観点から」処罰されてるのであって「占いそのもの」が処罰されてるわけではなさそうです。

 「政権批判」はともかく「デマの流布」は「死刑はやり過ぎ」でしょうが処罰自体は正当でしょうね。


■徴用工判決で激化する日韓の対立 解決策はあるのか?

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181220-00108202/

 まずすべきこと、それは話し合うことですね。安倍のように「俺が正しい、韓国が間違ってる」とけんか腰でも何も解決しません。

 しかし高は「本気か日本ウヨにこびてるのか」はともかく「嫌韓国バカのウヨ」木村幹*20神戸大教授)とともに「ICJ提訴」と馬鹿なことを言い出す*21のだから話になりません。もちろん日本が勝訴する保証はどこにもありません。そしてこういう政治的問題は「日本であれ韓国であれ」勝訴したから解決するという問題でもないでしょう。

 今上天皇が即位直後、韓国訪問の意志を持っていた話が出てきます。

 木村や高らしい馬鹿さです。それが仮に事実だとして、そんなことと徴用工問題と何の関係があるのか。

 天皇が訪問すればすべてが解決するわけではない*22し、そもそも「何の根拠もない」のに、天皇を勝手に「木村や高と同意見扱い」するなど天皇に対して失礼でしょう。

【追記】

黒井文太郎がリツイート

・Kan Kimura

 大統領官邸の雰囲気は「そもそもこんな些細な問題*23を取り上げる安倍政権が悪い!」的な方向に行っている事が確実であり、周囲の助言は聞かない状態になっていると想像。そもそも韓国側が招いた問題だから自分で「些細な」的に言うのも正しくない。それじゃ何も解決しない。

 木村幹がクズでバカだと言うことがよく分かるツイートです(黒井がバカでクズであることは言うまでもありません)。

 現時点ではいわゆるレーダー照射問題(以下、照射問題)の真相はよく分かりませんが、もちろん韓国側に非があるなら俺も韓国を批判はします。

 ただし木村のように「徴用工問題のような日本が非を認めるべき問題」で「日本は悪くない、ICJに提訴しろ!」と放言するバカが、今回の照射問題で居丈高に韓国批判するのは単にご都合主義で醜悪でしかありません。

 むしろ

 首相官邸の雰囲気は「そもそも徴用工問題を騒ぐ韓国が悪い!」的な方向に行っている事が確実であり、周囲の助言は聞かない状態になっていると想像。そもそも『原告と和解しようとした被告新日鐵住金』に圧力を加えて和解を阻止した安倍政権が招いた問題だから自分で「韓国のせい」的に言うのも正しくない。それじゃ何も解決しない。

でしょうに、まあ木村もどうしようもないバカですね。とかいうと例のid:Mukke先生(中沢某君)だと「木村がMukkeの恩師」だと『木村先生は神戸大学教授で、韓国関係の著書も複数ある専門家だ、専門家を馬鹿にするな』とか言い出すんでしょうねえ。まあ、あいつがしたI濱擁護ってそのレベルですから。

 ただ俺が過去にしたI濱批判も、ここで俺がしてる木村批判も「連中の学問的業績」に云々してるわけじゃないわけです。id:Bill_McCrearyさんも別記事のコメント欄で「連座制の件は明らかなデマ中傷でありあいつを絶対に許さない」といっておられましたが、俺もあのバカを許す気は全くありません。

 なお「韓国に非があるなら、もちろん批判します(id:MukkeのI濱擁護、ダライ擁護のように無理には擁護しない)」とすでに書きましたがいくらか付け加えておきます(なお、以下の文章は俺的には韓国擁護ではありません)。

 まず第一に「すでに触れましたが」、日本の非(例:慰安婦や徴用工問題)を棚上げにして、今回の件で居丈高に韓国批判「だけ」するのは全く道義に反します。

 第二に今回の件、防衛省の発表(実際に照射はあった)が事実としてもさすがに「文大統領の命令で挑発的行為としてやった」ということはないでしょう。過失行為(ミス)か「故意だとしても現場の暴走」かどっちかでしょう。

 第三に「それを考えれば安倍政権のように騒ぐ」のではなく穏便にすませられなかったか。まあ、安倍の場合「今まで韓国に批判ばかりされていたが、今回は防衛省の報告だと、韓国側に非があるらしい、反撃できる、鬱憤が晴らせる。慰安婦や徴用工などでは俺に批判的な社民党共産党なども今回は俺を批判しないだろう」程度のくだらないことしか考えてないのだろうと思って、改めてこの男と「この男を担ぐ連中」の馬鹿さにうんざりしますが。

 政治というのは「相手に非があるから批判する」ではすまない面もあるわけです。「大して実害がないなら(実際、照射が事実だとしても実害なんか大してないでしょう)」、あえて「まあたいしたこともないからあまり気にしないけど、気持ちのいいことではないことは確かなので、今後は気をつけて下さい(簡単な抗議はするが大事にはしない)」レベルで済ますことで「かえって相手に恩を着せる」つうこともあるわけです。

 これでは韓国側も「日本がそういう態度なら慰安婦問題その他では絶対に引けない」つうことになるでしょう。

 一方でプーチンから北方領土問題で散々こけにされてもろくに反論もしないつうのだから安倍と取り巻き連中もどうしようもないバカです。「プーチンは格上だが文在寅は格下だ」とでも思ってるのか。


■「世界は日本を警戒すべき」…北朝鮮が「いずも」空母化に猛反発する理由

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181216-00107845/

 普通に考えて隣国、それも友好関係にあるとは言いがたい隣国が軍拡すれば「日本の軍拡でなくても」「北朝鮮でなくても」軍拡に反発するでしょうね。難しい話でも何でもない。

 例えばインドが軍拡すれば中国パキスタンは反発するでしょう(まあ例は何でもいいのですが)。

 なお、反発や批判してるのは北朝鮮だけではなく中国韓国もそうですし、日本においてもハト派から「専守防衛に反するのではないか」「隣国との関係を悪化させないか」「軍拡による財政悪化を助長しないか」等の批判は出ています。俺個人もこうした空母路線にはハト派として反対です。


北朝鮮で拘束・死亡の米大学生「歯が不自然にズレた」謎は明かされるか

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181215-00107695/

 ワームビア君の家族が解剖を拒否した以上「明かしようがない」でしょう。

 北朝鮮側はこの民事訴訟で正式に抗弁する手続きを踏んでおらず、裁判が両親の側に有利に進む可能性は高い。

 高には「やれやれ」ですね。仮に「北朝鮮が反論しないこと」によって、家族に有利な判決が出たところで、それに意味があるのかは甚だ疑問でしょう。


■「不良幹部」の制裁が金正恩氏に与える大ショック

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181212-00107362/

 率直に言ってトランプのやってることは完全にちぐはぐですね。米朝首脳会談との整合性は一体どうなってるのか。北朝鮮の求める体制保障的行為は何一つしない、一方で非核化は要求する、あげく制裁措置発動では「非核化を挫折させたいのか」と言いたくなります。


■秘密の「刺殺組織」結成の動きも…金正恩氏は訪韓して大丈夫か

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181211-00107257/

 朴相学(パク・サンハク)北朝鮮人権団体総連合常任代表は「金正恩は、いまだに22万人を政治犯収容所に閉じ込めて人権を蹂躙している民族の逆賊」とし「脱北者による金正恩刺殺のため、密かに支援を行っている」と明かしている。さらに、「我々は記者会見などせず、実際の行動で示すだろう」と述べるなど、過激な姿勢をアピールしている。

 まあ非常識ですね。高もさすがに「そんなことが可能とも思えない」「そんなことを公言してるとそれこそ韓国警察に逮捕されかねない」と批判しています。


■杭に縛り付けられ、その場で灰にされた2人…惨劇は11月に始まった

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181210-00107239/

 処刑に用いられたのは、大口径の4銃身高射銃である。これで撃たれると、人体は原形をとどめず文字通り「ミンチ」となる。

 「アンチ北朝鮮」高はこの話が「金正恩君指導部の残虐性や酷薄さ」をアピールするのに最適かと思ってるのかよくしますが、俺は眉唾ですね。何せ高射銃ってのは飛行機を撃ち落とすための銃です。そんなもんをわざわざ人に使いますかね?。普通の銃器で十分射殺できるわけでタマの無駄遣いもいいところでしょう。


北朝鮮工作員は「神戸ビーフ」の使い方が上手

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181210-00107161/

 主要メディア報道によれば、千葉県警は今年6月、成田空港で他人名義のクレジットカードを使用し化粧品を大量購入したとして、詐欺の疑いで、北朝鮮工作員とみられる朝鮮籍の男性(65・埼玉県在住)を書類送検していたという。

 報道によると、この男性は2012年、北朝鮮の故金正日総書記の専属料理人だった藤本健二*24(仮名)に対し、金正恩党委員長のメッセージを伝えていたことも判明。藤本氏による2012年と16年の計3回の訪朝について、自ら同行するなど関与したことを認めた上で、「本国の指示を受けた」と県警に説明しているという。

 さらに、この男性は藤本氏と接触し、訪朝を促す金正恩氏のメッセージを伝える際、大阪府警に摘発された別の工作員が収集した藤本氏に関する情報を利用したとみられるという。

 まあ公安には「やれやれ」ですね。明らかに「微罪逮捕」「別件逮捕」であることがモロバレです。

 逮捕容疑と「藤本氏と接触したこと」なんて全然関係ないし、そもそも藤本氏との接触は「政治的是非」はともかく犯罪に該当する違法行為でもない。

 「藤本氏についての情報収集」とやらも「彼の書いた本を読んだ」「出演したテレビ番組を見た」「彼の知人友人に彼について話を聞いた」ならこれまた別に犯罪ではない(追記:後の方まで読むと、高が考える「情報収集方法」について書いてありますが)。工作員呼ばわりするような話なのか。

 そしてそれについて日本メディアが批判意識を持ってないらしいことも「やれやれ」です。

 筆者は、千葉県警書類送検した男性についてはよく知らない。しかし大阪府警に逮捕された「別の工作員」については、デイリーNKジャパンでも報道している。

 まあこの摘発も千葉県警同様「微罪逮捕」「別件逮捕」なのでしょうが。

「別の工作員が収集した藤本氏に関する情報」というのは、ズバリ言って藤本氏の居所のことだ。

 藤本氏は北朝鮮といったん袂をわかち、金王朝の内幕についてメディアで証言するようになってからは、北朝鮮当局に自分の居場所を悟られぬよう慎重に行動していた。その居場所を割り出したのが、件のエージェントなのだ。

 情報当局の関係者によれば、エージェントはそれをする際、こんな手を使ったという。あるとき、藤本氏が某所で講演を行った際、エージェントは聴衆として参加。講演後、藤本氏に近づいて北朝鮮情勢についてもっと教えてほしいと頼み、藤本氏は快く応じた。エージェントは丁寧に礼を述べ、次のように持ち掛けた。

「親切に教えてくださってありがとうございます。私はブランド牛の『神戸ビーフ』を手ごろな値段で購入できるので、ささやかなお礼として藤本さんに贈りたい。ついては、送り先の住所を教えていただけませんか」

 なかなかスマートなやり方である。

 イヤー、それが事実として、確かに「スマート」ではあるでしょうが「結局、見ず知らずの人間に自宅(?)の住所を教える」わけです。正直、これが事実なら藤本氏も脇が甘いでしょう。

 俺でなくても誰でも藤本氏の立場ならこの話について

1)北朝鮮関係者やマスコミ関係者(自宅に直撃取材したい)などが私が公開してない住所をなんとかして知りたがってるんじゃないか、これはそういうことじゃないか

2)これがそうでなくても、この人から情報が他に広がって北朝鮮関係者やマスコミが私の元を訪ねないか

と思いますね。藤本氏の居場所がどうしても知りたいなら、神戸ビーフなんて安い出費でしょう。せいぜいギフトセットで1万円程度でしょうから。

 藤本氏もまさか「毎週、1万円相当の神戸ビーフギフトセットが送られてくる(年額48万円相当?)」なんて思ってないでしょうし。

 そこは

1)「恐縮ですが自宅の住所は親しい友人にしか教えてませんので」と断るか

2)「自宅の住所は教えられませんが、その代わり、ここに送って下さい」などつきあいのある出版社の住所などを教える

と思うのですがねえ。いずれにせよ、これ「フェアな行為とはいえない」でしょうが、「拉致などに及ばない限り」犯罪ではありません。「ナニワ金融道」「ミナミの帝王」などでもこれに近いやり方で、「債務者の親などから債務者の住所を聞き出す」なんて話があった気がします。

 このエージェントはほかにも、日本の学者やジャーナリストとの人脈を作り、日本の大物政治家とのパイプ作りも目指していた。別件で大阪府警に逮捕されなければ、成功していたのではないだろうか。

 「成功して何か問題なのか」つう話です。少なくとも成功してもそれは犯罪ではない。本来、「政治的中立が建前」の警察が邪魔するような話ではない。むしろ彼が人脈作りしてくれた方が日朝国交正常化や拉致解決につながりむしろ日本にとってもいいことかもしれない。

 ときどき思うのは、日本人拉致や破壊工作を狙っているのならともかく、言論の自由に則って合法的に活動する北朝鮮のエージェントを、(ボーガス注:こじつけに近い微罪逮捕ででも)必ず摘発しなければならないのか、ということだ。

 まあそういうことですね。つまりは公安が「犯罪摘発が目的」ではなく「日朝国交正常化阻止」等が目的となってると言うことでしょうが、それは警察の建前「政治的中立」に反しますし、それが果たして「拉致解決」など国益の増進につながってるのかも疑問です。


北朝鮮工作員が「コテコテの関西弁」で語った政治家の名前

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20160205-00054119/

 「工作員」がコテコテの関西弁で語っているところが、実にシュールである。

 関西人が聞いたら「標準語なら、東京弁ならシュールじゃないんか、おい、こら!」「関西出身の在日なら関西弁になるのは当然やろうが!。東北出身なら東北弁、広島出身なら広島弁博多出身なら博多弁だろうが。そういうおまえは方言をバカにしとるんか!。そんなに標準語が、東京弁が偉いんか」でしょうね。

 読者は、「工作員」と聞くとどのような人物を想像するだろうか。映画や小説のキャラクターをイメージする人も少なくないだろうが、実際のところ、その多くはフツーのオジサンである。

 そりゃ公安が言う「北朝鮮工作員」って別に「違法行為してる人限定」ではなく単に北朝鮮からの指示で「情報収集してる人」「人脈作りしてる人」(つまり合法活動)とかですからねえ。

 「新聞記者シンクタンク研究員が情報収集したり」、「財界人や政治家が人脈作りしたり」するのと中身は変わりません。

 合法な行為ですら工作員呼ばわりしてるわけで、だからこそ、逮捕容疑が「工作活動と関係ない微罪」になるわけです。

 つうかマジの違法行為「ゾルゲ事件」に協力してた尾崎秀実元朝日新聞記者政治評論家)だって、見た目は「フツーのおじさん」ですからねえ(常人より頭がいいとか人望があるとか言う意味では尾崎は「人より優れてて普通ではない」ですが)。

 つうか、トウ小平とか習近平国家主席とかだってテレビで見る限りは「中国最高指導者」には見えない普通のおじさんですし(意外と直に会うとそのオーラに圧倒されるかもしれませんが)。

 「見た目が切れ者なら切れ者」で「平凡なら凡人」なら苦労しません。むしろ「見た目が平凡」な方がスパイ活動には適してるでしょう。

ちなみに、北朝鮮が想定していた対話相手として名前が挙がったのは、自民党石破茂*25だったという。

 うーん、まあ、

1)石破が自民党の幹部政治家であること

2)石破の地盤である鳥取は、水産物交易(北朝鮮で捕れたカニなど)などで、歴史的に北朝鮮とのつながりがあること(鳥取県境港市拉致問題が浮上するまでは、北朝鮮の元山市と姉妹都市関係でした)

を考えればありそうな話ですが、一方で安倍の意を受けた公安サイドによる「石破誹謗情報(つまりデマ)」の可能性もありますしなんともいえませんね。

・それにしても、他国の政府に破壊活動を行うようなケースは取り締まって当然だろうが、「安保対話」のルート作りぐらい、見逃すこと*26はできなかったのだろうか。

拉致問題にせよ核・ミサイル問題にせよ、北朝鮮を相手に、ただ声高に「圧力」を叫ぶだけでは何も動かない。

 声高に制裁を叫ぶ連中の仲間が公安だから、そういうわけにはいかないのでしょう。


北朝鮮の権力者男性は「性暴力に無感覚」の疑い

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181206-00106723/

 「何だかなあ」ですね。セクハラ(権力関係を利用した性的嫌がらせ)という言葉があることで分かるように、そして実際に「福田財務次官(当時)のセクハラ辞任」など「権力者のセクハラ」があることがわかるように

1)権力者であれば人権にセンシティブとは限らないのだから

2)当然北朝鮮でもセクハラ的なことはある

でしょう。

 そういう意味では高の指摘は「ある意味当たり前のこと」でしかありません。

 なお、高は「福田セクハラ事件のようなことが起こる日本が我が国に人権問題など云々など片腹痛い」といったことを「北朝鮮にそんなことを言う資格があるのか」とあげつらってますが、まあ正直、北朝鮮の日本への悪口はどうでもいい話です。

 実際、日本に「恥ずべき人権侵害事件がある」のは事実なんだから「確かにその点は恥ずべき事ですね、しかしそれとは別に我々も貴国にいろいろと言いたいことがある」と淡々と応対すればいい話です。むきになって「そんなことを言われる筋合いない」とか言っても馬鹿馬鹿しい。


金正恩氏「親日の血筋」が韓国訪問で暴かれる

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181205-00106546/

 文在寅氏は先月28日、「金正恩氏が訪韓したら何を見せたいか」という記者の質問に対して「済州島」だと答えたという。だが、これは「地雷」を踏む可能性が高い。

 ばかばかしい。そもそも文氏は「嫌がらせ(?)」として済州島をチョイスしたわけではない。

 高の言うように正恩君にとって「済州島が訪問したくない場所」かどうか知りませんが、仮にそうなら別の場所を見せるだけです。文氏は済州島に必要以上のこだわりはないでしょう。

 金正恩氏の実母は大阪出身の高ヨンヒ氏だ。

 というのは高などが主張してる「一つの説」にすぎません。争いのない確定的事実でも何でもない。


金正恩氏を震え上がらせた「1丁の機関銃」のミステリー

https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20181204-00106432/

 その「近さ」に期待して政権浮揚を賭けるようでは、文在寅政権の足元はいよいよ危うく感じられる。

 アンチ北朝鮮、アンチ太陽政策、そしてアンチ文在寅政権の極右活動家・高らしいですが、何も文政権は「政権支持率浮揚」などという目先の利益「だけ」で「金正恩君訪韓」を目指してるわけではないでしょう。

 そうではなくて「南北関係の緊張緩和」を目指してるわけです(もちろんその結果による支持率上昇を全く考えてないわけではないでしょうが)。

 そして「景気後退」が支持率低下の大きな理由だと言うことが分かってる以上、「成功するかどうかはさておき」景気刺激策という方面においてもそれなりの手を打ってるわけです。

 また支持率が下がったとはいえ「40%台後半」ですし、一方で最大野党・自由韓国党支持率が大幅に上がってるわけでもない。

 文政権支持の俺の願望込みですが、高が言うほど文政権の支持基盤は危うくはないでしょう。

*1:著書『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(2013年、宝島社新書)など

*2:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*3:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相衆院議長を歴任

*4:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相

*5社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理財務相などを経て首相

*6:アーカンソー州知事を経て大統領

*7:テキサス州知事を経て大統領

*8:実際には日朝交渉での目立った成果はありませんでしたが。

*9オバマ政権国務長官

*10:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*11:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*12:ジョージア州知事を経て大統領

*13小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*14小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*15:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て、現在、自民党政調会長

*16盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*17:親父ギャグでサーセン

*18自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*19エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相首相を経て大統領

*20:著書『朝鮮半島をどう見るか』(2004年、集英社新書)、『高宗・閔妃』(2007年、ミネルヴァ日本評伝選)、『韓国現代史大統領たちの栄光と蹉跌』(2008年、中公新書)など

*21とはいえ韓国側は「日韓関係悪化」を危惧して、それに応じないでしょうし、それ以前に安倍ですら「自民党公明党内にすらある提訴反対の声」を無視して本当に提訴しようとするかは疑問ですが。

*22:例えば現天皇は宮沢内閣時代に訪中しましたが当然ながらそれで日中間の歴史問題が一挙解決したわけでは全くありません。

*23:いわゆるレーダー照射問題のこと

*24:著書『金正日の料理人』(2008年、扶桑社文庫)、『北の後継者キムジョンウン』(2010年、中公新書ラクレ)など

*25小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*26:見逃すも何もそもそも違法行為じゃないわけですが。

2018-11-22

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(11/22分:「天を回せ」&北朝鮮・韓国最新ニュースの巻、その他色々)(追記・訂正あり)

| 21:27 |

朝鮮新報『「アメイジング!!」/米デポー大学生らが訪日、朝大生らと交流』

http://chosonsinbo.com/jp/2019/01/2019-0124khj/

 どういう経緯でこうなったのか、わかりませんがこうした「米国民と朝鮮学校生たちとの交流」はとてもいいことだと思いますね。


浅井基文ブログ安倍外交批判(中国専門家分析)その二:日韓関係』

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2019/1088.html

・私は、昨年来の日韓関係の緊張に関する日本マス・メディアの一方的な「韓国叩き」報道にすこぶる違和感を覚えています。

・昨年末以来のいわゆるレーダー照射問題に端を発する日韓両国の激しい応酬に関しては、事実関係客観的に判断しようがない(中略)ので、私はいずれの主張が正しいのかは判断できません。しかし、日本のマス・メディアが一方的に日本政府の主張が正しく、韓国政府の主張は取るに足らないと決めつけるのは、「従軍慰安婦」問題及び強制徴用工問題以来の「韓国叩き」の延長線上にあることは間違いないと思います。

 以上を踏まえた上で、中国側が日韓関係の現状をどのように観察分析しているかについて見ておきたいと思います。

 1月23日付の解放軍報が掲載した凌勝利署名文章「レーダー照射の波風収まりがたく、徴用工争議なお発酵中 日韓関係齟齬の絶えない「旧態依然のシナリオ」に回帰」が「傍目八目」ぶりを遺憾なく発揮していると思います。

■『レーダー照射の波風収まりがたく、徴用工争議なお発酵中 日韓関係齟齬の絶えない「旧態依然のシナリオ」に回帰』

 もっとも留意するべきことはある。日韓は歴史問題等で齟齬が絶えないとはいえ、全体としていえば、それらによって両国関係が極端に損なわれることはないだろう。なぜならば、似たような問題で両国は大量の経験を蓄積しており、両国関係において波風が絶えないとしても、関係そのものが崩壊し、崩れ落ちてしまうことはないだろうからだ。

 浅井先生のご意見に全く同感なので少し長いですが紹介しておきます。


産経米朝首脳再会談へ「関係国と連携」 拉致問題で菅長官』

https://www.sankei.com/world/news/190126/wor1901260023-n1.html

 「どこの関係国とどう連携するんだ?」ですね。


産経『日韓企業の徴用工基金を否定 韓国

https://www.sankei.com/world/news/190126/wor1901260015-n1.html

 否定と言っても原理原則として否定するという話ではなさそうですね。

 「まずは原告と被告という当事者で話し合ってくれ。当事者の話し合いもない段階で勝手に日韓両国政府が口を出してもどうにもならない。そういう意味では現時点ではそういう考えには賛成できない」という話でしょう。全く同感ですね。つまりは「原告、被告の話し合い」でそういう案が具体化してくればまた話は別でしょう。


産経『「終末時計」残り2分 核の脅威評価、昨年と変わらず』

https://www.sankei.com/world/news/190125/wor1901250002-n1.html

 米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は24日、核戦争の脅威などの現状を評価し、地球最後の日までの時間を概念的に示す「終末時計」の時刻を、昨年と同じ、残り2分と発表した。

 前回の2018年1月の発表では、北朝鮮の核開発が進み、金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領の間で挑発的な発言が続いて偶発的な核戦争の危険性が高まったとして、残り「2分」と判定。米ソ冷戦中で水爆開発が過熱していた1953年と並び過去最短だったが、今回状況は改善していないと判断した。

 この1年は、史上初の米朝首脳会談などで北朝鮮の非核化に向けた交渉が動きだした一方、米政府イラン核合意からの離脱や米ロの中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄方針を表明し、懸念材料となった。

 つまりは北朝鮮問題で最悪の状況は脱したが「まだ未確定部分が多く」、一方で「イラン核合意」「INF」の問題もあって「据え置き」になったのでしょう。


フジテレビ国会での「韓国非難決議」は幻か 「そんなのやるもんじゃない」与党からも慎重論で雲散霧消?』

https://www.fnn.jp/posts/00415850HDK

 発端は、自衛隊機へのレーダー照射問題に関して開かれた1月22日の自民党の国防部会だ。「仏の顔も使い切った」「経済制裁を」「韓国艦船の日本の港への入港拒否を」などと韓国への強硬対応を求める言葉が飛び交ったこの会議で、通常国会において「非難決議を採決すべき」とする意見が出たのだ。

 自民党の国防部会は「過去はともかく今は」もはやただの極右の巣窟のようです。嫌韓国と国防とどう関係するのか。

 そう簡単にはいかないようだ。(ボーガス注:公明党野党各党の考え以前に)当の自民党内からも慎重な声が相次いでいるのだ。

 23日、自民党の森山*1国会対策委員長は、記者団から韓国非難決議について聞かれ、「まだ私は部会から報告を受けておりませんので」と言及を避けたほか、岸田*2政調会長も次のように明言を避けた。

「国防部会において決議についての意見も出たということも承知している。ただ、具体的にどこでどういった決議をするのかということについては現在、安保調査会長が外遊中で不在であるということもあり、部会としても引き続き検討するということになっていると聞いている。今後、検討したうえでより具体的なものになれば、改めて、政務調査会長である私のところにも説明あるいは相談に来るのではないか。検討の結果を聞いたうえで、対応について関係者とも相談しながら考えていきたい」

 党内極右におびえてか「そんなことをやる気はない」といえないあたり困ったもんですが要するにそういうことでしょう。

共産党・穀田国対委員長

「本来、冷静になるべき政治が激高して対応するということではまったく意味がないと思う。こういうときこそ冷静な立場で話し合いをすることが必要だ。ナショナリズムに呼応する形で非難合戦が拡大するのは良策ではない」

 まあそういうことですね。「自民の一部ウヨ議員限定」とはいえ与党自民が非常識で、野党共産党がまともというのも「何だかなあ」ですね。もちろんフジサンケイは「非難決議に賛成」なのでしょうが。


産経【主張】韓国の対日非難 制裁の検討もやむを得ぬ

https://www.sankei.com/column/news/190125/clm1901250002-n1.html

 タイトルだけで唖然ですね。およそまともな新聞ならこんな社説は書かない。

 レーダー照射の件は、仮に韓国に非があるとしても、制裁する様な話じゃないからです。まあ、産経の場合、「慰安婦や徴用工、竹島問題」だけでも制裁したかったのでしょう。まあ、左派云々、野党云々以前に日本財界米国が反対するでしょうね。

 この程度のことでそんなことをすることは日本財界米国もさすがに容認しないでしょう。

 大体朴チョンヒ時代ならまだしも、世界に冠たる経済大国となった韓国をなめるにもほどがある。


日経安保理北朝鮮制裁委、4団体の人道支援活動を例外認定 』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40393560U9A120C1000000/

 国連安全保障理事会北朝鮮制裁委員会は23日、4つの人道支援団体が申請した北朝鮮での支援活動を制裁の例外に認定したとウェブサイトで公表した。2019年に入って初めての例外認定で、結核マラリア治療を行うための物品などの搬入を認めた。

 例外が認められたのは国連児童基金(ユニセフ)、ユージンベル財団、ファーストステップス、クリスチャン・フレンズ・オブ・コリア(CFK)の4団体。

 緊張緩和と人道主義という面で大変いいことだと思います。


産経『2度目の米朝首脳会談を憂う』龍谷大学教授・李相哲*3

https://special.sankei.com/f/seiron/article/20190122/0001.html

 いつもの「反北朝鮮産経ですがそもそも中露の支援もあって制裁が「非核化実現」という意味では効果がないからこそ、「交渉路線に転じた」わけです。にもかかわらず「制裁を主張する」など全く馬鹿げています。


産経韓国レーダー照射、水掛け論に区切り 再発防止、なお課題』

https://www.sankei.com/politics/news/190121/plt1901210034-n1.html

 散々韓国に敵対的な言動をしながら、韓国は安倍に屈せず「思い通りに行かない」「これ以上こじらせると、かえっていろいろとまずい(韓国ビジネスを重視する日本財界の反発が出たり、内閣自民支持率が下がったり、日韓関係の悪化を望まない米国から批判されたりなど、安倍にとって望ましくない事態になりかねない)」とさすがに安倍も思ったようです。「日本に非がある」などとは認めないものの、「これくらいにしといたる」と池野めだか路線です。

 まあ、最善ではないにせよ「どこまでもこじらせるよりはまし」ではあるでしょう。


産経『体操連盟の渡辺会長が訪朝 南北合同チームなど協議か』

https://www.sankei.com/sports/news/190121/spo1901210038-n1.html

 月並みな感想で恐縮ですが、こうしたこと朝鮮半島の緊張緩和や日朝交渉などに役立つことを期待したい。


産経めぐみさんへの手紙】(上)拉致被害者救出へ 私ができることは

https://www.sankei.com/world/news/190121/wor1901210017-n1.html

東京都渋谷区 小泉愛菜(こいずみ・まな)さん 小学3年 9歳

 北朝せんは、めぐみさんが死んでしまったと、いっているけれど、私はめぐみさんが生きていると、しんじています。

 この文章をパロってみましょう。

 北朝鮮は、めぐみさんが死んでしまったと、言っているし、「生きている」のに返さないで隠す理由がないと思うので、私はめぐみさんがとっくの昔に死んでしまったと信じています。

 いや冗談ではなく実際、そう俺は思ってますが。どっちにしろ生存根拠もないのに「生きてるはずだ」と言ったところで何がどうにかなるわけではない。

 そんなことより、早紀江は孫娘やひ孫娘ともっと頻繁に会ったらどうなのか。

 だから、日本の人たちが、めぐみさんが、帰ってきてくれることを信じています。

 俺はもはや彼女が生きて帰ってくるとは全く思っていません。


産経【めぐみへの手紙】若者から帰国を願う手紙、本当に勇気づけられる

https://www.sankei.com/world/news/190121/wor1901210021-n1.html

 このたび、めぐみたち拉致被害者への思いを込めたたくさんのお手紙を若い方々からいただきました。

 たくさんつづっていただいた手紙を通し、若々しい励ましと後押しの思いに心を打たれました。必ずや北朝鮮に届き、膠着した状況を動かす大きな力になるはずです。

 もちろんそんな手紙をもらおうと拉致が解決するわけでも何でもない。馬鹿馬鹿しい限りです。

 少しずつ思いが広がり、社会の声は高まり、ついには北朝鮮が拉致を認めました。ここに至ったのはやはり、拉致に心から怒り、涙し、救出を切望した国民の方々の声があったからこそだと思います。

 北朝鮮が拉致を認めた「直接的な理由」は小泉首相、田中アジア大洋州局長らの外交努力であり、「国民の声」などというあやふやなものではありません。

 平成14年。北朝鮮は拉致を認め、謝罪しながらも、めぐみちゃんたちを「死亡」と偽りました。

 やれやれですね。偽りと決めつける根拠は何なのか。小生は「発表された死亡理由、死亡経緯」が事実かどうかはともかく「死亡発表それ自体は事実だろう」と見ています。

 生存しているのに死亡と偽る理由があるとは思われないからです。いずれにせよ生存根拠もないのに「生きてるはずだ」と言ったところで何がどうにかなるわけではない。

 そんなことより、孫娘やひ孫娘ともっと頻繁に会ったらどうなのか。

 お父さんは86歳。お母さんももうすぐ、83歳になってしまいます。

 平気寿命(平成29年データで男性は81歳、女性は87歳)を考えればいつ死んでもおかしくないですね。特に「経口で栄養がとれないのか」胃ろうなんかやってる、そして「体調不良」のせいか、もはや表舞台にでなくなった滋氏は。この期に及んで早紀江は「見込みのない制裁路線」にこだわる気でしょうか(呆)。

 最近は、拉致問題の「風化」という言葉を耳にすることもよくあります。

 そりゃ解決の見込みがないんだから風化するでしょう。当事者でもないのに拉致に関心を持ち続ける人は普通いません。

 

日経北朝鮮に急接近 非核化道筋見えず 』

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO4023408019012019M10400/

 「私は予測不能でありたいのだ」。

 トランプ大統領はかねてこう訴えてきた。それが最も顕著に表れたのは、激しい対立関係から初のトップ会談の実現へと急旋回した対北朝鮮政策だ。

 2017年8月。

 「世界が見たこともないような炎と怒りに直面するだろう」。

 トランプ氏が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を脅せば、北朝鮮もグアム沖にミサイル4発を撃ち込む計画を発表して威嚇した。17年は北朝鮮弾道ミサイル発射や核実験と、米国による制裁の応酬が続いた。

 18年に入り、2月の韓国・平昌冬季五輪を機に変化が訪れる。金正恩キム・ジョンウン委員長五輪を利用し、まず韓国への接近を図った。仲介役の韓国から米朝関係の改善に前向きな金正恩氏のメッセージを受け取ったトランプ氏は、側近の慎重論を退けて一気に対話にカジを切る。

 6月12日に初の米朝首脳会談が開かれ、北朝鮮が「朝鮮半島の完全な非核化」を、米国が体制保証をそれぞれ約束することを柱とした共同声明に署名した。トランプ氏は「もはや北朝鮮の核の脅威はなくなった」と成果を宣伝し、国際社会からも非核化の早期実現への期待が高まった。

 しかし、非核化の動きは膠着しており、実務者協議の進展はないままだ。

 非核化交渉の停滞が長引けば、トランプ氏が強硬路線に回帰するとの見方も外交専門家の間でくすぶる。

 まあ日経の言うようにトランプという人間は今ひとつ信用できない点があるのが困ったところです。


■朝日『非核化交渉、実は北朝鮮のペース? 米朝首脳会談開催へ』

https://digital.asahi.com/articles/ASM1M4666M1MUHBI01Q.html

 「他の問題はともかく」朝日が少なくとも米朝交渉については読売産経並みに右寄りで否定的であること「だけ」は大変よく分かりました。


北朝鮮生物兵器の脅威を米上院に訴えよう!

http://kenkato.blog.jp/archives/78145412.html

 まあ、馬鹿馬鹿しいですね。

 そんな脅威があるか知りませんが、「日本人が日本政府国会に訴える」のならまだしも「米国議会に訴えよう」て。向こうも「日本ウヨのお前に言われないとそういうことが分からないほど、我々米国人が馬鹿だと思ってるのか?」と呆れてるでしょうね。

 なお、細菌兵器を持っていいとは言いませんが現実問題、そう簡単に使えるわけもない。

 拉致被害者全員救出と日本の安全確保のためにも、金王朝壊滅が欠かせません。

 言ってる意味が不明ですね。「東ドイツ崩壊」のような平和的な「壊滅」でない限り、つまり「武力攻撃」なんぞしたら、むしろ「拉致被害者の生命が危機に瀕するだけ」でしょう。要するにこの種のアンチ北朝鮮は単に「北朝鮮打倒がやりたいだけ」だがさすがに「拉致被害者などどうでもいい」とはいえずこう強弁するわけです。

 強弁したところで「まともな拉致被害者救出の道筋」など当然語れないので、本心はバレバレですが。


産経拉致問題啓発のまんが小冊子作成 鳥取県松本京子さんの事案描く』

https://www.sankei.com/west/news/190119/wst1901190013-n1.html

 マタハラ、パワハラセクハラ外国人差別障害者差別など一般的な人権問題ならともかく、拉致なんて「啓発してもどうにかなる物」では全くありません。外交交渉でしか問題は解決しないので非常に馬鹿馬鹿しい。


産経『2度目の米朝会談は「2月末ごろ」 金英哲氏がトランプ氏に面会』

https://www.sankei.com/world/news/190119/wor1901190005-n1.html

 極めてアバウトな大雑把な会談時期しか発表されず会談場所も不明な点は不安ですが、ひとまずは喜びたい。

 サンダース氏は記者団に対し、(中略)「米国は完全かつ検証可能な非核化の実現まで北朝鮮に圧力と制裁をかけ続ける」と強調した。

 このサンダース発言が「全面非核化しない限り、全面解除はあり得ない(一部解除ならあり得る)」ならともかく「一部解除すらしない」というのでは話にならないと思います。


■朝日『金正恩氏のソウル訪問なるか 韓国政府首脳会談を調整』

https://www.asahi.com/articles/ASM1L5CMTM1LUHBI02F.html

 そうそう楽観もできませんが、まずは金正恩君の訪韓が実現してほしいと思います。


産経北朝鮮金英哲氏がポンペオ*4米国務長官と会談』

https://www.sankei.com/world/news/190119/wor1901190001-n1.html

日経『トランプ氏、北朝鮮高官と面会へ 金正恩氏の書簡受領か』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40218160Z10C19A1000000/

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40218160Z10C19A1000000/

 トランプ米大統領は18日午後、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン委員長側近の金英哲*5キム・ヨンチョル)党副委員長ホワイトハウスで面会する。サンダース*6大統領報道官は声明で、両氏が「米朝関係や北朝鮮の最終的かつ完全に検証可能な非核化の取り組みについて話し合う」と表明した。

 いい結果が出てほしい、そう思います。

 「ウォーターゲート事件ロッキード事件はともかく」米中や日中の国交正常化ではニクソン*7田中角栄*8を評価し

 「天安門事件はともかく」改革開放や香港返還ではトウ小平*9を評価し

 「金銭疑惑など他のことはともかく」金丸訪朝では金丸氏*10を評価し

 「イラク派兵や靖国参拝など他のことはともかく」、小泉訪朝では小泉氏*11を評価し

 「『男は黒豹』など他のことはともかく」、「挫折したとは言え」首相時代、再訪朝を計画していたことでは福田氏*12を評価し

 「引責辞任した天下り問題はともかく」、退官後の朝鮮学校無償化除外違法訴訟夜間学校支援での振る舞いではは前川元文科次官を評価するのと同様、「対イスラエル政策(極端なイスラエルびいき)やロシアゲートなど他のことはともかく」

 たとえ選挙目当ての思惑に過ぎないとしても現時点ではこうしたトランプ政権の対北朝鮮での態度を大いに評価したいと思います。


読売日本海呼称「韓国と協議を」国際機関が強く要求』

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190118-OYT1T50075.html

 まあ国連機関が「日本を応援する」なんてことは考えづらいですからね。「まずは韓国と協議して下さい」になるのは当然でしょう。つうかなんでそんなに協議を嫌うのか。いやその前に「東海併記」で何が問題なのか。今回もただのくだらない感情論なのか。


産経『「安倍首相秀吉と重なる」 韓国国会の国防委員長がレーダー照射で非難』

https://www.sankei.com/world/news/190118/wor1901180030-n1.html

 安倍や産経だと「400年前の豊臣秀吉したことをわびろというのか」と曲解する恐れがあるのでここは「征韓論西郷隆盛*13」「初代韓国統監の伊藤博文*14」当たりでも出した方が良かった気がします。

 しかし秀吉からは「貧乏人出身だからといって、貧乏人の事を思ってくれるとは限らない」つうことがわかりますね。一介の農民から権力者になりあがった彼は「織田信長」「徳川家康」など武士出身の権力者と何一つ変わらなかったわけです。

 もちろん「安倍のようなアホのボンボン」が庶民の気持ちなど分からないし、分かる気もないのは言うまでもない。おまけに秀吉と違い「たたき上げでないただの世襲」だから「無能で秀吉より劣る」わけです。


拉致被害者救出のため交渉カード作りを!

http://kenkato.blog.jp/archives/77990795.html

 いま必要なのは交渉カードです。そこでしつこくて申し訳ありませんが、「朝鮮総連破産を中止してやってもいい」という交渉カードを作ることを提案します。

 「朝鮮総連を破産させるといえば交渉カードになる」て普通に考えてなりませんよね。

 そもそもこいつらウヨは交渉カードにしたくて、朝鮮総連を攻撃してるわけじゃないし、当然ながら仮に北朝鮮が「攻撃をやめてほしい」と何らかの動きに出ても、攻撃をやめたりはしないでしょう。

 つうか法治国家・日本において「交渉カードにするために攻撃する」とかよくもまあ恥ずかしげもなく馬鹿なことがいえるもんです。

 なお、交渉カードと言えば「経済支援」ですよね。

 経済支援とのバーターで拉致を解決する。

 まあ、この種のウヨは何があろうと北朝鮮への経済支援には反対でしょうが。

 本年は出だしから素晴らしい幸運に恵まれました。1月2日12時前から皇居一般参賀に参加するため並んだのですが、ものすごい人、人、人でまったく進まず、最後のお出まし予定時刻の2時20分頃にはまだ二重橋のはるか手前でした。今回の新年一般参賀は、平成最多だった昨年を約2万8千人も上回る15万4800人が訪れたとのことです。3時半くらいになってやっと二重橋を渡ることができましたが、警備の人から長和殿前を通るだけになると告げられました。仕方ありません。通れるだけでもありがたいことです。

 ところがです、突如として驚くべき発表がありました。お出ましがあるというのです。天皇皇后両陛下の御意向で特別に回数が増やされ*15日没が近づく4時になって長和殿ベランダにお出ましになられたのです。4時間並んだ私たちが、どれほど感激したか言うまでもありません。

 仮にも加藤もウヨなら「一般参賀特別扱いされないとお出ましが見れなかった」なんて恥ずかしいことは言うべきじゃないでしょう。

 ウヨなら「皇居一番乗りや!」じゃないといけないんじゃないか。


国連安保理拉致問題を討議させよう!

http://kenkato.blog.jp/archives/77870048.html

 「過去にも討議してきた」そうですが、「過去の討議に拉致解決という意味では全く成果がなかった」のに、今回、討議してどう解決につなげるんですか、つう話です。つながらないなら討議しても意味がない。「成果がないのにやりたがるって、北朝鮮に対するただの嫌がらせですか?。それとも、『頑張ってます』つう、日本国民拉致被害者家族相手のただのアリバイ作り、パフォーマンスですか?」つう話です。

 なお、コートジボワール賛同しなかったのでぽしゃったつうのが興味深い。

 つまりは米国や日本が「討議しよう」と政治工作して、過去には討議してきたが、今回、北朝鮮が対抗して政治工作でそれを覆したのか、はたまたコートジボワールが何らかの理由(日米のくれるお土産(経済支援)がしょぼいからもっと増やせとか)で賛同しなかったのかでぽしゃったつうことですね。ウヨが言うのとは違い北朝鮮は全然孤立してないわけです。おそらくほとんどの国にとって拉致問題なんて自国が当事者じゃないからどうでもいいわけです。


■『朝鮮総連に破産申立てを! 血税1兆円以上が奪われた』(展転社)発売!

http://kenkato.blog.jp/archives/77741020.html

 吹き出しました。展転社ねえ(苦笑)。

 まあ確かに

1)ライターが無名な上に

2)内容が非常識(そもそも債権者でなければ破産申し立てなど出来ないし、いずれにせよそんなことは核問題や拉致問題の解決につながるわけではなく、単なる嫌がらせでしかない)

では、展転社ぐらいしか出版してくれないでしょう。

 拉致被害者家族会前事務局長の増元照明さんから推薦文をいただいています。

「悪辣非道な金王朝から拉致被害者を奪還するために、我が国にはなすべきことがある。本書はそれを教えてくれている」

 予想の範囲内ですが、増元も本当にバカですね。そんな破産申し立てと拉致の解決と何の関係があるのか。むしろ総連を交渉パイプとして利用することを考えたら拉致の解決に逆行してるでしょう。

 もはや増元は「姉・るみ子はもはや生きていないと思ってる。だからもはや俺は北朝鮮とそれに関係した組織・朝鮮総連に対する復讐しか考えてない。ただしウンギョンさんがあの国にいるからそういう本心は隠しておこう」じゃないのか。

まえがき

 平成11年7月6日の衆議院大蔵委員会で、3100億円の資金投入を受けた朝銀大阪幹部の驚くべき証言が紹介された。

「預金を金正日に流したのだから逮捕を覚悟した、逮捕されたらすべてを語るつもりでいたが、だれも調査に来ず、来たのは預金保険機構からの3100億円の贈与であった、そして逮捕を免れた」

 平成11年7月なんて19年前の話を今更持ち出して何をどうしたいんでしょうか?

 なお、平成11年7月は小渕*16内閣、この件の関係閣僚である金融再生委員長(現在の金融担当相に当たる)が柳沢伯夫*17です。

 なお、「平成11年7月6日の衆議院大蔵委員会」での加藤が問題にしている質疑応答は以下の通りです。

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/145/0006/14507060006016a.html

○小池委員

自由党小池百合子*18でございます。

預金保険機構を通じて既に三千億円を超えます日本国民のお金が、経営不振、破綻に陥りました朝銀系の信用組合に対しまして直接間接につぎ込まれていることは、これは既に行われた事実でございます。

・本国への寄附など北朝鮮への莫大な送金疑惑が消えない中で、日本政府が十分な審査、検査もせずに大盤振る舞いをして、その資金がいかなるルートであれテポドンなどの軍備増強に使われるというふうになっているならば、これはブラックユーモア以外のものではないというふうに思っております。

・まず伺わせていただきたいのが、既に保険機構から資金援助が行われたケースでございますが、朝銀近畿のケースでございます。

 これは、九七年の五月に債務超過で破綻いたしました朝銀の大阪信用組合が、近畿五府県の朝銀信組と統合されまして、また日銀の政策委員会の議決も経まして、昨年の五月、朝銀近畿として再スタートをいたしております。その際、預金保険機構から特別資金として三千百五十九億円、日本の皆さんのお金であります三千百五十九億円が既に投入されているところでございます。

 そこで、この金融検査について伺わせていただきたいんでございますが、きょうは、当時の監督責任大阪府にあるわけでございますが、その大阪府に聞きたいところですが、金融監督庁並びにそれらを審査し最終的に資金投入を実行されました保険機構、一体どのような検査、審査を行われたのか、厳正にその検査を行われたのか、どのような議論があったのか、またそのことに対して十分な情報公開は行っておられるのか、これらの点について伺わせていただきます。

○五味政府委員(当時、金融監督庁検査部長。後に金融庁長官

 検査に関連して、まずお答え申し上げます。

 お言葉がありましたとおり、朝銀大阪信用組合大阪府の管轄下にございまして、大阪府の検査は、平成九年八月三十一日を検査基準日としまして九月二十五日から実施をされました。資産の確定というのが主な目的の検査でございます。

 私ども直接の監督官庁でございませんので必ずしもその詳細は把握しておりませんけれども、資産の確定の検査という意味では適切に実施されたというふうに承知をいたしております。

○小池委員

 適切に検査が行われたということをおっしゃったわけでございますが、一連の金融不祥事が続いて、そしてその中でさまざまな方々が責任を問われ、中には逮捕されというような状況が続いた、これはそういう中での大阪朝銀幹部の証言でございます。預金を金正日に流したのだから逮捕を覚悟した、逮捕されたらすべてを語るつもりでいたが、だれも調査に来ず、来たのは預金保険機構からの三千百億円の贈与であった、そして逮捕を免れたという証言もあるわけでございます。そして、さまざまな幹部から直接間接に聞くところは、いや、そんな調査なんかしてませんよということ、こういう証言は山ほどあります。

 そして、保険機構でございますけれども、これは結局単なる書類審査、ちゃんと正しく書かれているのかどうかというぐらいのチェックしか実際にはされなかったのではないかと思わせる節がございますが、それについてはいかがでしょうか。

○松田*19参考人預金保険機構理事長)

 お答えいたします。

 先生御指摘のとおりの金銭贈与それから資産の買い取りということで三千百五十九億円を支出することに決定いたしました。その後、ちょっと経過がございますけれども、五十八億円、後発事由を発見しましたのでそれを減額させて、現在のところ三千百一億円が朝銀大阪の処理に使われたということになります。

 私どもといたしましては、検査権限を直接持っておりませんので、破綻公表の後の大阪府の清算検査をもとに買い取り資産の価格の妥当性等を審査いたしまして、十年の四月に大蔵大臣による資金援助をすることの適格性の認定を受けまして、それによって申し込みなされたものについてさらに審査をしまして、これはペイオフコストを超える金額だということで必要性の認定をもう一度大蔵大臣に御認定いただきまして、その上で事業譲渡、この金額を確定しまして、運営委員会で決定をして、譲渡日にその資金を供与して不良資産は買い取った、こういう段階でございます。

○小池委員

 例えば、預金保険機構の方でも、世に言われます、また多数あると言われている架空口座であるとか仮名口座についての審査、検査などもなさったのでしょうか。

○松田参考人

 先ほど申し上げたように、私ども、検査権限を持っておりませんので、その中の、私ども審査の一番重要なことは、架空口座と預金の関係ではなくて、買い取り資産がどれだけ傷んでいるか、どれだけ補てんをして預金者を保護することができるかという点に重点が置かれておりますので、そこはそれほど主力を置いたことはありません。

○小池委員

 大阪府がやるべきであるということでございますけれども、しかしながら、現実にそういった幹部の人たちが、ろくな調査をしていないという証言があるわけでございます。そして、多額の、三千百一億円でございますか、このお金が使われたということは事実でございまして、やはり私は、納税者の一人といたしましても、大阪府による検査、これが本当に妥当なものかどうか再検査をしていただきたいということをお訴えしたいと思っております。

 朝鮮総連の前身はテロ組織である。

 酷い暴言ですね。過去に「暴力沙汰を起こしたことがある」だけの話で別にテロ組織ではない。そして現在においてその種の暴力的方針を総連は採用してないわけです。

 それでテロ組織なら、現在の日本共産党も、いわゆる「大森銀行強盗事件(戦前)」「火焔瓶闘争時代(終戦直後)」を理由にテロ組織になる。

 あるいは民団新潟日赤センター爆破未遂事件を理由にテロ組織、韓国も「朴チョンヒ時代の金大中拉致」を理由にテロ国家になるでしょう。

 日本国も「張作霖暗殺」でテロ国家になる。部落解放同盟も「過去の糾弾における暴力沙汰」でテロ組織でしょう。しかし解放同盟に批判的な赤旗ですらそんなことはいってないでしょう。

 まあ、こういう輩は「民団韓国、日本、解放同盟はともかく」日本共産党テロ組織扱いなんでしょうが。

 いま朝鮮総連は、北朝鮮国内での取材許可という「アメ」も使って、テレビ局を含むマスコミ各社への統制を強めている。あるマスコミ幹部は「北朝鮮関連のことを正しく報道しようと思ったら、まず社内と戦わないといけない」と苦渋の表情で語る。

 今の日本の北朝鮮報道を見るに、そんな事実はないでしょう。

*1:第三次安倍内閣農水相

*2:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*3:著書『満州における日本人経営新聞の歴史』(2000年、凱風社)、『朝鮮における日本人経営新聞の歴史 (一八八一〜一九四五)』(2009年、角川学芸出版)、『金正日金正恩の正体』(2011年文春新書)、『金正日秘録』(2016年産経新聞出版)、『北朝鮮がつくった韓国大統領 文在寅政権実録』(2018年産経新聞出版)など

*4:CIA長官を経て国務長官

*5朝鮮人民軍偵察総局長、朝鮮労働党統一戦線部長などを経て北朝鮮国務委員会委員、朝鮮労働党委員長党中央軍事委員会委員

*6マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事の娘

*7アイゼンハワー政権副大統領を経て大統領

*8:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長((池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*9:党副主席副首相人民解放軍参謀長などを経て、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*10:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*11:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*12:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*13:参議、陸軍大将、近衛都督

*14:貴族院議長、枢密院議長、首相韓国統監など要職を歴任。元老の一人。

*15:ぶっちゃけわざとらしいですよね。「何回回数が必要かなんか事前に分かるだろ?」「天皇皇后陛下のありがたい思し召しを演出するためのやらせだろ?」、と思いますね。

*16:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相

*17:小渕、森内閣金融再生委員長小泉内閣金融相、第一次安倍内閣厚労相を歴任。

*18小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*19:東京地検特捜部長、大津地検検事正水戸地検検事正法務省矯正局長、最高検刑事部長等歴任

2018-11-21

新刊紹介:「歴史評論」12月号(その1)

| 12:36 |

・詳しくは歴史科学協議会ホームページhttp://www.maroon.dti.ne.jp/rekikakyo/)をご覧ください。小生がなんとか紹介できるもののみ紹介していきます。

特集『「思想の世界史」を構想する』

 各論文と「思想の世界史」とどう関係するのか今ひとつよくわかりません。

 小生の気持ちは、「思想の世界史」という特集テーマでなぜ「他の論文ではなく」これらの論文が選択されたのがわからない、たとえば

【清水論文】

「なぜ幕末知識人の対外認識を取り上げる上で他の誰でもなく古賀精里が選ばれたのか」

そもそもなぜ、他のテーマ(例えば、東条英機陸軍大臣・元首相ら昭和期陸軍の対米認識など)ではなく幕末知識人の対外認識が今回、取り上げられたのか」

【根占論文】

「なぜ、他の文化人ではなく、イタリアスペインヒューマニストが取り上げられているのか」

などと言い換えてもいいでしょう。


■歴史のなかのギュルハーネ勅令(佐々木紳*1

(内容紹介)

 まずはウィキペディア「ギュルハネ勅令」を紹介しておきます。

■ギュルハネ勅令(ウィキペディア参照)

 スルタン(皇帝)・アブデュルメジト1世治下のオスマン・トルコ帝国で、1839年に外相ムスタファ・レシト・パシャによって起草され、アブデュルメジト1世によって発布された勅令。タンジマート(恩恵改革)の基本方針を示し、その端緒となった。タンジマート勅令ともよばれる。

■概要

 ムハンマド・アリーオスマン・トルコからのエジプト独立を果たした第二次エジプトトルコ戦争において、エジプト艦隊が首都イスタンブルにせまるなか、オスマン・トルコの立場を好転させるべくヨーロッパを訪問していた開明派官僚ムスタファ・レシト・パシャ(当時、外務大臣)は、新しいスルタンとしてアブデュルメジト1世が即位するという知らせを聞いて急遽トルコに立ち戻り、西洋列強、とくにイギリスフランスにおけるリベラルな世論の支持を獲得することを企図して、改革方針をスルタンの「宸筆」というかたちで起草した。そして、1839年11月3日、ムスタファ・レシト・パシャはこれを帝国内の文官・武官、ウラマーイスラム法学者)、民間人代表、および外国からの使節の前で読み上げた。読み上げた場所がトプカプ宮殿の庭園(ギュルハネ)だったので、「ギュルハネ勅令」と呼ばれている。

 エジプト問題をめぐる列強の干渉を背景としていたため、帝国内キリスト教徒の人権擁護に重点が置かれた。それまでオスマン帝国の人々は、ムスリムズィンミー(非ムスリム)という二分法に基づきムスリム優位下の不平等の下で共存していたが、オスマン帝国の君主たるスルタンによる平等の扱いに浴すべき対象は、イスラムの民(ムスリム)と他の諸宗教の民(非ムスリム)であることを宣言した。

 スルタンの「御意志」が前面に出ているため、必ずしも立憲思想にもとづくものとはいえないが、ムスリム・非ムスリムにかかわらず、全ての帝国臣民には法の下の平等があたえられること、また、帝国は全臣民の生命・名誉・財産を保障することなどが繰り返し述べられているところにフランス人権宣言の影響をがあるとされる。また、裁判の公開やスルタン自身も「法」に違背しないことを宣言するなど、スルタンの権力のうえに「法の力」が存在することを認めている点などでも画期的な意味をもっていた。

■タンジマート(ウィキペディア参照)

 1839年のギュルハネ勅令発布から1876年のオスマン・トルコ帝国憲法(ミドハト憲法)制定にいたるまでの、オスマン帝国がおこなった諸改革の総体。

 ということでギュルハネ勅令については「フランス革命(西洋人権思想)」の影響が指摘されます。

 筆者は「それは事実だろう」としつつも

1)ギュルハネ勅令にはイスラム思想の影響もあると見られること

2)少なくとも当時のオスマントルコはギュルハネ勅令をイスラム思想が淵源であり、イスラム思想と矛盾しないとしていたこと

を指摘します。つまり「西欧の影響ばかりに着目するのは一面的だ」というわけです。


■G・ボテーロと国際政治経済学の誕生(石黒盛久*2

(内容紹介)

 イタリア思想家G・ボテーロ(1544〜1617)の著書『都市盛衰原因論』(商業出版物としての邦訳はないようです)について『国際政治経済学』的な観点が見られるとしている。


■近世日本の清聖諭受容と民衆教化(殷暁星)

(内容紹介)

 清朝の聖諭(皇帝が出した民衆教化のための勅諭)がどのように近世日本(江戸期日本)において受容されたかが説明されている。

 具体例として、江戸幕府の代官を務めた早川正紀の「久世条教」や福井藩の橋本左内が取り上げられている。

 なお、著者はこうした「江戸時代における聖諭の普及」は「聖諭同様、民衆に皇帝(明治天皇)が教えを垂れる」という構造が共通する「教育勅語軍人勅諭」にも影響したとみているが、それについては今後の研究課題としている。

 それはともかく筆者・殷暁星氏の論文テーマから明らかに脱線しますが『清朝の聖諭=教育勅語の一ルーツ』である以上、筆者も指摘するように別に勅語は日本オリジナル思想ではありません。

 産経らウヨが褒め称える勅語が『清朝の聖諭』が一ルーツであることについてはネット上でも

http://d.hatena.ne.jp/Raccoon1980/20170310/1489128403

■カワイ韓愈ドロップ

@kawai_kanyu

 教育勅語から父母兄弟お友達目上の人を大切にだけ抜き出して天皇系削除すると、経学の徳目基礎みたいなもんしか残りませんから、基本所謂儒教と同じですが、エッセンスが大切だ、って言ってる大臣その他、そんな出来の悪い日本的聖諭より、聖諭廣訓*3とか聖諭十六條*4とか六諭*5とか暗記させたらどうですか?

 そうだそうだ、本場のをつかえ!

 明治政府のモデルは大明・大清なのは周知のことだと思うんですが(つか、それしか知らんだろ、19世紀の日本人)。

 しかし、そのまま受け入れるのでは浅はかなので、少し入れ替えてるんですよね。

 というわけで、元ネタの元ネタである明朝太祖洪武帝の「六諭」から、清朝聖祖康熙帝の「聖諭十六條」、明治の「教育勅語」まで、並べてみましょう。(いや、これだけじゃなくて、ほかにもめんどくさい道徳守ろう宣言はあると思うんですが有名なので)

(中略)

 いや、こういうの誰か絶対ちゃんとした研究してる人がいると思うんですけど、ちゃらっと並べてみると面白いかな、と思っただけです。

つう指摘があります。

 まあ、それいったら元号だって中国ルーツだし、明治、大正、昭和というのもすべて中国古典が出典ですよね。

 女帝反対と叫ぶ産経ですがあれにしてもおそらく根拠は「儒教思想」でしょう(儒教では女帝は認められていない)。明治新政府は当初、「太政官制」を採用してますが、あれだってルーツは中国でしょう。

 「中国を非難するウヨが『日本の伝統』と褒め称えるもの(教育勅語、元号など)がほとんど例外なく中国ルーツ」のわけで滑稽な話ではあります。まあ日本にとって長い間中国は遣隋使、遣唐使などを送り、その文化を輸入する『仰ぎ見る政治、経済、文化大国(もちろん日本が格下、目下の立場)』ですからある意味当然ですが。日本での中国に対する蔑視なんて日清戦争での勝利以降のことでしょう。あえて言えば最近の中国の政治的、経済的復権は「当然のことが起こった」「日清戦争以降の経済的停滞が例外だった」といってもいいかもしれません。

参考

【早川代官と聖諭】

■早川正紀(はやかわ・まさとし、1739〜1808年:ウィキペディア参照)

 なお名前については「まさのり」「まさつな」と読む説もある。

 笠間藩主・井上河内守の家臣・和田市右衛門直舎の次男として、江戸に生まれる。

 その後、徳川御三卿*6の一つである田安徳川家の家臣早川伊兵衛正◆覆泙気里屐砲陵椹劼箸覆辰燭、1766年(明和3年)、幕臣の早川宗家に跡継ぎが無いため、幕府に許されて宗家を継いだ。

 1769年(明和6年)勘定奉行所勘定役に出世し、1781年(天明元年)まで在職。その間、主に関東諸国の河川工事に功労が多く、1775年(安永4年)には幕府から報奨を賜っている。

 1781年(天明元年)に初めて代官に任命され、出羽国尾花沢(山形県尾花沢市)、美作国久世(岡山県真庭市)、備中国笠岡(岡山県笠岡市)、武蔵国久喜(埼玉県久喜市)の代官を歴任し数々の善政を施した。

 美作国久世、備中国笠岡の代官在任中は、管内農村を親しく巡回して経済的精神的に荒廃した状況の復興のため倹約の奨励、赤子間引き禁止を説き、「久世条教」を出版して庶民の教育に努めた。また、吉岡銅山の再興、弁柄生産の保護、虎斑竹の保存など地域産業の振興にも努めた。 武蔵国久喜に転任する際には、領民から代官への留任願が4回も起こったほど名代官として広く民衆に慕われたと言う。

 1808年(文化5年)江戸で病没し、本所霊山寺に葬られた。

■久世条教(くせじょうきょう:ウィキペディア参照)

 江戸時代の代官・早川正紀が書いた農民に対する説諭書(農民の心得)で全7箇条。

 「勧農桑(のうそうをすすむ)」「敦孝弟(こうていをあつくす)」「息争訟(そうしょうをやむ)」「尚節倹(せっけんをたっとぶ)」「完賦税(ふぜいをまっとうす)」「禁洗子(せんしをきんず)」「厚風俗(ふうぞくをあつくす)」の7箇条からなる。このうち第5・6条を除く5箇条は、清の康熙帝が康熙9年(1670年・寛文10年)に通達した「康熙聖諭」16箇条を模範としている。

http://www.city.kuki.lg.jp/miryoku/rekishi_bunkazai/rekishi_dayori/rekishi41.html

久喜市歴史だより『第41回:遷善館(せんぜんかん)』

・遷善館は江戸時代後期、久喜の主だった人々の強い要請を受けて、代官早川八郎左衛門正紀(はやかわ・はちろうざえもん・まさとし)が幕府の許可を得て、享和3年(1803)に設立した郷学(ごうがく)(武士のための藩校と一般庶民のための寺子屋の中間に位置する官民一体となった教育機関)です。早川八郎左衛門正紀は、享和元年、久喜に赴任してきて善政を行った名代官です。

・遷善館の教育は、広く一般庶民を対象とする教諭日(きょうゆび)と町村の役人層の子弟を対象とする経書(けいしょ)(儒教の経典で、四書・五経など中国古代の知識・人格に優れた人物の教えを記した書物)の講釈日(こうしゃくび)からなっていました。

・今でも、久喜小学校、本町小学校、久喜中学校、久喜北陽高等学校の校歌の歌詞の中には、「遷善館」の文字が見られます。

http://www.city.kuki.lg.jp/miryoku/rekishi_bunkazai/rekishi_dayori/rekishi53.html

久喜市歴史だより『第53回:江戸時代の名代官早川八郎左衛門正紀(はやかわ・はちろうざえもん・まさとし)』

 久喜市に「名代官」と称えられた代官がいたのをご存じでしょうか。

 江戸時代、久喜には米津(よねきつ)氏が治める久喜藩がありましたが、(ボーガス注:米津(よねきつ)氏は)寛政10年(1798)に出羽国村山郡長瀞(ながとろ)(現・山形県東根市)に領地替えとなります(ボーガス注:長瀞藩)。その結果、久喜藩の領地は幕府領となり、享和元年(1801)には、当地の代官として早川正紀が着任しました。

 早川は、通称を八郎左衛門といい、元文4年(1739)に笠間藩主・井上河内守の家臣・和田市右衛門の次男として生まれ、のちに徳川御三卿の一つ田安徳川家の家臣・早川正のぶの養子となります。その後、明和3年(1766)、28歳の時に早川宗家の早川正與(まさとも)の跡を継ぎ、幕臣となりました。

 天明元年(1781)、43歳の時に初めて代官に任じられ、出羽国尾花沢(現山形県尾花沢市)5万石を治めました。天明7年(1787)には、美作国久世(現岡山県真庭市)に転任し、備中国笠岡(現岡山県笠岡市)も兼ねて7万石を治め、郷学(ごうがく)「典学館(てんがくかん)」・「敬業館(けいぎょうかん)」を設立するなど、民衆教化に務めました。寛政9年(1797)には、多くの功績が認められ、幕府から褒賞を授かっています。

 享和元年、63歳の時に武蔵国久喜10万石に転任となります。久喜では、享和3年(1803)に郷学「遷善館(せんぜんかん)」を設立するほか、利根川や荒川などの治水事業にも手腕を発揮しました。

 「名代官」と称えられた早川は、文化5年(1808)、病のため70歳で亡くなっています。現在(平成28年3月現在)、郷土資料館では、早川が晩年に記した「六教解(ろっきょうのげ)」(明の洪武帝*7が民衆教化のために発布した教訓「六諭(りくゆ)」の解説書)を常設展示室で紹介しています。

http://limestone.blue.coocan.jp/outdoor/iroiro/kuse/kuse1.htm

■代官早川八郎左衛門

 天明12年(1787)、久世代官となった正紀は庶民の生活を具(つぶさ)に巡検し、赤子間引きの禁止、倹約の奨励、庶民教育の振興、さらに吉岡銅山の再興、ベンガラ生産の保護、虎斑竹(トラフダケ)の保存に力を入れました。

 そのため領民より大変慕われ、転任に際しては4度の留任願いが出されたという程でした。正紀は転任先の久喜でも善政を行い、領民から慕われています。

https://gyokuzan.typepad.jp/blog/2018/05/page/2/

■子育てと教育の名代官

 (ボーガス注:岡山県)真庭市久世に市指定史跡「久世陣屋跡」があり、指定地内に「贈正五位早川君像」が建立されている。銘板は(ボーガス注:岡山県出身の)犬養毅*8の書である。

 「早川君」とは、早川八郎左衛門正紀(まさとし)という幕府代官である。昭和3年の昭和天皇の即位礼に伴い、正五位を贈位された。代官像は昭和7年に完成した。

 久世陣屋の置かれた享保十二年から文化十四年までに、22代の代官が赴任してきた。そのうち最も長く務め、最も有名な代官が、第二十代の早川八郎左衛門であった。

 早川代官が羽州尾花沢から作州久世に転入したのは、天明七年(1787)のことである。14年間代官の職にあり、この間、備中笠岡代官と倉敷代官も兼務した。享和元年(1801)に武州久喜に転出した。

 久世時代の事績として特筆すべきは、『久世条教』を著し農民の教化に努めたことだ。この啓蒙書は次のような七箇条から成る。

「勧農桑(のうそうをすすむ)」

「敦孝弟(こうていをあつくす)」

「息争訟(そうしょうをやむ)」

「尚節倹(せっけんをたっとぶ)」

「完賦税(ふぜいをまっとうす)」

「禁洗子(せんしをきんず)」

「厚風俗(ふうぞくをあつくす)」

 このうち「禁洗子」では、次のように記されている。

天と地と人とを合せて三才といふ。天は父、地は母、人は子也。人は天地の子なる故、その子たる人の為に、日月星の三光日夜行道怠るなく、地は天にしたがひて、陰陽寒暑の往来少しもたがはずして、五穀草木禽獣その外ありとあらゆるものを成育し給ふ事、みな人の為に無窮に勤給ふなり。此故に天地は人の父母といふ。父母は我ための天地なれば、我子をあはれむは天の道也。罪なき人を殺す事は天の悪(にく)み給ふがゆゑ、天にかはりて上様より賞罰を行給ふ也。然るを此美作の人はむかしより習はしとて、間引と唱へ我子を殺す事いかなる心ぞや。天地の道に背たる仕業なり。

(天地は父母、その間にいる人は子である。日や月は絶えることなく動き、昼夜や季節は規則正しく巡ってくる。だから、五穀や動植物は育つことができる。人間とて例外ではない。だから、父母が子育てに力を入れるのは天の道にかなうことなのだ。罪なき人が殺されることを天は許さないから、天の代わりに上様*9が罰してくださる。ところが、ここ美作の人は昔からの習わしだとして「間引き」つまり我が子を殺すことがある。いったいどのような心をしているのか。天の道に背くことである。)

 早川代官は子育ては自然の理であると説き、「間引き」を固く禁じたのである。しかし、子どもが生まれることで困窮する家族がいることも現実だ。代官は次のように説得した。

■三子を産よし御聞に達すれば、貧富御糺の上貧なるものなれば、時刻を不移鳥目(ちょうもく)五十貫文被下事外の儀にはあらず。いかなる貧ものにても、二子までは母の乳房二ツにて養育すべけれども、三ツ子に至りては一人だけの乳房不足する故、其一人の養育手当として被下儀にて、上には赤子一人といへども如斯大切に被為遊ほどの儀なるを、親の身として子を殺す事言語道断の悪事也。

(三つ子が生まれたなら、調査のうえ貧困家庭であれば、すぐに銭50貫支給する。いかに貧しい者でも、二子までは母の乳房二つでそれぞれ養育できるが、三つ子では一人の乳房が不足するので、その一人分の養育手当を支給するものである。おかみは赤子一人といえどもこれほどまでに大切になさっているのだから、親の身として子を殺すなど言語道断の悪行である。)

 このように民衆を正しい道へ導く徳の高い代官だったから、文化五年(1808)に早川代官が江戸で亡くなったと聞いた久世の人々は大いに悲しみ、三回忌に当たる文化七年(1810)に遺愛碑を建立した。碑文の一部を引用しよう。

■莅政之初聞邦俗生子多不育下令禁之除其陋習

(行政を始めるにあたり、この地方では、子を産んでもその多くを育てない習俗があると聞いた。そこで、これを禁じ、その悪習をやめさせた。)

 「典学館」という学校をつくり、親には人の道を、農民には勤勉を説いた。関東に転任することとなり久世を去る日には、領民は境を越えてまで見送ったという。

 久世の遺愛碑と同様な顕彰碑が、岡山県笠岡市と埼玉県八潮市にも建てられているという。

 久世では、特産の新高梨を「代官梨」という名でブランド化した。代官の人徳は未来の人の心を動かし、味蕾(みらい)をも刺激している。

http://cms.top-page.jp/p/maniwa/maniwabrand/1/12/

■久世代官梨

 江戸時代に地域振興に尽くした名代官の早川公。この地域の偉人にちなんだ名称で特産梨のブランド化に取り組んできました。

 久世特産梨生産組合では独自の基準を設けて、収穫された梨の中でも「外観が良いもの」「700グラム以上のもの」「糖度が13度以上のもの」の全てをクリアするものを、『代官梨』として自信をもって世に送り出しています。選別された梨をひとつひとつ丁寧に箱詰めして出荷します。

 食卓に良いものを届けるために最後まで手間を惜しみません。


【近世沖縄&近世日本と聖諭】

■六諭衍義(ウィキペディア参照)

・明末清初ごろに成立した六諭の解説書。

・康熙22年(1683年)、琉球の程順則が清の福州に留学した際に日本人として初めて接し、のち康熙45年(1706年)に渡清した際、自費出版して琉球に持ち帰った。その後、享保4年(1719年)3月に薩摩藩主・島津吉貴から将軍・徳川吉宗に献上された。吉宗は室鳩巣に和解本(日本語訳)、荻生徂徠に訓訳本の作成をそれぞれ命じ、徂徠の訓訳本は享保6年(1721年)、鳩巣の和解本『六諭衍義大意』は翌享保7年(1722年)、それぞれ官版として上梓された。江戸町奉行大岡忠相は、吉宗の命を受け、江戸の著名な手習師匠を奉行所に招集して『六諭衍義大意』を与え、寺子屋での手習本として使用させた。

■参考文献

・酒井忠夫*10『増補 中国善書の研究 下(酒井忠夫著作集2巻)』 国書刊行会、2000年。

東恩納寛惇*11『六諭衍義伝』・琉球新報社編 『東恩納寛惇全集』8巻収録、第一書房1980年

・深谷克己*12東アジア法文明圏の中の日本史岩波書店、2012年

https://ryukyushimpo.jp/okinawa-dic/prentry-43332.html

琉球新報『六諭衍義』 (りくゆえんぎ)

 明の太祖洪武帝の発布した「六諭」を庶民に教えるための解説書。著者は范コウ。明末清初に成立。日本には1719年に琉球の程順則が刊行したものが薩摩の手を経て幕府に献上され、後に庶民教育に大きな影響を与えた。

https://blog.goo.ne.jp/forever-green/e/51f38b8125f2c5ee7b60c734d5fb2f4a

■名護親方の六諭衍義(りくゆえんぎ)

 江戸時代、全国の藩校や寺子屋で道徳の教科書として使用された「六諭衍義」。

 この原点は、1708年、程順則(てい・じゅんそく)が中国に渡り巨額の私財を投じて印刷し、琉球に持ち帰ったもの。

 教育熱心だった程順則は、琉球で初めての学校「明倫堂」を建てた。

 琉球国王とともに江戸に上った際は、「六諭衍義」も持参し、島津氏を経て、将軍徳川吉宗にも「六諭衍義」を届けた。

 吉宗は、優れた教育書である「六諭衍義」の和訳を命じ、「六諭衍義大意」は全国各地に広まった。

 「六諭衍義大意」は冒頭「この本は琉球の程順則という人が」で始まるので、当時の日本で名の知られた琉球人といえば程順則ただ一人だったといわれている。

 「六諭衍義」が琉球に伝来し、今年はちょうど300年。

 名護市博物館で、企画展「名護親方・程順則」展が開催されていました(5月30日〜6月8日)。

 この石碑は、300年を記念して作られたもので、明日テープカットされるらしい。

 六諭とは、有名な以下の文。

・孝順父母(父母に孝行しなさい)

・尊敬長上(年上の人を尊敬しなさい)

・和睦郷里(郷里の自然や人を愛し仲良くしなさい)

・教訓子孫(子孫を教育しなさい)

・各安生理(自分のやるべきことを成し遂げなさい)

・毋作非為(悪いことをするなかれ)

 六諭衍義とは、例話を挿入するなど六諭の意味を判りやすく解説したもの。

http://www.qab.co.jp/iroha/rikuyuengi

琉球朝日放送『六諭衍義とは』

 『六諭衍義』は16世紀後半に中国浙江省会稽(かいけい)の范こう(はんこう)という人が書いたもので、人が人として身につけなければならない6つの教え(六諭)が記された書物です。

「孝順父母、尊敬長上、和睦郷里、教訓子孫、各安生理、毋作非為」の6つの教え(六諭)を解説するとともに、エピソードや律令(法律)の条文、関連する詩などを交えて説き、「六諭」をわかりやすく人々に伝えるために書かれています。

 この『六諭衍義』を琉球に紹介したのが名護親方(中国名・程順則)です。

 若い頃、中国に渡った際、師事していた先生の家で『六諭衍義』と出会い、4度目の中国訪問の時、自費で印刷して琉球に持ち帰りました。

 それが江戸時代、薩摩藩の島津氏を通じて江戸の徳川吉宗将軍に献上され、和訳された後、寺子屋の教科書として使われ始め、明治時代中期まで修身の教科書として使われ、その教えが広まりました。

・孝順父母(父母に孝行し、いいつけを守りなさい)

・尊敬長上(年上の人を尊敬しなさい)

・和睦郷里(郷里と和睦しなさい)

・教訓子孫(子弟を教え導きなさい)

・各安生理(自分の運命に従いなさい)

・毋作非為(悪いことをしてはいけない)

http://www2.pref.okinawa.jp/oki/Gikairep1.nsf/f2d4b51dfefc430f492567220015ee7a/9adde621fda22a7849256b1b0000b628?OpenDocument

■平成13年第4回 沖縄県議会(定例会)

・安里進(自民党

 次に、教育行政についてお伺いします。

 1番、特に最近いじめ不登校学級崩壊、薬物使用による中学生の死亡事故、中学生、高校生の援助交際、大阪の池田小学校で8名の先生、生徒が殺傷されるという事件、また8月12日、県内浦添で発生したカセットコンロ用のボンベからLPガスを吸って中毒死した事件等々、教育界の危機が深刻な問題となっているが、県教育委員会はこのような現状をどう認識しているか、その対策はどうなっているか、お伺いいたします。

 2番、青少年による援助交際、薬物による事件・事故の状況はどうなっているか、またその対策はどうなのか、県警本部長にお伺いいたします。

 3番、全国的に治安教育が悪化している。生徒同士によるいじめ、自殺問題、自己のうっぷん晴らしのため治安を阻害し、社会世相を無視する暴走族等の行為に対し教育委員会や県警はどう対応しようとしているか、学校の安全管理についてお伺いいたします。

 4番、兵庫県の中学校教諭がツーショットダイヤルで知り合った中学生の少女を高速道路に転落させ死亡させた全く信じられない事件は、これは対岸の火事として片づけられない問題であります。このような不良教師を出さない対策はどうなっているか。

 以上の教育の危機的状況を踏まえて次の5番、名護聖人・程順則の聖諭「六諭衍義」副読本の普及・啓蒙についてお伺いしたいと思います。

 今、少年の心の荒廃が叫ばれる中で、戦後教育のあり方を反省し、21世紀の教育の方向性を見きわめるとき、子供たちの心の教育は避けて通れない重要な課題であります。

 六諭は、確かに封建社会の秩序を整え、それを維持するための教諭であるが、現行の道徳教育の基本であり、人間としての心づくりをしていくための不可欠の不易な価値を持つものと考えるのであります。

 この「六諭衍義」は1708年、程順則が中国から琉球に持ち帰り、琉球で広く読まれるようになりました。これが薩摩に渡り、さらに江戸に上ったとき徳川吉宗に献じたので、吉宗は荻生徂徠に和点を命じ、さらに室鳩巣に和訳をさせ、非常な勢いで各藩に広まって以来200年、日本各地の寺子屋で道徳教育としてだけでなく語学の教本として子弟の教育に用いられました。この六諭というのは、人が人として守るべき6つの教えであります。

 では、この「六諭衍義」を紹介いたします。

 父母に孝順なれ、長上を尊敬せよ、郷里は和睦せよ、子孫を教訓せよ、おのおの生理に安んぜよ、非為をなすなかれ、この6つであります。親孝行しなさい、目上の人を尊敬しなさい、仲よくしなさい、子や孫を教え導きなさい、自分の仕事に励みなさい、悪いことをしてはいけません、この6条の教諭であります。

 今、新潟県の長岡の米百俵*13が大変話題になっているが、人材育成は大変重要であることは言うまでもありません。この偉大な先人の教えを学校教育の基盤として教育活動のあり方を追求し、日々の「六諭のこころ」の実践によって家庭、地域の教育の根幹として生き続けることになり、子供たちの心身の健全な発達を促し、「未来を拓くたくましい子」という教育目標が達成されるのではないかと考えます。

 名護市立名護小学校は、県教育委員会名護市教育委員会から「心の教育」の研究指定を受け3年目を迎えて、この「六諭のこころ」を学校経営の根幹に据え、全職員一丸となって教育活動を展開しているところであります。

 そこで、この実践例を時事通信発行の「内外教育」という月刊誌7月号に「私の学校経営」という中で、「「六諭」による心の教育の推進」と題して名護小学校の安田校長が投稿したら大変な反響を呼んでいるようです。これであります(資料を掲示)。ちなみに、青森県の校長会や佐賀県高等学校、それから那覇市立教育研究所等々が研修に行きたいとの申し込みが多く来ているようであります。

 また、名護市教育委員会ではこの名護親方の「六諭衍義」について三、四年生向きの社会科の中にこういう副読本を出しております。これであります(資料を掲示)。

 私は、歴史は繰り返されるのでこのような偉大な先人の残したことは今こそ世に広めるべきであると思いますが、どうですか、教育長。

 この「六諭衍義」の副読本を発刊し沖縄県下、いや全国にこの教本を広めたらと思うがどうか。

 「六諭衍義」を学校教育に普及させたいって、「天皇陛下万歳」がないだけ「教育勅語よりはまし」とはいえ、内容的には教育勅語とほとんど同じですからねえ(呆&苦笑)。まあ、こういうことからも勅語が日本オリジナル思想でも何でもないことがわかるわけです。六諭のルーツは明の洪武帝ですから。

https://shuri31.ti-da.net/e2508370.html

琉球新報『名護親方の教えは「不変」、六諭衍義300年で記念式典』(2008年6月3日)

 程順則が琉球に持ち帰って2日で300年となることを記念して、名護市の名護博物館で記念式典と祝賀会が開かれた。式典で島袋吉和*14名護市長は「家族愛や友人への思いやりを説いた六諭の教えは不変だ。その姿勢を再認識し、心豊かで明るい社会を目指したい」とあいさつ。程順則から数えて15代目の名護弘一さん(福岡県在住)も出席し「人々が自力で生きていくために必要だった教養を広めるのに役立ったのではないか」と述べた。記念碑除幕のほか、東江小学校の児童が読み上げた六諭の教えを参加者全員が復唱した。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/42556

沖縄タイムス『「六諭衍義」名護に贈る 沖展会員・大城さん』2014年9月16日

 沖展会員の大城碧濤(へきとう)さん(75)が7月29日、名護市役所に稲嶺進市長を訪ね、程順則(名護親方)が中国から琉球に持ち帰った「聖諭(六諭衍義(りくゆえんぎ))」を記した書を寄贈した。

 書は大城さんが4月に市で開催した書作展で展示された作品。縦35センチ、横135センチの紙に、六諭の教えである「孝順父母」(父母に孝行しなさい)「尊敬長上」(年上の人を敬いなさい)「和睦郷里」(郷里の人と仲良くしなさい)「教訓子孫」(子供たちをよく導きなさい)「各安生理」(自分の仕事を喜びとしなさい)「毋作非為」(悪いことをしてはいけない)と書かれている。

 稲嶺市長は「(六諭の)教えがしっかり行き届いたら、世の中から怖い事件が起きることはないはず。多くの子どもたちが目に付くところに置きたい」と感謝した。

 大城さんは「名護での作品展が決まり、名護と関わりが深い六諭を書いた。市民に贈りたい」と話した。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/44134

沖縄タイムス名護市公認キャラ「名護親方」誕生』2014年9月16日

 名護市は9日、公認キャラクターに「名護親方(なぐうぇーかた)」が決まったと発表した。今後、国内外へ名護の魅力をPRしてイメージアップを図り、地域活性化につなげるための「特命大使」の役割を担う。

 審査員評価では「名護親方である程順則をモチーフにすることで、六諭衍義(りくゆえんぎ)を活用しながら、他の地域にはない名護の魅力を発信できる」としている。「名護親方」は今後、市内外の公式行事やイベントなどでPRする予定。

 9日の定例会見で発表した稲嶺進市長は「程順則は、名護では学問、道徳の神様のような存在。精神的に大きな支えで、親しまれている。今後、PRの場所で活用していきたい」と話した。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/68762

沖縄タイムス『沖縄の偉人・程順則の母の骨壺戻る 名護博物館に寄贈』2016年10月28日

 沖縄県石垣市伊原間のサビチ洞内に保存されていた程順則(ていじゅんそく=名護親方)の実母と義母の厨子甕(ずしがめ)(骨壺)が28日、名護博物館(比嘉久館長)に寄贈された。贈呈式で、所有者の伊原間観光開発(社長・保田伸幸石垣ケーブルテレビ社長)の嘉数博仁常務が「大切に守り、伝えてください」と稲嶺進*15名護市長に目録を手渡した。

 稲嶺市長は「感無量。名護市民は程順則を敬愛し、彼が広めた六諭衍義(りくゆえんぎ)は子どもたちの道徳教育にも使われている。大切にしたい」と喜んだ。

 「彼が広めた六諭衍義(りくゆえんぎ)は子どもたちの道徳教育にも使われている。」とさらりと言われると「何だかなあ」感が。まあ、野党共闘候補として共産、社民、沖縄社会大衆党も支援した稲嶺氏ですがスタンス的には翁長氏*16(故人)、デニー氏のような保守なんでしょうか?

http://cms.nahaken-okn.ed.jp/uenoy-jh/index.php?key=jo21itubg-15

那覇市立上山中学校『2017/05/30:日曜授業参観に多くの保護者が来校』

 5月28日(日)朝からあいにくの雨の中、多くの保護者が来校、授業を参観していただきました。中には、孫の様子を嬉しそうに参観するおじいちゃんおばあちゃんの姿もありました。2校時には学年一斉道徳がありました。本校では「六諭衍義」を道徳教育の中心として全教育活動ら取り入れ「六諭の心」を育む教育を実践しています。授業参観の時には、一斉道徳の時間に、六諭衍義を著した地域の先人「程順則」を教材化し、学年毎に発達段階に即した授業展開を行っています。この一斉道徳は、平成22年度から道徳の年間指導計画に位置づけられ継続的に実施されているものです。

http://www.y-mainichi.co.jp/news/25868/

八重山毎日新聞『日本の道徳教育は名護親方の「六諭衍義」』2014年09月23日

 日本の道徳教育は名護親方の「六諭衍義」(りくゆえんぎ)が基礎にあるという

▼名護親方といえば、尚敬王代(1713〜1752年)に具志頭親方・蔡温とともに活躍した沖縄の偉人。那覇市久米に沖縄で初めて国学(大学)を建て、教育の必要性を説いた

▼中国・明朝、清朝の教育原理の書「六諭衍義」をテキストとして採用、道徳、語学に活用していた。これは尚敬王の即位謝恩使の江戸上りの際、8代将軍・徳川吉宗に献呈された

▼将軍吉宗はこれを貴重な書だと認め、2人の学者に命じて和訳と解説書を作らせたという。以降、六諭衍義は江戸、明治、大正、昭和の戦前まで我が国の教育原理の基本になったといわれる

▼この六つの教えは「孝順父母」「尊敬長上」「和睦郷里」「教訓師弟」「各安生理」「毋作非為」。例えば毋作非為は、善い行いを為せと説く。また名護親方のいろは教訓歌は、「黄金言葉」(くがにくとぅば)として県民に広く伝えられている

▼時は流れ、教育原理も大きく変わった。現在では万人に受け入れられないものもある。押しつけられる道徳であってはいけないが、成人式のニュースで毎年のように取り上げられる一部の荒れた沖縄の若者の光景を見たとき、名護親方ならどう思うのだろうか。

「黄金言葉」(くがにくとぅば)とは聞きなじみのない言葉ですが沖縄方言で

http://okinawa-dialectology.com/post-222/

・沖縄で昔から伝えられてきた教えや教訓のことをいいます。学校で習うようなことわざとは少し違い、子どものしつけのためだったり、人間関係や地域社会といった体験などから、沖縄で生まれた教えの言葉です。あまり日常で使う言葉ではないかもしれませんが、どれも的を得ていて納得してしまうものばかりです。読み方が独特で聴き取れそうにないところが沖縄の言葉らしく思います。

 この黄金言葉もたくさんあって全部は紹介しきれないので、今回はほんの少しだけ紹介しますね。

■家習れー外習れー(やーなれー ふかなれー)

「家での躾や態度が、外でも自然に出てくる」という意味で、外に出た時に恥をかかないためにも家でのしつけは大切だということを言っています。外でどんなに猫を被ってもボロが出ることもあるから、日頃からの態度や行いに気をつけましょうということですね。

■命どぅ宝(ぬちどぅたから)

「生命は何よりも大切なもの」「命こそが尊い一番大事な宝」「命を粗末にするな」といった意味があります。戦争でたくさんの人が亡くなりなにもかも失ったつらい体験をしたからこそ、平和への願いや命の大切さがこめられている言葉です。現在では交通安全週間などのキャッチフレーズにも使われています。

■行逢りば 兄弟(いちゃりば ちょおでぇ)

「一度出会えば兄弟のようなもの」という意味です。横のつながりを大切にする沖縄の人々の思いやりの深さや温かさといったものを表しています。人と人との出会いだったりつながりだったりの大切さを教えています。

■慶良間ー見しが、睫毛ー見らん(きらまーみぃしが、まちげーみぃらん)

 遠くはよく見えるけど、近くが見えていないことの例えです。人のことはよく見えても自分のことをあまりわかっていなかったり、遠くばかり見ていると近くのことを見逃してしまうことを言っています。遠くも大事だけど近くを見ることも大事だということですね。

だそうです。

 なお、八重山毎日が嘆く『成人式のニュースで毎年のように取り上げられる一部の荒れた沖縄の若者の光景』については以下の記事を紹介しておきます。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yonahasatoko/20170107-00066311/

■『なぜ沖縄の成人式は“ド派手”になったのか?』與那覇里子(首都大学東京大学院1年/沖縄タイムス社 デジタル部記者)

 新年を迎え、間近に迫る祝い事は成人式。筆者は2003年、地元・那覇市成人式に出席するはずだったが、前年の式典で逮捕者が出たため市主催の式典が中止になるという苦い思い出がある。結局、近くのホテルで中学の同級生だけで鏡開きをして、祝杯をあげたのだが、この事件は、いわゆる「沖縄の成人式」として全国ニュースでも話題になっていく。那覇市国際通りをカラフルな袴で威圧的に練り歩く映像を見た人は少なくないはずだ。沖縄の成人式はいつごろから、なぜ“ド派手”になっていったのか。沖縄タイムスの紙面を振り返りながら、背景を探った。

■1954年「セーラー服」〜1965年「振り袖」

 戦後、初めて成人式が紙面に登場したのは1954年1月17日。当時は「成人祭」と記されている。

 「セーラー服もあれば背広姿もあるといった調子で“はたち”の群像は正に多彩のハツラツである」

 約800人の参加者は那覇市長の話に聞き入り、成人代表は「一層努力して今日の栄光をはずかしめないことを誓います」とあいさつしている。

 当時は市主催の式典だけではなく、働きながら学校に通う定時制高校、戦争遺児の会、集団就職先などでも式典が行われていた。

終戦から20年がたった1965年。那覇市の式典の記事は「ふり袖や背広、学生服、ジャンパー姿などいろとりどりの服装で出席」と伝えている。時を同じくして、「背広」や「ネックレス」など成人式に向けたデパートの広告が掲載されるようになり、1969年には女性はほとんどが振り袖姿、男性もほぼスーツ姿になった。

■平成に入ってはかまが目立ち始める

 平成になった1989年、那覇市の隣、浦添市成人式の記事に「目立つ男性の羽織はかま姿」の見出しが躍った。それまで、はかま姿の記述はちらほら。バブル世代で、学校卒業後の生き方にも生活にも変化が生まれたのもこの時期だ。1988年に「フリーター」という言葉が登場し、進学も就職もせず型にはまらないポジティブな言葉として受け止められていた。大人社会に順応するのではなく自分らしさを求めるのがかっこいいとされた時代だった。

 3年後の1992年には、同じ浦添市で「目立ちたがり屋」の見出しで派手なはかま姿の成人が紙面に登場した。

「ただひたすら目立ちたい」という理由で、貸衣装店から勇気を出して6万円で借りたという男性は「満足。十分目立った」とコメント。

 写真の印象としては非常にかわいらしく、派手派手しい感じはない。「ただ目立ちたい」という同じ理由で、沖縄市ではなぜか闘牛を2万円でレンタルして会場に来た成人もいた。

■“ド派手“成人式は那覇の合同式が影響か

 1992年、那覇市が4カ所(首里・那覇・真和志・小禄)に分けていた式の一括開催を始めた。このころから、那覇市では成人が鏡開き用の酒だるを会場周辺に持ち込んだり、一気飲みを始めたりなど、出身中ごとにパフォーマンスを競うようになった。中学校の後輩が泊まり込みで場所取りをし、酒の購入費を後輩にカンパさせる学校もあった。紙面に問題視する論調は見当たらず、“恒例行事”として続いていったと推測される。

 鏡開きに関しては、1989年に那覇市の中学校の体育館で開かれた懇親会で市長が新成人に酒を振る舞っている記事からも、慣例化していたことが確認できる。

 ド派手成人式を新聞が初めて取り上げたのは2000年。「自分たち流成人式」の見出しで、「成人式には参加せず、会場の外で記念撮影や鏡開きをして祝う」と書いた。大型バスやリムジンをレンタルし、中学別に緑や白、ピンクのおそろいの貸衣装で式場に入る様子を紹介している。成人の日は、同窓生で盛り上がる場へと変わった。

 2001年、式典会場だった那覇市民体育館の門が壊され、式典開催の是非が議論されるようになる。この年は沖縄だけでなく、全国的にも「荒れる成人式」が問題になった。

 2002年、那覇市教育委員会が混乱を想定し、機動隊170人を動員。会場への酒の持ち込みをめぐって会場は大混乱となり、7人が逮捕された。

 結果、2003年、私が成人を迎えたこの年に那覇市が主催する成人式はなくなり、学校の自主性に任せられることになった。母校の中学校の体育館で創作ダンスや校歌斉唱したり、ギター演奏をして成人を祝った学校もあった。

 国際通りで出身中学校の旗を掲げながら練り歩いたり、歩道で鏡開きをしたり、シートベルトをせずに車を運転したりして、検挙された事案が新聞に初めて掲載された。地元から、より目立つ場所へと移動する流れが生まれ、成人式の日に国際通りを派手な服装で練り歩く行為が現在まで続いている。

■派手な成人式を迎えるために

 建設現場で働いていた男性(24)は、成人式に向けて17歳の時から、仲間15人と毎月1万円ずつを積み立てたという。街をパレードするために車を4台用意。1台は購入し、残り3台はレンタカー。先輩も借りていた貸衣装の店ではかまを借りた。

 「18歳のころから先輩の成人式の手伝いをしている。派手な成人式をするのはしきたりだと思う」と説明する。

 地元の学校周辺を出発し、会場に向かう。もちろん鏡開きもやった。

 「成人式は一つの区切り。20歳を超えて騒ぐのは恥ずかしいから、この日が最後。だから派手にやる」と振り返った。

 大人たちがまゆをひそめる行動がクローズアップされた一方、2013年には、「新成人のイメージを良くしたい」と、派手なはかま姿で、周りの成人たちがまいた紙吹雪などを掃除する若者も登場し、ただ騒ぐ成人式の形から、徐々に変わろうとしている動きもある。

■背景にあるもの

 成人式を派手にやる若者たちは、「地元意識」でつながる関係性に特徴がある。地元の定義はさまざまだが、沖縄でいう「地元」は、高校よりも中学でのつながりを指す。幼い頃から時間を共有し、同じたまり場でたむろし、自分の居場所を見つける。その過程で、アイデンティティを形成し、地元への誇りを持っていく。

 沖縄には「他島(たしま)狩り」という独特の風習があるが、これは、自分の地元に他の地域から入ってきたヤンキーを排除することを指す。逆に見ると、それほど彼らは地元に愛着を持っている。中学校単位でド派手さを競うのは、コミュニティーの強さも絡み、おそろいのはかまは、自分たちの所属している地元の“象徴“であり、その地元から外れないためのツールでもある。

 もう一つは「見る−見られる」という関係性だ。派手な成人式を報道するメディアは、彼らの行動を否定的に報道し問題提起する一方で、彼らの目立ちたい欲求もかなえる。那覇市が4カ所で成人式を開いていた時は、4つの場所で彼らの欲求をある程度満たしていたものが、合同開催になったことでそれぞれの地元の“力”を大いにアピールすることができるようになった。さらにメディアの報道が助長した。

 京都女子大学教授の成実弘至さんは、「知の教科書 カルチュラル・スタディーズ」(2001年、講談社)の中で、若者の非行や逸脱についてこう記している。

若者たちにとって社会的監視はレッテルをはられ管理されるという否定的な面からだけでなく、『見られる』『目立つ』快楽をとおして主体性を確立するという肯定的な面があることを忘れてはならない」

■学校と就労世界にも要因

 沖縄のヤンキー文化に詳しい研究者の打越正行さんは、学校と中学卒業後の就労世界における時間的見通しの違いにも派手な成人式を読み解く鍵があると説明する。

 「学校という場所は、通過儀礼や時を刻みながら思い出を積み重ねる仕掛けがたくさんある。例えば、進級、卒業式、数々の行事とその振り返りは、そこでの成長の軌跡を刻む装置として機能している」

 「一方で、学校にほとんど行かず、中卒後に建築現場などで働く若者らは、10代のころは下積み期間で能力的な成長も実感できず、給料もほぼ最低賃金のまま。つまり学校と対照的に通過儀礼などを通じて時を刻む(成長を実感できる)機会がほとんどありません。祝日も長期休暇もなく、そして旧盆などの年中行事もハレの時間として経験しておらず、あるのは1週間を淡々と積み重ねる日常です。これが15から少なくとも30歳を超えるまで続くわけです。そんな彼らが、中学卒業して5年後に後輩たちの応援もあり、国際通りなどに集って時を刻む場が成人式になっている」

 成人式のあり方が疑問視され始めた2000年前後に成人した若者が中学を卒業したのが1995年前後。高校入試で毎年、2千人前後の不合格者がいた。失敗すれば、浪人するか、中卒のまま社会に出るしかなかった。1998年ごろには受験者の二次募集が始まり、不合格者は約300人にまで減ったが、その”時”を刻むことをできなかった若者たち成人式を“ド派手“に飾るのかもしれない。

 この記事で、彼らの迷惑をかける行為を支持したり、助長しようと思ったりしているわけではない。沖縄の成人式を「荒れている」「ド派手」という言葉で片付け、レッテルを貼る“思考停止”の状態で見るのではなく、彼らの背景にあるものを知り、社会のまなざしを変えていくことが、成人を迎える彼らへの応援になると考えている。

 2003年、私が成人を迎え、地元の同級生と夜遅くまで飲んだ時、派手な服装の元ヤンキーが私にこう言った。

 「俺は日雇いで建設現場で働いている。だから今日どんなに飲んでも明日は午前5時に現場に向かって仕事をしないと食べていけない。今日は成人式に出られて、中学を卒業してやっと認められた気がした。お互い、頑張ろうな」。

 怠惰な大学生活を送っていた私にとって、頭をたたかれたような衝撃で、身が引き締る思いだった。


教育勅語批判】

■リテラ『柴山昌彦*17文科相「教育勅語」復活は安倍政権の総意! 前川元次官も証言していた「教育勅語を使えるようにしろ」の圧力』

https://lite-ra.com/2018/10/post-4293_5.html

朝日新聞・社説『教育勅語発言 柴山文科相の見識疑う』

https://www.asahi.com/articles/DA3S13709610.html

北海道新聞・社説『柴山文科相発言 教育勅語の活用は論外』

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/235093

赤旗

教育勅語ってどんなもの?

https://www.jcp.or.jp/faq_box/001/2000525_faq.html

■(ボーガス注:下村*18)文科相 「教育勅語」を美化、軍国教育の柱を「中身まっとう」

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-04-09/2014040901_04_1.html

■(ボーガス注:下村)文科相の「教育勅語」美化発言 宮本議員が追及、「愛国心」押し付け許されない

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-04-26/2014042601_03_1.html

■「教育勅語」教育は不適切、森友学園の幼稚園教育内容、宮本議員追及に(ボーガス注:松野*19)文科相 衆院予算委分科会

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-24/2017022415_01_1.html

■稲田*20防衛相の教育勅語称賛、会見で志位氏、大臣の資質問われる、本質は「天皇のため命投げ出せ」

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-10/2017031002_02_1.html

教育勅語国民主権と相いれず、参院委で吉良氏 政府の認識問う

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-10/2017031002_03_1.html

■主張『教育勅語称賛発言:取り戻したいのは戦前なのか』

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-14/2017031401_05_1.html

教育勅語称賛を追及、井上議員 稲田氏は大臣失格、参院委

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-22/2017032202_02_1.html

安倍政権の危険あらわ、「教育勅語」答弁書 小池*21書記局長が批判

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-04/2017040401_04_1.html

■「戦前の二の舞い」懸念、宮本徹氏「教育勅語」答弁書追及、衆院委

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-04/2017040402_02_1.html

■主張『教育勅語も「教材」:歴史反省しない政治は許せぬ』

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-07/2017040701_05_1.html

■歴史踏まえた議論を、吉良氏、勅語朗読容認を批判、参院文科委

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-12/2017041202_03_1.html

教育勅語の思想が問題、吉良氏 「今に通じない」

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-05-17/2017051704_03_1.html

教育勅語 安倍政権下で急転換、学校現場教材に使用可、文科省関係者が証言「下村文科相が答弁変更を指示」

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-05-31/2017053115_01_1.html

■新閣僚ら早速暴言、戦前の教育勅語「今も使える」、敵基地攻撃能力の保有を主張、それもそのはず ズラリ「靖国」派

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-04/2018100401_01_1.html

■主張『教育勅語復活発言:形変えても本質は変わらない』

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-04/2018100401_05_1.html


ヒューマニストたちの挑戦と運命:イタリアイベリア両半島における(根占献一*22

(内容紹介)

 「マルシリオ・フィチーノ*23(1433〜1499年)」「ピコ・デラ・ミランドラ*24(1463〜1494年)」「レオーネ・エブレオ*25レオーネ・アブラバネル:1465〜1523年)」「フアン・ルイス・ビベス(1492〜1540年)」などといったイタリアスペインを舞台に活動したヒューマニストルネサンス期の人文学者)が取り上げられている。

 なお、彼らヒューマニストについてはググっても「ウィキペディアの記述くらいしか見つからなかった(またそのウィキペディアの記述が正直読んでも今ひとつよくわからない)」かつ「根占論文が無能な小生にはうまく要約できない」ので、詳細な紹介は省略します。

参考

http://www.geocities.jp/bhermes001/ficinolounge01.html

フィチーノ研究の新ラウンジ:日本語で何が読めるのか?、から一部引用

B. フィチーノを扱う章があるもの(ここは、かなりな量になるのでセレクト)

・伊藤博明『神々の再生:ルネサンスの神秘思想』*26東京書籍、1996年。

3.論文

 おそらく根占献一さんが、邦語でフィチーノについて最も多く書いているのでしょう。まとめると、それだけで大きなモノグラフィになりますね。その後は、伊藤兄弟さん、そして最近では、河合さんという感じでしょうか?

・伊沢東一「プラトン学院のオルペウス−フィチーノの哲学と宗教」、『拓殖大学論集』、第145号、1983年。

伊藤和行*27マルシリオ・フィチーノの長命論」、『ルネサンスにおける異教的伝統の再検討』、平成6年科学研究費補助金・総合研究(A)研究成果報告書、研究代表者・伊藤博明。

伊藤和行マルシリオ・フィチーノの健康論」、『日本医史学会誌』、第41巻、第1号、1995年。

伊藤和行「混沌たる自然−ルネサンスの魔術的宇宙観−」、『理想』、第649号、1992年。

・伊藤博明「マルシリオ・フィチーノにおける愛の問題−amor celestis と amor vulgaris −」、北海道哲学会、『哲学』、第17号、1981年、22-45頁。

・伊藤博明「マルシリオ・フィチーノの魔術論」、全国若手哲学研究者ゼミナール編『哲学の探求』、第11号、1983年、44-56頁。

・伊藤博明「イタリアルネサンスにおける神秘主義フィレンツェプラトン主義の愛の理論をめぐって」、川端香男里*28編『神秘主義ヨーロッパ精神の源流』、せりか書房、1988年、135-175頁。

・大川端穂「マルシリオ・フィチーノ−その思想の概観」、小倉志祥編『近代人の原像』、弘文堂、1980年

・加藤守通「フィチーノの技術(ars)論」、『イタリア学会誌』、第39号、1988年。

・河合成雄「フィチーノの愛の理論における個人の位置づけをめぐって」、『イタリア学会誌』、第43号、1993年

・河合成雄「フィチーノの『生について』における護符の効用をめぐっての考察」、『ルネサンス研究』、第3巻、1996年。

・河合成雄「フィチーノの「意識」と「魂」」、『ルネサンス研究』、第4巻、1997年

・根占献一「フィチーノと歴史−プラトニズムとマイネッケの歴史主義」、『西洋史学』、第112号、1979年

・根占献一「マルシリオ・フィチーノにおける哲学と宗教の関連づけとその史的発展」、『イタリア学会誌』、第27号、1979年

・根占献一「フィチーノヘルメスルネサンス・ヘルメティズム研究(1)」、『早稲田大学大学院文学研究科紀要』、別冊第6集、1980年

・根占献一「フィチーノにおける占星術の問題」、『イタリア学会誌』、第31号、1983年。

・根占献一「フィチーノジョヴァンニピーコルネサンスにおける『パルメニデス』解釈の相違について」、『史観』、第108冊、1983年。

・根占献一「フィチーノ」、上智大学中世思想研究所編『ルネサンスの教育思想(上)』、東洋館出版、1985年

・根占献一「フィチーノ研究・翻訳の動向」、『理想』、第623号、1985年

・根占献一「フィチーノのフーマニタース概念−彼の三書簡の翻訳を兼ねて」、『西洋史論叢』、第8号、1986年。

・根占献一「ルネサンスの幸福論−フィチーノにおけるフォルトゥーナとフェリキタース」、『社会科学討究』、第104年、1990年

・根占献一「新たなフィチーノ像−新世代の研究者による写本研究と資料発掘」、『ルネサンスプラトン主義形成と美の理念』、平成2年科学研究費補助金・総合研究(A)研究成果報告書、研究代表者・佐藤三夫。

・根占献一「ペトラルカフィチーノにおける聖アウグスティヌスキリスト教・異教間のかなめとして」、『ルネサンスにおける異教的伝統の再検討』、平成6年科学研究費補助金・総合研究(A)研究成果報告書、研究代表者・伊藤博明。

・根占献一「マルシリオ・フィチーノ−『プラトン神学』と霊魂不滅の伝統」、根占献一ほか『イタリアルネサンスの霊魂論』、三元社、1995年。

・米澤潔弘「ルネサンスのネオプラトン主義的世界観−マルシリオ・フィチーノ研究の現在」、『上智史学』、第30号、1985年

*1:著書『オスマン憲政への道』(2014年、東京大学出版会

*2:著書『マキアヴェッリルネサンス国家』(2009年、風行社)。翻訳書にボッテーロ『国家理性論』(2015年、風行社)

*3:清の雍正帝が民衆教化のため頒布した聖諭。

*4:清の康煕帝が民衆教化のため頒布した聖諭。

*5:明の洪武帝が民衆教化のため頒布した聖諭。

*6:田安家、一橋家、清水家

*7:明朝の初代皇帝

*8:第1次大隈内閣文相、第2次山本、加藤高明内閣逓信相などを経て首相

*9:徳川将軍のこと

*10:1912〜2010年。東京教育大学名誉教授。著書『増補 中国善書の研究 上(酒井忠夫著作集1巻)』、『中国帮会史の研究:紅帮篇(酒井忠夫著作集3巻)』、『中国帮会史の研究:青帮篇(酒井忠夫著作集4巻)』、『道家・道教史の研究(酒井忠夫著作集5巻)』、『近現代中国における宗教結社の研究(酒井忠夫著作集6巻)』(以上、国書刊行会)など

*11:1882〜1963年。沖縄出身の歴史学者。死後、琉球新報によって『東恩納寛惇賞』が創設されている。

*12早稲田大学名誉教授。著書『江戸時代の身分願望:身上りと上下無し』(2006年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『田沼意次』(2010年、山川出版社日本史リブレット人)、『死者のはたらきと江戸時代:遺訓・家訓・辞世』(2013年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『南部百姓命助の生涯:幕末一揆と民衆世界』(2016年、岩波現代文庫)など

*13:幕末から明治初期にかけて活躍した長岡藩の藩士小林虎三郎による教育にまつわる故事。後に山本有三による戯曲で有名になった。この逸話は、現在の辛抱が将来利益となることを象徴する物語として引用される。河井継之助が率いた北越戦争戊辰戦争の一つ)で敗れた長岡藩は、7万4000石から2万4000石に減知され、実収にして6割を失って財政が窮乏し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態であった。このため窮状を見かねた長岡藩の支藩・三根山藩から百俵の米が贈られた。藩士たちは、これで生活が少しでも楽になると喜んだが、藩の大参事小林虎三郎は、贈られた米を藩士に分け与えず、売却の上で学校設立の費用とすることを決定する。藩士たちはこの通達に驚き反発して虎三郎のもとへと押しかけ抗議するが、それに対し虎三郎は、「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万俵となる」と諭し、自らの政策を押しきったという。この逸話については小泉純一郎が、小泉内閣発足直後の国会所信表明演説で引用して有名になり、2001年(平成13年)の流行語大賞にも選ばれた(ウィキペディア「米百俵」参照)。

*14名護市議を経て、2006〜2010年まで名護市

*15名護市総務部長、収入役、教育長を経て名護市長(2010〜2018年)。

*16那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*17福田内閣外務大臣政務官第二次安倍内閣総務副大臣、第三次安倍内閣首相補佐官を経て、現在、第四次安倍改造内閣文科相

*18:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相など歴任

*19:第一次安倍内閣厚労大臣政務官、福田、麻生内閣文科副大臣、第三次安倍内閣文科相など歴任

*20第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*21共産党政策委員長、副委員長などを経て書記局長

*22:著書『ロレンツォ・デ・メディチ』(1997年、南窓社)、『フィレンツェ共和国ヒューマニスト』、『共和国プラトン的世界』(以上、2005年、創元社)、『ルネサンス精神への旅』(2010年、創元社)、『イタリアルネサンスの霊魂論』(共著、2013年、三元社)など

*23:著書『恋の形而上学』(邦訳、1985年、国文社)、『「ピレボス」注解』(邦訳、1995年、国文社)

*24:著書『人間の尊厳について』(邦訳、1950年創元社

*25:著書『愛の対話』(邦訳、1993年平凡社

*26:後に『ルネサンスの神秘思想』(2012年、講談社学術文庫

*27:著書『ガリレオ』(2013年、中公新書)など

*28:著書『ロシア文学史』(1986年、岩波全書)、『ユートピアの幻想』(1993年講談社学術文庫)など

2018-11-20

新刊紹介:「歴史評論」12月号(その2:パラケルスス、ゲーテ、ホムンクルス)

| 12:36 |

http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20181121/5210278609の続き。

パラケルススゲーテホムンクルス(村瀬天出夫(むらせあまでお))

(内容紹介)

 ネット上の記事紹介で代替。

パラケルスス(1493〜1541年:ウィキペディア参照)

ホムンクルス(人造人間)の製造に成功したとの伝説がある医師、化学者、錬金術師、神秘思想家バーゼル大学で医学を講じた1年間を例外に、生涯のほとんどを放浪して過ごした。

錬金術の研究から、これまでの医学に化学を導入し、酸化鉄や水銀(梅毒の治療に使ったという)、アンチモン、鉛、銅、ヒ素などの金属の化合物を初めて医薬品に採用した。この業績から「医化学の祖」と呼ばれることがある。

パラケルススを賞賛する人たちからは「医学界のルター」と呼ばれたが、カトリックパラケルススは「私をあんな下らない異端者と一緒にするな。」と言い放ったと言われる。

錬金術師として高名であり、さまざまな伝承があるため、創作物でしばしば取り上げられている。

 パラケルススが生成したと言われる「ホムンクルス」の伝説は後にドイツの作家ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ*1に影響を与え、1833年に発表された『ファウスト』(邦訳:講談社文芸文庫集英社文庫新潮文庫)にも主人公の弟子ヴァーグナーが「ホムンクルス」の生成に成功する描写がある。

 イギリスの詩人ロバート・ブラウニングは1835年にパラケルススを題材にした『パラケルスス』と言う長い詩を書いている。

 オーストリア小説家アルトゥル・シュニッツラー*2は1899年にパラケルススを題材にした『パラケルスス』と言う詩を書いている。

 1943年ドイツで、パラケルススバーゼル時代を扱った映画『パラケルスス』 が公開された(監督ゲオルク・ヴィルヘルム・パープスト、主演ヴェルナー・クラウス)。

 アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘス*3パラケルススを主人公にした短編小説パラケルススのバラ』と言う小説を書いている。

 荒川弘の漫画『鋼の錬金術師*4に登場する主人公エドワード・エルリックの父親であるヴァン・ホーエンハイムは、パラケルススの本名「ファン・ホーエンハイム」が由来である。

http://sekibang.blogspot.com/2014/08/blog-post_25.html

パラケルスス文書とパラケルスス主義者

 先日、学習院女子大で開かれたJARS(Japanese Association for Renaissance Studies ジャースと読むらしい)主催の研究会「ボッティチェッリからスピノザまで」に参加した。懇親会を含めて賑やかな会で、大変楽しい時間を過ごさせていただいたのだが、なかでもとくに村瀬天出夫さんの 「ルネサンスドイツにおける終末論パラケルスス主義」という発表は、個人的に惹かれるものが多々あった。15世紀末からさまざまな終末を語る予言書が出版され、それらが広く読まれていた、という史実にもとより興味があり、その関連でメランヒトン*5終末論なども気になっていたのだが、村瀬さんの発表で、ルター派終末論パラケルスス主義者の終末論の比較がおこなわれていたのが印象に残った。

 パラケルススに関しては、昨年末出版された『パラケルススと魔術的ルネサンス*6に詳しいが、15世紀末に生まれ、不遇の人生を送りながらヨーロッパを遍歴した極めて変人的な医師・錬金術師、と乱暴に紹介しておこう。村瀬さんの概算によれば、現代のハードカバーにして30巻ほどになるという膨大な量の原稿を書き残したが、そのほとんどが生前出版されなかったことからも彼の不遇っぷりが垣間見える。そうした原稿は現在「パラケルスス文書」と呼ばれ、彼の死後20年ほど経った頃に、ドイツの医師たちがパラケルスス医学を広めるために、これらを出版していこう! という動きを起こしたことで脚光を浴びることとなる。

 ときは16世紀。ヨーロッパのあちこちで宗教戦争が起こりまくっており、末法(マッポー)めいたヴァイブスが充満しているなかである。同時期にルター派が「ローマにいるアイツらは偽学者だ! 終末は近い!!」、「ルターは預言者エリヤの再臨だった! 終末は近い!!」とか言っているのに似て、パラケルスス主義者たちは「アリストテレスとかガレノスとか異教的な学問をやっているのは堕落だ!」とメインストリームの医学を攻撃し、その終末論的言説もかなり共有されていた。わたしが面白いと思ったのは、この似たようなふたつの運動の共有部分ではなく、相違点である。この相違点が、パラケルスス主義者たちの奇妙さを際立たせているように思う。

 まず、パラケルスス主義者たちは直接にパラケルススを知らなかったことが面白い。ルター派はルターの生前から彼本人を中心とした教団的活動がおこなわれていたはずで、よりどころになるカリスマの死後もその影響力が継続している。しかし、パラケルスス主義者は中心にいるべきカリスマが最初から不在でありながら、その不在のカリスマを信奉しているのである。この不在の者を信奉している感じは、隠れイマームを信仰している熱狂的な方々にも通ずるものがあるように思われ、なにより、カルトっぽさがある。

 本人不在のカルト集団(ものすごく乱暴な表現だが)という性格上、パラケルスス文書の研究にもその問題が影を落としている、という。なにしろ、本人の死後に出版活動がおこなわれているので、偽文書が作り放題である(ルター派であれば、偽文書が作られてもすぐに『アレは偽文書だ!』というチェックが働き、後世に残らない)。しかも、めんどうくさいことに「たぶん偽文書だが、パラケルスス本人の思想が入っていないわけではない」みたいな微妙な文書もたくさんある。テクストの真正性に関する研究はまだまだこれからだそうで、いまようやく文書の収集に目処がつきそうな感じであるらしい。

 なお、パラケルスス自身による手稿は一切現存していない。そもそも遍歴の人生を歩んできた人が膨大な手稿を持ち運んで移動できるはずがなく、その原稿は散逸してたり、死蔵されていた。パラケルスス主義者の運動は、そういう原稿を発掘する運動でもある。では、パラケルススに直接あったこともなかった人たちが、なぜ、そんな大変そうな仕事に取り組むことになったのか。これが第2の面白ポイントである。しかも、パラケルスス自身は生涯に一度も改宗しなかったカトリック信徒であるのに、パラケルスス主義者はプロテスタントだったというではないか。

 この点に関しては、当日会場からも質問がでていた。不遇であったはずのパラケルススがどうしてそのようなムーヴメントを生めたのか、と。村瀬さん曰く「パラケルスス医学は、完全に無視されていたわけではなく、当時も知っている人は知っている存在であったハズ。そこで従来の医療方法では改善しなかった病気に対して、パラケルスス医学を試してみたら、症状が劇的に改善! これはスゴい!! 的なことがあったのでは?」ということであった。この転向への契機もまたカルトっぽさがあるのだが、当時としてもパラケルススアウトサイダー・アート的な受容をされたのではないか、とも思われる。なんにせよ、パラケルススというトピックの面白さに改めて気づかされる発表だった。

http://www.geocities.jp/bhermes001/paracelsuslounge1.html

■日本語で何が読めるのか?

A テクストの翻訳

 日本語へのパラケルススのテクストの翻訳は、ほとんど進んでいません。主なものは、2冊です。戦前に作られたズートホフ版からのアンソロジー(テーマ別抜粋集)であるJ.ヤコビ編 『自然の光』(人文書院1984年)。それから、パラケルススの最初期のテクストである Volumen paramirum の全訳 『奇蹟の医書』(大槻真一郎*7工作舎1980年)。

(中略)

 さらに、1993年には、岡部雄三氏*8による幾つかのパラケルススのテクストの翻訳が出されています。「聖ヨハネ草について」、「磁石の力について」、「魔術について」、そして、「神と人の合一について」で、『キリスト教神秘主義著作集 16: 近代の自然神秘思想』 (教文館1993年)に所収されています。

 工作舎から、11月中旬にパラケルススの『パラグラヌム』 Paragranum の待望の邦訳が『奇蹟の医の糧』というタイトルで出版されることになったという報せを受けました。(後略)(2004年11月4日記す)

B 研究

 翻訳よりはずっと多いと思いますが、この方面は、僕はあまり詳しく知りません。古い順に良く知られているものを挙げると以下のようになります。

1.オリジナル

・小川政修、『パラツェルズス伝』(築地書店、1944年)。こりゃ、古すぎる。

・大橋博司*9、『パラケルススの思想と生涯』(思索社、1976年)。

種村季弘*10、『パラケルススの世界』(青土社、1976年)。近年新装版が出されています。

・木村雄吉*11、「パラケルススの医学術思想」 雑誌 『自然』(1978年5月号、6月号、7月号掲載)。

・岡部雄三、「自然の黙示録パラケルススの伝承空間−」、『ドイツ文学』、第86号(1991年)、35‐46頁。

・金子務*12、「パラケルスス再評価と17世紀科学革命論への視座」 、『パラケルススからニュートンへ』(平凡社、1999年)、210-234頁。

・岡部雄三、「天のしるしと神のことば−パラケルススにおける予言と預言について−」、樺山紘一*13他著 『ノストラダムスルネサンス』、岩波書店、2000年、207-234頁。

・菊地原洋平、「パラケルススの物質観:四元素と三原基の構造関係について」、『科学史研究』、第40巻(2001年)、24-34頁。

・菊地原洋平、「パラケルススの植物観にみる形態と象徴」、『モルフォロギア』、第24号(2002年)、47-67頁。

・菊地原洋平、「あるいは彼自身困難な存在 パラケルススの「癒し」をめぐって」、『アロマトピア』、第53号(2002年)、35-39頁。

2.翻訳

・J. M. Stillman 『パラケルスス』(創元社1943年)。

・E. Kaiser 『パラケルススの生涯』(東京図書、1977年)。

 原著は、1969年公刊の158ページの小品ですね。

・A. Koyre 『パラケルススとその周辺』(風の薔薇、1987年)。

 パラケルススに関する章は1つだけで、その原論文は1933年にでたものです。

・K. Goldammer 『パラケルスス : 自然と啓示』(みすず書房、1986年)。

 原著は、1953年出版されたもので、W.パーゲルが多いに刺激されたと語っているものですが、原著自体が比較的レア・アイテムであることと、まだ他のメジャー学術言語に翻訳されていないことからとても便利な翻訳です。

 パラケルススへのアプローチとして『哲学(というか神秘思想?)(例:岡部雄三氏)』、『科学史(例:金子務氏)』、『ゲーテなどに影響を与えた幻想文学(例:種村季弘氏)』といった多様なアプローチがあるらしいことが分かります。

 なお、ウィキペディア種村季弘』は

錬金術や魔術、神秘学研究で知られる。これに関連して、吸血鬼や怪物、人形、自動機械、詐欺師や奇人など、歴史上のいかがわしくも魅力的な事象を多数紹介。他方、幸田露伴岡本綺堂泉鏡花谷崎潤一郎をはじめとする日本文学にも深く精通し、晩年は江戸文化や食文化、温泉文化などの薀蓄をユニークなエッセーに取り上げている。

・仏文学者で評論家の澁澤龍彦との交流でも知られ、澁澤とともに日本における「幻想文学」ジャンルの確立に貢献した。

澁澤龍彦*14唐十郎*15らと共に1960年〜1970年代の、アングラ文化を代表する存在となる。

と記述しています。なお、村瀬氏は日本においては種村、渋澤といったメンツの影響で『幻想文学的アプローチ』によるパラケルスス認識が一番大きいのではないかとしています。まあ、そうでしょう。下世話なこと言えば、それが「一般大衆的には一番面白い」んじゃないですかね。要するに幻想文学って「ほら話」のわけですから。

 しかもパラケルススの場合「資料が散逸するわ、死後、偽造文書が大量に作られるわ」で真実の確定が難しいからなおさらです。

 『幻想文学的アプローチ』が受けるのは、水戸黄門忠臣蔵、「遠山の金さん」、「樅の木は残った」といった時代劇やフジテレビドラマ「裸の大将放浪記*16」、漫画「ベルサイユのばら」なんかが受けるのと話は変わりません。

・「ベルばら(マンガであれ、宝塚であれ)が好きだから」、フランス革命について新書読むか

・「裸の大将放浪記」がお涙ちょうだいの庶民ドラマとしてよく出来てて好きだからと言って、山下清の展覧会に行くか

と言ったらそういう話では必ずしもないわけです。まあ、ほら話の方がリアルより面白いつう事は多い(もちろんそういう『面白さ』が『面白さのすべて』ではない*17し、ましてや『面白さ』が『何よりも優先される価値ではない』わけですが)。

 「ほら話の方がリアルより面白いつう事は多い」からこそ「ドキュメンタリー制作会社社長」高世仁ブログで嘆いていますが、「リアルなドキュメンタリー」は「より大衆に受ける面白い番組(バラエティやドラマなど)」によって深夜に追いやられてるわけです。

 あるいは『面白さ(話題性)』を追及するあまり、

朝日新聞の『伊藤律架空会見』事件(1950年

ワシントンポストの『ジミーの世界』事件(1980年

関西テレビの『発掘!あるある大事典』問題(2007年)

など「作り事が許されないドキュメントの世界」で捏造に走る、つう笑えないことにもなるわけです(まあこういった例は他にもありますが。『名誉毀損訴訟で敗訴した』阿比留を出世させる産経のような異常な会社でない限り、当然そうした問題を起こせば関係者が処分されます)。

 話がかなり脱線しましたが、それはともかく、そうした『幻想文学的アプローチ』の一例が大ヒットした*18アニメ鋼の錬金術師』のわけです。http://www.geocities.jp/bhermes001/paracelsuslounge1.htmlで紹介された「パラケルススを取り上げた本の著者」の中で一番有名なのは種村氏でしょうしね。

http://www.geocities.jp/bhermes001/paracelsuslounge101.html

パラケルスス 『奇蹟の医の糧』 (工作舎、2004年)

図書新聞』 (2005年2月19日2714号5面) 誌への書評(平井浩)

 パラケルスス(1493-1541)ほど誤解されている人物も、医学の歴史上そう多くはないだろう。いや、医学だけではなく、西欧ルネサンス期の思想や文化一般に彼が占める位置を正しく理解している歴史家など、世界でも多くないのが現実だ。

 これ程までに彼が誤解されている理由は幾つもあるが、最も大きなものは、彼の著作をしっかり読んで判断した人が非常に少なかったということだろう。これは、彼の影響力が最も大きかった16-17世紀の西欧でも、今日の世界の歴史学でも変らない傾向である。あまりの毒舌、権威を省みず高慢ともとれる態度、後世に幾つもの用語辞典が作られたくらいの造語癖、一見矛盾にあふれた言説、どれをとってもアカデミズムの世界で評価を高めるために役に立つものではない。

 そういう型破りな彼も、初めは大学で教えることを良しとした。しかし、当時の学問の常識を覆して、ラテン語ではなく世俗語のドイツ語だけで講義をするなど、あまりにも革命的であった彼は、多くの敵を作った。大学教授職を追われた彼は、既成の学問世界からは距離を取り、アウトロー的な生涯を送った。

 パラケルススの教えを信奉し、手稿を収集・編纂・出版したパラケルスス主義者と呼ばれる一群の人物が現れたのは、彼の死後20年以上が経ってからである。彼らは、パラケルススが酷評した古代人アリストテレス*19やガレノス*20の教えを正統とする大学よりも、王侯君主が先鋭的な知性を集めた知的サークルに活躍の場を求めた。西欧各地に生まれた諸サークルの活動が近代科学の形成に大きなインパクトを与えたことは、今日の研究が明らかにしている。早く生まれ過ぎた才能は世に理解されず、日の目を見るのは死後になってからという典型的なストーリーがここにある。

 天涯孤独、放浪の志、攻撃的な言動。このあまりにロマネスクな人物像は、ゲーテをはじめ多くの作家を魅了し、小説や演劇の題材となり、脚色され、はては第二次世界大戦ドイツで映画にさえなった。癒し師、魔術師錬金術師、妖術使いなどと呼ばれた社会のマージナルな人々と交わり、奇妙な呪文めいた言葉を操り、秘薬を調合し、奇跡的な治療で民衆を助け、大学医師や貴族ら金持ちを懲らしめるヒーロー像が、パラケルススとは切っても切れないものとなった。そして、彼に対する誤解は連綿と続いたのである。

 しかし、近年の研究の進展により、パラケルスス主義者達の近代文化に対する貢献が徐々に知られ始め、その原点となったパラケルスス自身の思想を理解しなければならないという機運が高まっている。研究を促進する鍵となるのは、テクストの普及であろう。パラケルススは、全てドイツ語で著作を書いた。確固とした近代的な文法が定まっておらず、語彙も乏しかった時代のドイツ語である。ルネサンス文化を専門とするドイツ人学者にとってさえ、彼のテクストを読むことは「チャレンジだ」と言われたことがある。奇妙な言葉の交錯する造語癖の問題はもちろんのこと、パラケルススのテクストの難しさを決定的なものとしているのは、繰り返しや脱線、論理の飛躍・未整理の多さだろう。これは、彼が細心の注意を払って推敲を重ねる論理的な文章家ではなく、勢いに任せて情熱的に繰り出す言葉を付き人に口述筆記させた説教家であるところから来ている。

 また、最も注意を払わなければいけないのは、パラケルススに帰される偽書が多く作られ、それらが彼の標準的な著作集にも綯い交ぜに含まれているという点だろう。正真作と偽作を慎重に見分けなければならないのである。

 今回新たに刊行された『奇蹟の医の糧』は、パラケルススバーゼル大学を追われ失意の底にいた時期に書かれた代表作『パラグラヌム』(1530年執筆) の全訳である。パラケルススの著作活動中期に当たる1530年代前半は彼の短い生涯において最も生産的で、有名な硫黄・水銀・塩の名を冠した事物の三原質の理論を軸にキリスト者のための新しい医学理論を作り上げただけではなく、聖書注解にも力を注いだ時期である。その時期の幕開けを告げる本書は、彼の理論の詳細を体系だって説明するものではなく、むしろ序論であり、権威的な大学医学を手厳しく批判し、真の医学とは何であるのか、医師とはどうあるべきなのか、医師とは何を学ぶべきなのかを熱く語るマニフェストである。それは、パラケルスス医学の根幹となる宇宙・自然観を凝縮させた結晶であるとも言える。

 これに先立って邦訳された『奇蹟の医書』が、円熟期の教えとは必ずしも整合性を持たない、幾分にも若書きの作品であるとすれば、本書はその後に展開された彼の真の思想のまたとない入門編と捉えることが出来る。ここからパラケルススの世界に触れるのが、正しい道なのかも知れない。大槻・澤元両氏の訳文は、原文自体の難解さを勘案すれば、クリアで分かりやすいと思う。

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■映画 『パラケルスス』 (ドイツ1943年)を見た!

 いや〜。ついに見ました、映画 『パラケルスス』 (ドイツ1943年)。良かったです。制作年代的にかなり白黒サイレント映画に近いものを想像していたのですが、1950〜60年代モノなのでは?と思えるくらい生き生きとしています。特殊効果の原型と言えるようなものもかなり用いられています。お話は、パラケルススバーゼル時代を扱ったものです。あらましは、大体こんな感じです。大学の医師達がさじを投げるような足の病に苦しむ大出版業者フローベンの足を直す事が出来たパラケルススは、大学当局の反対にあいながらも民衆や学生達の支持により大学で教える事を許可されます。何とかパラケルススを追い出そうとする大学の医学教授達は、あの手この手で彼の邪魔をしようとしますが、パラケルススの弟子となったヨハネス(オポリヌスの事でしょう)が、功を焦り勇み足で、パラケルススに無断で持ち出した製作途中の万能秘薬『エリクシール』を勝手に処方して、病気の再発したフローベンを死なせてしまうことから、パラケルススは批判を受け、逮捕状が出されます。街を逃亡せざるを得なくなった彼は、仲間の機転でまんまと城門を通過、無事去って行く事が出来ます。最後には、田舎に引っ込み奇跡的な力で多数の民衆を治療するパラケルススの医術の評判を聞きつけた神聖ローマ帝国皇帝の使者が、彼を宮廷医としてスカウトしに来ますが、パラケルススは、民衆を治療する事を選び、皇帝のオファーを辞退して感動の大団円と。ま、こんなところです。完全なフィクションの一般向け物語映画なのですが、結構、史実を尊重していたり、パラケルススの人となりを良く表現できていると思います。主演の Wener Krauss も、はまり役だと思います。僕は、映画史のことはそれほど詳しくありませんが、監督の Georg Wilhelm Pabst は、ドイツ映画史上において結構重要な監督みたいですね。

*1:著書『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(邦訳:岩波文庫)、『ヘルマンとドロテーア』(邦訳:岩波文庫新潮文庫)、『若きウェルテルの悩み』(邦訳:岩波文庫新潮文庫)、『色彩論』(邦訳:岩波文庫ちくま学芸文庫

*2:著書『夢奇譚』(邦訳:文春文庫)、『花・死人に口なし他7篇』、『夢小説・闇への逃走 他一篇』(以上、邦訳:岩波文庫

*3:著書『七つの夜』(邦訳:岩波文庫)、『幻獣辞典』、『ボルヘス怪奇譚集』(以上、邦訳:河出文庫)、『砂の本』(邦訳:集英社文庫)、『永遠の歴史』(邦訳:ちくま学芸文庫)、『エル・アレフ』(邦訳:平凡社ライブラリー)など

*4:『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で、2001年8月号から2010年7月号まで連載。全108話。

*5ルター派神学者

*6:菊地原洋平、2013年、勁草書房

*71926年2016年明治薬科大学名誉教授。著書『新錬金術入門』(2008年、産調出版)など(ウィキペディア『大槻真一郎』参照)

*8:著書『ヤコブベーメ神智学の展開』(2010年、岩波書店)、『ドイツ神秘思想の水脈』(2011年知泉書館

*9:1923〜1986年。京都大学名誉教授、精神科医ウィキペディア『大橋博司』参照)

*10:1933〜2004年。独文学者、評論家。光文社女性自身』編集部、駒澤大学専任講師、東京都立大学助教授等を経て國學院大学教授。著書『吸血鬼幻想』(1983年、河出文庫)、『食物漫遊記』(1985年ちくま文庫)、『書物漫遊記』(1986年、ちくま文庫)、『贋物漫遊記』(1989年、ちくま文庫)、『迷信博覧会』(1991年ちくま文庫)、『好物漫遊記』(1992年、ちくま文庫)、『ナンセンス詩人の肖像』(1992年、ちくま学芸文庫)、『薔薇十字の魔法』(1993年河出文庫)、『偽書作家列伝』(2001年、学研M文庫)、『渋沢さん家で午後五時にお茶を』(2003年、学研M文庫)、『詐欺師の楽園』、『ぺてん師列伝:あるいは制服の研究』、『山師カリオストロの大冒険』(2003年、岩波現代文庫)、『ザッヘル=マゾッホの世界』(2004年、平凡社ライブラリー)、『江戸東京《奇想》徘徊記』(2006年、朝日文庫)、『徘徊老人の夏』(2008年、ちくま文庫)、『雨の日はソファで散歩』(2010年、ちくま文庫)、『魔術的リアリズム:メランコリーの芸術』(2010年、ちくま学芸文庫)、『書国探検記』(2012年、ちくま学芸文庫)など

*11:1909〜1989年、東京大学名誉教授。著書『ギリシア生化学:生命の科学の思想的源流』(1975年中央公論社)(ウィキペディア『木村雄吉』参照)

*12大阪市立大学名誉教授。著書『アインシュタイン・ショック(1)(2)』(2005年、岩波現代文庫)、『江戸人物科学史』(2005年、中公新書)、『オルデンバーグ:十七世紀科学・情報革命の演出者』(2005年、中公叢書)、『街角の科学誌』(2007年、中公新書ラクレ)、『宇宙像の変遷:古代神話からヒッグス粒子まで』(2013年、放送大学叢書)など(ウィキペディア『金子務』参照)

*13東京大学名誉教授。『ローマは一日にしてならず:世界史のことば』(1985年、岩波ジュニア新書)、『西洋学事始』(1987年中公文庫)、『カタロニアへの眼』(1990年中公文庫)、『エロイカの世紀:近代をつくった英雄たち』(2002年、講談社現代新書)、『地中海』(2006年、岩波新書)、『ルネサンス地中海』(2008年、中公文庫)、『歴史のなかのからだ』(2008年、岩波現代文庫)、『世界史への扉』(2011年講談社学術文庫)など(ウィキペディア樺山紘一』参照)

*14:1928〜1987年。仏文学者、評論家。著書『世界悪女物語』(1982年河出文庫→2003年、文春文庫)、『東西不思議物語』(1982年河出文庫)、『悪魔のいる文学史』(1982年中公文庫)、『幻想博物誌』(1983年、河出文庫)、『黒魔術の手帖』(1983年、河出文庫→2004年、文春文庫)、『サド侯爵の生涯』(1983年、中公文庫)、『毒薬の手帖』、『秘密結社の手帖』(以上、1984年河出文庫)、『エロス的人間』(1984年中公文庫)、『思考の紋章学』(1985年河出文庫)、『少女コレクション序説』(1985年中公文庫)、『幻想の肖像』(1986年、河出文庫)、『犬狼都市(キュノポリス)』(1986年、福武文庫)、『ヨーロッパの乳房』(1987年河出文庫)、『幻想の彼方へ』(1988年、河出文庫)、『サド侯爵の手紙』(1988年、ちくま文庫)、『高丘親王航海記』(1990年文春文庫)、『玩物草紙』(1993年、朝日文芸文庫)、『快楽主義の哲学』(1996年、文春文庫)、『フローラ逍遥』(1996年、平凡社ライブラリー)、『偏愛的作家論』(1997年河出文庫)、『悪魔の中世』、『幻想の画廊から』(以上、2001年、河出文庫)、『うつろ舟』(2002年、河出文庫)、『サド侯爵 あるいは城と牢獄』(2004年、河出文庫)、『太陽王と月の王』、『夢の宇宙誌』(2006年、河出文庫)、『世紀末画廊』(2007年、河出文庫)、『私の少年時代』、『私の戦後追想』(2012年、河出文庫)、『夢のある部屋』(2013年、河出文庫)、『プリニウスと怪物たち』(2014年河出文庫)、『貝殻と頭蓋骨』(2017年平凡社ライブラリー)、『極楽鳥とカタツムリ』、『バビロンの架空園』(以上、2017年河出文庫)、『ドラコニアの夢』(2018年角川文庫) など

*15:劇団『状況劇場』(1963〜1988年)、『唐組』(1988年〜)主宰。『天井桟敷』の寺山修司、『早稲田小劇場』の鈴木忠志、『黒テント』の佐藤信と共に唐は『アングラ演劇四天王』と呼ばれ、1960〜1970年代のアングラ演劇の旗手の一人ととみなされた。1983年、『佐川君からの手紙』で芥川賞を受賞(ウィキペディア唐十郎』参照)。

*16:このドラマは、山下清という実在の人物をモデルにしたフィクションであり、ドラマ化に際し、実在の山下とは異なるオリジナルの設定が多数ある。例えば、ドラマでは毎回、清が旅先で貼り絵を作成することが決まりごとになっているが、実際の山下清は放浪する際、画材道具やスケッチブックは持参しておらず、八幡学園に帰ってきた時に、旅して見てきた風景を思い出して描いていた。また、その貼り絵も自発的に作成するのではなく、施設のスタッフ(当時は「指導員」)に促されてからしか作業しなかったと言う(ウィキペディア裸の大将放浪記」参照)。

*17:「知的好奇心」という意味での「面白さ(学問やドキュメンタリーなんかはそうでしょう)」つうのはそういう「ほら話の面白さ」とはまた違います。

*18とはいえ小生は正直、あのアニメに興味があまりないのでよく知らないのですが

*19古代ギリシャ哲学者。著書『アテナイ人の国制』、『形而上学』、『政治学』、『動物誌』、『ニコマコス倫理学』、『弁論術』(邦訳:岩波文庫)など

*20ローマ帝国時代のギリシアの医学者

2018-11-19

新刊紹介:「歴史評論」12月号(その3:古賀精里の思想世界とロシア認識)

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http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20181120/5210278609の続き。

■風聞と紛争:古賀精里の思想世界とロシア認識(清水光明)

(内容紹介)

 江戸時代の儒学者・古賀精里(1750〜1817年)のロシア認識の変化が取り上げられている。

1)1791年時点

 儒学者・中井竹山(大坂の学問所・懐徳堂の四代目学主)から「ロシア李氏朝鮮侵攻の噂」についてどう思うか聞かれた精里は「ロシアは遅れた国でありそのようなことはありえない」と回答している。ただしこの時点での精里のロシア認識は彼がロシアについて詳しい知識を持っていたわけではなく「江戸時代の一般的なロシア認識」であった。その後、『海国兵談』『三国通覧図説』などでロシアの脅威を訴える林子平が「流言を流し世を惑わした」という理由で処罰されることによって「ロシア脅威論はただの風説に過ぎない」という精里の認識は強化された。

2)1792年時点

 ラクスマンが通商を求めて日本に来航したことから「朝鮮侵攻は風説に過ぎなかったが、ロシアの脅威はあながち事実無根ではないのではないか」と考えが修正される。しかしこの時点ではラクスマン来航が武力行使などを伴わなかったこともありロシア認識はそれほど厳しいものではない。

3)1806年時点

 いわゆるフヴォストフ事件の発生により、ロシアに対する見方は厳しくなる。日本政府に対し「海防に力を入れる」などの政策変更が必要ではないかと考えるに至る。

参考

【幕末期のロシア

■文化露寇(ウィキペディア参照)

 文化3年(1806年)と文化4年(1807年)にロシアから日本へ派遣された外交使節だったニコライ・レザノフが部下に命じて日本側の北方の拠点を攻撃させた事件。事件名「文化露寇」は日本の元号「文化」に由来し、ロシア側からは事件をおこした人名「フヴォストフ」からフヴォストフ事件とも呼ばれる。

■概要

 ロシアは1792年、アダム・ラクスマンを根室に派遣し、日本との通商を要求したが、江戸幕府シベリア総督の信書を受理せず、通商要求に対しては長崎への廻航を指示、ラクスマンには長崎への入港許可証(信牌)を交付した。

 文化元年(1804年)、これを受けて信牌を持参したレザノフが長崎に来航し、半年にわたって江戸幕府に交渉を求めたが、結局幕府は通商を拒絶し続けた。レザノフは幽閉に近い状態を余儀なくされた上、交渉そのものも全く進展しなかったことから、日本に対しては武力をもって開国を要求する以外に道はないという意見を持つに至り、また、日本への報復を計画し、樺太や択捉島など北方における日本側の拠点を部下に攻撃させた。レザノフの部下ニコライ・フヴォストフは、文化3年(1806年)には樺太の松前藩居留地を襲撃し、その後、択捉島駐留の幕府軍を攻撃した。幕府は新設された松前奉行を司令官に、津軽藩、南部藩、庄内藩、久保田藩(秋田藩)から約3,000名の武士が徴集され、宗谷や斜里など蝦夷地の要所の警護にあたった。しかし、これらレザノフの軍事行動はロシア皇帝の許可を得ておらず、不快感を示したロシア皇帝は、1808年全軍に撤退を命令した。

■影響

 この事件は1811年のゴローニン事件の原因となった。さらに、この事件は平田篤胤が国学を志すきっかけとなったともいわれている。

■ゴローニン事件(ウィキペディア参照)

 1811年(文化8年)、千島列島を測量中であったロシアの軍艦ディアナ号艦長のヴァシリー・ミハイロヴィチ・ゴローニンらが、国後島で松前奉行配下の役人に捕縛され、約2年3か月間、日本に抑留された事件である。ディアナ号副艦長のピョートル・リコルドと、彼に拿捕され、カムチャツカへ連行された高田屋嘉兵衛の尽力により、事件解決が図られた。ゴローニンが帰国後に執筆した『日本幽囚記』(邦訳、岩波文庫)により広く知られる。

■事件解決

 嘉兵衛はゴローニンが捕縛されたのは、フヴォストフ事件が原因で、日本政府へ事件の謝罪文書を提出すれば、きっとゴローニンたちは釈放されるだろうと説得した。

 幕府は、嘉兵衛の拿捕後、これ以上ロシアとの紛争が拡大しないよう方針転換し、ロシアがフボォストフ事件について謝罪すればゴローニンを釈放することとした。これをロシア側へ伝える説諭書「魯西亜船江相渡候諭書」を作成し、ゴローニンに翻訳させ、ロシア船の来航に備えた。この幕府の事件解決方針は、まさに嘉兵衛の予想と合致するものだった。

 1813年(文化10年)5月、嘉兵衛とリコルドらは、ディアナ号で国後島に向かった。しかしながらリコルドが日本側に提出した謝罪文は、リコルドが嘉兵衛を拿捕した当人であったという理由から幕府が採用するところとならず、リコルドは他のロシア政府高官による公式の釈明書を提出するよう求められた。

 日本側の要求を承諾したリコルドは、6月24日、釈明書を取りにオホーツクへ向け国後島を出発。一方、8月13日にゴローニンらは牢から出され、引渡地である箱館へ移送された。

 リコルドはオホーツクに入港すると、イルクーツク県知事トレスキンとオホーツク長官ミニツキーの釈明書を入手。9月16日夜に箱館に到着した。9月18日朝、嘉兵衛がディアナ号を訪問、リコルドはオホーツク長官の釈明書を手渡した。

 松前奉行ロシア側の釈明を受け入れ、9月26日にゴローニンらを解放したが、通商開始については拒絶した。

 まあ「話が完全に脱線しますが」、「北朝鮮拉致」とは「時代状況が全然違うから単純比較できない」とはいえ「日本許せねえ、ゴローニンを軍事力で取り戻す(ロシア)」「ロシア許せねえ、高田屋を(以下略)(江戸幕府)」とかならないわけです。

 結局、こういうのは交渉で取り戻すのが一番現実的なわけです。


【古賀家三代&幕末の佐賀藩】

https://shutsumondou.sagafan.jp/e18952.html

■出門堂『枝吉神陽*1が会った人々1 古賀侗庵』

 枝吉神陽は幕末佐賀藩勤王運動の首魁です。神陽と出会った当時の名士たちは、現在かならずしも著名ではありません。しかし、顕彰されるに足りない人物たちかといえば、まったくそうではありません。

 まずは、枝吉神陽が天保15年9月10日に昌平坂学問書書生寮に入寮したころ以降の交友の痕跡を小社刊『枝吉神陽先生遺稿』(龍造寺八幡宮楠神社編)を参考に追ってみます。

 まず、第1番目は、古賀侗庵です。

 「丁未九日」という神陽の詩の注に、「甲辰重陽。陪侗庵先生。牟田口先生。于桜田藩邸。」とあります。甲辰つまり天保15年(1884)の重陽(9月9日)に古賀侗庵にしたがって桜田藩邸を訪れているということです。神陽23歳、古賀侗庵はこのとき57歳です。

 『佐賀県歴史人名事典』(洋学堂書店、1993復刻)によると、

「名は、通称は小太郎、侗菴と号す。古賀精里の第三子なり。天明八年を以て生る。寛政年間父精里選ばれて幕府に仕ふるや、之に従って江戸に赴く。刻苦勉励学大に揚る。文化六年擢んでられて儒官となり、父子駢番同じく学政を董す。世以て異数となす。弘化四年病を以て終る。享年六十。」

とあります。古賀精里ですら現在知る人が少ないのは残念です。さらに知られていない侗庵は、さまざまな面で父精里を遥かに凌ぐ江戸時代を代表する知識人で、幕末維新を考える上で、もっと注目される必要がある人物だと思います。ペリーが来航する半世紀も前に幕府の中枢で開国論をとなえたことも、この父子の注目すべき点です。詳しくは、この春小社より刊行予定の肥前佐賀文庫003をお待ちください。

https://shutsumondou.sagafan.jp/e27908.html

■出門堂『新刊のお知らせです』

・肥前佐賀文庫003『早すぎた幕府御儒者の外交論 古賀精里・侗庵』がまもなく発刊となります。

・古賀精里は佐賀藩校弘道館の初代校長となり、のちに昌平坂学問所(昌平黌)という幕府の学校の教授となる異例の経歴を辿りました。

 息子の侗庵は父精里と共に佐賀から江戸に移り、同じく昌平黌の教授となりました。

 親子二代で昌平黌の先生という例はほかにはなかったようです。

 現在の学校の教科書にはページの隅に「(注)」でしか取り上げられていない精里・侗庵親子ですが、彼らが幕府の中枢にありながら、ペリーが浦賀にやって来る半世紀も前に進歩的で綿密な外交論を唱えていたことが本書には紹介されています。彼らの先進的な考え方が幕末の日本にどれだけ大きな影響をあたえたか、再認識されるべきだと思います。

https://shutsumondou.sagafan.jp/e35729.html

■出門堂『古賀精里・侗庵が佐賀新聞有明抄に』

 (ボーガス注:2008年)7月28日の佐賀新聞「有明抄」で梅澤秀夫著『早すぎた幕府御儒者の外交論 古賀精里・侗庵』(出門堂)が取り上げられました。

 ことし第一陣となる北方領土墓参団から話が起こされています。そして、

 江戸時代、この北方領土へのロシアの脅威にどう対処するかを幕府に進言したのが、佐賀出身の朱子学者古賀精里・侗庵親子だった。清泉女子大学教授梅澤秀夫さんが書いた「早すぎた幕府御儒者の外交論 古賀精里・侗庵」(出門堂)を読むと、二人の先見性がよく分かる。

と紹介されています。また、

 十八世紀末から十九世紀初頭にかけて、ロシアシベリアを征服し、カムチャッカ半島から千島列島へ南下。レザノフが長崎に来て開港を迫った。精里はロシアの要求に対する想定問答集を作っている。それは和親と威嚇を両にらみした、知略に富んだものだった。

 何が何でも外国人を実力排斥しようとする感情論が高まる中、冷静で合理的なものの見方をした古賀親子の存在をあらためて見直したい。

と述べられています。

 なぜいま、古賀精里・侗庵父子について出版すべきなのか、という小社の企図の一端を代弁していただいたようにさえ思えました。

https://shutsumondou.sagafan.jp/e40774.html

■出門堂『第一級の知識人 古賀精里・侗庵』

 (ボーガス注:2008年)8月23日付の佐賀新聞紙上で、小社の新刊『早すぎた幕府御儒者の外交論 古賀精里・侗庵』(梅澤秀夫著)が紹介されました。

 記事には次のようにあります。

 高校の歴史教科書にもほとんど出ることがない二人だが、著者の梅澤教授は「歴史をきちんと理解するためには、昔の人の精神世界に踏み込んだ思想史の分野を知ることが必要」と、執筆の動機をあとがきで述べている。偉業を後世に語り継ぐ役割だけでなく、日本人の思想を理解するうえで重要な一冊となっている。

 戦前までは、江戸時代屈指の知識人として著名であった古賀精里・侗庵父子ですが、この半世紀ほどの間に教科書に載っても小さく扱われる程度となり、その名を知る人もすっかり減ってしまったようです。半世紀という時間にどのような変化が起こっているのでしょう。

 古賀精里・侗庵は、二代にわたり江戸の昌平坂学問所で教授を務めた佐賀藩出身の儒学者です。ペリー来航以降、日本における海外への意識が高まったことは知られていますが、その半世紀も前に日本にとって外交や海防がいかに重要であるかということを説いています。すでにこのころ対ロシア政策などを具体的に論じています。

 「半世紀」とは、私たちを取り巻く環境を大きく変えうる歳月かもしれません。それでも彼らの考えたことを現在こうして知ることができるのは、先人たちがそれを語り継ぎ、遺してきたことの証しでもあります。

 この『早すぎた幕府御儒者の外交論 古賀精里・侗庵』をはじめとして、肥前佐賀文庫では長期のビジョンで読者の方々に問題提起ができればと希っております。

http://www.shutsumondou.jp/ijin/ijin11.html

■出門堂『偉人図書館第11回:幕末維新から現代へ』

■列伝・日本近代史:伊達宗城*2から岸信介*3まで

著者: 楠精一郎*4

出版社:朝日選書(朝日新聞社

出版年月日:2000年刊

 第4回でもふれた古賀どう庵は、幕府の学者として名高い佐賀藩出身の古賀精里の三男です。鍋島直正*5の教育係で直正の改革の指導者であった古賀穀堂の弟でもあります。佐賀藩の海外への意識の背景には古賀父子の影響があったことはもっと注目されるべきでしょう。

 本書は、

 アヘン戦争の直前、まだ東アジアの国際環境の変化が一般に感知されない時期に著わされた『海防臆測』(一八三八・九年)がそれである。……海軍を創設して実地に訓練し、あわせて貿易の利益を「富国の資」にあてるためである。海軍の重要性は当時海防論者の共通認識となっていたが、彼はこれを大胆にも海外への進出に結び付けたのである。どう庵はまた、打払令が西洋に侵略の口実を与えることを恐れてその撤廃を説き、さらにオランダの情報を補正するため長崎貿易に西洋主要国を追加することも提唱した。……

と、どう庵の積極的開国論を解説したあと、

 海外進出論はどう庵の独創ではない。海外渡航の禁に抵触するため、公には発言できず、今日残されている論策も少ないが、本多利明や佐藤信淵など、先行者がいないわけではない。ただ、彼の海外進出論は、本多や佐藤のようなユートピア的な願望ではなく、極めて実際的な政策として考えられた点に特色があった。

と、評価しています。そして、『海防臆測』には「西洋諸国の侵略に直面した国々の運命に関心」が集められていることを指摘しています。おそらく、ここには近代日本を呪縛する西欧列強からの侵略への恐怖が確実に芽生えはじめていたように思えます。

 本書にはどう庵の長男・古賀謹一郎*6も登場します。1853年、ロシアプチャーチンが日本との国交を求めて長崎沖に現われたとき、幕府が交渉に派遣した応接使の一人が謹一郎でした。

 古賀はどう庵の長男で、オランダ語も学んでおり、対外策諮問に対しては、日本側から外国へ使節を派遣し、いずれは渡海による交易をはじめるべきであると上書していた。

と父の考えを実践するような謹一郎の働きが述べられています。

http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/bakumatsu/contents/09.html

国立公文書館『海防臆測』

 異国船の来航とアへン戦争の衝撃は、攘夷の風潮を促し、海防強化の緊急性を認識させると同時に、さまざまな知識人にそれぞれの対応策を考案させました。

 幕府の従来の外交方針に疑問を抱いたのは、蘭学者や攘夷思想家たちばかりではありません。「寛政の三博士*7」の一人古賀精里(こがせいり)の三男で幕府の儒者を務めた古賀侗庵(こがどうあん 名は莘(いく)。1788-1847)もまた、渡辺崋山*8とや高野長英らとの交際を通じて知見を深め、独自の開国論を展開しています。

 『海防臆測』で侗庵は、国土が狭いイギリスが、海軍力によって世界の強国になりアジアの大国清を蹂躙した事実に注目し、イギリスを範とし清国を反面教師にせよと論じています。またキリスト教を恐れるあまり鎖国政策を続けるのは時代遅れで、日本はむしろ海軍力を強化して積極的に海外に乗り出し、貿易で国を富ますべきであるとも述べています。天保9年(1838)成立。全2冊。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/164905

佐賀新聞『好生館シンポ・磯田氏講演「教育史上の事件だった」』

 「第2回鍋島直正公記念好生館シンポジウム」が12月2日、佐賀市ホテルニューオータニ佐賀で開かれた。第1部では、国際日本文化研究センター磯田道史*9准教授が「幕末維新と佐賀藩」と題し講演。

■磯田

 古賀精里ら古賀家三代の成果は大きい。蘭学を開くきっかけをつくった(ボーガス注:精里の子)穀堂。(ボーガス注:穀堂の)弟のどう庵は日本外交の政策を立案し、どう庵の子謹一郎はロシアと外交をやっていた。実は江戸幕府がある程度現実的な外交ができたのは、古賀家のせいだとされている。

 古賀どう庵の門下から出た佐野常民*10、僕は大好き。佐賀藩はアームストロング砲を造ったけれども、同時に赤十字もつくった。そこに歴史の救いと人間の二面性を感じる。日本を植民地化されないためにアームストロング砲が佐賀で造られたが、戦いの悲惨さについてアームストロング砲を造った常民本人が考えていたことに、僕は感心している。

 佐賀新聞なので「佐賀万歳」なのは割り引くべきでしょうが、まあ「薩長土肥」ですからねえ。明治維新において佐賀も重要な存在です。我々どうしても「長州の木戸孝允」「薩摩の大久保、西郷」に目が向きますけど。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/163037

佐賀新聞『さが維新前夜(51)インタビュー 転換点への視座(3)』立命館大助教・奈良勝司

■奈良

 佐賀藩の藩政改革を提言した古賀穀堂の弟で、父精里、息子茶渓*11とともに幕府の昌平坂学問所の儒官を務めた古賀どう庵を研究している。

 どう庵は昌平坂学問所の最高幹部の一人として19世紀前半、強い影響力を持った。彼の主張の特徴は国家間の優劣を否定したこと。多くの儒者は日本優越主義だったが、彼は違った。西洋を認め、中国の自国中心主義を批判しつつ、日本も対等だと考えた。

 昌平坂学問所でどう庵らの教えを受けた幕府官僚を「積極開国派」と呼んでいる。彼らは攘夷派が反対した通商条約の締結に積極的だった。強大な軍事力を持っていても、発動するには条約違反という最低限の大義が必要なことを理解し、国際政治は暴力と契約の両輪で成り立つと考えた。唐津藩主名代を務め、幕閣にあった小笠原長行*12(ながみち)が生麦事件の賠償金を独断で支払ったのも、「約束を守らないと世界の信用を失う」という同様の思想に基づく。

■記者

 儒学は保守的で、前近代的だというイメージを抱く現代人は多い。

■奈良

 儒学には2本の柱がある。一つは主従関係や道徳を重視する「忠」や「孝」。もう一つは極めて合理主義的な側面で、森羅万象を理(ことわり)で筋道を立てて説明していく。西洋科学が伝わる以前には科学の役割も果たしていた。この儒学を進化させたのが古賀家3代であり、当時を代表する蔵書家だったどう庵は膨大な情報に基づいて情勢判断や世界観を更新していった。

■記者

 江戸時代の日本を「自己完結の世界」と表現している。

■奈良

 江戸時代の日本は、明治時代と同じような「国」だったとイメージされている。だが、近世は国というより一つの「世界」だった。外国の知識はあったが、その存在を考えずに暮らしていけた。他者(他国)を認識して初めて、自己(自国)とは何かが問われる。

 だから日本という国が、外国といかに付き合うかという発想自体がなかった。ペリー来航などによって初めて国としての振る舞いが求められ、これまでの「世界」を守るか、「国」をつくるかの選択を迫られた。

■記者

 倒幕派の研究が中心になっている幕末政治史の中で、徳川政権に注目した。

■奈良

 徳川政権の研究には「鏡」としての意味がある。維新政権そのものを対象にするだけでは大きな構造は見えてこない。自己完結の世界を国家に変えようとしたどう庵らの提案を拒絶した点から、逆に維新政権の特徴が明らかになる。

■記者

 結果的に(ボーガス注:幕府の)積極開国派は(ボーガス注:薩長に)敗れ、国家間の約束である「契約」という車輪を欠いたまま明治を迎えた。その後の対外関係にどんな影響を与えたのか。

■奈良

 契約が信じられないまま開国すると、軍備強化でしか安心を取り戻せなくなる。維新政権をつくった人々の危機感は急速な近代化の原動力にもなったが、「やらなきゃやられる」という感覚が他国より強くなってしまった。

 自己完結の世界を清算することができず、外国を潜在的な仮想敵国として見る傾向が強くなった。その影響は第2次世界大戦にも及んだ。暴力という不安定な車輪を回転させ続けなければならない不安を抱え、東アジア全体を巻き込んだ対外膨張主義に発展した。

 どう庵は世界の全てを差配することはできないという、諦念とも呼べる意識を内在させていた。だが、今の日本人には、日本列島が「世界」だという感覚がまだ残っている。自国を特別視しなくてもアイデンティティーや自尊心は保てるということを、私たちはどう庵から学ぶべきだ。

■奈良勝次(なら・かつじ)

 1977年生まれ。立命館大文学部卒、同大大学院博士課程後期課程単位取得退学。2015年から現職。明治維新史、19世紀東アジア史が専門で、主に幕末期の徳川政権の政治過程を研究する。著書に『明治維新と世界認識体系:幕末の徳川政権 信義と征夷のあいだ』*13など。京都市在住。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/131056

佐賀新聞『さが維新前夜(39) 生麦事件小笠原長行

 文久2年(1862)年8月、江戸を出発した薩摩藩の島津久光の一行は、生麦村(現在の横浜市鶴見区)に差し掛かったところで、馬に乗った英国人4人と行き会う。

 道幅は狭く、馬は行列の中に入り込んでしまう。英国人は乗馬や観光を楽しんでいただけとされるが、藩士から見れば、主君に近づいてくる不審者に映ったのだろう。数人が抜刀し、4人のうち1人を斬殺した。ほかの英国人は命からがら、米国領事館があった本覚寺などに逃げ込んだ。

 「生麦事件」と呼ばれるこの惨事は外交問題に発展する。英国は翌年2月、横浜に入港した英仏蘭米の4カ国艦隊で圧力をかけながら、謝罪と賠償金10万ポンドの支払いを幕府に要求した。

 このとき、攘夷を主張する朝廷から支払いを拒否するように求められ、対応に苦慮した幕府が京から呼び寄せたのが、老中格の小笠原長行(ながみち)だった。

 長行は、安政5(1858)年から3年間、唐津藩主名代を務めた後、江戸に参府した。生麦事件が起きる1カ月前に要職の奏者番に任命された後、数カ月の間に若年寄、老中格と出世し、外交責任者である外国御用掛(ごようがかり)も任されていた。

 長行を交えて始まった評議では意見が対立した。

 「英国の要求は理も言葉も正しく、これに応じなければならない」

 「賠償金の請求は侮辱であり、断じて支払うべきではない。戦争あるのみ」

 賠償金を支払う意見が次第に大勢を占め、文久3年(1863)年4月には、同意する旨を英国側にいったんは伝えた。しかし、支払いに反対する将軍後見職一橋慶喜が京から江戸に戻ることが決まると、再び紛糾する。拒否すべきという声が続出し、期限前日の5月2日に支払いを中止せざるを得なくなった。

 話し合いでの解決を断念した長行は、独断で賠償金を支払う決意を固める。

 「この場にいたって約束を反故にするならば、不信不義、これより甚(はなは)だしきはない」

 長行は船で横浜に向かい、5月9日に10万ポンド全額を英国公使館に運ばせた。

 この決断には、幕府が朝廷に対し、強硬的な攘夷実行を期限を切って約束していたことも大きく影響していた。

 久光が京を離れている間に、通商条約を破棄する「破約攘夷」に藩論を転換した長州藩が巻き返し、朝廷は幕府に攘夷実行を要求した。3月に上京した将軍徳川家茂(いえもち)は、5月10日を実行の期限とすることを約束させられた。長行は英国との戦闘を避けるため、期限までの解決にこだわった。

 長行は、幕府の中で積極的な開国論に立つ官僚グループの指導的立場にあった。生麦事件の賠償金支払いを主導した長行らは、現実の対外関係や列国の軍事力を無視した攘夷論に反発する。長州系の攘夷派が牛耳る京の勢力図を塗り替えようと、率兵上京まで計画した。

 千数百人の軍勢を乗せた船は5月下旬、横浜を出発。大阪に上陸して京に向かったが、制止する幕府の使者が相次いだため、手前の淀で足止めされた。結局、長行が大阪に引き返し、計画は不発に終わった。

 計画中止を求める家茂の親書が届いたことで、長行は入京断念を決意した。配下の官僚たちは激高して計画を強行しようとしたが、長行は「涙をのんで思いとどまらざるを得なかった」(田辺太一著『幕末外交談』*14)という。

 長行が主導した率兵上京計画について、立命館大学文学部の奈良勝司助教(40)=明治維新史=はこう指摘する。

「攘夷を断念するように将軍や幕閣を説得することが目的だったが、攘夷派との武力衝突の覚悟も持っていた。クーデターとも呼べるものだったが、土壇場で将軍との君臣関係に重きを置いた」

 長行は職を免じられたが、賠償金支払いを決めた決断力と、将軍への忠節を貫いた姿勢が周囲の評価を高め、後に再び政治の舞台に登場することになる。

■古賀どう庵の薫陶

 小笠原長行とともに生麦事件の解決に尽力し、その後の率兵上京を計画した官僚グループ。彼らに多大な影響を与えたのは、幕府の学問所「昌平黌(しょうへいこう)」で教えた古賀どう庵だった。

 どう庵は、佐賀藩の教育改革を献策して鍋島直正の教育係を務めた古賀穀堂の弟で、「寛政の三博士」と呼ばれた父親の精里と同様に昌平黌の儒官になった。

 開国や西洋の科学技術の導入を説いた『海防臆測(おくそく)』を著したどう庵の薫陶を受けた昌平黌の者たちは、幕府の対外関係部局で重要な地位を占めた。

 開国し、条約など国家間の約束事に基づいて対等な関係を築こうという彼らの思想について、立命館大の奈良勝司助教は「規範性と柔軟性を両立させた革新的な対外姿勢だった」と評価する。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/206801

佐賀新聞明治維新と唐津藩(1)佐幕派か否か:長国、起死回生の一手』(黒田裕一・唐津市教育委員会兼唐津市明治維新150年事業推進室推進係長)

 今でも唐津では「唐津藩は佐幕派だから、明治維新とは関係なかろうもん」という声をよく聞きます。ところが真実は違いました。

 小笠原長行が幕府の老中を勤めていたため、当初唐津藩は徳川方と考えられていました。慶応4(1868)年2月、薩摩藩による唐津城攻めの噂や太政官(だじょうかん)から世子長行の切腹か唐津での謹慎を要求された藩主小笠原長国は京都に上洛。謹慎する中、「朝敵御免」や「謹慎御赦免」の嘆願書を出していましたが、謹慎させるべき長行が、3月に密かに江戸から逃亡。ますます唐津藩の立場が悪くなる中、長国は起死回生の一手を打ちます。それが「御軍艦御必要之儀」として、唐津藩所持の石炭「500万斤(約3000トン)」の新政府への献上でした。

 これは戦費に乏しい新政府にとって、物資、兵員輸送を行う上でも、軍艦(蒸気船)の燃料となる石炭の献上は非常に有り難い話でした。これにより長国および唐津藩は勤王の志に二心はない、という評価をもらい、唐津藩の立場の好転に成功します。

 以後、唐津藩は戊辰戦争において石炭の供出や兵庫港、敦賀港などへの石炭の運搬や軍艦への配分など、後方支援を担当し活躍しました。また、長国に対して7月には新政府より、それまでの「佐渡守」から格上の「中務大輔」の官位も賜与されました。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/244683

佐賀新聞明治維新と唐津藩(4)志士・小笠原長行』(黒田裕一・唐津市教育委員会兼唐津市明治維新150年事業推進室推進係長)

小笠原長行。幕府最後の老中の一人として、第2次長州征伐で幕府軍の指揮を執るなど終末期の幕府を支え、北海道まで旧幕府軍と行動するなど、維新とは対極的な存在と考えられがちですが、明治期になると、日本を守った志士の一人として評価されました。

・それは長行が老中格・老中時代、「外国御用取扱」を兼任し、諸外国との外交を一手に担い、特にイギリスとの武力衝突の可能性すらあった生麦事件を解決に導いた事などが評価されたためです。明治42年に刊行された『国事鞅掌(おうしょう)報効志士人名録』には「もっぱら外交の難局に処し、よく危機を凌(しの)ぎ邦家の安泰を保ちたる功歴あり」とされています。

 長行も、諸外国の外圧から日本を守った志士の一人でした。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/193955

佐賀新聞薩長土肥以外の視点を 郷土史見直す契機に』

 江戸時代の佐賀藩はそのまま今の佐賀県ではない。唐津市周辺は、幕府を支える譜代大名が代々統治してきた。維新150年を祝賀ムードで迎える薩長土肥とは相いれない歴史を宿している。

 その象徴的な存在が幕末に老中を務め、徳川家に忠義を尽くした小笠原長行(ながみち)。第2次長州征討で指揮を執り、賊軍となった旧幕府軍と共に蝦夷地に渡った。同行した唐津藩士24人は土方歳三率いる新撰組に入り、箱館戦争で絶命した者も。佐賀とは対照的な“敗者の維新史”が語り継がれている。

 今回、この図式だけではない見方も語られるようになった。長行の存在によって窮地に立たされた唐津藩。最後の藩主小笠原長国は、養子である長行との父子関係を絶ち、新政府に石炭3千トンを献上して藩の立場を好転させた。

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/weather_vane/article/464202/

西日本新聞『定番ドラマもいいが…』文化部次長 古賀英毅

 大河ドラマ「西郷(せご)どん」が大詰めを迎えている。力を合わせて徳川幕府を倒して新政府を樹立した面々は、国を閉ざしていた朝鮮王朝への対応*15で真っ二つに割れる。(ボーガス注:岩倉、木戸、大久保ら征韓論反対派に敗北して下野し)「敗者」となった西郷はやがて西南戦争への道*16をたどる。

 さまざまな対立関係が描かれているが、幕府側も含め、ほとんどの登場人物に共通するのは「攘夷思想」だろう。「攘」とは払い除く、「夷」とは野蛮人の意味だ。

 この場合の「夷」は欧米諸国を指す。攘夷思想を持つ人の多くは尊皇思想も併せ持ち、日本を「神州」「皇国」と呼んだ。彼らは西洋の技術力に恐怖を覚えながらも相手を格下と見なしていたようだ。

 こうした発想は、(ボーガス注:朝鮮を侵略した)豊臣秀吉の時代にも似た考えがあったといい、立命館大助教の奈良勝司さんによると、明治政府樹立後も「攘夷思想」は大半の人々に残り続けたという。

 (ボーガス注:薩長の大久保、西郷ら)外国を内心では見下しながら交易を進めようとする人たちを、奈良さんは「攘夷開国派」と呼ぶ。それは、その後の征韓論や近代のアジア進出につながりもする。

 だが、幕末期、違った考えで諸国との関係を築こうとした人々もいた。幕府の学校「昌平黌(しょうへいこう)」で佐賀出身の儒者・古賀どう庵(1788〜1847)に学んだ旗本らだ。

 儒者が持ち上げがちな中国を絶対視しない。日本を「皇国」などと呼ぶことは、中国こそが世界の中心であり他に優越していると考える中華思想と同じだと批判する。西洋諸国を「夷」とはせず個別の国名で表記して、国家は対等という世界観を示す。

 膨大な読書量を誇ったどう庵が朱子学の合理主義から導き出した結論という。

 教え子たちは外国との約束である条約を守り、政府としての信義を貫いた対等外交を目指す。それを妨げるのなら天皇や将軍も不要という考えにたどり着いた人もいた。

 しかし、1865(慶応元)年、政争に敗れて彼らの主張は後退する。天皇の権威を一つ上に置く将軍徳川慶喜も(ボーガス注:京都守護職)会津藩主松平容保も根本では彼らの対極にいた。薩摩も長州も同じ。以後は(ボーガス注:攘夷という)同じような対外感覚を持つ勢力間での権力の奪い合いにすぎない。

 奈良さんは著書「明治維新をとらえ直す*17」で、そう説く。

 執筆動機の一つは「近世以来の独善的・傲慢な世界観を清算し切らないまま日本が近代に突入したことを示したかった」からだそうだ。

 (ボーガス注:大河ドラマ竜馬がゆく』(1968年)、『勝海舟』(1974年)、『花神』(1977年司馬遼太郎原作、大村益次郎が主人公)、『翔ぶが如く』(1990年司馬遼太郎原作、大久保、西郷が主人公)、『新選組!』(2004年)、『篤姫』(2008年)、『龍馬伝』(2010年)、『八重の桜』(2013年)、『花燃ゆ』(2015年)、『西郷どん』(2018年)など)多くの幕末・維新のドラマが作られてきたが、どう庵やその教え子が中心となった物語はあっただろうか。定番もいいが、慶応元年がハイライトの話も見てみたい。

https://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/ffe37a8bed5a2e3e5e3402f955b1ee29

■物語なき歴史研究は最悪な物語の台頭を許す

 『現代思想』6月臨時増刊号「明治維新の光と影」所収の論文、奈良勝司氏「明治維新論の再構築に向けて」も紹介したい。じつに興味深い内容であった。

 奈良氏の主張の骨子は以下のようなものだ。

 戦後歴史学を担った講座派マルクス主義による明治維新物語にせよ、高度経済成長を背景に影響力を持った近代化論にせよ、冷戦の終結とバブル崩壊後、共に時を同じくして無力化してしまった。その後は、時期と分野が細分化された過程実証主義の歴史研究が跋扈するようになった。しかし、物語不在な歴史研究は、最悪な物語にも劣る。明治維新論は、講座派理論や近代化論に代わる、新しい物語を再構築せねばならないのだ、と。

 全く同感である。歴史研究が今のように重箱の隅をつつくだけの過程実証主義に終始しているから、最悪な物語である日本会議史観(=長州史観)の跳梁跋扈を許してしまっているのだと、私は思う。

 奈良勝司氏の著作『明治維新と世界認識体系:幕末の徳川政権 信義と征夷のあいだ』(有志舎)は名著である。

(中略)

 丸山真男は、朱子学を、封建体制を支える教学であったと規定した。丸山によれば、封建イデオロギー朱子学は時代に適合しなくなり、国学の台頭の前に敗れ去った。日本思想史における丸山の圧倒的な権威ゆえか、朱子学=封建思想という評価が定着してしまった。私もそれを信じてきた。

 それに対して奈良氏は、昌平黌で正統朱子学を身につけた徳川政権のエリート官僚の思想の中に、「近代性」の芽を見い出している。朱子学主導の近代化の可能性もあったのだ。本書を読めば、昌平黌的な朱子学主導の近代化であれば、少なくとも国学主導の明治維新などよりは、よほど良好な結果を日本にもたらしたはずと思われる。

 明治維新で権力を握った(ボーガス注:木戸孝允*18大久保利通*19西郷隆盛*20ら薩長の)尊攘派が持っていたのは、奈良氏の言葉によれば「攘夷型の世界認識体系」である。それは根拠のない自尊意識と他者性の欠如をもって特徴とし、自国を「神州」、外国を「夷狄」と認識する。彼らは、国家間の条約の拘束力を基本的に信頼していないので、絶えざる恐怖にさいなまれ、恐怖心の裏返しとして、ひたすら暴力による膨張志向に陥ってしまう。彼らが攘夷を捨てて開国派になったように見えたのは(ボーガス注:欧米という)当面勝てない相手には屈従したのみで、(ボーガス注:根拠のない優越心によって他者に対応するという)芯は変わっていなかった。その屈辱感からか、(ボーガス注:朝鮮など)弱いと見た相手に猛然と襲いかかるようになり、攘夷思想が対アジア侵略思想に転化されていった。かくして、(ボーガス注:1945年の敗戦という)破滅に至るまでチキンゲームを繰り返すに至った。

 本書によれば、昌平黌に君臨した古賀どう庵とその門下生たちは、西洋を「夷狄」と認めず、アジアを侵略対象とも見ず、自国を「神州」ではなく「本邦」と呼んできた。彼らは、国家間の条約の拘束力を評価しているので、軍備の充実は前提としつつも、条約を遵守し、対等な国家間関係を構築できると考えていた。昌平黌出身の徳川政権のエリート官僚たちが持っていたのは「条約遵守型の世界認識体系」だったのだ。

 まあ、このブログ記事の「主要な主張内容」には「物語なんてもんが歴史研究に必要なのか?」「いずれにせよそんなことは日本における歴史修正主義の問題とは全く関係あるまい(そもそも1945年終戦直後から南京事件否定論などの歴史修正主義は存在した)」という意味で、全く賛同できないのですが、奈良著書の紹介として「どこまで信用できるか?」つう問題はありますが一応紹介しておきます(ググっても奈良著書の書評が他に見つからなかったので)。

 このブログ主の奈良本要約「幕府イデオローグだった古賀どう庵とその門下生たちの対中国、朝鮮認識は大久保、西郷らほど侵略的ではなく、薩長が勝利しなければより平和的な対中国、朝鮮外交があり得た」が正しい*21として奈良著書の「幕府や薩長の政治の方向性」「古賀どう庵とその門下生の社会認識」に対する評価がどこまで正しいかは無知なのでなんともいえません。個人的には「薩長が勝利せず、幕府中心の政権によっても」、明治以降の日本近代化における「西欧のアジア侵略(アメリカフィリピン、英国のインドフランスベトナムオランダインドネシア支配など)をまねた」アジア(中国、朝鮮など)の侵略という方向性は残念ながら変わらなかったように思います。

 ただし「薩長が敗北し幕府中心の政権であれば」国家神道が誕生することはなく、それについては「日本にとって良いことだったのではないか」という気はします。そういうと明治維新万歳ウヨなんかは怒り出すのでしょうが。

 もちろん薩長だけではなく「幕府の側も改革に乗り出しており」、倒幕がなくても、幕府中心の政権が続いても何らかの近代化はされたであろうという意味では、奈良氏らが言うように「古賀どう庵のような存在」はもっと注目されてしかるべきだと思います。本当に「いつまでも薩長万歳やめてくれ(大河ドラマ)」(友蔵心の俳句)ですね。

 幕府に問題ないとはいいませんが「幕府が無能で薩長だけが有能」みたいな描き方本当にやめてほしい。それ歴史学じゃなくてただのプロパガンダでしょう。「蒋介石は無能、中国共産党有能。新中国建国は歴史の進歩」みたいな描き方と何も違わない。蒋介石に問題がないとは言いませんが、今時中国共産党ですらそういう単純な立場じゃないでしょう。

 それはともかく「大河ドラマ翔ぶが如く西郷どん)とか、佐藤栄作の明治100年、安倍晋三の明治150年とか薩長万歳にはすげえ違和感を感じる、西郷、大久保とかあいつらの対外侵略路線のせいで1945年の敗戦と違うんかい!。日中、日韓関係が今もギクシャクしてるのと違うのかい!。1945年から70年もたってそういったことが払拭できないワシら日本人もいい加減アホだから、すべて薩長が悪い、西郷や大久保が悪いとまではいわんけど」つう奈良氏らの「明治維新万歳」に対する違和感、批判的感覚*22には俺もすごく「がってんがってん(NHK『ためしてガッテン』風に)」ですね。まあ「前も別記事で似たようなことを書きましたが」、正直「近代化」という意味での明治維新を「それなりには評価」しますが「アジア侵略」「アイヌの同化」「民主主義の欠如(自由民権運動弾圧など)」「国家神道」など考えると「佐藤栄作明治100年、安倍晋三明治150年」のように、とても手放しで明治維新を万々歳する気にはなりません。

https://www.sankei.com/region/news/170309/rgn1703090016-n1.html

■産経(佐賀版?)【維新伝心150年】肥前佐賀藩 鍋島直正(上) 近代日本のひな型は佐賀に

 近代国家・日本のひな型は、佐賀にあった。幕末の日本で、近代化にもっとも成功したのは(ボーガス注:薩長ではなく?)肥前佐賀藩だった。10代藩主の鍋島直正(1815〜1871)は、「富国強兵」「殖産興業」だけでなく、さきの大戦後の農地改革を先取りするかのような政策まで実行した。この開明的な名君を育てたのは、儒学者の古賀穀堂(こくどう)(1778〜1836)だった。

 文化5(1808)年、1隻の帆船が、佐賀藩の運命を大きく変えた。「フェートン号事件」だ。

 イギリス軍艦フェートン号はオランダ船を偽装し、長崎にやってきた。

 当時オランダは、フランス皇帝ナポレオンの統治下にあり、英国侵攻の拠点となっていた。英蘭両国はいわば戦争状態にあった。

 フェートン号の乗組員は、オランダ商館員をだまして人質に取ると、日本側に薪や食料を要求した。

 長崎港の警備は佐賀藩と福岡藩が交代で担当することになっていた。この年は佐賀藩が担当だった。

 だが、経費節約のため、大半の兵を引いており、英国側の要求を呑むしかなかった。大失態だった。

 幕府の出先機関である長崎奉行松平康英は切腹、9代目佐賀藩主、鍋島斉直(なりなお)(1780〜1839)も謹慎処分を受ける。

 事件後、猛省する藩士がいた。藩校「弘道館」の教授、古賀穀堂だった。

 自分がこれまで学び、教えてきた学問は、異国に対し全くの無力だった。列強の現実的な脅威に、「人の道」を説く儒学では、対抗できなかった。

「儒学だけでなく、西洋の学問を導入しなければならない。西洋は文物、政治制度、経済などあらゆる分野で先行している」

 文化6(1809)年、穀堂は、こう書いた提言書「学政管見」を提出した。

https://asiabaku9.exblog.jp/5795921/

■小野寺龍太*23『古賀謹一郎』

昌平坂学問所に祖父の代から三代に渡って仕えた名門儒者にして、洋学者です。

・嘉永初年に吉田松陰曰く「古賀謹堂は、佐久間修*24と並ぶ洋学の知識を持っている」と友人の手紙に書いているように、蕃社の獄以降黒船の来航以前の、洋学が見向きもされない時代に父の古賀侗庵と共に学問所の儒者ながら、来るべき開国を睨んで海外情報を集め、いつしか佐久間と日本を代表する洋学者になっていた、という人。

・しかし彼は単に洋学が好きなのではなく、日本の将来を考えて洋学を学んでいた。

 ロシア船が蝦夷を伺い、アメリカのビットルが国書をもって国交を迫るなどがあり、「そう遠くないうちに日本は開国をすることになる」ことを予想し、そのとき異国の知識や情報がないという事態は避けなければならないというのが彼を洋学に駆り立てたきっかけだった。

・こうして準備していた古賀さんは、ペリーが最初にやってきて、その直後の意見書で、開国をして交易をおこなうべし、ときっぱり言い切っている。(ボーガス注:後に開国派となるが)同じ時期に、「黒船を打ち払うよう、即在に決議すべし」という意見書を書いていた永井さん*25や岩瀬さん*26たちのことを考えると、その先見性がよくわかる(笑)。

 この時期の意見書に古賀と同じスタンスの意見を述べたなかに勝麟太郎*27がいるが、あまり他人を褒めない彼も古賀については「自分と志を同じくする」として、非常に評価している。

 しかしこの意見書も当初はあまり注目もされず、古賀謹一郎の仕事は、ペリーの持ってきた国書(漢文)の翻訳作業だったり、浦賀、下田へ出張の際も、儒者ゆえにその知識をあまり発揮はできなかった。

・古賀謹一郎は処分覚悟で数度にわたって、「洋学所の設立の必要性」「条約を締結する際は相手国に使節を送る」など、富国強兵策や近代外交につながる大胆な開国論文を柳営に提出しつづけた。

 時間はかかったが、(ボーガス注:老中)阿部正弘がすべてに目を通した結果、古賀謹一郎は阿部から「再度、思う存分意見を述べよ」という直々の要請で、長文の意見書の提出し、日の目をみるにいたったのだ。

(のちに「阿部伊勢守だけがわかってくれたのだ」としみじみとよき上司にめぐり合えた幸せを述べている)

・その後は洋学所設立計画のスタッフ(大久保忠寛*28、岩瀬修理*29勝麟太郎*30など)の強い要請で、洋学所こと蕃所調所の頭取となり、国際性豊かな近代人の育成を目指して斬新な学風の学校をつくりました。

 しかし文久になって突如その職を解かれ、その後は不遇の晩年を過ごすこととなった。不遇というのは、新政府に請われても出仕を拒んだことも大きいが、それが彼の意地でした。古賀が柳営に提出した多くの事を実行した明治新政府ではあったのですが、彼は徳川にこそ、実行してほしかったのかもしれません。

・不勉強ゆえ、つい最近までどんな人物か知らなかったのですが、この本のおかげでようやくなるほど・・・・と思いました。

・以前紹介した『徳川後期の学問と政治*31』にもまた古賀家三代について、貴重な謹一郎の日記からの引用も多数あり、いろいろと詳しく載っておりますので、こちらもあわせて参考にどうぞ。

https://www.tkfd.or.jp/research/political-review/a01015

■【書評】「徳川後期の学問と政治:昌平坂学問所儒者と幕末外交変容」眞壁仁著

評者:五百旗頭薫 (東京大学社会科学研究所准教授)

■本書の概要

 本書は徳川後期の昌平坂学問所の知的営為と外交参与を、特に古賀家三代(精里(1750−1817年)、侗庵(1788−1847年)、謹堂(1816−1884年))の足跡を中心に論じたものである。

(中略)

 18世紀末から19世紀初頭には、ロシアからの通商要求が強まった。ラクスマン・レザノフがあいついで来航し、1806年には日本側の対応に不満を持ったフヴォストフによる樺太・エトロフ・利尻島等での襲撃事件すら起きた。ここでも学問所儒者は大きな役割を果たした。精里等は「礼」にかなった形でロシアの要求を謝絶しようとし、ロシア側の贈物を受け取るか否か、あるいはいかなる形式でいかなる内容の返簡を与えるかについての緻密な政策立案を行った。こうした作業の中で、1805年にレザノフに御教諭御書付が申し渡された。幕府はここで初めて鎖国を「祖法」として文書化し、同時にそれを国外に対して説明したのである。元来明文化されていなかった鎖国がいつ幕府において自覚化されたか、という近世史の重要問題への一つの答えが、ここに開陳されている(155-176頁)。

 次に、開国に向けた外交変容にも大きな役割を果たした。

 博覧強記朱子学は、侗庵の代に大きく発展した。その学問姿勢は、朱子学への教条的な信奉には満足し得ないものであった。朱熹の「佞臣たるよりむしろ争臣たらんと欲す」という侗庵は、同時代に至る様々な学説を渉猟しながら、朱熹の基本的な「旨」は体しつつも個々の誤りは正すという姿勢をとった。その知的誠実さが、外交論にも反映される。

 すなわち、侗庵、そして謹堂の外交論の基調となったのが、「変通」論であった。幕府草創期の精神たる「祖宗之心志」を体しつつ、これを護るためにも「祖宗之心志」の再解釈や一部訂正により現実的な政策を構想していくという姿勢である。学問所の朱子学は、<政治的正統性>を担うよりも、既存の体制の<正統性>を前提とした上で個々の政治判断の<正当性>を問う知的枠組みとして機能したというのが著者の主張である。複数の選択肢を提起した上で、それぞれの利害を冷静に把握する、より害の少ない選択肢を実施するための具体的な方法も構想する、という思考様式である。

 そして、博覧強記の学風がこのような外交参与を可能にした。万巻の読書と漂流民からの詳細な聞き取りにより、海外情勢について当時としては卓絶した知識を享受したのが侗庵・謹堂であった。

 西洋諸国の度重なる通商要求の中で、1844年にはオランダ国王より開国を勧告する書簡が提示された。侗庵は幕閣に採用はされなかったものの返簡案を作成し、そこでは一時的とはいえ通商を認めるに至った。拒絶を貫いた場合のリスクを冷静に考慮したものであった。同時に、通商を行うことで海外の状況・技術も把握することができ、日本側がより有利な地歩を占めることができる、という趣旨であり、情報の重要性を強く認識した侗庵ならではの政策転換であった。

 1853年7月のペリー来航を受けて、次代の謹堂はついに恒久的な通商容認論を提示した。これは、通商が当事者双方に利益を与える可能性を侗庵よりも認めていたからでもあるが、やはり様々な選択肢を吟味した上での冷静な判断であった。通商の実施方法についても慎重かつ具体的な考慮をめぐらせており、海外に出張する出交易によって国内経済の混乱を最小限にするというアイディアを提示した。そして出交易に加えて領事や留学生を派遣することで知識・技術を収集することも提案した。謹堂の政策論は当時としては具体性において抜きん出ており、政治に大きなインパクトを与えた。

 例えば彼の議論は、通商に反対する勢力からも評価された。8月より海防参与として政策形成に大きな影響力を持っていた徳川斉昭*32は、使節派遣による情報収集を提案するとともに、通商を実質的に回避する手段として出交易の構想を一時採用したのである。

 謹堂の構想がもっとも活かされたのは、やはり通商容認の方向においてであった。幕府が通商を容認するに際しては、目付系海防掛が積極論を打ち出したことが重要な契機であったことが知られている。その判断を準備したのが謹堂の提案であったという著者の推論は、かなりの説得力がある(386−407、471−485頁)。目付には学問所出身者が多かった。また、直轄領収入を中心とした既得権維持に傾きやすい勘定系と異なり、目付はより原理的な思考に親和的であった。著者は、幕府外交のヒーロー*33とされていた勘定系の川路聖謨*34の限界や失態を、謹堂の日記等の資料を用いながら生き生きと描き出している(459−471頁)。ともあれ著者は、通商積極論の起源がどこにあるか、という近代外交史の重要な論点にも一つの答えを提示したのである。

 しかし古賀家が日本外交から姿を消す時が近づきつつあった。1855年以降、西洋との交渉で漢文を正文として用いなくなったことは、儒者が活躍する余地を決定的に狭めた。そして、68年初の王政復古により謹堂の公的生活は完全に終わりを告げたのである。

■本書の評価

 旧幕府・幕臣を再評価するのは歴史研究の一つの潮流ではあった。しかし学問所については、幕府の正統性を擁護した古色蒼然たる集団という印象がなお強かった。それだけに、この幕府の知的中枢から開国に耐え得る外交文化が発酵したという著者の主張は、鮮烈な印象を与える。

 かかる外交参与を支えた博覧強記の学問を評価するには、古賀三代が自らのテキストに何を記したかを追うだけでは足りない。何を読み、何に言及したかという、著者が言うところの「視圏」の広さを他の思想家との比較の下で問わなければならない。著者は古賀家三代の膨大な蔵書群をはじめとする資料調査を徹底的に行うことでこの課題に答えた。三代にわたる時代の学問上・政治外交上の主要な論点についての先行研究にも網羅的なレビューを行っており、読む者を圧倒する。古賀家の学風が著者に憑依したかのようである。

 評者が今、思い起こすのは森鴎外著の『渋江抽斎』である。二つの本は似ている。古賀家も渋江も、飽くなき研鑽を続けた学者であった。その学問に著者が強く惹かれたという点も似ている。しかしながら二つの相違点がある。まず『渋江抽斎』にあっては、渋江は不本意にも政治に関与することとなり、これに妨げられて自らの学問を完成させることができなかった。その意味で政治と学問との間にはゼロサムの関係があった。それに対して古賀家三代は自らの知的地平の拡大が、幕府日本の政治的想像力の拡大に寄与したのであって、緊張をはらみつつも学問と政治の幸福な結びつきがあった。もう一つの違いは、森は渋江の学風に強く引かれながら、自らは(ボーガス注:陸軍軍医という公的立場から)同様の学問生活*35を歩むことができなかった。眞壁にはその自由と意思と資質がある。眞壁仁、40に足らずして碩学である。

 著者があとがきで述べるように、書誌調査の果実を思想研究として収穫することはまだ十分になされてはいない。とはいえ、著者が本格的なテキスト間の比較や解釈を展開した場合、本書が製本可能な厚さに止まるかは疑問である。著者は一冊の本としては十分過ぎる作業を行い、止んだ。止んだのは、外交に関心のある読者(上に注記した頁からご覧頂くのも方便かと思われる)と思想史研究者の双方が関心を持って手に取れる、好個の地点においてである。

 五百旗頭薫氏*36(東大教授、日本近代政治史)の父「五百旗頭真*37神戸大学名誉教授、日本近代政治史)」、祖父「五百旗頭眞治郎*38(1919〜1958年神戸大学名誉教授、経済思想史)」が学者であり、つまり「五百旗頭家三代」が学者であることを考えると「時代背景が違うとはいえ」、三代学者の古賀家(祖父・精里、父・侗庵、子・謹堂)について 「そういった観点の言及」を書評依頼者はしてほしかったのかもしれませんが見事に無視されていますね。

 そもそも薫氏は幕末外交史の研究者ではありませんからねえ。書評依頼者の思惑にどう見ても「五百旗頭家三代」的な要素はあるかと思います。

■眞壁仁『徳川後期の学問と政治:昌平坂学問所儒者と幕末外交変容』のアマゾンレビュー

■大寺萌音

 江戸幕府政治思想のバックボーンとなったのは儒学だが、それを教授していた昌平坂学問所の教授者たちは、旧弊な考え方で、およそ「開明」的でないと思っている人が多いのではないだろうか?

 本書は、寛政の三博士の一人・古賀精里、その子・とう庵(とうは、人偏に同)、孫にあたる謹堂という古賀家三代を中心にの江戸後期の学問所の儒学者たちの政治思想