bogus-simotukareの日記

2018-12-04

今日の産経ニュース(12/4分)(追記あり)

| 21:58 |

■日本を問い直す村岡典嗣の復活 文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司

https://special.sankei.com/f/seiron/article/20181204/0001.html

 11月に「ミネルヴァ日本評伝選」の一冊として、日本思想史学者の村岡典嗣(つねつぐ)の巻が出た。村岡は明治17年に生まれ、大正13年に東北帝国大学文学部教授となり、日本思想史を講じた人物である。昭和21年4月、敗戦の混乱の中に61歳で没した。

 この、戦後長らく忘れられていた日本思想史学者を四半世紀ほど前の「村岡典嗣−学問の永遠の相の下に」という批評文でとりあげて、今日の復権の先鞭(せんべん)をつけた私としては、とてもうれしい。ようやく「評伝選」に入るまでに村岡典嗣が復活したからだ。

 ミネルヴァ書房のサイト(http://www.minervashobo.co.jp/)を調べれば分かりますが、「ミネルヴァ評伝選」では村岡の他にも

折口信夫(おりぐち・しのぶ:1887〜1953年

 國學院大学教授。民俗学者釈迢空(しゃく・ちょうくう)と号した詩人歌人でもあった。

金沢庄三郎(1872〜1967年)

 國學院大学教授。国語学者金沢の主張した「日韓両国語同系論」(1910年明治43年))や「日鮮同祖論」(1929年昭和4年))は、朝鮮半島併合を理論的に正当化するため、併合推進者が頻繁に引用した。

北一輝(1883〜1937年

 戦前の右翼活動家226事件死刑

久坂玄瑞(1840〜1864年

 吉田松陰の弟子。禁門の変蛤御門の変)で自決。

西田天香(1872〜1968年

 右翼宗教一燈園」の創始者

廣池千九郎(1866〜1938年)

 右翼宗教モラロジー」、麗澤大学創始者。なおモラロジー日本会議に参加している。また麗澤大には古森義久(元産経ワシントン支局長)、高橋史朗(元つくる会副会長)、八木秀次(元つくる会会長、現・日本教育再生機構理事長)といった右翼活動家が教員として在籍している。

平泉澄(1895〜1984年

 皇国史観の中心人物として知られる右寄りの日本史学者。

福田恆存(1912〜1994年

 劇作家、英文学者右翼活動家

三島由紀夫(1925〜1970年

 作家。右翼活動家

満川亀太郎(1888〜1936年

 戦前の右翼活動家大川周明(1886〜1957年)や北一輝らとともに右翼結社・猶存社を結成、猶存社解散後は安田共済事件を契機に北と決別するまで、右翼結社・行地社に所属。拓殖大学教授も務めた。

宮崎滔天(1871〜1922年

 孫文支援者の一人として知られる戦前の右翼活動家

吉田松陰(1830〜1859年)

 木戸孝允*1伊藤博文*2ら、明治維新の志士たちに影響を与えた右翼イデオローグ

保田與重郎(1910〜1981年)

 右寄りの文学者集団「日本浪曼派」の中心人物

あいうえお順。以上の経歴についてはウィキペディアなど参照)

なんて「右よりの人物」が多数ラインナップされてますからねえ。

 一方で左派はこの種の評伝で取り上げられてもおかしくない

・太田薫(1912〜1998年)

 総評議長。

小林多喜二(1903〜1933年

 プロレタリア作家。

土井たか子(1928〜2014年

 日本社会党委員長社民党党首。元衆院議長

宮本顕治(1908〜2007年)

 日本共産党委員長

あいうえお順)

などは全然ラインナップされてません。「おいおい、ミネルヴァはどんだけウヨ大好きでサヨ嫌いなんだよ」ですね。

 また「ミネルヴァ評伝選」ではありませんが、ミネルヴァ書房からは『評伝 小室直樹』なんて本も出ています。

 単に「ミネルヴァ評伝選」および「ミネルヴァ書房」がウヨに好意的なだけに過ぎません。村岡再評価でも何でもない。

 しかしさすがの産経も「ミネルヴァ評伝選」を理由に「平泉澄の再評価」とは言わないのでしょうねえ。


■睡眠剤混入懲役24年 遺族「刑期短い」 被告への不信感あらわ(千葉総局 橘川玲奈)

https://www.sankei.com/affairs/news/181204/afr1812040025-n1.html

 殺害された同僚の山岡恵子さん=当時(60)=の次男(37)は記者会見に応じ、「懲役24年は短い。『あと何年刑務所で過ごせば刑務所から出られる』という希望を波田被告には持ってほしくない」と語気を強めた。

 まあ遺族的にはこういう感情論も仕方がないのでしょうが、非常識発言ですね。「被告人の年齢72歳」を考えれば懲役24年は決して短くない。24年まるまる服役したら、生きていたとしても96歳ですし、当然、獄中で病死する可能性もある。もちろん仮釈放も可能性としてはありますが、可能性に過ぎませんし、そもそも24年の懲役ではそう簡単に釈放など認められません。

 『あと何年刑務所で過ごせば刑務所から出られる』という希望を波田被告には持ってほしくない」

て、なら「無期刑にしろ」というのか。はたまた無期の場合「可能性としては仮釈放の可能性はゼロではない」ので死刑にしろとでも言うのか。どっちにしろ非常識発言でしかありません。

 まあ、マスコミが垂れ流していい発言ではないですね。

「(波田被告は)公判中、涙の一つもこぼさなかった」

 いやー、こういう感情論遺族は「涙を流したところ」で「嘘泣きだ」とか言い出すんでしょうからねえ。完全な言いがかりですね。

 老人ホームの寺田洋介施設長(46)もこの日会見を行い、「波田野さんは本当のことを話していないと感じた。自分のしたことにしっかり向き合ってほしい」と被告に反省を求めた。

 事件前、老人ホームでは山岡さんが中心となり、地域との交流を進めてきた。設立から日の浅いホームの運営方針も寺田さんとともに考えていたといい、「今の施設は、山岡さんが目指していたにぎやかな場所になっていると思う」と志し半ばで亡くなった山岡さんをしのんだ。

 「はあ?」ですね。産経が記事化してないだけかもしれませんが、「自分の施設の職員が問題をおこした」のに「大変申し訳ない」という「自らの反省の弁」はなかったんでしょうか?

 「俺は悪くない、俺が命令してやらせたわけじゃない」なら無責任すぎるでしょう。一方でそうした反省の弁があったのに産経が書かなかったのなら、その産経の感覚はおかしいでしょう。

 いずれにせよ反省の弁が仮になかったのなら、俺だったらこんな無責任な人間が施設長のホームになど、絶対に「自分が入りたくない」し、「親を入れたくもない」ですね(当面、親が元気なのでその予定はないですが)。 


水道法改正案、参院厚労委で可決 今国会成立へ

https://www.sankei.com/politics/news/181204/plt1812040017-n1.html

 げんなりしますが、「水道の民営化が可能である」ということは、「水道を民営化しなければいけない」ということではないので「仮にこの記事の予測通り、法が成立したとしても」戦いが終わるわけではない。「カジノ法成立後の、各地でのカジノ阻止の戦い(今のところカジノは成立していません)」などのように、今後は各自治体での「水道民営化阻止の戦い」ということになるわけです。

 「抽象的な民営化の是非」はともかく個々の「民営化の是非」においては、自民党支持層の一定の反対や批判も期待できるのではないかと思います。

 その上で「民営化が可能な水道法の再改正を目指す」つうことになるでしょう。もちろん今回阻止できればそれが一番いいわけですが(追記:残念ながら12/6に参院本会議で可決成立しました。すでに書いた「各地での水道民営化の阻止」と「水道法の再改正」という新たな戦いが始まるわけです)。

*1:参議、文部卿、内務卿を歴任

*2首相枢密院議長、貴族院議長、韓国統監を歴任元老の一人。安重根によって暗殺された。

アンドリュー・バルトフェルドアンドリュー・バルトフェルド 2018/12/04 23:27 >水道民営化
厄介なのが外資でかつ、その企業がTPPの締結国に属していると再公営化ができない可能性が高いのです。
それでも撥ね付けるべきなのは言うまでもありません。

この件でも麻生や竹中の名前もちらついています。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/12/04 23:47 アンドリュー・バルトフェルドさん
 まあ、苦しくても最善を尽くして頑張るしかないとしか言い様がないですね。

リベラルリベラル 2018/12/05 10:20 bogus-simotukareさん
「東名煽り事故」の報道も酷いですね。とにかく石橋被告を極悪人と描き、危険運転致死傷罪を適用しなければならない(法律家の多くは適用は無理と判断しているのに)と感情論丸出しで報道しています。
頭の悪いタレントが仇討的な事を言ってるだけならまだしも、法律や裁判を知ってるはずの弁護士(コメンテーターの八代、北村弁護士ら等)までもが言ってる事に辟易します。
確かに石橋被告に事故の原因があるとしても、死亡した被害者が中井PAで石橋被告に「邪魔だ、どけ」とスライドドアを開けて怒鳴った事が事の発端です。そこは被害者にも落ち度があるのではないでしょうか。
また、ワゴン車に衝突したトラックも第一車線(一番左の車線)しか走ってはいけない区間なのに、一番右の第三車線を走り(道交法違反です)、車間距離を取らなかったため回避が遅れ、衝突した件はトラックに責任があるはずです(なぜか地検は不起訴にしました)。しかも衝突前に石橋被告は自分の車に戻ろうとしていました。これでは運転している状況とはいえないでしょう。
それなのに石橋被告が「法廷で反省しているように見えない」「(実況見分の映像を観て)笑顔で話してるのが反省が見られない」等重箱の隅をつつくような報道や、死亡した被害者の母親や、助かった娘の「重い刑罰を与える事で煽り運転をなくすきっかけにして欲しい」と、見せしめ判決を出せというようなコメントを流しています。

裁判は法と証拠に基づいて行うべきで、それによって結果的に無罪になってもそれは何の問題もありません。

韓国の徴用工判決では、感情で判決を出す「情治主義だ」と韓国を批判していたくせに、今回の事件は感情で判決を出せというようなおかしな報道です。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/12/06 07:24 リベラルさん
 マスコミが一方的に被告人を悪と描き出すのはやめてほしいですね。そういう「たたいても反撃のおそれのないもの」は過剰にたたく一方で政府や大企業など反撃が恐ろしいものはたたかない。日本のマスコミのゲスさにはうんざりします。安倍政権後、そうしたゲスさが悪化した気すらします。

リベラルリベラル 2018/12/06 22:33 bogus-simotukareさん
本当ですね、かつて飲酒運転で電柱破壊して逮捕された坂上忍が偉そうに石橋被告を叩いてるのを観て「お前が言うな」と思いましたね。
坂上も人を叩くなら、安倍政権やジャニーズ事務所を叩いてみろと言いたいです。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/12/07 05:27 リベラルさん
 まあ坂上も正義感でたたいてるわけではなくて「商売でたたいてる(そうすることが視聴者に受けると思ってる、テレビ局も喜ぶと思ってる)に過ぎない」でしょうからねえ。醜悪な話です。

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/12/18 19:48 ミネルヴァって学術出版社だと思うんですが、でも小室直樹の評伝て、どういう見識なんですかね(苦笑)。

本来なら、そういう本は、小室の本を出して金儲けした光文社や祥伝社あたりが出せよと思いますが、でもとっくに過去の人ですから、そんなもんもう興味ないんでしょうね。

>折口信夫
・金沢庄三郎
・北一輝
・西田天香
・廣池千九郎
・平泉澄
・福田恆存
・三島由紀夫
・満川亀太郎
・宮崎滔天
・吉田松陰
・保田與重郎

すごい連中ですね(苦笑)。私見では、折口、北、三島、宮崎、吉田あたりなら、評価はともかくまだいいですが、さすがにに詩だとか平泉なんて、ちょっとまともな人間なら取り上げないでしょうし、金沢とか廣池なんて、知名度からしてどうかです。よっぽど右派系の連中が指揮だとか言いようがない。

ところで、ミネルヴァの社長が、「邪馬一国」で有名な古田武彦氏にぞっこんで、その古田氏の師匠が、上の記事に出てくる村岡典嗣だそうですから、あるいはその関係で取り上げられたのかもですね。で、このシリーズの最初(出版順にあらず)が「卑弥呼」で、古田氏が執筆しています(苦笑)。そもそも「魏志倭人伝」以外に史料皆無の卑弥呼の「伝記」を書くというのも相当無理やりでありますが、内容も相当なもののようですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E7%94%B0%E6%AD%A6%E5%BD%A6

https://59801224.at.webry.info/201404/article_1.html

http://www2s.biglobe.ne.jp/tetuya/REKISI/henteko/himika.html

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/12/19 00:17 id:Bill_McCrearyさん
>西田とか平泉なんて、ちょっとまともな人間なら取り上げないでしょうし、金沢とか廣池なんて、知名度からしてどうかです。

 ですよねえ。ミネルヴァってのは右翼系の出版社なんでしょうね。

>ミネルヴァの社長が、「邪馬一国」で有名な古田武彦氏にぞっこん

 ミネルヴァってのは頭がいかれたトンデモ出版社なんですね(苦笑)

Bill_McCrearyBill_McCreary 2018/12/21 23:35 『評伝 小室直樹』をちょっと立ち読みしました。予想通りですが、絶賛オンパレードで、とても「評伝」なんて代物ではないですね。政治家の後援会の出す本なみです。ミネルヴァは、過去にやはり小室関係の本を出しているので、その流れでしょうが、さすがに上下巻の伝記を、一応学術出版を中心にしている出版社が出すような本じゃないですね(苦笑)。著者も出版社も推薦人も、狂っているとしか思えません。

それにしても、ダライ・ラマとかならまだこういう「ダライ・ラマキチガイ」がいてもおかしくないですが、小室直樹キチガイというのもねえ。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2018/12/24 16:24 id:Bill_McCrearyさん
>小室直樹キチガイというのもねえ

 完全に常軌を逸してますね(苦笑)。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20181204/5640238727