原発ジプシー 1/3 資源と『エコ』

古い動画ですが
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 世の中は結構真実かもしれない、というメイビーで構成されていると僕は思います。歴史だってほんとかどうかわからないことばかりです。

菅直人がどういう気持ちで『原発事故が、地震がきっかけであったとしても原発事故は政治の責任、人災だった』といっているのか、清水前社長にほんとにつめよったのか、真実は誰にもわからないです。
だって目の前でみてないですしきいてもないですから。

こいつは嘘をついている。こいつは本音を語っていると、
どう判断するのかも僕たち次第です。

なのでこういったことに僕はなるべく距離をおいてものをみます。様々な材料を集めて、白黒はっきりするまでは基本的にはどちらにもよりません。

でもたいていのことが白黒はっきりしない、90%は白だけど残る10%は黒があるので断定できない。そういうことが多いです。

そこでとどめて終えることが多いですが、
それでもどちらかが、あるいは一部が真実だと思う、思い込むようにするときがあります。それが今です。

 僕は菅直人は本気で原発をなくさなければいけないと言ってると思います。根拠が明確にあるわけじゃありません。

ただ管直人原発が自分を含めた人間の手に余ることを嫌というほど総理という立場から認識しただろうし、動画の最後にこれは人災だと思うと漏らすように述べました。
これから日本という国がこれ以上放射能で今の形を失ってしまう前にできることはなにかと考えた結果が脱原発であった。この思考の流れはさほど不自然に僕には思えません。
ただそれだけ大きなことを言ったのに辞任してしまったっていうのが残念だと思います。やるべきことはやったと言って辞めましたが・・・。

政府の対応の悪さも人災のひとつでしたが
本当の人災の原因は地震が起こる前、原発の存在です。

 僕たちの生活に電気はかかせません。私たちは各地方の電力会社のおかげでいつも炊飯器を炊いたりテレビをみたりパソコンでニコニコ動画にコメントしたり、携帯だって電気がなきゃ駄目です。ツイッターハム太郎さんが言うように僕たちは生かされている存在です。電力会社の人たちだって同じです。それを踏まえて原発というもの対して触れていきたいと思います。

まず原発を運用するにあたっては事故が絶対起きては駄目です。それが大前提です。なのでどんなことがあっても耐えうるものでなければなりません。
ですが、自他共に認める世界でも有数の先進国日本が誇る技術、人材でもってしても自然の力には惨敗でした。そして世界で唯一の原爆を投下された国であるのに放射能についての危険性を国民が認識しておりませんでした。逆であったと思います。

わくわく原子力ランド





 日本という国でなぜ原発がここまで普及したのか、
僕なりの解釈で簡潔に述べると、資源不足『エコ』への意識だと思います。

 ここでは説明は省きますが、日本は自然エネルギーが費用対効果の関係(土地や海域、気候等の発電条件)もありさほど多くありません。
なので日本の発電は輸入資源を使う火力発電が主軸となってるわけですが、日本には発電のための資源はありませんので海外から買います。(石油や液化天然ガス
しかしこれも過ぎてしまえば貿易赤字を招いてしまいます。
貿易収支 その1 その2

つまり資源不足は貿易での不利をまねき、日本の経済の損失につながります。ようは金の問題と、その国にずっとへりくだらなければいけないという国際問題ですね。

(石器時代みたいに物々交換というか、
『石油くれ、代わりに日本製の優れた商品をやるよ。』ってなれば
・・・現代の外交や貿易はゲームようにはいかない)

 つぎに、『エコ』への意識ですがこれはもういまさら言うまでもないきがします。
世界中でCO2削減への取り組みは声高に言われてます。まぁ世界各国では形だけみたいな国も若干ありますが、一応そこに大義が成り立っていて日本は間違いなく取り組みの熱心な国です。
ですが日本が主軸にしてる火力発電は他の発電に比べればCO2を多く排出します。

そこで目を付けられたのが原子力でした。
原子力はCO2の排出が他の発電に比べ少なく、そして資源となるウランも安く買うことができました。

ウランを海外から買うことで、日本は火力の発電に頼らない形をとれる姿勢を天然ガス保有国や石油大国に示すことができました。それは火力の資源頼みにならないことで貿易上足下を見られにくくすることになりました。

ここまでなら原子力が夢のエネルギーだなんていわれるのもわかるきがします。
(そして、この自然と成立した流れが僕はとても怖いと思います。
CO2より放射能のほうがとても危険なことはだれしもが理解をしてたはずです。
人間は口にしなければもとからある脅威をないがしろにしてしまうのでしょうか。)

そうやってエネルギー問題の目先の解決を原発で凌いでいた矢先、あの地震と、そして原発事故が起きました。

『安価でクリーンなエネルギー』原子力は、放射能で一部の街や村の生活、産業や職を奪い、日本や海、そして地球を汚しました。結果的には高くついたのです。

日本に資源がないということは過酷な現実です。
だから僕たちが『今の生活を保つ』には、代替エネルギーの確保と各国の対外関係は重要なテーマのひとつです。


さきほどの原発の備えに関する話題に戻りますが、
どれだけ備えていたとしてもいつかは、何十年何百年先にはとんでもない理不尽は必ず起きるわけです
今だって東京に大型地震がいつくるかもわかりません。
心情として僕は失敗を想定しない未来を描くようなことはしてほしくないなと思うわけです。心がけとしては立派ですが、スパルタな根性論みたいで嫌です。
『理不尽や不測の事態に対してなにができるか』が大切だと思います。
そしてその前提に対して私は原子力は人の手に余る力だと思います。