機能もデザインも懐かしくて新鮮
待望のガイドブックを借りて来ました。図書館から借りるのに、1ヶ月待ちました。「Tools 2012」講談社刊。
1ページ目に、TOOL is the STAFF of LIFEと編集の意図がありました。もともと、講談社の「HUgE」という雑誌の記事を大幅に加筆した、と奥付にあります。
なんといっても、表紙の斧の写真が気に入る。特に、柄の流れるような線。
アメリカ製。会社はマンハッタンにあるBEST MADE COMPANY。名前はChallis National。450ドル。
刃は、4代続くノースカロライナの鍛冶屋のもの。そして柄はアパラチアン・ヒッコリー。末端が手描きでペイントされている。
刃を守るレザーカバー付き。木箱にはクッションも入ってる。
ほしいよねぇ。使いたいよねぇ、森へ出かけて。出かけなくても飾りたいよねぇ。
懲り出すと、ブレーキが利かなくなるのが道具。とりわけ、工事現場・作業現場好きにはたまりません。実際に働いている人に言わせれば、「この、ヘナチョコが!」と一喝されますが。
ホームセンター + 町の工具屋 + 雑貨屋 + セレクトショップや工房が売っている、生成り「手応え物質」を紹介します。
ヘナチョコ、これからのシーズンに向けて、道具を使って何かを作るだけでなく、道具自身を作りたくなってくる。
リラックスして、音はウェイウェイ・ウー。
前半は、インドア編。商品名/問い合わせ先です。
・piece×peaceFRAME/dessence
プロダクトデザイナーの山本和豊さんが、無垢材の切れ端で作った額縁。
・レンガの立体/CLASKA Gallery & Shop"DO"
造形作家の古賀充さんは、石・葉・流木などでオブジェを作る。
・キャンバス地のバッグ/STUSSY JAPAN
クラフト紙のバッグをワックス加工したキャンバス地で作る。
・コーヒードリッパー/小泉硝子製作所
1912年から理化学医療用ガラス製品の技術で、ドリッパーを作る。
・テキスタイル彫刻/H.P.DECO
フランスのデュボンさんは、古着やはぎれから動物の頭蓋骨フィギアを作る。
工作心が刺激されるねぇ。
素材が違えば、技術も違う。サイズが違えば、道具も違う。つまり、体育館1つほどの作業場が必要になる。
これから、廃校になった小学校をさがしに行かないとね。廃工場でもいい。どなたか、くれませんか?
どうも、写真で紹介できないのが悔しいよ。後半は、アウトドア編。
・ノア・ベル/fog
インドの修道院で悪魔払いに使われている銅製のベル。
・カート/GELCHOP
DIYユニットのGELCHOPが作った、ネコ=荷物運搬用のカート。
・巨大鉄くぎ/The Tastemakers & Co.
イギリスの田舎町ヘルフォードのインテリアショップ「ベイリーズ」オリジナル。
・ノーススター・グローブ/ハイ!スタンダード
林業や製材業が盛んな米ワシントン州・タコマにある会社の労働手袋。
・カモフラ柄ボート/ゼファーボート
引裂に強い素材とアルミのオール付きボート。京都のボートメーカー。
・グローバッグ/PUEBCO
古着や縫製工場から出る裁断屑をリサイクルしたバッグ。
・レインケープ/toolbox西麻布
身幅も着丈もたっぷり目のポンチョ。イギリス「キャリアカンパニー」製。
・ゴム長靴/ユナイテッドアローズ
米海軍造船所で使われている「シービーズ」。色はもちろんミリタリー。
・つえ/JIN AKIHIRO WOODWORKS
長期間乾燥させた鹿児島の木で作ったつえ。トレッキングによろし。
・水筒/モチヅキ
米アウトドア用品「カスケードデザイン」社製。3層のラミネート構造。
続々紹介したいけど、きりがないのでやめます。それぞれ店内を散歩したいだけでなく、製造現場に行って話し込みたい物件ばかり。
罪な本。