予算や工期で説得されない知子さん
市長は43歳。伸び悩む税収に、市民病院が毎年2億円赤字だったのを、民営化で1億円の黒字化に成功。
図書館でも ! なアイデアを思いつき、かねがね話題の代官山のオトナ・ツタヤを訪問した。
イメージしたとおりだったので、さっそく誘致に動く。市は600万円の賃料収入で、税収増加。従来の図書館経費を1割り削減。
これ、図書館でありながらツタヤが図書を販売する施設でもあるので、話題になりました。年中無休で、カフェもある。この成功に、宮城県多賀城市は武雄市を視察。ツタヤに運営委託を決めた。
行政マンを動かしたのは、オトナ・ツタヤのコンセプトが一見さんにも明確に伝わったからです。
「空間演出家 池貝知子の仕事と意見」ACCESS刊。
クライアントとは、往々にして自分が何を望んでいるか、わからないもの。話していく中で「あなたは、こういう空間を望んでいるんじゃないですか?」と提案できるのが彼女。
決めたら、一流の人(彼女に言わせれば、自分が尊敬できる人)に連絡をとり仕事をしてもらう。受けてもらうまで、引き下がらない。
建築は、クライン・ダイサム・アーキテクツ。デザインワークは原研也。彼女の立場は、施主代行。それほど、クライアントの信頼があるということ。
実際の工事が始まる。予算だ工期だを理由にコトを進めようとしても、彼女は敢然と止める。
ストイックでありながら、ぜいたくなランドスケープはこうして産まれた。
痛快です。うぅ〜、この頑固ものwww。