国産PCゲームの再起

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だから、パソゲー業界の「衰退」をゲームジャンルの拡充という点から食い止めようとするならば、「コンシューマーでいいじゃん?」といわれない様なジャンルを模索しなくてはいけません。つまり、コンシューマーのゲーム機と比して、まだ残っているパソコンの優位性で、しかも収益に結びつく様なものを考えなくてはいけません。それを、いってみればエロゲーからエロを除外しただけのギャルゲーに求める意味は、あんまり強くないんじゃないかなあ、と私は思います。

じゃあ今残っているパソゲーの優位性って具体的に何よ、といわれると、なんだろ。何かあんのかな。

ハード的な優位はぼちぼち残ってると思うんですよ。解像度高いし、入力機器はバリエーション豊かだし、マルチウインドウできるし。
PCゲーの衰退は散々お世話になった自分としては残念でしたけど、今の同人ゲーを見る限り生き残り自体は成功したかな?と思ってます。

ただ、色々と落ちぶれた面も多かったのは否めません。特に雑誌というゲームメディアが影響力を落としたのは手痛いですね。
手痛いというのは、流通・小売が雑誌によるムーブメントを期待できないため、手堅い商品以外は仕入れ難くなってしまうという点です。当然その影響はメーカー側にも向かうことになります。
そうなると、メーカーはどうしても見栄え的に完成されている、いいものを出さざるを得なくなる。
だからどれも似たような見栄えの作品ばかり出る。
ただ、ユーザーである私達にとってそんな「完成されている」ゲームというのは既視感ばかり感じてしまうだけじゃないかと。
全盛期と較べると今は斬新さで物足りない、という古参PCゲーマーは多いのではないでしょうか。


そういう意味では割とブッパ気味でも攻められない即売会やDL販売が用意されている同人ゲーというのは妙な圧力も感じないだろうし、下地として非常にいいと思います。
現に同人ゲー、特に同人ADVのカオスぶりは力強さを感じますね。

もっとも、同人ゲーというものがもはや人間としての生活をほぼ放棄した上で作られているようなものだということを覚えておかねばならないのですが。

しかしまあ、今のゲームメーカーってのは報われない気がします。そもそも世間的に求められているのはネットの消費スパンに耐えうるような小粒で繰り返し遊ぶ作品で、ぶっちゃけ商業で作るには向いてない。会社資源の利用の仕方も含めて発想をうまく転換しないと、ヒット作なくどんどん会社の体力が削られていくのではないでしょうか。

後はどうしてもネットというメディアでは拾っていけない情報/作品をプロデュースする雑誌がその役目を終えたログイン・コンプに代わって出てくるといいんですけどね。目下キャラ☆メルが最有力だと思ってますが、記事の厳選ぶりを鑑みるにちょっと可能性としては厳しそうですね。