チョークと黒板

授業ではつきものの黒板は、まさに黒に塗った板でできていた。私がびっくりしたのはそのメンテナンス方法だ。ガーナの子供たちは使い古しの電池があると、何とその電池を分解して、それを黒板に塗りたくるのである。もちろん危険きわまりないが、こうして真っ黒な黒板を保つのである。

チョークは小さくなると、私は家に持って帰った。ゴミを週に一回、家の近くで燃やしていたのだが、いつも夜にやるようにしていた。それは火がきれいだからである。(日本ではたき火もできなくなりましたね)

そこに一手間、チョークを投げ込むのである。チョークが入ったとたん色が変化する。そうやってゴミ燃やしを楽しんでいた。