続ドクバリニッキ このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2005-09-18 下ごしらえの大切さ。 このエントリーを含むブックマーク

旅行から帰ってきてマンガ喫茶。


今日の一冊。

  • 『ドラゴン桜』(著:三田紀房、発行:講談社)7巻まで。

ドラゴン桜(1) (モーニング KC)

落ちこぼれ高校の生徒が一年後の東大合格を目指すこの話、ドラマ化もされたのでご存じの人も多いと思います。

「そんなので本当に東大に入れるのかよ!?」というツッコミもあるみたいですが、そこはそれ、マンガというエンターティンメント作品ということで。

しかしブログで人に読んでもらう文章を書くための参考になるテクニックがぎっしり詰まっているので、人に読んでもらう文章の書き方に興味がある人は一度読んでみてはどうでしょう。

東大には入れなくても、人に読んでもらうブログが書けるようになるかもですよ。


自分はマンガを描いている人なのですが、よく「マンガは描けないけれど、文章は書ける」と言う人がいるのですね。

人に読んでもらえるための文章なら書ける!! と。

その理由を聞いてみると「マンガを描くより、文章を書く方が楽だから」という答えが多いです。

そのときはふんふんと話を聞いてるのですが、本心では「果たしてそうかな?」と自分は思っています。


というのも、我々は日本語を母国語とし、学校で日本語の教育を受けてるので、ほとんどの人が日本語を話せるし、読めるし、書けるんですね。

だからたいていの人は「文章なんて書くのは簡単。ブログで文章書いて、これで俺も一躍ブログ有名人。楽勝、楽勝!!」なんて夢を見ちゃうと思うんですよ。

文章を書くなんて楽勝だと。

でも実際はどうですか?

あなたの文章は人に読まれていますか?

アクセスカウンターを見て「こんなはずじゃなかった…」って人の方が多いんじゃないでしょうか。

「あのブログは楽そうな文章を書いているのにアクセス数が多い。自分も似たような文章を書いてるはずなのに、なぜ自分のところはアクセス数が伸びないんだろうか?」と。


なぜ、アクセス数が伸びないのか、それは簡単なことなんですよ。

他人の文章を「楽そう」という判断をする人には、文章を書く能力が「ない」、「ゼロ」だからです。

「楽そう」と判断した人は、文章を書くのに必要な読解力、分析力、構成力、比較力、読ませるための戦略性など様々なものが欠如してるからです。

特に分析力が欠けてると自分は思います。


「楽そう」というのは何に対して「楽そう」なのか。どういう文章のテクニックを「楽そう」と思ったのか。

これを抽象的な言葉を使わず、具体的かつ客観的に説明できるのが分析力。

「似たような」という言葉も同じですね。何に対してどう似てるのか。それを具体的かつ客観的に説明できる、それが分析力。

「楽そう」「似たような」というあいまいで抽象的な言葉でしか説明できない限り、人に読んでもらう文章は書けないと思います。


というのも、人に読んでもらう文章には具体性と客観性が必要だからです。

この具体性と客観性を持った文章を書くためにはやっぱり日頃のトレーニングが必要なわけです。

一朝一夕では身につかない。


なぜなら具体性を持った文章を書くには、実例や数量的証明の提示が必要です。自分の主観を裏付けたり対比させたりするのには客観性も必要でしょう。

しかし文章を書くことを「楽そう」と思ってる人はここを「多そう」「少なそう」「○○っぽく見えた」「みんなが言ってる」と書いちゃうわけです。

調べるのが面倒くさいから。

文章を読まれる人と読まれない人の決定的な差がここ。

下調べをするかしないか、下ごしらえをするかしないか。


文章を読まれる人が「楽そう」に見えるのはこの下調べをすることを、料理の下ごしらえをするがごとく習慣的に「やらなければいけないこと」として平然とやってるから。

この下ごしらえが「文章を読まれない人」には見えない。

だから見た目は同じような料理に見えるけれど、下ごしらえをしてる料理としてない料理、味に決定的な差が出るわけです。

文章を書くのが楽だと思っている人は、この下ごしらえの大切さを理解できていないんですね。

それどころか「下ごしらえって何? そんなのあるの?」と知らなかった人すらいるんじゃないでしょうか。

で、いつまで経っても「同じような料理なのになぜ食べてもらえないんだろう」と悩むわけです。


文章を書くことと料理とは似てるなぁと書いてて思いました。

料理をしたこともない人が、いきなり超絶メニューで極ウマ料理を作れるわけがないのだし。

それと同じで、文章を書いたことがない人が、いきなり絶賛の嵐の名文を書けるわけがない。

やっぱり一歩一歩の経験の積み立てが必要。

まずは魚をさばいてみる。次は焼いてみる。その次は煮てみる。さらに揚げてみる、蒸してみる。それじゃあ次は他の料理とミックスしてあんかけにしてみる、とかね。

最初はまずくて自分自身ですら食べられないかもしれないけれど、経験を積めば、そのうち人に振る舞えるごちそうが作れるようになりますよ。


そう考えると今日のこの日記はまだまだ不味くて食べられない料理。

もっとトレーニングを積みたいと思います。