2008冬コミ参加レポート。

今年の汚れ、今年のうちに〜 ではないですが冬コミ参加レポートなぞを。


新刊はねぇ…本当に申し訳ございません。
いや、描き出せば早いのでネタの構成を色々練ってたのですが…色々あって12月27日の時点で「ダメだ…、今回ばかりはダメだ…」と。
苦悩煩悶、胃が痛くなる思いをしながら27日の夕方に断念。
夏は「夏休み」という作画期間が取れるので大丈夫だとは思いますが……、あぁ、いまだに胃と胸が痛いです。


「落とす!!」と決めた時点で手元に在庫がまったくないのでどうしよう? と思いまして、4コマ全部入りCD-Rと既刊同人誌CD-Rを作成することに。
実はこれも作成にかなり苦労しまして。
というのもブラウザで表示させるためのHTMLのタグの書き方をすっかり忘れていたから。
あれー? これ循環してるよ〜? とか うーん、リンク先から戻ってこれない… などなど色々とトラブルが。
でも今の時代は便利ですね。
検索すればHTMLのタグの書き方を親切に「タダ」で紹介してくれるページがございますので。
昔は高い高い参考書を買わないといけなかったのにね。
とりあえずこれで夏コミの既刊誌とCD-Rを持って行くことが出来るようになりました。


そして今年は29日まで仕事でございまして。
しかもそのあとに忘年会の予定まで組まれているというありさま。
仕方ないので最終の新幹線に飛び乗って上京。
東京駅のちかくのホテルに宿泊。


次の日は朝から大浴場のサウナで汗を流してから会場入り。
そのとき乗ったタクシーの運転手さんが昔っから東京で営業していた運転手さんで、色々東京の道や場所を観光のように解説をしてもらいながら会場入り。
で、その運転手さん、晴海時代からのコミケも知っていて、ホテル浦島のこともご存じでした。
当時のコミケについてのタクシーを色々話していただいてとても楽しかったのですが、この運転手さん、自分が教えるまで今までとんでもない勘違いをしていたようです。
タクシーに乗って自分がコミケ参加者だとわかると

運転手さん「お客さん、出品側なの?」
ボルト「はい、そうですね」
運転手さん「じゃあ、どこの雑誌で描いてるんですか?」
ボルト「えっ?」
運転手さん「コミケってアレでしょ? プロのマンガ家さんたちが出品するんでしょ?」
ボルト「いえ、自分はプロじゃないですよ。」
運転手さん「えっ? じゃあどうして出品できるんですか?」
ボルト「いや、コミケってのはプロじゃなくて、普段は違う仕事をしてるアマチュアのマンガ家が出品するんですよ」
運転手さん「え〜〜〜っ!! そうなんだ!! アタシはすっかりプロのマンガ家さんが出品するんだと思ってましたよ!!」

運転手さんのイメージではコミケとはプロのマンガ家が祭りの出店のようにブースを構えてマンガを売る場だと思っていたようです。

運転手さん「だってあれだけたくさんの人が来るでしょ? だからプロのマンガ家さんがやってんだと思ってましたよ〜」

オタクカルチャーもメジャーになったとはいえ、やっぱりまだまだオタクじゃない方々には正しく伝わっていないんじゃないかなぁ。


同人誌即売会はその性格上どうしても著作権の問題があるのでどうしてもグレーゾーンというか、オタクカルチャーの中でも日陰者、まだまだ一般の目にさらせないというのはわかるんですけど、ここまでメジャーになったら今度は「存在を正しく、内包する問題も含めて伝えていく作業」が必要になるんじゃないかなぁ。
そうすればいま、コミケがどうしても抱えざるをえない著作権の問題が政府側じゃなく、消費者としての国民・制作者としてのクリエイター側の目線で進展するんじゃないかしら?
著作権の問題については政府や識者だけでなく、国民の目から見た議論が必要だと思います。
(それはあの悪名高いダビング10の問題も含めて、ね)


会場入りしてブースを設営。
今回はCD-R販売のためにパソコンを持ち込んだので奇抜な展示はせず。
で、開場までごそごそしてるとめろっささんがゲスト参加された同人誌を差し入れしてくれました。
めろっささん、ありがとうございます。
色々熱く激励していただきましたので、今後はサイトも同人もがんばって参ります。


10時になって開場。
前回までは開場とともに人が「歩くモーションだけど速度はウサイン・ボルト」で雪崩のように入場してきましたが、今回は先頭に女性が立って外部までゆっくりゆっくり先導して行きました。
なんというか、王蟲の暴走を止めるナウシカのようでした(笑)。


開場してちょこちょこと既刊とCD-Rが出て行ってCD-Rは昼前に完売。
既刊も14時過ぎに完売。


その間、RUIさんと熱いプロレストーク(笑)。
今回作ったCD-RがnWo時代の頃からのものだったので昔のプロレスの話題に花が咲きました。
とりあえず今描いてるのは大晦日なので今日のDynamaite!を楽しみにしております。
(試合以外の部分は見たくないので録画してからの視聴になると思います)


あと笑福亭焼瓶さんにカメラのことを教わり、いろいろな作品を見せていただきました。
やっぱりね、「写真の撮影」が趣味の人が撮った作品は違いますね。
素人がデジカメで撮った写真と(素人の)自分が見ても明らかに違いがわかりますもん。
あれだけの撮影の腕があったら写真を撮るのも楽しいだろうなぁと思いました。


途中であどさんが顔を出してくれたので店番をお願いし、今回どうしても欲しかったサークルさんのCD-Rを買いに。
何とか残っていて良かったです。
そのままironさんとこのブースに顔を出して来ました。


今回は閉会まで居ると言ってたんですが、14時過ぎに本が完売してからは本当にヒマ。
いや、これ拷問か? と言いたくなるぐらいヒマ。
そりゃ本がないわけですから寄りつく人も見ていってくれる人もいません。
そこでなぜ「見本誌」を作っておくのかがわかりました。
前は「見本誌」を作って置いてあっても「この本を売ってくれ!!」と言われたらトラブルになるだけじゃん? と思っていたのですが、「見本誌」があればとりあえず閉会までは人が寄っていってくれる機会を作れるんですね。
だから「見本誌」がいるんだ、と。


でも途中で閉会まで開場に居るのに耐えられなくなってギブアップ。
ボルトはへたれでございます、はい。
タクシーに乗ってホテルまで。
ホテルでironさんの本を読んでから集合時間まで昼寝。


18時過ぎに東京駅で集まって、居酒屋で打ち上げ飲み会。
今回は最終的に7人になったので、入店だけは出来るよう東京駅周辺の居酒屋に片っ端から電話をかけたのですが見事に全部断られました。
うーん、どないしよう? と思って以前行ったことがある居酒屋に電話を入れるとあっさりOKが。
7人でオタトーク全開で飲み会。
さらにその後カラオケでアニソン・ネットソン大会。
いやー、久々に趣味力を全開して飲むとすごく楽しいです。
皆様、また夏にはよろしくお願いいたします。


で、今日大晦日
新幹線で色々ごそごそとネタ的なことをやりながら帰って参りました。
参加者の皆様方、本当にお疲れ様でした。


とりあえずこの記事が今年最後の記事となると思うので来年の抱負など。
「何かハマれる作品を作る!!」
来年はこれに尽きるかな。


それでは皆様、来年も良いお年を!!