「分かりやすい教え方」の技術

bonlifeです。明日、社内の新入社員向け研修で講師をすることになったので、慌ててこんな本を読んでみました。

1つ1つ取り上げると当たり前な内容ばかりですが、一冊の本としてまとまっているところがナイス。
本書のサブタイトルは『「教え上手」になるための13のポイント』なので、そこを紹介しておきます。

  • 「分かりやすく教える」五つの心構え
    1. 先生役を気楽に引き受けよ
    2. 生徒をお客様と思え
    3. 生徒の「文化」を尊重せよ
    4. 生徒を「可能性のタネ」と見よ
    5. 生徒を楽しませよ
  • 「分かりやすく教える」八つの技術
    1. 生徒のレベルに合わせよ
    2. 「目標」を明示せよ
    3. 「魔の挫折地帯」を認識させよ
    4. 目標を分散せよ
    5. 「腹八分目」を守れ
    6. 褒めて伸ばせ
    7. 「反復」と「映像化」で脳に刻み込め
    8. 「与える」よりも「引き出せ」

これを眺めるだけで、なるほど、そうだよな、となりますね。
個人的に気になったフレーズも抜粋しておきます。

  • 「教える」とは、自分の持つ知識、経験というボールを生徒に投げるだけではなく、生徒から、その個性、才能というボールを投げ返させる行為 (P.26)
  • 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」 (P.32)
  • 「説明」の目的は知識や技能の「一時的理解」、「教える」の目的は、「永続的理解」、言い換えると「知識や技能の定着」 (P.38)
  • 「教える」とは、生徒が完全に習得できたかどうかまで見届けなければならない、めんどうな作業 (P.42)
  • 「教える」には「楽しさ」が重要 (P.89)
  • 脳が持っている理解のメカニズムに沿った、もっとも効果的な方法は「理解のゴール」を先に与えること (P.110)
  • 最重要ノウハウ三〜五点を繰り返し唱えて暗記してもらう (P.141)
  • 「やってみて、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」 (山本五十六) (P.154)
  • 「教える」でより重要なのは、逆に「生徒に説明させる」こと (P.169)

とりあえず、明日の研修では以下の3点に気をつけてみます。

  1. 新入社員に最初にゴールを示す
  2. 新入社員が理解しているかどうかを随時確認しながら進める
  3. 新入社員に説明させる

上手く行きますように!