寝技

※オリンピックの柔道を観ていたら昔mixi日記に書いたエントリを思い出したので転載する。

          • -

仕事上、いろいろ変わったものを作ることがあるが、今回来た依頼もなかなか変わっていた。

「寝技の解説」だ(柔道の)。

ある私大の柔道部員がまとめた技のワンポイントアドバイスみたいなノートで、そのノート自体が原稿になっている。かなり年期の入ったものだ。
一応黒帯つながりで(なんでやねん)、俺に担当が廻ってきた。
レイアウトは任せますとのことで、面白いのでアキを多めにとって画集みたいな組み方にしてみた。
自然と作業中の独り言も「なんだよ、上四方(固めのテキスト)無いよ」とかになる。

作業上調べることがあってネットで柔道について調べていたら、ルールについて記述されたサイトがあり、読んでみたところ

・絞め技で相手が死亡した場合は、「有効」となる。(←サラッと言うね)

というルールが存在するのを知り、驚いた。そうだったのか…。

しかし、締め落とす(失神させる)と一本なのに、死亡さすと有効というのは、腑に落ちない(道義上の問題なんだろうか)。
有効は、何本取っても技ありにも一本にもならない。つまり勝ちの決まり手にならない。有効が勝敗のポイントになるのは時間切れの時だけだ。ということは、相手を絞め殺した後、時間切れまでその選手は試合場にいるのだろうか。

まさかね…

そういえば、同級生に一試合で七本有効を取られた奴がいた。途中から掲示板に貼る有効マークが足りなくなり、隣の試合場から借りてきていた。しまいにはみんなが相手の選手に「早く一本取ってやってくれ、もうわかったから」と心の中でお願いしていたっけ。