2011-11-05
サンライズ内田社長とキングレコード大月氏のトークショーに行ってきた
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今日は、キネマ旬報社「キネ旬総研エンタメ叢書 アニメプロデューサーの仕事論」の出版を記念してアニメイト池袋本店で行われたサンライズ内田社長×キングレコード大月プロデューサートークショーに行ってきた。お二人とも多忙を極めているので、トークの尺自体は短かった(正味40分ぐらい)ものの、内容は濃く楽しく話を聞くことができた。
この「アニメプロデューサーの仕事論」の4章は内田社長と大月Pの対談形式になっていて、今回のこのトークショーも基本的には本に載っている内容と変わっていない。アニメプロデューサーに必要な資質とは何ぞや?という問いに対しての答えや、アニメを作る時にお馴染みの製作委員会方式に対する否定的な意見などはほぼ本に書かれている内容と一緒だった。まぁ同じ人間が喋っているのだから当たり前けれど。じゃあ見る価値はなかったか?と言われると全然そんなことはない。
僕は客席の最前列に座っていたのだけれど、二人のプレッシャーが半端無かったw。特に席の近かった大月俊倫Pからは人を呑むような雰囲気を感じて、やべぇ、この人敵にまわすととんでもないことになる・・とずっと思っていた。本に書かれている内容を読んだだけだったり、ustなどで中継されたものを見ただけだったらこういう風に感じることはできなかっただろう、と思う*1。やっぱり現場にいる人間は迫力が違うわ・・・。
と、感心している事だけを書くのもアレなので、本に書かれていなかった内容を箇条書きにして書きだしていくことにする。メモと自分の記憶頼りなので、ちょっとした間違いがあるかもしれないけれど、まぁそこは多めに見て下さい。
- 今日は二人はノーギャラ。
- エヴァンゲリオンではPROJECT EVAという製作委員会名を出していたが、実際はほとんど機能していない。主に大月Pと庵野秀明監督が飲み屋で話して作品の方向性を決めていた。テレビ局や広告代理店と話はあまりしなかった。(大月P)
- 今公開中の「電人ザボーガー」では大月Pはエグゼクティブプロデューサーという肩書きだが、実際は作品の方向性やら脚本やらほとんどの面で口を出している。関智一氏と一緒に舞台挨拶のぬいぐるみの中に入ったりしていた(大月P)。
- アニメのクレジットで企画やプロデューサー、エグゼクティブプロデューサーという肩書きがついているが、実際にはこれらは名前だけでほとんど意味はない。現場によってプロデューサーの仕事は様々。アニメのテロップは信用するな(二人)。
- 今放送中のウルトラゾーンには大月Pは名前が出ていないが、実際にはほとんどの内容に関わっている(大月P)。
- プロデューサーなんて所詮肩書きに過ぎない(二人)。
- サンライズでは子供向けの定番シリーズを作ろうとしている(内田社長)。
- キングレコードではここ5年ほど外部から企画の持ち込みを受け付けていない。全て社内でやっている(大月P)
- 今放送中の「戦国男子」では大月Pは現場の弁当の買い出しまでやっている(大月P)
- 大月Pは日本落語協会の準会員(大月P)
- 会場より「ガンダムは今MSを手書きでやっているが、将来的にCGにする気はないのか?」という質問があり内田社長は、今の時点では手書きの方が魅力的なので、CGにする気はない。ただ、CGオペレーターの手腕も上がってきているので、そちらの方が上だと思ったら、CGでやる、と(内田社長)。
- 会場から「最近DVDの売上が落ちているがどう考えているか?」というニュアンスの質問があり、それに対して内田社長は「正直、制作会社の立場で言うとDVDでの制作費回収云々はそれほど真剣に考えていない。自由にやっているだけ」とのコメント。それを受けて大月Pも全く同じですと返す。キングレコードは製作会社なんだが・・・w。*2
こうして見るとビジネスマンというより、博打打ちみたいですなぁ(褒めてます)。なんにせよ、脚光の当たりづらいアニメプロデューサーのトークが聞けて、満足でした。同じ日に行われた早稲田大学ガンダム研究会主催の富野監督説教会を泣く泣く蹴ってこっちに来た甲斐があった・・・(いや、こっちも行きたかったんだけどさ)。
※11/10に少し加筆しました


学生→アニメ業界ではなくて異業種社会人→アニメ業界のアドバイスも聞きたかったなあ
コメントありがとうございます。文中ではやたらと迫力があると書いてしまったのですが、そうですね…おっしゃる通り優しい感じでもありました。あえて言うなら優しさの中にも迫力がある、という感じでしたね。
あと、書かれているとおり異業種からアニメ業界に入るパターンについても聞いてみたかったですね。観客も社会人が多そうな感じでしたし。最後の質疑応答コーナーは時間が余っていたので、聞けばよかったかなぁ。