[日記]

 リーダとして求められる資質は何でしょう。指導力、吸引力、カリスマ性。いろいろと考えられることはありますが、最も大切なのは先を見つめるビジョンなのではないでしょうか。トップに立つ人間はたとえ迷っているとしても周囲にそれを悟られること無く、将来どのような方向性を目指すのかを示して欲しいと思います。ビジョンが無い人間がトップに立ったとき、周囲の人間は何を目指せばよいのか判らなくなってしまいます。何を目指せばいいのか判らなくなると人は消極的になる、つまり現状維持を考えるようになってしまいます。現状維持の部分があっても良い、だけど、目指すものがあるほうがきっと良い方向へ進むことが出来ると思います。
 
今日のトリビアで飼い主に変調があった時助けに行く犬の割合は?というものが有りましたが、これを見て不快に思った人はいないのでしょうか。同じことを人にされたらどう思いますか?信頼を試す行為はとても不愉快です。西乃園萌絵が犀川先生を騙した時にも同じような感覚を覚えました。犬は嗅覚で人の体調を知ることが出来ると何かで見たことがありますが、人が嘘をついていることぐらいお見通しの犬もたくさんいたのかもしれませんね。本当に試したかったら飼い主の心臓を止めるぐらいしないとだめなのでは(と毒を吐いてみました)。ああ、くだらない。
 

[読了]竹本健治 闇のなかの赤い馬

闇のなかの赤い馬

闇のなかの赤い馬

 


 ミッションスクールに通う汎虚学研究会の室井環はある日神父が落雷を受け、死亡するのを目撃する。後日、サンルームで別の神父であるベルイマン神父が全身を焼かれた死体で発見される。落雷は事故に間違いない。だがサンルームは密室で、生徒にも不在証明がある。ベルイマン神父はなぜ死んだのか。人体自然発火?それとも未知の凶器を使った殺人なのか。
 講談社の宇山さんがこれまでの仕事の集大成として、子供でも読める良作を出版すると言う目的で始まったMystery Land。既読なのは太田忠司さんの「黄金蝶ひとり」と森博嗣さんの「探偵伯爵と僕」です。どちらも良作でした。その期待を抱いて読み始めた「闇の中の赤い馬」ですが、これもまた良作でした。もちろん、ページ数の制限から、登場人物の造形など深く掘り下げられない部分もあるにはありますが、少年少女向けの作品としては十分な謎と解決方法。クールなマサムネ君に憧れるとまでは行かないものの、同じような姿勢(態度)を目指してみようと思う子がいるのではないでしょうか。