2010-11-07
ソクラテスの弁明・クリトン
- 作者: プラトン,久保勉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1964
- メディア: 文庫
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ソクラテスは古代ギリシャの哲学者で、彼自身は著作を行わなかった。
ソクラテスを知るには、彼の弟子であるプラトンやアリストテレスの書いた著作を通じて知る必要がある。
『ソクラテスの弁明・クリトン』もプラトンによる著作によるものである。
本書の前半は自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた『ソクラテスの弁明』。
後半は不正な死刑の宣告を受けた後、国宝を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと、脱獄を勧める老友クリトンとの対話によりなる『クリトン』
第一印象として、ソクラテスという人は(人間の生き方として)馬鹿だったんじゃないかと言うのが感想であった。
というのは彼の行った事は、世間の評判の賢者達に会い、意図的ではないにせよ彼らの無知を暴いた。
そんな事をすれば必ず根に持つ人もおり、危害を加えようと企む人がいてもおかしくはない。
無実の罪を着せられたのも、当然の結果と言える。
後半のクリトンおよび解説まで読むと、実際にはソクラテスが無知を指摘した、同時代を生きた青年を腐敗せしめる悪名としてのソフィスト達の代表者として目され、無実の罪を着せられたということが分かる。
重要なのは『単に生きるのではなく、善く生きる』ということはどういう事なのかということ。
ソクラテスは自分の死を持ってして、自分の弟子に、そして後世に伝えたといえる。
読み終わった後の感想としては、ソクラテスが(人間の生き方として)馬鹿だと思った自分が恥ずかしいというのが感想である。
今でも馬鹿だという印象に変わりはないが、尊敬の意味であり、自分はそこまで徹することができる自信はない。
本当に生きる意味とは何なのか、貫いた人だからこそ、名を残し後世に語り継がれているのではないかと思う。
本書は、ソクラテスの最期の生き様しか書かれていない。
本当に彼の事を知るにはプラトンの書いた本を読んでいくしかない。
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