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小書店員の記録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-09-24

勝木光『ベイビーステップ』9巻

ベイビーステップ(9) (少年マガジンコミックス)

ベイビーステップ(9) (少年マガジンコミックス)

 アメリカ短期留学中のエーちゃん。整った設備と環境、新たな仲間。2週間という短い期間の中で、どれだけ多くのものを掴み、成長の糧にすることができるか。

 まずエーちゃんは、日本と欧米のテニスのスタイルの違いに戸惑い、完敗を喫します。それでも日を追うごとに徐々に慣れて、決定的だった差を着実に詰めていく。しかし勝ちきるには至らず、逆に負けが続くことで生じた焦りと不安に襲われます。

 ここで助けになったのが周りのアドバイス、特にアレックスの“Believe in yourself"という言葉。「人よりできる自信なんて最初からない」けれども「人より頑張れる自信はある」と自覚していたエーちゃん。その「人より頑張った証」は、エーちゃんが常に持ち歩いているノートに刻まれています。「人より頑張れる自信」を「人より頑張ってきた自信」に換えて、そしてノートとともに歩んだ自分のテニスを信じて。

 私はいつもこの作品ではノートの表紙に書かれた番号を欠かさず見ているのですが、1日目には「40」だったのが、今巻の最後(13日目)では「43」になっていました。2週間弱で少なくとも41・42の2冊分は書き尽くしているわけで、これは相当速いペース。新しく触れるテニスのスタイルへの対策、あるいは新しいライバル達との試合の記録。そういったアメリカ留学でのすべての経験が、確実な厚みと重みを持ってエーちゃんが成長するための土台を作っていることは、こんなところからもうかがえます。

 そして、ついに得た初勝利。エーちゃんは、ようやく“スタートライン”に立ちました。


 今回、なっちゃんは留守番。しかし、扉絵で手にしているケータイでそーちゃんに送ったのであろう1通のメールは、大いにエーちゃんの助けになりました。

 最後に1つ、マーシャの「エイチロ」って呼び方がかわいくて好きです。

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