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小書店員の記録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-11-09

フタバ図書TERAワンダーシティ店に行ってきた(半年振り、2回目)

 あと10日ほどすると、名古屋に新刊書店併設のブックオフがオープンします。「これは是非、新古書売場を併設しているフタバ図書にもう一度行っておかねば」と思い、書店巡りをプランニング。当初は15日に行く予定だったのですが、時間の都合で8日になりました。やや準備不足。

 日曜日、17時過ぎ。思ったより空いている印象。以前と同じように、順番に見て回ります。


 文芸書新刊売場では、「フタバベストセレクション2009」というフェアが。各書店チェーン独自のベスト企画というのはすっかりお馴染みになった感がありますが、フタバも5周年だそうです。そこに置いてあったチラシにはランキングと本の紹介、おすすめコメントが書いてあり、さらには買取価格表も。いきなり新古書売場併設を生かした販促に遭遇。

 フェア売場は、さすがにこの時期は年賀状本や手帳、家計簿などの季節商品がメイン。年賀状本はランキングもありましたが、ミッキーマウスが1位でした。デジカメ系が2位。文庫本ランキングでも松岡圭祐『ミッキーマウスの憂鬱』が9位に入っていましたし、やはりファミリー層に強いんだろうなあという印象。

 その他のフェアは、平凡社ライブラリー&選書、ムーブックス、サイエンスアイ新書、中村佑介など。平凡社は、以前来た時もコロナブックスのフェアがありましたが、担当者の好みなんでしょうか。……私も好きですが。


 文芸書売場から、文庫売場のあたりへ。相変わらず詰め方がきっつい…。今回気になったのは埃。文庫売場に限りませんが、とにかく汚い。ハルキ文庫小松左京を見つけて買ってみようかなと手に取りましたが、棚の最上段にあったため埃をしっかりかぶっており、思わずそのまま棚に戻しました。あと、前も思いましたが文庫売場の棚前平台浅いですよね。最後列などは、何冊か積むともう棚の邪魔になってしまうような感じ。やりにくくないのかなあ……。

 歴史・時代小説の定番作家(司馬遼太郎とか藤沢周平とか)や人気作家20人をピックアップした棚は健在。しかし、人気作家20人のほうはミステリに偏りすぎの印象を受けました。今なら村上春樹とか、他にも選択肢あると思うんですが。

 売場に貼り出してあった新刊発売予定表に、いくつか蛍光ペンでライン引いてあるのは面白かったです。注目作品、という意味なんだと思います(コミック売場のほうはライン引いてませんでしたが)。


 レジから遠めで死角になりやすい人文社会科学系の棚に、やたらぺたぺたと「ダメ!万引き」的なPOP状の紙が。被害が多いんでしょうが、もう少し貼り方を考えた方が良いんじゃないかと。本の邪魔になってるものが多く見受けられました。

 邪魔になってる、ということで言うと、POPの立て方も拙いところが多かった。後ろの本がほぼ隠れてしまってるものとか。


 児童書売場はチラッと。図鑑にシュリンクしてあるのが目に留まりました。意外に乱れるんですよね、図鑑。子供が扱うには重量があるので。

 

 コミック売場の印象は、あまり変わりません。コミック好きな人が担当してるなー、というのが感じられる品揃えですが、棚の使い方が少し勿体無い。ラノベは、新刊と補充で入ってきたものから順次シュリンクしているような感じで、両方混在。いずれ全てシュリンクになりそう。


 四角いテーブルのフェア台とかエンド平台とか、台の端に対して45度の角度で斜めに並べるのが好きみたいで、各所で見受けられましたが、落ちそうになってる本がいくつか。目を惹く効果はあるかもしれませんが、台からはみ出せばその分落下の危険性は高まります。従業員がマメに売場のケアをすれば良いんでしょうが、そんな余裕も無さそうな感じで(レジ以外、売場でほとんど従業員の姿を見ませんでした)。


 新古書売場。面陳の多さは相変わらず。そして今回、あらためて気付いたのは平台の存在。全部ではないにせよ、いくつかの棚には平台があり、そこには本が積んであります。しかし、1点当たりの冊数は少なめ。通路も広めで、全体的に余裕が目立ちます。

 コミックとラノベは、やはり基本的にシュリンク。なので立ち読み客の姿もなく、寂しげな売場でした。

 ブックオフオープンの事もありますので少し気をつけて見ましたが、「新刊書店が作っている新古書売場」という印象を強く持ちました。シュリンクといい、平台といい、POPの雰囲気といい。

 そして、「新刊売場から新古書売場への誘導」に関しては、買取告知のポスターやチラシが新刊売場に見られたことから、ある程度は意識的にやっていることが感じられましたが、その逆はというと……。「フタバで買ってフタバで売ろう!」的なコピーとか、「新刊書店だから、新刊のことをよく知ってて、だからしっかり査定できて、しかも高く買うよ!」的なアピールは見られ、新古書店への対抗意識っぽいものが窺える程度。売場に漂う停滞感が、なんとも居心地の悪い感じ。

 1つ面白いなと思ったのは、長い巻数ものを全巻セットとかにするのではなく、「1-5巻までの5冊セット」とか「11-20巻までの10冊セット」のように、わかりやすい数字で小分けのセットにする売り方。個人的に、秋吉由美子『まつのべっ!』1・2巻(新本)を2冊パックにして積んでいた事があるので、こういう売り方は気になります。

 しかし、この店の新古書売場はやはり厳しそうですね。他の店舗は上手くいってるんでしょうか……。

 

 2時間弱滞在。新刊売場に戻り、4コママンガ誌を買い込んで帰宅しました。

 新古書売場の印象がやや残念な感じになった以外は、前回とさほど変わらず。でも、噂のブックオフオープン前に再訪できて良かったです。


【参考エントリ(オープン間もない頃の記事です)】徹夜明けの頭で名古屋にできたフタバ図書を見てきたよ! - 万来堂日記2nd

ヨツバ図書ヨツバ図書 2010/03/31 14:06 いつも当店をご利用いただきありがとうございます。
今回は特別サービスとして、21世紀にふさわしい本の読み方をお教えしましょう。
20世紀、本は印や付箋を付けながら、じっくりと読むものだとされていました。
しかし、ネットの発達した現在、そんな読み方はどんどん時代遅れになってきています。
ジャンルを問わず、文化で最も大事なことは商品をどんどん大量消費して、大量廃棄することです。
こ本は文化なのですから、捨てることにこそ真の価値が出るものなのです。
つまり、これからの時代は定価で買った本をいかに早く捨てられる(お売りいただける)かが、
その本の真の価値を決めるのです。
本に印をつけてはいけません。
そんなことをしたら、売れなくなるかもしれませんよ。
我が店は世界で一番文化を大事にする書店です。
本は文化。だから捨てましょう。

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