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2009-11-18

勝木光『ベイビーステップ』10巻

ベイビーステップ(10) (少年マガジンコミックス)

ベイビーステップ(10) (少年マガジンコミックス)

 

 エーちゃん、アレックスとの再戦。2週間の成果を見せる時。

 ノートで分析された自分=今までの自分を超えるためのプレースタイル変更。アレックスのその判断は、相手を「ただのアマチュアではない」と認めたからこそ。そして、彼のテニスは進化する。

 一方、ノートでの分析を基に、プロであるアレックスに対して先手を取る事ができたエーちゃん。しかし、次第に相手のテニスの進化がノートを超えていく。徹底的な分析を糧に成長を遂げてきたエーちゃんのテニスに見えた、1つの限界。

 ここで、エーちゃんは発想を転換する。試合中の相手の進化は、ノートだけではとらえきれない。ならば、目の前の相手の動きだけを見て、それに対応する。人より頑張った証であるノートを自らのテニスの血肉として、自分を信じて、本能的に。負け癖がついてしまって悩んでいた時、アレックスにかけられた言葉「Believe in yourself.」に、ここでたどり着いたわけです。

 そして迎えた“ブレイク”の瞬間と、その後の2人のテニス。マンガを読んでいて鳥肌が立つということは度々ありますが、その試合の熱さのあまり涙が出るとは思いもしませんでした。素晴らしい試合でした。

 エーちゃんとの別れに際して目元に手をやるマーシャは、遠目で姿こそは小さかったものの可愛いらしい仕草でした。きっといつか、再登場してくれるでしょう。

 留学を終え、帰路についたエーちゃんのノートに残されたメッセージ。中でもアレックスのメッセージは印象的です。

 Baby steps to Giant strides.

 エーちゃんとの試合中の、「小さくても無数にある夢をひとつずつ確実に叶えていくタイプの奴なんだ/ひとつひとつは小さくても無数に叶えればそれはいつの間にか大きくなる」というモノローグに表れている実感が、的確に凝縮されています。


 帰国後のなっちゃんとのラブコメモードも、長さとしては短いのにニヤニヤ度が半端ない。エーちゃんとなっちゃんの関係も、「Baby steps to Giant strides.」になりそうですね。

 巻末からは、vsタクマ。エーちゃんの確かな成長とそのテニスのスタイルを認めたタクマとの試合で、2人は何を見せてくれるのか。楽しみです。

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