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2010-04-26

勝木光『ベイビーステップ』12巻

ベイビーステップ(12) (少年マガジンコミックス)

ベイビーステップ(12) (少年マガジンコミックス)

 ページを開いた最初の扉絵がマジ顔の諭吉で思わず吹きそうになった12巻。

 県ジュニア→関東ジュニア→全日本ジュニア→……と続く、エーちゃんのプロへの道。その最初の大きな壁、宮川との因縁の再戦が県ジュニアの2回戦。

 なっちゃんやタクマ、荒谷、難波江。そして池やアレックス。様々な形でプロが描かれてきましたが、今回は人生の「分岐点」としての選択が強く迫られおり、読み手にもその重みが伝わってくるようでした。

 va宮川戦は、いつも通りノートをベースに分析を積み重ねて勝利への糸口を掴もうとするエーちゃんのテニス、それがこの1年間の特訓で飛躍的に進化したことを実証する流れに。ここまで強くなったのかあという感慨がありつつも、全日本を目指すなら県レベルではこれくらいじゃなければならないのだろうな、とも。「次」に悩む宮川の心が折れそうになったシーンはちょっとつらいものがありましたが、大林の励ましに救われた気分になりました。まっすぐに熱くなれる、だからスポーツは素晴らしい。

 その後のエーちゃんは順調に勝ち進み、県ジュニアの決勝を残すのみ。相手は荒谷。それを前にしてコーチが組んだのは、エーちゃんとなっちゃんの練習試合。エーちゃんにとっては「メンタル強化」になるらしいですが、これはきっと県ジュニア2回戦の前にコーチが言っていた「最終的には少しでも楽しんだ奴が勝つ」ということにも繋がってくるんでしょうね。


 さて、この12巻の巻末には番外編が収録されています。時期としては、エーちゃん&なっちゃんが2年生に進級して一緒のクラスになって間もない頃の話。本編ではスマートに通過された部分です。2年生になって、エーちゃんが「鷹崎さん」から「なっちゃん」に呼び方を変えた経緯について描かれてます。番外編でフォローするとは巧みですねえ。


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