「ウオッちず」上の特定の場所を見るには「電子国土地図」が便利です。W-ZERO3 の Opera Mobile でも使えます。



国土地理院の2万5千分の1の地形図をインターネットで見る場合、
Windows で動く「カシミール3D」という多機能なソフトが有名ですが、パソコンは嵩張って重たいのでアウトドアに日常的に持ち出す訳には行きません。


そこで、W-ZERO3 ユーザの私は「ウオッちず」のサイトに行って直接閲覧したり、地図画像を miniSD に保存してオフラインで見たりしていました。
(この事は、以前こちら→W-ZERO3で現在地の位置情報から「ウオッちず」を閲覧する方法 - borbisの日記のエントリでも紹介しました。)


ところが昨年「電子国土ポータル」というか「電子国土地図(電子国土Web)」が大幅にリニューアルして、なんとわれらが Opera でも動くようになっていました。
実際そのサイトにいってソースを見てみると、ハッキリと Opera を意識した作りになっています。*1
っと云っても IE じゃないから機能を制限したモードに入ってるだけですが。


でも逆に、この機能制限モードだと、地図中心に 十字マーク が表示されて特定のポイントが確認し易くなります。
この「十字マーク等のアイコンが表示される」って云う機能は、 URL をつうじて遠隔地の人に場所を知らせる上で簡便で有用な機能だと思うのですが、これまで「ウオッちず」を利用した URL では特定のポイントを明確に知らせることが出来ませんでした。
具体的には、
ウオッちずの地名検索のページ」に行って「猪見塚」と打ち込んで検索し、検索結果 の1番目の


猪見塚 (ししみづか) / 静岡県御殿場市


をクリックして表示される地形図を見ても、正確な場所は不明確ですが、*2
電子国土地図」ページの右上にある地名検索で「猪見塚」を検索し、やはり検索結果の1番目の


猪見塚静岡県御殿場市


をクリックして表示される地形図ならどのポイントなのかは一目瞭然です。
(おっと、もちろん OperaFirefox でないと十字アイコンは表示されません。)




というわけで現状では、
アウトドア派の人に馴染み深い国土地理院の地形図の上の特定のポイントを確認できて、かつ、小型軽量なモバイル機器で動くのは、 Opera Mobile だけなのです。*3


なので、いつもの様に、
Google local for AirEdgePhoneのborbis版

MapionMate
に機能追加して
電子国土地図
を対応させました。*4


また、この「電子国土地図」は、最近流行のグリグリ動かせるスクロール地図なのですが、スクロールさせた結果表示されている地点への「固定リンク」が公開されていません。*5
そこで、
電子国土地図」に現在表示されている地点へのリンクを生成するブックマークレットを作りました。こちら↓です。


電子国土地図⇒MapionMateのブックマークレット

2008/06/26版:MapionMateを新規のウィンドウに開きます。

javascript:(function(){window.open('http://borbis.web.fc2.com/mapionmate.html?grp=pda&uc=1&size=500,500&xw='+Math.round(top.map.getCx()*1e7)/1e7+'&yw='+Math.round(top.map.getCy()*1e7)/1e7)})();

↑こちらは、電子国土地図で継続して作業する可能性のある人にお薦めします。
こちら↓は、従来版で電子国土地図を表示していたウインドウにMapionMateを表示します。(従来版も一応ここに残しておきます。)

javascript:(function(){location.href="http://borbis.web.fc2.com/mapionmate.html?grp=pda&uc=1&size=450,400&xw="+Math.round(map.getCx()*1e7)/1e7+"&yw="+Math.round(map.getCy()*1e7)/1e7;})();

使い方
例えば先程の猪見塚の電子国土地図が表示されている状態で、このブックマークレットを実行すると、こちらの様なMapionMateのメニューのページが表示されます。あとは、メニューから自分の好みの地図を選んで [地図表示] ボタンを押せば、その地図が表示されます。*6
もちろん、メニューから「電子国土地図」選択すれば、元通りの場所が表示されます。




なお、今回の機能追加では、
はてなマップ
にも対応してみました。(2008年5月追記:「はてなマップ」はサービスを終了した為、メニューから外しました。)




2008年5月追記

2008年にリニューアルされた新「ウォッちず」は「電子国土WEBシステム」で作られていて継ぎ目も無く、スクロールも出来るようになりました。「非プラグイン版」では地図中心に十字マークが表示されるようになり利便性が増しています。
っと、ここまでは、どなたでも直ぐに気が付くことですが、
実は、
電子国土地図⇒MapionMateのブックマークレット は 新「ウォッちず」でも動きます
なので
「ウォッちず・電子国土⇒MapionMateのブックマークレット
って感じの名前に替えたほうが判りやすいのでしょうかねぇ?




*1:これって、つまり、頭の硬いお役人さん達の集まりだと個人的には思っていた「国土交通省国土地理院」までもが、 Opera を無視出来ないって云うか、それ程までに「携帯端末でもデスクトップでも動く Opera 」がメジャーになって来たって事の表われだと思います。だって、 FirefoxOpera は識別してるけど SafariNetfront は蚊帳の外状態ですから、脱Windows の流れって事では無さそうです。

*2:2008年10月追記:新「ウォッちず」では電子国土Webシステムを採用しているので十字マークが表示されるようになりました。逆に、「電子国土Webシステムプラグイン」をインストールしていても新「ウォッちず」なら十字マークが表示されるようです。

*3:ネフロでUAをごにょごにょした方が軽快で使いやすいとかって突っ込みはこの際無しって事に………

*4:Google local for AirEdgePhoneのborbis版」と「MapionMate」に付いてはborbisのホームページをご覧ください。

*5:Googleマップが登場する以前までは、一部の地図サイトでは地図へのリンクを隠そうとしているかの様な印象がありましたが、”Googleマップ効果”と云う事なのでしょうか、今では、ほとんど全て地図サイトで「この地図へのリンク」を公開しているので、国土地理院さんにも是非とも正式な固定リンクを公開して欲しいと思います。

*6:まあ、よくある事ですが、アルプス社系の地図と昭文社系の地図とゼンリン系の地図では「猪見塚」の場所が全然違います。まるで、紙に印刷された地形図からデジタイザーで読み取ったのかしらん?と思わせる場所ですね。インクリメントP系では「猪見塚」が記載されていません。