ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

カメンラーイド! 『仮面ライダードラゴンナイト』視聴(11〜14話)

仮面ライダードラゴンナイト公式HP
アニマックス(ch625)毎週日曜午前8:30〜9:25放送
(第7〜10話感想はこちら)

◆第11話「勝利か消滅か」:実力差以前に戦意が無いドラゴンナイトはトラストに滅多打ちにされる。変身を解除する事で漸く少し話を聞いてもらえるが、困惑が深めるブラッドは「チャーリーと話さなければ」と去っていく。ゼイビアックスに騙されているライダーを上手く説得できないキットに「それが真実だと良い切れるのか?」と父の幻影が言葉を残す。
電話に出ないチャーリーに留守電を入れたブラッドにドリューが接触、「俺たちがゼイビアックスを倒せば戦争は終わる」と同盟を求めるも、ウイングナイトも倒そうと保身に走った*1為に「君らは言っている事がバラバラだ。わけがわからない」と決裂。そして背後に現れたチャーリーを問い詰めるブラッドだが、開き直ってなおチャーリー=ゼイビアックスが優位*2。選択肢は「ベントするか、されるかだ!」と正体を顕してブラッドを威圧する首魁。引くに引けないブラッドはケリをつけるべくレンに挑む。一般人を襲うモンスターを優先しようとするも執拗に妨害され、仕方無しに応戦する。
一方JTCの情報でグラマシー地区にやってきたマヤは、街を守るライダーと接触するべく友人を巻き込み偽モンスターを仕立てようとするが、撮影中にモンスターに狙われた人を助けるライダー(スティング)を目撃する。そこにキットも現れ、ライダー二人でモンスターを撃破する。「僕の名前は、仮面ライダースティング」やっとまともなライダーと会えたと思ったらアメリカ合衆国政府の命により、君を逮捕します!」(CV神谷浩史)ドラゴンナイトに襲い掛かった!(またこんな終わり方!?)

◆第12話「仮面ライダースティング」:4代に渡り米軍海兵隊に奉職してきた家に生まれたクリス青年は、重い喘息で兵役に就けないと診断された。そこに現れたサイモンズ捜査官は彼に言う。地球外生命体による危機がある、君の愛国心とカードデッキの力で祖国を守れ*3と。「君は今日から、クリス捜査官だ……」
ドラゴンナイトの言葉に耳を貸さないスティング。「エイリアンの話は聞きません!」「エイリアンには、騙されません!」なんという皮肉な台詞である事か。そうこうする内に傍を交戦するウイングナイトとトラストが通り過ぎ、二人は彼らを追う。トラストを追い詰めたウイングナイトはトドメを刺そうとするが、直前で槍を止めてしまいその隙に逃げられる。例によってレンを狙うよう指示されていたか鞭で攻撃するスティングだが、喘息の症状が出て制圧され、キット宅で説明*4を受けるが信じようとしない。マヤが訪問した隙を突いて”鏡伝い”に逃げ出す。
敵のアジトにてこそこそしていたドリューはゼイビアックスに声をかけられ震え上がった。あれこれ弁解してみせるものの、「私を、倒す? そう言ったか?」「悪い子だ……悪い子だ」証拠映像つきで前回ブラッドを誘った叛意がバレていることを突きつけられ逃走。裏切り者を追う仮面ライダーストライクと”鏡越し”のバイクチェイス
レンはクリスに一緒に戦おうと説得するが、よほどエイリアン警戒を言い含められていたか、言葉は届かず戦闘に。コピーベントで模倣したウイングランサーでウイングナイトを一撃し、ファイナルベントで撥ね飛ばす*5スティングだが喘息で動けなくなってしまう。そこにファイナルベント飛翔斬が迫るが、レンは攻撃の軌道を曲げ、変身も解除して去る*6
そんな中、ブラッドは自室で最後のレースの映像を見ていた。「ブラッド・バレッドは試練に勝つ……」と繰り返し決意を固めながら。

◆第13話「ハンティング」:レンは続け様にライダーをベントできなかったことを悩む。「何を怖がってるんだ?」「全員は救えない……使命を果たせ、ライダーの使命を」鏡に映る己の声は一体?
一方で己にトドメを刺さなかったレンに疑問を抱くクリス。サイモンズ捜査官はそれがエイリアンの手口だと念押す。「ウイングナイトに隙を見せたら一巻の終わりだぞ」「でも僕にトドメを、刺さなかった」
ゼイビアックス勢に追われ、キットに接触するドリューだが「戦う気は無い」「へぇ? 僕が背中を向けるまで?」もはやキットも彼を欠片も信じない。ドラゴンナイト対トルク*7、ドラグシールド二枚で射撃を防ぐも、トルクは砲撃で攻めたてる。其処に現れたクリスは「お願い、本当のヒーローになってよ」見守っていたマヤに説得され、心揺らぐ。
ストライクベントを受け撤退したドリュー。「なんでだよ、こんなはずじゃ……王になれる筈だったのに」ドン底の過去*8と、悪魔との契約を回想。そして忍び寄るジェームズ。「狩りの時間だ……」
キットとクリスの二度目の共闘。ストライクベント&コピーベントでダブルドラグクローファイヤー。「これからどうする?」「ウイングナイトに会いたい。僕はどんな言葉より、君たちの行動を信じる」
「俺たちの勝負は終わってない。お前も腹を括ったか?」「俺は使命を果たす」今度こそ決着をつけるべくブラッド、レン。三度、両者相討つ。「ブラッド・バレッドは、必ず、試練に勝つ……!」
もう逃げ場の無いドリュー。トルク対ストライクも開戦。変身する前も後も首コキ音が怖い!

◆第14話「悪魔の約束」:ウイングナイトとトラストの戦い*9は続く。コンファインベントでガードベント(マント)を消し去る小器用さを見せるトラスト。そこにドラゴンナイトが止めに入るも一蹴、次いでスティングも参戦。「三対一か。だがブラッド・バレットはもっと不利な試練にも勝ってきたぁ!」孤軍奮闘するトラストに対し、スティングがファイナルベントを仕掛けるも「悪いがヒラメ君、ファイナルベントは使わせない!」2枚目のコンファインベントで無効化。ずっこい! しかしトラストのファイナルベント突撃もドラゴンナイトが盾でウイングナイトをガード。もはや止まれないトラスト。「これはもうブラッド・バレッドの戦いだ!」
乱戦の果てに二組の戦場*10が合流する。フルハウスだな。だが俺には最強のエースがある」
トルク、ライダー5人をまとめて葬り去ろうとエンドオブワールドをぶっ放し、勝利を確信して去る。キットたちは爆炎に撒かれるが、ストライクはトラストの体を盾に無事。味方だと思っていたブラッド驚愕。
追い打ちにファイナルベント・ベノクラッシュで滅多蹴りにされ、トラストはベントされてしまう。「ブラッド・バレッドの華麗なフィニッシュでーす!」南無南無それにしてもこの杉田ドS、ノリノリである
「キット、ドラゴンを呼べ!」ドラグレッダーとベノスネーカーの契約モンスター対決。しかし勝利したのは蛇。力に勝り、酸まで吐く。強者であることを見せつけ悠々と消えるストライク。
戦場を恐怖が支配する一方で、先日の偽モンスターでっちあげを写真付きでネットに晒されたマヤ。写真を撮ったのは先輩記者ミシェル、雇用先の編集長がマヤにクビを宣告。撮った写真にライダーも映ってない*11わ、ベンタラ遭遇以来右往左往の彼女の前途や如何に?
逃走を続けるドリューを嬲るようにストライク*12。トルクに変身し抗うもモンスターとの連携で圧倒される。間合いを取り今一度ファイナルベントを撃とうとするも、再三の妨害で不発。モンスターもろともファイナルベントを受け、ついに敵でも味方でも鬱陶しい存在ことドリューは敗北、ベントされたのであった*13。約束を必ず守る悪魔がペテン師に齎した結末。『魔弾の射手』か。
敗れて消えたトラストが戻れない場所へ送られたと知らされたクリス、レンの行動を信じついに彼の手を握る。キット宅に三人は集い、「僕達がなんとかするんだ。力を合わせて」立ち向かう事を決める。

――誤解と衝突を繰り返し、雨降って地固まる。キットとレンがそうであったように、困難を経てクリスが仲間に加わった。一方で同傾向の猪突ぶりだったブラッド*14、口八丁で長きに渡り戦場を混乱させたドリューが退場。またこれまで裏方に徹していたゼイビアックスの片腕ストライクが本格参戦。王蛇とは別の方向性で恐ろしく厄介な存在となりそうだ。契約モンスターを合体させるユナイトベント、三体融合ジェノサイダーの登場は何時になるだろうか?

 かくて第15話「選ばれし者たち」第16話「グラマシーの英雄」へ続く(ああ放送に間に合わなかった)。
漸く先行放送分が終わって第2シーズン、この先は私にとって未知のゾーン。
 もちろん次回もクァメンラァーイド!(by杉田智和)

*1:9割の本当に1割の嘘。彼は人を騙す才はあるのかもしれないが、騙し続けられる器ではない、とか思っていたが今回は先ず騙せもしなかったり。

*2:レーサーに戻りたいブラッドの無実の証拠映像がゼイビアックスの手にあるため。

*3:まさしく9割の本当に1割の嘘。つまり捜査官自身がエイリアンの偽装であるのだった。

*4:祖国に仕える事を誇りとするクリスに対し、他ならぬエイリアンであるゼイビアックスがその願いを充足させることで利用していること。

*5:……ファイナルベントなのに弱くないか? 倒せてないぞ。それとも装甲が厚いのか。インサイザーとファイナルベント合戦になった時は相手の方が堅かったみたいだが。

*6:トラストの時といいスティングの時といい……もしかするとレンは仲間と同じ顔の人間を自分がベントすることに躊躇いがあるのかもしれない。彼がライダーをベントしたのはインサイザーの一度きりで、その事にも若干悩んでいた様子だった。裏切り者の親友アダムと同じ顔のキットを仲間と認めたせいで、余計に。その心情の類型はヴァッシュ・ザ・スタンピードか、アクセル・アルマーか。

*7:何気にこの組み合わせは初だ。共闘したことはあるけれど。

*8:倉庫に積みあがった箱といい、詐欺師としても成功はしていなかった模様。警察にも追われてた。

*9:演出上なんか場所を変えて得物を構える所から仕切り直し?

*10:ドラゴンナイト&ウイングナイト&スティング対トラスト+ストライク対トルク

*11:翻ってJTC=ジェームズ=ストライクが渡したスティングの写真の出所も怪しくなるわけだが。

*12:戦闘の快楽に酔いしれており、なおかつ速く巧く、強い。

*13:そしてどういう能力かそれをレンが感知した。

*14:大きな違いは、祖国に仕える方法は海兵隊以外にもライダー以外にも確かにあるクリスに対し、あくまでレーサーでありたいブラッドはその未来をゼイビアックスに握られていた事か。キットがいかに真実?をもって説得しようとどうにもならんかったという一例。